JP3744099B2 - 楕円振動パーツフィーダ - Google Patents

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義明 谷山
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は楕円振動パーツフィーダに関するものであり、更に詳しくは、簡易化された振動伝達機構を有する楕円振動パーツフィーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
楕円振動パーツフィーダは部品を収容し移送するためのボウルに楕円捩り振動を与えるようにしたものであり、直線的な捩り振動によるものよりは部品の移送速度が大であるという特性を有している。
【0003】
例えば、図12は本願出願人の出願による特開平5−105220号、特開平8−268531号の各公報に記載されている楕円振動パーツフィーダ100の部分破断側面図、図13は図12における[13]−[13]線方向の平面図、図14は底面図である。なお、図12は図13における[12]−[12]線方向の断面図に相当し、更に脚部117について部分断面を示している。
【0004】
ボウル102は十字状の上側可動フレーム107に固定されており、この上側可動フレーム107は水平振動のための4組の垂直板ばね109によって十字状の下側可動フレーム108に連結されている。すなわち、上側可動フレーム107の4個の端部107aに垂直板ばね109の上端部がボルトで固定され、下側可動フレーム108の4個の端部108aに垂直板ばね109の下端部がボルトで固定されている。端部107aと端部108aとは上下方向に整列している。
【0005】
固定フレーム110の中央部にはコイル112を巻装した垂直方向加振用の第1電磁石111が固定されて上側可動フレーム107の中央部の下面に固定されている垂直方向可動コア113と対向されている。また、固定フレーム110の相対する側壁部には第1電磁石111を挟む対称位置に水平方向加振用の一対の第2電磁石114が固定され、それぞれにコイル115が巻装されている。そして、第2電磁石114に対向して、上側可動フレーム107の下面には水平方向可動コア116が固定されている。固定フレーム110にはこれと一体的に4個の脚部117が形成されており、これら脚部117は防振ゴム118を介して基台に支持されている。脚部117にはばね取付部117aが形成されており、このばね取付部117aには四角形に組んだ垂直振動のため水平板ばね119の四隅部がボルトで固定され、それらの中央部は下側可動フレーム108にボルトで固定されている。なお、水平板ばね119はスペーサ120を介して2枚が重ねられている。
【0006】
以上の構成において、第1電磁石111は垂直方向の加振力を発生させる一方の振動駆動子であり、これによって駆動される振動系はボウル102、水平板ばね119、垂直方向可動コア113である。また、一対の第2電磁石114は水平方向の加振力を発生させる他方の振動駆動子であり、これによって駆動される振動系はボウル102、垂直板ばね109、水平方向可動コア116である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来例の楕円振動パーツフィーダ100は、上述したように、4個の脚部117に対して四角形に組んだ垂直振動用重ね板ばね119の四隅部を固定し、その各辺の垂直振動用重ね板ばね119の中央部に十字状の下側可動フレーム119を固定し、この下側可動フレーム119に対して、ボウル102を固定した上側可動フレーム107を4本の水平振動用重ね板ばね109で連結した構成となっている。すなわち、ボウル102は下側可動フレーム119と上側可動フレーム107を介して加振される構造となっている。
【0008】
更には、一対の水平振動用の第2電磁石114による水平方向の振動は直接に水平振動用の重ね板ばね109に伝達されるが、垂直振動用の第1電磁石111による垂直方向の振動は垂直方向に長い水平振動用の重ね板ばね109を介して垂直振動用の水平な重ね板ばね119に伝達されるようになっている。すなわち、垂直方向の振動と水平方向の振動とが合成される楕円捩り振動において、振動系は複雑な構成となっており、それに伴い必要な部品点数も多く、その組み立ても複雑になっている。
【0009】
また、垂直振動用の第1電磁石111、および水平振動用の第2電磁石114は何れも固定フレーム110内に設置されており、かつそれぞれが対向する垂直用可動コア113、水平用可動コア116との間隙の大きさの調整が困難な構造となっている。
【0010】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、振動系の構成が比較的単純であり構成部品点数が少なく、かつ駆動用の電磁石と可動コアとの間隙の調整が容易な楕円振動パーツフィーダを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、垂直方向加振用の第1電磁石と、水平方向加振用の少なくとも一対の第2電磁石と、ボウルを取り付けるための可動台と、該可動台をほぼ水平方向に振動させるための垂直板ばね群と、前記可動台を垂直方向に振動させるための一対の水平板ばね群とを備えた楕円振動パーツフィーダにおいて、
前記可動台は複数のばね取付部材を介して前記一対の水平板ばね群を固定し、該一対の水平板ばね群の間に介設させた複数のアームを等角度間隔で放射状に形成した可動フレームに前記一対の水平板ばね群を固定し、前記可動フレームの前記複数のアームの各端部と下方の基台とを前記垂直板ばね材群により結合しており、
前記水平板ばね群が四角形水平板ばねに組まれており、
該水平板ばねの各辺の中央部または角部が前記ばね取付部材に取り付けられ、かつ前記水平板ばねの前記角部または前記中央部が前記可動フレームの中央部に取り付けられるようにしたことを特徴とする楕円振動パーツフィーダ、によって解決される。
【0012】
また、以上の課題は、垂直方向加振用の第1電磁石と、水平方向加振用の少なくとも一対の第2電磁石と、ボウルを取り付けるための可動台と、該可動台をほぼ水平方向に振動させるための垂直板ばね群と、前記可動台を垂直方向に振動させるための一対の水平板ばね群とを備えた楕円振動パーツフィーダにおいて、前記可動台は中央部でボウルを固定させ、該可動台に固定されるばね取付部材はほぼ円柱状であって、外周縁部に等角度間隔でばね取付用突部を有し、前記水平板ばね群が四角形水平ばねに組まれており、前記水平板ばねの各辺の中央部又は角部が前記ばね取付用突部を介在させて、該ばね取付用突部に固定され、前記水平板ばねの前記角部又は前記中央部が、前記可動台を囲繞するように配設され、等角度間隔で径内外に延在する直線的なばね受部を形成させたリング状可動フレームの前記ばね受部の径内方側ばね受部分に固定され、前記ばね受部の径外方側ばね受部分に前記垂直板ばね群の上端部が固定され、該垂直板ばね群の下端部は前記基台に固定されるようにしたことを特徴とする楕円振動パーツフィーダ、によって解決される。
【0013】
また、以上の課題は、垂直方向加振用の第1電磁石と、水平方向加振用の少なくとも一対の第2電磁石と、ボウルを取り付けるための可動台と、該可動台をほぼ水平方向に振動させるための垂直板ばね群と、前記可動台を垂直方向に振動させるための一対の水平板ばね群とを備えた楕円振動パーツフィーダにおいて、前記可動台は円板状であって、中央部にボウルを固定させ、外周部から径外方へ延びる複数の水平板ばね群を上、下面に固定さ せ、該水平板ばね群の各上下端部にブロック部材を介在させ、該ブロック部材に前記垂直板ばね群の各板ばねの上端部を取り付け、下端部はベースブロックに取り付けるようにしたことを特徴とする楕円振動パーツフィーダ、によって解決される。
【0014】
実施の形態によって請求項1を例示すれば、図2は実施例1の楕円振動パーツフィーダ1における駆動部20の斜視図であり、図4は同駆動部20の平面図、図5は図4における[5]−[5]線方向の断面図である。
【0015】
ボウル10が固定される可動台15の下面の4か所に固定されたばね固定部材16に対して、四角形に組まれた水平板ばね27の各辺の中央部が固定されており、水平板ばね27の四隅部がアーム群としての四方へ延びる十字状可動フレーム28の各アームの中央部に固定されている。そして、十字状可動フレーム28の各端部28aはそれぞれ2枚の垂直板ばね37によって基台39と連結されている。
【0016】
そして、図5を参照して、可動台15と一体的なばね固定部材16の下面に螺着された長尺ボルト29に対して第1可動コア(垂直方向)25の取付板26の両端部が螺着され、この取付板26の上下に螺合させたナット29n、29n’によって位置決めされている。その第1可動コア25に対向して基台39上に垂直方向加振用の第1電磁石21が第1可動コア25との間隙G1 を調整可能に設置されて垂直振動系が構成されている。また、図4を参照して、十字状可動フレーム28の相対するアームの下側に位置して一対の第2可動コア(水平方向)35が固定されており、これらの第2可動コア35に対向して水平方向加振用の第2電磁石31が基台39上に、第2可動コア(水平方向)35との間隙G2 を調整可能に設置されて水平振動系が構成されている。
【0017】
すなわち、実施例1の楕円振動パーツフィーダ1の駆動部20において質量の大きい可動部はアーム群としての十字状可動フレーム28のみとされている。更には、垂直方向の振動は直接に垂直振動用の水平板ばね27へ伝達され、また水平方向の振動は直接に水平振動用の垂直板ばね37へ伝達されるようになっている。このように振動系の構成が単純化されており、従って駆動部20は必要な部品点数が少なく、またその組み立ても簡易化されている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の楕円振動パツフィーダの実施の形態を実施例によって図面と共に具体的に説明する。
【0019】
(実施例1)図1は実施例1の楕円振動パツフィーダ1のボウル10を取り外した駆動部20の分解斜視図であり、図2は同駆動部20の部分破断斜視図である。また、図3は駆動部20の側面図であり、図4はその平面図である。実施例1の楕円振動パツフィーダ1は部品を収容し移送するボウル10とこれに楕円捩り振動を与える駆動部20とからなっており、その全体は防振ゴム14を介して床面に設置されている。ボウル10は公知のように部品を底面に収容し、底面から周壁内面に沿ってスパイラル状に上昇して形成された帯状のトラックによって部品を移送する。そして、後述の図5を参照して、ボウル10は円板状の可動台15に形成されているセンター孔15hに対してセンターボルト10bで固定されているが、本発明は駆動部20にあるので、ボウル10の詳細な説明は省略する。
【0020】
ボウル10が固定される可動台15の下面に等角度間隔に配置されたL字形の4個のばね取付部材としてのばね固定部材16がそれぞれ2本のボルト16bで固定されている。各ばね固定部材16(以下、ばね取付部材ともいう)のばね受部16aの上面の孔16hには4組の単板の板ばねを四角形に組んだ板ばね27Aの各辺の中央部がボルト27bで固定されており、同じく下面には同様に四角形に組んだ板ばね27Bの各辺の中央部がボルト27bで固定されている。そして、板ばね27Aと板ばね27Bとは対として垂直方向の振動のための2重の水平板ばね27を構成している。また、四角形の水平板ばね27はその四隅部において十字状可動フレーム28の各アーム部の中央部の孔28hにボルト28bで固定されている。更には、十字状可動フレーム28はその各アームの端部28aが2枚からなる垂直板ばね37の上端部に挟まれ各アームの横孔28kを挿通するボルト37bによって連結されている。垂直板ばね37の下端部は基台39にボルト38bで固定された取付部材38を挟み、ボルト37cで取り付けられている。すなわち、ボウル10は基台39との間に水平板ばね27と垂直板ばね37とを介して支持されている。
【0021】
ボウル10に楕円捩り振動を与えるために、図4における[5]−[5]線方向の断面図である図5も参照して、相対する2個のばね固定部材16の各底面には長尺ボルト29が2本ずつ螺着されナット29cで緩み止めされている。そして、第1可動コア(垂直方向)25の取付板26の両端部がそれぞれ長尺ボルト29の下端部に螺着され、その上下をナット29n、29n’によって挟持され取付位置を調整可能に固定されている。一方、基台39の中央部にはコイル22を巻装した垂直方向加振用の第1電磁石21が第1可動コア25に対向して固定されている。すなわち、基台39の上面に4本の長尺ボルト24が螺着されてナット24cで緩み止めされており、第1電磁石21と一体的な取付板23の四隅部がこの長尺ボルト24に螺着され上下をナット24n、24n’によって挟持されて取付位置を調整可能に固定されている。従って、第1電磁石21と第1可動コア25との間隙G1 は電磁石21の取付板23と第1可動コア25の取付板26との両者の取付位置によって調整されるようになっている。
【0022】
また、図1、図4、および図5における[6]−[6]線方向の断面図である図6も参照して、十字状可動フレーム28の相対する2本のアームの側面に一対のリブ付きの取付板34がボルト34bで対称位置に固定され、それぞれの取付板34には第2可動コア(水平方向)35が、十字状可動フレーム28のアームの下方となるようにして、一体的に取付られている。一方、図1、図3、図4、図6を参照し、第2可動コア35に対向して、コイル32を巻装した水平方向加振用の第2電磁石31が基台39上の対称位置に固定されている。すなわち、図3、および分解斜視図である図7を参照して、基台39の上面にリブ付きの電磁石取付部材36がボルト36bで固定されており、この電磁石取付部材36には2個の素通し孔36hと2個のタップ孔36tが十字に斜交する位置に形成されている。素通し孔36hにはボルト41が挿通されて第2電磁石31の取付板33に形成されているタップ孔33tに螺合されて第2電磁石31が電磁石取付部材36に固定される。また、電磁石取付部材36のタップ孔36tには位置調整ボルト42が螺合されて、その先端が第2電磁石31の取付板33の浅孔33hに当接して第2電磁石31を位置決めするようになっており、位置調整ボルト42の螺合の深浅によって第2電磁石21と第2可動コア35との間隙G2 が調整される。
【0023】
実施例1の楕円振動パツフィーダ1の駆動部20は以上のように構成されるが、第1電磁石21のコイル22と第2電磁石31のコイル32への印加電圧を調整し、第1電磁石21による垂直方向の加振力と第2電磁石31による水平方向の加振力とに位相差をもたせて合成することによりボウル10に楕円捩り振動が与えられる。
【0024】
(実施例2)図8は実施例2の楕円振動パツフィーダ2の駆動部50の部分破断側面図、図9は駆動部50の平面図であり、また図8は図9における[8]−[8]線方向の部分破断側面図でもある。そして、図8、図9は実施例1における図5、図4に対応する図である。実施例2の楕円振動パツフィーダ2はボウル40と、これに楕円捩り振動を与える駆動部50とからなっており、その全体は防振ゴム44を介して床面に設置されている。
【0025】
図8を参照して、楕円振動パツフィーダ2の駆動部50においては、ボウル40がセンターボルト40bで螺着される可動台45の下面にほぼ円柱状のばね取付部材56がボルト56bで固定されている。なおセンターボルト40bの先端はばね取付部材56の上端部のくり抜き穴56h内へ挿入される。ばね取付部材56のほぼ半分の高さ位置には突部としてばね受け部56aが四方へ突出して形成されており、このばね受け部56aの上下の両面に対して、四角形に組まれた垂直振動のための水平板ばね57の各辺の中央部がボルト57bで固定されている。そして、ばね取付部材56の下面には第1可動コア55(垂直方向)が一体的に固定されている。
【0026】
この垂直方向の第1可動コア55に対向させて、コイル52を巻装した垂直方向加振用の第1電磁石51が取付板53を介して基台69に高さ位置調整可能に取り付けられている。すなわち実施例1の場合と同様に、基台69の上面に4本の長尺ボルト54が螺着されてナット54cで緩み止めされており、この長尺ボルト54に対して第1電磁石51と一体的な取付板53の四隅部が螺着され、上下をナット54n、54n’によって挟持されて第1可動コア55との間隙G3 を調整可能に固定されている。
【0027】
また、図9を参照して、実施例1における十字状可動フレーム28に代えて四方に延びるアーム59を備えたリング状可動フレーム58が使用され、リング状可動フレーム58の内周側へ突出する直線的なばね受け部58aに対して四角形に組まれた水平板ばね57の四隅部ボルト58bで固定されている。そして、リング状可動フレーム58のアーム59の先端部と、基台69にボルト68bで固定された取付部材68とが水平振動のための垂直板ばね67によって連結されていること、アーム59の下面に固定され垂下される一対の第2可動コア(水平方向)65のそれぞれに対向させて、コイル62を巻装した水平方向加振用の第2電磁石61が基台69上の電磁石取付部材66にボルト71で取り付けられ、ボルト72で位置決めされて、第2電磁石61と第2可動コア65との間隙G4 が調整可能とされていることは実施例1の場合と同様である。実施例2の楕円振動パツフィーダ2は実施例1の楕円振動パツフィーダ1と比較して部品点数が更に少なくなっており、組み立てが簡易化されている。
【0028】
実施例2の楕円振動パツフィーダ2は以上のように構成されるが、その作用は実施例1の場合と同様であり、第1電磁石51のコイル52と第2電磁石61のコイルへの印加電圧を調整し、それらの間の位相差を調整することによって垂直方向の加振力と水平方向の加振力が合成されてボウル40に所定の楕円捩り振動が与えられる。
【0029】
(実施例3)図10は実施例3の楕円振動パーツフィーダ3の駆動部80の側面図であり、図11はその平面図である。駆動部80においては、ベースブロック99の外縁部に90度間隔で形成されたばね取付部98を挟んで水平振動用の2枚の垂直板ばね97の下端部が固定され、上端部が固定されているスペ−サ86の内周側への延在部86aに垂直振動用の水平板ばね87の一端部がボルト87bで固定され、水平板ばね87の他端部は厚い円板状の可動台75にボルト87cで固定されている。そして、ボウル70は可動台75の中央の取付部74の取付孔74hにセンターボルトで固定されており、駆動部80と共にベースブロック99の下面の防振ゴム94を介して床面に設置されている。
【0030】
更には、可動台75の下面には第1可動コア(垂直方向)85が取り付けられており、これに対向するようにコイル82を巻装した垂直方向加振用の第1電磁石81がベースブロック99上に固定されている。また、可動台75から垂下されている一対の第2可動コア(水平方向)95のそれぞれに対向して、コイル92を巻装した水平方向加振用の第2電磁石91が設けられており、第2電磁石91はベースブロック99上の対称位置に形成された電磁石取付部96にボルトで固定されている。
【0031】
そして、第1電磁石81のコイル82、第2電磁石91のコイル92への印加電圧、およびそれらの間の位相差が調整され、垂直方向の加振力と水平方向の加振力とが合成されてボウル70に楕円捩り振動が与えられる。
【0032】
実施例3の楕円振動パーツフィーダ3においても、駆動部80の加振力は可動台75のみを介してボウル70に与えられる。また、垂直方向の振動は直接に水平板ばね87へ伝達され、水平方向の振動は垂直振動用の水平板ばね87を介して水平振動用の垂直板ばね97へ伝達されるが、水平板ばね87は短いので水平方向の振動に対しては剛体的に作用する。
【0033】
以上、各実施例について説明したが、勿論、本発明はこれらに限られることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0034】
例えば実施例1においては、アーム群として十字状可動フレーム28の4本のアームのうちの相対する2本のアームにそれぞれ水平方向の第2可動コア35を固定し、これらに水平方向加振用の第2電磁石31を対向させたが、4本のアームの全てに第2可動コア35を固定し、4個の第2電磁石31をそれぞれに対向させてもよい。
【0035】
また実施例1においては、アーム群として4本のアームからなる十字状可動フレーム28を採用したが、アームが放射状に設けられるのであれば、その本数は限定されず、4本より多くても少なくてもよい。そして例えば角度60度間隔のアームとする場合には六角形また三角形に組まれた水平板ばねが使用される。また、アームを角度120度間のY字形状とする場合には三角形に組まれた水平板ばねを使用することになる。
【0036】
また実施例1においては、4組の単板の板ばねを四角形に組んで上側の水平板ばね27Aとし、同様に下側の水平板ばね27Bを組んで、両者によって2重の水平板ばね27を形成させたが、上側の水平板ばね27Aまたは下側の水平板ばね27Bの何れか一方としてもよく、また4組の単板の板ばねを組んだ四角形の水平板ばねを更に付加した3重の水平板ばねとしてもよく、勿論、それ以上の多重の板ばねとしてもよい。
【0037】
また実施例1においては、4組の単板の板ばねを組んで四角形の水平板ばね27Aまたは27Bを形成させたが、2枚またはそれ以上の重ね板ばねの4組を組んで四角形としてもよい。また、水平板ばねを四角形以外の多角形に組む場合も同様である。
【0038】
また実施例1においては、水平板ばね27は可動台15に固定したばね固定部材16に取り付けたが、取付部を備えた可動台に直接取り付けてもよい。
【0039】
また実施例1においては、四角形に組んだ水平板ばね27の各辺の中央部を可動台15と一体的なばね固定部材16に固定し、水平板ばね27の四隅部をアーム群としての十字状可動フレーム28の各アームの中央部に固定したが、水平板ばね27の各辺の中央部を各アームの中央部に固定し、水平板ばね27の四隅部をばね固定部材に固定してもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明は以上に説明したような形態で実施され、次に述べるような効果を奏する。
【0041】
本発明の楕円振動パーツフィーダは、垂直方向の加振力と水平方向の加振力とを発生させる駆動部とボウルとの間における質量の大きい可動部はアーム群、円柱体又は円板のみとされており、また、垂直方向の振動は直接に垂直振動用の水平板ばねに伝達され、水平方向の振動は直接に水平振動用の垂直板ばねに伝達されるようになっており振動系が単純化されているので、設計能力が忠実に実現される。上記可動部に水平板ばね群が重ね板ばねとして固定されているので、従来より構成がはるかに簡単で振動は安定化される。
【0042】
また、振動系の単純化に伴い構成する部品点数が少なくなっており、その組み立ても簡易化されているほか、電磁石と可動コアとの間隙の調整も容易になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の楕円振動パーツフィーダにおける駆動部の分解斜視図である。
【図2】 同駆動部の斜視図である。
【図3】 同駆動部の部分破断側面図である。
【図4】 同駆動部の平面図である。
【図5】 図4における[5]−[5]線方向の断面図である。
【図6】 図5における[6]−[6]線方向の断面図である。
【図7】 水平方向加振用の第2電磁石の取り付けを示す分解斜視図である。
【図8】 実施例2の楕円振動パーツフィーダにおける駆動部の部分破断側面図である。
【図9】 同駆動部の平面図である。
【図10】 実施例3の楕円振動パーツフィーダにおける駆動部の側面図である。
【図11】 同駆動部の平面図である。
【図12】 従来例の楕円振動パーツフィーダの部分破断側面図である。
【図13】 図12における[13]−[13]線方向の平面図である。
【図14】 従来例の楕円振動パーツフィーダの底面図である。
【符号の説明】
1 実施例1の楕円振動パーツフィーダ
2 実施例2の楕円振動パーツフィーダ
3 実施例3の楕円振動パーツフィーダ
10 ボウル
15 可動台
16 ばね固定部材
20 駆動部
21 第1電磁石(垂直方向)
25 第1可動コア(垂直方向)
27 水平板ばね
28 十字状可動フレーム
31 第2電磁石(水平方向)
35 第2可動コア(水平方向)
36 電磁石取付部材
37 垂直板ばね
39 基台
40 ボウル
45 可動台
50 駆動部
51 第1電磁石
55 第1可動コア
56 ばね取付部材
57 水平板ばね
58 リング状フレーム
59 アーム
61 第2電磁石
65 第2可動コア
66 電磁石取付部材
67 垂直板ばね
69 基台
70 ボウル
74 ボウル取付部
75 可動台
80 駆動部
81 第1電磁石
85 第1可動コア
86 スペーサ
87 水平板ばね
91 第2電磁石
95 第2可動コア
96 電磁石取付部
97 垂直板ばね
99 ベースブロック
100 従来例の楕円振動パーツフィーダ

Claims (8)

  1. 垂直方向加振用の第1電磁石と、水平方向加振用の少なくとも一対の第2電磁石と、ボウルを取り付けるための可動台と、該可動台をほぼ水平方向に振動させるための垂直板ばね群と、前記可動台を垂直方向に振動させるための一対の水平板ばね群とを備えた楕円振動パーツフィーダにおいて、
    前記可動台は複数のばね取付部材を介して前記一対の水平板ばね群を固定し、該一対の水平板ばね群の間に介設させた複数のアームを等角度間隔で放射状に形成した可動フレームに前記一対の水平板ばね群を固定し、前記可動フレームの前記複数のアームの各端部と下方の基台とを前記垂直板ばね材群により結合しており、
    前記水平板ばね群が四角形水平板ばねに組まれており、
    該水平板ばねの各辺の中央部または角部が前記ばね取付部材に取り付けられ、かつ前記水平板ばねの前記角部または前記中央部が前記可動フレームの中央部に取り付けられるようにしたことを特徴とする楕円振動パーツフィーダ。
  2. 前記ばね取付部材に複数のボルトを取り付け、これに垂直方向加振用の前記第1電磁石に対する第1可動コアの取付板を螺着させ、これらボルトに螺合させたナットの調節により、前記第1電磁石と前記第1可動コアとの間隙を調節するようにした請求項1に記載の楕円振動パーツフィーダ。
  3. 前記基台に複数のボルトを取り付け、これに前記第1電磁石を螺着させ、これらボルトに螺合させたナットの調節により、前記第1電磁石と前記第1可動コアとの間隙を調節するようにした請求項1または請求項2に記載の楕円振動パーツフィーダ。
  4. 前記第2電磁石が前記基台に固定された電磁石取付部材に形成された素通し孔を挿通して前記第2電磁石に螺着される取付ボルトによって前記電磁石取付部材に取り付けられ、前記電磁石取付部材に形成されたタップ孔に螺着されて先端が前記第2電磁石に当接する位置調節ボルトによって前記第2電磁石とこれに対する第2可動コアとの間隙を調節するようにした請求項1から請求項3までの何れかに記載の楕円振動パーツフィーダ。
  5. 前記アーム群は4本であり、90度間隔である請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の楕円振動パーツフィーダ。
  6. 垂直方向加振用の第1電磁石と、水平方向加振用の少なくとも一対の第2電磁石と、ボウルを取り付けるための可動台と、該可動台をほぼ水平方向に振動させるための垂直板ばね群と、前記可動台を垂直方向に振動させるための一対の水平板ばね群とを備えた楕円振動パーツフィーダにおいて、前記可動台は中央部でボウルを固定させ、該可動台に固定されるばね取付部材はほぼ円柱状であって、外周縁部に等角度間隔でばね取付用突部を有し、前記水平板ばね群が四角形水平ばねに組まれており、前記水平板ばねの各辺の中央部又は角部が前記ばね取付用突部を介在させて、該ばね取付用突部に固定され、前記水平板ばねの前記角部又は前記中央部が、前記可動台を囲繞するように配設され、等角度間隔で径内外に延在する直線的なばね受部を形成させたリング状可動フレームの前記ばね受部の径内方側ばね受部分に固定され、前記ばね受部の径外方側ばね受部分に前記垂直板ばね群の上端部が固定され、該垂直板ばね群の下端部は前記基台に固定されるようにしたことを特徴とする楕円振動パーツフィーダ。
  7. 垂直方向加振用の第1電磁石と、水平方向加振用の少なくとも一対の第2電磁石と、ボウルを取り付けるための可動台と、該可動台をほぼ水平方向に振動させるための垂直板ばね群と、前記可動台を垂直方向に振動させるための一対の水平板ばね群とを備えた楕円振動パーツフィーダにおいて、前記可動台は円板状であって、中央部にボウルを固定させ、外周部から径外方へ延びる複数の水平板ばね群を上、下面に固定させ、該水平板ばね群の各上下端部にブロック部材を介在させ、該ブロック部材に前記垂直板ばね群の各板ばねの上端部を取り付け、下端部はベースブロックに取り付けるようにしたこ とを特徴とする楕円振動パーツフィーダ。
  8. 前記水平板ばね群が前記可動台から4方向へ90度間隔に取り付けられた板ばねである請求項7に記載の楕円振動パーツフィーダ。
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