JP2003199412A - 野菜収穫機 - Google Patents

野菜収穫機

Info

Publication number
JP2003199412A
JP2003199412A JP2002002399A JP2002002399A JP2003199412A JP 2003199412 A JP2003199412 A JP 2003199412A JP 2002002399 A JP2002002399 A JP 2002002399A JP 2002002399 A JP2002002399 A JP 2002002399A JP 2003199412 A JP2003199412 A JP 2003199412A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
leaf
root vegetables
residual
residual leaf
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002002399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3876716B2 (ja
Inventor
Eiichiro Kinoshita
木下  栄一郎
Hajime Odagiri
小田切  元
Shingo Takagi
高木  真吾
Takaaki Iwabe
岩部  孝章
Yoshihiko Okubo
大久保  嘉彦
Hiromichi Kawaguchi
川口  弘道
Masakatsu Araki
正勝 荒木
Isao Ishida
石田  伊佐男
Tetsuya Uchida
内田  哲也
Katsura Kawashima
川嶋  桂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2002002399A priority Critical patent/JP3876716B2/ja
Publication of JP2003199412A publication Critical patent/JP2003199412A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3876716B2 publication Critical patent/JP3876716B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の野菜収穫機は、葉茎切断装置を経由し
た根菜類に残る葉茎が、商品価値を損なったり、事後の
搬送途中でシュ−タ上やコンベヤ上に溜ったり、回転部
分に絡み付く等の課題があった。 【解決手段】 本発明は、上記課題を解消するため、収
穫搬送装置1から根菜類を受け継いで、その葉茎部を挟
持して吊り下げて搬送する肩揃えベルト2と、その搬送
方向下手側に設けた葉茎切断装置3との下方位置に残葉
処理装置4を配置して、残葉を取り除く構成とした野菜
収穫機である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜収穫機に関す
るものであって、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来の野菜収穫機は、走行装置を備えた
車体上に、左右一対の挾持ベルトによって、圃場に植っ
ている根菜類、例えば、人参や大根の葉茎部を挾持し、
走行している車体と回転駆動されている挾持ベルトとの
共同作用によって圃場から強制的に引き抜いて収穫する
構成の引き抜き式の根菜収穫機や、補助作業者が、圃場
から手作業によって収穫した野菜を収穫コンベヤ装置上
に載置して車体側に搬送して収集する方式の野菜収穫機
や、また、玉ねぎや馬鈴薯等のように土中に成育してい
る野菜は、適宜深さの土中を進行する掘取機によって掘
り取りながら収穫する構成の収穫機等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の野菜収
穫機において、左右一対の挾持ベルトによって、圃場に
植っている根菜類の葉茎を挟持して堀取る構成の堀取り
装置は、後続する肩揃えベルトと葉茎切断装置とを軸架
して、葉茎部を基部から切断して、果肉部を収穫する構
成としている。このような従来の野菜収穫機は、葉茎切
断装置を経由して葉茎を切断した後でも、根菜類の果肉
部には葉茎が切り取られずに残っているものがあって、
商品価値を損なったり、更には、事後の搬送途中でその
残葉がちぎれてシュ−タ上やコンベヤ上に溜ったり、コ
ンベヤの回転部分に絡み付く等の課題があった。
【0004】また、従来の野菜収穫機は、各機能装置を
機体の前後に沿わせて配置した構成であるから、機体の
前後長さが長くなって旋回時等に小回りが効かず、狭い
圃場での作業に難儀する課題があった。更に、従来型の
野菜収穫機は、野菜を堀取る左右一対の挾持ベルトから
肩揃えベルト、更に、残葉処理ベルト、シュ−タ−、搬
送ベルトを経由して選別コンベヤを連続させて構成し、
選別後、最終的にコンテナに充填されるまで、収穫野菜
の受け継ぎ箇所が多く、一連の長い搬送経路となってい
る。したがって、従来のこの種の機械は、大型の構成と
なり、特に、各ベルトへの伝動機構が複雑で大型になる
と共に受け継ぎ部位が多いために、詰まりや停滞が発生
して円滑な搬送がやりにくい課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものであ
る。まず、請求項1の発明は、収穫搬送装置1から根菜
類を受け継いで、その葉茎部を挟持して吊り下げて搬送
する肩揃えベルト2を設け、該肩揃えベルト2の搬送方
向下手側に葉茎切断装置3を装備して設け、該葉茎切断
装置3と前記肩揃えベルト2との下方位置に残葉処理装
置4を配置して構成した野菜収穫機であって、肩揃えベ
ルトによって送られた根菜類は、葉茎切断装置により切
断されると、下側の残葉処理装置に落下して果肉部に切
断されずに残っている葉茎が取り除かれ、商品価値を高
めることができる。そして、本案は、その後の搬送装置
において、葉茎が絡み付く等の従来の課題を未然に解消
している。
【0006】つぎに、請求項2の発明は、車体5の後方
に向かって搬送する肩揃えベルト2の下方に配置した残
葉処理装置4は、受け継いだ根菜類を車体5に対して横
方向に搬送する残葉処理ベルト4a上で処理ロ−ラ4b
により処理する構成とした請求項1記載の野菜収穫機で
あって、残葉を速やかに取り除くことができる。そし
て、本案に係る野菜収穫機は、機体の前後長さが短くな
って機体をコンパクトに製作することができて狭い圃場
でも小回りのできるものとなった。
【0007】つぎに、請求項3の発明は、選別コンベヤ
6は、残葉処理装置4を経由した根菜類を受け継いで搬
送する構成とし、該残葉処理装置4で処理後の根菜類を
前記選別コンベヤ6へ搬送する選別供給ベルト7は、残
葉処理ベルト4aの側部を広幅にして一体に構成した請
求項1、又は請求項2記載の野菜収穫機であって、葉茎
が切断されて落下してくる根菜類を、広いベルトによっ
て確実に受け止めて残葉処理ができる。そして、選別供
給ベルトは、残葉処理ベルトの側部を広幅にして一体に
形成しているから、選別コンベヤまでの受け継ぎ箇所が
減って詰ったり溜ったりする箇所がなくなり、円滑な搬
送ができる。
【0008】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成したから、
まず、請求項1の発明は、葉茎切断後の残葉処理作用が
速やかに行われ、商品価値を損なわず、事後の搬送過程
で残葉が詰ったり絡み付く等がなくなった特徴がある。
【0009】つぎに、請求項2の発明は、野菜収穫機の
前後長さを短くすることができた特徴がある。そのた
め、本案に係る野菜収穫機は、狭い圃場でも小回りが効
いて適確に旋回ができるものとなった。そして、請求項
3の発明は、葉茎が切断されて上方から落下してくる根
菜類を、広いベルト面によって確実に受け止めて残葉処
理をすることができる。そして、本案は、残葉処理ベル
トの側部を広幅にして選別供給ベルトを一体に構成した
から、選別コンベヤまでの受け継ぎ箇所が減って根菜類
の果肉部が詰ったり、溜ったりする箇所がなくなり円滑
な搬送ができる特徴がある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。まず、車体5は、図1、及び図2に示すよ
うに、前部の低位置に設けた走行ミッション装置8から
両側に延長して設けているホィ−ルシャフトの駆動スプ
ロケット9に、左右一対のクロ−ラ10を設けて構成し
ている。
【0011】そして、前記走行ミッション装置8は、車
体5に搭載しているエンジンに伝動可能に連結し、変速
装置、サイドクラッチ、サイドブレ−キ等を内装して、
前記クロ−ラ10を伝動する構成としている。そして、
車体5は、図1に示すように、前部右側に操縦座席11
を配置して設け、その左側から後部、更には、右側のス
ペ−スを利用して、収穫搬送装置1(挟持ベルト1a、
1b)や一連の処理搬送装置である肩揃えベルト2、葉
茎切断装置3、排葉ベルト12、残葉処理装置4、選別
供給ベルト7、選別コンベヤ6、収納コンテナ台13を
配置して人参の収穫機を構成している。
【0012】なお、本明細書で左側、及び右側は、車体
5の進行方向に向かって見た状態を基準にして記載し
た。そこで、まず、収穫搬送装置1は、具体的には、図
1、及び図2に示すように、左右一対の挟持ベルト1
a、1bからなり、始端部側を先端の左右に軸架した遊
動プ−リ14に巻回し、終端部側を左右の駆動プ−リ1
5に巻回して構成している。そして、収穫搬送装置1
は、図面から解るように、車体5の左側において、始端
部を前方低部の地面近くに臨ませて、終端部を後方上部
に位置させて傾斜状態に設け、前記駆動プ−リ15から
伝動する構成としている。実施例の場合、収穫搬送装置
1は、具体的な図示は省略しているが、後部を車体5に
一体として接続し、前方下方に向けて延長した機体フレ
−ムに強固に連結支持し、機体フレ−ムの後部を回動支
点に上下回動して昇降自由(挟持ベルト1a、1bの搬
送始端部が上下調節)に調節ができる構成としている。
【0013】そして、収穫搬送装置1は、搬送始端部に
おいて、左右一対の挟持ベルト1a、1bで人参の葉茎
部の基部(人参果肉部の肩に近い部分)を挟持して、車
体5の前進作用と上方への搬送力とによって圃場面から
引き抜きながら、吊り下げ状態で上方、後方に搬送して
収穫する構成としている。
【0014】つぎに、肩揃えベルト2は、図1、及び図
2に示すように、上記挟持ベルト1a、1bの終端部分
の下方に配置して略水平状に設け、上述した左右一対の
挟持ベルト1a、1bで搬送途中の人参を受け継いで後
方に搬送する構成としている。この場合、肩揃えベルト
2は、一対のベルトからなり、上述の挟持ベルト1a、
1bとの関係で人参を上方に移動して肩部を揃えながら
挟持して車体5の後方に搬送する構成としている。
【0015】そして、葉茎切断装置3は、左右一対の円
板状の切断刃3a、3bからなるが、図2で解るよう
に、上記肩揃えベルト2のすぐ後に軸架して設け、上側
のタッピングベルト16(図4参照)に挟持されて吊り
下げ状態で供給された人参の葉茎の基部を切断する構成
としている。そして、切断刃3a、3bは、実施例の場
合、外周の刃縁部分が、図4、及び図5に示すように、
右側3aを左側3bの下側に配置して構成している。し
たがって、切断された人参は、図5に示すように、切断
刃3aの回転方向とも関連して、上部が付き回り状態に
回転側に振り回されて下方の残葉処理装置4上に落下す
る構成としている。
【0016】このように構成すると、人参は、後述する
残葉処理ベルト4a上に落下したとき上部(葉茎が付い
ていた部分)が、処理ロ−ラ4bに近い側に位置するか
ら、残葉側が先に処理ロ−ラ4bに供給され易くなり、
残葉処理が確実にできる。そして、排葉ベルト17は、
図4に示すように、上記タッピングベルト16の上側に
設け、果肉部から切断された葉茎を左右から挟持して機
外(後方)に排出する構成としている。
【0017】なお、上記タッピングベルト16と排葉ベ
ルト17とは、図2では具体的に図示していないが、上
側のケ−ス内に収納されている。さて、つぎに、残葉処
理装置4は、図1、乃至図3に示すように、残葉処理ベ
ルト4aと処理ロ−ラ4bとから構成し、上記肩揃えベ
ルト2と葉茎切断装置3との下方に配置して構成してい
る。この場合、残葉処理ベルト4aは、図面から解るよ
うに、広幅にして選別供給ベルト7と一体に構成し、車
体5の進行方向に対して横方向に人参を搬送する構成と
している。そして、処理ロ−ラ4bは、図1、及び図3
に示すように、上記残葉処理ベルト4aの上面側におい
て、ベルト4aの搬送方向に対して車体5の後部側を搬
送方向上手側にし、車体5の前部側を搬送下手側に位置
させて斜めに軸架しており、人参の残葉をベルト4aと
の間に挟み込んで切り取るように取り除き処理する構成
としている。
【0018】実施例の残葉処理装置4は、図面からも解
るように、葉茎切断装置3の下側には比較的広い受け止
めスペ−スを有する残葉処理ベルト4aを設け、図6に
示す実施例では、この部分の下側に緩衝部材18を設け
て構成している。このように緩衝部材18を下側に敷く
と、人参は、残葉処理ベルト4aの受け止めスペ−ス上
に落下したとき、緩衝部材18により衝撃が吸収されて
跳び撥ねたりすることがなくなって、落下後の姿勢が安
定し事後の処理が適確にできる。
【0019】そして、選別供給ベルト7は、既に説明し
たように、残葉処理ベルト4aを広幅にして一体構成
(図1、及び図2参照)とし、残葉処理後の人参を終端
部のシュ−タ19を介して選別コンベヤ6の搬送始端部
側に供給する構成としている。そして、選別コンベヤ6
は、図1に示すように、始端部で受け継いだ人参を搬送
して後端部から、後方の収納コンテナ台13上のコンテ
ナ20に供給する関係位置に構成している。そして、補
助作業者は、上記選別コンベヤ6の側方(右側)に設け
た座席22に座って選別コンベヤ6上を送られてくる人
参を目視によって不良品を選り分けて、良品を前述のよ
うにコンテナ20に収穫する構成としている。
【0020】そして、収納コンテナ台13は、図7、乃
至図12に示すように、人参を充填したコンテナ20を
側部キャリァ23上に押し出すと、つぎの空の予備コン
テナ21が滑り落ちて台13上に送られる構成としてい
る。この場合、予備コンテナ台24は、図7、乃至図1
0の構成例では後方位置にあり、図11、及び図12の
構成例では側方位置に設けているが、いずれも予備コン
テナ21が滑り落ちる程度の傾斜角度を持たせて構成し
ている。そして、予備コンテナ21は、収納コンテナ台
13上にある人参を充填したコンテナ20を側部のキャ
リァ23(後述する後部キャリァ23b)上に押し出す
と、空いたコンテナ台13上に自動的に滑り落ちて供給
される構成としている。
【0021】そして、側部キャリァ23は、図13に示
すように、前部キャリァ23aと後部キャリア23bを
それぞれ折り畳み収納式にしているが、実施例の場合、
前部キャリァ23aは、図13、及び図14に示すよう
に、操縦座席11の乗降ステップ25に受け止め支持さ
せる構成としている。
【0022】図面において、26は縦引起し装置、27
は横引起し装置、28はサブソイラである。つぎに、以
上のように構成した野菜収穫機の作用について説明す
る。まず、野菜収穫機は、エンジンを始動して、機体の
回転各部を駆動しながら収穫搬送装置1の堀取り高さを
予め設定し、クロ−ラ10を伝動して車体5を圃場内に
前進させながら人参の収穫作業を開始する。
【0023】すると、圃場に植えられている人参は、前
部で地面に接するような低い位置から前進方向に突出し
て上方へ回転している縦引起し装置26の作用圏内に達
した葉茎部分が誘導案内され、更に、横引起し装置27
の作用を受けて引き起こされる。続いて、サブソイラ2
8は、土中で振動を続けながら車体5の前進につれて人
参の側部に達し、周囲の土壌を振動によって柔らかく
し、引き抜き易い状態にして、その人参を挟持ベルト1
a、1bの始端部が挟持して上方へ引き抜き作用をす
る。
【0024】このようにして、人参は、左右一対の挟持
ベルト1a、1bに挟持されて上方に搬送され、肩揃え
ベルト2に達して持ち換えられ、後方に搬送方向が変更
され、タッピングベルト16(図4参照)に達して受け
継ぎ搬送されながら、葉茎切断装置3によって葉茎が切
り落とされる。
【0025】そして、人参は、図5に示すように、矢印
の方向に回転している右の切断刃3aの回転力を大きく
受けて切断された葉茎側が処理ロ−ラ4bに近い側に落
下する。このとき、人参は、図6に示すように、残葉処
理ベルト4aの上に落下するとベルトの下側に設けてい
る緩衝部材18に落下衝撃が吸収されて跳び撥ねたりす
ることがなく、落下後の姿勢が安定する。
【0026】このようにして、落下した人参は、残葉処
理ベルト4aの上を車体5に対して横方向(右方向)に
送られながら、果肉部に残葉があれば処理ロ−ラ4bに
よってベルト4aとの間に挟み込んで取り除かれ、果肉
部がロ−ラ4bの傾斜に誘導されながら選別供給ベルト
7側に移動し、シュ−タ19を経て選別コンベヤ6に受
け継ぎ供給される。
【0027】なお、取り除いた残葉は、残葉処理ベルト
4aの終端部に送って下側の圃場面に放擲する。そし
て、人参は、選別コンベヤ6上を搬送される過程で座席
22に座った選別作業者によって不良品の選り分けが行
われ、コンベヤ6の終端部から良品のみがコンテナ20
に充填される。
【0028】以上のように収穫作業を続け、人参を収穫
したコンテナ20がいっぱいになると、予備コンテナ台
24上の空の予備コンテナ21と交換するが、そのと
き、コンテナ20を側部キャリァ23上に押し出すと、
予備コンテナ21が、空いた収納コンテナ台13上に自
動的に滑り降りてくる。
【0029】このようにして、野菜収穫作業は、連続的
に行なうが、本案発明の場合、葉茎切断後の残葉処理作
用が速やかに行われ、商品価値を損なわず、事後の搬送
過程で残葉が詰ったり絡み付く等がなくなった特徴があ
る。そして、本案に係る野菜収穫機は、前後長さを短く
することができた特徴があり、そのため、狭い圃場でも
小回りが効いて適確に旋回ができるものとなった。
【0030】そして、本案に係る野菜収穫機は、葉茎が
切断されて上方から落下してくる根菜類を、広いベルト
面によって確実に受け止めて残葉処理をすることができ
る。そして、本案は、残葉処理ベルト4aの側部を広幅
にして選別供給ベルト7を一体に構成したから、選別コ
ンベヤ6までの受け継ぎ箇所が減って根菜類の果肉部が
詰ったり、溜ったりする箇所がなくなり円滑な搬送がで
きる。
【0031】別実施例1 つぎに、図15、乃至図17に基づいて別実施例1を説
明する。別実施例1は、残葉処理装置30に関し、全体
の配置としては、葉茎切断装置31の下方に残葉処理ベ
ルト30aと処理ロ−ラ30bとによって、前述した本
件発明の実施例と同様の残葉処理装置30を構成してい
る。そして、選別供給ベルト32は、前記残葉処理ベル
ト30aの側部に沿わせた状態で設け、ベルト30a上
から落下してきた人参を選別ベルト33まで搬送して供
給する構成としている。なお、選別供給ベルト32の終
端部と、選別ベルト33との間には、連絡用のシュ−タ
を設ける場合が多い。
【0032】そして、シュ−タ34は、図15に示すよ
うに、前記残葉処理ベルト30aの始端部分、乃至中間
部分の側部に沿わせて設け、その終端排出側を前記選別
供給ベルト32の始端部に臨ませて配置し、ベルト30
aから落下してきた人参、葉茎の一部を受け止めて選別
供給ベルト32に供給する構成としている。
【0033】そして、掻込みロ−ラ35は、図面に示す
ように、前記残葉処理ベルト30aの搬送中間部分の側
縁位置に縦方向の軸によって軸架し、前記残葉処理ベル
ト30aの縁から下側(シュ−タ34側)に落ちかかっ
た葉茎や人参をベルト30aの中央側に掻き込む機能を
発揮できる構成としている。この場合、掻込みロ−ラ3
5は、図面から解るように、残葉処理ベルト30aの搬
送下手側において、搬送方向に対して処理ロ−ラ30b
が傾斜した側(車体の進行方向の前側)に軸架した構成
としている。
【0034】以上のように構成した別実施例1は、葉茎
切断装置31によって切断されて落下して残葉処理ベル
ト30a上を処理ロ−ラ30b側に搬送されている葉茎
の多少残った人参が、上記掻込みロ−ラ35の作用を受
けてベルト30aの中央側に掻き込まれて寄せられる。
このようにして人参は、ベルト30aの側縁部分を搬送
され半ば落ちかけ状態のものが、中央側に寄せられなが
ら送られて処理ロ−ラ30bに達して処理されるから、
ベルト30aの側縁からシュ−タ34や選別供給ベルト
32の始端部側に落下するものが著しく少なくなった。
そして、人参は、処理ロ−ラ30bによって適確に残葉
の取り除き作用を受けた果肉部分が、そのロ−ラ30b
の処理終端部分から選別供給ベルト35に落下し、一
方、取り除かれた残葉は、ロ−ラ30bの下側を通り抜
けてベルト30aの終端から圃場面に廃棄される。
【0035】別実施例2 つぎに、図18、乃至図22に基づいて別実施例2を説
明する。従来から野菜収穫機は、作物を収穫するコンテ
ナ40のコンテナ台41は、選別コンベヤ42の終端部
の下方に配置してダンプレバ−43の操作によって昇降
可能なダンプ方式の構成とし、充填する作物の落差を少
なくして、損傷を極力防止するものとしている。又、一
方、選別コンベヤ42は、エンジン側から伝動される回
転動力を断続するテンションクラッチ44を設けて選別
クラッチレバ−45の入・切り操作によって駆動、停止
の切り替えができる構成としている。
【0036】このように、従来の野菜収穫機は、選別作
業の開始、又は停止(中断)にあたり、上記2つの操作
レバ−43、45を各々単独に操作しなければならず、
操作上煩雑で作業者の大きな負担となるばかりでなく、
高速作業に適さない大きな課題があった。
【0037】そこで、別実施例2は、コンテナ台41の
ダンプ操作とテンションクラッチ44の入・切り操作と
を連動して1操作で両者の作動を可能とし、操作の簡略
化を図り高速作業への適応性を高めたものである。更
に、別実施例2は、1操作で両者を連動して操作してコ
ンテナ台41をダンプ状態に持ち上げた状態のまま、テ
ンションクラッチ44の入・切り操作を可能にした優れ
たものである。
【0038】このように、別実施例2に係る選別コンベ
ヤ42は、コンテナ台41をダンプ状態(上昇した状
態)のままにして、クラッチを切り停止ができるから、
作業中のトラブルへの迅速な対応が可能となり、他の作
業にも応用ができる。そして、コンテナ台41は、選別
コンベヤ42側のテンションクラッチ44の入・切り操
作に連動してダンプ作動が働き昇降させることもでき
る。
【0039】まず、コンテナ台41は、図20、乃至図
22に示すように、後部に回動自由の支持ア−ム46を
設けて支持し、上方に延長したダンプレバ−43を設け
て構成している。そして、支持ア−ム46は、枢着部の
後側にガスを封入したダンパ−シリンダ47を連結し、
張圧力を利用してダンプ作用と停止位置を確保できる構
成としている。そして、連動ワイヤ−48は、図20に
示すように、一方の端部を前記支持ア−ム46に連結
し、他方の端部を選別クラッチレバ−45側において、
基部を機体に枢着した作動杆49の先端部に連結して構
成している。
【0040】そして、選別クラッチレバ−45は、中間
部を機体に枢着して上部を操作部とし、下部を前記作動
杆49に基部を固着した案内部材50の案内長孔51に
嵌合して構成している。そして、選別クラッチレバ−4
5は、図面から解るように、枢着部位より下側に設けた
操作ア−ム52から操作ワイヤ−53によってテンショ
ンクラッチ44に連結して入・切り操作ができる構成と
している。
【0041】そして、アウタ−ロック装置55は、図2
0、乃至図22に示すように、前記支持ア−ム46に連
結した連動ア−ム56と、ロット57と、ロック具58
との順に連動可能に連結して構成している。そして、ア
ウタ−ロック装置55は、前記連動ワイヤ−48のアウ
タ−の端部に連結したアウタ−プレ−ト59を、コンテ
ナ台41が待機位置(図20参照)にあるときロック
し、コンテナ台41がダンプ位置(図21、図22参
照)にあるときにはロックを解除する構成としている。
【0042】つぎに、その連動関係を説明する。まず、
選別クラッチレバ−45は、図20に示すように、コン
テナ台41が通常の待機位置にある時には、案内部材5
0に設けた案内長孔51の範囲内において移動が可能で
あるから、その案内長孔51に沿って自由に操作して操
作ア−ム52から操作ワイヤ−53を介してテンション
クラッチ44の入・切り操作ができる。
【0043】つぎに、選別クラッチレバ−45は、図2
1に示すように、ダンプレバ−43の操作によって支持
ア−ム46を回動させてダンパ−シリンダ47の張圧力
を利用しながらコンテナ台41をダンプさせると、連動
ワイヤ−48が引かれて作動杆49、案内部材50、案
内長孔51、選別クラッチア−ム45を作動させる。し
たがって、選別クラッチレバ−45は、図21に示すよ
うに、コンテナ台41に連動して、操作ア−ム52、操
作ワイヤ−53を介してテンションクラッチ44を入り
の状態に切り替えて、選別コンベヤ42に回転動力が伝
動される。そのとき、アウタ−ロック装置55は、図面
から解るように、連動ア−ム56、ロット57を介して
連動されてロック具58を作動して連動ワイヤ−48の
アウタ−プレ−ト59を解除し、アウタ−を開放する。
【0044】つぎに、選別クラッチレバ−45は、図2
2に示すように、切り側に操作すると、連動ワイヤ−4
8のアウタ−が、上述のように拘束を解かれた状態にあ
るから、案内長孔51、案内部材50を介して作動杆4
9が作動しても、連動ワイヤ−48が自由の状態にあっ
て、操作ア−ム52、操作ワイヤ−53を介してテンシ
ョンクラッチ44の切り操作ができることになってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、平面図である。
【図2】本発明の実施例であって、側面図である。
【図3】本発明の実施例であって、斜面図である。
【図4】本発明の実施例であって、断面して示す要部の
背面図である。
【図5】本発明の実施例であって、作用を示す斜面図で
ある。
【図6】本発明の実施例であって、残葉処理装置の側面
図である。
【図7】本発明の実施例であって、平面図である。
【図8】本発明の実施例であって、平面図である。
【図9】本発明の実施例であって、側面図である。
【図10】本発明の実施例であって、側面図である。
【図11】本発明の実施例であって、背面図である。
【図12】本発明の実施例であって、背面図である。
【図13】本発明の実施例であって、平面図である。
【図14】本発明の実施例であって、背面図である。
【図15】本発明の別実施例1であって、要部の斜面図
である。
【図16】本発明の別実施例1であって、平面図であ
る。
【図17】本発明の別実施例1であって、側面図であ
る。
【図18】本発明の別実施例2であって、平面図であ
る。
【図19】本発明の別実施例2であって、側面図であ
る。
【図20】本発明の別実施例2であって、作用を示す側
面図である。
【図21】本発明の別実施例2であって、作用を示す側
面図である。
【図22】本発明の別実施例2であって、作用を示す側
面図である。
【符号の説明】
1 収穫搬送装置 1a、1b 挟持ベルト 2
肩揃えベルト 3 葉茎切断装置 3a 右切断刃 3b
左切断刃 4 残葉処理装置 4a 残葉処理ベルト 4b
処理ロ−ラ 5 車体 6 選別コンベヤ 7
選別供給ベルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩部 孝章 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 大久保 嘉彦 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 川口 弘道 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 荒木 正勝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 石田 伊佐男 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 内田 哲也 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 川嶋 桂 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B072 AA03 AA10 BA01 BA21 DA02 DA05 DA12 DA18 DA19 EA08 EA16 FA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収穫搬送装置1から根菜類を受け継い
    で、その葉茎部を挟持して吊り下げて搬送する肩揃えベ
    ルト2を設け、該肩揃えベルト2の搬送方向下手側に葉
    茎切断装置3を装備して設け、該葉茎切断装置3と前記
    肩揃えベルト2との下方位置に残葉処理装置4を配置し
    て構成した野菜収穫機。
  2. 【請求項2】 車体5の後方に向かって搬送する肩揃え
    ベルト2の下方に配置した残葉処理装置4は、受け継い
    だ根菜類を車体5に対して横方向に搬送する残葉処理ベ
    ルト4a上で処理ロ−ラ4bにより処理する構成とした
    請求項1記載の野菜収穫機。
  3. 【請求項3】 選別コンベヤ6は、残葉処理装置4を経
    由した根菜類を受け継いで搬送する構成とし、該残葉処
    理装置4で処理後の根菜類を前記選別コンベヤ6へ搬送
    する選別供給ベルト7は、残葉処理ベルト4aの側部を
    広幅にして一体に構成した請求項1、又は請求項2記載
    の野菜収穫機。
JP2002002399A 2002-01-09 2002-01-09 野菜収穫機 Expired - Fee Related JP3876716B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002002399A JP3876716B2 (ja) 2002-01-09 2002-01-09 野菜収穫機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002002399A JP3876716B2 (ja) 2002-01-09 2002-01-09 野菜収穫機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003199412A true JP2003199412A (ja) 2003-07-15
JP3876716B2 JP3876716B2 (ja) 2007-02-07

Family

ID=27642263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002002399A Expired - Fee Related JP3876716B2 (ja) 2002-01-09 2002-01-09 野菜収穫機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3876716B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006238754A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Yanmar Co Ltd 根菜収穫機
JP2009065985A (ja) * 2008-12-26 2009-04-02 Iseki & Co Ltd 農作物収穫機
JP2010183915A (ja) * 2010-05-31 2010-08-26 Iseki & Co Ltd 農作物収穫機
JP2012070693A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Iseki & Co Ltd 根菜類収穫機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006238754A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Yanmar Co Ltd 根菜収穫機
JP4578277B2 (ja) * 2005-03-02 2010-11-10 ヤンマー株式会社 根菜収穫機
JP2009065985A (ja) * 2008-12-26 2009-04-02 Iseki & Co Ltd 農作物収穫機
JP2010183915A (ja) * 2010-05-31 2010-08-26 Iseki & Co Ltd 農作物収穫機
JP2012070693A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Iseki & Co Ltd 根菜類収穫機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3876716B2 (ja) 2007-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5321019B2 (ja) 根菜類収穫機
JP2008054623A (ja) 作物収穫機
JP2003199412A (ja) 野菜収穫機
JP5470722B2 (ja) 根菜類収穫機
JP5841730B2 (ja) 根菜収穫機
JP2001037311A5 (ja)
JP4904788B2 (ja) 収穫機
JP4389053B2 (ja) 根菜収穫機
JP3261215B2 (ja) 根菜類収穫機
JP4560923B2 (ja) 野菜収穫機
JP4710127B2 (ja) 野菜収穫機
JP3222865B2 (ja) 根菜類収穫機
JP3705188B2 (ja) 作物収穫機
JPH0937629A (ja) 根菜収穫機の切断装置構造
JP3662726B2 (ja) 自走式根菜収穫機
JP3222825B2 (ja) 根菜類収穫機
JP3747939B2 (ja) 根菜類収穫機
JP2012183019A (ja) 根菜収穫機
JPH06169620A (ja) 根菜類収穫機
JPH0937627A (ja) 自走式根菜収穫機の仕上切断部
JP2004033041A (ja) 野菜収穫機
JP2006262721A (ja) コンテナ移載装置及びそのコンテナ移載装置を備えた作物収穫機
JP3195721B2 (ja) 根菜収穫機
JP2777862B2 (ja) 根菜類収穫機
JP3222866B2 (ja) 根菜類収穫機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061023

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3876716

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091110

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151110

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees