JP4670131B2 - 根菜類収穫機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、葉部の所定位置が切断された作物体を移送する根菜搬送装置から該作物体を受けて移送する移送コンベアの終送終端部側に、作物体を引き継いで移送中に作物体に付着している付着物を除去する除去移送装置を設けると共に、付着物を除去した作物体を移送中に選別する選別用移送装置を除去移送装置に略平行に設けた技術である。
【0002】
【従来の技術】
本件において、作物体とは根菜類のことであり、この根菜類を、例えば人参とすると、圃場の畦部に植え付けられた人参を収穫するときは、根菜類収穫機を畦を跨いで走行させ、この走行車両の一方側部に設けた引起装置と堀起装置と移送装置とによって人参を圃場から引き抜いて後方上部へ移送し、引き抜かれた人参は根菜搬送装置に引き継がれて移送され、該移送装置と根菜搬送装置とで移送中の人参は、葉部切断装置によって葉部の所定位置を切断される。
【0003】
葉部は、根菜搬送装置での移送中に葉部切断装置によって切断され、葉部を切断された該人参は、該根菜搬送装置の下方に略直角に設けた移送コンベアに落下供給され、該移送コンベアで移送されて、移送終端部から収納箱内へ供給され、一時貯留される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
葉部の所定位置を切断された葉部切断済みの人参は、移送コンベアで移送され、該移送コンベアの移送終端部から収容箱に供給されて一時貯留されるが、収納された人参の中には、表面部に泥、葉屑、及び草屑等が付着したものや、傷及び二又形状等の収穫に適さない不良品が混入していることがある。このため、後処理工程で作業者が手作業で付着物を除去したり、不良の人参を選別したりする必要があり、作業者に余分な労力と時間を費やさせてしまう問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、作物体(イ)を挟持して引き抜いて移送する移送装置(28)を設け、該移送装置(28)から作物体(イ)を引き継いで首揃えを行なう首揃移送装置(33)を設け、該首揃搬送装置(33)の上側に作物体(イ)の葉部を挟持して後方に搬送するタッピング移送装置(34)と葉移送装置(35)を設け、前記首揃移送装置(33)の後側で且つタッピング移送装置(34)の下側に作物体(イ)の葉部を切断する葉部切断装置(12)を設け、該葉部切断装置(12)で葉部が切断された作物体(イ)を受けて収容箱(15)へ向けて移送する移送コンベア(13)を走行車両(2)の車台(7)に設け、該移送コンベア(13)を移送終端部に向けて上り傾斜させて設けた根菜類収穫機において、該移送コンベア(13)の移送終端部側に、作物体(イ)を引き継ぎ搬送して、作物体(イ)に付着した付着物を除去すると共に前記葉部切断装置(12)で切断されずに残った作物体(イ)の残葉を切断する除去移送装置(14)を移送コンベア(13)と左右方向で略直線上に設け、該除去移送装置(14)は、前記移送コンベア(13)から作物体(イ)の供給を受けて移送する移送平ベルト(14a)と該移送平ベルト(14a)の上側に前部左側から後部右側に所定角度傾斜した姿勢で設ける回転自在なローラ(14b)で構成し、該除去移送装置(14)を後方に向けて下り傾斜させて設け、前記車台(7)の後側で且つ除去移送装置(14)の後側に、除去移送装置(14)から作物体(イ)を受けて移送中に選別する選別用移送装置(11)を除去移送装置(14)に対して左右方向で略平行状態に設け、該選別用移送装置(11)は、選別移送ベルト(11a)と、該選別移送ベルト(11a)を正逆回転させる選別モータ(11f)と、該選別モータ(11f)の正逆回転を切り換える切換手段(11h)で構成し、前記選別用移送ベルト(11a)の移送始端側と移送終端側とにそれぞれ前記収容箱(15)を載置する空箱載置台(11b)と収容箱載置台(11c)とを設け、前記車台(7)の後側に不良の作物体(イ)を貯留する収容箱(15)を載置する補助載置台(49a)を設け、前記車台(7)の右側に収容箱載置台(11c)に載置した収容箱(15)を移動させて載置する載置台(49)を設けたことを特徴とする根菜類収穫機としたものである。
【0006】
【0007】
【0008】
【発明の作用】
畦に植え付けられた作物体(イ)を収穫するときは、根菜類収穫機を畦を跨いで走行させ、作物体(イ)を挟持して引き抜き移送する移送装置(28)で作物体(イ)を引き抜き後方上部へ移送し、移送装置(28)で搬送中の作物体(イ)の上部を首揃移送装置(33)に当接させて葉部の切断位置を揃え、タッピング移送装置(34)と葉移送装置(35)で葉部を挟持して機体後方に搬送し、該移送装置(28)とタッピング移送装置(34)と葉移送装置(35)とで移送中の作物体(イ)の葉部の所定位置を葉部切断装置(12)で切断する。
【0009】
葉部を移送装置(28)とタッピング移送装置(34)と葉移送装置(35)とで移送中に切断された作物体(イ)は移送終端部に向けて上り傾斜させた移送コンベア(13)に落下供給され、該移送コンベア(13)で上方に移送されて、該移送コンベア(13)の移送終端部から後方に向けて下り傾斜させると共に左右方向で略直線上に設けた除去移送装置(14)に供給され、該除去移送装置(14)の移送平ベルト(14a)で移送中に、所定位置より長く残った残葉を前部左側から後部右側に向けて所定角度傾斜した姿勢で設けたローラ(14b)と移送平ベルト(14a)に挟み込まれて切断される。
このとき、ローラ(14b)に接触した作物体(イ)には移送抵抗がかかるため、作物体(イ)の表面が移送平ベルト(14a)に接触して付着した泥、葉屑、及び草屑等の付着物が除去される。
【0010】
付着物と残葉が除去された作物体(イ)は、車台(7)の後側で且つ除去移送装置(14)の後側に除去移送装置(14)に対して左右方向に略平行状態に設けた正逆転自在な選別移送ベルト(11a)を備える選別用移送装置(11)に供給され、該選別用移送装置(11)で移送中に、作業者は傷の付いた作物体(イ)や二又等の等の不良の作物体(イ)を目視選別し、不良の作物体(イ)は車台(7)の後方部に設けた補助載置台(49a)上に載置した収容箱(15)に供給して一時貯留する。
【0011】
前記選別用移送装置(11)で不良の作物体(イ)を取り除いた選別済みの作物体(イ)は、該選別用移送装置(11)の移送終端部に設けた収容箱載置台(11c)上へ載置した収納箱(15)内へ移送供給され、満量になるまで順次移送供給される。
【0012】
前記収容箱載置台(11c)へ載置した収容箱(15)に作物体(イ)が満載されると、作業者は切換手段(11h)を操作して制御装置(8a)を介して選別移送ベルト(11a)を正逆回転させる選別モータ(11f)を逆回転駆動させ、該選別用移送装置(11)で移送される作物体(イ)を選別移送装置(11)の搬送始端側に設けた空箱載置台(11b)に載置した収容箱(15)内に供給させる。そして、該選別用移送装置(11)が逆回転駆動している間に、作物体(イ)を満載した収容箱(15)を車台(7)の右側に設けた載置台(49)へ移動させて、収容箱載置台(11c)に空の収容箱(15)を載置する。この操作作業を交互に行う。
【0013】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の効果は、作物体(イ)に付着した付着物と作物体(イ)に残る残葉を収容箱(15)に貯留する前に除去移送装置(14)で除去することにより、作業者が後処理工程で付着物や残葉の除去する作業を省略することができるので、作業時間が短縮されて作業者の労力が軽減される。
また、除去移送装置(14)を後方に向けて下り傾斜させて設けたことにより、作物体(イ)が除去移送装置(14)上に停滞することを防止できるので、作物体(イ)の収穫作業の能率が向上する。
そして、除去移送装置(14)を、作物体(イ)を移送する移送平ベルト(14a)とローラ(14b)で構成したことにより、移送平ベルト(14a)とローラ(14b)で作物体(イ)に所定長さ以上残された残葉を取り除くことができるので、残葉の除去処理が不要となり、後処理の労力が軽減される。
しかも、ローラ(14b)に接触する作物体(イ)には移送抵抗がかかるため、作物体(イ)が移送平ベルト(14a)に接触すると擦れて付着した泥や葉屑、草屑等の付着物が除去されるので、後工程で作物体(イ)から付着物を除去する作業が省略される。
さらに、除去移送装置(14)で付着物と残葉を除去された作物体(イ)を除去移送装置(14)の後側で且つ左右方向で略平行状態に設けた選別移送装置(11)で選別することにより、作物体(イ)の収穫作業後に不良の作物体(イ)の選別作業を省略することができるので、作業時間が短縮されて作業者の労力が軽減される。
そして、作物体(イ)を目視選別をする作業者は、前方へ歩きながら除去移送装置(14)から選別移送装置(11)に移送されて来る作物体(イ)の選別作業をすることができるので、選別作業を安全に行うことができる。
さらに、選別移送装置(11)の移送始端側と移送終端側に収容箱(15)を載置する空箱載置台(11b)と収容箱載置台(11c)をそれぞれ設け、選別移送装置(11)の選別移送ベルト(11a)を正逆回転させる選別モータ(11f)を設け、この選別モータ(11f)の回転方向を切り換える切換手段(11h)を設けたことにより、収容箱載置台(11c)に載置した収容箱(15)に作物体(イ)が満載されると、切換手段(11h)を操作して選別モータ(11f)を逆回転駆動させて選別移送ベルト(11a)の移送方向を逆転させ、空箱載置台(11b)に載置した収容箱(15)に作物体(イ)を収容させ、その間に収容箱載置台(11c)に載置した作物体(イ)を満載した収容箱(15)を車台(7)の右側に設けた載置台(49)に移動させることができるので、収容箱(15)の交換作業が容易になり、作業能率が向上する。
そして、車台(7)の後側に不良の作物体(イ)を貯留する収容箱(15)を載置する補助載置台(49a)を設けたことにより、不良の作物体(イ)を一時的に貯留することができる。
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図例は、作物体(イ)は根菜類(イ)であり、この根菜類(イ)が、例えば、人参(イ)であったとすると、この人参(イ)を前部の引起装置4で引起し、振動装置10で振動させながら堀起す堀起装置5と、この堀起された人参(イ)を挟持して引抜き後方上部へ移送する移送装置28と、後部の根菜搬送装置6の首揃移送装置33と、葉切断装置12と、タッピング移送装置34と、葉移送装置35等を設けると共に、根菜搬送装置6の下側に略直角に、この根菜搬送装置6から人参(イ)の供給を受け移送する移送コンベア13を設け、この移送コンベア13の移送終端部側には、人参(イ)に付着した付着物を除去する除去移送装置14を設け、該除去移送装置14の後側には、この除去移送装置14で付着した付着物を除去した人参(イ)の供給を受けて移送し、移送中に不良の人参(イ)を選別する選別用移送装置11等を設けて構成した根菜類収穫機1である。
【0017】
前記根菜搬送装置6と、移送コンベア13と、除去移送装置14と、選別用移送装置11等を主に図示して説明する。前記根菜類収穫機1は、図1〜図6で示す如く走行車両2の一方側の側部外側には、収穫作業装置3を設け、この収穫作業装置3は前部の引起装置4と、堀起装置5と、振動装置10と、後部の首揃移送装置33と、葉切断装置34と、タッピング移送装置34と、葉移送装置35等とよりなる根菜搬送装置6と、葉部、及び根部の所定位置が切断された人参(イ)を移送する移送コンベア13と、人参(イ)に不付した付着物を移送中に除去する除去移送装置14と、付着物除去済み人参(イ)の供給を受けて移送中に不良の人参(イ)を選別する選別用移送装置11等よりなる構成である。
【0018】
前記走行車両2の車台7の下側には、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ7aを張設し、車台7の上側の一方側には、始動、停止、走行操作、及び各種制御操作等を行う操作装置8と、作業者が搭乗して各種操作等を行う操縦席9等を設け、この操縦席9の下側には、原動機(エンジン)7bを載置している。この原動機7bで走行ギヤーケース7c内の伝動機構7dを介して、各走行クローラ7aを回転駆動する構成である。該伝動機構7dの伝動経路中には、その出力回転数に基づく走行車速を検出する車速センサ7eを設けた構成である。
【0019】
前記車台7の上側の後方部には、後逑する葉切断装置12で人参(イ)の葉部の所定位置が切断され、又、後逑する人参下部切断装置47で根部の下方部の所定位置が切断され、これら両者が切断された切断済み人参(イ)は、後逑するタッピング移送装置35から落下供給を受け、操縦席9側の横方向へ向け回転駆動する波形状で所定幅の移送ベルト等を張設してなる移送コンベア13を設け、該移送コンベア13は移送終部へ向けて上り傾斜させて設けた構成である。
【0020】
前記移送コンベア13の移送終端で操縦席9の後側には、図1及び図2で示す如くこの移送コンベア3で移送される葉部、及び根部の所定位置が切断された切断済み人参(イ)を引継ぎ移送中に、この人参に付着する付着物の、例えば、泥、葉屑、及び草屑等を除去する除去移送装置14を設けた構成である。
【0021】
前記除去移送装置14は、図1、及び図2で示す如く下側には、移送コンベア13から切断済み人参の供給を受け、引継ぎして移送する所定幅の移送平ベルト14aを回転自在に、左右方向で移送コンベア13と略直線上に張設した構成である。
【0022】
前記除去移送装置14の移送平ベルト14aの上側には、図1、及び図2で示す如く筒形状で外周部へ弾性材等を装着したローラ14bを前部左側から後部右側へ向けて所定角度に傾斜して、回転自在に軸支して設けた構成である。移送コンベア13から除去移送装置14の移送平ベルト14a上へ供給された人参(イ)は、この移送平ベルト14aで移送され、移送中にこの移送平ベルト14aとローラ14bとの間に、この人参(イ)の葉部の所定位置が切断されずに、所定より長く残った残葉は、繰込みされてこの長い残葉は切断される。このときには、ローラ14bにより、人参(イ)に移送抵抗が掛った状態となり、移送平ベルト14aで人参(イ)の表面部がすれて、人参(イ)に付着した、付着物の、例えば、泥、葉屑、及び草屑等は除去される構成である。人参(イ)に付着する付着物は、後逑する最終である収容箱15へ供給される前段で、除去移送装置14で除去されることにより、後工程で人参(イ)へ付着した付着物の除去処理が不用となり、長時間の後処理手間時間が不用となった。この除去移送装置14で残葉の除去処理と、付着物の除去処理との両者を同時に行うことができる構成である。
【0023】
前記除去移送装置14の後側で左右方向には、図1、及び図2で示す如く該除去移送装置14から付着物を除去した人参(イ)の供給を受けて移送中に、走行車両2の後側にいて走行車両2の走行に伴ない歩行する作業者により、例えば、傷の付いた人参(イ)、及びふた又形状の変形した人参(イ)等の不良の人参(イ)を目視選別する選別用移送装置11を、除去移送装置14に対して略平行状態に設けた構成である。
【0024】
前記選別用移送装置11は、図1、及び図2で示す如く平ベルト方式で所定長さの選別移送ベルト11aを左右方向に回転自在に張設した構成である。この選別移送ベルト11aの移送始端部側には、空の収容箱15を載置する空箱載置台11bを設けると共に、選別移送ベルト11a上を移送中の人参(イ)の中から不良の人参(イ)を目視選別して抜取り、良品の人参(イ)のみが移送され、この良品の人参(イ)の移送供給を受けて、一時貯留する収容箱15を載置する収容箱載置台11cは、選別移送ベルト11aの移送終端部側に設けた構成である。
【0025】
前記移送コンベア13から除去移送装置14を経て選別用移送装置11で移送中に、不良の人参(イ)を目視選別して抜取りされ、良品の人参(イ)のみが、収容箱載置台11c上の収容箱15へ移送供給されて、一時貯留されることにより、後処理工程で混入する不良の人参(イ)の選別処理が不用となり、長時間の後処理手間時間が不用となった。
【0026】
前記選別用移送装置11の選別移送ベルト11aの回転駆動は、図2、及び図6で示す如く一方側の選別移送ベルト11aを掛け渡した選別プーリ11dを軸支した選別軸11eは、正逆回転する選別モータ11fで正逆回転する構成であり、選別移送ベルト11aは正回転駆動、又は逆回転駆動する構成である。
【0027】
前記収容箱載置台11c上へ載置した収容箱15内が移送供給された良品の人参(イ)で満量状態になって、この満量の収納箱15を交換するときは、収容箱載置台11cに設けた切換スイッチ方式の切換手段11hの切換操作により、操作装置8に内装して設けた制御装置8aにより、選別モータ11fは逆回転に制御され、選別用移送装置11の選別移送ベルト11aは逆回転駆動され、この選別移送ベルト11a上の良品の人参(イ)は、空箱載置台11b上へ載置した空の収容箱15内へ移送されて供給され、一時貯留する構成である。
【0028】
前記収容箱載置台11c上へ載置した良品用の収容箱15内へ良品の人参(イ)は、選別用移送装置11の選別移送ベルト11aで移送中は、選別モータ11fは正回転制御され、この選別移送ベルト11aは正回転駆動される構成である。
【0029】
良品の人参(イ)は収容箱載置台11c上へ載置した良品用の収容箱15内へ移送供給され、この良品用の収容箱15内が良品の人参(イ)で満量になると、選別移送ベルト11aを逆回転駆動させた後に、満量の収容箱15を走行車両2の車台7の右側設けた載置台49上へ移動させて載置する構成である。
【0030】
前記選別用移送装置11の選別移送ベルト11aは、正回転、又は逆回転駆動に切換制御できることにより、良品の人参(イ)で満量になった収容箱15の交換が容易に簡単に行うことができる。
前記選別用移送装置11の選別移送ベルト11a上へ付着物除去済みの供給された人参(イ)内に混入する選別して抜取りした不良の人参(イ)は、走行車両2の車台7の後側に設けた補助載置台49a上に載置した収容箱15内へ供給して、一時貯留する構成である。
【0031】
前記除去移送装置14の後側で、根菜搬送装置6に対して略直角に、図13、及び図14で示す如く除去移送装置14で長い残葉と、付着物とが除去された人参(イ)をこの除去移送装置14から供給を受けて、貯留する収容箱15を載置する箱載置台50を設けた構成である。
【0032】
これにより、前記除去移送装置14で処理された人参(イ)は収容箱15内へスムーズに収容される。又、補助作業者が前進で作業ができて安全である。前記車台7上側の後部の左側には、上方へ突出する平面視コ字形状の支持板16を固着して設け、この支持板16の上部には、伝動機構17aを内装した伝動ケース17を回動自在に設けている。この伝動ケース17には、前方下部へ突出する支持板18を固着して設け、この支持板18の前側面には、左右両側に前方下部へ突出する受板19aを固着した取付板19bを装着した構成である。この各受板19aの前端部には、前方下部へ突出する補助受板19cを固着した構成である。
【0033】
前記左右両側の引起装置4は、上部を伝動ケース17から前方へ突出する伝動機構20cを内装した上受杆20aで支持すると共に、上下に回動する構成である。下部は補助受板19cから前方へ突出する下受杆20bで支持した構成である。
【0034】
前記引起装置4は、根菜搬送装置6の前部の左右両側に設け、この引起装置4は左右両側の引起ケース21に内装して回転自在に、所定間隔に引起ラグ22bを装着した引起チエン22aを張設した構成である。この引起チエン22aのこの引起ラグ22bは、前側下端部から前側上端部の間は、各引起ケース21から突出し、人参(イ)の葉部を引起す引起作用部であり、又、後側は引起ラグ22bは収納されて、引起ししない非作用部とした構成である。
【0035】
前記各引起ケース21下部の外側面には、人参(イ)の葉部を分離する分草体23を前方へ突出させて設け、この分草体23の先端部の近傍には、検出杆23bでON−OFFするスイッチ23cよりなる接地センサ23aを設けた構成である。又、図3、及び図5で示す如く堀起し高さ、及び畦の凹凸を検出する堀起し高さセンサ24は、一方側の引起ケース21の外側に設けた構成である。この堀起し高さセンサ24は引起ケース21の外側面に回動自在に設けた支持板25aに、接地プレート25bを装着すると共に、支持板25aの上端部と、補助受板19cに設けたポテンションメータ25cとを連結ロット25dで接続させて、このポテンションメータ25cの作動量で検出する構成である。
【0036】
前記ポテンションメータ25cの検出した作動量と、設定した堀起し高さとが比較され、設定堀起し高さと同じにすべく、上下回動制御する構成である。前記堀起装置5の上下回動制御に伴なって、左右両側の引起装置4、及び根菜搬送装置6等も同時に、上下回動制御する構成である。
【0037】
堀起振動装置3aは、堀起装置5と、振動装置10とよりなる構成である。前記堀起装置5は左右両側に設け、この堀起装置5は、図3〜図5で示す如く左右両側の支持板5aの前方上部を左右両側の補助受板19cへ回動ピン5bで、上下回動自在に装着した構成である。この支持板5aの前方下部には、前端部に堀起板27bを固着して設けた支持杆27aの前方部を回動ピン27cで上下回動自在に装着すると共に、この支持杆27aの後端部を支持板5aの後方部の上下に複数個設けた調節用孔5cへ調節用ピン27dで装着した構成である。
【0038】
前記支持杆27aは回動ピン27cを回動中心として、調節用孔5c位置により、上下回動調節可能として、この支持杆27aの堀起板27bを上下に回動調節し、堀起し高さを手動で調節できる構成である。前記振動装置10は左右両側に設け、この振動装置10は、図3〜図5で示す如く左右両側の補助受板19cでカム軸10aを軸支して設け、このカム軸10aには、偏芯カム10bを軸支して設けている。支持板5aの後方上部に設けた支持ピン5dと、偏芯カム10bの外周部との間には、カム用ロット10cを設けて接続させた構成である。
【0039】
前記振動装置10の偏芯カム10bの回転駆動により、支持板5aの回動ピン5bを回動中心として、カム用ロット10c、支持板5aを介して堀起装置5を回動移動する構成として、土壌条件による堀起し性能の向上を図った構成である。この左右両側の堀起装置5の堀起板27bの回動移動により、人参(イ)を植付けた畦の両側の畦部が堀起(土をほぐす)され、この人参(イ)が堀起され、左右両側の移送装置28で挟持され、後方上部へ移送中にこの人参(イ)は引抜かれる構成である。
【0040】
人参(イ)を堀起すときは、左右両側の前記堀起装置5の堀起板27bの堀起作動の位相は、左右で略180度変位させた構成である。左側の堀起板27bが土中内で下端部に位置しているときは、右側の堀起板27bは上端部に位置した構成であり、左右両側の堀起板27bが同時に土中内で下端部に位置させない構成であり、負荷の低減を図った構成である。
【0041】
前記車台7の支持板16の前部には、前支持板16aを設け、この前支持板16aには、前方へ突出させて支持杆16bを設け、この支持杆16bの前端部には、L字形状の回動板16cを回動自在に装着して設け、この回動板16cの一方側の下端部と、上下シリンダ26aの前端部とを接続させ、他方側の前端部には、支持杆16dの一方側の端部を装着して設け、この支持杆16dの他方側の端部と、受板19aの前端部とを接続させた構成である。
【0042】
前記上下シリンダ26aの作動により、伝動ケース17の上下回動中心26b位置を回動中心として、回動板16c、支持杆16d、受板19a、補助受板19c、支持板5a及び後逑する連結板29等を介して、各引起装置4、各堀起装置5、及び根菜搬送装置6等を自動で上下回動制御する構成である。
【0043】
前記収穫作業装置3の移送装置28は、引起装置4の後側の左右両側に設けた構成である。この移送装置28の上端の移送終端部は、伝動ケース17後側に連結板29を介して設けた伝動機構30aを内装した伝動ケース30に、前方上部へ傾斜して突出する伝動機構31aを内装した支持ケース31の上側に設けた伝動ケース32に内装した伝動機構32aで支持すると共に、回転駆動させる構成である。
【0044】
前記移送装置28は伝動ケース17の回動により、連結板29、伝動ケース30、支持ケース31、及び伝動ケース32を介して、上下回動自在な構成である。前記移送装置28は、図7〜図10で示す如く上下端部に回転自在に軸支した上・下プーリ28b,28cと、複数個の作用側テンションプーリ28dと、複数個の非作用側テンションプーリ28eとに、移送ベルト28aを掛け渡した構成である。各堀起装置5で堀起した人参(イ)の葉部は、この移送ベルト28a,28a間で挟持されて、後方上部へ移送し、この移送の移送始端部で人参(イ)は植付畦から引抜きされて、後方上部へ移送する構成である。この移送途中で首揃移送装置33、33へ引継ぎする構成である。テンションプーリ28fは移送ベルト28aが伸びた時に、伸張操作する構成である。
【0045】
前記移送ベルト28aは、図9、及び図10で示す如くVベルトと平ベルトとを一体に成形し、更に平ベルトの外周面には、山形状の突出部を形成した構成である。前記作用側・非作用側テンションプーリ28d,28eは、図10で示す如く平ベルトに接触する面積を狭くすべく外周部幅を狭くした構成である。
【0046】
前記移送装置28の下プーリ28cの下部で移送ベルト28aの下側には、図7、及び図8で示す如く移送ベルト28aの外径部より、外径を径大に形成したスターホイル29aは、取付ボス29bに固着して設けた取付板29cへボルト、及びナット等で装着した構成である。この取付ボス29bを下プーリ28cを軸支した下軸28hの下端部へ挿入して装着した構成である。
【0047】
前記スターホイル29aの外周部は、図8で示す如く山形状の爪部29dに形成すると共に、これら山形状の爪部29d間は所定深さの溝29eを形成した構成である。堀起し済み人参(イ)をこのスターホイル29a,29a間と、移送ベルト28a,28a間とに挟持して後方上部へ移送する構成である。
【0048】
前記根菜搬送装置6は、図3で示す如く首揃移送装置33、タッピング移送装置34、葉移送装置35、及び葉切断装置12等よりなる構成であり、根菜搬送装置6は、人参(イ)を収穫作業状態のときには、圃場面に略平行状態に設けた構成である。
【0049】
前記首揃移送装置33は、移送装置28の後側で移送終端部から所定距離下方に位置させ、左右両側に設けている。この首揃移送装置33の移送終端は、伝動ケース30に上方へ向けて突出して設けた伝動機構37aを内装した下支持ケース37の上側に設けた上伝動装置38の上伝動ケース38aに内装した伝動機構38bで支持すると共に、回転駆動する構成である。
【0050】
前記首揃移送装置33は、図11、及び図12で示す如く左右両側に、正面視コ字形状の支持プレート39の前後部には、回転自在に軸支した前・後プーリ39a,39bを設けた構成である。これら前・後プーリ39a,39b間の作用側には、複数個の作用側テンションプーリ40aと、非作用側には、非作用側テンションプーリ40bとを設けた構成である。これらプーリ39a,39b,40a,40bに移送ベルト39cを掛け渡した構成である。作用側テンションプーリ40aは支持板39dに設けて左右調節できる構成である。
【0051】
前記支持プレート39の挟持側の折曲部(B)位置は、図12で示す如く作用側テンションプーリ40a、及び前プーリ39aの外径部(C)と略同じ位置に形成し、移途中に人参(イ)から落下する藁屑、及び泥等をこれらプーリ40a,39aのベルト溝への侵入を防止する構成である。
【0052】
前記前プーリ39aは、図11で示す如くテンション装置40cにより、前後へ摺動可能に構成して、移送ベルト39cが伸びた時の対応ができる構成である。移送ベルト39cの下側には、ベルトカバー36を設けた構成である。前記移送ベルト39c,39cの直線部の挟持移送部は、所定の隙間を設け、これら移送ベルト39c,39c間で人参(イ)の葉部を挟持して移送するが、この挟持力は各移送装置28の各移送ベルト28aの挟持力より、弱く構成している。
【0053】
前記首揃移送装置33は、各移送装置28の各移送ベルト28a間に、人参(イ)の葉部を挟持して上部へ移送中に、この移送途中で各首揃移送装置33の各移送ベルト39c間に、人参(イ)の葉部を引継ぎ挟持する構成である。この人参(イ)の葉部は両者で挟持され、これら各移送ベルト28aにより、更に上部へ移送されることによって、これら各移送ベルト39cの下側面位置へ、この人参(イ)の根部の上部が当接するまで上方へ向けて移動され、首揃えが行われる構成である。
【0054】
前記タッピング移送装置34の移送終端部は、上伝動装置38の上伝動ケース38aに上下に突出させて設けた上支持ケース41に内装した伝動機構41aの下側で支持すると共に、回転駆動する構成である。前記タッピング移送装置34は、首揃移送装置33の上側に所定間隔を設けて平行状態に左右両側に設けると共に、移送始端部は首揃移送装置33の前後方向の略中央部に位置させて設けた構成である。
【0055】
前記タッピング移送装置34は、前後端部に回転自在に軸支した前・後プーリ42a,42bには、移送ベルト42cを掛け渡した構成であり、左右両側の各移送ベルト42c間には、人参(イ)の葉部を挟持して移送する構成である。各首揃移送装置33の各移送ベルト39cと、これら各移送ベルト42cとの両者で、人参(イ)の葉部を挟持して移送し、途中からは各移送ベルト42cと、後逑する葉移送装置35の各移送ベルト43cとの両者で、切断済み葉部を挟持して移送する構成である。
【0056】
前記葉移送装置35の移送始端部は、上支持ケース41に内装した伝動機構41aの上側部で支持すると共に、回転駆動する構成である。この葉移送装置35はタッピング移送装置34の上側に所定間隔を設けて平行状態に設けると共に、移送始端部はタッピング移送装置34の移送始端部より、所定距離後方に位置させた構成である。
【0057】
前記葉移送装置35は、前後端部に回転自在に軸支した前・後プーリ43a,43bには、移送ベルト43cを掛け渡した構成であり、左右両側の各移送ベルト43c間には、人参(イ)の葉部を挟持して移送する構成である。各タッピング移送装置34の各移送ベルト42cと、途中からは各移送ベルト43cにも引継ぎされ、両者で挟持して移送する構成である。又、後逑する葉切断装置12の後側部よりは、この葉切断装置12で切断した切断葉を挟持して移送し、両者の移送終端部より、圃場内へ落下排出する構成である。
【0058】
前記葉切断装置12は、図3、及び図6で示す如く各首揃移送装置33の後側で、各タッピング移送装置34の下側の左右両側に設けた構成である。各上伝動装置38の各上伝動ケース38aに内装した各伝動機構38bから下部へ突出させて、回転自在な各回転軸46を設け、この各回転軸46の下端部には、各支持メタル45を装着して設け、この各支持メタル45の上側面には、円盤形状の左・右切断刃44、44をボルト、及びナット等で装着した構成である。
【0059】
前記左・右切断刃44、44の外径部は上下に所定寸法重合させると共に、上下間の隙間は最小隙間の0に近い状態に構成し、各首揃移送装置33で首揃えして、各タッピング移送装置34と各葉移送装置35とで引継ぎされて、挟持移送される人参(イ)の根部の上側面から所定寸法上部の葉部を切断する構成である。葉部切断済み人参(イ)は、下側の移送コンベア13上へ落下供給され、この移送コンベア13から除去移送装置14を経て、人参(イ)に付着した付着物が除去され、更に目視選別済みの人参(イ)が移送されて、収納箱15内へ供給され、一時貯留される構成である。
【0060】
前記人参下部切断装置47は、堀起装置5後方上部に前方下部から上方後部へ傾斜状態に設け、この人参下部切断装置47は左右に所定間隔で、上下2個所に山形状を形成した案内杆48aを複数個設けると共に、この2箇所の山形状内には、回転外周部に複数個の切断刃48bを装着した各回転具48cを回転自在に上下に所定間隔を設けて軸支した構成である。
【0061】
前記人参下部切断装置47は、各移送装置28の移送ベルト28a,28a間で挟持されて、上部へ移送中に全長の短い人参(イ)の根部の先端部が下側の山形の案内杆48a,48a間に入り、下側の切断刃48bにより、この人参(イ)の根部先端の所定位置が切断される。又、更に上部へ移送中に全長の長い人参(イ)は、下側の山形の該案内杆48a部を通過し、上側の山形の案内杆48a,48a間に、この人参(イ)の根部の先端部が入り、この根部先端の所定位置を上側の切断刃48bにより、切断される。人参(イ)の根部の全長により、この人参(イ)の根部先端の所定位置を切断する構成である。
【0062】
前記除去移送装置14の後側の前後方向には、図15、及び図16で示す如く該除去移送装置14から長い残葉と、不着物とが除去され人参(イ)の供給を受けて不良の人参(イ)を選別して抜取りする選別移送装置11、又は選別台51を設け、これら選別移送装置11、及び選別台51の地上高位置(H)は、例えば、略1m程度位置で、走行車両2の後側にいる作業者が疲労することなく、又、選別作業が容易に行える高さに設定して設けた構成である。
【0063】
前記除去移送装置14の後側には、選別移送装置11へ除去済み人参(イ)を排出する排出口52aを設けた仕切板52等を設けた構成である。不良の人参(イ)を選別して抜取りした良品の人参(イ)は、選別移送装置11の後側で車台7の後側の補助載置台49a上へ載置した収容箱15内へ移送供給され、一時貯留する構成である。又、選別して抜取りした不良の人参(イ)は、移送コンベア13の下側で車台7の上側面に載置した収容箱15内へ供給して、一時貯留する構成である。
【0064】
これにより、前記選別移送装置11、又は選別台51は、選別作業をする最適高さ位置へ設置したことにより、選別作業する補助作業者の疲労を大幅に減少させることができる。前記除去移送装置14は、図13、及び図14で示す如く移送平ベルト14aの前後方向の全幅(M1)より、該移送平ベルト14a上に前方左側から後方右側へ向けて平面視所定角度に傾斜させて設けたローラ14bの前後方向の全幅(M2)を広くした構成である。このローラ14bは移送平ベルト14aより、外側へ突出させて設けた構成である。
【0065】
これにより、人参(イ)の茎葉部が前記ローラ14bの端部に引っ掛ることを防止できると共に、長い残葉の除去処理を確実に行うことができる。前記除去移送装置14の移送平ベルト14aとローラ14bとは、図17、及び図18で示す如く進行方向の前側を上部から後側を下部へ所定の角度(α)に下り傾斜させて設けた構成である。
【0066】
前記除去移送装置14の装着は、後方へ向けて下り傾斜させて設けたことにより、短い距離の間で人参(イ)に付着する付着物を確実に除去できると共に、人参(イ)が除去移送装置14上で停滞して詰りの発生を防止でき、円滑な人参(イ)の収穫作業ができる。
【0067】
前記除去移送装置14の動力伝達構成は、図19、及び図20で示す如く本機側の出力軸53のスプロケット53aと、伝動ケース54のスプロケット54aとに掛け渡したチエン53bより、伝動ケース54へ動力は入力される構成であり、この伝動ケース54のプーリ54bと、移送コンベア13の移送始端部側の入力プーリ13aとには、ベルト54cを掛け渡し、入力プーリ13aへ動力は入力され、移送コンベア13は回転駆動される構成である。該移送コンベア13の移送終端部側のギヤー13bと、除去移送装置14の移送平ベルト14aの移送始端部側のギヤー14cとが噛合して、移送平ベルト14aへ動力は入力され、該移送平ベルト14aは回転駆動される構成である。
【0068】
前記移送平ベルト14aの移送始端部側のスプロケット14dと、伝動ケース55のスプロケット55aとには、チエン55bを掛け渡した構成であり、この伝動ケース55へ動力が入力される構成である。この伝動ケース55に設けたプーリ55cと、ローラ14bを2分割して、略中央部に設けたプーリ56とには、ベルト56aを掛け渡した構成であり、ローラ14b,14bは回転駆動する構成である。
【0069】
前記除去移送装置14のローラ14bをベルト56aにより、回転駆動することによって、構成をコンパクトにすることができると共に、このローラ14bへ過剰な負荷が掛ったときでも、人参(イ)を傷つけることなく、精度の高い人参(イ)の収穫作業ができる。
【0070】
前記除去移送装置14の移送平ベルト14aの上側で移送始端部側には、図21で示す如く移送コンベア13から供給を受けて移送する人参(イ)の移送角度を変更する移送平ベルト14aの回転方向に対して、略45度の角度にガイド板57を設け、このガイド板57で人参(イ)の移送方向を規制する構成である。
【0071】
これにより、前記移送コンベア13上へ落下して供給されるときに、人参(イ)の向き方向が一定方向を向いて供給されないことにより、除去移送装置14の性能が十分に発揮されないことがあったが、ガイド板57により、人参(イ)の移送方向が規制されることにより、人参(イ)の付着物、及び長い残葉の除去処理を確実に行うことができる。
【0072】
前記除去移送装置14の移送平ベルト14aの上側で移送始端部側には、図22で示す如く移送コンベア13から供給を受けて移送する人参(イ)の移送角度を規制する移送平ベルト14aの回転方向に対して、略45度の角度に方向規制ローラ58を設け、この方向規制ローラ58は規制モータ58aにより、ローラ14bと同じ方向に回転自在に設けた構成である。この方向規制ローラ58で人参(イ)の移送方向を規制する構成である。
【0073】
これにより、人参(イ)の移送方向が規制されることにより、人参(イ)の付着物、及び長い残葉の除去処理を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 根菜類収穫機の全体平面図
【図2】 除去移送装置部、及び選別用移送装置部の拡大平面図
【図3】 根菜類収穫機の作業時の全体側面図
【図4】 根菜類収穫機の非作業時の全体側面図
【図5】 堀起装置部の拡大側面図
【図6】 根菜類収穫機の伝動構成図
【図7】 移送装置部の拡大平面図
【図8】 スターホイル部の拡大平面図
【図9】 スターホイルの取付部の拡大正断面図
【図10】 移送装置のテンションプーリ部の拡大正断面図
【図11】 首揃装置部の拡大平面図
【図12】 図11のD−D断面図
【図13】 他の実施例を示す図で、根菜類収穫機の全体平面図
【図14】 他の実施例を示す図で、除去移送装置部の拡大平面図
【図15】 他の実施例を示す図で、根菜類収穫機の全体平面図
【図16】 他の実施例を示す図で、根菜類収穫機の全体背面図
【図17】 他の実施例を示す図で、除去移送装置部の拡大側面斜視図
【図18】 他の実施例を示す図で、除去移送装置部の拡大側面図
【図19】 他の実施例を示す図で、除去移送装置部の拡大平面図
【図20】 他の実施例を示す図で、除去移送装置部の拡大背面図
【図21】 他の実施例を示す図で、除去移送装置部の拡大平面図
【図22】 他の実施例を示す図で、除去移送装置部の拡大平面図
【符号の説明】
6 根菜搬送装置
11 選別用移送装置
11a 選別移送ベルト
11b 空箱載置台
11c 収容箱載置台
11f 選別モータ
11h 切換手段
12 葉部切断装置
13 移送コンベア
14 除去移送装置
14a 移送平ベルト
14b ローラ
15 収容箱
28 移送装置
33 首揃移送装置
34 タッピング移送装置
35 葉移送装置
49 載置台
49a 補助載置台
イ 作物体(人参)
Claims (1)
- 作物体(イ)を挟持して引き抜いて移送する移送装置(28)を設け、該移送装置(28)から作物体(イ)を引き継いで首揃えを行なう首揃移送装置(33)を設け、該首揃搬送装置(33)の上側に作物体(イ)の葉部を挟持して後方に搬送するタッピング移送装置(34)と葉移送装置(35)を設け、前記首揃移送装置(33)の後側で且つタッピング移送装置(34)の下側に作物体(イ)の葉部を切断する葉部切断装置(12)を設け、該葉部切断装置(12)で葉部が切断された作物体(イ)を受けて収容箱(15)へ向けて移送する移送コンベア(13)を走行車両(2)の車台(7)に設け、該移送コンベア(13)を移送終端部に向けて上り傾斜させて設けた根菜類収穫機において、
該移送コンベア(13)の移送終端部側に、作物体(イ)を引き継ぎ搬送して、作物体(イ)に付着した付着物を除去すると共に前記葉部切断装置(12)で切断されずに残った作物体(イ)の残葉を切断する除去移送装置(14)を移送コンベア(13)と左右方向で略直線上に設け、該除去移送装置(14)は、前記移送コンベア(13)から作物体(イ)の供給を受けて移送する移送平ベルト(14a)と該移送平ベルト(14a)の上側に前部左側から後部右側に所定角度傾斜した姿勢で設ける回転自在なローラ(14b)で構成し、該除去移送装置(14)を後方に向けて下り傾斜させて設け、
前記車台(7)の後側で且つ除去移送装置(14)の後側に、除去移送装置(14)から作物体(イ)を受けて移送中に選別する選別用移送装置(11)を除去移送装置(14)に対して左右方向で略平行状態に設け、該選別用移送装置(11)は、選別移送ベルト(11a)と、該選別移送ベルト(11a)を正逆回転させる選別モータ(11f)と、該選別モータ(11f)の正逆回転を切り換える切換手段(11h)で構成し、前記選別用移送ベルト(11a)の移送始端側と移送終端側とにそれぞれ前記収容箱(15)を載置する空箱載置台(11b)と収容箱載置台(11c)とを設け、前記車台(7)の後側に不良の作物体(イ)を貯留する収容箱(15)を載置する補助載置台(49a)を設け、前記車台(7)の右側に収容箱載置台(11c)に載置した収容箱(15)を移動させて載置する載置台(49)を設けたことを特徴とする根菜類収穫機。
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