JP2002186323A - 収穫機の掘起装置 - Google Patents

収穫機の掘起装置

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JP2002186323A
JP2002186323A JP2000387399A JP2000387399A JP2002186323A JP 2002186323 A JP2002186323 A JP 2002186323A JP 2000387399 A JP2000387399 A JP 2000387399A JP 2000387399 A JP2000387399 A JP 2000387399A JP 2002186323 A JP2002186323 A JP 2002186323A
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JP
Japan
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digging
excavation
vehicle speed
height sensor
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Application number
JP2000387399A
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English (en)
Inventor
Norihiro Yano
典弘 矢野
Hiromichi Kawaguchi
川口  弘道
Shingo Takagi
高木  真吾
Takaaki Iwabe
岩部  孝章
Hajime Kitte
切手  肇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】掘起装置で掘起される植付畦の土と同時に混入
する石、及び他の不用物が掘起され、これらが掘起し高
さセンサで検出する掘起し深さに影響しないようにしよ
うとするものである。 【解決手段】作物体(イ)の植付畦を掘起す掘起装置
5、及び掘起した深さを検出する接地プレート式の掘起
し高さセンサ24aを左右移動自在に設け、この掘起装
置5で掘起した土内へ混入していて掘起された石、及び
他の不用物を掘起し高さセンサ24aの検出エリヤ外へ
移送排出する排出ガイド49を設けると共に、車速セン
サ7eが検出する走行車速と、検出掘起し深さとによっ
て、掘起装置5の上下移動を作動出力する作動出力時期
を変更する制御装置51を設け、又、検出車速により、
接地プレート式の掘起し高さセンサ24aか、車輪式の
掘起し高さセンサ24bかに制御装置51で切換する構
成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、走行車両の一方
側の横側に、作物体の植付畦を掘起す掘起装置と、掘起
した深さを検出する接地プレート式の掘起し高さセンサ
とを設け、この掘起装置で掘起した土内へ混入していて
掘起された石、及び他の不用物を掘起し高さセンサの検
出エリア外へ移送排出する排出ガイドを設けた技術であ
り、収穫機の掘起装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】作物体は根菜類であり、この根菜類が、
例えば、人参であったとすると、この人参を収穫作業す
るときは、圃場の畦部へ植付けられた人参は、収穫機の
走行車両を圃場内を走行させ、この走行車両の一方側の
側部の前部から順次設けた各引起装置で人参の葉部が引
起され、掘起装置で人参の植付畦が掘起(土がほぐさ
れ)され、掘起された人参は左右両側の移送装置で引継
ぎされて、人参の葉部が挟持されて後方上部へ移送さ
れ、後処理工程へと引継ぎされて、後処理される。
【0003】この収穫作業中は、掘起装置で人参の植付
畦が掘起されるが、この掘起し深さは、掘起し高さセン
サで検出され、この検出掘起し深さが設定掘起し高さと
同じになるように、掘起装置の上下位置が制御されて、
人参は掘起される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】掘起装置で掘起しする
土内に、例えば、石や、又は他の不用物が混入している
ときは、これら石、又は不用物が表面に出てくることが
あり、出てきたこれらによって、掘起し高さセンサ24
が浮き上り、このために、掘起し高さを浅く誤検出する
ことがあり、正確な掘起し深さで人参の収穫作業ができ
ないことがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、この発明
は、請求項1に記載の発明においては、走行車両2の一
方側の横側には、作物体(イ)の植付畦を掘起す掘起装
置5と、掘起し深さを検出する接地プレート式の掘起し
高さセンサ24aと、掘起された作物体(イ)の葉部を
挟持して上方へ移送しながら引抜きする左右両側の移送
装置28等を設けた収穫機において、掘起装置5で土と
同時に掘起した石及び他の不用物等を掘起し高さセンサ
24aの検出エリア外へ移送排出する排出ガイド49を
掘起し高さセンサ24aの前側へ設けたことを特徴とす
る収穫機の掘起装置としたものである。
【0006】請求項2に記載の発明においては、前記走
行車両2の走行車速を検出する車速センサ7eが検出し
た検出車速と、掘起し高さを検出する掘起し高さセンサ
24aが検出した掘起し高さとによって掘起装置5の上
下移動を作動出力する作動出力時期を長時間後、又は短
時間後に出力すべく制御する制御装置51を設けたこと
を特徴とする請求項1に記載の収穫機の掘起装置とした
ものである。
【0007】請求項3に記載の発明においては、前記掘
起し高さセンサ24aは進行方向に対して左右移動自在
に設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記
載の収穫機の掘起装置としたものである。請求項4に記
載の発明においては、接地プレート式の前記掘起し高さ
センサ24a以外に車輪式の掘起し高さセンサ24bを
掘起装置5の前部に設け、車速センサ7eが検出する走
行車速が所定車速以下のときには、接地プレート式の掘
起し高さセンサ24aで掘起し高さを検出させると共
に、所定速度以上のときには、車輪方式の掘起し高さセ
ンサ24bで掘起し高さを検出させるべく制御する制御
装置51を設けたことを特徴とする請求項1、又は請求
項2、又は請求項3に記載の収穫機の掘起装置としたも
のである。
【0008】
【発明の作用】人参(イ)を収穫作業するときは、圃場
の畦部へ植付けられた人参(イ)は、収穫機の走行車両
2を圃場内を走行させ、この走行車両2の一方側の側部
の前部から順次設けた各引起装置で人参(イ)の葉部が
引起され、掘起装置5で人参(イ)の植付畦が掘起(土
がほぐされ)され、掘起された人参(イ)は、左右両側
の移送装置28で引継ぎされ、人参(イ)の葉部が挟持
されて後方上部へ移送され、後処理工程へと引継ぎされ
て、後処理される。
【0009】この収穫作業中は、掘起装置5で人参
(イ)の植付畦が掘起されるが、この掘起しのときに土
内へ混入する石、及び他の不用物も同時に掘起されて表
面に出てくることがあり、表面に出たこれら石、及び不
用物は、掘起し高さセンサ24aの前部に設けた排出ガ
イド49により、この掘起し高さセンサ24aの検出エ
リア外へ移送排出され、移送排出された後にこの掘起し
高さセンサ24aで掘起し深さが検出され、この検出掘
起し深さが設定掘起し深さと同じになるように、掘起装
置5の上下位置が制御されて、人参(イ)は掘起され
る。
【0010】又、この収穫作業中は、走行車両2の走行
車速が車速センサ7eで検出され、この検出車速が所定
車速以上であると検出され、更に掘起し高さセンサ24
aが検出した検出掘起し深さが、設定掘起し深さと相違
していて、掘起装置5の上下位置を変更制御するとき
は、この掘起装置5の上下移動を作動出力する作動出力
時期を短時間後に出力して、即時に掘起装置5の上下位
置を変更制御して、設定掘起し深さで人参(イ)を掘起
しする。又、車速センサ7eで検出した検出車速が所定
車速以下であると検出され、更に掘起し深さが検出掘起
し深さと設定掘起し深さとが相違していて、掘起装置5
の上下位置を変更制御するときは、この掘起装置5の上
下移動を作動出力する作動出力時期を長時間後に出力し
て、順次掘起装置5の上下位置を変更制御して、設定掘
起し深さで人参(イ)は掘起される。
【0011】又、この収穫作業中に、圃場条件が悪い、
例えば、硬い土質、又は雨上がり後の収穫作業のときに
は、掘起し高さセンサ24aは掘起装置5の位置から遠
くの位置へ移動させて、掘起し深さはこの掘起し高さセ
ンサ24aで検出されて、この掘起装置5の上下位置が
制御され、人参(イ)は掘起される。
【0012】又、この収穫作業中に、走行車両2の走行
車速が車速センサ7eで検出され、この検出車速が所定
車速以下であると検出されたときには、接地プレート式
の掘起し高さセンサ24aへ切換制御されて、この掘起
し高さセンサ24aで掘起し高さが検出されて、掘起装
置5の上下位置が制御され、人参(イ)は掘起される。
又、車速センサ7eで検出された検出車速が所定車速以
上であると検出されたときには、車輪式の掘起し高さセ
ンサ24bへ切換制御されて、この掘起し高さセンサ2
4bで掘起し高さが検出されて、掘起装置5の上下位置
が制御され、人参(イ)は掘起される。
【0013】
【発明の効果】請求項1の発明においては、人参(イ)
を植付けた植付畦の土を掘起装置5で掘起したときに、
この土に混入した石、及び不用物が表面部に出てくる
と、これら右、及び不用物は掘起し高さセンサ24aの
前部に設けた排出ガイド49で、この掘起し高さセンサ
24aの検出エリア外へ移送排出された後に、この掘起
し高さセンサ24aで掘起し深さが検出され、この検出
掘起し深さにより、掘起装置5の上下位置が制御される
ことにより、誤検出した掘起し深さで、この掘起装置5
が制御されることがなくなり、正確な掘起し深さで人参
(イ)は掘起される。
【0014】請求項2の発明においては、走行車両2の
車速は車速センサ7eで検出され、この検出車速が所定
車速より、高車速であり、更に掘起装置5の上下位置を
変更制御のときであると、この掘起装置5の上下位置変
更の出力を早く出すことにより、早い走行車速に追従し
た掘起装置5の変更制御となり、走行車速が早くても、
この掘起装置5も早く設定の掘起し深さに変更制御され
ることにより、常に正確な設定掘起し深さで人参(イ)
を掘起すことができる。
【0015】請求項3の発明においては、条件の悪い圃
場では、掘起し深さを検出する前記掘起し高さセンサ2
4aは、掘起装置5から遠い箇所へ移動させることがで
きることにより、この掘起装置5で掘起された土塊の悪
響等を受けにくく正確な掘起し深さを得ることができ
る。
【0016】請求項4の発明においては、前記掘起装置
5で掘起した掘起し深さを検出する接地プレート式の掘
起し高さセンサ24aと、車輪式の掘起し高さセンサ2
4bとの両者を設けたことにより、圃場条件により、
又、走行車速により、使い分けて人参(イ)の収穫作業
をすることにより、大幅な掘起し作業の短縮化ができる
と共に、正確な掘起し深さを検出することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図例は、作物体(イ)は根菜類
(イ)であり、この根菜類(イ)が、例えば、人参
(イ)であったとすると、畦に植付けされたこの人参
(イ)の葉部を前部の各引起装置4で引起し、振動装置
10で振動させながら掘起しする掘起装置5と、この掘
起装置5で掘起した掘起し深さを検出する接地プレート
式の掘起し高さセンサ24aと、車輪式の掘起し高さセ
ンサ24bと、掘起装置5で人参(イ)の植付畦の土を
掘起したときに、この土に混入した石、及び他の不用物
が表面部に出たこれら石、及び不用物は、この掘起し高
さセンサ24aの検出エリア外へ移送排出する排出ガイ
ド49と、この掘起された人参(イ)の葉部を引継ぎ挟
持して引抜き後方上部へ移送する左右両側の移送装置2
8と、後部の根菜搬送装置6の各首揃移送装置33と、
各葉切断装置12と、各タッピング移送装置34と、各
葉移送装置35と、車速センサ7eを設けた走行車両2
等を設けて構成した収穫機1である。排出ガイド49、
及び車速センサ7eの検出車速による各部の制御等を主
に図示して説明する。
【0018】前記収穫機1は、図1〜図5で示す如く走
行車両2の一方側の横外側には、収穫作業装置3を設
け、この収穫作業装置3は前部の左右両側の引起装置4
と、掘起装置5と、振動装置10と、左右両側の移送装
置28と、後部の首揃移送装置33と、葉切断装置12
と、タッピング移送装置34と、葉移送装置35等とよ
りなる根菜搬送装置6と、葉部、及び根部の所定位置が
切断された人参(イ)を移送する移送コンベア13と、
人参(イ)の残葉、土、葉屑、草屑等を移送中に除去す
る除去移送装置14と、これらを除去済み人参(イ)の
供給を受けて移送中に不良品の人参(イ)を選別する選
別移送装置11等よりなる構成である。
【0019】前記走行車両2の車台7の下側には、土壌
面を走行する左右一対の走行クローラ7aを張設し、車
台7の上側の一方側には、始動、停止、走行操作、及び
各種制御操作等を行う制御装置51を内装した操作装置
8と、作業者が搭乗して各種操作等を行う操縦席9等を
設け、この操縦席9の下側には、エンジン7bを載置し
ている。このエンジン7bで走行ギヤーケース7c内の
伝動機構7dを介して、各走行クローラ7aを回転駆動
する構成である。伝動機構7dの伝動経路中には、その
出力回転数に基づく走行車速を検出する車速センサ7e
を設けた構成である。この車速センサ7eの検出する検
出車速により、後逑する如く各部を制御する構成であ
る。
【0020】前記車台7の上側の後方部には、後逑する
葉切断装置12で人参(イ)の葉部の所定位置が切断さ
れ、又、後逑する人参下部切断装置47で根部の下方部
の所定位置が切断され、これら両者が切断された切断済
み人参(イ)は、後逑するタッピング移送装置34から
落下供給を受け、操縦席9側の横方向へ向け回転駆動す
る波形状で所定幅の移送ベルト等を張設してなる移送コ
ンベア13を設け、該移送コンベア13は移送終部へ向
けて上り傾斜させて設けた構成である。
【0021】前記移送コンベア13の移送終端で操縦席
9の後側には、図4、及び図11で示す如くこの移送コ
ンベア13で移送される葉部、及び根部の所定位置が切
断された切断済み人参(イ)を引継ぎ移送中に、この人
参に付着する付着物の、例えば、土、葉屑、及び草屑等
を除去、及び切断されず残った残葉を切断する除去移送
装置14を設けた構成である。
【0022】前記除去移送装置14は、図4、及び図1
1で示す如く下側には、移送コンベア13から切断済み
人参の供給を受け、引継ぎして移送する所定幅の移送平
ベルト14aを回転自在に、左右横方向で移送コンベア
13と略直線上に張設した構成である。
【0023】前記除去移送装置14の移送平ベルト14
aの上側には、図4及び図11で示す如く筒形状で外周
部へ弾性材等を装着したローラ14bを前部左側から後
部右側へ向けて所定角度に傾斜させて、回転自在に軸支
して設けた構成である。移送コンベア13から除去移送
装置14の移送平ベルト14a上へ供給された人参
(イ)は、この移送平ベルト14aで移送され、移送中
にこの移送平ベルト14aとローラ14bとの間に、こ
の人参(イ)の葉部の所定位置が切断されずに、所定よ
り長く残った残葉は、繰込みされてこの長い残葉は切断
される。このときには、ローラ14bにより、人参
(イ)に移送抵抗が掛った状態となり、移送平ベルト1
4aで人参(イ)の表面部がすれて、人参(イ)に付着
した、付着物の、例えば、土、葉屑、及び草屑等は除去
される構成である。人参(イ)に付着する付着物、及び
切断済み残葉は、後逑する最終である収容箱15へ供給
される前段で、除去移送装置14の移送終端部から圃場
へ排出され、一部は選別移送装置11へ移送供給されて
除去される構成である。これにより、後工程で人参
(イ)に残った残葉、及び付着した付着物の除去処理が
不用となり、長時間の後処理手間と、時間とが不用にな
った構成である。又、この除去移送装置14で残葉の除
去処理と、付着物の除去処理との両者を同時に行うこと
ができる構成である。
【0024】前記除去移送装置14の後側で左右方向で
横方向には、図4及び図11で示す如く除去移送装置1
4から残葉、及び付着物を除去した人参(イ)の供給を
受けて移送中に、走行車両2の後側にいて走行車両2の
走行に伴ない歩行する作業者により、例えば、傷の付い
た人参(イ)、及び二股形状の変形した人参(イ)等の
不良品の人参(イ)を目視選別する選別移送装置11
を、除去移送装置14に対して略平行状態に設けた構成
である。
【0025】前記選別移送装置11は、図4、及び図1
1で示す如く平ベルト方式で所定長さの選別移送ベルト
11aを左右方向に回転自在に張設した構成である。こ
の選別移送ベルト11aの移送始端部側には、空の収容
箱15を載置する空箱載置台11bを設けると共に、選
別移送ベルト11a上を移送中の人参(イ)の中から不
良品の人参(イ)を目視選別して抜取り、良品の人参
(イ)のみが移送され、この良品の人参(イ)の移送供
給を受けて、一時貯留する収容箱15を載置する収容箱
載置台11cは、選別移送ベルト11aの移送終端部側
に設けた構成である。
【0026】前記移送コンベア13から除去移送装置1
4を経て選別移送装置11で移送中に、不良品の人参
(イ)を目視選別して抜取りされ、良品の人参(イ)の
みが、この選別移送装置11の移送終端部に設けた収容
箱載置台11c上へ載置した収容箱15へ移送供給され
て、一時貯留される。良品の人参(イ)で収容箱(1
5)が満量になると、横側の主載置台11hへ移動させ
る構成である。後処理工程で混入する不良品の人参
(イ)の選別処理が不用となり、長時間の後処理手間と
時間とが不用になった構成である。
【0027】前記選別移送装置11の選別移送ベルト1
1aの回転駆動は、図10、及び図11で示す如く選別
移送ベルト11aを掛け渡した左右両側の選別プーリ1
1dを軸支した各選別軸11eの一方側の選別軸11e
は、選別モータ11fで回転駆動させて、選別移送ベル
ト11aを回転駆動する構成である。
【0028】前記選別移送装置11の選別移送ベルト1
1aの移送始端部には、図4、及び図11で示す如く空
箱載置11bを設け、この空箱載置台11bの上側へ載
置した収容箱15内へは、傷付いた人参(イ)、及び二
股形状に変形した人参(イ)等の不良品の人参(イ)を
供給して一時貯留する構成である。
【0029】良品の人参(イ)、及び不良品の人参
(イ)が満量になった各収容箱15は、簡単に交換可能
な構成である。前記車台7上側の後部の左側には、上方
へ突出する平面視コ字形状の支持板16を固着して設
け、この支持板16の上部には、伝動機構17aを内装
した伝動ケース17を回動自在に設けている。この伝動
ケース17には、前方下部へ突出する支持板18を固着
して設け、この支持板18の前側面には、左右両側に前
方下部へ突出する受板19aを固着した取付板19bを
装着した構成である。この各受板19aの前端部には、
前方下部へ突出する補助受板19cを固着した構成であ
る。
【0030】前記左右両側の引起装置4は、上部を伝動
ケース17から前方へ突出する伝動機構20cを内装し
た上受杆20aで支持すると共に、上下に回動する構成
である。下部は補助受板19cから前方へ突出する下受
杆20bで支持した構成である。
【0031】前記引起装置4は、根菜搬送装置6の前部
の左右両側に設け、この引起装置4は左右両側の引起ケ
ース21に内装して回転自在に、所定間隔に引起ラグ2
2bを装着した引起チエン22aを張設した構成であ
る。この引起チエン22aのこの引起ラグ22bは、前
側下端部から前側上端部の間は、各引起ケース21から
突出し、人参(イ)の葉部を引起す引起作用部であり、
又、後側は引起ラグ22bは収納されて、引起ししない
非作用部とした構成である。
【0032】前記各引起装置4の引起ケース21の外部
外側面には、図2、及び図3で示す如く人参(イ)の葉
部を分離する分草体23を前方へ突出させて設けた構成
である。前記掘起装置5で人参(イ)の植付畦を掘起し
た、この掘起し深さを検出する接地プレート式の掘起し
高さセンサ24aと、車輪式の掘起し高さセンサ24b
との両者を設けた構成である。この掘起し高さセンサ2
4aは、図1、及び図2で示す如く補助受板19cに掘
起しセンサ本体25aを装着すると共に、この掘起セン
サ本体25aの前面部には、接地プレート25bを設
け、この接地プレート25bが掘起した圃場表面部を移
動することにより、この接地プレート25bは上下回動
し、この上下回動量を掘起しセンサ本体25a内に設け
たポテンションメータ25cで検出され、この検出量に
より、掘起し深さが検出されて、掘起装置5の上下位置
が検出され、設定の掘起し深さで掘起し作業が行われて
いるか検出する構成である。この掘起し高さセンサ24
aの接地プレート25bは、掘起装置5の後側に位置さ
せて設けた構成である。
【0033】又、前記掘起装置5で人参(イ)の植付畦
を掘起した、この掘起し深さを検出する車輪式の掘起し
高さセンサ24bは、図1、及び図2で示す如く補助受
板19cに回動杆25dを回動自在に軸支して設け、こ
の回動杆25dの前端部には、車輪25eを回転自在に
軸支して設け、この車輪25eが掘起した圃場表面部を
回転移動することにより、この車輪25eが上下回動
し、この上下回動量を回動杆25dの基部に設けたポテ
ンションメータ25fで検出され、この検出量により、
掘起し深さが検出されて、掘起装置5の上下位置が検出
され、設定の掘起し深さで掘起し作業が行われているか
検出する構成である。この掘起し高さセンサ24bの車
輪25eは、掘起装置5の前側に位置させて設けた構成
である。
【0034】前記ポテンションメータ25c,25fの
検出した作動量で掘起装置5の上下位置が検出されて、
掘起し深さが検出される。この検出掘起し深さと、設定
した掘起し高さとが比較され、相違していると設定掘起
し高さと同じにすべく、この掘起装置5の上下位置を変
更すべく上下回動制御する構成である。
【0035】前記接地プレート式の掘起し高さセンサ2
4aと、車輪式の掘起し高さセンサ24bとは、走行ギ
ヤーケース7c内に設けて、走行車速を検出する車速セ
ンサ7eが検出した検出走行車速によって使い分けする
構成である。前記接地プレート式の掘起し高さセンサ2
4aは、図5で示す如くこの掘起し高さセンサ24aは
四角形状のパイプ材よりなる支持杆50の前端部に設
け、この支持杆50は補助受板19cに固着して設けた
四角形状のパイプ材よりなる支持具50aの外側部へ挿
入し、ボルト等によって装着した構成であると共に、こ
のボルトを弛めることにより、左右方向へ移動自在な構
成である。
【0036】前記接地プレート式の掘起し高さセンサ2
4aを左右方向へ移動可能な構成としたことにより、条
件の悪い圃場、例えば、硬い土質、又は雨あがり後で
は、この掘起し高さセンサ24aを掘起装置5から遠い
位置へ移動させることができることにより、この掘起装
置5で掘起した土塊で接地プレート25bが浮き上がる
ことがなくなり、土塊の影響を受けにくくなり、正確な
掘起し深さを検出できる構成である。
【0037】前記操作装置8内には、制御装置51を設
けた構成である。図14で示す如く車速センサ7eが検
出する検出走行車速と、掘起し高さセンサ24a,24
bが検出する検出掘起し深さとは、入力回路52aを経
てCPU52bへ入力される構成である。これらの入力
により、CPU52bから出力回路52cを経て掘起し
高さセンサ24a、又は掘起し高さセンサ24bで掘起
し深さを検出すべく切換え制御すると共に、掘起装置5
の上下位置を変更制御する上下シリンダ26aを作動出
力する作動出力時期を長時間後、又は短時間後に出力す
べく制御する構成である。
【0038】前記掘起装置5を作動させる作用について
説明すると、図15で示すタイムチャートの如く走行車
両2の走行車速を検出する車速センサ7eが検出した検
出走行車速が制御装置51へ設定して記憶させた所定走
行車速以上であると共に、掘起し高さセンサ24aが検
出した検出掘起し深さが設定掘起し深さと相違している
ときは、掘起装置5の上下位置を変更制御する上下シリ
ンダ26aを作動出力する作動出力時期を短時間後に出
力して、この上下シリンダ26aを即時作動させて、掘
起装置5の上下位置を即時変更制御して、設定掘起し深
さと同じにすべく制御する構成である。
【0039】又、車速センサ7eが検出した検出走行車
速が制御装置51へ設定して記憶させた所定走行車速以
下であると共に、掘起し高さセンサ24aが検出した検
出掘起し深さが設定掘起し深さと相違しているときは、
掘起装置5の上下位置を変更制御する上下シリンダ26
aを作動出力する作動出力時期を順次出力(長時間後)
に出力して、この上下シリンダ26aを順次作動させ
て、掘起装置5の上下位置を順次変更制御して、設定掘
起し深さと同じにすべく制御する構成である。
【0040】前記掘起装置5の上下位置変更の出力を早
く出すことにより、早い走行車速に追従した掘起装置5
の変更制御となり、走行車速が早くても、この掘起装置
5も早く設定の掘起し深さに変更制御されることによ
り、常に正確な設定掘起し深さで人参(イ)を掘起すこ
とができる構成である。
【0041】接地プレート式の前記掘起し高さセンサ2
4aと、車輪式の掘起し高さセンサ24bとに切換制御
する作用について説明すると、走行車両2の走行車速を
検出する車速センサ7eが検出した検出走行車速が制御
装置51へ設定して記憶させた所定走行車速以下である
と検出したときは、接地プレート式の掘起し高さセンサ
24aへ切換えて、この掘起し高さセンサ24aで掘起
装置5で掘起した掘起し深さを検出させる構成である。
【0042】又、前記車速センサ7eが検出した検出走
行車速が、制御装置51へ設定して記憶させた所定走行
車速以上であると検出したときは、車輪式の掘起し高さ
センサ24bへ切換えて、この掘起し高さセンサ24b
で掘起装置5で掘起した掘起し深さを検出させる構成で
ある。
【0043】前記掘起装置5で掘起した掘起し深さの検
出は、走行車速により、接地プレート式の掘起し高さセ
ンサ24aと、車輪式の掘起し高さセンサ24bとに使
い分けすることにより、人参(イ)の掘起し作業を大幅
に短縮することができると共に、正確な掘起し深さを検
出することができる構成である。
【0044】前記掘起装置5の上下回動制御に伴なっ
て、左右両側の引起装置4、及び根菜搬送装置6等も同
時に、上下回動制御する構成である。掘起振動装置3a
は、掘起装置5と、振動装置10とよりなる構成であ
る。前記掘起装置5は左右両側に設け、この掘起装置5
は、図2、及び図3で示す如く左右両側の支持板5aの
前方上部を左右両側の補助受板19cへ回動ピン5b
で、上下回動自在に装着した構成である。この支持板5
aの前方下部には、前端部に略L字形状の堀起部27b
を設けた支持杆27aの前方部を回動ピン27cで上下
回動自在に装着すると共に、この支持杆27aの後端部
を支持板5aの後方部の上下に複数個設けた調節用孔5
cへ調節用ピン27dで装着した構成である。
【0045】前記支持杆27aは回動ピン27cを回動
中心として、調節用孔5c位置により、上下回動調節可
能として、この支持杆27aの掘起部27bを上下に回
動調節し、掘起し高さを手動でも調節できる構成であ
る。前記振動装置10は左右両側に設け、この振動装置
10は、図2、及び図3で示す如く左右両側の補助受板
19cでカム軸10aを軸支して設け、このカム軸10
aには、偏芯カム10bを軸支して設けている。支持板
5aの後方上部に設けた支持ピン5dと、偏芯カム10
bの外周部との間には、カム用ロット10cを設けて接
続させた構成である。
【0046】前記振動装置10の偏芯カム10bの回転
駆動により、支持板5aの回動ピン5bを回動中心とし
て、カム用ロット10c、支持板5aを介して掘起装置
5を回動移動する構成として、土壌条件による掘起し性
能の向上を図った構成である。この左右両側の掘起装置
5の支持杆27a掘起部27bの回動移動により、人参
(イ)を植付けた畦の両側の畦部が掘起(土をほぐす)
され、この人参(イ)が掘起され、左右両側の移送装置
28で人参(イ)の葉部が挟持され、後方上部へ移送中
にこの人参(イ)は引抜かれる構成である。
【0047】前記掘起装置5で人参(イ)の植付畦の土
を掘起したときに、この土に混入する石、及び他の不用
物等も掘起しされ、土の表面部に出てくることがあり、
これら石、及び不用物の上を接地プレート式の掘起し高
さセンサ24aが通過すると、これら石、及び不用物に
より、掘起し深さを浅く検出しす誤検出することがあ
り、このために、この掘起装置5の支持杆27aの基部
側には、これら石、及び不用物を掘起し高さセンサ24
aの検出エリア外へ移送排出して除去し、この掘起し高
さセンサ24aで正確な掘起し深さ検出すべく、図1で
示す如く板材等よりなる排出ガイド49をボルト、及び
ナット等よって着脱自在にこの掘起し深さセンサ24a
の前側に設けた構成である。
【0048】前記排出ガイド49を設けて、掘起装置5
で掘起された、石、土塊、及び不用物を人参(イ)の植
付畦から溝部へ移送排出して除去することにより、接地
プレート式の掘起し高さセンサ24aで掘起し深さを検
出するときは、検出する植付畦上には、これらが除去さ
れていることにより、正確に掘起し深さを検出すること
ができる構成である。
【0049】前記車台7の支持板16の前部には、前支
持板16aを設け、この前支持板16aには、前方へ突
出させて支持杆16bを設け、この支持杆16bの前端
部には、L字形状の回動板16cを回動自在に装着して
設け、この回動板16cの一方側の下端部と、上下シリ
ンダ26aの前端部とを接続させ、他方側の前端部に
は、支持杆16dの一方側の端部を装着して設け、この
支持杆16dの他方側の端部と、受板19aの前端部と
を接続させた構成である。
【0050】前記上下シリンダ26aの作動により、伝
動ケース17の上下回動中心26b位置を回動中心とし
て、回動板16c、支持杆16d、受板19a、補助受
板19c、支持板5a及び後逑する連結板29等を介し
て、各引起装置4、各掘起装置5、移送装置28、及び
根菜搬送装置6等を自動で上下回動制御する構成であ
る。
【0051】前記収穫作業装置3の移送装置28は、引
起装置4の後側の左右両側に設けた構成である。この移
送装置28の上端の移送終端部は、伝動ケース17後側
に連結板29を介して設けた伝動機構30aを内装した
伝動ケース30に、前方上部へ傾斜して突出する伝動機
構31aを内装した支持ケース31の上側に設けた伝動
ケース32に内装した伝動機構32aで支持すると共
に、回転駆動させる構成である。
【0052】前記移送装置28は伝動ケース17の回動
により、連結板29、伝動ケース30、支持ケース3
1、及び伝動ケース32を介して、上下回動自在な構成
である。前記移送装置28は、図6〜図9で示す如く上
下端部に回転自在に軸支した上・下プーリ28b,28
cと、複数個の作用側テンションプーリ28dと、複数
個の非作用側テンションプーリ28eとに、移送ベルト
28aを掛け渡した構成である。各掘起装置5で掘起し
た人参(イ)の葉部は、この移送ベルト28a,28a
間で挟持されて、後方上部へ移送し、この移送の移送始
端部で人参(イ)は植付畦から引抜きされて、後方上部
へ移送する構成である。この移送途中で首揃移送装置3
3、33へ引継ぎする構成である。テンションプーリ2
8fは移送ベルト28aが伸びた時に、伸張操作する構
成である。
【0053】前記移送ベルト28aは、図8、及び図9
で示す如くVベルトと平ベルトとを一体に成形し、更に
平ベルトの外周面には、山形状の突出部を形成した構成
である。前記作用側・非作用側テンションプーリ28
d,28eは、図9で示す如く平ベルトに接触する面積
を狭くすべく外周部幅を狭くした構成である。
【0054】前記移送装置28の下プーリ28cの下部
で移送ベルト28aの下側には、図6、及び図7で示す
如く移送ベルト28aの外径部より、外径を径大に形成
したスターホイル29aは、取付ボス29bに固着して
設けた取付板29cへボルト、及びナット等で装着した
構成である。この取付ボス29bを下プーリ28cを軸
支した下軸28hの下端部へ挿入して装着した構成であ
る。
【0055】前記スターホイル29aの外周部は、図7
で示す如く山形状の爪部29dに形成すると共に、これ
ら山形状の爪部29d間は所定深さの溝29eを形成し
た構成である。掘起し済み人参(イ)をこのスターホイ
ル29a,29a間と、移送ベルト28a,28a間と
に挟持して後方上部へ移送する構成である。
【0056】前記根菜搬送装置6は、図2で示す如く首
揃移送装置33、タッピング移送装置34、葉移送装置
35、及び葉切断装置12等よりなる構成であり、根菜
搬送装置6は、人参(イ)を収穫作業状態のときには、
圃場面に略平行状態に設けた構成である。
【0057】前記首揃移送装置33は、移送装置28の
後側で移送終端部から所定距離下方に位置させ、左右両
側に設けている。この首揃移送装置33の移送終端は、
伝動ケース30に上方へ向けて突出して設けた伝動機構
37aを内装した下支持ケース37の上側に設けた上伝
動装置38の上伝動ケース38aに内装した伝動機構3
8bで支持すると共に、回転駆動する構成である。
【0058】前記首揃移送装置33は、図12、及び図
13で示す如く左右両側に、正面視コ字形状の支持プレ
ート39の前後部には、回転自在な前・後支持軸39
e,39fで軸支した前・後プーリ39a,39bを設
けた構成である。これら前・後プーリ39a,39b間
の作用側には、複数個の作用側テンションプーリ40a
と、非作用側には、非作用側テンションプーリ40bと
を設けた構成である。これらプーリ39a,39b,4
0a,40bに移送ベルト39cを掛け渡した構成であ
る。作用側テンションプーリ40aは支持板39dに設
けて左右調節できる構成である。
【0059】前記支持プレート39の挟持側の折曲部
(B)位置は、図13で示す如く作用側テンションプー
リ40a、及び前プーリ39aの外径部(C)と略同じ
位置に形成し、移途中に人参(イ)から落下する葉屑、
及び泥等をこれらプーリ40a,39aのベルト溝への
侵入を防止する構成である。
【0060】前記前プーリ39aは、図12で示す如く
テンション装置40cにより、前後へ摺動可能に構成し
て、移送ベルト39cが伸びた時の対応ができる構成で
ある。移送ベルト39cの下側には、ベルトカバー36
を設けた構成である。前記移送ベルト39c,39cの
直線部の挟持移送部は、所定の隙間を設け、これら移送
ベルト39c,39c間で人参(イ)の葉部を挟持して
移送するが、この挟持力は各移送装置28の各移送ベル
ト28aの挟持力より、弱く構成している。
【0061】前記首揃移送装置33は、各移送装置28
の各移送ベルト28a間に、人参(イ)の葉部を挟持し
て上部へ移送中に、この移送途中で各首揃移送装置33
の各移送ベルト39c間に、人参(イ)の葉部を引継ぎ
挟持する構成である。この人参(イ)の葉部は両者で挟
持され、これら各移送ベルト28aにより、更に上部へ
移送されることによって、これら各移送ベルト39cの
下側面位置へ、この人参(イ)の根部の上部が当接する
まで上方へ向けて移動され、首揃えが行われる構成であ
る。
【0062】前記タッピング移送装置34の移送終端部
は、上伝動装置38の上伝動ケース38aに上下に突出
させて設けた上支持ケース41に内装した伝動機構41
aの下側で支持すると共に、回転駆動する構成である。
前記タッピング移送装置34は、首揃移送装置33の上
側に所定間隔を設けて平行状態に左右両側に設けると共
に、移送始端部は首揃移送装置33の前後方向の略中央
部に位置させて設けた構成である。
【0063】前記タッピング移送装置34は、前後端部
に回転自在に軸支した前・後プーリ42a,42bに
は、移送ベルト42cを掛け渡した構成であり、左右両
側の各移送ベルト42c間には、人参(イ)の葉部を挟
持して移送する構成である。各首揃移送装置33の各移
送ベルト39cと、これら各移送ベルト42cとの両者
で、人参(イ)の葉部を挟持して移送し、途中からは各
移送ベルト42cと、後逑する葉移送装置35の各移送
ベルト43cとの両者で、切断済み葉部を挟持して移送
する構成である。
【0064】前記葉移送装置35の移送始端部は、上支
持ケース41に内装した伝動機構41aの上側部で支持
すると共に、回転駆動する構成である。この葉移送装置
35はタッピング移送装置34の上側に所定間隔を設け
て平行状態に設けると共に、移送始端部はタッピング移
送装置34の移送始端部より、所定距離後方に位置させ
た構成である。
【0065】前記葉移送装置35は、前後端部に回転自
在に軸支した前・後プーリ43a,43bには、移送ベ
ルト43cを掛け渡した構成であり、左右両側の各移送
ベルト43c間には、人参(イ)の葉部を挟持して移送
する構成である。各タッピング移送装置34の各移送ベ
ルト42cと、途中からは各移送ベルト43cにも引継
ぎされ、両者で挟持して移送する構成である。又、後逑
する葉切断装置12の後側部よりは、この葉切断装置1
2で切断した切断葉を挟持して移送し、両者の移送終端
部より、圃場内へ落下排出する構成である。
【0066】前記葉切断装置12は、図2、及び図10
で示す如く各首揃移送装置33の後側で、各タッピング
移送装置34の下側の左右両側に設けた構成である。各
上伝動装置38の各上伝動ケース38aに内装した各伝
動機構38bから下部へ突出させて、回転自在な各回転
軸46を設け、この各回転軸46の下端部には、各支持
メタル45を装着して設け、この各支持メタル45の上
側面には、円盤形状の左・右切断刃44、44をボル
ト、及びナット等で装着した構成である。
【0067】前記左・右切断刃44、44の外径部は上
下に所定寸法重合させると共に、上下間の隙間は最小隙
間の0に近い状態に構成し、各首揃移送装置33で首揃
えして、各タッピング移送装置34と各葉移送装置35
とで引継ぎされて、挟持移送される人参(イ)の根部の
上側面から所定寸法上部位置の葉部を切断する構成であ
る。葉部切断済み人参(イ)は下側の移送コンベア13
上へ落下供給され、この移送コンベア13から除去移送
装置14を経て、人参(イ)の残葉が切断され、又、人
参(イ)に付着した付着物が除去され、更に目視選別済
みの人参(イ)が移送されて、収容箱15内へ供給さ
れ、一時貯留される構成である。
【0068】前記人参下部切断装置47は、図2で示す
如く掘起装置5後方上部に前方下部から上方後部へ傾斜
状態に設け、この人参下部切断装置47は左右に所定間
隔で、上下2箇所に山形状を形成した案内杆48aを複
数個設けると共に、この2箇所の山形状内には、回転外
周部に複数個の切断刃48bを装着した各回転具48c
を回転自在に上下に所定間隔を設けて軸支した構成であ
る。
【0069】前記人参下部切断装置47は、各移送装置
28の移送ベルト28a,28a間で挟持されて、上部
へ移送中に全長の短かい人参(イ)の根部の先端部が下
側の山形の案内杆48a,48a間に入り、下側の切断
刃48bにより、この人参(イ)の根部先端の所定位置
が切断される。又、更に上部へ移送中に全長の長い人参
(イ)は、下側の山形の案内杆48a部を通過し、上側
の山形の案内杆48a,48a間に、この人参(イ)の
根部の先端部が入り、この根部先端の所定位置を上側の
切断刃48bにより、切断される。人参(イ)の根部の
全長により、この人参(イ)の根部先端の所定位置を切
断する構成である。
【0070】図16で示す如く人参(イ)の葉部を引起
す縦方式の引起ラグ22bを所定間隔に装着した引起チ
エン22aを内装した引起装置4と、横方式の引起ラグ
53bを所定間隔に装着した引起した引起チエン53a
を内装した横引起装置53とを設けた構成においては、
人参(イ)を掘起しする前進作業方向に略平行で横引起
装置53から前方へ突出させると共に、略直角に折曲さ
せた分草支持パイプ54を固着して設け、この分草支持
パイプ54の横折曲部には、受パイプ54aを固着する
と共に、この受パイプ54aには、固定用ボルト54b
を設けた構成である。
【0071】分草体55は、図16で示す如くL字形状
の分草パイプ55aの上側面には、略Y字形状の分草杆
55bを固着して設け、この分草体55の分草パイプ5
5aの先端部は分草支持パイプ54の受パイプ54aへ
挿入し、固定用ボルト54bで装着した構成であり、こ
の分草体55は、植付人参(イ)に対して左右方向へ移
動自在で、(L)寸法を変更可能な構成であると共に、
上下に回動自在な構成である。
【0072】これにより、前記分草体55を植付人参
(イ)に対して左右、及び上下に移動自在な構成とした
ことにより、畦条件、及び人参(イ)の条件等により、
分草体55を上下、及び左右に調節でき、このために、
人参(イ)の葉部の分離が良好となり、又、条合わせ、
及び操作性が向上する。一個の固定用ボルト54bで調
節できることにより、調節操作が簡単である。
【0073】縦方式の引起装置4と、横方式の横引起装
置53との取付け位置関係は、図17、及び図18で示
す如く引起装置4の引起ラグ22bの回転軌跡の下端部
(D1)位置は、横引起装置53の引起ラグ53bの回
転軌跡の下端部(D2)位置より、所定位置下部に位置
させて設けた構成である。
【0074】従来は前記横引起装置53の引起ラグ53
bと、引起装置4の引起ラグ22bとの回転軌跡の下端
部は、略同じ位置へ位置させて設けた構成であった為
に、人参(イ)をマルチ56を張設して栽培している圃
場であり、このマルチ栽培の人参(イ)を収穫作業のと
きには、この横引起装置53の引起ラグ53bは、マル
チ56のマルチ孔56aへ引掛ることが発生して、収穫
作業が困難なことが発生していたが、これにより、横引
起装置53の引起ラグ53bがマルチ孔56aへ引掛る
ことがなくなると共に、良好な引起し性能を得ることが
できる。
【0075】前記横引起装置53は、図19、及び図2
0で示す如く側面視は、縦方式の引起装置4の右側へ前
後に所定間隔を設けて二段に配設した構成である。これ
により、高速走行による収穫作業であっても、畦から垂
れ下がった人参(イ)の葉部でも確実に引起しすること
ができ、引起しミスの発生がなくなり、このために、人
参(イ)の引き抜きミスが減少すると共に、後工程への
引継ぎが安定する。
【0076】前記移送装置28の下プーリ28cと、下
部の複数個の作用側テンションプーリ28dとは、図2
1、及び図22で示す如く下支持板57へ下支持軸57
aを介して軸支して設けた構成であり、この下支持板5
7には、長孔57bを複数個設けると共に、この長孔5
7b部は支持板28jへ固定ボルト57cで装着した構
成である。この長孔57b部によって、この下支持板5
7を介して、下プーリ28c、及び作用側テンションプ
ーリ28dを上下移動自在に設けた構成である。
【0077】前記掘起装置5で掘起しする圃場の畦の土
内へ多量の大小の石が混入しているときには、下支持板
57を上方へ移動操作して、畦表面部と下プーリ28c
との間の隙間を広くして、この下プーリ28cと、スタ
ーホイル29aと、移送ベルト28aとの破損を防止す
る構成である。
【0078】これにより、畦表面部と前記下プーリ28
との間の隙間を広くすることができて、掘起されて畦表
面へ出た石と、移送ベルト28a、下プーリ28c、及
びスターホイル29a等との当接を防止することがで
き、これらの部品の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 要部の拡大側面図
【図2】 収穫機の収穫作業時の全体側面図
【図3】 収穫機の非収穫作業時の全体側面図
【図4】 収穫機の全体平面図
【図5】 掘起し高さセンサの全体平面図
【図6】 移送装置部の拡大平面図
【図7】 スターホイルの拡大平面図
【図8】 スターホイルの取付部の拡大正断面図
【図9】 移送装置のテンションプーリ部の拡大正断
面図
【図10】 収穫機の伝動構成図
【図11】 選別移送装置部、及び除去移送装置部の拡
大平面図
【図12】 首揃移送装置部の拡大平面図
【図13】 図11のA−A断面図
【図14】 ブロック図
【図15】 タイムチャート図
【図16】 他の実施例を示す図で、分草体部の拡大平
面図
【図17】 他の実施例を示す図で、引起装置部の拡大
側面図
【図18】 他の実施例を示す図で、引起装置部の拡大
正面図
【図19】 他の実施例を示す図で、引起装置部の拡大
側面図
【図20】 他の実施例を示す図で、引起装置部の拡大
平面図
【図21】 他の実施例を示す図で、移送装置部の拡大
側面図
【図22】 他の実施例を示す図で、移送装置部の一部
拡大平面図
【符号の説明】
2 走行車両 5 掘起装置 7e 車速センサ 24a 掘起し高さセンサ 24b 掘起し高さセンサ 28 移送装置 49 排出ガイド 51 制御装置 イ 作物体(人参)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩部 孝章 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 切手 肇 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B072 BA01 BA27 CA01 CA12 CB08 DA02 DA05 DA12 DA19 EA06 EA08 FA01 FA03 GA01 GA18 2B076 AA07 DA08 EA01 EC09 ED30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車両2の一方側の横側には、作物体
    (イ)の植付畦を掘起す掘起装置5と、掘起し深さを検
    出する接地プレート式の掘起し高さセンサ24aと、掘
    起された作物体(イ)の葉部を挟持して上方へ移送しな
    がら引抜きする左右両側の移送装置28等を設けた収穫
    機において、掘起装置5で土と同時に掘起した石及び他
    の不用物等を掘起し高さセンサ24aの検出エリア外へ
    移送排出する排出ガイド49を掘起し高さセンサ24a
    の前側へ設けたことを特徴とする収穫機の掘起装置。
  2. 【請求項2】 前記走行車両2の走行車速を検出する車
    速センサ7eが検出した検出車速と、掘起し高さを検出
    する掘起し高さセンサ24aが検出した掘起し高さとに
    よって掘起装置5の上下移動を作動出力する作動出力時
    期を長時間後、又は短時間後に出力すべく制御する制御
    装置51を設けたことを特徴とする請求項1に記載の収
    穫機の掘起装置。
  3. 【請求項3】 前記掘起し高さセンサ24aは進行方向
    に対して左右移動自在に設けたことを特徴とする請求項
    1、又は請求項2に記載の収穫機の掘起装置。
  4. 【請求項4】 接地プレート式の前記掘起し高さセンサ
    24a以外に車輪式の掘起し高さセンサ24bを掘起装
    置5の前部に設け、車速センサ7eが検出する走行車速
    が所定車速以下のときには、接地プレート式の掘起し高
    さセンサ24aで掘起し高さを検出させると共に、所定
    速度以上のときには、車輪方式の掘起し高さセンサ24
    bで掘起し高さを検出させるべく制御する制御装置51
    を設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2、又
    は請求項3に記載の収穫機の掘起装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016123394A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 株式会社クボタ 根菜収穫機
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