JPH10284416A - 走査型露光装置及び方法 - Google Patents

走査型露光装置及び方法

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JPH10284416A
JPH10284416A JP9110484A JP11048497A JPH10284416A JP H10284416 A JPH10284416 A JP H10284416A JP 9110484 A JP9110484 A JP 9110484A JP 11048497 A JP11048497 A JP 11048497A JP H10284416 A JPH10284416 A JP H10284416A
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JP
Japan
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mask
mirror
photosensitive substrate
reflecting
optical system
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JP9110484A
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English (en)
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Makoto Tsuchiya
誠 土屋
Kei Nara
圭 奈良
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】長尺鏡の面精度によらずに、高精度に走査露光
することができる走査型露光装置を提供する。 【解決手段】パターンが形成されたマスク5と、パター
ンの像を感光基板6に投影する投影光学系と、投影光学
系に対してマスクと感光基板とを同期して投影光学系の
光軸と直交する第1方向yに移動させる第1移動機構と
を備えた走査型露光装置において、第1方向yに沿って
固設され、マスク5と対向する反射面を有した第1の反
射鏡7と、第1方向yに沿って固設され、感光基板6と
対向する反射面を有した第2の反射鏡8と、第1移動機
構による移動に応じて、マスクと第1の反射鏡との距離
を検出する第1の干渉系Imyと、第1移動機構による移
動に応じて、感光基板と第2の反射鏡との距離を検出す
る第2の干渉系Ipyと、両干渉系Imy、Ipyの検出結果
に基づいて求められた、両反射面の平面度差に関するデ
ータを記憶する記憶手段26とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査型露光装置に関
し、特に走査途中におけるマスクステージとプレートス
テージとの位置ずれの補正に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】最近の液晶基板の大型
化に対応するために、特願平8−184113号には、
マスクの法線と走査方向との双方に直交する横方向につ
いてのマスクとプレートとの間の相対的な位置ずれを計
測するための基準となる、走査方向に延びた長尺鏡の面
精度を厳しくすることなく、走査露光する技術が開示さ
れている。しかし、この技術においては、長尺鏡に短い
周期のうねりがある場合に、マスクとプレートとの間の
横ずれを無視できるレベルに高精度に保つことが出来な
いという不都合があった。本発明はこの問題点に鑑み、
長尺鏡の面精度によらずに、高精度に走査露光すること
ができる走査型露光装置とその手法を提供することを課
題とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、一実施例を表す図1に
対応付けて説明すると、パターンが形成されたマスク
(5)と、前記マスクのパターンの像を感光基板(6)
に投影する投影光学系と、前記投影光学系に対して前記
マスクと前記感光基板とを同期して前記投影光学系の光
軸と直交する第1方向に移動させる第1移動機構とを備
えた走査型露光装置において、前記第1方向に沿って固
設され、前記マスクの所定の端面と対向する反射面を有
した第1の反射鏡(7)と、前記第1方向に沿って固設
され、前記感光基板の所定の端面と対向する反射面を有
した第2の反射鏡(8)と、前記第1移動機構による前
記移動に応じて、前記マスクの所定の端面と前記第1の
反射鏡との距離に関する量を検出する第1の干渉系(I
my、Ick、Ix1、Ix2)と、前記第1移動機構による前
記移動に応じて、前記感光基板の所定の端面と前記第2
の反射鏡との距離に関する量を検出する第2の干渉系
(Ipy、Ick、Ix1、Ix2)と、前記第1の干渉系と前
記第2の干渉系との検出結果に基づいて求められた、前
記第1の反射鏡の前記反射面と前記第2の反射鏡の前記
反射面との平面度差に関するデータを記憶する記憶手段
(26)とを設けたことを特徴とする走査型露光装置で
ある。
【0004】本発明はまた、マスク(5)のパターンの
像を投影光学系により感光基板(6)に投影するととも
に、前記投影光学系に対して前記マスクと前記感光基板
とを同期して前記投影光学系の光軸と直交する第1方向
に移動させて前記マスクのパターンの像を露光する走査
型露光方法において、前記マスクの所定の端面と対向す
る反射面を有し前記第1方向に沿って固設された第1の
反射鏡(7)と、前記マスクの所定の端面との距離に関
する量を前記移動に応じて検出する第1ステップと、前
記感光基板の所定の端面と対向する反射面を有し前記第
1方向に沿って固設された第2の反射鏡(8)と、前記
感光基板の所定の端面との距離に関する量を前記移動に
応じて検出する第2のステップと、前記第1、第2ステ
ップの検出結果に基づいて、前記第1の反射鏡の前記反
射面と前記第2の反射鏡の前記反射面との平面度差に関
するデータを求めるステップとを含むことを特徴とする
走査型露光方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。図1に本発明による走査型露光装置の一実
施例の概略構成を示す。以下の説明では、走査方向、す
なわち縦方向をx軸とし、マスク5と同一面内において
x軸に直交する横方向をy軸とし、マスク5の法線方向
をz軸とする座標系をとっている。超高圧水銀ランプ等
の光源(不図示)から射出された照明光は、光ファイバ
ー等(不図示)を介して、5つ照明光学系(不図示)に
導かれる。各照明光学系は、それぞれフライアイレン
ズ、視野絞り等(不図示)を含んで構成される。各照明
光学系から射出されたそれぞれの照明光は、マスク5上
の異なる照明領域14a〜14eを均一に照明する。マ
スク5を通過した各光束は、それぞれ等倍正立の結像を
行う5つの投影レンズ部を有した投影光学系PL(図9
参照)を介して、感光基板であるプレート6上の異なる
露光領域15a〜15eを露光し、こうしてマスク5上
の照明領域14a〜14eのパターンの像をプレート6
上に結像する。各照明領域14a〜14eはそれぞれ分
離して配置されているが、各照明領域14a〜14eの
x方向の幅をx方向に積算した積算幅は、同一の幅を持
ってy方向に連続するように形成されている。
【0006】各照明光学系と各投影光学系は、架台1に
よって支持されている。架台1には、駆動装置(不図
示)によってx方向に走行駆動されるキャリッジ2が搭
載されており、このキャリッジ2に、マスクステージ3
とプレートステージ4とが保持されている。マスクステ
ージ3にはマスク5が保持されており、プレートステー
ジ4にはプレート6が保持されており、こうしてキャリ
ッジ2をx方向に走査することにより、マスク5上のパ
ターンの全体がプレート6上に転写される。マスクステ
ージ3は、微動機9〜11を介してキャリッジ2に支持
されており、すなわちx方向微動機9によってマスクス
テージ3のx方向の位置を微動し、y方向微動機10,
11によってマスクステージ3のy方向の位置とz軸回
りの回転方向とを微動できるように構成されている。
【0007】一方、プレートステージ4は、プレート6
の厚みムラや傾きの影響を補正し、同時にマスクパター
ンの結像面に一致させるために、3つ以上のz方向微動
機(不図示)を介してキャリッジ2に支持されており、
こうしてz方向の微動(オートフォーカス)と、x軸回
り及びy軸回りの傾斜角度(オートレベリング)を調節
できるように構成されている。また架台1には、マスク
用長尺鏡7とプレート用長尺鏡8が固定されている。両
長尺鏡7,8はx方向に長く延びた反射鏡であり、その
反射面の法線はy方向を向いている。マスク用長尺鏡7
はマスクステージ3に対向して配置され、プレート用長
尺鏡8はプレートステージ4に対向して配置されてい
る。
【0008】図9は、図1の走査型露光装置を部分的に
表わした斜視図である。投影光学系PLは、照明領域1
4a〜14eのそれぞれの領域を通過した光束をプレー
ト6に投影するため千鳥状に配置された5つの投影レン
ズ部を有している。なお、図9では5つの投影レンズ部
を代表して投影光学系PLと表わしており、また、投影
光学系PLの光軸をAXと示している。図9から明らか
なように、マスク用長尺鏡7とプレート用長尺鏡8と
は、投影光学系PLの光軸AXと直交する第1の方向で
あるX方向に沿って配設されている。
【0009】図1に戻ってマスクステージ3とプレート
ステージ4の位置と姿勢は、次のように6つの干渉計I
x1、Ix2、Icx、Imy、Ipy及びIckによって監視され
ている。先ず差動型干渉計Ix1は、マスクステージ3と
プレートステージ4とのx方向の相対的な位置ずれ(縦
ずれ)を計測するためのものである。すなわち架台1に
固定されたレーザー光源(不図示)から射出されたレー
ザー光束は、架台1に固定されたビームスプリッタ16
aにより分割され、分割された各光束は、それぞれ架台
1に固定された反射鏡16b,16dで反射し、それぞ
れマスクステージ3とプレートステージ4とに固定され
反射鏡16c,16eで反射し、往路を逆進してビーム
スプリッタ16aで合成されて干渉し、干渉計Ix1のレ
シーバ(不図示)に入射する。
【0010】差動型干渉計Ix2は、干渉計Ix1とはy方
向に異なる位置において、マスクステージ3とプレート
ステージ4とのx方向の相対的な位置ずれ(縦ずれ)を
計測するためのものである。すなわち干渉計Ix2用のレ
ーザー光束は、ビームスプリッタ17aにより分割さ
れ、分割された各光束は、それぞれ反射鏡17b,17
dで反射し、それぞれマスクステージ3とプレートステ
ージ4とに固定され反射鏡17c,17eで反射し、往
路を逆進してビームスプリッタ17aで合成され、干渉
計Ix2のレシーバに入射する。なお、マスクステージ3
に固定した反射鏡16cと17cとの間隔と、プレート
ステージ4に固定した反射鏡16eと17eとの間隔は
等しく、以降この間隔をHとする。マスクステージ3上
の反射鏡16c、17c及びプレートステージ4上の反
射鏡16e、17eの位置は、各ステージ3,4の中心
から等距離にあることが望ましい。
【0011】測長型干渉計Icxは、キャリッジ2の移動
距離を計測するためのものである。すなわち干渉計Icx
用のレーザー光束は、ビームスプリッタ18aにより分
割され、分割された各光束は、それぞれ架台1に固定さ
れた反射鏡18b,18dで反射し、一方の光束はマス
クステージ3上に固定された反射鏡18cで反射し、他
方の光束は投影光学系に固定された固定鏡18eで反射
し、両光束は往路を逆進してビームスプリッタ18aで
合成されて干渉し、干渉計Icxのレシーバに入射する。
こうして干渉計Icxによって、マスクステージ3と固定
鏡18eとのx方向の距離が計測される。
【0012】測長型干渉計Imyは、マスクステージ3と
マスク用長尺鏡7とのy方向の距離を計測するためのも
のである。また測長型干渉計Ipyは、プレートステージ
4とプレート用長尺鏡8とのy方向の距離を計測するた
めのものである。両干渉計Imy,Ipyは同様の構成であ
るので、干渉計Imyについての説明をかっこ外に記載
し、干渉計Ipyについての説明をかっこ内に記載する。
すなわち干渉系Imy(Ipy)用のレーザ光束はマスクス
テージ3(プレートステージ4)に固定されたビームス
プリッタ19a(20a)により2つの光束に分割され
る。この2つの光束の内のビームスプリッタ19a(2
0a)を透過した光束は、マスクステージ3(プレート
ステージ4)上に配設されたλ/4板19d(20d)
を通り、マスクステージ3(プレートステージ4)上に
配設された反射鏡19b(20b)で反射し、再びλ/
4板19d(20d)を通る。λ/4板19d(20
d)を通った光束は、ビームスプリッタ19a(20
a)と、マスクステージ3(プレートステージ4)上に
配設されたコーナキューブ19c(20c)と、ビーム
スプリッタ19a(20a)とをそれぞれ反射してλ/
4板19d(20d)を通り反射鏡19b(20b)で
反射し、λ/4板19d(20d)、ビームスプリッタ
19a(20a)をそれぞれ通り干渉系Imy(Ipy)の
レシーバに入射する。
【0013】ビームスプリッタ19a(20a)により
分割された光束の内のビームスプリッタ19a(20
a)で上方に反射された光束は、λ/4板19e(20
e)を通り長尺鏡7(8)で反射し、λ/4板19e
(20e)とビームスプリッタ19a(20a)とをそ
れぞれ通りコーナキューブ19c(20c)で反射す
る。コーナキューブ19c(20c)で反射された光束
は、ビームスプリッタ19a(20a)とλ/4板19
e(20e)とをそれぞれ通り、長尺鏡7(8)で反射
して、λ/4板19e(20e)を通りビームスプリッ
タ19a(20a)で反射されて干渉系Imy(Ipy)の
レシーバに入射する。これにより、ビームスプリッタ1
9a(20a)により2つの光束に分割された光束は、
再びビームスプリッタ19a(20a)で合成されて干
渉してレシーバに入射する。
【0014】差動型干渉計Ickは、両長尺鏡7,8を介
して、マスクステージ3とプレートステージ4とのy方
向の相対的な位置ずれを計測するためのものである。す
なわち干渉計Ick用のレーザー光束は、ビームスプリッ
タ21aにより分割され、分割された各光束は、それぞ
れ架台1に固定された反射鏡21b,21dで反射し、
一方の光束はマスクステージ3上の反射鏡21cで反射
し、マスク用長尺鏡7で反射する。他方の光束はプレー
トステージ4上の反射鏡21eで反射し、プレート用長
尺鏡8で反射する。両光束は往路を逆進してビームスプ
リッタ21aで合成されて干渉し、干渉計Ickのレシー
バに入射する。なお、マスクステージ3に固定したコー
ナキューブ19cと反射鏡21cとのx方向の間隔と、
プレートステージ4に固定したコーナキューブ20cと
反射鏡21eとのx方向の間隔は等しく、以降この間隔
をLとする。
【0015】キャリッジ2の位置をxとし、マスクステ
ージ3とプレートステージ4とのx方向の相対的な位置
ずれ量(縦ずれ量)をΔX(x)とし、y方向の相対的
な位置ずれ量(横ずれ量)をΔY(x)とし、z軸回り
の相対的な角度ずれ量をΔT(x)とする。また両長尺
鏡7,8の平面度差をΔh(x)とする。平面度差Δh
とは、マスク用長尺鏡7の反射面とプレート用長尺鏡8
の反射面とのy方向の相対的な位置ずれ量(横ずれ量)
である。各干渉計Ix1、Ix2、Icx、Imy、Ipy、Ick
の計測値をそれぞれ同じ文字を用いて、Ix1、Ix2、I
cx、Imy、Ipy、Ickと表すと、 ΔX(x)=(Ix1+Ix2)/2 ‥‥(1) ΔT(x)=(Ix1−Ix2)/H ‥‥(2) ΔY(x)=Imy−Ipy−Δh(x) ‥‥(3) となる。
【0016】上記(1)〜(3)式のうち、(1)式の
縦ずれΔXと(2)式の角度ずれΔTの値は、干渉計I
x1,Ix2の計測値から直ちに得られる。また(3)式の
横ずれΔYについては、平面度差Δhがキャリッジ2の
位置xの関数として、制御装置25内の記憶装置26内
に格納されており、このΔh(x)と干渉計Imy,Ipy
の計測値とから、横ずれΔYを求めている。こうしてx
−y面内での縦ずれΔXと横ずれΔYと角度ずれΔTに
対して、制御装置25によって微動機9〜11を駆動
し、マスクステージ3の位置をx−y面内で微調整する
ことにより、走査露光時のマスクステージ3とプレート
ステージ4との相対的な位置関係を一定に保っている。
【0017】以下に、両長尺鏡7,8の平面度差Δh
(x)の求め方について説明する。この平面度差Δh
(x)は、各長尺鏡7,8自体の鏡面形状と、各長尺鏡
7,8の架台1への取り付け姿勢に依存する。本実施例
は、一方において各長尺鏡7,8自体の鏡面形状を連続
的に測定し、他方において各長尺鏡7,8を架台1に取
り付けたときの平面度差Δh(x)を離散的に測定し、
しかる後に離散的に求められた平面度差Δhの各区間内
を、両長尺鏡7,8の連続的な形状の差で補間すること
により、平面度差Δhをxの連続関数として求めるもの
である。
【0018】そこで先ず、各長尺鏡7,8自体の鏡面形
状を連続的に求める方法について説明する。図2は各長
尺鏡7,8の面精度を連続的に計測するための概要を示
した図である。この計測は架台1への組み込み前、例え
ば、長尺鏡7,8の研磨終了時に、面精度の確認と計測
を兼ねて行うのが効率的である。また計測時の長尺鏡
7,8の姿勢は、架台1に組み込んだときの姿勢と同一
とすることが望ましい。
【0019】レーザー光源30から射出されたレーザー
光束は、ビームエキスパンダ31により光径を広げら
れ、レンズ32を通り平行光線となる。次いでレーザー
光はハーフミラー33を透過し、透過光の一部はフィゾ
ー素子の最終面に設けた参照面35で反射し、往路を逆
進してハーフミラー33に戻る。参照面35の裏面34
には反射防止膜がコーティングされている。他方、参照
面35を透過したレーザー光は、マスク用長尺鏡7(又
はプレート用長尺鏡8)で反射し、往路を逆進してハー
フミラー33に戻る。参照面35で反射したレーザー光
と長尺鏡7(8)で反射したレーザー光は干渉し、ハー
フミラー33で反射し、検出器36に達する。こうして
検出器36によって参照面35に対する長尺鏡7(8)
の面精度を計測することができ、すなわち長尺鏡7
(8)の任意の点における平面度を求めることが可能と
なる。
【0020】なお液晶基板の大型化に伴い、長尺鏡7
(8)は長くなることが予想されるが、参照面35より
も長くなった場合には、長尺鏡7(8)をずらして複数
回の測定を行うことにより、全面を計測することができ
る。ただし、この場合、後述する干渉計Imy、Ipy、I
ckによる計測点をオーバーラップさせて計測する必要が
ある。また図2では長尺鏡7(8)の面精度の計測にフ
ィゾー干渉計を用いているが、計測方法はこれに限られ
たものではない。
【0021】次に長尺鏡の平面度差を離散的に計測する
方法について説明する。計測はキャリッジ2を走査しな
がら、一定の計測間隔Lごとに計測する。計測終了まで
は、マスクステージ3とプレートステージ4は相対的に
固定し、すなわち微動機9〜11は駆動しない。計測を
行う間隔Lは、干渉計Imy又は干渉計Ipyの光束が長尺
鏡7又は長尺鏡8で反射する位置と、干渉計Ickの光束
が長尺鏡7又は長尺鏡8で反射する位置とのx方向の間
隔とする。計測は次のように行う。長尺鏡7,8の一端
にキャリッジ2を移動したときの干渉計Imy、Ipy、I
ckの値を計測する。次いでキャリッジ2の位置を干渉計
cxで計測しながら、キャリッジ2の位置をLだけ移動
し、その位置で干渉計Imy、Ipy、Ickの値を計測す
る。以下同様に、キャリッジ2の位置をLだけ移動する
ごとに、干渉計Imy、Ipy、Ickの値を計測する。
【0022】以下簡単のために、長尺鏡上の離散的な計
測位置iにおける干渉計Imy、Ipy、Ickの計測値をそ
れぞれImy(i)、Ipy(i)、Ick(i)と標記す
る。すなわち離散的な位置を意味するときには変数iを
使用し、連続的な位置を意味するときには変数xを使用
する。なお明らかに、同一のキャリッジ2の位置におい
て計測されるのは、Imy(i)、Ipy(i)、Ick(i
−1)である。また、計測開始位置での干渉計の値をI
my(1)、Ipy(1)、Ick(0)とする。
【0023】干渉計Imyは、マスクステージ3とマスク
用長尺鏡7とのy方向の距離を計測しており、干渉計I
pyは、プレートステージ4とプレート用長尺鏡8とのy
方向の距離を計測している。したがってこれらの両干渉
計Imy,Ipyの計測値には、両長尺鏡7,8の平面度差
Δh以外に、キャリッジ2のローリング誤差(x軸回り
の回転)と、干渉計リセット時のオフセットが含まれ
る。計測位置iにおける両長尺鏡の平面度差をΔh
(i)とし、ローリング量をr(i)とし、両干渉計I
my,Ipyのリセット時のオフセットをそれぞれA,Bと
する。
【0024】両干渉計Imy,Ipyの計測値の差としてI
y(i)を新たに、 Iy(i)≡Imy(i)−Ipy(i) ‥‥(4) と定義すると、次式が成り立つ。 Iy(i)≡Imy(i)−Ipy(i) =Δh(i)+r(i)+A−B ‥‥(5) (5)式中、Iy(i)は測定値であり、右辺は未知で
ある。
【0025】また干渉計Ickは、両長尺鏡7,8を介し
て、マスクステージ3とプレートステージ4とのy方向
の位置ずれを計測している。したがって干渉計Ickの計
測値には、両長尺鏡7,8の平面度差Δhと、キャリッ
ジ2のローリングに起因する誤差rと、干渉計リセット
時のオフセットCのほかに、更に、マスクステージ3と
プレートステージ4との縦ずれΔXと、z軸回りの角度
ずれΔTに起因する位置ずれが含まれる。また同時に計
測された干渉計Imy、Ipy、Ickの計測値に含まれるロ
ーリング量は等しい。したがってIck(i−1)は次式
で表される。 Ick(i−1)=Δh(i−1)+r(i)+C +ΔX(i−1)+ΔT(i−1)・H ‥‥(6)
【0026】縦ずれΔXと角度ずれΔTは測定値である
から、Ick′を(7)式で定義すると、(6)式は
(8)式となる。 Ick′(i)≡Ick(i)−ΔX(i)−ΔT(i)・H ‥‥(7) Ick′(i−1)=Δh(i−1)+r(i)+C ‥‥(8) (8)式中、Ick′(i−1)は測定値であり、右辺は
未知である。
【0027】更に、キャリッジ2のローリングに起因す
る誤差rを消去するために、ΔHを(9)式で定義する
と、ΔHは(5)式と(8)式から(10)式のように
なる。 ΔH(i)≡Iy(i)−Ick′(i−1) ‥‥(9) ΔH(i)=Δh(i)−Δh(i−1)+A−B−C ‥‥(10) (10)式中、ΔH(i)は干渉計Imy、Ipy、Ick
x1、Ix2の計測値から求められ、右辺は未知である。
【0028】ΔH(i)のi=1からi=k(k≧1)
までの和をS(k)とし、長尺鏡の位置kを新たに位置
iと標記すると、 S(i)≡ΔH(1)+ΔH(2)+‥‥+ΔH(i) ‥‥(11a) S(i)=Δh(1)−Δh(0)+A−B−C +Δh(2)−Δh(1)+A−B−C +・・・+ +Δh(i)−Δh(i−1)+A−B−C =Δh(i)−Δh(0)+(A−B−C)×i (i≧1) ‥‥(11b) となる。(11b)式中、S(i)は測定値であり、右
辺は未知である。かくして(11b)式より、位置iに
おける長尺鏡の平面度差Δh(i)は、 Δh(i)=S(i)+Δh(0)−(A−B−C)×i (i≧1) ‥‥(12) となる。i=0のときS(0)≡0とおくと、i=0の
ときも(12)式が成り立つ。
【0029】(12)式の右辺中、S(i)は測定値で
あり、Δh(0)と(A−B−C)×iが未知数であ
る。このうち、Δh(0)は長尺鏡の計測位置iに拘ら
ず常に一定のオフセットであるから、(3)式より明ら
かなように、マスクステージ3とプレートステージ4と
の間の横ずれ量ΔY(x)は変化せず、すなわちマスク
ステージ3とプレートステージ4とのアライメントをす
ることにより誤差とならない。一方、(A−B−C)×
iは長尺鏡の位置iに依存して線形に変化するから、そ
の係数(A−B−C)を求める必要がある。そこで次に
係数(A−B−C)の求め方を示す。
【0030】先ず第1工程として、(12)式中のS
(i)を測定するために、キャリッジ2を走査して各干
渉計の計測値を測定する。このとき既述のごとく、マス
クステージ3とプレートステージ4との間の縦ずれ量Δ
Xは(1)式によって連続的に計測され、x−y面内で
の角度ずれ量ΔTは(2)式によって連続的に計測され
るから、これらのずれ量ΔX,ΔTを一定に保ちなが
ら、キャリッジ2を走査することができる。しかし横ず
れ量ΔYは、平面度差Δh(x)が未知であるのみなら
ず、その離散値Δh(i)も未知であるから、横ずれ量
ΔYを一定に保つことはできない。そこで先ず、横ずれ
の調整は全く行わずにキャリッジ2を走査し、そのとき
のx=0,L,2×L,‥‥,i×L,‥‥での干渉計
my、Ipyの計測値Imy(i)、Ipy(i)を測定す
る。次いで第2工程として、(11a)式によってS
(i)を求める。
【0031】次いで第3工程として、(12)式中の
(A−B−C)を求めるために、図3に示す誤差計測用
のマスク40をマスクステージ3にセットし、誤差計測
用のプレートをプレートステージ4にセットして、1回
目の走査露光を行う。但し、(12)式中のS(i)は
既知となったが、係数(A−B−C)は未知であるため
に、この係数(A−B−C)を無視し、すなわち両長尺
鏡の平面度差の暫定式として、 Δh(i)=S(i) ‥‥(13) を用いる。また、iは離散値であるからΔh(i)とΔ
h(i+1)の間を、1次式で補間する。すなわち計測
位置iと干渉計Icxで計測されるキャリッジ2の位置x
との関係は、計測開始位置における干渉計Icxの値を0
とすると、次式で表される。 x=i×L ‥‥(14)
【0032】したがって、キャリッジ2が長尺鏡上の計
測位置iとi+1との間にあるときの両長尺鏡の平面度
差の暫定式Δh(x)は、次式で表される。 Δh(x)=[Δh(i+1)−Δh(i)]×(x/L−i) +Δh(i) ‥‥(15) かくして(13)式と(15)式によって両長尺鏡の平
面度差の暫定値が連続的に得られるから、(3)式によ
ってマスクステージ3とプレートステージ4との間の横
ずれ量ΔYを求め、この横ずれ量ΔYを一定に保ちなが
らキャリッジ2を走査する。
【0033】図3は誤差計測用のマスク40を示し、こ
のマスク40にはx方向に1列に、またy方向には間隔
Lごとに、複数のマーク41が描画されている。マーク
41のy方向の間隔は、両長尺鏡の離散的平面度計測に
おける計測間隔Lと一致させることが好ましい。図4は
1つのマーク41の拡大図を示しており、露光位置検出
用のパターンである。同図において斜線部は遮光領域で
あり、十文字状の部分が透光領域である。ここでは露光
位置検出用に十字マークを用いたが、露光位置が検出で
きるマークであればどのようなマークでもかまわない。
また、誤差検出用マスク40には、一対のマスク用アラ
イメントマーク42,43と、一対のプレート用アライ
メントマーク44,45が描画されている。両マーク4
2,43;44,45は、図3に示すように、x方向と
y方向との双方に若干ずらして配置されている。
【0034】マスク40の走査露光の後に、プレートを
現像する。プレート48には、図5に示すように、複数
のマーク41の転写マーク49のほかに、マスク用アラ
イメントマーク42,43の転写マーク(不図示)と、
プレート用アライメントマーク44,45の転写マーク
46,47が転写される。次いでマスク40とプレート
を共に90度回転させて、それぞれマスクステージ3と
プレートステージ4にセットし、マスク40上のマスク
用アライメントマーク42,43と、プレート48上の
プレート用アライメントマーク転写マーク46,47と
のアライメントを行う。すなわち両マーク42,43;
46,47の相対的な位置誤差をアライメント顕微鏡1
2、13により計測し、徴動機9〜11を駆動して、両
マーク42,43;46,47の位置を合わせ、しかる
後に2回目の露光を行う。
【0035】マスク40上のマスク用アライメントマー
ク42,43と、プレート用アライメントマーク44,
45とは、x,y方向に若干ずれて配置されており、2
回目の露光時には、マスク用アライメントマーク42,
43と、プレート用アライメントマークの転写マークと
を位置合わせした。したがって1回目の露光と2回目の
露光との間では、マスク用アライメントマーク42,4
3とプレート用アライメントマーク44,45との間隔
だけ、マスク40とプレート48とをずらして露光した
ことになる。
【0036】この結果、2回の露光によって得られる複
数のマーク41の像49は、図6に示すように、十字マ
ークが2つある像となる。両方の十字マークの間隔を顕
微鏡等で計測し、この測定値から、マスク40とプレー
ト48との位置ずれ量を差し引くことにより、両方の十
字マークの間の正味のずれ量を知ることができる。ここ
で微動機9〜11の制御は、x方向には正確に制御して
おり、y方向には暫定式によって制御している。したが
ってマーク41とその像との間には、x方向にはずれが
なく、y方向には暫定式によって制御したことによる誤
差だけ位置ずれを生じる。すなわち1回目の露光におい
て、マーク41とその像との間にはx方向にずれはな
く、2回目の露光時には90度回転していたから、2回
目の露光時の配置についていえば、マーク41とその1
回目の像との間には、y方向にずれがない。また、2回
目の露光時の配置について、マーク41とその2回目の
像との間には、y方向に暫定式によって制御したことに
よる誤差だけ位置ずれを生じる。したがって両方の十字
マークの間のy方向の正味のずれ量を計測することによ
り、暫定式によって制御したことによる誤差を知ること
ができる。
【0037】次いで第4工程として、係数(A−B−
C)を求める。図7は横軸にマーク41の位置iを取
り、縦軸にy方向、すなわち横方向の正味の位置ずれ量
をプロットした図である。横方向の正味の位置ずれ量
は、 −Δh(0)+(A−B−C)×i ‥‥(16) となるから、図7のプロットした点から回帰直線50を
求めると、その勾配が係数(A−B−C)となる。かく
して(12)式より、両長尺鏡の離散的な平面度差Δh
(i)を求めることができる。
【0038】なお、第3工程における微動機の制御は、
S(i)を測定した各計測点においては、(A−B−
C)×iを無視している点を除いて正しい制御が行われ
ている。したがって正味の横ずれ量を測定する計測点
は、S(i)を求めたときの計測点と一致させることが
好ましい。なぜならば、S(i)を求めたときの計測点
以外の点で正味の横ずれ量を測定すると、(A−B−
C)×i以外の要素が加わるおそれがあるからである。
正味の横ずれ量を測定する計測点と、S(i)を求めた
ときの計測点とを一致させるためには、先ずマーク41
の間隔を、S(i)を求めたときの計測間隔Lと一致さ
せる必要がある。次いで計測点自体を一致させるため
に、キャリッジ2の走査方向の基準位置を決める際に、
2回目の露光の配置でマスク40をセットし、マスク4
0上のマーク41が露光位置に一致するところから、L
の整数倍でキャリッジを移動したところを基準位置とす
れば良い。なお当然に、1回目の露光と2回目の露光と
の順序を逆転しても良い。
【0039】またこのように正味の横ずれ量を測定する
計測点と、S(i)を求めたときの計測点とを一致させ
たときには、各計測点の中間位置での微動機の制御は、
特に問題とならない。したがって本実施例では各計測点
の間を単に線形に補間したが、例えば、各計測点の間
を、両長尺鏡の実際の平面度差によって補間することも
できる。このように各計測点の間を、両長尺鏡の実際の
平面度差によって補間する手法は、正味の横ずれ量を測
定する計測点と、S(i)を求めたときの計測点とを一
致させることが困難なときに、有効である。
【0040】また、2回の露光によってy方向の位置ず
れを離散的に計測する方法に代えて、露光を行わずに、
次のようにしてy方向の位置ずれを離散的に計測するこ
ともできる。すなわち図8(a)と(b)に示すよう
に、誤差計測用のマスク60とプレート61のy方向の
一端側に、それぞれ複数のアライメントマーク62とア
ライメントマーク63を間隔Lでx方向に配置し、y方
向の他端側に、それぞれアライメントマーク62bとア
ライメントマーク63bを配置する。このマスク60と
プレート61をそれぞれマスクステージとプレートステ
ージにセットし、マスク60上の複数のアライメントマ
ーク62のうちの1つのアライメントマーク62aと、
プレート61上の複数のアライメントマーク63のうち
の1つのアライメントマーク63aをアライメントし、
マスク60上のアライメントマーク62bと、プレート
61上のアライメントマーク63bをアライメントする
ことにより、マスク60とプレート61の位置決めを行
う。
【0041】次いで縦ずれ量ΔXは(1)式によって正
確に制御し、x−y面内での角度ずれ量ΔTは(2)式
によって正確に制御し、横ずれ量ΔYは、(13)式と
(15)式によって得られる両長尺鏡の平面度差の暫定
式を用いて(3)式によって制御しながら、キャリッジ
2を走査する。そしてマスク60上の複数のアライメン
トマーク62と、プレート61上の複数のアライメント
マーク63とのy方向の誤差をアライメント顕微鏡12
を用いて計測する。その際、計測終了までは、アライメ
ント顕微鏡12により計測された誤差は補正しない。し
かる後、横軸にアライメントマーク62,63の位置を
取り、縦軸にy方向の計測誤差をプロットすれば、図7
と同様な結果が得られるから、両長尺鏡の離散的な平面
度差Δh(i)を求めることができる。
【0042】次に第5工程として、両長尺鏡の離散的な
平面度差Δh(i)と、干渉計で計測した各長尺鏡7,
8自体の鏡面形状とを合成することにより、任意の位置
における長尺鏡の平面度差Δh(x)を求める。干渉計
で計測したマスク側長尺鏡7の平面度をkm(x)と
し、プレート側長尺鏡8の平面度をkp(x)とする
と、干渉計で計測した姿勢における両長尺鏡の平面度差
Δk(x)は、 Δk(x)=km(x)−kp(x) となる。
【0043】両長尺鏡の離散的な平面度差Δh(i)
と、干渉計で計測した姿勢における両長尺鏡の平面度差
Δk(x)との合成は、各区間[i,i+1]ごとにΔ
k(x)を区切り、その区間の両端でΔh(i)とΔh
(i+1)とに一致するように、Δk(x)をy方向に
移動し、且つy方向に拡大又は縮小することによって行
う。すなわち各区間ごとにΔk(x)に加算する移動量
をsft(i)とし、各区間ごとに加算する勾配をmag
(i)とすると、 Δh(i)=Δk(x)+sft(i)+mag(i)×(x−i×L) [i×L≦x≦(i+1)×L] ‥‥(17) となる。
【0044】x=i×Lにおいて、 Δh(i)=Δk(i×L)+sft(i) ‥‥(18) であり、x=(i+1)×Lにおいて、 Δh(i+1)=Δk((i+1)×L)+sft(i)+mag(i)×L ‥‥(19) であるから、 sft(i)=Δh(i)−Δk(i×L) ‥‥(20) mag(i)=[Δh(i+1)−Δk((i+1)×L) −Δh(i)+Δk(i×L)]/L ‥‥(21) となる。
【0045】したがって、区間i×L≦x≦(i+1)
×Lにおける長尺鏡の連続的な平面度差Δh(x)は、 Δh(x)=Δk(x)+sft(i)+mag(i)×(x−i×L) ‥‥(22) となる。ただし、sft(i)、mag(i)はそれぞれ(2
0)、(21)式で与えられる。さらに、全区間でsft
(i)とmag(i)を求めれば、任意の位置における連
続的な平面度差Δh(x)を求めることができる。
【0046】なお、マスクステージ3に固定したコーナ
キューブ19cと反射鏡21cとの間隔L、ないしはプ
レートステージ4に固定したコーナキューブ20cと反
射鏡21eとの間隔Lを相当に狭くしたときには、両長
尺鏡7,8自体の形状を連続的に測定せずに、長尺鏡の
互いに隣接する離散的な平面度差Δh(i)とΔh(i
+1)との間を、線形に補間することもできる。また、
長尺鏡の大型化によって、長尺鏡の連続的な平面度が分
割して計測された場合には、(22)式の区間[i×L
≦x≦(i+1)×L]で使用されるΔk(x)、すな
わちkm(x)とkp(x)は、同一の計測で得られたも
のが望ましい。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明による走査型露光
装置及び測定方法によれば、長尺鏡の平面度に依存する
することなく、高い露光精度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による走査型露光装置の一実施例の構成
を示す斜視図
【図2】長尺鏡の面精度を連続的に計測するときの配置
【図3】暫定式によって生じる誤差を計測するために用
いるマスクを示す平面図
【図4】誤差計測用マスクに用いるマークを示す拡大図
【図5】誤差計測用マスクのマークが転写されたプレー
トを示す平面図
【図6】2回の露光によって転写されたマークの像を示
す拡大図
【図7】露光誤差分布を示す説明図
【図8】暫定式によって生じる誤差を計測するために用
いる別の(a)マスクと(b)プレートを示す平面図
【図9】図1の走査型露光装置を部分的に表わした斜視
図である。
【符号の簡単な説明】
1…架台 2…キャリッジ 3…マスクステージ 4…プレートステー
ジ 5…マスク 6…プレート 7…マスク用長尺鏡 8…プレート用長尺
鏡 9、10、11…徴動機 12、13…アライ
メント顕微鏡 14a〜14e…マスク照明領域 15a〜15eプレ
ート露光領域 Ix1、Ix2、Icx、Imy、Ipy、Ick…干渉計 16a、17a、18a、19a、20a、21a…ビ
ームスプリッタ 16b〜16e、17b〜17e、18b〜18e…反
射鏡 19b、20b、21b〜21e…反射鏡 19c、20c…コーナキューブ 19d、19e、20d、20e…λ/4板 25…制御装置 26…記憶装置 30…レーザー光源 31…ビームエキス
パンダ 32…レンズ 33…ハーフミラー 34…裏面 35…参照面 36…検出器 40…誤差計測用マスク 41…マーク 42、43…マスク用アライメントマーク 44、45…プレート用アライメントマーク 46、47…プレート用アライメントマーク転写マーク 48…誤差計測用プレート 49…マーク転写マ
ーク 50…回帰直線 60…誤差計測用マスク 61…誤差計測用プ
レート 62、63…アライメントマーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パターンが形成されたマスクと、前記マス
    クのパターンの像を感光基板に投影する投影光学系と、
    前記投影光学系に対して前記マスクと前記感光基板とを
    同期して前記投影光学系の光軸と直交する第1方向に移
    動させる第1移動機構とを備えた走査型露光装置におい
    て、 前記第1方向に沿って固設され、前記マスクの所定の端
    面と対向する反射面を有した第1の反射鏡と、 前記第1方向に沿って固設され、前記感光基板の所定の
    端面と対向する反射面を有した第2の反射鏡と、 前記第1移動機構による前記移動に応じて、前記マスク
    の所定の端面と前記第1の反射鏡との距離に関する量を
    検出する第1の干渉系と、 前記第1移動機構による前記移動に応じて、前記感光基
    板の所定の端面と前記第2の反射鏡との距離に関する量
    を検出する第2の干渉系と、 前記第1の干渉系と前記第2の干渉系との検出結果に基
    づいて求められた、前記第1の反射鏡の前記反射面と前
    記第2の反射鏡の前記反射面との平面度差に関するデー
    タを記憶する記憶手段とを設けたことを特徴とする走査
    型露光装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の走査型露光装置において、 前記マスクと前記感光基板との少なくとも一方を前記投
    影光学系の光軸と前記第1方向とに直交する方向に移動
    する第2移動機構と、 前記第1移動機構による前記移動中に、前記記憶手段に
    記憶された前記データに基づいて前記第2移動機構を制
    御する制御手段とを設けたことを特徴とする走査型露光
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の走査型露光装置において、 前記平面度差に関するデータは、前記固設される前の前
    記第1の反射鏡の前記反射面と前記第2の反射鏡の前記
    反射面との平面度に関するデータにより補完されている
    ことを特徴とする走査型露光装置。
  4. 【請求項4】マスクのパターンの像を投影光学系により
    感光基板に投影するとともに、前記投影光学系に対して
    前記マスクと前記感光基板とを同期して前記投影光学系
    の光軸と直交する第1方向に移動させて前記マスクのパ
    ターンの像を露光する走査型露光方法において、 前記マスクの所定の端面と対向する反射面を有し前記第
    1方向に沿って固設された第1の反射鏡と、前記マスク
    の所定の端面との距離に関する量を前記移動に応じて離
    散的に検出する第1ステップと、 前記感光基板の所定の端面と対向する反射面を有し前記
    第1方向に沿って固設された第2の反射鏡と、前記感光
    基板の所定の端面との距離に関する量を前記移動に応じ
    て離散的に検出する第2のステップと、 前記第1、第2ステップの検出結果に基づいて、前記第
    1の反射鏡の前記反射面と前記第2の反射鏡の前記反射
    面との平面度差に関するデータを求めるステップとを含
    むことを特徴とする走査型露光方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の走査型露光方法において、 前記平面度差に関するデータを求めるステップは、前記
    固設される前の前記第1の反射鏡の前記反射面と前記第
    2の反射鏡の前記反射面との平面度に関するデータに基
    づいて求められることを特徴とする走査型露光方法。
  6. 【請求項6】請求項4または請求項5記載の走査型露光
    方法において、 前記露光中に前記平面度差に関するデータに応じて、前
    記マスクと前記感光基板との少なくとも一方を前記投影
    光学系の光軸と前記第1方向とに直交する方向に移動す
    るステップを含むことを特徴とする走査型露光方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001345254A (ja) * 2000-06-01 2001-12-14 Canon Inc 干渉計搭載ステージ
US6654099B2 (en) 2000-01-27 2003-11-25 Nikon Corporation Scanning exposure apparatus, scanning exposure method and mask
KR100671519B1 (ko) 2003-04-17 2007-01-19 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 액정표시장치의 반사판 제조 방법
US7283200B2 (en) 2003-07-17 2007-10-16 Nikon Corporation System and method for measuring displacement of a stage

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