JP3744969B2 - 情報処理装置及び出力方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、有限要素法、境界要素法、差分法等の解析結果を表示するための情報処理装置及び出力方法に関する。特に解析モデル上に等高線、矢印等を表示することで結果を表現するのに好適な情報処理装置及び出力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年コンピュータ性能の発達と共に、有限要素法、差分法等を中心とした数値実験が、設計のための一手段として広く行なわれ、その重要性は年々増大している。このような数値実験ではモデルを細かい要素に分割したモデル(要素分割モデル)を使用する。
【0003】
このような要素分割モデルを用いた解析の結果を表示する場合、その解析モデルの表面又は断面に等高線を描いた図、または矢印を描いた図がよく使用される。すなわち解析結果であるスカラー値をもとに等高線を描いたり、ベクトル量を矢印で表示した図が用いられる。
【0004】
図16は一般的な解析結果の表示オプションを説明する図である。また、図17は一般的な解析結果の表示手順を説明するフローチャートである。図16に示されるように、本例では図法として等高線と矢印、表示部分としてモデル表面と断面、オプションとして要素の境界線の表示と非表示を選択できるものとして説明する。なおここでは、解析結果をグラフィックディスプレイ11上に、視覚に訴えるように表示する手段を図法、そしてその図法を用いてモデル中の表示を行なう部分を表示部分と呼ぶ。
【0005】
以下に図17に従って個々のステップを説明する。なお、ここでは表示を行なう解析結果および表示部分(表面及び断面)は既に設定されているものとする。
【0006】
まず、解析モデルから、表示を行なうためのポリゴン(多角形の面)を抽出する(ステップS501)。すなわち、ユーザによって指定された、解析結果を表示する部分(要素の集まり。以後、要素ブロックと呼ぶ)を対象にして、以下に説明するポリゴンを抽出する。
【0007】
図18、図19を用いてポリゴンを説明する。図18はユーザによって表示対象に指定された2つの6面体要素からなる分割モデルにおける表面を表わすポリゴンを説明する図である。図19はユーザによって表示対象に指定された2つの6面体要素からなる分割モデルにおける断面を表わすポリゴンを説明する図である。
【0008】
81は6面体要素を示す。図18において、82は要素ブロック81の表面を表すポリゴンである。表面を表すポリゴンは、要素ブロックの各要素の面のうち、複数の要素に共有されない面(一般には(フリーフェイスと呼ぶ))として抽出される。一方、図19において、83は要素ブロック81を図中P1,P2,P3の3点を含む面で切断したときの、断面を表す2つのポリゴンである。このように、各要素の切断面が、断面を表すポリゴンとなる。
【0009】
ここでは、モデルの表面に解析結果を表示する場合には要素ブロックの表面(フリーフェイス)を、断面に解析結果を表示する場合には、要素の切断面を表すポリゴンを抽出する。
【0010】
次に、描画する図法によって、これに続く処理を切り分ける(ステップS502)。等高線の場合は、ステップS503へ進み、これに続くループにより、ポリゴンを1つずつ処理し、ディスプレイ上に表示していく。
【0011】
まず、ステップS504において、解析結果をもとにポリゴン面内に等高線を表示する。そして、ステップS505において、オプションとして要素境界線の表示が指定されているか否かを判断する。指定されている場合には、ポリゴンの境界線(ポリゴンの内部と外部の境界の線)を描画する(S506)。以上のステップS504〜S506の処理を、ステップS501で抽出した全ポリゴンに対して行なう(ステップS507)。
【0012】
一方、ステップS502において描画の図法が矢印であった場合は、ステップS508へ進み、これに続くループにより、ポリゴン1つずつに矢印を描画し、ディスプレイに表示していく(ステップS508)。即ち、ステップS509にて解析結果をもとにポリゴン面内に矢印を表示し、オプションとして要素境界線の表示が指定されている場合には、ポリゴンの境界線(ポリゴンの内部と外部の境界の線)を描画する(ステップS510、S511)。以上のステップS509〜S511の処理をステップS501で抽出した全ポリゴンに対して行なう(S512)。以上のような処理により、ユーザの求める解析結果を表示した図が得られる。
【0013】
上述のような一般的な手法によって、図4に示すような分割モデルの表示処理を以下に説明する。図4は2次元磁界解析のモデルであり、20は解析領域を示し、領域21は空気、領域22,23は磁性体である。ここでは便宜上、領域21〜23の各部分をそれぞれ領域R1〜R3と呼ぶことにする。なお図には示していないが、領域R1〜R3は細かな要素で分割されているものとする。
【0014】
本モデルにおいて、磁性体部分に解析結果を等高線で表示するように指定されている場合について説明する(本例のように2次元モデルの場合、断面は存在しない)。なお、ここでは要素の境界線も同時に表示するものとする。
【0015】
(1)まず磁性体部分の要素の表面を抽出する。2次元モデルの場合、要素そのものが要素表面なので、領域R2,R3の要素をポリゴンとして抽出する.
(2)等高線を表示することから、抽出した各ポリゴンに対してステップS503以降の処理を行う.
(3)解析結果をもとにポリゴンの内部に等高線を描画する.
(4)ポリゴンの境界線を表示する。このポリゴンの境界線が要素の境界線となる.
(5)(3),(4)の処理を(1)で抽出したポリゴンすべてに対して繰り返す。
【0016】
以上のような処理によって、所望の解析結果の図を得ていた。なお本例では、磁性体の部分に等高線を表示したが、他の領域に表示する場合や、矢印の表示の場合も同様な手順で、解析結果を表示することができる。
【0017】
ところで、上記の各種図法を用いて結果を表示する場合、描画の前に予めいくつかのパラメータ(ここでは描画パラメータと称する)を設定する必要がある。描画パラメータとしては、例えば、
(1)タイプ:「等高線を表す線のみを描画」、「等高線の間をレベル毎に所定の色で塗りつぶして描画」の2通りのいずれかを選択.
(2)等高線の本数:何本の等高線を表示するかを指定
(3)各レベルの値:各等高線のレベル(高さ)値の指定で、「等間隔(最大値、最小値を与えて、その間を等間隔とする)」、「任意設定(各等高線に対してレベル値を個々に指定する)」のいずれかによって指定.
(4)等高線の色:各等高線を表示する色の指定で、「自動(適当な色を自動的に設定する)」、「任意設定(各等高線に対して色を個々に指定する)」のいずれかによって指定.
が挙げられる。
【0018】
なお、ここでは等高線にかかわるパラメータを描画パラメータと呼んでいるが、一般には、図法(等高線、矢印等)そのものも、描画パラメータとして考えることができる。
【0019】
一般に解析結果は、これらの描画パラメータを変化させることにより、幾つかの表現方法で表示して、様々な角度から検討される。そして、同類の解析結果が複数個ある場合は、全結果を、同様ないくつかの表現で表示し、それらを比較検討することがよくある。
【0020】
全結果を、同様な幾つかの表現で表示した図を作成するには、個々の結果に対して同じ操作をくり返し行うことになる。そこで、このような煩わしさを解消するために、操作の内容をプログラム化し(プログラムの入ったファイルをリスタートファイルと呼ぶ)、自動的に次々に描画パラメータを変化させて表示できるようにした装置がある。
【0021】
一般に表示装置はリスタートファイルを作成するモードと作成しないモードの2つを持つ。リスタートファイルは、作成するモードの時にのみ作成される。リスタートファイル作成モードにおいて、解析者が行なった操作は、逐一外部メモリに書き出され、本処理をリスタートファイルの作成終了するまで繰り返す。こうして作成されたファイルがリスタートファイルとなる。また、作成されたリスタートファイルに記録されている命令を、記録された順に逐次実行する。
【0022】
上きリスタートファイルによる一般的な自動表示手順を図20及び図21を用いて説明する。図20は一般的なリスタートファイルのデータ構成の一例を説明する図である。また、図21はリスタートファイルを用いた解析結果表示の一般的な手順を表わすフローチャートである。
【0023】
解析結果を自動的に表示する場合、解析者はまず、リスタートファイルを作成する。すなわち、解析結果の1つを用いて、所望の表現法で一通り結果を表示し、その全操作をリスタートファイルとして記録する。次に、解析結果を、自動表示したいものに交換し、作成されたリスタートファイルを実行する。
【0024】
リスタートファイルを実際に作成する例を、図13のような図Z1〜Z4のような自動表示を行う場合を例に挙げて説明する。図13は表示する図の描画パラメータの設定を示しており、表示する図はすべて等高線図とし、図番の欄に示したZ1〜Z4の4つの図を、順次描画するものとする。尚、説明を簡略化するため、描画パラメータは、タイプ、等高線の本数、各レベル(等高線の間隔)の値の3つ(前述)とした。また各図に対する描画パラメータの設定は表に示した通りとする。例えば、図Z1の描画では、タイプをA1、本数をB1、レベルの値をC1として、等高線図を表示するものとする。また、図中丸で囲んだ設定値は、解析者がパラメータを設定する操作を行う必要があることを示す。すなわち、丸で囲んでいない部分については、前回までの表示過程で既に値が設定されていることから、解析者は改めて設定をおこなう必要はない。
【0025】
解析者は、リスタートファイル作成モードにおいて、表示装置上で次の操作を行なうことによりリスタートファイルが自動的に作成される。
【0026】
(1)タイプをA1に設定する、
(2)本数をB1に設定する、
(3)レベルの値をC1に設定する、
(4)描画を行なう(Z1の描画)、
(5)タイプをA2に設定する、
(6)描画を行なう(Z2の描画)、
(7)本数をB2に設定する、
(8)描画を行なう(Z3の描画)、
(9)タイプをA1に設定する、
(10)描画を行なう(Z4の描画)。
【0027】
以上の操作の過程をリスタートファイルとして格納すると、図20のようになる。図20において、リスタートファイルF91は、外部メモリ上に作成され、C86〜C95の内容を持つ。なお、ここでC86〜C95の内容は、上記(1)〜(10)の各操作(命令)に対応したもので、実際には定められたコードを用いて記述される。
【0028】
次に、リスタートファイルF91を実行する過程を図21のフローチャートともに説明する。解析者が解析結果を自動表示したいものに交換し、リスタートファイルF91を実行すると、以下のように、逐次命令が実行されていく。
【0029】
(1)まず、C86の命令を読み込む(ステップS601)。その命令内容から、データの変更と判定し(ステップS602)、装置が実際の表示に用いる描画パラメータのうち、タイプのパラメータをA1に変更する(ステップS603)。
【0030】
(2)C87,C88についても同様に、命令を読み込んだ後(ステップS601)、その命令内容から、データの変更と判定し(ステップS602)、装置が表示に用いる描画パラメータの該当するパラメータを変更する(ステップS603)。
【0031】
(3)次に、C89の命令を読み込む(ステップS601)と、その命令内容から、描画命令であることを判定し(S602)、解析結果の描画(Z1の表示)を行なう(S604)。C90〜C95に対しても、同様の処理を行なう。
【0032】
(4)最後に、リスタートファイルF91に格納された全命令の実行を完了したら、本処理を終了する(ステップS605)。
【0033】
また以上の説明では、解析者の実際の操作を通して、リスタートファイルを作成したが、一般には、テキストエディタを用いて、直接リスタートファイルを記述してもよい。すなわち、例えば図13の表示を行なう例において、図20のリスタートファイルF91をテキストエディタで、直接作成するようなものもある。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の実施例では、単調な方法でしか結果を表示できないことから、以下のような問題があった。
【0035】
(1)1枚の図に対して1つの図法しか使えない。このため、いくつかの図法を用いて結果を吟味したい場合、その図法の数だけ図を用意しなくてはならなかった。例えば、図4に示すモデルで、領域R1は矢印で、領域R2,R3は等高線で結果を見たいような場合にも、矢印だけの図、等高線だけの図と、結果を2回に分けて表示しなくてはならなかった。その結果、表示に手間がかかり、表示された図のコピーを紙にとる場合、紙の無駄も大きかった。また求める結果が2枚の図にまたがることから、結果の解釈も困難な場合があった。
【0036】
(2)1枚の図に対して1種類の解析結果しか表示できない。このため、いくつかの結果をみたい場合、その結果の数だけ図を用意しなくてはならなかった。例えば、図4に示すモデルで、領域R1の部分では磁界強度の結果を、領域R2,R3の部分では磁束密度の結果をみたい場合にも、磁界強度だけの図、磁束密度だけの図と、結果を2回に分けて表示しなくてはならなかった。その結果、上記第1項と同様な問題が発生した。
【0037】
(3)結果を表示した要素の、解析モデル全体に占める位置関係が分かりにくい場合が多々あった。例えば、図4に示すモデルで、磁性体部分だけの結果を表示した場合、解析領域の表現がないため、その位置関係がわからなかった。本問題は特に断面に結果を表示した場合に多発する。すなわち、単に断面が表示されただけではモデルのどの部分の断面かがわからず、混乱をまねいた。
【0038】
そして、ここであげた問題に対して、これまで様々な解決策が検討、実施されてきたが、操作法が複雑になって非常に使い難い、機能を限定されている(例えば上記問題点の(1)だけを解決した)、等の問題が発生し、これらの問題を完全に克服したものはなかった。
【0039】
更に、リスタートファイルを用いて解析結果を連続的に表示する方法では、一連の結果表示の一部を変更する場合に、いくつかの難点があった。このことを、以下に説明する。
【0040】
まず、基本的な事項として、次のような問題があった。即ち、
(1)テキストエディタが使える環境が必要:
テキストエディタが使えないと、リスタートファイルを変えられないことから、表示を変更できなかった.
(2)操作に対応したコード体系に関する知識が必要:
一般にリスタートファイル中では、解析者が行なった操作(命令)がすべてコードで記載されている。従ってそのコード体系に関する知識がないと、変更できなかった。
【0041】
次に、リスタートファイルの持つ特性上、次のような問題があった。即ち、
(3)変更箇所の検索が困難:
一般にリスタートファイルは非常に大きく、該当箇所を見つけるのに多大な時間と労力を要した。特に、上記説明のように実際にオペレーションを通してリスタートファイルを作成した場合、試行錯誤段階での操作、不注意によるミスの操作等も入ってしまう。その結果、リスタートファイルは非常に冗長で、理解しずらいものとなり、該当箇所の検索には一層の時間と労力を要した。
【0042】
(4)該当箇所に対するデータの変更が、それに続く命令に影響を与えることがある:
図13の図番Z3のレベル値をC2に変えて、自動表示する場合を例にあげて、このことを説明する。
【0043】
この場合、図20のリスタートファイルF91のC93の命令(Z3の描画)の直前に、レベル値をC2に設定する命令を挿入することになる。しかしながら、このような変更だけでは、後続のZ4の描画においても、レベル値がC2の条件でなされてしまうことになる。従ってそれを避けるためには、C93の命令の直後にレベル値の設定を元に戻す命令を挿入する必要がある。ところが、Z3(C93)におけるレベルの値として何が設定されていたかを知るには、Z1の描画の前(C88)まで遡って探さなくてはならない。
【0044】
このように、1つの描画パラメータを変更する際にも、その後の処理に影響を与えないようにするためには、プログラムの広い範囲に渡る調査が必要で、そのために長大な時間と労力を要した。特にここでは非常に単純な例で示したが、実際のリスタートファイルはもっと複雑であることから、本変更作業は非常に難しく、また変更ミスにより、後の表示が誤って表示されることもあった。
【0045】
そして、ここであげた問題に対して、これまで様々な解決策が検討、実施されてきた。例えば、リスタートファイルが読み易いように注釈が加えられたり、命令文の表現(上述のコード体系)が工夫されたりした。しかし、上で述べた様に、リスタートファイルはどうしても冗長になる傾向があり、これらの問題を完全に克服することはできなかった。
【0046】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、簡単な操作で多様な解析結果の出力を行える情報処理装置及び出力方法を提供することを目的とする。
【0047】
また、本発明の目的は、1つの図に複数の図法で結果を表示することを可能とすることにある。
【0048】
また、本発明の目的は、1つの図に複数種類の解析結果を表示できるようにすることにある。
【0049】
また、本発明の目的は、解析結果を表示した部分の、解析領域全体に占める位置をわかりやすく示した図を描画することを可能とすることにある。
【0051】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の情報処理装置は以下の構成を備えている。即ち、
解析対象モデルの表面又は断面を表すポリゴンに解析結果を描画することで該モデルの解析結果を出力する情報処理装置であって、
解析結果の描画に用い得る図法毎に表示対象となる要素を一覧表示し、前記表示対象となる要素毎に、図法を個別に指定するための指定手段と、
前記要素の各々に含まれるポリゴンの各々に対して前記指定手段で指定された図法を示す図法情報を記憶する記憶手段と、
前記ポリゴンの各々に前記記憶手段に記憶された図法情報で指定される図法を用いて前記解析結果を描画する描画手段とを備える。
【0052】
また、好ましくは、前記図法情報は複数種類の図法を同時に指定でき、前記描画手段は、前記図法情報が複数の図法を指定している場合、指定された複数の図法を用いて前記ポリゴンの各々に前記解析結果を描画する。一つのポリゴン(領域)に複数種類の図法で解析結果を描画でき、使用者がより解析しやすい図を提供できるからである。
【0055】
また、好ましくは、各図法と描画すべき解析結果とを対応付ける対応情報を保持する保持手段を更に備え、前記描画手段は、前記ポリゴンの各々に、前記記憶手段に記憶された図法情報で指定される図法を用いて、前記対応情報で当該図法に対応付けられた解析結果を描画する。図法によって描画する解析結果を変えることができ、より多彩な描画可能となるからである。
【0056】
また、好ましくは、前記対応情報を設定する設定手段を更に備える。図法と解析結果について所望の対応付けが可能となるからである。
【0057】
また、好ましくは、各ポリゴンについて描画すべき解析結果を割り当てた割当て情報を保持する保持手段を更に備え、前記描画手段は、前記ポリゴンの各々に、前記記憶手段に記憶された図法情報で指定される図法を用いて、前記割当て情報で当該ポリゴンに割り当てられた解析結果を描画する。各ポリゴン(領域)に対して描画すべき解析結果を割り当てられるので、より必要に応じた好適な解析結果表示を得ることが可能となる。
【0058】
また、好ましくは、表示対象となる要素毎に、描画すべき解析結果を設定する設定手段を更に備え、前記保持手段は、前記要素の各々に含まれるポリゴンに対して前記設定手段で設定された解析結果を割り当てて、これを割当て情報として保持する。所望の領域に所望の解析結果を割り当てることができる。
【0059】
また、好ましくは、前記図法は、表示対象となる要素の境界線の描画を含む。或は、前記図法は、表示対象となる要素の輪郭線の描画を含む。要素の境界線或は輪郭線を図法の一つとして指定できるので、所望の要素(領域)について境界線或は輪郭線の描画の有無を指定でき、操作性が向上する。
【0065】
【作用】
上記の構成によれば、記憶手段は、解析対象モデルの表面又は断面を表すポリゴンに解析結果を描画する情報処理装置において、指定手段は、解析結果の描画に用い得る図法毎に表示対象となる要素を一覧表示し、表示対象となる要素毎に、図法を個別に指定するために用いられる。要素各々に含まれるポリゴンの各々に対して指定手段で指定された図法を示す図法情報を記憶する。そして、解析結果を描画する描画手段は、記憶手段に記憶された各ポリゴンの図法情報で指定される図法を用いて、各ポリゴンに対して解析結果を描画する。各ポリゴンに毎に個別に図法を決定できるので、多様な解析結果出力が得られる。また、要素毎に表示図法を指定できるようにしたので、図法の表示を効率的に行える。更に、解析結果の描画に用い得る図法毎に表示対象となる要素を一覧表示するので、図法指定時の操作性が向上する。
【0067】
【実施例】
以下に添付の図面を参照して本発明の好適な実施例を説明する。
【0068】
<実施例1>
図1は解析結果の表示を行なう本実施例のコンピュータの構成を示すブロック図である。同図において、11はグラフィックディスプレイ(以後、ディスプレイと称する)であり、各種処理結果等を表示する。12は中央処理部(以後CPUとする)であり、メモリ73に格納された制御プログラムによって各種の制御を実現する。13はメモリであり、ROM及びRAMから構成される。ROMにはCPU12によって実行される制御プログラムが格納される。また、RAMは、CPU12が各種の処理を実行するに際して必要な作業領域を提供する。14は外部メモリであり、磁気記憶装置等で構成され、データがファイルという形で保存される。なお、CPU12によって実行される制御プログラムは外部メモリ14に格納され、メモリ13内のRAMにロードされ、実行されてもよい。15は入力部であり、操作者により各種指示が入力される。
【0069】
以上の構成で、ユーザが入力部15を通して表示したい図のデータを入力(或は指定)すると、CPU12にて所要の計算を行なった後、ディスプレイ11に解析結果の図が表示される。
【0070】
図2は本実施例における結果を表示する要素の表示属性を説明する図である。表示図法には、図2に示すように、要素表示、等高線表示、矢印表示の3種類がある。ここで要素表示は、該当する要素ブロックのポリゴンを境界線をつけて単一色で塗りつぶして表示するもので、単純に要素の形状を示すものである。従って、要素表示は結果の表示図法ではないが、後述のように、要素表示をこのような位置付けとすることで、結果表示処理を合理的に行えるとともに、表示の設定もしやすくなる。一方、表示部分としては、従来例で述べた様に、モデル表面と断面がある。
【0071】
図2に示されるように、本例における表示図法と表示部分の組み合わせは、A1からB3の6通りとなる。そして、本実施例ではA1〜B3の各々に対して、個別に表示要素を設定する。そして、その設定された情報に従って、各ポリゴンを表示する。なおA1〜B3に示すように、本実施例ではオペレータは要素で表示対象を設定するが、プログラム中ではその要素から抽出されるポリゴンで管理がなされる。すなわち、各ポリゴンごとにどのような図法で描画するかの情報が管理されている。図2に示されたようなA1〜B3の表示属性の設定は、まず、各要素ブロックについて行われ、その設定内容は、メモリ13に格納される。そして、各ポリゴンに対して図法の情報を設定する際に参照される。
【0072】
図3は本実施例1における解析結果表示処理の手順を表すフローチャートである。尚、本手順を実現する制御プログラムは、メモリ13のROMに格納されていてもよいし、外部メモリ14から必要に応じてメモリ13のRAMにロードされるように構成されてもよい。
【0073】
(1)解析モデルからA1〜B3のいずれかで指定されたポリゴンを抽出する(ステップS11)。まず、A1〜A3のうち、いずれか1つ以上で指定された要素からなる要素ブロックの表面を表すポリゴンを抽出する。次にB1〜B3についても同様に、B1〜B3のいずれか1つ以上で指定された要素を対象に、その断面を表すポリゴンを抽出する。
【0074】
(2)抽出した各ポリゴンに対して、どの図法で表示するかを表すフラグを設定する(ステップS12)。例えば各ポリゴンに対して3つのフラグF(1),F(2),F(3)を用意しておき、要素表示が指定されている場合はF(1)を、等高線表示が指定されている場合はF(2)を、矢印表示が指定されている場合はF(3)のフラグをONに設定する。なお、ここでは便宜上、本処理をステップS11の後の独立な処理としているが、実際にはステップS11で各ポリゴンを抽出する段階で行なうのが効率的である。
【0075】
(3)これに続くループにより、以上で抽出したポリゴンに、順次結果を描画していく(ステップS13)。なお、ループ中ではポリゴンiのフラグをFiで表している。
【0076】
(4)等高線のフラグF(2)の状態を調べる(ステップS14)。F(2)がONの場合は、ポリゴンの内部に結果を表す等高線を描画する(ステップS15)。一方、F(2)がOFFの場合は、要素表示のフラグであるF(1)を調べ(ステップS16)、F(1)がONの場合は、当該ポリゴンの内部を塗りつぶす(ステップS17)。
【0077】
(5)矢印表示のフラグF(3)の状態を調べる(ステップS18)。F(3)がONの場合は、ポリゴンの中心に結果を表す矢印を描画する(ステップS19)。ステップS18においてフラグF(3)がOFFであった場合は、そのままステップS20へ進む。
【0078】
(6)要素表示のフラグF(1)を調べる(ステップS20)。F(1)がONの場合は、ポリゴンの境界線を描画する(ステップS21)。また、ステップS20でF(1)がOFFであった場合は、そのままステップS22へ進む。
【0079】
(7)以上の(4)〜(6)の処理を(1)で抽出したすべてのポリゴンに対して行なう(ステップS22)。これによって、各要素ブロックに対して次のものが表示された図が得られる。即ち、
A1:要素ブロックの表面(塗りつぶし)及び要素境界線
A2:要素ブロックの表面に等高線
A3:要素ブロックの表面に矢印
B1:断面(塗りつぶし)及び要素境界線
B2:断面に等高線
B3:断面に矢印
なお、複数の表示図法が設定されていた要素(ポリゴン)に対しては、その全ての図法による表示がなされる。ただし、ステップS14〜S17の処理により、要素表示と等高線表示が同時に指定された要素に対しては、塗りつぶしは行われず、要素境界線のついた等高線が表示されることになる。これは、塗りつぶしの処理が等高線の描画よりも後であるためである。従って、矢印表示については、塗りつぶしが描画された面に対して表示できる。また、等高線の描画を塗りつぶしよりも後にすれば、塗りつぶしと等高線の表示を共存させることができる。
【0080】
以上の説明からわかるように、本実施例1によれば、各表示図法に対して、それを適用して表示する要素を個別に与えられるようになる。すなわち、要素表示で設定された要素に対しては要素形状の表示(境界線を含む)を、等高線表示で設定された要素に対しては等高線の表示を、矢印表示で設定された要素に対しては矢印の表示を行い、これらが要素表示と等高線表示の面の表示を除いて互いに干渉せず、全く独立に行なわれるようになった。
【0081】
また、A1,B1でだけで指定された要素に対しては、それぞれ要素ブロックの形状、断面における要素形状が表示され、これによって結果表示だけでなく、単なる要素分割図の描画も、結果表示の図の中に入れられるようになったことがわかる。
【0082】
以上のことを図4のモデルを用いて、更に具体的に説明する。
【0083】
図4は2次元磁界解析のモデルの一例を表す図である。図中、20は解析領域を示し、領域21は空気、領域22,23は磁性体である。ここでは便宜上、領域21〜23の各部分をそれぞれ領域R1〜R3と呼ぶことにする。なお図には示していないが、領域R1〜R3は細かな要素で分割されているものとする。本モデルにおいて、各領域に個別に図法を設定して解析結果を表示する手順を以下に述べる(本例のように2次元モデルの場合、断面は存在しない)。
【0084】
図5は図4に示したモデルの表示設定を行なうための表示データ設定画面を表す図である。図中、30は設定画面を示すウィンドウであり、31はスイッチの内容をあらわすラベル(コメント)である。32,33,34,35,36,37は、各要素を図2のA1,A2,A3,B1,B2,B3のいずれの図法(表示属性)とするかを設定するスイッチであり、各々、領域R1〜R3に属する要素が独立に選択できるようになっている(同時に複数選択可)。なお、このような操作画面はXウィンドウ、ウインドウズ(共に登録商標)等のウィンドウシステムを用いることで、作成可能である。
【0085】
本設定画面を用いて、図2のモデルにおける領域R1〜領域R3の夫々に対して結果表示のための図法が設定される。ここでは、領域R1を矢印で、領域R2を要素境界線つきの等高線で、領域R3を分割図だけの表示とするために、スイッチ32〜34について図5のように設定される。即ち、領域R1については矢印を表示するためにスイッチ34だけをONにし、領域R2に対しては要素境界線と等高線を表示するのでスイッチ32と33をONにする。また、領域R3に対しては分割図だけを表示するのでスイッチ32だけをONにする。この結果、スイッチの状態は図5中、ハッチングで示したようになる(ハッチング部分がONを表す。以下同様)。
【0086】
以上のような設定により、領域R1にはA3の表示属性が、領域R2にはA1とA2の表示属性が、領域R3にはA1の表示属性がそれぞれ与えられ、この状態で図3で示した手順の表示を行えば、所望の解析結果図が得られる。
【0087】
なお、本表示方法の場合、解析モデルの要素がいくつかのグループに分類されている必要があるが(図2の例の場合、領域R1〜R3に属する要素として分類されていた)、一般に要素は、材料分布等の関係からすでに分類されている場合が多く、それをそのまま使用すればよい。
【0088】
以上説明したように、実施例1によれば、解析結果の表示に用いる図法を、各要素に対して独立に設定することが可能となる。このため、複数の図法で表現した解析結果を1つの図面に表記することが可能となる。
【0089】
なお本実施例では、隠画処理を施さなかったが、ステップS11とS12の間に次の処理を挿入することで、容易にZソート法を用いた隠画処理を行なうことができる。すなわち、全ポリゴンに対して、表示を行なう際の視点位置からの距離によるソーティングを行なう。そして、ステップS13以降のループでは、視点位置から遠い順にポリゴンを表示していく。これによって後に描画された視点位置に近いポリゴンが、前に描画された遠いポリゴンの結果を上書きすることから、最終的に隠画処理図を得ることができる。なお、このような隠面処理は、以降に説明する各実施例にも同様に適用できる。
【0090】
<実施例2>
実施例1では、表示図法にかかわらず、表示する解析結果は同じものであった。本実施例2では、図法ごとに異なった解析結果を表示する。なお、実施例2における基本的な考え方、処理の流れは、実施例1とほぼ同じである。従ってここでは、図2、図3を用いて異なる部分だけを説明する。
【0091】
実施例2では、各表示図法に対して、用いる解析結果の内容を設定する。すなわち図2で示した等高線と矢印の2つの表示図法に対して、それぞれ解析結果として何を用いるかを個別に指定する(当然ながら、要素表示に対しては、結果を表示しないので指定しない)。そして、図3のステップS15,S19で等高線もしくは矢印を描画する時、それぞれに指定された解析結果を用いて描画を行なう。
【0092】
図6は図4の解析モデルの表示を行なうための実施例2における表示データ設定画面を表す図である。図中、30〜37は図5で示したものと同じであり、その説明を省略する。41,42は解析結果を選択するスイッチである。スイッチ41は、等高線表示を「磁界強度」と「磁束密度」のいずれの解析結果に適用するかを指定する。同様に、スイッチ42は、矢印表示を「磁界強度」と「磁束密度」のいずれの解析結果に適用するかを指定する。
【0093】
以上のような設定の結果、メモリ13内に、解析結果と表示図法とを対応付ける対応情報が形成される。そして、図3のステップS15、S19では、この対応情報を参照して、夫々の図法に対応する解析結果を描画する。
【0094】
本設定画面を用いて、図4のモデルに対して、領域R1では磁界強度を矢印で、領域R2では磁束密度を要素境界線つきの等高線で表示し、また領域R3では分割図だけを表示する場合の設定を説明する。
【0095】
まず、要素表示、等高線表示、矢印表示に対する表示要素の選択は、実施例1で説明したのと同様に、図6にハッチングで示した通りとする(符号32〜34)。そしてスイッチ41,42を用いて等高線表示、矢印表示に対する解析結果の選択を行う。ここでは、等高線表示、矢印表示の図法に適用する表示結果としてそれぞれ磁束密度、磁界強度を選択する。
【0096】
以上のような設定で、図3に示したような手順による表示を行うと、所望の図を得られる。
【0097】
なお、図4の設定画面によれば、モデル表面と断面では同じ解析結果を用いることになる。しかしこれはスイッチ33,34,36,37に対してそれぞれ結果選択スイッチを独立に設けることで、容易にそれぞれに対して結果を選択できるように変更できることは明らかである。
【0098】
<実施例3>
実施例2では、図法ごとに異なった解析結果を表示した。実施例3では、要素ブロックごとに異なった解析結果を表示する例を説明する。なお、実施例3における基本的な考え方、処理の流れは実施例1とほぼ同様である。従ってここでは、図2、3を用いて異なる部分だけを説明する。
【0099】
本実施例3では、ユーザが指定した各要素ブロックに対して、個々に使用する解析結果を指定する。そして、図2のステップS15,S19で、当該ポリゴンが属する要素ブロックに指定された、解析結果を用いて描画を行なう。
【0100】
図7は図4のモデルの表示を行なうための実施例3の表示データ設定画面である。図中、30〜37は図5で示したものと同様であり、その説明を省略する。51,52,53は、それぞれ領域R1,R2,R3のモデル表面を表すポリゴンの表示に使用する結果を選択するスイッチ、54,55,56は、それぞれ領域R1,R2,R3の断面を表すポリゴンの表示に使用する結果を選択するスイッチである。図7において、選択できる解析結果として磁界強度と磁束密度が示されている。
【0101】
以上のようにして、各領域と描画すべき解析結果を対応付ける対応情報がメモリ13に格納される。そして、ステップS15、S19では、当該ポリゴン属する領域に対応付けられた解析結果を上記対応情報から獲得し、描画を行う。
【0102】
本設定画面を用いて、図4のモデルに対して、領域R1では磁界強度を等高線で、領域R2では磁束密度を要素境界線付きの等高線で表示し、また領域R3では分割図だけを表示する場合の設定を説明する。
【0103】
まず、領域R1に対しては、等高線のスイッチだけをONにして(スイッチ33)、用いる解析結果として磁界強度を選択する(スイッチ51)。次に領域R2に対しては、要素表示と等高線表示をONとし(スイッチ32,33)、用いる解析結果として磁束密度を選択する(スイッチ52)。最後に領域R3に関しては、要素表示だけをONとする(スイッチ31)。以上のような設定によって図3の処理を行うことで、所望の図が得られる。
【0104】
なお、図7の設定画面によれば、1つの領域中における等高線表示と矢印表示では同じ解析結果を用いることになる。しかし、これはスイッチ33,34,36,37の各領域に対してそれぞれ結果選択スイッチを独立に設けることで、容易にそれぞれに対して結果を選択できるように変更できることは明らかである。
【0105】
<実施例4>
以上の実施例1〜3では、要素表示が指定された要素に対して、各要素の境界線を描画した。しかし、実際の表示においては、各要素の境界線を表示したのでは、表示される線が多すぎて、等高線、矢印等の解析結果がみにくくなる場合がよくある。そこで本実施例4では、要素表示が指定された要素に対して、その輪郭線だけを表示する例を説明する。
【0106】
一般に要素ブロックの輪郭線は、複数の要素に共有されない辺(その辺を介して他の要素と隣接することはない辺)で代用することができる。すなわち、ブロック中の各要素の形状を表す辺のうち、他の要素と共有されない辺を抽出して、それを表示すれば、要素ブロックの輪郭線となる。そして本輪郭線は、実施例1で、要素表示の際に、モデル表面に描画した要素境界線の一部でもある。
【0107】
そこで実施例4では、輪郭線の描画を、図8に示すように実施例1における表示方法に組み込む。図8は実施例4における解析結果表示処理の手順を表すフローチャートである。図8において、実施例1(図3)と同様の処理ステップには同じステップ番号を付し、ここでは説明を省略する。
【0108】
図3と比べて、ステップS61、ステップS62が新しく加わっている。このステップS61、S62、すなわち、ポリゴンの境界線を描画するステップにおいて、境界線が輪郭線と一致すれば描画、違っていれば描画しないようにして、輪郭線を描画するようにしている。なお、要素ブロックの輪郭線を表示する方法を採用する場合には、表示する面を塗りつぶさない方がよい。このため、図8では、図3のステップS16,S17を省略してある。これによって、3次元モデルの場合、輪郭線だけが表示されるので非常に分かりやすい図が提供できるようになる。
【0109】
次に、要素境界線を輪郭線で表示する例を、図4のモデルを用いて具体的に説明する。また、表示データ設定画面として図5に示したものを用いる。図4のモデルに対して、磁性体部分の結果を等高線で表示し、同時に領域R1,R2,R3内の要素ブロックの、輪郭線も表示する。
【0110】
この場合、図5の設定画面において、要素表示の要素として、スイッチ32の領域R1,R2,R3を全てONにする。また等高線表示の要素として、スイッチ33の領域R2,R3をONにする。そしてそれ以外は全てOFFとする。
【0111】
以上のようなスイッチの設定で表示を行えば、磁性体の部分(領域R2、R3)の等高線の他に、図8のステップS61、S62の処理によって領域R1,R2,R3の各輪郭線が表示される。
【0112】
なお、ここでは2次元モデルを用いて具体例を説明したが、3次元モデルの場合も同様に輪郭線を表示できることは明らかである。
【0113】
また、実施例1〜3では要素表示として要素の境界線を、実施例4では輪郭線を表示する例を示した。これら(要素境界線の表示か輪郭線の表示か)は、図5の設定画面において、要素表示に関して要素境界線を表示するか、それとも輪郭線だけを表示するのかのスイッチを追加することで、一つのプログラム中で容易に切り替えるようにすることが可能である。
【0114】
以上説明したように、実施例1によれば、1回の表示に複数の図法が使用できるため、解析モデルの部分部分に応じて、最適な結果の表示方法が選択でき、非常に分かりやすい解析結果の図を提供できるようになった。また、従来複数の表示が必要であったものが、1回の表示で済むようになり、操作の手間も省け、操作性がよくなった。更に、グラフィックディスプレイ等に表示したものを紙にコピーする際のコピー回数も減り、紙の節約もできるようになった。
【0115】
また、実施例2及び実施例3によれば、実施例1の効果に加えて、1回の表示で複数種類の解析結果が表示できるという機能が追加されるため、更に多様な解析結果の表示が可能となる。このため、さらに分かりやすい図を得られるようになるとともに、手間も省け、コピー用紙の節約ができる。
【0116】
また、実施例4によれば、解析モデル全体の輪郭線を解析結果と同時に表示できることから、解析モデル全体に対する、結果を表示した要素の位置が、非常に分かりやすい図を提供できるようになった。特に、3次元モデルの結果の断面表示においても、容易にその断面の位置がわかる図を提供できるようになった。
【0117】
また、以上の説明からもわかるように、上記実施例1〜4によれば、3つの表示図法(要素表示、等高線表示、矢印表示)に対して、個々に表示対象とする要素ブロックを指定でき、また表示図法または要素ブロックごとに表示結果が単純に対応させられることから、複雑な設定が非常に容易にできるようになった。特に、要素境界線の表示/非表示を、要素表示の一部にすることによって、設定が極めて合理的で理解しやすいものとなり、使い易いものとなった。
【0118】
また、表示図法と表示部分の組み合わせに対して、表示対象とする要素ブロックの指定を1つの画面上で行えるようにしており、これによって設定方法が極めてわかり易く、容易になった。
【0119】
<実施例5>
次に、複数の解析結果図を夫々に設定された描画パラメータに従って自動的に順次表示する装置を説明する。
【0120】
図9は実施例5における解析結果を表示するコンピュータの構成を表すブロック図である。同図において、実施例1(図1)と同様の構成には同じ参照番号を付し、説明を省略する。93はメモリであり、図1のメモリ13と同様の機能を有する他に、M91〜M93で示されるメモリ領域を有する。M91〜M93には、描画処理のために設定された各種描画パラメータが格納される。M91には結果表示に用いる等高線のタイプ(等高線を示す線のみを表示するか、等高線の間をレベル毎に異なる色で塗りつぶすか等)を示す情報が格納される。M92には、何本の等高線を表示するかを指定する情報が格納される。M93には、各等高線間のレベルの値を示す情報が格納される。本実施例では、以上の3つの描画パラメータを用いて説明するが、描画パラメータはこれらに限られるものではなく、一般に知られた各種の描画パラメータを用いることができる。
【0121】
外部メモリ94には、一般的なリスタートファイルのかわりに、環境ファイルと実行ファイルが格納される。環境ファイルF41〜F44は、夫々の描画単位で描画パラメータを記録したファイルである。また、実行ファイルF45は、描画の実行に際して上記環境ファイルF41〜F44の使用順序を規定する。
【0122】
図10は実施例5におけるコンピュータの解析結果表示に関する機能構成を示すブロック図である。同図において、100は中央制御部であり、本装置全体を制御する部分を表す。101は描画パラメータ設定部であり、上述した各種の描画パラメータを設定する。102は描画部であり、解析者またはリスタートファイルからの描画命令により、グラフィックディスプレイ11上に解析結果を描画する。103はファイル入出力部であり、外部メモリ94との間でファイルの入出力を行なう。104は自動表示ファイル作成部であり、解析結果を自動的に表示するための自動表示ファイル(環境ファイルと実行ファイル)を作成する部分である。105は自動表示ファイル実行部であり、自動表示ファイル作成部104で作成した自動表示ファイルを用いて、描画部102を通して、グラフィックディスプレイ11に解析結果を表示する部分である。
【0123】
次に図11及び図12を用いて本実施例5の動作を説明する。図11は実施例5における自動表示ファイル作成部104の処理手順を説明するフローチャートである。また、図12は、自動表示ファイル実行部105の処理手順を説明するフローチャートである。
【0124】
まず図11に従って、自動表示ファイル作成部104の処理を説明する。実施例5の装置は、自動表示ファイルを「作成するモード」と「作成しないモード」の2つを持ち、自動表示ファイルは、「作成するモード」のときに作成される。解析者が自動表示ファイルを作成するモードで結果を描画すると、その都度、自動表示ファイル作成部104により図11の処理が自動的に実行される。
【0125】
(1)描画において設定された描画パラメータが1つの環境ファイルとして外部メモリ94に出力される(ステップS101)。ここでいう描画パラメータとは、ディスプレイ11に解析結果を表示するための、上述した様々な図法に付随するパラメータのことであり、図9ではM91〜M93に格納されるものである。ここで出力する描画パラメータは、当該装置の表示系が有する全ての描画パラメータであっても、また今描画を行なっている図法に関するものだけであってもよい。環境ファイルは図9中F41〜F44で示すように、外部メモリ94上に作成される。
【0126】
(2)実行ファイルF45にステップS101で作成した環境ファイルの名称を記録する(ステップS102)される。もし、実行ファイルF45に既に環境ファイル名が記録されている場合は、その最後に追加記録される。従って、実行ファイルF45には、外部メモリ94に格納された環境ファイルの数だけその名称が記録されることになる。尚、実行ファイルF45も、外部メモリ94上に作成される。
【0127】
なお、上述した自動表示ファイル作成部104によって自動表示ファイルを作成するタイミングは、解析結果を表示する直前、直後のいずれでもよい。
【0128】
次に図12に従って、自動表示ファイル実行部105の処理を説明する。解析結果を自動表示するには、実行ファイルF45を、図10のファイル入出力部103を介して読み込み、これに従って実行する。
【0129】
(1)ファイル入出力部103を介して外部メモリ94に格納された実行ファイルF45が読み出されると、図12の処理が開始される。まず、読み出した実行ファイルF45から、環境ファイル名が1つ読み込まれる(ステップステップS111)。
【0130】
(2)(1)で得た環境ファイル名を有する環境ファイルを、ファイル入出力部103を介して外部メモリ94から読み出す。(ステップS112)。
【0131】
(3)(2)で読み込まれた環境ファイルに格納されている描画パラメータに従って、装置の持つ描画パラメータ(図9のM91〜M93)の値が設定される(ステップS113)。
【0132】
(4)M91〜M93に設定された描画パラメータに基づいてディスプレイ11上に解析結果が描画される(ステップS114)。
【0133】
(5)実行ファイル中に記された環境ファイル名の数だけ、上記(1)から(4)の処理が自動的に繰り返される(ステップS115)。なお(1)において環境ファイル名は、ファイルの先頭から順に読み込まれる。
【0134】
次に、本実施例5の装置の動作を、図13に示すような描画パラメータを用いて、図番Z1〜Z4について連続した表示を行なう場合を例に挙げて、更に具体的に説明する。
【0135】
まず自動表示ファイルを作成する過程を説明する。一般的なリスタートファイルの作成と同様に、図番Z1〜Z4を表示することにより、自動表示ファイルが自動的に作成される。以下に操作内容、および自動表示ファイル作成部104の処理を説明する。
【0136】
(1)解析者は、描画パラメータ(図9のM91〜M93)として、タイプをA1、本数をB1、レベルの値をC1に設定する。本操作は、描画パラメータ設定部101によってディスプレイ11上にメニューを表示し、この表示されたメニューを通して、入力部15を用いて行なう。メニューでは、従来技術で説明したような描画パラメータ(タイプ、等高線の本数、各レベルの値等)の項目、選択肢を表示する。この結果、描画パラメータを設定するためのコードに関する知識やテキストエディタ等は不要となる。以上のようにして描画パラメータの設定を終えたらディスプレイ11に解析結果を表示する(図番Z1)。このとき、M91〜M93に設定された描画パラメータがファイル入出力部103を介して外部メモリ94へ出力される。これにより、図9に示す環境ファイルF41(タイプ=A1、本数=B1、レベルの値=C1)が自動的に作成される(ステップS101)。また図9の実行ファイルF45の第1行目に、ここで作成した環境ファイルF45の名称が自動的に記録される(ステップS102)。
【0137】
(2)次に、図番Z2を表示させる。(1)と同様な方法で、解析者は描画パラメータ設定部101によって装置の持つ描画パラメータを編集し、タイプ(M91)をA2に変更する。この結果、描画パラメータM91〜M93が夫々A2、B1、C1となり、このパラメータにしたがって図番Z2を表示する。このとき、メモリ93内の描画パラメータがファイル入出力部103を介して外部メモリ94へ出力される。これにより、外部メモリ94に環境ファイルF42(タイプ=A2、本数=B1、レベルの値=C1)が自動的に作成される(ステップS101)。また実行ファイルF45には、ここで作成した環境ファイルF42の名称が環境ファイルF41の名称に続いて自動的に追加される(ステップS102)。
【0138】
(3)解析者は、同様に図番Z3,Z4についても、結果の表示を行なう。これによって、図9の環境ファイルF43,F44が自動的に作成され、また実行ファイルF45にはここで作成された環境ファイルF43、環境ファイルF44の名称が追加される。
以上の操作により、図9に示した環境ファイルF41〜F44、及び実行ファイルF45が作成される。
【0139】
次に、自動表示を行なう過程、つまり自動表示ファイル実行部105を実行した場合の動作を説明する。自動表示ファイル実行部105は、以上の自動表示ファイル作成部104のプロセスで作成した実行ファイルF45を読み込み、順次表示を実行する。以下にその処理内容を説明する。
【0140】
(1)まず実行ファイルF45の第1行目にある、環境ファイル名(環境ファイルF41の名称)が読み込まれる(ステップS111).
(2)環境ファイルF41にある描画パラメータ(タイプ=A1、本数=B1、レベルの値=C1)が読み込まれる(ステップS112).
(3)(2)で読み込んだ描画パラメータに従って、描画パラメータ(図9のM91〜M93)が設定される(ステップS113)。すなわち、タイプはA1、本数はB1、レベルの値はC1に夫々設定される.
(4)この状態にて、解析結果が描画される(ステップS114)。本描画は、図13の図番Z1にあたる.
(5)実行ファイルの第2〜4行目(環境ファイルF42〜F44)に対しても、同様の処理が行われる(ステップS115)。これにより、図番Z2〜Z4の図が順次表示される.
(6)図番Z4の図を描画した時点で全表示を完了し(ステップS115)、本処理は終了する.
以上の処理によって、図番Z1〜Z4の処理が、自動的に順次表示される。
【0141】
次に、自動表示の内容の一部を変更する方法について説明する。本実施例5の装置において自動表示の内容を変更するには、該当する表示を行なう環境ファイルを更新すればよい。そのためには、所望の環境ファイルを別途新しく作成し、変更したい環境ファイルと置換すればよい。以下にその手順を述べる。
【0142】
(1)表示装置の持つ描画パラメータ(Z4のM91〜M93)を、所望の値に設定する。本操作は、上で述べたように描画パラメータ設定部101の制御によりディスプレイ11上に表示されたメニューを通して、入力部15を用いて行なう。
【0143】
(2)自動表示ファイルを作成するモードで、結果を表示する。これによって新たな自動表示ファイル(環境ファイルと実行ファイル)が外部メモリF94に自動的に作成される。
【0144】
(3)外部メモリ94内の変更したい環境ファイルを、(2)で新たに作成した環境ファイルで置換する。そして、置換後は、上記の変更前と同じ手順で、実行ファイルを実行することにより、所望の結果表示を得られるようになる。
【0145】
図13の図番Z3におけるレベルの値をC2に変えて、図番Z1〜Z4を自動的に表示する場合の具体的な手順を、図14を用いて以下に説明する。なお、図14中図9と同様の構成には同一の符号を付してある。
【0146】
(1)描画パラメータを、タイプ=A2、本数=B2、レベルの値=C2に設定する。この結果、メモリ93のM91〜M93には、タイプ=A2、本数=B2、レベルの値=C2が格納される。
【0147】
(2)自動表示ファイルを作成するモードで、表示を行なう。これによって、外部メモリ94に環境ファイルF51と実行ファイルF52が新たに作成される。
【0148】
(3)図9における環境ファイルF43を(2)で新たに作成した環境ファイル51で置換する。これによって、環境ファイルは更新された。後は、更新前と全く同様な手順で実行ファイルを実行すればよい。
【0149】
以上のように、実施例5によれば、自動表示における描画パラメータの変更に際しては、各描画パラメータが各表示に独立に設定されているので、変更対象の描画パラメータのみを変更すればよい。このため、操作性が著しく向上する。
【0150】
<実施例6>
実施例5では、自動表示の内容の一部を変更するために、新たに自動表示ファイルを作成した。本実施例6では、変更したい解析結果表示(図番)の環境ファイルを直接メモリ93に読み込み、更新する方法について説明する。
【0151】
本実施例6では、図10に示す装置の構成に、環境ファイル入出力部を加える(わずかな変更のため、図は省略した)。実施例5の説明から明らかなように、装置の持つ描画パラメータ(図9のM91〜M93)と環境ファイルの内容は対応するものであるが、本環境ファイル入出力部は、装置と環境ファイルの間で次のように入出力を行なう。
【0152】
(1)出力時:装置の持つ描画パラメータをすべて、環境ファイルとして出力する.
(2)入力時:環境ファイルから描画パラメータを読み込み、それに従って装置の持つ描画パラメータを設定し直す。
このように、環境ファイル入出力部は、環境ファイルの入出力を専門に行うもので、所望の環境ファイルを指定して読み出すことができ、これを変更後に既存の対応する環境ファイルに上書きすることができる。
【0153】
次に、本環境ファイル入出力部を用いて、自動表示の内容の一部を変更する操作の手順を説明する。
【0154】
自動表示の内容を変更するには、該当する表示を行なう環境ファイルを更新すればよい。図15は解析者が行なう、本更新の手続きを示す。以下に個々のステップを説明する。
【0155】
(1)変更したい環境ファイルを、環境ファイル入出力部を通して読み込む(ステップS121)。本操作によって環境ファイル入出力部により、装置の持つ描画パラメータ(図9のM91〜M93)は、読み込んだ描画パラメータに従って自動的に設定される。
【0156】
(2)描画パラメータM91〜M93を所望の値に設定する(ステップS122)。本操作は解析者が、実施例5で述べたのと同様に、描画パラメータ設定部101の制御によりディスプレイ11上にメニューを表示し、このメニューを介して入力部15を用いて行なう。
【0157】
(3)解析者は、装置の持つ描画パラメータを、(1)で読み込んだのと同じ名前の環境ファイル名で、環境ファイル入出力部を介して書き出す(ステップS123)。そして更新後は、上記の更新前と同じ手順で、実行ファイルを実行することにより、所望の図を得られるようになる。
【0158】
図3の図番Z3のレベルの値をC2に変えて、図番Z1〜Z4を自動的に表示する場合の、解析者が行なう具体的な操作は以下の通りである。即ち、
(1)図3に示した環境ファイル3を読み込む(ステップS121).
(2)描画パラメータ設定部101により、レベルの値をC2に変更する(ステップS122).
(3)装置上の描画パラメータを環境ファイル43という名称で書き出す(ステップS123).
という操作により、既存の環境ファイルを更新できる。後は、更新前と全く同じ手順で実行ファイルを実行すればよい。
【0159】
以上のように本実施例6によれば、装置上での描画パラメータの設定が、最小限で済むようになる。例えば、上記図13の図番Z3の場合、実施例5ではタイプ、本数、レベルの値というすべての描画パラメータを設定しなおしたのに対し、本実施例6によれば、変更部分(レベルの値)だけで済むことになる。
【0160】
なお、実施例5、6においては、等高線を表示する場合だけについて説明したが、本発明の適用はこれに限らない。例えば、矢印、変形図、グラフ等、他表現方法による解析結果表示でも同様な手順で自動的に表示することができる。また結果の表現方法だけにとどまらず、表示を行なう視点位置、拡大/縮小倍率、グラフィック画面における表示位置、隠面処理法、遠近法、半透明表示法等の、描画上での手法についても、同様な描画パラメータとして取り扱い、自動表示を行なうことができる。
【0161】
以上説明したように実施例5、実施例6によれば、解析結果の自動表示を容易に行えるとともに、表示内容の一部変更に関して、従来の問題点が以下のように解決された。即ち、
(1)描画パラメータ設定部のメニュー表示により描画パラメータを設定するのでテキストエディタが不要となった.
(2)操作に対応したコード体系が不要になるとともに、その知識も必要なくなった.
(3)ある図番にかかわる描画パラメータを変更するにあたっては当該図番の環境ファイルを変更すればよいので、変更箇所を検索する必要がなくなった.
(4)各図番毎に描画パラメータが独立の環境ファイルに格納されるので、表示の一部を変更したときに他の部分に影響を及ぼすことがない.
という効果が得られ、この結果極めて容易に自動表示の内容を変更できるようになった。
【0162】
尚、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡単な操作で多様な解析結果の出力が行える。
【0163】
また、本発明によれば、1つの図に複数の図法で結果を表示することが可能となる、或は、1つの図に複数種類の解析結果を表示可能となり、多彩で柔軟な解析結果の描画が行える。
【0164】
また、本発明によれば、各要素の境界線或は輪郭線を描画でき、解析結果を表示した部分の解析領域全体に占める位置をわかりやすく示した図を描画することが可能となる。
【0165】
また、本発明によれば、解析者が容易に解析結果を自動表示できるとともに、自動表示の内容の変更を容易に行うことができる。
【0166】
【図面の簡単な説明】
【図1】解析結果の表示を行なう本実施例のコンピュータの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例における結果を表示する要素の表示属性を説明する図である。
【図3】実施例1における解析結果表示処理の手順を表すフローチャートである。
【図4】2次元磁界解析のモデルの一例を表す図である。
【図5】図4に示したモデルの表示設定を行なうための表示データ設定画面を表す図である。
【図6】図4の解析モデルの表示を行なうための実施例2における表示データ設定画面を表す図である。
【図7】図4のモデルの表示を行なうための実施例3の表示データ設定画面を表す図である。
【図8】実施例4における解析結果表示処理の手順を表すフローチャートである。
【図9】実施例5における解析結果を表示するコンピュータの構成を表すブロック図である。
【図10】実施例5におけるコンピュータの解析結果表示に関する機能構成を示すブロック図である。
【図11】実施例5における自動表示ファイル作成部104の処理手順を説明するフローチャートである。
【図12】自動表示ファイル実行部105の処理手順を説明するフローチャートである。
【図13】表示すべき図に設定された描画パラメータの状態を表す図である。
【図14】実施例5における描画パラメータの更新処理を説明する図である。
【図15】実施例6における描画パラメータの更新処理を説明するフローチャートである。
【図16】一般的な解析結果の表示オプションを説明する図である。
【図17】一般的な解析結果の表示手順を説明するフローチャートである。
【図18】ユーザによって表示対象に指定された2つの6面体要素からなる分割モデルにおける表面を表わすポリゴンを説明する図である。
【図19】ユーザによって表示対象に指定された2つの6面体要素からなる分割モデルにおける断面を表わすポリゴンを説明する図である。
【図20】一般的なリスタートファイルのデータ構成の一例を説明する図である。
【図21】リスタートファイルを用いた解析結果表示の一般的な手順を表わすフローチャートである。
【符号の説明】
11 グラフィックディスプレイ
12 CPU
13 メモリ
14 外部メモリ
15 入力部

Claims (9)

  1. 解析対象モデルの表面又は断面を表すポリゴンに解析結果を描画することで該モデルの解析結果を出力する情報処理装置であって、
    解析結果の描画に用い得る図法毎に表示対象となる要素を一覧表示し、前記表示対象となる要素毎に、図法を個別に指定するための指定手段と、
    前記要素の各々に含まれるポリゴンの各々に対して前記指定手段で指定された図法を示す図法情報を記憶する記憶手段と、
    前記ポリゴンの各々に前記記憶手段に記憶された図法情報で指定される図法を用いて前記解析結果を描画する描画手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記図法情報は複数種類の図法を同時に指定でき、
    前記描画手段は、前記図法情報が複数の図法を指定している場合、指定された複数の図法を用いて前記ポリゴンの各々に前記解析結果を描画することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 各図法と描画すべき解析結果とを対応付ける対応情報を保持する保持手段を更に備え、
    前記描画手段は、前記ポリゴンの各々に、前記記憶手段に記憶された図法情報で指定される図法を用いて、前記対応情報で当該図法に対応付けられた解析結果を描画することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記対応情報を設定する設定手段を更に備えることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  5. 各ポリゴンについて描画すべき解析結果を割り当てた割当て情報を保持する保持手段を更に備え、
    前記描画手段は、前記ポリゴンの各々に、前記記憶手段に記憶された図法情報で指定される図法を用いて、前記割当て情報で当該ポリゴンに割り当てられた解析結果を描画することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 表示対象となる要素毎に、描画すべき解析結果を設定する設定手段を更に備え、
    前記保持手段は、前記要素の各々に含まれるポリゴンに対して前記設定手段で設定された解析結果を割り当てて、これを割当て情報として保持することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  7. 前記図法は、表示対象となる要素の境界線の描画を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の情報処理装置。
  8. 前記図法は、表示対象となる要素の輪郭線の描画を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の情報処理装置。
  9. 解析対象モデルの表面又は断面を表すポリゴンに解析結果を描画することで該モデルの解析結果を出力する出力方法であって、
    解析結果の描画に用い得る図法毎に表示対象となる要素を一覧表示し、前記表示対象となる要素毎に、図法を個別に指定させる指定工程と、
    前記要素の各々に含まれるポリゴンの各々に対して前記指定工程で指定された図法を示す図法情報を記憶手段に記憶する記憶工程と、
    前記ポリゴンの各々に前記記憶手段に記憶された図法情報で指定される図法を用いて前記解析結果を描画する描画工程とを備えることを特徴とする出力方法。
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