JPH11132762A - 走査型露光装置の長尺鏡の平面度差の測定方法 - Google Patents

走査型露光装置の長尺鏡の平面度差の測定方法

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JPH11132762A
JPH11132762A JP9316304A JP31630497A JPH11132762A JP H11132762 A JPH11132762 A JP H11132762A JP 9316304 A JP9316304 A JP 9316304A JP 31630497 A JP31630497 A JP 31630497A JP H11132762 A JPH11132762 A JP H11132762A
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JP
Japan
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mask
carriage
photosensitive substrate
measuring
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Application number
JP9316304A
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English (en)
Inventor
Makoto Tsuchiya
誠 土屋
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH11132762A publication Critical patent/JPH11132762A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】容易、迅速、且つ正確に走査型露光装置の長尺
鏡の平面度差を測定する。 【解決手段】マスク5のパターンの像を感光基板6に投
影する投影光学系と、マスク5と感光基板6とを保持し
て走査するキャリッジ2と、投影光学系の光軸と走査方
向とに直交するy方向のマスク5と感光基板6との位置
計測に用いられる長尺鏡7,8とを備え、キャリッジ2
の走査の際に、所定間隔Lを有した2ケ所19c,21
c;20c,21eで該所定間隔Lに応じた一定間隔d
毎に両長尺鏡7,8のそれぞれのy方向に関するマスク
5と感光基板6とのずれ量を複数回検出するとともに、
キャリッジ2の位置xを検出する第1ステップと、複数
回検出したy方向に関するマスク5と感光基板6とのず
れ量に基づいて、キャリッジ2の走査の際に生じるy方
向に関する位置誤差を求める第2ステップとに基づい
て、両長尺鏡7,8の平面度差Δhを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査型露光装置に関
し、特に走査途中におけるマスクステージとプレートス
テージとの位置ずれの補正に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】最近の液晶基板の大型
化に対応するために、特願平8−184113号には、
マスクの法線と走査方向との双方に直交する横方向につ
いてのマスクとプレートとの間の相対的な位置ずれを計
測するための基準となる、走査方向に延びた長尺鏡の面
精度を厳しくすることなく、走査露光する技術が開示さ
れている。しかし、この技術においては、長尺鏡に短い
周期のうねりがある場合に、マスクとプレートとの間の
横ずれを無視できるレベルに高精度に保つことが出来な
いという不都合があった。本発明はこの問題点に鑑み、
容易、迅速、且つ正確に走査型露光装置の長尺鏡の平面
度差を測定することができる測定方法を提供することを
課題とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、すなわち添付図面に付
した符号と実施例中の記号をかっこ内に付して示すと、
マスク(5)のパターンの像を感光基板(6)に投影す
る投影光学系と、マスク(5)と感光基板(6)とを保
持して投影光学系の光軸と直交するx方向に移動するキ
ャリッジ(2)と、投影光学系の光軸とx方向とに直交
するy方向のマスク(5)と感光基板(6)との位置計
測に用いられる一対の長尺鏡(7,8)と、を備えた走
査型露光装置の長尺鏡の平面度差(Δh)の測定方法に
おいて、キャリッジ(2)をx方向に移動させた際に、
所定間隔(L)を有した2ケ所(19c,21c;20
c,21e)で該所定間隔(L)に応じた一定間隔
(d)毎に一対の長尺鏡(7,8)のそれぞれのy方向
に関するマスク(5)と感光基板(6)とのずれ量を複
数回検出するとともに、キャリッジ(2)のx方向に関
する位置情報(x)を検出する第1ステップと;複数回
検出したy方向に関するマスク(5)と感光基板(6)
とのずれ量に基づいて、キャリッジ(2)のx方向の移
動の際に生じるy方向に関する位置誤差を求める第2ス
テップとを有し;マスク(5)と感光基板(6)とのず
れ量と、x方向に関する位置情報(x)と、y方向の位
置誤差とに基づいて一対の長尺鏡(7,8)の任意の位
置(x)におけるy方向の平面度差(Δh)を求めるこ
とを特徴とする走査型露光装置の長尺鏡の平面度差の測
定方法である。
【0004】その際、位置誤差はキャリッジ(2)の位
置(x)に応じた誤差成分(C/L・x)を含んでお
り、キャリッジ(2)の位置(x)に応じた誤差成分
(C/L・x)の測定は、第2ステップで検出したy方
向に関する位置誤差を補正した後キャリッジ(2)をx
方向に移動させて検出することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。図1に本発明を適用する走査型露光装置の
一例の概略構成を示す。以下の説明では、走査方向(縦
方向と呼ぶ。)をx軸とし、マスク5と同一面内におい
てx軸に直交する方向(横方向と呼ぶ。)をy軸とし、
マスク5の法線方向、すなわち露光光軸方向をz軸とす
る座標系をとっている。超高圧水銀ランプ等の光源(不
図示)から射出された照明光は、光ファイバー等(不図
示)を介して、5つ照明光学系(不図示)に導かれる。
各照明光学系は、それぞれフライアイレンズ、視野絞り
等(不図示)を含んで構成される。各照明光学系から射
出されたそれぞれの照明光は、マスク5上の異なる照明
領域14a〜14eを均一に照明する。マスク5を通過
した各光束は、それぞれ等倍正立の結像を行う5つの投
影光学系(不図示)を介して、プレート6上の異なる露
光領域15a〜15eを露光し、こうしてマスク5上の
照明領域14a〜14eのパターンの像をプレート6上
に結像する。各照明領域14a〜14eはそれぞれ分離
して配置されているが、各照明領域14a〜14eのx
方向の幅をx方向に積算した積算幅は、同一の幅を持っ
てy方向に連続するように形成されている。
【0006】各照明光学系と各投影光学系は、架台1に
よって支持されている。架台1には、駆動装置(不図
示)によってx方向に走行駆動されるキャリッジ2が搭
載されており、このキャリッジ2に、マスクステージ3
とプレートステージ4が保持されている。マスクステー
ジ3にはマスク5が保持されており、プレートステージ
4にはプレート6が保持されており、こうしてキャリッ
ジ2をx方向に走査することにより、マスク5上のパタ
ーンの全体がプレート6上に転写される。マスクステー
ジ3は、微動機9〜11を介してキャリッジ2に支持さ
れており、すなわちx方向微動機9によってマスクステ
ージ3のx方向の位置を微動し、y方向微動機10,1
1によってマスクステージ3のy方向の位置とz軸回り
の回転方向とを微動できるように構成されている。
【0007】一方、プレートステージ4は、プレート6
の厚みムラや傾きの影響を補正し、同時にマスクパター
ンの結像面に一致させるために、3つ以上のz方向微動
機(不図示)を介してキャリッジ2に支持されており、
こうしてz方向の微動(オートフォーカス)と、x軸回
り及びy軸回りの傾斜角度(オートレベリング)を調節
できるように構成されている。また架台1には、マスク
用長尺鏡7とプレート用長尺鏡8が固定されている。両
長尺鏡7,8はx方向に長く延びた反射鏡であり、その
反射面の法線はy方向を向いている。マスク用長尺鏡7
はマスクステージ3に対向して配置され、プレート用長
尺鏡8はプレートステージ4に対向して配置されてい
る。
【0008】マスクステージ3とプレートステージ4の
位置と姿勢は、次のように6つの干渉計Ix1、Ix2、I
cx、Imy、Ipy及びIckによって監視されている。先ず
差動型干渉計Ix1は、マスクステージ3とプレートステ
ージ4とのx方向の相対的な位置ずれ(縦ずれ)を計測
するためのものである。すなわち架台1に固定されたレ
ーザー光源(不図示)から射出されたレーザー光束は、
架台1に固定されたビームスプリッタ16aにより分割
され、分割された各光束は、それぞれ架台1に固定され
た反射鏡16b,16dで反射し、それぞれマスクステ
ージ3とプレートステージ4に固定されコーナーキュー
ブ16c,16eで反射し、往路を逆進してビームスプ
リッタ16aで合成されて干渉し、干渉計Ix1のレシー
バ(不図示)に入射する。ここで、 Ix1=(xm1−xp1)+Ox1 …(1) Ix1:干渉計Ix1の計測値 Ox1:干渉計Ix1のオフセット xm1:コーナーキューブ16cのx座標 xp1:コーナーキューブ16eのx座標 である。
【0009】差動型干渉計Ix2は、干渉計Ix1とはy方
向に異なる位置において、マスクステージ3とプレート
ステージ4とのx方向の相対的な位置ずれ(縦ずれ)を
計測するためのものである。すなわち干渉計Ix2用のレ
ーザー光束は、ビームスプリッタ17aにより分割さ
れ、分割された各光束は、それぞれ反射鏡17b,17
dで反射し、それぞれマスクステージ3とプレートステ
ージ4に固定されコーナーキューブ17c,17eで反
射し、往路を逆進してビームスプリッタ17aで合成さ
れ、干渉計Ix2のレシーバに入射する。なお、マスクス
テージ3に固定したコーナーキューブ16cと17cと
の間隔と、プレートステージ4に固定したコーナーキュ
ーブ16eと17eとの間隔は等しく、以降この間隔を
Hとする。マスクステージ3上のコーナーキューブ16
c,17c及びプレートステージ4上のコーナーキュー
ブ16e,17eの位置は、各ステージ3,4の中心か
ら等距離にあることが望ましい。ここで、 Ix2=(xm2−xp2)+Ox2 …(2) Ix2:干渉計Ix2の計測値 Ox2:干渉計Ix2のオフセット xm2:コーナーキューブ17cのx座標 xp2:コーナーキューブ17eのx座標 である。
【0010】測長型干渉計Icxは、キャリッジ2の移動
距離を計測するためのものである。すなわち干渉計Icx
用のレーザー光束は、ビームスプリッタ18aにより分
割され、分割された各光束は、それぞれ架台1に固定さ
れた反射鏡18b,18dで反射し、一方の光束はマス
クステージ3上に固定されたコーナーキューブ18cで
反射し、他方の光束は投影光学系に固定されたコーナー
キューブ18eで反射し、両光束は往路を逆進してビー
ムスプリッタ18aで合成されて干渉し、干渉計Icx
レシーバに入射する。こうして干渉計Icxによって、マ
スクステージ3とコーナーキューブ18eとのx方向の
距離が計測される。
【0011】測長型干渉計Imyは、マスクステージ3と
マスク用長尺鏡7とのy方向の距離を計測するためのも
のである。また測長型干渉計Ipyは、プレートステージ
4とプレート用長尺鏡8とのy方向の距離を計測するた
めのものである。両干渉計Imy,Ipyは同様の構成であ
るので、干渉計Imyについての説明をかっこ外に記載
し、干渉計Ipyについての説明をかっこ内に記載する。
すなわち干渉系Imy(Ipy)用のレーザ光束はマスクス
テージ3(プレートステージ4)に固定されたビームス
プリッタ19a(20a)により2つの光束に分割され
る。この2つの光束の内のビームスプリッタ19a(2
0a)を透過した光束は、マスクステージ3(プレート
ステージ4)上に配設されたλ/4板19d(20d)
を通り、マスクステージ3(プレートステージ4)上に
配設された反射鏡19b(20b)で反射し、再びλ/
4板19d(20d)を通る。λ/4板19d(20
d)を通った光束は、ビームスプリッタ19a(20
a)と、マスクステージ3(プレートステージ4)上に
配設されたコーナキューブ19c(20c)と、ビーム
スプリッタ19a(20a)とをそれぞれ反射してλ/
4板19d(20d)を通り反射鏡19b(20b)で
反射し、λ/4板19d(20d)、ビームスプリッタ
19a(20a)をそれぞれ通り干渉系Imy(Ipy)の
レシーバに入射する。
【0012】ビームスプリッタ19a(20a)により
分割された光束の内のビームスプリッタ19a(20
a)で上方に反射された光束は、λ/4板19e(20
e)を通り長尺鏡7(8)で反射し、λ/4板19e
(20e)とビームスプリッタ19a(20a)とをそ
れぞれ通りコーナキューブ19c(20c)で反射す
る。コーナキューブ19c(20c)で反射された光束
は、ビームスプリッタ19a(20a)とλ/4板19
e(20e)とをそれぞれ通り、長尺鏡7(8)で反射
して、λ/4板19e(20e)を通りビームスプリッ
タ19a(20a)で反射されて干渉系Imy(Ipy)の
レシーバに入射する。これにより、ビームスプリッタ1
9a(20a)により2つの光束に分割された光束は、
再びビームスプリッタ19a(20a)で合成されて干
渉してレシーバに入射する。
【0013】ここで、 Imy=(hm−ym)+Omy …(3) Imy:干渉計Imyの計測値 Omy:干渉計Imyのオフセット ym:ビームスプリッタ19aのy座標 hm:マスク用長尺鏡7のy座標 である。また、 Ipy=(hp−yp)+Opy …(4) Ipy:干渉計Ipyの計測値 Opy:干渉計Ipyのオフセット yp:ビームスプリッタ20aのy座標 hp:プレート用長尺鏡8のy座標 である。
【0014】差動型干渉計Ickは、両長尺鏡7,8を介
して、マスクステージ3とプレートステージ4とのy方
向の相対的な位置ずれを計測するためのものである。す
なわち干渉計Ick用のレーザー光束は、ビームスプリッ
タ21aにより分割され、分割された各光束は、それぞ
れ架台1に固定された反射鏡21b,21dで反射し、
一方の光束はマスクステージ3上の反射鏡21cで反射
し、マスク用長尺鏡7で反射する。他方の光束はプレー
トステージ4上の反射鏡21eで反射し、プレート用長
尺鏡8で反射する。両光束は往路を逆進してビームスプ
リッタ21aで合成されて干渉し、干渉計Ickのレシー
バに入射する。なお、マスクステージ3に固定したコー
ナキューブ19cと反射鏡21cとのx方向の間隔と、
プレートステージ4に固定したコーナキューブ20cと
反射鏡21eとのx方向の間隔は等しく、以降この間隔
をLとする。ここで、 Ick=[(hm−ycm)+xcm]−[(hp−ycp)+xcp]+Ock …(5) Ick:干渉計Ickの計測値 Ock:干渉計Ickのオフセット ycm:反射鏡21cのy座標 xcm:反射鏡21cのx座標 ycp:反射鏡21eのy座標 xcp:反射鏡21eのx座標 である。
【0015】各干渉計の計測値や、コーナーキューブ、
ビームスプリッタ、反射鏡などの位置は、キャリッジの
走査位置に伴って変化する。そこで、キャリッジ2が位
置xにあるときの値を(x)で表す。また両長尺鏡7、
8のy座標hm、hpもx方向の位置によって変化する。
そこで、キャリッジ2の位置がxのときに、干渉計Imy
又はIpyが参照している長尺鏡の位置をxとする。これ
により、上記(1)〜(5)式は、 Ix1(x)=[xm1(x)−xp1(x)]+Ox1 …(1a) Ix2(x)=[xm2(x)−xp2(x)]+Ox2 …(2a) Imy(x)=[hm(x)−ym(x)]+Omy …(3a) Ipy(x)=[hp(x)−yp(x)]+Opy …(4a) Ick(x)=[(hm(x−L)−ycm(x))+xcm(x)] −[(hp(x−L)−ycp(x))+xcp(x)]+Ock …(5a) となる。
【0016】さて、 ΔX(x):プレートステージ4に対するマスクテージ
3のx方向の相対的な位置ずれ(縦ずれ) Δθ(x):プレートステージ4に対するマスクテージ
3のz軸回りの相対的な角度ずれ ΔY(x):プレートステージ4に対するマスクテージ
3のy方向の相対的な位置ずれ(横ずれ) Δh(x):プレート長尺鏡8に対するマスク長尺鏡7
の平面度差 H:コーナーキューブ16cと17cとの間隔(コーナ
ーキューブ16eと17eとの間隔) とすると、 ΔX(x)≡[xm1(x)+xm2(x)]/2−[xp1
(x)+xp2(x)]/2 Δθ(x)≡[[xm1(x)−xp1(x)]−[x
m2(x)−xp2(x)]]/H ΔY(x)≡ym(x)−yp(x) Δh(x)≡hm(x)−hp(x) と定義される。
【0017】したがって(1)〜(4)式より、 ΔX(x)=[Ix1(x)+Ix2(x)]/2 −(Ox1+Ox2)/2 …(6) Δθ(x)=[Ix1(x)−Ix2(x)]/H −(Ox1−Ox2)/H …(7) ΔY(x)=−[Imy(x)−Ipy(x)]+Δh(x) +(Omy−Opy) …(8) となる。なお、縦ずれΔXは、マスクテージ3がプレー
トステージ4に対してx方向に平行移動したときのほ
か、キャリッジ2が一体としてy軸周りに回転したと
き、すなわちヨーイングを引き起こしたときにも生じ
る。同様に横ずれΔYは、マスクテージ3がプレートス
テージ4に対してy方向に平行移動したときのほか、キ
ャリッジ2が一体としてx軸周りに回転したとき、すな
わちローリングを引き起こしたときにも生じる。
【0018】上記(6)〜(8)式における右辺最終項
のオフセットは定数である。したがって走査露光の開始
時にマスクとプレートとのアライメントを図っておくこ
とにより、その後の走査露光において誤差要因となるも
のではない。したがって縦ずれΔXと角度ずれΔθは、
干渉計Ix1,Ix2の計測値から直ちに求めることができ
る。しかるに横ずれΔYは、平面度差Δhが不明である
ために求めることができない。そこで本実施例では、以
下に述べる手法によって予め平面度差Δhを求め、これ
を制御装置25内の記憶装置26内に格納し、このΔh
(x)と干渉計Imy,Ipyの計測値とから、横ずれΔY
を求めている。こうしてx−y面内での縦ずれΔXと横
ずれΔYと角度ずれΔθに対して、制御装置25によっ
て微動機9〜11を駆動し、マスクステージ3の位置を
x−y面内で微調整することにより、走査露光時のマス
クステージ3とプレートステージ4との相対的な位置関
係を一定に保っている。
【0019】さて、(5a)式は、 Ick(x)=Δh(x−L)−[ycm(x)−ycp(x)] +[xcm(x)−xcp(x)]+Ock …(9) となる。(9)式中、右辺第2項(ycm−ycp)は、 ycm(x)−ycp(x)=ΔY(x) +[ycm(x)−ym(x)] −[ycp(x)−yp(x)] …(10) となる。(10)式中、右辺第2項(ycm−ym)と第
3項(ycp−yp)は、マスクテージ3がプレートステ
ージ4に対してx方向に平行移動しても一定であり、ま
たy方向に平行移動しても一定である。しかしマスクテ
ージ3がプレートステージ4に対してΔθだけ回転する
と、反射鏡21c(又は21e)のx座標とビームスプ
リッタ19a(又は20a)のx座標がLだけずれてい
るために、Δθ・Lだけ増加する。したがって(10)
式は、 ycm(x)−ycp(x)=ΔY(x)+Δθ(x)・L+Cy …(10a) Cy:定数 となる。
【0020】同様に、(9)式中、右辺第3項(xcm
cp)は、 xcm(x)−xcp(x)=ΔX(x) +[xcm(x)−[xm1(x)+xm2(x)]/2] −[xcp(x)−(xp1(x)+xp2(x))/2] …(11) となる。(11)式中、右辺第2項と第3項は、マスク
テージ3がプレートステージ4に対してx方向に平行移
動しても一定であり、またy方向に平行移動しても一定
である。しかしマスクテージ3がプレートステージ4に
対してΔθだけ回転すると、Δθ・Pだけ増加する。但
し、P:反射鏡21c(又は21e)のy座標と、コー
ナーキューブ16c(又は16e)と17c(又は17
e)の中央位置のy座標との間隔である。したがって
(11)式は、 xcm(x)−xcp(x)=ΔX(x)+Δθ(x)・P+Cx …(11a) Cx:定数 となる。
【0021】以上より(9)式は、 Ick(x)=Δh(x−L)−ΔY(x)+ΔX(x) +Δθ(x)・(P−L)+C1 …(9a) C1:定数 となる。(9a)式のxにx+Lを代入すれば、(8)
式を用いてΔh(x)を消去することができ、 R(x)=ΔY(x+L)−ΔY(x)+C …(12) R(x)≡Imy(x)−Ipy(x)−Ick(x+L)+ΔX(x+L) +Δθ(x+L)・(P−L) …(13) C:定数 となる。R(x)は、(13)式によって連続的に計測
可能な量である。
【0022】(12)式はΔY(x+L)−ΔY(x)
という漸化式を含むから、R(0)からR((k−1)
L)までの都合k個のR(x)の和を、 S(x)≡R(0)+R(L)+R(2L) +……+R((k−1)L) …(14) x=kL、k=1、2、3、… と定義すると、 S(x)=ΔY(x)−ΔY(0)+C/L・x …(15) x=kL、k=1、2、3、… となる。更に、 S(0)≡0 …(14a) と定義すれば、 S(x)=ΔY(x)−ΔY(0)+C/L・x …(15a) x=kL、k=0、1、2、3、… となる。S(x)は、間隔Lごとに離散的にしか計測で
きない量である。
【0023】(15a)式と(8)式を用いてΔY
(x)を消去すると、 Δh(x)=Imy(x)−Ipy(x)+S(x) +ΔY(0)−k・C−(Omy−Opy) …(16) x=kL、k=0、1、2、3、… となる。
【0024】(16)式中、ΔY(0)−(Omy
py)は定数であるから、走査露光の開始時にマスクと
プレートとのアライメントを図っておくことにより、そ
の後の走査露光において誤差要因となるものではない。
したがって、 Δh(x)=Imy(x)−Ipy(x)+S(x)−C/L・x …(16a) x=kL、k=0、1、2、3、… とすることができる。(16a)式において、I
my(x)−Ipy(x)は連続的に計測することができ、
S(x)は計測間隔Lごとに離散的に計測することがで
きる。したがってΔh(x)の暫定式として、(16
a)式中のキャリッジの位置に比例した最終項C/L・
xを無視して、 Δh*(x)=Imy(x)−Ipy(x)+S(x) …(17) とし、この暫定式Δh*(x)を用いて、(8)式より
横ずれΔYが生じないように微動機を制御してキャリッ
ジを走査し、このときなおも残る横ずれを実測すれば、
(17)式において無視したC/L・xが測定される。
したがってその勾配より、定数Cを求めることができ、
これを(16a)式に代入することにより、平面度差Δ
h(x)を求めることができる。
【0025】なお、(16a)式を(8)式に代入する
と、Imy(x)−Ipy(x)が消去されるから、アライ
メントにとって問題とならない定数項を除去して、 ΔY(x)=S(x)−C/L・x …(18) となる。上式中、S(x)は間隔Lごとに離散的にのみ
求められるから、先ずキャリッジを走査してS(x)を
離散的に求め、次いで横ずれΔY(x)の暫定式ΔY*
(x)として、C/L・xを無視して、 ΔY*(x)=S(x) …(19) とし、この横ずれΔY*が生じないように微動機を制御
してキャリッジを走査し、このときなおも残る横ずれを
実測すれば、定数Cを求めることができる。しかしこの
方法によると、横ずれΔYの制御が常に一定の制御とな
ってしまう。そこでImy(x)−Ipy(x)が毎回のキ
ャリッジの走査において変化し得ることを想定するため
には、(18)式によって毎回同じ横ずれΔY(x)を
用いるのではなく、(16a)式によって平面度差Δh
(x)を求めておき、少なくとも一定期間はその平面度
差Δh(x)が維持されるとして、(8)式を用いて毎
回のキャリッジの走査ごとに横ずれΔY(x)を算出す
る方が好ましい。
【0026】次に計測の手順を順を追って説明する。I
my(x)とIpy(x)は連続的に求めることができる
が、S(x)が間隔Lごとに離散的にしか求められない
から、本実施例では、dをLの約数、例えば、 d≡L/10 …(20) として、Imy(x)とIpy(x)も間隔dごとに離散的
に求めており、すなわち、 Imy(0)、Imy(d)、Imy(2d)、Imy(3
d)、…… Ipy(0)、Ipy(d)、Ipy(2d)、Ipy(3
d)、…… を求めている。
【0027】先ず第1工程として、キャリッジ2を走査
しながら、計測間隔dごとに各干渉計の測定値を計測す
る。このとき、縦ずれΔXと角度ずれΔθは連続的に計
測されるから、縦ずれΔXと角度ずれΔθが一定となる
ように微動機9〜11をフィードバック制御しながら、
キャリッジ2を走査する。しかし平面度差Δh(x)が
未知であるから、横ずれΔYは知ることができない。そ
こで、横ずれΔYについては一切制御せずに、キャリッ
ジ2を走査する。なお、横ずれΔYについては一切制御
しないということは、Δh(x)の暫定式として、 Δh*(x)=Imy(x)−Ipy(x) …(21) を用いていることにほかならない。
【0028】計測は次のように行う。長尺鏡7,8の一
端にキャリッジ2を移動したときのすべての干渉計の値
を計測する。そのときの干渉計Icxで計測したキャリッ
ジ2の位置をx=0とする。次いでキャリッジ2の位置
を干渉計Icxで計測しながら、キャリッジ2の位置xを
dだけ移動し、その位置で残りの5つの干渉計の値を計
測する。以下同様に、干渉計Icxを監視しながらキャリ
ッジ2の位置xをdだけ移動するごとに、残りの5つの
干渉計の値を計測する。
【0029】次いで、x=0、10d、20d、30
d、……のデータから、(6)、(7)、(13)式を
用いて、 R(0)、R(10d)、R(20d)、R(30
d)、…… すなわち、 R(0)、R(L)、R(2L)、R(3L)、…… を求める。更にこのデータから、(14)式を用いて、 S(0)、S(L)、S(2L)、S(3L)、…… を求める。
【0030】次に第2工程として、(17)式を用いて
平面度差の暫定式Δh*(x)を求め、その暫定式を用
いて再度キャリッジを走査し、これによってなおも生じ
る横ずれを実測して、定数Cを求める。第2工程のキャ
リッジの走査に際しては、第1工程においてImy(x)
とIpy(x)を間隔dごとにしか求めなかったから、間
隔dの内部を直線補間する。また、S(x)は間隔Lご
とにしか求められないから、間隔Lの内部を直線補間す
る。Imy(x)の補間式は、 Imy(x)=[Imy(jd+d)−Imy(jd)]×(x/d−j) +Imy(jd) …(22) [jd≦x≦jd+d] となる。Ipy(x)の補間式も同様である。また、S
(x)の補間式は、 S(x)=[S(kL+L)−S(kL)]×(x/L−k) +S(kL) …(23) [kL≦x≦kL+L] となる。
【0031】しかしながら、Imy(x)とIpy(x)
は、常に連続的に取り込むことができるのであるから、
第1工程の結果と(22)式の補間式とを用いて、Imy
(x)とIpy(x)を連続的に求めておく必要は特にな
く、第2工程自体において、Imy(x)とIpy(x)を
連続的に取り込んでフィードバック制御しても良い。そ
れ故、第2工程のキャリッジの駆動に際して必要となる
情報はS(x)だけであり、したがって第1工程の計測
間隔は、dではなくLとしても良い。
【0032】更に、定数Cの実測は、x=kL(k=
0、1、2、…)の点で離散的に行うことが好ましい。
なぜならば、第2工程における微動機の制御は、S
(x)を測定した各計測点x=kL(k=0、1、2、
…)においては、C/L・xを無視している点を除いて
正しい制御が行われている。それ故、S(x)を測定し
た各計測点x=kLにおいて定数Cを実測することによ
り、定数Cの値を正しく求めることができる。逆にいえ
ば、S(x)を求めたときの計測点以外の点で定数Cを
実測すると、定数Cの値には、S(x)を直線補間した
ことによる誤差が加わってしまう。そして、もしも定数
Cの実測をx=kLの点で離散的に行うときには、x=
kLとx=kL+Lとの中間位置では何も測定しないの
であるから、微動機を制御する必要もない。それ故、
(23)式の補間式を用いてS(x)を連続的に求めて
おく必要もない。すなわちx=kLの点だけで、(1
7)式の暫定式Δh*(x)が満たされれば良い。
【0033】こうして縦ずれΔXと角度ずれΔθのほ
か、(17)式の暫定式Δh*(x)を用いて横ずれΔ
*を求め、ΔX、Δθ、ΔY*がなくなるように制御し
ながらキャリッジを移動する。このように横ずれΔY*
を暫定式を用いて制御しながらキャリッジを移動する
と、マスクとプレートとは勾配C/Lで横方向にずれ
る。したがってその勾配から定数Cを求める。図2は誤
差計測用のマスク40を示し、このマスク40にはx方
向に1列に、またy方向には間隔Lごとに、複数のマー
ク41が描画されている。マーク41のy方向の間隔
は、R(x)からS(x)を求めた間隔L、すなわち、
コーナーキューブ19cと反射鏡21cとの間隔(コー
ナーキューブ20cと反射鏡21eとの間隔)Lと一致
させることが好ましい。各マーク41の形状は、いわゆ
るバーニアスケールである。図3は1つのマーク41の
拡大図を示し、同図において斜線部は遮光領域であり、
十文字状の部分が透光領域である。ここでは露光位置検
出用に十字マークを用いたが、露光位置が検出できるマ
ークであればどのようなマークでもかまわない。また、
誤差検出用マスク40には、一対のマスク用アライメン
トマーク42,43と、一対のプレート用アライメント
マーク44,45が描画されている。両マーク42,4
3;44,45は、図2に示すように、x方向とy方向
との双方に若干ずらして配置されている。
【0034】マスク40の走査露光の後に、プレートを
現像する。プレート48には、図4に示すように、複数
のマーク41の転写マーク49のほかに、マスク用アラ
イメントマーク42,43の転写マーク(不図示)と、
プレート用アライメントマーク44,45の転写マーク
46,47が転写される。次いでマスク40とプレート
を共に90度回転させて、それぞれマスクステージ3と
プレートステージ4にセットし、マスク40上のマスク
用アライメントマーク42,43と、プレート48上の
プレート用アライメントマーク転写マーク46,47と
のアライメントを行う。すなわち両マーク42,43;
46,47の相対的な位置誤差をアライメント顕微鏡1
2、13により計測し、徴動機9〜11を駆動して、両
マーク42,43;46,47の位置を合わせ、しかる
後に2回目の露光を行う。
【0035】マスク40上のマスク用アライメントマー
ク42,43と、プレート用アライメントマーク44,
45とは、x,y方向に若干ずれて配置されており、2
回目の露光時には、マスク用アライメントマーク42,
43と、プレート用アライメントマークの転写マークと
を位置合わせした。したがって1回目の露光と2回目の
露光との間では、マスク用アライメントマーク42,4
3とプレート用アライメントマーク44,45との間隔
と、マスク用アライメントマーク42,43とプレート
用アライメントマーク転写マーク46,47との位置ず
れ量との合計だけ、マスク40とプレート48とをずら
して露光したことになる。
【0036】この結果、2回の露光によって得られる複
数のマーク41の像49は、図5に示すように、十字マ
ークが2つある像となる。両方の十字マークの間隔を顕
微鏡等で計測し、この測定値から、マスク40とプレー
ト48との位置ずれ量を差し引くことにより、両方の十
字マークの間の正味のずれ量を知ることができる。ここ
で微動機9〜11の制御は、x方向には正確に制御して
おり、y方向には暫定式Δh*(x)によって制御して
いる。したがってマーク41とその像との間には、x方
向にはずれがなく、y方向には暫定式によって制御した
ことによる誤差だけ位置ずれを生じる。すなわち1回目
の露光において、マーク41とその像との間にはx方向
にずれはなく、2回目の露光時には90度回転していた
から、2回目の露光時の配置についていえば、マーク4
1とその1回目の像との間には、y方向にずれがない。
また、2回目の露光時の配置について、マーク41とそ
の2回目の像との間には、y方向に暫定式によって制御
したことによる誤差だけ位置ずれを生じる。したがって
両方の十字マークの間のy方向の正味のずれ量を計測す
ることにより、暫定式によって制御したことによる誤差
を知ることができる。
【0037】図6は横軸にマーク41の位置xを取り、
縦軸にy方向、すなわち横方向の正味の位置ずれ量をプ
ロットした図である。横方向の正味の位置ずれ量の勾配
はC/Lであるから、図6のプロットした点から回帰直
線50を求めると、その勾配より定数Cを求めることが
できる。かくして(16a)式より、両長尺鏡の離散的
な平面度差Δh(x)を求めることができる。なお、定
数Cを測定する計測点と、S(x)を求めたときの計測
点x=kL(k=0、1、2、…)とは、一致させるこ
とが好ましいが、そのためには、先ずマーク41の間隔
を、S(x)を求めたときの計測間隔Lと一致させる必
要がある。次いで計測点自体を一致させるために、キャ
リッジ2の走査方向の基準位置を決める際に、2回目の
露光の配置でマスク40をセットし、マスク40上のマ
ーク41が露光位置に一致するところから、Lの整数倍
でキャリッジを移動したところを基準位置とすれば良
い。なお当然に、1回目の露光と2回目の露光との順序
を逆転しても良い。
【0038】また、2回の露光によってy方向の位置ず
れを離散的に計測する方法に代えて、露光を行わずに、
次のようにしてy方向の位置ずれを離散的に計測するこ
ともできる。すなわち図7(a)と(b)に示すよう
に、誤差計測用のマスク60とプレート61のy方向の
一端側に、それぞれ複数のアライメントマーク62とア
ライメントマーク63を間隔Lでx方向に配置し、y方
向の他端側に、それぞれアライメントマーク62bとア
ライメントマーク63bを配置する。このマスク60と
プレート61をそれぞれマスクステージとプレートステ
ージにセットし、マスク60上の複数のアライメントマ
ーク62のうちの1つのアライメントマーク62aと、
プレート61上の複数のアライメントマーク63のうち
の1つのアライメントマーク63aをアライメントし、
マスク60上のアライメントマーク62bと、プレート
61上のアライメントマーク63bをアライメントする
ことにより、マスク60とプレート61の位置決めを行
う。
【0039】次いで縦ずれΔXと角度ずれΔθは正確に
制御し、横ずれΔYは、両長尺鏡の平面度差の暫定式を
用いて制御しながら、キャリッジ2を走査する。そして
マスク60上の複数のアライメントマーク62と、プレ
ート61上の複数のアライメントマーク63とのy方向
の誤差をアライメント顕微鏡12を用いて計測する。そ
の際、計測終了までは、アライメント顕微鏡12により
計測された誤差は補正しない。しかる後、横軸にアライ
メントマーク62,63の位置を取り、縦軸にy方向の
計測誤差をプロットすれば、図6と同様な結果が得られ
るから、両長尺鏡の離散的な平面度差Δh(x)を求め
ることができる。
【0040】なお本実施例では、第1工程と第2工程と
によって、すなわちキャリッジの2度の走査によって定
数Cを求めたが、キャリッジの1度の走査だけによって
定数Cを求めることもできる。すなわち例えば、横ずれ
ΔYについては一切制御せずにキャリッジを走査して横
ずれΔYを実測すると、 S(x)−C/L・x だけの横ずれが実測される。ここでS(x)はキャリッ
ジの走査において測定されるから、S(x)を除去して
から回帰直線でフィッティングすれば、定数Cを求める
ことができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明による走査型露光
装置の長尺鏡の平面度差の測定方法によれば、容易、迅
速、且つ正確に長尺鏡の平面度差を測定することがで
き、したがって高い露光精度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用する走査型露光装置の一例の
構成を示す斜視図
【図2】暫定式によって生じる誤差を計測するために用
いるマスクを示す平面図
【図3】誤差計測用マスクに用いるマークを示す拡大図
【図4】誤差計測用マスクのマークが転写されたプレー
トを示す平面図
【図5】2回の露光によって転写されたマークの像を示
す拡大図
【図6】露光誤差分布を示す説明図
【図7】暫定式によって生じる誤差を計測するために用
いる別の(a)マスクと(b)プレートを示す平面図
【符号の簡単な説明】
1…架台 2…キャリッジ 3…マスクステージ 4…プレートステー
ジ 5…マスク 6…プレート 7…マスク用長尺鏡 8…プレート用長尺
鏡 9、10、11…徴動機 12、13…アライ
メント顕微鏡 14a〜14e…マスク照明領域 15a〜15eプレ
ート露光領域 Ix1、Ix2、Icx、Imy、Ipy、Ick…干渉計 16a、17a、18a、19a、20a、21a…ビ
ームスプリッタ 16b、16d、17b、17d、18b、18d…反
射鏡 16c、16e、17c、17e、18c、18e…コ
ーナーキューブ 19b、20b、21b〜21e…反射鏡 19d、19e、20d、20e…λ/4板 19c、20c…コーナキューブ 25…制御装置 26…記憶装置 40…誤差計測用マスク 41…マーク 42、43…マスク用アライメントマーク 44、45…プレート用アライメントマーク 46、47…プレート用アライメントマーク転写マーク 48…誤差計測用プレート 49…マーク転写マ
ーク 50…回帰直線 60…誤差計測用マスク 61…誤差計測用プ
レート 62、63…アライメントマーク
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 518

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスクのパターンの像を感光基板に投影す
    る投影光学系と、前記マスクと前記感光基板とを保持し
    て前記投影光学系の光軸と直交する第1方向に移動する
    キャリッジと、前記投影光学系の光軸と前記第1方向と
    に直交する第2方向の前記マスクと前記感光基板との位
    置計測に用いられる一対の長尺鏡と、を備えた走査型露
    光装置の長尺鏡の平面度差の測定方法において、 前記キャリッジを前記第1方向に移動させた際に、所定
    間隔を有した2ケ所で該所定間隔に応じた一定間隔毎に
    前記一対の長尺鏡のそれぞれの前記第2方向に関する前
    記マスクと前記感光基板とのずれ量を複数回検出すると
    ともに、前記キャリッジの前記第1方向に関する位置情
    報を検出する第1ステップと;前記複数回検出した前記
    第2方向に関する前記マスクと前記感光基板とのずれ量
    に基づいて、前記キャリッジの前記第1方向の移動の際
    に生じる前記第2方向に関する位置誤差を求める第2ス
    テップとを有し;前記マスクと前記感光基板とのずれ量
    と、前記第1方向に関する位置情報と、前記第2方向の
    位置誤差とに基づいて前記一対の長尺鏡の任意の位置に
    おける前記第2方向の平面度差を求めることを特徴とす
    る走査型露光装置の長尺鏡の平面度差の測定方法。
  2. 【請求項2】前記位置誤差は前記キャリッジの位置に応
    じた誤差成分を含んでおり、 前記キャリッジの位置に応じた誤差成分の測定は、前記
    第2ステップで検出した前記第2方向に関する位置誤差
    を補正した後前記キャリッジを前記第1方向に移動させ
    て検出することを特徴とする、請求項1記載の走査型露
    光装置の長尺鏡の平面度差の測定方法。
  3. 【請求項3】前記位置誤差は前記キャリッジの位置に応
    じた誤差成分を含んでおり、 前記キャリッジの位置に応じた誤差成分の測定は、前記
    第2方向に沿って複数個のマークを有する前記マスクの
    当該複数個のマークを前記感光基板に転写する工程と、
    前記マスクと前記感光基板とのそれぞれを前記光軸とほ
    ぼ直交する面内において90度回転した後に前記複数個
    のマークを再度前記感光基板に転写する工程と、前記感
    光基板に転写された2回の前記複数個のマークのそれぞ
    れの位置ずれを測定する工程とを含んでいることを特徴
    とする、請求項1記載の走査型露光装置の長尺鏡の平面
    度差の測定方法。
  4. 【請求項4】前記位置誤差は前記キャリッジの位置に応
    じた誤差成分を含んでおり、 前記キャリッジの位置に応じた誤差成分の測定は、前記
    第1方向に複数個のアライメントマークを有する前記マ
    スクの当該複数個のアライメントマークと、前記第1方
    向に複数個のアライメントマークを有する前記感光基板
    の当該複数個のアライメントマークとの前記第2方向の
    それぞれの位置ずれを測定する工程を含むことを特徴と
    する、請求項1記載の走査型露光装置の長尺鏡の平面度
    差の測定方法。
JP9316304A 1997-10-30 1997-10-30 走査型露光装置の長尺鏡の平面度差の測定方法 Pending JPH11132762A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001345254A (ja) * 2000-06-01 2001-12-14 Canon Inc 干渉計搭載ステージ
US6654099B2 (en) 2000-01-27 2003-11-25 Nikon Corporation Scanning exposure apparatus, scanning exposure method and mask
CN103453858A (zh) * 2013-09-02 2013-12-18 深圳市大族激光科技股份有限公司 平面度检测修正一体机及检测修正方法

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