JP4085529B2 - 根菜類収穫機の掘起し深さ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、根菜類を掘起設定手段で設定した掘起し高さに制御して掘起装置で掘起し、この掘起し高さを掘起し高さセンサが検出する検出値の変化値が所定値以上のときには、該掘起装置を昇降調節する調節装置の作動を制御装置で所定時間停止制御する技術であり、根菜類収穫機の掘起し深さ制御装置として利用できる。
【0002】
【従来の技術】
根菜類が、例えば、人参であったとすると、この人参を収穫作業するときは、根菜類収穫機を圃場の畦部を走行させる前段で、掘起設定手段を操作して所定の掘起し高さを設定し、畦部を走行させると掘起装置で人参は掘起される。この掘起し作業中のときは、掘起し高さセンサで掘起し高さが検出され、この検出した検出値と設定の掘起し高さとが比較され、相違していると設定の掘起し高さに保持すべく、制御装置で調節装置が始動され、この調節装置で該掘起装置の掘起し高さが調節制御されて、設定の掘起し高さで人参が掘起されて収穫される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
掘起装置で人参を掘起作業中に、圃場の畦部に石や土塊等があると、この石や土塊に掘起し高さセンサの接地プレ−トが乗り上げることが発生すると、これによって、該掘起装置は必要以上に上昇制御されることとなり、掘起し性能が低下することが発生していたが、この発明により、この問題点を解消しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、根菜類(イ)を掘起す掘起装置5と、掘起し高さを設定する掘起設定手段9と、掘起し高さを検出する掘起し高さセンサ24と、設定した掘起し高さに該掘起装置5を保持すべく昇降調節する調節装置26とを設けた根菜類収穫機において、該掘起し高さセンサ24が検出する検出値の変化値(N1)が所定値(N2)以上のときは、該調節装置26の作動を所定時間(T)停止制御する制御装置11を設けたことを特徴とする根菜類収穫機の掘起し深さ制御装置の構成とする。
【0005】
【発明の作用】
人参(イ)を収穫作業するときは、根菜類収穫機を圃場の畦部を走行させる前段で、掘起設定手段9を操作して所定の掘起し高さを設定し、畦部を走行させると掘起装置5で人参(イ)は掘起される。この掘起し作業中のときには、掘起し高さセンサ24で掘起し高さが検出され、この検出した検出値と設定の掘起し高さとが制御装置11で比較され、相違しているが、検出した検出値の変化値(N1)が所定値(N2)以上のときには、該掘起装置5を昇降調節する調節装置26の始動は、該制御装置11で所定時間(T)停止制御される。この所定時間(T)が経過すると通常の調節制御が行われる。
【0006】
又、前記変化値(N1)が所定値(N2)以下のときには、設定の掘起し高さに保持すべく、制御装置11で調節装置26が始動され、この調節装置26で掘起装置5の掘起し高さが調節制御されて、設定掘起し高さで人参(イ)が掘起されて収穫される。
【0007】
【発明の効果】
掘起し高さの検出値と設定掘起し高さとが相違していても、検出した検出値の変化値(N1)によって、掘起装置5の掘起し高さが調節制御されることにより、圃場の畦部にあった石や土塊に一時的に掘起し高さセンサ24の接地プレ−トが乗り上げたときには、この乗り上げに対しては、該掘起装置5は上昇調節制御されないことにより、掘起し性能が安定する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図例は、根菜類(イ)が、例えば、人参(イ)であったとすると、この人参(イ)は圃場から掘起され、この掘起した人参(イ)を移送しながら葉部、及び根部の下方部の所定位置を切断して一時貯留等を行う根菜類収穫機1を図示して説明すると共に、掘起し深さ制御装置を図示して説明する。
【0009】
前記根菜類収穫機1は、走行車両2の一方側の側部外側には、収穫用作業装置3を設け、この収穫用作業装置3は前部に引起装置4、掘起装置5、及び後部の根菜搬送装置6等よりなる構成である。
前記走行車両2の車台7の下部には、土壌面を走行する左右一対の走行クロ−ラ7aを張設し、該車台7上部の一方側には、走行操作、及び各種制御操作等を行う操作装置8、及び作業者が搭乗して各種操作等を行う操縦席9a等を設け、この操作席9aの下部には、原動機(エンジン)7b等を搭載している。この原動機7bで走行ギヤ−ケ−ス7c内の伝動機構7dを介して該走行クロ−ラ7a,7aを回転駆動する構成である。該伝動機構7dの伝動絡路中には、その出力回転数に基づく走行車速を検出する車速センサ7eを設けた構成である。
【0010】
前記操作装置8は、箱形状に形成して、この箱体の表面板には、後逑する掘起装置5の掘起し高さをダイヤル式でON−OFFスイッチ方式の操作位置によって設定される掘起設定手段9、及び設定した掘起高さに制御すべく該掘起装置5を始動、及び停止制御するON−OFFスイッチ方式の制御開始手段10等を設けた構成である。
【0011】
前記操作装置8の掘起設定手段9の操作位置、及び制御開始手段10の操作等は、図2で示す如く該操作装置8に内装した制御装置11のCPU11aへ入力される。これらの入力により、該制御装置11の該CPU11aにより、該掘起設定手段9で設定した掘起し高さと略同じ掘起し高さに掘起装置5を昇降回動制御する構成である。
【0012】
前記車台7上部の後方部には、後逑する葉切断装置12で人参(イ)の葉の根元部が切断され、又、後逑する人参下部切断装置47で根部の下方部の所定位置が切断され、これら両者が切断された切断済み人参(イ)の供給を受けて、操縦席9a側の横方向へ向け回転駆動する移送ベルト等を張設してなる第1移送コンベア13、及び回転駆動する移送ベルト等を張設してなる第2移送コンベア14を設け、これら第1,第2移送コンベア13,14は移送終端部へ向けて上り傾斜させて設けている。該第2移送コンベア14の移送終端部の下側で該車台7上側には、両者が切断された切断済みの人参(イ)の供給を受け、収納して一時貯留する収納箱15を載置した構成である。
【0013】
前記車台7後部の左側には、上方へ突出する断面形状がコ字形状の支持板16を設け、この支持板16の上部には、伝動機構17aを内装した伝動ケ−ス17を回動自在に設けている。この伝動ケ−ス17には、前方下部へ突出する支持板18を設け、この支持板18の前端部には、左右両側に前方下部へ突出する受板19aを固着した取付板19bを装着して設けると共に、この各受板19aの前端部には、前方下部へ突出する補助受板19cを固着した構成である。
【0014】
前記左右両側の引起装置4は、上部を伝動ケ−ス17から前方へ突出する伝動機構20cを内装する上受杆20aで支持すると共に、回転駆動させる構成である。下部を補助受板19cから前方へ突出する下受杆20bで支持させている。
前記引起装置4は、根菜搬送装置6前部の左右両側に設け、この引起装置4は、左右両側の引起しケ−ス21,21に内装して回転自在な引起チエン22aを張設し、この引起チエン22aには、所定間隔で引起ラグ22bを前側下端部から前側上端部の間は、該引起ケ−ス21,21から突出して、人参(イ)の葉部を引起す引起作用部とし、後側は引起しない非作用部とした構成である。
【0015】
前記引起ケ−ス21下部外側面には、人参(イ)の葉部を分離する分草体23を前方へ突出させて設けた構成であると共に、図3で示す如く掘起し高さ、及び畦の凹凸を検出する掘起し高さセンサ24を一方側の該引起ケ−ス21に設けている。この掘起し高さセンサ24は、該引起ケ−ス21の外側面に回動自在に設けた支持板25aに接地プレ−ト25bを装着すると共に、該支持板25aの上端部とポテンションメ−タ25cとを連結する連結ロット25dよりなる構成である。
【0016】
前記掘起し高さセンサ24の接地プレ−ト25bが、圃場迄の高さによって回動すると共に、圃場の凹凸、又は石、及び土塊を検出して上下回動し、この回動が該掘起し高さセンサ24のポテンションメ−タ25cで検出され、この検出が図2で示す如く操作装置8に内装した制御装置11のCPU11aへ入力される。この入力された検出値と、掘起設定手段9を所定位置へ操作して設定した掘起し高さが制御の基準値となり、この制御基準値とが比較され、検出値を制御基準値と略同じ高さにすべく、掘起部上昇ソレノイド26b、又は、掘起下降ソレノイド26cの作動により、伝動ケ−ス17の中心位置を上下回動中心26d位置として、調節装置26の上下シリンダ26aが作動して、掘起装置5を昇降回動制御する構成であり、この掘起装置5は常に設定した掘起し高さの制御基準値である掘起し高さ位置に保持されて、人参(イ)を掘起する構成である。
【0017】
検出した掘起し高さの検出値と、設定した掘起し高さ値との比較、及び比較結果による制御は、図1で示す如く作業中の掘起し高さは掘起高さセンサ24で定時間(T1)間隔で検出される。この検出値は次式で変化値(N1)が算出される(N1)=(Ai)−(Ai−4)今回検出した検出値(Ai)と、例えば、4回前に検出した検出値(Ai−4)とが比較されて変化値(N1)が算出される構成である。
【0018】
検出した各検出値(At),(Ai−4)によって算出されたこの変化値(N1)と、制御装置11のCPU11aに設定して記憶させた所定値(N2)とが比較される構成である。
算出された変化値(N1)が設定記憶した所定値(N2)以上〔(N1)〉(N2)〕であると判定されたときは、前記調節装置26の上下シリンダ26aの掘起部上昇ソレノイド26bの始動は、制御装置11のCPU11aに設定して記憶させた所定時間(T)は、この制御装置11で停止制御され、この調節装置26のこの上下シリンダ26aは作動しない構成である。圃場の石、及び土塊等に接地プレ−ト25bが乗り上げたときには、この調節装置26は作動しない構成である。又、この所定時間(T)が終了後に、検出されて比較された判定結果が更に変化値(N1)〉所定値(N2)であると判定されたときは、更に停止は所定時間(T)延長される構成である。
【0019】
変化値(N1)が所定値(N2)以下〔(N1)〈(N2)〕であると判定されたとき、又は所定時間(T)が終了したときは、前記調節装置26の上下シリンダ26aが始動され、この調節装置26のこの上下シリンダ26aが作動され、掘起し高さセンサ24が検出した検出値と、設定の掘起し高さ値とは、略同じ高さになるまで掘起装置5の掘起し高さが調節制御される構成である。
【0020】
停止時間(T)は、図1、及び図8で示す如く変化値(N1)の小から大への変化と、前記走行車両2の走行車速を検出する車速センサ7eのが検出した走行車速の低速から高速への変化と、これらの両者によって、調節装置26の作動を停止する停止時間(T)を制御装置11へ個別に設定して記憶させ、この設定の停止時間(T)を停止制御する構成である。
【0021】
これにより、一時的な乗り上げに対して、掘起装置5は上昇制御されることがなくなり、又、上昇制御に走行車速が加味されたことにより、更に掘取り性能が安定する。
変化値(N1)が前記走行車両2の走行車速に応じて設定された基準値より大きいときは、図1、及び図9で示す如く調節装置26の作動を停止する停止時間(T)は、走行車速に応じて設定された所定の停止時間(T)を停止する構成である。
【0022】
これにより、一時的に乗り上げに対しては、、上昇しなくなるために、掘取り性能が安定する。
前記掘起装置5の上下回動制御に伴って、左右両側の引起装置4、及び根菜搬送装置6等も同時に上下回動制御する構成である。
前記掘起装置5は、左右両側の補助受板19cに上下調節可能に設けている。この掘起装置5は前方下部へ傾斜して突出する支持杆27aの前端部に、上下方向に所定長さの掘起板27bを装着した構成であり、この左右両側の掘起装置5の掘起板27bで人参(イ)の左右両側を掘起す構成である。
【0023】
前記車台7の支持板16の前部には、前支持板16aを設け、この前支持板16aには、前方へ突出させて支持杆16bを設け、この支持杆16bの前端部には、L字形状の回動板16cを回動自在に装着して設け、この回動板16cの一方側の下端部と、上下シリンダ26aの前端部とを連接させ、他方側の前端部には、支持杆16dの一方側の端部を装着して設け、この支持杆16dの他方側の端部と、受板19aの前端の近傍部とを連接させた構成である。
【0024】
前記上下シリンダ26aの作動により、伝動ケ−ス17の上下回動中心26d位置を回動中心として、回動板16c、支持杆16d、受板19a、補助受板19c、及び後逑する連結板29等を介して、引起装置4、掘起装置5、及び根菜搬送装置6等を自動で上下回動制御する構成である。
前記根菜搬送装置6の移送装置28は、引起装置4の後部の左右両側に設け、この移送装置28の上端の移送終端部は、伝動ケ−ス17、後側に連結板29を介して設けた伝動機構30aを内装した伝動ケ−ス30に、前方上部へ傾斜して突出する伝動機構31aを内装した支持ケ−ス31の上側に設けた伝動ケ−ス32に内装した伝動機構32aで支持させると共に、回転駆動する構成である。この伝動ケ−ス30は伝動ケ−ス17の回動によって、該連結板29を介して同時に上下回動する構成である。
【0025】
前記移送装置28は、上・下端部に回転自在に軸支した上・下プ−リ28b,28cに移送ベルト28aを掛け渡した構成である。掘起装置5で掘起した人参(イ)の葉部は、この移送ベルト28a,28a間で挾持されて上部へ向けて移送する構成であり、この移送途中で首揃移送装置33へ引継ぎする構成である。
前記根菜搬送装置6の首揃移送装置33、タッピング移送装置34、葉移送装置35、及び葉切断装置12は、人参(イ)を収穫作業状態のときには、圃場面に略平行状態に設けた構成である。
【0026】
前記首揃移送装置33は、移送装置28の後側で移送終端部から所定距離下方に位置させて、左右両側に設けている。この首揃移送装置33の移送終端部は、伝動ケ−ス30に上方へ向けて突出して設けた伝動機構37aを内装した下支持ケ−ス37上側に設けた上伝動装置38の上伝動ケ−ス38aに内装した伝動機構38bで支持すると共に、回転駆動する構成である。
【0027】
前記首揃移送装置33は、図7で示す如く左・右両側の支持プレ−ト39の前・後端部に回転自在に軸支した前・後プ−リ39a,39bを設けると共に、これら前・後プ−リ39a,39b間には、複数個のV字形状の支持板40の基部を回動自在に設け、この支持板40の両側の先端部には、テンションロ−ラ40a,40aを回転自在に軸支した構成であり、これら前・後プ−リ39a,39b、及び各テンションプ−リ40a,40aには、移送ベルト39cを掛け渡した構成である。
【0028】
前記左右両側の支持プレ−ト39の前端部に装着する前プ−リ39aは、この支持プレ−ト39に設けた左右方向の長孔39e部を、左右移動自在な構成として、移送ベルト39cの移送始端部での引継ぎする角度を(θ1)から(θ2)へ変更できる構成である。
前記移送ベルト39c,39cの直線部間は、所定の隙間を設け、これら移送ベルト39c,39c間で人参(イ)の葉部を挾持して移送する構成であるが、この挾持力は移送装置28の移送ベルト28a,28aの挾持力より弱く構成している。
【0029】
前記支持板40には、支持ピン40b,40bを固着して設け、又、支持プレ−ト39には、弾性材よりなる略V字形状のスプリング板39dを設け、このスプリング板39dの一端部は、該支持ピン40b,40bで支持した構成であり、各テンションロ−ラ40aを互に弾発して中立位置へ復元する構成である。
前記各首揃移送装置33は、各移送装置28の各移送ベルト28a間に、人参(イ)の葉部を挾持して上部へ移送中に、この移送途中で該各首揃移送装置33の該各移送ベルト39c間で、人参(イ)の葉部を挾持して引継ぎする構成であり、この人参(イ)の葉部は両者で挾持され、この各移送ベルト28aにより、更に上部へ移送されることによって、これら各移送ベルト39cの下端部位置まで、この人参(イ)の根部の上部が当接するまで上部へ向けて移動され、首揃えが行われる構成である。
【0030】
前記タッピング移送装置34の移送終端部は、上伝動装置38の上伝動ケ−ス38aに上下に突出させて設けた上支持ケ−ス41に内装した伝動機構41aの下側部で支持すると共に、回転駆動する構成である。
前記タッピング移送装置34は、首揃移送装置33の上側に所定間隔を設けて平行状態に左右両側に設けると共に、移送始端部は該首揃移送装置33の前後方向の略中央部に位置させ、前後端部に回転自在に軸支した前・後プ−リ42a,42bには、移送ベルト42cを掛け渡した構成であり、左右両側の該移送ベルト42c,42c間には、人参(イ)の葉部を挾持して移送する構成であり、該各首揃移送装置33の各移送ベルト39cと、この各移送ベルト42cとの両者で挾持して移送し、途中からは、この各移送ベルト42cのみで挾持して移送する構成である。
【0031】
前記葉移送装置35の移送終端部は、上支持ケ−ス41に内装した伝動機構41aの上側部で支持すると共に、回転駆動する構成である。この葉移送装置35はタッピング移送装置34の上側に所定間隙を設けて平行状態に設けると共に、移送始端部は該タッピング移送装置34の移送始端部より、所定距離後方に位置させている。
【0032】
前記葉移送装置35は、前後端部に回転自在に軸支した前・後プ−リ43a,43bには、移送ベルト43cを掛け渡した構成であり、左右両側の該移送ベルト43c,43c間には、人参(イ)の葉部を挾持して移送する構成であり、各タッピング移送装置34の各移送ベルト42cと、途中からはこの各移送ベルト43cにも引継ぎして、両者で挾持して移送する構成である。又、後逑する葉切断装置12の後側部よりは、この葉切断装置12で切断した切断葉のみを移送し、これら各タッピング装置34、及び各葉移送装置35の両者の移送終端部まで移送して、この終端部からこの切断葉を圃場内へ排出する構成である。
【0033】
前記葉切断装置12は、上伝動装置38の上伝動ケ−ス38aから下部へ突出させて、回転自在に設けた回転軸46の軸端部には、切断刃46aを装着した構成であり、この葉切断装置12は、上下回動中心26d位置である伝動ケ−ス17に近接させると共に、首揃移送装置33の移送終端の後側に近接させて設けている。この切断刃46aは、タッピング移送装置34の下側で、該首揃移送装置33の所定位置下位に位置させた構成である。この切断刃46aにより、該首揃移送装置33で首揃えした人参(イ)の葉部の所定位置を切断する構成である。
【0034】
前記人参下部切断装置47は、掘起装置5後方上部に前方下部から上方を後部へ向けて傾斜状態に設け、この人参下部切断装置47は、左右方向に所定間隔で、上下方向に2箇所に山形状を形成した案内杆48aを複数個設けると共に、この2箇所の山形状内には、回転外周部に複数個の切断刃48bを装着した各回転具48cを回転自在に上下に所定間隔を設けて軸支している。
【0035】
前記人参下部切断装置47は、各移送装置28の各移送ベルト28a間で挾持されて上部へ移送中の全長の短い人参(イ)の根部の先端部が下側の山形の案内杆48a,48a間に入り、下側の切断刃48bにより、この人参(イ)の根部の先端所定位置を切断する。又、上部へ移送中の全長の長い人参(イ)は、下側の山形の該案内杆48a部は通過し、上側の山形の該案内杆48a,48a間に、この人参(イ)の根部の先端部が入り、この根部の先端所定位置を上側の該切断刃48bによって切断する。人参(イ)の根部の全長により、この根部の先端の所定位置を切断する構成である。
【0036】
人参(イ)を流下案内するシュ−タ49は、図10、及び図11で示す如く首揃移送装置33の下方部で受板19a,19a間に設け、移送装置28から該首揃移送装置33で人参(イ)の葉部を挾持して引継ぎ移送中に、例えば、冬枯れや霜枯れ等によって、茎葉部が弱っている人参(イ)であると、この首揃移送装置33で挾持移送中に落下することがあるが、この落下した人参(イ)をこのシュ−タ49で受けて、第1移送コンベア13へ流下案内して供給する構成である。又、該第1移送コンベア13の一方側の側部と該シュ−タ49の底板49aの先端部とは、所定の隙間(L)を設け、この隙間(L)から、泥、及び雑草等を落下させる構成である。又、人参(イ)はこの隙間(L)からは落下しない構成としている。
【0037】
これにより、茎葉部の弱い人参(イ)であっても、確実に前記第1移送コンベア13へ供給することができる。又、首揃移送装置33とシュ−タ49との関係は、これら33と39とを上下移動させても変えることがないために、人参(イ)が落下のときに損傷することがない。
前記シュ−タ49の流下案内する先端位置は、図12で示す如く第1移送コンベア13の移送始端の横側に設けた貯留箱50へ流下案内して、この貯留箱50へ直接供給する構成である。又は該シュ−タ49は、図13で示す如くL字形状に形成し、このシュ−タ49の流下案内する先端位置は、図13で示す如く該第1移送コンベア13の移送始端部の後側に設けた該貯留箱50へ流下案内して、この貯留箱50へ直接供給する構成である。
【0038】
これにより、前記首揃移送装置33から落下する人参(イ)は茎葉部が残っていたり、又、所定位置から切断されていないことにより、第1移送コンベア13で移送されて収納箱15へ供給して貯留する人参(イ)とは、別にする必要があり、これによって別に回収して後で茎葉部の処理ができる。
前記シュ−タ49は、図10で示す如く首揃移送装置33の下側面と、該シュ−タ49の上側面とは、所定の間隔(L1)を設けて室間を形成した構成として、該首揃移送装置33で挾持移送される人参(イ)の移送抵抗にならない構成である。
【0039】
これにより、人参(イ)は前記シュ−タ49が抵抗になることなく、又、落下した人参(イ)は確実に回収することができる。
前記シュ−タ51は、図14で示す如く首揃移送装置33の下方部で受板19a,19a間にバネ材等よりなる受板51aを、第1移送コンベア13の枠板13aへボルト、及びナット等で装着した構成である。この受板51a上側面には、ゴム材、及び樹脂材等よりなる補助受板51bを装着した構成である。
【0040】
前記シュ−タ51は、首揃移送装置33で挾持移送中に落下する人参(イ)を受けて、流下案内して第1移送コンベア13へ供給する構成である。
これにより、前記首揃移送装置33から落下する人参(イ)を受けて、第1移送コンベア13へ確実に引継ぎ供給できる。又、衝撃を緩和できることにより、人参(イ)の損傷が防止できる。
【0041】
前記第2移送コンベア14の移送終端部の左右両側の枠板14a,14a間には、コンベア用シュ−タ52を図15で示す如く回動軸52aを回動中心として上下に回動自在に設けた構成であり、該第2移送コンベア14で移送される人参(イ)を引き継ぎ移送して収納箱15へ供給する構成である。
前記コンベア用シュ−タ52は、左右両側の枠板53a,43aの移送始端部の上部には、複数本のロ−ラ53bを設けている。移送終端部側の底部には、外側下方へ所定角度(θ)で傾斜した底板54aを設け、該各ロ−ラ35bの下側は室間部54bを形成した構成である。
【0042】
前記第2移送コンベア14で移送される人参(イ)は、コンベア用シュ−タ52の各ロ−ラ53bで引継ぎして移送され、終端部の該ロ−ラ53aから底板54a上へ落下供給され、この底板54aの上側面を流下して、収納箱15内へ供給される構成である。又、該各ロ−ラ53b上を移送中に、人参(イ)に付着した泥等は室間部54bから落下する構成である。
【0043】
前記コンベア用シュ−タ52は、回動軸52aを回動中心として、作業状態に適した角度にセットして作業する構成である。
これにより、前記収納箱15へ供給する前段で泥等が除去されるし、又、移送角度が調節できることにより、人参(イ)の損傷を防止できる。
前記移送装置28の上ケ−ス55には、図16で示す如く受板56aを回動軸56bで左右方向に回動自在に設けた構成である。この受板56aには、左右方向に長孔57aを設けると共に、固定用ロ−ラ57b,57cを軸支して設けると共に、長孔57a部には、カム軸58を設け、このカム軸58には、カム59aを装着した上下に回動自在な回動レバ−59bを設けた構成である。
【0044】
前記移送装置28,28に内装した移送ベルト28a,28a間に、人参(イ)の葉、及び草等が詰ったときには、回動レバ−59bを上方へ回動させ、この回動レバ−59bの長孔57aに沿って、回動軸56bを回動中心として、外方向へ移動させると、この回動レバ−59bに設けたカム59aは固定用ロ−ラ57bより外れると共に、一方側の下プ−リ28cと該移送ベルト28aの下方部とは、外側へ開動移動する構成である。
【0045】
前記移送ベルト28aを外側へ開動移動で停止させるときは、回動レバ−59bを下方へ回動させて、この回動レバ−59bのカム59aを固定用ロ−ラ57cに接合させる構成である。
前記回動レバ−59bを上方へ回動させた状態のままのときは、移送ベルト28aを回転駆動させると、この移送ベルト28aは開状態から閉状態に自動で復元する構成である。
【0046】
これにより、開閉が簡単であり、掃除が容易である。
前記原動機(エンジン)7bには、図6、及び図17で示す如くエンジンプ−リ60aを設け、走行ギヤ−ケ−ス7cには、走行用プ−リ60bを設け、これらエンジンプ−リ60aと走行用プ−リ60bとに掛け渡したベルト60cには、テンションプ−リ61を設け、このテンションプ−リ61は掘取クラッチレバ−62で入切する構成であり、この掘取クラッチレバ−62の操作により、根菜類収穫機1を走行させる構成である。
【0047】
前記掘取クラッチレバ−62はフレ−ム63に設けたレバ−軸63aで回動自在に軸支して設け、該掘取クラッチレバ−62基部の所定距離上部位置には、コ字形状のストッパ62aを設けた構成である。又、該掘取クラッチレバ−62の基部には、補助レバ−62bを設け、この補助レバ−62bとテンションプ−リ61を軸支したテンションレバ−61aとは、ロット62cで接続させた構成であり、この掘取クラッチレバ−62の操作により、該補助レバ−62b,該ロット62c,及び該テンションレバ−61aを介して、該テンションプ−リ61が回動作動され、ベルト60cを回転駆動状態、又は非回転駆動状態に作動する構成である。
【0048】
前記フレ−ム63には、図18で示すL字形状の取付板64を設け、この取付板64の一方側の上端部が該フレ−ム63の上端部面より、上方へ突出状態に設けた構成である。この取付板64には、ON−OFFスイッチ方式のリミットスイッチ65を設け、掘取クラッチレバ−62の操作で該リミットスイッチ65のスイッチア−ム65aが、この掘取クラッチレバ−62に設けたストッパ62aで押されて、「入」・「切」する構成である。このストッパ62aで該リミットスイッチ65は入・切するがこのリミットスイッチ65の本体には接触しない構成とし、このリミットスイッチ65の破損を防止する構成である。
【0049】
前記掘取クラッチレバ−62を、図17で示す如く「入」状態に操作したときには、テンションプ−リ61が入状態となり、ベルト60cは回転駆動状態になると共に、リミットスイッチ65は「OFF」状態になり、走行する構成である。又、該掘取クラッチレバ−62を、図17で示す如く「切」状態に操作したときは、該テンションプ−リ61が切状態となり、該ベルト60cは非回転駆動状態になると共に、該リミットスイッチ65は「ON」状態になり、走行しない構成である。該掘取クラッチレバ−62が「切」と、該リミットスイッチが「ON」とでないと、原動機7bが始動しない構成である。
【0050】
これにより、誤操作の防止、及び前記リミットスイッチ65の破損の防止ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】掘起し高さ制御図
【図2】ブロック図
【図3】根菜類収穫機の作業状態時の全体側面図
【図4】根菜類収穫機の非作業状態時の全体側面図
【図5】根菜類収穫機の全体平面図
【図6】根菜類収穫機の伝動構成図
【図7】首揃移送装置部の各大平面図
【図8】他の実施例を示す図で、変化値と走行車速との関係図
【図9】他の実施例を示す図で、変化値と走行車速と停止時間との関係図
【図10】他の実施例を示す図で、シュ−タ部の拡大側面図
【図11】他の実施例を示す図で、シュ−タ部の側面図
【図12】他の実施例を示す図で、シュ−タ部の拡大側面斜視図
【図13】他の実施例を示す図で、シュ−タ部の拡大側面斜視図
【図14】他の実施例を示す図で、シュ−タ部の拡大側面図
【図15】他の実施例を示す図で、コンベアシュ−タ部の拡大側面斜視図
【図16】他の実施例を示す図で、移送装置部の拡大平面図
【図17】他の実施例を示す図で、リミットスイッチ部の拡大側面図
【図18】他の実施例を示す図で、リミットスイッチ部の拡大背面図
【符号の説明】
5 掘起装置
11 制御装置
24 掘起し高さセンサ
26 調節装置
(イ) 根菜類(人参)
(N1) 変化値
(N2) 所定値
(T) 所定時間
Claims (1)
- 根菜類(イ)を掘起す掘起装置5と、掘起し高さを設定する掘起設定手段9と、掘起し高さを検出する掘起し高さセンサ24と、設定した掘起し高さに該掘起装置5を保持すべく昇降調節する調節装置26とを設けた根菜類収穫機において、該掘起し高さセンサ24が検出する検出値の変化値(N1)が所定値(N2)以上のときは、該調節装置26の作動を所定時間(T)停止制御する制御装置11を設けたことを特徴とする根菜類収穫機の掘起し深さ制御装置。
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-
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- 1999-08-03 JP JP22014999A patent/JP4085529B2/ja not_active Expired - Fee Related
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