以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図例は、作物体(イ)は根菜類であり、この根菜類は、例えば、人参(イ)であったとすると、この人参(イ)の葉部を挟持して、圃場から引抜して移送する作物収穫機1の引抜移送装置28,28から、この人参(イ)を引継ぎ挟持移送中に首揃えする首揃移送装置33,33と、タッピング移送装置34,34で挟持移送中の人参(イ)の葉部の所定位置を切断する葉切断装置12,12と、葉部を切断済み人参(イ)の落下を受けて、この人参(イ)に長い葉が残っていると、この長い残葉を処理しながら、一旦前方部への移送する残葉切断移送装置14と、この残葉切断移送装置14から残葉処理済み人参(イ)の供給を受けて右横側へ移送する引継移送装置13と、この引継移送装置13から残葉処理済み人参(イ)の供給を受けて、移送中に不良品の人参(イ)を選別作業者(A)が、目視選別して抜取りする選別移送コンベア11を、引継移送装置13の移送終端部の外側へ前後方向に設けた構成である。これら残葉切断移送装置14、引継移送装置13、及び選別移送コンベア11等を主に図示して説明する。
前記作物収穫機1は、図1〜図3で示す如く走行車両2の横外側には、収穫作業装置3を設け、この収穫作業装置3は前部の左右両側の引起装置4と、掘起装置5と、振動装置10と、引抜移送装置28,28と、後部の左右両側の首揃移送装置33と、葉切断装置12と、タッピング移送装置34と、葉移送装置35等よりなる根菜搬送装置6と、根部、及び葉部の所定位置が切断された人参(イ)を横方向へ移送しながら、長い葉が残っていると、この残葉を切断しながら、一旦前方部へ移送する残葉切断移送装置14と、残葉切断済み人参(イ)の供給を受けて移送する引継移送装置13と、前後方向に設けて残葉切断済み人参(イ)の供給を受けて、不良品の人参(イ)を目視選別する選別移送コンベア11等よりなる構成である。
前記走行車両2の車台7の下側には、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ7aを張設し、車台7の上側の一方側には、始動、停止、走行操作、及び各種制御操作等を行う操作装置8と、作業者が搭乗して各種操作等を行う操縦席9等を設け、この操縦席9の下側には、エンジン7bを載置している。このエンジン7bで走行ギャーケース7c内の伝動機構成7dを介して、各走行クローラ7aを回転駆動させて、走行する構成である。伝動機構7dの伝動経路中には、その出力回転数に基づいて、走行車速を検出する車速センサ7eを設けた構成である。
前記車台7の上側の後方部には、後逑する葉切断装置12で人参(イ)の葉部の所定位置が切断され、又、後逑する人参下部切断装置47で根部の下方部の所定位置が切断され、これら両者が切断された人参(イ)は、後逑するタッピング移送装置34,34から落下する。この下落する人参(イ)は、下側の葉部切断済み人参(イ)へ長い葉が残っていると、この残葉を移送しながら切断して、一旦前方部へ移送する左右方向に設けた残葉切断移送装置14の移送始端部で受ける構成である。
前記車台7上側の後部の左側には、上方へ突出する平面視コ字形状の支持板16を固着 して設け、この支持板16の上部には、伝動機構17aを内装した伝動ケース17を回動自在に設けている。この伝動ケース17には、前方下部へ突出する支持板18を固着して設け、この支持板18の前側面の左右両側には、前方下部へ突出する受板19aを固着した取付板19bを装着した構成である。この各受板19aの前端部には、前方下部へ突出する補助受板19cを固着した構成である。
前記左右両側の引起装置4は、上部を伝動ケース17から前方へ突出する伝動機構20cを内装した上受杆20aで支持すると共に、上下に回動する構成である。下部は補助受板19cから前方へ突出する下受杆20bで支持した構成である。
前記引起装置4は、根菜搬送装置6の前部の左右両側に設け、この引起装置4は、左右両側、及び上下両側の引起ケース21に内装して回転自在に、所定間隔に引起ラグ22bを装着した引起チェン22aを張設した構成である。左側のこの引起チェン22aの引起ラグ22bは、前側下端部から前側上端部の間は、各引起ケース21から突出し、人参(イ)の葉部を引起す引起作用部であり、又、後側は引起ラグ22bは収納されて、引起ししない非作用部とした構成である。又、右側の引起チェン22aの引起ラグ22bは、前横内側下端部から後横内側上部の間は、各引起ケース21から突出し、人参(イ)の葉部を引起す引起作用部であり、横外側は引起ラグ22bは収納されて、引起ししない非作用部とした構成である。
前記右側の引起装置4の引起ケース21の前部には、図2、及び図3で示す如く人参(イ)の葉部を分離する分草体23を前方へ突出させて設けた構成である。前記掘起装置5で人参(イ)の植付畦を掘起した、この掘起し深さを検出する接地プレート式の掘起し高さセンサ24は、図2で示す如く補助受板19cに掘起しセンサ本体25aを装着すると共に、この掘起センサ本体25aの前面部には、接地プレート25bを設け、この接地プレート25bが掘起した圃場表面部を移動することにより、この接地プレート25bは上下回動し、この上下回動量を掘起しセンサ本体25a内に設けたポテンションメータ25cで検出され、この検出量により、掘起し深さが検出されて、掘起装置5の上下位置が検出され、設定の掘起し深さで掘起し作業が行われているか検出する構成である。この掘起し高さセンサ24の接地プレート25bは、掘起装置5の後側に位置させて設けた構成である。
前記掘起装置5の上下回動制御に伴なって、左右両側の引起装置4、及び根菜搬送装置6等も同時に、上下回動制御する構成である。前記掘起装置5は左右両側に設け、この掘起装置5は、図2で示す如く左右両側の支持板5aの前方上部を左右両側の補助受板19cへ回動ピン5bで、上下回動自在に装着した構成である。この支持板5aの前方下部には、前端部に略L字形状の堀起部27bを設けた支持杆27aの前方部を回動ピン27cで上下回動自在に装着すると共に、この支持杆27aの後端部を支持板5aの後方部の上下に複数個設けた調節用孔5cへ調節用ピン27dで装着した構成である。
前記支持杆27aは回動ピン27cを回動中心として、調節用孔5c位置により、上下回動調節可能として、この支持杆27aの掘起部27bを上下に回動調節し、掘起し高さを手動でも調節できる構成である。前記振動装置10は左右両側に設け、この振動装置10は、図2で示す如く左右両側の補助受板19cにカム軸10aを装着して設け、このカム軸10aには、偏芯カム10bを軸支して設けている。支持板5aの後方上部に設けた支持ピン5dと、偏芯カム10bの外周部との間には、カム用ロット10cを設けて接続させた構成である。
前記振動装置10の偏芯カム10bの回転駆動により、支持板5aの回動ピン5bを回動中心として、カム用ロット10c、支持板5aを介して掘起装置5を回動移動する構成として、土壌条件による掘起し性能の向上を図った構成である。この左右両側の掘起装置5の支持杆27a掘起部27bの回動移動により、人参(イ)を植付けた畦の両側の畦部が掘起(土をほぐす)され、この人参(イ)が掘起され、左右両側の各引抜移送装置28間で人参(イ)の葉部が挟持され、後方上部へ移送中に移送始端部側で、この人参(イ)は引抜かれる構成である。
前記車台7の支持板16の前部には、前支持板16aを設け、この前支持板16aには、前方へ突出させて支持杆16bを設け、この支持杆16bの前端部には、L字形状の回動板16cを回動自在に装着して設け、この回動板16cの一方側の下端部と、上下シリンダ26aの前端部とを接続させ、他方側の前端部には、支持杆16dの一方側の端部を装着して設け、この支持杆16dの他方側の端部と、受板19aの前端部とを接続させた構成である。
前記上下シリンダ26aの作動により、伝動ケース17の上下回動中心26b位置を回動中心として、回動板16c、支持杆16d、受板19a、補助受板19c、支持板5a及び後逑する連結板29等を介して、各引起装置4、各掘起装置5、各引抜移送装置28、及び根菜搬送装置6等を自動で上下回動制御する構成である。
前記収穫作業装置3の各引抜移送装置28は、引起装置4の後側の左右両側に設けた構成である。この引抜移送装置28の上端の移送終端部は、伝動ケース17後側に連結板29を介して設けた伝動機構30aを内装した伝動ケース30に、前方上部へ傾斜して突出する伝動機構31aを内装した支持ケース31の上側に設けた伝動ケース32に内装した伝動機構32aで支持すると共に、回転駆動させる構成である。
前記引抜移送装置28は伝動ケース17の回動により、連結板29、伝動ケース30、支持ケース31、及び伝動ケース32を介して、上下回動自在な構成である。前記引抜移送装置28は、図5〜図8で示す如く上下端部に回転自在に軸支した上・下プーリ28b,28cと、複数個の作用側テンションプーリ28dと、複数個の非作用側テンションプーリ28eとに、移送ベルト28aを掛け渡した構成である。各掘起装置5で掘起した人参(イ)の葉部は、この移送ベルト28a,28a間で挟持されて、後方上部へ移送し、この移送の移送始端部で人参(イ)は植付畦から引抜きされて、後方上部へ移送する構成である。この移送途中で首揃移送装置33,33へ引継ぎする構成である。テンションプーリ28fは移送ベルト28aが伸びた時に、伸張操作する構成である。
前記移送ベルト28aは、図7、及び図8で示す如くVベルトと平ベルトとを一体に成形し、更に平ベルトの外周面には、山形状の突出部を形成した構成である。前記作用側・非作用側テンションプーリ28d,28eは、図8で示す如く平ベルトに接触する面積を狭くすべく外周部幅を狭くした構成である。
前記引抜移送装置28の下プーリ28cの下部で移送ベルト28aの下側には、図5〜図7で示す如く移送ベルト28aの外径部より、外径を径大に形成したスターホイル29aは、取付ボス29bに固着して設けた取付板29cへボルト、及びナット等で装着した構成である。この取付ボス29bを下プーリ28cを軸支した下軸28hの下端部へ挿入して装着した構成である。
前記スターホイル29aの外周部は、図6で示す如く山形状の爪部29dに形成すると共に、これら山形状の爪部29d間は所定深さの溝29eを形成した構成である。掘起し済み人参(イ)をこのスターホイル29a,29a間と、移送ベルト28a,28a間とに挟持して後方上部へ移送する構成である。
前記人参下部切断装置47は、図2で示す如く掘起装置5後方上部に前方下部から上方後部へ傾斜状態に設け、この人参下部切断装置47は左右に所定間隔で、上下2箇所に山形状を形成した案内杆48aを複数個設けると共に、この2箇所の山形状内には、回転外周部に複数個の切断刃48bを装着した各回転具48cを回転自在に上下に所定間隔を設けて軸支した構成である。
前記人参下部切断装置47は、図2で示す如く各引抜移送装置28の移送ベルト28a,28a間で挟持されて、上部へ移送中に全長の短かい人参(イ)の根部の先端部が下側の山形の案内杆48a,48a間に入り、下側の切断刃48bにより、この人参(イ)の根部先端の所定位置が切断される。又、更に上部へ移送中に全長の長い人参(イ)は、下側の山形の案内杆48a部を通過し、上側の山形の案内杆48a,48a間に、この人参(イ)の根部の先端部が入り、この根部先端の所定位置を上側の切断刃48bにより、切断される。人参(イ)の根部の全長により、この人参(イ)の根部先端の所定位置を切断する構成である。
前記根菜搬送装置6は、図2で示す如く首揃移送装置33、タッピング移送装置34、葉移送装置35、及び葉切断装置12等よりなる構成であり、根菜搬送装置6は、人参(イ)を収穫作業状態のときには、圃場面に略平行状態に設けた構成である。
前記首揃移送装置33は、引抜移送装置28の後側で移送終端部から所定距離下方に位置させ、左右両側に設けている。この首揃移送装置33の移送終端は、伝動ケース30に上方へ向けて突出して設けた伝動機構37aを内装した下支持ケース37の上側に設けた上伝動装置38の上伝動ケース38aに内装した伝動機構38bで支持すると共に、回転駆動する構成である。
前記首揃移送装置33は、図9、及び図10で示す如く左右両側に、正面視コ字形状の支持プレート39の前後部には、回転自在な前・後支持軸39e,39fで軸支した前・後プーリ39a,39bを設けた構成である。これら前・後プーリ39a,39b間の作用側には、複数個の作用側テンションプーリ40aと、非作用側には、非作用側テンションプーリ40bとを設けた構成である。これらプーリ39a,39b,40a,40bに移送ベルト39cを掛け渡した構成である。作用側テンションプーリ40aは支持板39dに設けて左右調節できる構成である。
前記支持プレート39の挟持側の折曲部(C)位置は、図10で示す如く作用側テンションプーリ40a、及び前プーリ39aの外径部(D)と略同じ位置に形成し、移途中に人参(イ)から落下する葉屑、及び泥等をこれらプーリ40a,39aのベルト溝への侵入を防止する構成である。
前記前プーリ39aは、図9で示す如くテンション装置40cにより、前後へ摺動可能に構成して、移送ベルト39cが伸びた時の対応ができる構成である。移送ベルト39cの下側には、ベルトカバー36を設けた構成である。前記移送ベルト39c,39cの直線部の挟持移送部は、所定の隙間を設け、これら移送ベルト39c,39c間で人参(イ)の葉部を挟持して移送するが、この挟持力は各引抜移送装置28の各移送ベルト28aの挟持力より、弱く構成している。
前記首揃移送装置33は、各引抜移送装置28の各移送ベルト28a間に、人参(イ)の葉部を挟持して上部へ移送中に、この移送途中で各首揃移送装置33の各移送ベルト39c間に、人参(イ)の葉部を引継ぎ挟持する構成である。この人参(イ)の葉部は両者で挟持され、これら各移送ベルト28aにより、更に上部へ移送されることによって、これら各移送ベルト39cの下側面位置へ、この人参(イ)の根部の上部が当接するまで上方へ向けて移動され、首揃えが行われる構成である。
前記タッピング移送装置34の移送終端部は、上伝動装置38の上伝動ケース38aに上下に突出させて設けた上支持ケース41に内装した伝動機構41aの下側で支持すると共に、回転駆動する構成である。前記タッピング移送装置34は、首揃移送装置33の上側に所定間隔を設けて平行状態に左右両側に設けると共に、移送始端部は首揃移送装置33の前後方向の略中央部に位置させて設けた構成である。
前記タッピング移送装置34は、前後端部に回転自在に軸支した前・後プーリ42a,42bには、移送ベルト42cを掛け渡した構成であり、左右両側の各移送ベルト42c間には、人参(イ)の葉部を挟持して移送する構成である。各首揃移送装置33の各移送ベルト39cと、これら各移送ベルト42cとの両者で、人参(イ)の葉部を挟持して移送し、途中からは各移送ベルト42cと、後逑する葉移送装置35の各移送ベルト43cとの両者で、切断済み葉部を挟持して移送する構成である。
前記葉移送装置35の移送始端部は、上支持ケース41に内装した伝動機構41aの上側部で支持すると共に、回転駆動する構成である。この葉移送装置35はタッピング移送装置34の上側に所定間隔を設けて平行状態に設けると共に、移送始端部はタッピング移送装置34の移送始端部より、所定距離後方に位置させた構成である。
前記葉移送装置35は、前後端部に回転自在に軸支した前・後プーリ43a,43bには、移送ベルト43cを掛け渡した構成であり、左右両側の各移送ベルト43c間には、人参(イ)の葉部を挟持して移送する構成である。各タッピング移送装置34の各移送ベルト42cと、途中からは各移送ベルト43cにも引継ぎされ、両者で挟持して移送する構成である。又、後逑する葉切断装置12の後側部よりは、この葉切断装置12で切断した切断葉を挟持して移送し、両者の移送終端部より、圃場内へ落下排出する構成である。
前記葉切断装置12は、図2で示す如く各首揃移送装置33の後側で、各タッピング移送装置34の下側の左右両側に設けた構成である。各上伝動装置38の各上伝動ケース38aに内装した各伝動機構38bから下部へ突出させて、回転自在な各回転軸46を設け、この各回転軸46の下端部には、各支持メタル45を装着して設け、この各支持メタル45の上側面には、円盤形状の左・右切断刃44、44をボルト、及びナット等で装着した構成である。
前記左・右切断刃44、44の外径部は上下に所定寸法重合させると共に、上下間の隙間は最小隙間の0に近い状態に構成し、各首揃移送装置33で首揃えして、各タッピング移送装置34と、各葉移送装置35とで引継ぎされて、挟持移送される人参(イ)の根部の上側面から所定寸法上部位置の葉部が切断される構成である。
前記タッピング移送装置34、及び各葉移送装置35で首揃え済み人参(イ)を挟持して移送中に、この人参(イ)の葉部の所定位置が、各葉切断装置12の左・右切断刃42a,42aで切断された、葉部断済み人参(イ)は、落下する。落下するこの葉切断済み人参(イ)は、各葉切断装置12の下側で、左右方向に設けた残葉切断移送装置14の移送始端側へ落下供給される構成である。
前記残葉切断移送装置14は、図1〜図3で示す如く左右方向に回転自在に平ベルトの移送ベルト14aを張設すると共に、この移送ベルト14aの上側には、所定の隙間を設けて、ロール14bを回転自在に軸支して設け、このロール14bは右側前部から左側後部へ向けて所定角度に傾斜させて、移送ベルト14aと略平行に軸支して設けた構成である。
前記残葉切断移送装置14の移送ベルト14の移送始端部へ各タッピング移送装置34から落下供給された葉部切断済み人参(イ)は、移送ベルト14aで右横側へ移送され、この移送中に人参(イ)へ長い葉が残っている人参(イ)があと、この人参(イ)の長い残葉は移送ベルト14aと、ロール14aとの間の隙間へ繰込みされ、引きちぎられて除去される構成である。
残葉除去済み人参(イ)と、残葉の付いていなかった人参(イ)とは、残葉を除去しながら、一旦前方部へ向けて、移送ベルト14aと、ロール14bとにより、移送される構成である。この移送される残葉処理済み人参(イ)と、残葉の付いていなかった人参(イ)とは、図1で示す如く残葉切断移送装置14の前側へ左右方向に設けた引継移送装置13へ供給されて、この引継移送装置13に張設した波形状の移送ベルト13aへ供給され、この移送ベルト13aで移送終端部へ向けて移送する構成である。又、引きちぎられて除去された長い残葉は、移送ベルト14aで移送終端部へ移送され、移送終端部から圃場へ排出される構成である。
前記引継移送装置13の移送ベルト13aで移送終端部まで移送された残葉処理済み人参(イ)等は、図1で示す如くこの引継移送装置13の右外側で、前後方向に設けた選別移送コンベア11の移送始端部である前端部側へ供給される構成である。この選別移送コンベア11へ供給される残葉処理済み人参(イ)は、この移送コンベア11の左右両側へ回転自在に張設した各移送チェン11aへ所定間隔に自転自在に軸支した、樹脂材、又はゴム材等よりなる各移送ローラ11b間で受けて、移送終端部へ向けて移送する構成である。
前記選別移送コンベア11へ供給されて、引継ぎ移送する残葉処理済み人参(イ)は、この選別移送コンベア11で移送中に、この選別移送コンベア11の右外側にいる選別作業者(A)により、移送中の人参(イ)へ混入する。例えば、二股形状の人参(イ)、及び傷の付いた人参(イ)等の不良品の人参(イ)を目視選別して抜取りし、この抜取りした不良品の人参(イ)は、選別作業者(A)により、圃場へ直接排出して捨てる構成である。又、良品の人参(イ)は選別移送コンベア11の移送終端部から、車台7の後側に設けた後載置台49aの上側へ載置した収容箱15内へ供給されて、一時貯留される構成である。
前述の如く前記各タッピング移送装置34等で首揃え済み人参(イ)を移送中に、各葉切断装置12で葉部の所定位置が切断された葉部切断済み人参(イ)に長い葉が残っていると、この残葉を残葉切断移送装置14で切断処理して、残葉処理済み人参(イ)を一旦前方部へ移送すべく、この残葉切断移送装置14を配設した構成である。
前記各葉切断装置12で切断されて、下落する葉部切断済み人参(イ)は、残葉切断移送装置14で受け、この残葉切断移送装置14で葉部切断済み人参(イ)に長い葉が残っていると、右横側へ移送しながら、この長い残葉を、この残葉切断移送装置14の移送ベルト14aと、ローラ14bとにより、移送すべく配設としたことにより、従来のように、この残葉切断移送装置14を左右方向に設けて、右横側へ移送しながら、残葉を処理して、後側に設けた選別移送コンベア11へ供給する構成に比較して、収穫作業機1の全長を大巾に短くすることができ、このために、この収穫作業機1の操作性が大巾に向上し、更にコスト低減が可能である。
前述の如く前記残葉切断移送装置14で葉部の所定位置が切断された人参(イ)の落下供給を受け、この人参(イ)へ長い葉が残っていると、この残葉を残葉切断移送装置14の移送ベルト14aと、ロール14bとにより、一旦前方部へ向けて移送して、前側で左右方向に設けた引継移送装置13の移送ベルト13aへ供給する構成である。
葉部切断済み人参(イ)に長い葉が残っていると、この残葉を除去処理しながら、一旦前方部への移送を残葉切断移送装置14で行うことにより、特別に前方へ移送する手段を設ける必要がなく、このために、構成が簡単であり、又、コスト低減が可能である。
前記引継移送装置13は、図1、及び図2で示す如く各引抜移送装置28、及び各首揃移送装置33の下側で、これら左側の引抜移送装置28、及び各首揃移送装置33の左側の端部まで延長した構成である。これら各引抜移送装置28から首揃移送装置33へ人参(イ)を引継ぎするときに、この人参(イ)の葉部が枯れていると、落下することがあるが、葉がちぎれて落下するこの人参(イ)は、左側方向へ延長して設けた引継移送装置13で受けて移送され、選別移送コンベア11へ供給される構成である。
前記各引抜移送装置28から各首揃移送装置33へ人参(イ)を引継ぎするときに、このこの人参(イ)の葉部が枯れていると、葉部がちぎれて圃場へ直接落下するが、これら各引抜移送装置28、及び各首揃移送装置33の下側で、右横側へ移送する引継移送装置13を設けて(延長して設けて)、この落下する人参(イ)を受けることにより、圃場へ直接排出されて、捨てられることを防ぎ、収穫効率の向上を図ることができる。
前記車台7の右横側の外側部には、右横載置台49bを前後方向に設けた構成である。この右横載置台49bの上側には、空の収容箱15、又は人参(イ)を貯留した収容箱15を載置する構成である。前記選別移送コンベア11と、右横載置台49bへ載置した収容箱15との間には、図1で示す如く選別移送コンベア11の右外側へ設けた選別作業者(A)が座って選別作業する補助操縦席9aへ乗降する通路とする乗降台50aと、この乗降台50aの前側には、作業用ステップ台50bとを設けた構成である。選別作業者(A)が搭乗するときには、収容箱15を左横側へ移動操作して搭乗する構成である。
これにより、前記補助操縦席9aへ選別作業する選別作業者(A)の乗降が容易である。又、運転操縦作業者と、選別作業者(A)とは、近くなることにより、コミニュケーションが取りやすくなって、互いの作業性が向上する。前記選別移送コンベア11の右外側に設けた補助操縦席9aは、図1、及び図4で示す如く支持主柱51aの上端部に円形状の丸椅子51bを固着して設けると共に、支持主柱51aの上部に固着した支持杆51cには、乗降のときに把握すると共に、選別作業中は、選別作業者(A)の背もたれたなる平面視略L字形状の把持具51dを固着して設けた構成である。
前記補助操縦席9aの支持主柱51aは、図4で示す如く作業用ステップ台50bへ設けた受具50cへ挿入して、ピン50dで固着した構成である。又は、支持主柱51aを直接ボルト、及びナット等により、作業用ステップ台50bへ装着した構成とするもよい。
前記補助操縦席9aの丸椅子51bの下側には、右横載置台49bの上へ載置した収容箱15の一部が挿入可能な構成である。これにより、補助操縦席9aの丸椅子51bの下側には、右横載置台49bの上へ載置した収容箱の一部を挿入した構成としたことにより、機体を小型化できると共に、把持具51dを設けたことにより、乗降が容易であり、又、選別作業中は背中をもたせ掛けることができて、選別作業を楽に行うことができる。
前記操縦席9の左横側の前部に亘って、図1、及び図2で示す如くこの操縦席9へ運転操作等を行う運転作業者が乗降する通路とする前乗降台52を設けた構成である。これにより、前記右横載置台49bの上側全体に収容箱15が載置された状態であっても、操縦席9へ乗降する運転作業者は、この操縦席9の左横側に設けた前乗降台52から容易に乗降することができる。
図11で示す如く前記作物収穫機1の各タッピング移送装置34と、各葉移送装置35とにより、人参(イ)の葉部が挟持されて、後方部へ移送中に、各葉切断装置12で葉部の所定位置が切断されて、落下する人参(イ)は、これらの下側で、波形の移送ベルト53aを張設した移送装置53で受けて、右横側へ移送されて、これらタッピング移送装置34等の右横側へ略平行状態に、前後方向に設けた選別移送コンベア11上へ供給され、この選別移送コンベア11の右横側で、作物収穫機1の左右方向の略中央部に位置した個所へ搭乗している選別作業者(A)により、選別移送コンベア11で移送中の人参(イ)内へ混入する二股形状の人参(イ)、及び傷のついた人参(イ)等の不良品の人参(イ)を目視選別して、この不良品の人参(イ)は、圃場へ排出して、捨てる構成である。又、良品の人参(イ)は後端部へ移送され、選別移送コンベア11の後側で、左右方向に設けた残葉切断移送装置14へ供給される構成である。
前記残葉切断移送装置14へ供給された選別済み人参(イ)に、長い葉が残っていると、この残葉切断移送装置14の移送ベルト14aと、ローラ14bとの間へ長い残葉は繰込みされて、引きちぎられて除去される構成である。残葉除去済み人参(イ)は、この残葉切断移送装置14の前側へ載置した収容箱15内へ移送ベルト14aと、ローラ14bとによって、供給されて、一時貯留される。又、除去された長い残葉は、この移送ベルト14aの移送終端部から圃場へ排出される構成である。
これにより、人参(イ)内に混入する不良品の人参(イ)を選別する選別作業者(A)は、前記作物収穫機1へ常に搭乗して、選別作業ができる。又、収容箱15の載置個数を増加させることができる。更に収容箱15内へ収納される人参(イ)が見やすくなる。
図12で示す如く前記作物収穫機1の各タッピング移送装置34により、人参(イ)の葉部が挟持されて、後方部へ移送中に、各葉切断装置12で葉部の所定位置が切断されて、落下する人参(イ)は、これらの下側に設けた選別移送コンベア11へ供給され、この選別移送コンベア11の右横側へ搭乗した選別作業者(A)により、この選別移送コンベア11で移送中の人参(イ)内へ混入する二股形状の人参(イ)、及び傷のついた人参(イ)等の不良品の人参(イ)を目視選別して、この不良品の人参(イ)は、圃場へ排出して、捨てる構成である。又、良品の人参(イ)は後端部へ移送され、選別移送コンベア11の後側で、左右方向に設けた残葉切断移送装置14へ供給される構成である。各タッピング移送装置34へ挟持されて切断された葉部は、移送終端部まで移送され、移送終端部に左外側へ向けて、下部へ傾斜状態に設けたシュータ54へ供給され、このシュータ54内を流下して、圃場へ切断済み葉部は排出される構成である。
前記残葉切断移送装置14へ供給された選別済み人参(イ)に、長い葉が残っていると、この残葉切断移送装置14の移送ベルト14aと、ローラ14bとの間へ長い残葉は繰込みされて、引きちぎられて、除去される構成である。残葉除去済み人参(イ)は、この残葉切断移送装置14の前側へ載置した収容箱15内へ移送ベルト14aと、ローラ14bとによって、供給されて、一時貯留される。又、除去された長い残葉は、この移送ベルト14aの移送終端部から圃場へ排出される。
これにより、人参(イ)内へ混入する不良品の人参(イ)を選別する選別作業者(A)は、前記作物収穫機1へ常に搭乗して、選別作業ができる。又、収容箱15の載置個数を増加させることができる。更に収容箱15内へ収納される人参(イ)を見やすくなる。
図13で示す如く前記作物収穫機1の各タッピング移送装置34と、各葉移送装置35とにより、人参(イ)の葉部が挟持されて、後方部へ移送中に、各葉切断装置12で葉部の所定位置が切断されて、落下する人参(イ)は、これらの下側へ前後方に設けた残葉切断移送装置14へ供給され、この残葉切断移送装置14へ供給された葉部切断済み人参(イ)に、長い葉が残っていると、この残葉切断移送装置14の移送ベルト14aと、ローラ14bとの間へ長い残葉は繰込みされて、引きちぎられて除去される構成である。残葉除去済み人参(イ)は、この残葉切断移送装置14の移送終端部の右横側で、左右方向に設けた引継移送装置13へ移送ベルト14aと、ローラ14bとによって、供給される構成である。又、切断された人参(イ)の葉部は、各タッピング移送装置34と、葉移送装置35とにより、移送終端部まで移送されて、圃場へ排出される構成である。
前記引継移送装置13へ供給された残葉除去済み人参(イ)は、この引継移送装置13で移送され、この引継移送装置13の右横側で、前後方向に設けた選別移送コンベア11へ供給され、この選別移送コンベア11の右横側へ搭乗した選別作業者(A)により、この選別移送コンベア11で移送中の人参(イ)内へ混入する二股形状の人参(イ)、及び傷の付いた人参(イ)等の不良品の人参を目視選別して、この不良品の人参(イ)は、選別作業者(A)の前側、又は横側へ載置した収容箱15内へ供給されて、一時貯留される構成である。又、良品の人参(イ)は前端部へ移送され、前側へ載置した収容箱15内へ供給されて、一時貯留される構成である。
前記残葉切断移送装置14と、引継移送装置13と、選別移送コンベア11との三者により、平面視コ字形状に形成した構成である。これにより、不良品の人参(イ)を収納する収容箱15を載置することができる。又、該収容箱15の載置個数を増加させることができる。