JP3744107B2 - ステージ移動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、試料の測定や加工等に用いられるステージの移動を行うステージ移動装置に関し、特に、干渉計測を用いてその移動を行うステージ移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マスクやレチクルなどの微細な試料に対して行う計測や加工には、その計測や加工の目標となる点を試料上の所望の位置に合わせるために、干渉計測を利用したステージ移動装置が用いられる。
図3は、従来のステージ移動装置の構成を示す図である。
【0003】
図において、ステージ41は、測定装置や加工装置の架台に固定された固定部(図示されない。)に対して、支持面と平行に移動しうる状態でステージコントローラ42を介して制御部43に接続される。このステージ41には、ステージ41の隣接する二つの側面に鏡面を有するX移動鏡44およびY移動鏡45が直角に設けられる。これらのX移動鏡44およびY移動鏡45の鏡面に対向する位置には、出射光の光軸が鏡面に直交する干渉計46、47がそれぞれ備えられ、ステージ41の表面に対向する位置には、この表面にレーザ光の光軸が直交する光学装置48が備えられる。これらの干渉計46、47および光学装置48の出力は上述した制御部43の入力に接続される。
【0004】
なお、以下では、上述した固定部において上述した干渉計46、47から出射される光の光軸と平行に形成されたX座標軸およびY座標軸からなる装置座標系が形成されるものとする。
また、上述したステージ41には、互いに直交するx座標軸とy座標軸とからなる試料座標系が設けられた試料49が配置される。
【0005】
さらに、この試料49において、図4に示されるとおり、試料座標系の原点(0、0)および座標(0、L)に相当する位置には、それぞれ十字型のアライメントパターンPa、Pbが予め印される。
このような構成の従来例では、一般に、計測や加工に用いられる際には、干渉計46、47はそれぞれ対向する鏡面に光を出射し、その光とその反射光とが生成する干渉光からステージ41の座標(X、Y)を得て制御部43に与える。制御部43は、この座標信号、下記の受光素子からの信号等に基づいて制御信号をステージコントローラ42に出力する。
【0006】
この計測や加工に先行して行われるアライメントとして、試料49には、図示されない調整部によって試料座標系が装置座標系との座標軸がなす角が「0」となるよう回転が加えられるが、この回転によっても圧縮しきれなかった微小な回転誤差θ(以下、「残留ローテーション」という。)は、以下に述べる処理によって補正される。
【0007】
先ず、制御部43の指示の下でステージコントローラ42がステージ41の移動を行う状態において、光学装置48は、試料49の表面にレーザ光を出射してそのレーザ光の反射光を受光素子(図示しない)で検出し、反射光の変化を示す信号を制御部43に与える。制御部43は、この信号と、干渉計46、47からの座標信号とに基づいて、そのレーザ光がアライメントパターンPaの中心に照射されている状態においてステージ41がとる座標(Xa、Ya)を求め、かつその座標を図示されないメモリにオフセットの値として格納する(座標計測処理)。
【0008】
このアライメントパターンの位置検出の方法は、特公昭56−25964号公報に詳しく開示されている。
さらに、制御部43は、アライメントパターンPbの中心にレーザ光が照射されている状態においてステージ41がとる座標(Xb、Yb)を同様にして求めた後、θ=(Yb−Ya)/Lの式で示される演算をおこない、試料座標系と装置座標系との座標軸がなす角度θの値を求める(角度算出処理)。
【0009】
制御部43は、このようにして求められたオフセットの値(Xa、Ya)および角度θの値を、X=x*cosθ−y*sinθ+Xa、Y=x*sinθ+y*cosθ+Yaの各式に代入することによって定められた試料座標系と装置座標系との間の座標変換の変換式をメモリに格納することによりアライメントを完了する。
【0010】
制御部43は、試料49の表面において計測や加工の対象となる試料上の点を示す情報として、試料座標系における座標(x1、y1)が入力されたときに、メモリを参照してこの座標を装置座標系における座標(X1、Y1)に変換し、この座標(X1、Y1)と干渉計46、47に基づいてステージコントローラ42に指示を与えてステージ41を動かす(ステージ移動処理)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来例では、X移動鏡44とY移動鏡45との間の交差角には一般にπ/2からの微小なずれθmが存在するので、上述した装置座標系は完全な直交座標系ではなく斜交座標系となる。(ここでいう交差角は、X移動鏡の鏡面が決める平面とY移動鏡の鏡面が決める平面とが交わる角度のことである。)しかし、制御部43は上述したように直交座標系同士にのみ適用されうる座標変換を行ってステージ41の変位を制御するので、ステージ41に実際に与えられる変位には所望の値からのずれが生じていた。
【0012】
本発明は、ハードウエアの構成を変えることなく、所望の変位を高精度にステージに与えるステージ移動装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
図1は、請求項1〜5に記載の発明の原理構成図である。
【0014】
請求項1に記載の発明は、直交座標系のx座標軸に対して角度θsだけ傾斜して長さがLであるベクトル11を示すアライメントパターンが表面に印された試料12を支持するステージ13と、交差角(π/2+θm)をなす状態でステージ13の側面に或いはステージ13上に設けられた二つの鏡面14aからなる移動鏡14と、ベクトル11について、二つの鏡面14aの法線方向に座標軸が形成されてなる装置座標系のY座標軸に平行な成分ΔYの計測を行う計測部15と、計測部15によって計測された成分ΔYと、長さLと、角度θsとに基づいて、θy=sin-1(ΔY/L)−θsの式で示される算術演算を行い、装置座標系のY座標軸に対して直交座標系のy座標軸がなす角度θyを求める第一の角度算出部16と、θmと第一の角度算出部16が求めたθyとの和をとり、装置座標系のX座標軸に対して直交座標系のx座標軸がなす角度θxを求める第二の角度算出部17と、二つの鏡面14aに向けて出射された光とその光の反射光とに基づく干渉計測を行い、装置座標系においてステージ13の位置を示す座標を得る干渉計測部18と、第一の角度算出部16が求めた角度θyと、第二の角度算出部17が求めた角度θxと、予め与えられた直交座標系と装置座標系との原点のずれとに基づいてその直交座標系における予め決められた座標(x、y)を装置座標系における座標(X、Y)に変換し、その座標(X、Y)と干渉計測部18が得る座標とが一致する方向にステージ13を動かすステージ移動機構19とを備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のステージ移動装置において、第一の角度算出部16は、θy=ΔY/Lの近似式で示される算術演算を行うことにより角度θyを求めることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、直交座標系のx座標軸に対して角度θsだけ傾斜して長さがLであるベクトル11を示すアライメントパターンが表面に印された試料12を支持するステージ13と、交差角(π/2+θm)をなす状態でステージ13の側面或いはステージ13上に設けられた二つの鏡面14aからなる移動鏡14と、ベクトル11について、二つの鏡面14aの法線方向に座標軸が形成されてなる装置座標系のX座標軸に平行な成分ΔXの計測を行う計測部35と、計測部35によって計測された成分ΔXと、長さLと、角度θsとに基づいて、θx=cos-1(ΔX/L)−θsの式で示される算術演算を行い、装置座標系のX座標軸に対して直交座標系のx座標軸がなす角度θxを求める第一の角度算出部36と、θmと第一の角度算出部36が求めたθxとの差をとり、装置座標系のY座標軸に対して直交座標系のy座標軸がなす角度θyを求める第二の角度算出部37と、二つの鏡面14aに向けて出射された光とその光の反射光とに基づく干渉計測を行い、装置座標系においてステージ13の位置を示す座標を得る干渉計測部18と、第一の角度算出部36が求めた角度θxと、第二の角度算出部37が求めた角度θyと、予め与えられた直交座標系と装置座標系との原点のずれとに基づいてその直交座標系における予め決められた座標(x、y)を装置座標系における座標(X、Y)に変換し、その座標(X、Y)と干渉計測部18が得る座標とが一致する方向にステージ13を動かすステージ移動機構19とを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のステージ移動装置において、第一の角度算出部36は、θx=ΔX/Lの近似式で示される算術演算を行うことにより角度θxを求めることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載のステージ移動装置において、アライメントパターンを光学的に検出する検出部とステージを移動する機構とステージの位置の座標を計測する干渉計測部とを有することを特徴とする。
【0017】
(作用)
請求項1に記載の発明にかかわるステージ移動装置では、計測部15は、ステージ13が支持する試料12に記されたアライメントパターンが示すベクトル11について、そのステージ13に設けられた二つの鏡面14aを基準として設定される装置座標系のY座標軸に平行な成分ΔYの計測を行う。第一の角度算出部16は、その成分ΔYに基づく式θy=sin-1(ΔY/L)−θsで示される演算を行うことにより装置座標系のY座標軸に対して直交座標系のy座標軸がなす角度θyを求める。また、第二の角度算出部17は、その角度θyと、ステージ13に設けられた移動鏡14の鏡面14aがなす角(π/2+θm)とに基づき、X座標軸に対してx座標軸がなす角度θxを求める。ステージ移動機構19は、このようにして得られた角度θy、θxと予め与えられた二つの座標系の原点のずれとに基づいて、直交座標系で示された所望の位置の座標(x、y)を装置座標系の座標(X、Y)に座標変換し、かつ干渉計測部18が二つの鏡面14aを基準としてステージ13の位置について得る座標がこの座標(X、Y)に一致する方向にステージ13を動かす。
【0018】
このような座標変換は、角度θmに起因して装置座標系が斜交座標系となることを許容するので、移動鏡14の取り付けられ方にかかわらずステージ13を所望の位置に動かすことができる。
請求項2に記載の発明にかかわるステージ移動装置では、請求項1に記載のステージ移動装置において、アライメントパターンにより示されるベクトル11が直交座標系のx座標軸に平行であり、かつ角度θyが十分に小さいことが既知であるときには、第一の角度算出部16はθy=ΔY/Lの近似式で示される算術演算によって角度θyをY座標軸に対するy座標軸のなす角度として得ることができるので、ステージ13の移動は簡略化される。
【0019】
請求項3に記載の発明にかかわるステージ移動装置では、計測部35は、ステージ13が支持する試料12に記されたアライメントパターンが示すベクトル11について、そのステージ13に設けられた二つの鏡面14aを基準として設定される装置座標系のX座標軸に平行な成分ΔXの計測を行う。第一の角度算出部36は、その成分ΔXに基づく式θx=cos-1(ΔX/L)−θsで示される演算を行うことにより装置座標系のX座標軸に対して直交座標系のx座標軸がなす角度θxを求める。また、第二の角度算出部37は、その角度θxと、ステージ13に設けられた移動鏡14の鏡面14aがなす角(π/2+θm)とに基づき、Y座標軸に対してy座標軸がなす角度θyを求める。ステージ移動機構19は、このようにして得られた角度θx、θyと予め与えられた二つの座標系の原点のずれとに基づいて、直交座標系で示された所望の位置の座標(x、y)を装置座標系の座標(X、Y)に座標変換し、かつ干渉計測部18が二つの鏡面14aを基準としてステージ13の位置について得る座標がこの座標(X、Y)に一致する方向にステージ13を動かす。
【0020】
このような座標変換は、角度θmに起因して装置座標系が斜交座標系となることを許容するので、移動鏡14の取り付けられ方にかかわらずステージ13を所望の位置に動かすことができる。
請求項4に記載の発明にかかわるステージ移動装置では、請求項3に記載のステージ移動装置において、アライメントパターンにより示されるベクトル11が直交座標系のy座標軸に平行であり、かつ角度θxが十分に小さいことが既知であるときには、第一の角度算出部36はθx=ΔX/Lの近似式で示される算術演算によって角度θxをX座標軸に対するx座標軸のなす角度として得ることができるので、ステージ13の移動は簡略化される。
【0021】
請求項5に記載の発明にかかわるステージ移動装置では、請求項1ないし請求項4の何れか一項において、計測部は、座標変換の変換式を導く過程において、アライメントパターンの光学的な検出とステージの移動とに併せて、干渉計測部が干渉計測によって得る座標を利用する。したがって、ステージの移動は確実に行われ、かつ装置の構成について簡略化が図られる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態は、ハードウエアの構成が図3に示す従来例と同じであるので、その説明は省略する。
【0023】
なお、本実施形態と図1に示す原理構成図との対応関係については、ステージ41はステージ13に対応し、X移動鏡44およびY移動鏡45は移動鏡14に対応し、ステージコントローラ42と制御部43と干渉計46、47と光学装置48とは計測部15に対応し、制御部43は第一の角度算出部16、36および第二の角度算出部17、37とに対応し、制御部43と干渉計46、47とは干渉計測部18に対応し、ステージコントローラ42と制御部43と干渉計46、47とはステージ移動機構19に対応する。
【0024】
図2は、請求項1〜5記載の発明に対応した実施形態の動作を説明する図である。
以下、図2および図3を参照して請求項1〜5に記載の発明に対応した実施形態を説明する。
本実施形態と従来例との動作の相違点は、残留ローテーションを補正するために制御部43が行う下記の処理の手順にある。したがって、以下では、従来例において異なる手順で行われていた処理については、同じ名称を付して対応関係を明記することとする。なお、その他の動作については説明を省略する。
【0025】
本実施形態では、制御部43の図示されないメモリには、予め計測されたX移動鏡44とY移動鏡45との交差角の誤差θmの値が格納される。
制御部43は、先ず、従来例と同様にしてアライメントパターンPaおよびPbにレーザ光が照射されている状態においてステージ41がとる座標(Xa、Ya)、(Xb、Yb)を求め(座標計測処理)、前者の値については図示されないメモリに格納し、かつθy=(Yb−Ya)/Lの式で示される演算を行うことにより、Y座標軸に対してy座標軸がとる角度θyの値を求める(第一の角度算出処理)。
【0026】
次に、制御部43は、予めメモリに格納された誤差θmを用いて、θx=θy+θmの式で示される演算を行い、X座標軸に対してx座標軸がとる角度θxの値を求める(第二の角度算出処理)。
制御部43は、このようにして求められたオフセットの値(Xa、Ya)と二つの角度θy、θxの値とを、X=(1/D)*(x*cosθy−y*sinθy)+Xa、Y=(1/D)*(x*sinθx+y*cosθx)+Yaの各式に代入することによって定められた試料座標系と斜交座標系である装置座標系との座標変換の変換式をメモリに格納する(ここに、D=cosθx*cosθy+sinθx*sinθyである。)ことによりアライメントを完了し、ステージ13の移動を行う(ステージ移動処理)。
【0027】
すなわち、本実施形態では、X座標軸とx座標軸、Y座標軸とy座標軸の間の角度θx、θyの双方に基づく座標変換を行うことにより、移動鏡の取り付け誤差であるθmを補正するので、高精度にステージ41(13)を動かすことができる。
なお、上述した実施形態では、制御部43は、アライメントに用いられるアライメントパターンの一方が試料座標系の原点に配置されており、その原点に光学装置によりレーザ光が出射されている状態でステージ41(13)が装置座標系においてとる座標をオフセットの値としているが、それらのアライメントパターンがいずれも試料座標系の原点に配置されていない場合は、オフセットの値は別途求められてもよい。
【0028】
また、上述した実施形態では、アライメントの完了を、メモリに座標変換の式を格納した時点としているが、加工や計測の目標となる点が、試料座標系の原点に合わせられた時点としてもよい。この場合には、座標変換の式においてオフセットの値を0とした式が適用されうる。
さらに、上述した実施形態では、x座標軸に平行な直線上に配置された二つのアライメントパターンを利用してアライメントを行っているが、y座標軸に平行な直線上に配置された二つのアライメントパターンを利用して、二つのアライメントパターンについてX座標軸の差(Xb−Xa)を求め、式θx=(Xb−Xa)/Lおよび式θy=θx−θmで示される演算を行うことにより同様のθx、θyの値が得られる。
【0029】
また、上述した実施形態では、試料座標系の座標軸に平行な直線上に配置された二つのアライメントパターンを利用しているが、その座標軸と平行でない直線上に配置された二つのアライメントパターンを利用する場合には、上式θy=(Yb−Ya)/Lに代えて、その直線がx座標軸となす角θsを用いたθy=sin-1((Yb−Ya)/L)−θs式、またはθx=cos-1((Xb−Xa)/L)−θs式が適用される。
【0030】
さらに、上述した実施形態では、アライメントパターンの間隔Lには設計値が用いられているが、計測によってこの値を求めてもよく、その時には、上式θy=(Yb−Ya)/Lに代えて、式θy=(Yb−Ya)/(Xb−Xa)が適用される。また、y座標軸に平行な直線上に配置された二つのアライメントパターンを利用してアライメントを行う場合には式θx=(Xb−Xa)/(Yb−Ya)が適用される。
【0031】
また、上述した実施形態では、残留ローテーションを補正する過程で、ステージ41(13)の移動を行う時に用いられる干渉計と光学装置とによって計測された装置座標系の座標が用いられているが、別途備えられた計測機器によるステージ座標系の二つの座標軸に平行な成分の計測値が用いられてもよい。
さらに、上述した実施形態では、アライメントパターンが十字型とされているが、所望の精度で位置の検出が行われ得るならば、如何なる形状であってもよい。
【0032】
【発明の効果】
上述したように請求項1、3に記載の発明では、移動鏡の取り付けられ方にかかわらずステージを所望の位置に動かすことができる。
また、請求項2、4に記載の発明では、アライメントパターンにより示されるベクトルが直角座標系の何れかの座標軸に平行であり、かつその直交座標系と装置座標系との座標軸のずれが十分に小さいことが既知であるときには、ステージの移動は簡略化される。
【0033】
さらに、請求項5に記載の発明では、ステージの移動が確実に行われ、かつ構成の簡略化が図られる。
したがって、本発明が適用されることにより試料の加工や計測が行われる装置では、その加工や計測の精度が安価に高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜5に記載の発明の原理構成図である。
【図2】請求項1〜5に記載の発明に対応した実施形態の動作を説明する図である。
【図3】従来のステージ移動装置の構成を示す図である。
【図4】従来のステージ移動装置の動作を説明する図である。
【符号の説明】
11 ベクトル
12,49 試料
13,41 ステージ
14 移動鏡
15,35 計測部
16,36 第一の角度算出部
17,37 第二の角度算出部
18 干渉計測部
19 ステージ移動機構
42 ステージコントローラ
43 制御部
44 X移動鏡
45 Y移動鏡
46,47 干渉計
48 光学装置

Claims (5)

  1. 直交座標系のx座標軸に対して角度θsだけ傾斜して長さがLであるベクトルを示すアライメントパターンが表面に印された試料を支持するステージと、
    交差角(π/2+θm)をなす状態で前記ステージの側面に或いはステージ上に設けられた二つの鏡面からなる移動鏡と、
    前記ベクトルについて、前記二つの鏡面の法線方向に座標軸が形成されてなる装置座標系のY座標軸に平行な成分ΔYの計測を行う計測部と、
    前記計測部によって計測された成分ΔYと、前記長さLと、前記角度θsとに基づいて、θy=sin-1(ΔY/L)−θsの式で示される算術演算を行い、前記装置座標系のY座標軸に対して前記直交座標系のy座標軸がなす角度θyを求める第一の角度算出部と、
    前記θmと前記第一の角度算出部が求めたθyとの和をとり、前記装置座標系のX座標軸に対して前記直交座標系のx座標軸がなす角度θxを求める第二の角度算出部と、
    前記二つの鏡面に向けて出射された光とその光の反射光とに基づく干渉計測を行い、前記装置座標系において前記ステージの位置を示す座標を得る干渉計測部と、
    前記第一の角度算出部が求めた角度θyと、前記第二の角度算出部が求めた角度θxと、予め与えられた前記直交座標系と前記装置座標系との原点のずれとに基づいてその直交座標系における予め決められた座標(x、y)を装置座標系における座標(X、Y)に変換し、その座標(X、Y)と前記干渉計測部が得る座標とが一致する方向に前記ステージを動かすステージ移動機構と
    を備えたことを特徴とするステージ移動装置。
  2. 請求項1に記載のステージ移動装置において、
    第一の角度算出部は、
    θy=ΔY/Lの近似式で示される算術演算を行うことにより角度θyを求める
    ことを特徴とするステージ移動装置。
  3. 直交座標系のx座標軸に対して角度θsだけ傾斜して長さがLであるベクトルを示すアライメントパターンが表面に印された試料を支持するステージと、
    交差角(π/2+θm)をなす状態で前記ステージの側面に或いはステージ上に設けられた二つの鏡面からなる移動鏡と、
    前記ベクトルについて、前記二つの鏡面の法線方向に座標軸が形成されてなる装置座標系のX座標軸に平行な成分ΔXの計測を行う計測部と、
    前記計測部によって計測された成分ΔXと、前記長さLと、前記角度θsとに基づいて、θx=cos-1(ΔX/L)−θsの式で示される算術演算を行い、前記装置座標系のX座標軸に対して前記直交座標系のx座標軸がなす角度θxを求める第一の角度算出部と、
    前記θmと前記第一の角度算出部が求めたθxとの差をとり、前記装置座標系のY座標軸に対して前記直交座標系のy座標軸がなす角度θyを求める第二の角度算出部と、
    前記二つの鏡面に向けて出射された光とその光の反射光とに基づく干渉計測を行い、前記装置座標系において前記ステージの位置を示す座標を得る干渉計測部と、
    前記第一の角度算出部が求めた角度θxと、前記第二の角度算出部が求めた角度θyと、予め与えられた前記直交座標系と前記装置座標系との原点のずれとに基づいてその直交座標系における予め決められた座標(x、y)を装置座標系における座標(X、Y)に変換し、その座標(X、Y)と前記干渉計測部が得る座標とが一致する方向に前記ステージを動かすステージ移動機構と
    を備えたことを特徴とするステージ移動装置。
  4. 請求項3に記載のステージ移動装置において、
    第一の角度算出部は、
    θx=ΔX/Lの近似式で示される算術演算を行うことにより角度θxを求める
    ことを特徴とするステージ移動装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載のステージ移動装置において、
    計測部は、
    アライメントパターンを光学的に検出する検出部とステージを移動する機構とステージの位置の座標を計測する干渉計測部とを有する
    ことを特徴とするステージ移動装置。
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