JP3744043B2 - 自動製氷機付き冷蔵庫 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は多扉化に対応して、冷蔵庫の庫内(冷凍室を含む)を数室に仕切った時の冷蔵庫に関するもので、特に給水タンクより製氷部に水を供給する給水経路に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
最近市販されている冷蔵庫は冷凍食品を貯蔵する冷凍室、冷蔵食品を貯蔵する冷蔵室、野菜、くだものを貯蔵する野菜室、それにチルド食品を貯蔵するチルド室といった具合に冷蔵庫を細かく区画し、且つそれぞれに専用の仕切壁及び扉を備えている。
【0003】
一方、冷蔵庫の製造工程から見ると、例えば庫内を冷却する冷却器及びその冷却器で冷却された冷気を各部屋に送る冷気循環用ファンモータ等は以前として前面の庫内側より冷凍室背壁近くに配設されている。従って前記した如く、仕切壁により庫内が数室に区画されるようになると、先の冷却器及びファンモータ等の冷蔵庫本体への組み付けが非常に問題となることは、すぐ理解される所である。一般的にはこのことから、庫内前面側からの組み込みを考え組込み部品の多い冷凍室の間口は大きくとっているのが現状である。
【0004】
ところが、最近になって従来冷蔵室の上方に位置していた冷凍室を冷蔵室の下方に設置する所謂、ボトムフリーザータイプの冷蔵室が市販されるようになってきた。このものであると当然、冷凍室は引出式(使い勝手上)となり、この引出式の冷凍室であった場合、底の深い容器であると、下の方に何が入っているか識別しにくくなることより、引出式の容器は底の浅いものとならざるを得ない。この為容器を2つ或いは3つに分けることとなる。こうなると先にも記述した如く、従来冷却器等の組み付けの為に確保されていた冷凍室の間口が仕切壁により区画されてしまうこととなる。従って、冷蔵庫組立時の作業効率等が著しく低下すると言うこととなっていた。又、冷蔵室に給水ボトル部を、冷凍室に製氷部を設置した自動製氷機付冷蔵庫にあっては、上記給水ボトル部と製氷部を結ぶ給水パイプの処理が難しくなる等の問題があった。
【0005】
尚、多扉化した冷蔵庫の例としては特開昭60−111867及び、特開平4−313665号公報等が揚げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記した如き冷凍室が冷蔵室の下方に位置した冷蔵庫であって、しかも上記冷凍室前面に仕切壁を設け2つの容器とした冷蔵庫にあっては次のような問題点があった。
【0007】
(1) 冷凍室背部に庫内側より組み付ける冷却器及び冷気循環用ファンモータの組み付け作業が非常に困難となる。
【0008】
(2)冷却器の上方に冷気循環用ファンモータを設置するタイプの冷蔵庫にあっては、上記冷気循環用ファンモータを取付ける位置が冷凍室上面を形成する仕切壁より上方に位置してしまう。
【0009】
(3) 冷凍室後方背面部に冷却器をたてて収納し、その上方に冷気循環用ファンを設置しようとしても、圧縮機で冷凍室底面が前方に比較し持ちあがっている為、冷凍室後方部にその寸法が確保できない。
【0010】
(4) 冷凍室の背壁部に形成される冷却器室の冷気を冷却室上方に位置する冷蔵室に導くダクト形成が複雑となる。
【0011】
(5) 冷凍室を最下部に形成する所謂ボトムフリーザーに於いては、自動製氷機が作る氷の使い勝手が問題となる。
【0012】
即ち、使用者は腰をかがめて氷の入った容器を引き出すこととなる。この為、少しでも上記自動製氷機の位置を冷凍室天井(仕切壁)に近付けて設置する必要が出てくる。この時障害となるのが製氷部に水を給水する給水パイプの処理である。通常、自動製氷機に取付けられた製氷皿は、周知のように、駆動モータの軸を中心に回転する。この為、該給水パイプはこの製氷皿の回転軌跡から外れた所に設置する必要がある。従って、上記自動製氷機の製氷皿と冷凍室天井間には少なくとも製氷皿の回転軌跡分の寸法と、給水パイプ設置部の寸法が必要となる。
【0013】
本発明は、この給水パイプ設置部の寸法を最少にすると共に、上記給水パイプの冷蔵庫への組み込み、並びに給水パイプ部の大巾原価低減をも目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものである。
【0015】
即ち、上から冷蔵室、野菜室、冷凍室の順に配設され、前記冷蔵室内に設置した吸水ボトル部前記冷凍室内に設置した製氷部とを備えた自動製氷機付き冷蔵庫において、前記野菜室の側壁を形成する断熱材に設けられ給水パイプが挿入されるガイド溝と、前記野菜室と冷凍室とを仕切る仕切壁に設けられ前記給水パイプを臨ませる樋部と、この樋部に設けられ前記製氷部の真上に位置する注水口とを備えたものである。
【0016】
具体的には、仕切壁に設ける樋部を仕切壁と一体に形成すると共に、その樋部に凍結防止用ヒータを設け、従来のアルミパイプ等を除去し、大巾減価低減を図ったものである。
【0017】
又、樋部には着脱自在の蓋を設け、給水経路がホコリ等で汚れるのを防止するようにしたものである。更に、樋は樹脂製となし、製氷部に臨む注水口先端は、仕切壁より5〜10mm以内の出張り寸法とし、製氷機部の設置スペースの改善を図ったものである。更に又、給水パイプに臨む仕切壁は、発泡後に冷蔵庫本体に組付けらるようにしたものであることから、樋の組立作業、例えば凍結防止用ヒーターの組み込みも非常に用意なものとなるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明の詳細を図に示す一実施例で説明する。
【0019】
図1は、本発明を備えた冷蔵庫の縦断面図、図2は本発明を備えた仕切壁の組込み状態を説明する図、図3は図2のA−A断面図、図4は図2のB−B断面図、図5は図1の冷却室正面図、図6は図1とは異なる第2の仕切壁の斜視図である。
【0020】
先ず図1に於いて、1は冷蔵庫本体、この冷蔵庫本体1は外箱2と内箱3間に発泡断熱材4を充填した箱体5と圧縮機6、凝縮機7、冷却器8等より成る冷凍サイクルと、上記箱体5が形成する冷凍室9、野菜室10、それに冷蔵室11等の前面開口部を閉塞する扉12、13、14、15等より構成されている。
【0021】
尚、上記扉12、13、14は冷凍室9a、9bを形成する引出し容器16、17及び野菜室10を形成する引出し容器18を枠をもって扉側に有している。換言すると、扉12、13、14は引出し式の扉であり扉の引出しに合わせ、該引出し容器16、17、18が引き出されてくるものである。又、本冷蔵庫は冷凍室9が最下段であり中央が野菜室10そしてその上が冷蔵室11となるよう構成されている点も特徴としているものである。しかして、上記冷蔵庫本体1は圧縮機6収納の為に、冷凍室9の後方部を前方部に比較して上底としている。これに伴い、先の冷凍室の引出し容器16はこの部分を避けた形状に作られている。19は冷凍室9の背面後方部に形成された冷却器室。この冷却器室19内に先の冷却器8は縦て収納されている。20は上記冷却器8の上方に設置された冷気循環用ファン。21はファンモータである。これら冷却器8、冷気循環用ファン20は図1にも示す如く冷蔵庫本体1の背面部に位置する。従って、圧縮機6により冷凍室9の下面が上底になっているものにあっては冷凍室9の上面(仕切壁22の下面)より冷気循環用ファン20の位置の方が上方に位置してしまう。22は上記した如く仕切壁。この仕切壁22は冷凍室9と野菜室10間を熱的に区画する。又、この仕切壁22は後方に立上り部22aを有している。この立上り量は冷気循環用ファン20の上部に至る高さとする。更に、この仕切壁22は先にも記述した如く冷凍室9の上面を形成する。換言すると、仕切壁22は扉13、14のガスケット(図示せず)の受面も形成しているものである。従ってこの仕切壁22の前端部には、仕切板23表面を加熱し露が付かないようにする為の高温パイプ24(冷凍サイクルの凝縮器部のパイプを意味する)を有している。この仕切板23を基準にして、先の立上り部22aは上方に立ち上がっているものである。25は冷却器室19と冷凍室9を仕切る役目も果たすファンガードで、冷却器8で冷却された冷気は冷気循環用ファン20の働きにより冷凍室9に上記ファンガード25を経由して吹き出されるものである。26は自動製氷機。この自動製氷機26は先の仕切壁22の下面近くに設けられている。27は上記自動製氷機26部に冷気を送る冷気ダクトで、先の仕切壁22の下面に図に示す如く取付けられ、仕切壁22下面と冷気ダクト27間を冷気通路としている。又、上気仕切壁22は立上り部22aを有する側(第2の仕切壁22c)と仕切板23を有する側(第1の仕切壁22b)とに分割されているものである。そして、第1の仕切壁22bは発泡断熱材4の発泡前に冷蔵庫の箱体5に組み付けられる。これは先の高温パイプ23を仕切板23の裏面に取付ける為である。即ち、高温パイプ23は冷蔵庫の箱体5の開口前面の大半に配設されるもので、先の高温パイプ23はその一部である。従って、上記第1の仕切壁22bは上記高温パイプ23を取付けることが出来る梁状仕切壁であっても良いことは言うまでもない。又、上記第1、第2の仕切壁22cは発泡後に箱体5に組み付けられるものである。即ち、図にも示す如く冷凍室9の間口が第3の仕切壁28によって2分割されているような冷蔵庫にあっては、先に説明した冷却器8及び冷気循環用ファン20及びファンモータ21を断熱材4の発泡後、仕切壁22と第3の仕切壁28との間(30cm以内)を通して組み付けることは不可能に近いことは容易に推察できる所である。即ち、上記冷却器8及び冷気循環用ファン20を箱体5(冷蔵庫本体1)に組み込む人の目の位置は図に示すような位置となる。そこでこの作業を助ける為に立上り部22aを有す第2の仕切壁22cと第1の仕切壁22bとは発泡後の冷却器8の組み付け終了時に冷蔵庫本体1に組み付けるようにしているものである。換言するとこの第2の仕切壁22cの大きさは、サービス時冷却器8を冷却器室19より脱着出来る大きさであり、且つその冷却器8等の脱着作業が出来る大きさとしておくものである。29は突出壁。この突出壁29と先に説明した仕切壁22(立上り部22a)とで、冷却器室19の上部を形成する。又、この突出壁29内には成形断熱材(スチロフォーム)30が発泡断熱材4の充填前に配設され、該発泡断熱材4により、接着固定されている。31は上記成形断熱材30及び突出壁29を貫通して形成された冷気通路を示す。先に説明した仕切壁22の一辺はこの突出壁29に図に示す如き構造で取付けられている。32はダンパー組品を示す。このダンパー組品32は後述する電動ダンパーと冷気通路を有す断熱材等により構成されている。而して、上記ダンパー組品32は突出壁29に乗せるように組み付けられ、丁度先のダンパー組み品側断熱材に形成された冷気通路が成形断熱材30に形成された冷気通路31に連通している。従って、冷却室19内よりの冷却器8を経た冷気は、突出壁30を経由してダンパー組品32に至り、必要な量の冷気だけが該ダンパーの働きにより冷蔵室11等に供給させるものである。18は野菜室用の引出し容器。この野菜室用の引出し容器18は図に示す如く、先の突出壁29及び仕切壁22の立上り部22aが野菜室10側に出張る分、切欠かれた形状に作られている。
【0022】
尚、野菜室用の引出し容器18の如く冷蔵庫に設けられる引出し容器は特殊(ダブルレール)なものを除いて、通常冷蔵庫開口面(仕切板23面)より全体が飛びだすことなく容器18の2/3位しか引出せない。これは引出し容器18を引出す枠33やレールの構造に起因するものである。従って、該引出し容器18は先の突出壁29と立上り部22aに当接する迄の奥行きとする必要がないものである。換言すると、上記引出し容器18の後方部は無効空間になっているのが現状の冷蔵庫である。この無効空間を利用すべく先のダンパー組品32を設置したものである。41はダンパー組品から出た冷気を冷蔵室11に供給する冷蔵室用ダクト。このダクト41より冷気は図に示す如く冷蔵室11に吹き出されて行くものである。
【0023】
次に図2、3、4を用いて、仕切壁22の構造及び取付構造について説明すると、上記仕切壁22は先にも説明した如く、第1の仕切壁22bと第2の仕切壁22cに分割されているもので、その接続部は図2、図4の如く構成され、継目より水、冷気等が洩れない工夫が施されている。又、第2の仕切壁22cと内箱3との接続は図3の如く構成されている。尚、第1の仕切壁22bは図には示してないが、内箱3に形成したガイド溝に前面よりスライドして組み込む、従来から採用されている方式で取付けられているものである。
【0024】
34は上記第2の仕切壁22cとの両側端に設けられた、ネジ締め用ガイド穴。35は内箱3の側壁に形成された仕切壁取付用の段差。この段差35を利用し、先の第2の仕切壁22cとは、ネジ36止めされるものである。即ち、上記第2の仕切壁22cの背部は、図1の如く突出壁に取付けられ、両側は段差35に、そして前部は第1の仕切壁22bに図4の如く組み付けられるものである。図からも明らかな如く、第2の仕切壁22cは冷却器室19への冷却器8及び冷気循環用ファン20の組み込みが完了した時点で上から蓋をするような格好で取付けられるものである。勿論、第2の仕切壁22cと接する段部35、突出壁29、それに第1の仕切壁22bとの当接部には、冷気及び水洩れを防止する為のシール材が施されていることは当然である。このシール材の取付けを容易にする手段として図6の如く第2の仕切壁22cを容器状となし、その端面にフランジ37を設け、このフランジ37裏面にシール材(例えば軟質ウレタンフォーム等)を貼り付けるようにすることが考えられる。勿論この時には、受面となる内箱3、突出壁29、第1の仕切壁22b側も対応させておく必要があることは言うまでもない。
【0025】
次に図5を用いて、突出壁29上面に取付けられるダンパー組品32及びこのダンパー組品32下部に形成されている冷却器室19との関係を説明する。
【0026】
図に於いて、32はダンパー組品、このダンパー組品32は電動ダンパー38と、このダンパー38を包む断熱材39、それにケース40等より構成されている。しかして、上記断熱材39には、突出壁29に設けた冷気通路31で受け取った冷気を、電動ダンパー38部に導き、且つその電動ダンパー38を経た冷気を冷蔵室用ダクト41迄矢印の如く導く冷気通路42、及び冷蔵室11の戻り冷気を冷却器8に導く戻しダクト45に連接する冷気通路43を有している。47は電気品ボックス(例えば基板等を収納)で、先のケース40内に組み込まれている。
【0027】
次に冷却器8で冷却された冷気と、先のダンパー組品32との関係について説明する。図5に於いて、冷気循環用ファン20により強制循環される冷気の内、冷凍室9に吹き出される冷気は、吐出口48、49よりファンガード25(図1)を経て冷凍室9に吹き出され、ファンガード25下部より冷却器8に戻るものである。一方、冷蔵室11側に吹き出される冷気は、突出壁29に形成された冷気通路31を経てダクト組品側の冷気通路42に入り、電動ダンパー38でコントロールされた冷気量が冷蔵室用ダクト41より冷蔵室11に図1に示す如く吹き出されて行くものである。又、冷蔵室11を冷却した後の冷気は、ダンパー組品32に設けられた冷気通路43を経て、突出壁29に連続するよう庫内側に突出して形成された、第2の突出壁44中に設けた戻しダクト45を通して、冷却器8下部に戻されるものである。この時野菜室10は冷蔵室11を冷却した冷気の一部、又は全部を回すことにより冷却されるものである。そして野菜室10冷却後の冷気は、先の戻しダクト45の途中に設けた、野菜室冷気戻り口46より冷却器8側に戻されるものである。
【0028】
次に、図7を用いて図1に示す高温パイプと仕切壁との関係を示す。
【0029】
図に於いて、1は冷蔵庫本体、2は外箱、3は内箱そして9は冷凍室、10は野菜室、11は冷蔵室、24は高温パイプ、この高温パイプ24は冷凍サイクル中の放熱部にあたる部分で露付防止の為のものである。先にも説明したが、本発明に於いては図1で示す第1の仕切壁22bと、第2の仕切壁22cを発泡後でしかも冷凍室等への冷却器8に組込後組付ける様にして冷却器8等の冷凍室9への組み付け作業を容易にしている。ここで問題になるのが高温パイプの処理である。通常、この高温パイプ24は外箱2のフランジ部2a裏側(発泡断熱材側)に配設されている。作業の手離れを考えた場合、この高温パイプ24は仕切壁22以外の仕切壁同様発泡時点で仕切壁に固定してしまうのが良い訳であるが、冷凍室9奥部に冷却器8を組み込む作業を容易にする為にはL寸法で500mm前後が必要になる。従って、本発明に於いては、第1の仕切り壁22b部にダミーの仕切壁相当品50を用いたものである。即ち、このダミーの仕切壁相当品50は発泡時には冷蔵庫本体1に組付けておき、発泡後には図7に示す如く冷蔵庫本体より取外しておき、冷却器8の冷凍室9奥部への組み込み作業を容易にしておくものである。換言すると、作業者は必要に応じ高温パイプを邪魔にならない位置まで折り曲げておくことが出来るものがある。一連の作業が終了した時点で図に示すような第1の仕切壁に該高温パイプを組み付け、それを冷蔵庫本体に組込んだものである。勿論第2の仕切壁22cは第1の仕切壁22bの組込み完了後に行なわれるものである。一方冷蔵庫のサービス(保守点検)時には第2の仕切壁22cを取り外せば十分その作業が出来る設計としておくものである。
【0030】
次に、図8、図9を用いて自動製氷機26について説明する。
【0031】
この図8は、図1のC−C断面相当図、図9は図8の要部拡大図である。以下図に於いて、26は自動製氷機。この自動製氷機26は先の仕切壁22に取付けられているものである。又、この自動製氷機26は製氷皿部26aと駆動部等より構成されているものである。しかして、この製氷皿部26aは図にも示す如く、駆動部により強制的に回転され、製氷皿部26aで出来た氷が離氷される構造になっている。この為、製氷皿部26aと仕切壁22との間には該製氷皿を回転することが出来る寸法が確保されているものである。51は、上記自動製氷器26で作られた氷を一時ストックしておく貯氷箱である。この貯氷箱51は、引出し容器17内に設置されている。52は、冷蔵室11内に設置された給水タンク。53は、この給水タンク52より一定の量の水を製氷皿部26aに導水する給水パイプ。この給水パイプ53は図にも示す如く、野菜室10a側壁(発泡断熱材4)部に形成されたガイド溝54中に、着脱自在に装着されている。
【0032】
尚、この時上記給水パイプ53は、ガイド溝54中に着脱自在に装着されている。即ち、ガイド溝54の開口54aより、該給水パイプ53の弾性変形(合成樹脂のパイプ)を利用してガイド溝54内に挿入される。そして開口54bより一旦野菜室10内に引き出されているものである。又、上記注水口56の出張り寸法を10mm以下と押えることが出来る理由には次のことがある。即ち、注水口56から出る水が表面張力で回り込むのを防止するのに必要な寸法は約10mmである。本発明に於いては図9にも示す如く、仕切壁22の溝部62と共同してこれを確保するようにしたものである。
【0033】
以上の如く構成することにより、先ず、給水パイプ53、ガイド溝54への装着により容易に行なえる。しかもこの給水パイプ53はガイド溝内に位置し、発泡断熱材4とは密着していないことにより、保守点検時の給水パイプ53の引き抜きは容易に行なえるものである。又次に、注水口56を製氷皿部26aの真上に位置させ、且つ注水口56を合成樹脂としていることもあって、凍結防止用ヒータ57を伴っているが、アース等を必要としないものである。又、給水パイプ53と樋55との関連付けも樋55の大きさで自由に誤差を吸収することが出来るものである。
【0034】
次に、上記給水パイプ53と製氷皿部26a間の距離寸法であるが、先にも記述した如く、給水パイプ53先端から表面張力で回り込む水を防止する為の必要寸法は仕切壁22に溝部62を設けることにより確保するようにしたので、この点が問題となることはないものである。そして、製氷皿部26aと仕切壁22間寸法は短縮することが出来るので、効率の良い自動製氷機の設置が可能となることは勿論、これに伴って、あがる貯氷箱の使い勝手も向上するものである。
【0035】
55は、仕切壁22と一体に形成された樋である。この樋55は先の給水パイプ53にて給水タンク52より給水されてきた水を一旦受け、それを自動製氷機の製氷皿部26aに注水する。56はその注水口を示す。前述の如く、上記仕切壁22は、通常別々に樹脂成形にて使った上仕切と、下仕切とを組み合わせてつくる内部空間に発泡ポリエチレン等の断熱材スラブを埋めて作られるものである。上記樋55は、上仕切と一体に作れるということである。換言すると上記給水パイプ53は給水タンク52の水をこの樋55まで導くパイプであって、製氷皿部26aに注水するのは樋55の注水口56である。この注水56は製氷皿部26aの真上に位置し、仕切壁22よりの出張り寸法が10mm以下と非常に短く押さえられている。樋55の注水口56を製氷皿部26aに対向させるメリットの一つに位置出しが非常に簡単であるとの理由がある。即ち、製氷皿部26aも仕切壁22を基準に取り付けられる為である。又、注水口56を10mm以下と短くする理由勿論、製氷機26のコンパクト化もあるが、先にも記述した如く、樋55自体が金属でなく合成樹脂である為凍結に弱いということがある。この凍結対策として本発明に於いては図9にも示す如く、樋55の裏側(断熱材側)には、凍結防止用ヒータ57が設けられている。この凍結防止用ヒータ57で保証出来る範囲が10mm以下ということである。通常上記保証が出来るか出来ないかの判定は注水口56に表面張力等で残った水の膜、或いは水滴が次の注水時の障害となるかならないかで判断される。
【0036】
尚、上記凍結防止用ヒータ57への通電は冷蔵庫のオン時通電としても良く、連続通電としても良い。要は、先の判定がクリアー出来れば良いのである。59は仕切壁22にこぼれた水が樋55に入るのを防止する立上リブである。この立上リブ59は樋55の周縁に設けられている。60は、樋55の上面を蓋するカバーである。このカバー60には、給水パイプ53の組立上出る寸法誤作等を吸収する穴61が設けられており、樋55に対し着脱自在に設けられている。
【0037】
尚、カバー60付樋55を上記の如く仕切壁22と一体に設けるメリットの一つには次のこともある。即ち、先にも記述した如く仕切壁22は上仕切、下仕切断熱材等より成り、冷蔵庫組み立て時には、上記部品を仕切壁22としてまとめておくものである。換言すると、樋55部に使われる凍結防止用ヒータ57は、この時仕切壁22内に当然部組みされるものである。従って、上記凍結防止用ヒータ57は非常に作業しやすい所で、仕切壁22に取付けされる上、仕切壁22内は比較的スペース的にも恵まれている点である。従って、この部分には十分樋55を暖めることが出来る容量の凍結防止用ヒータ57を設けることが出来るものである。
【0038】
【発明の効果】
本発明は以上説明した如き構造を有するものであるから、給水パイプの配設は勿論、保守点検は容易に行なえるものである。又、製氷皿部に臨む注水口を合成樹脂製パイプとなし、仕切壁からの出張り寸法を規定したので、自動製氷機の設置効率が向上するものである。更には、凍結防止用ヒータを注水部近くに設置しても、従来の如く、アースなどを必要としないので、減価的にも非常に有利なものとすることが出来る。更に又、上記凍結防止用ヒータの設置場所も十分確保されるので、必要な容量が確保出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を備えた冷蔵庫の縦断面図。
【図2】本発明を備えた仕切壁の組み込み状態を説明する図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】図2のB−B断面図。
【図5】図1の冷却室正面図。
【図6】図1とは異なる第2の仕切壁の斜視図。
【図7】図1に示す高温パイプと仕切壁との関係を示す図。
【図8】図1のC−C断面相当図である。
【図9】図8の要部拡大図である。
【符号の説明】
1・・・冷蔵庫本体 2・・・外箱
3・・・内箱 4・・・発泡断熱材
5・・・箱体 6・・・圧縮機
7・・・凝縮器 8・・・冷却器
9・・・冷凍室(9a、9b冷凍室) 10・・・野菜室
11・・・冷蔵室 12・・・冷凍室扉
13・・・冷凍室扉 14・・・野菜室扉
15・・・冷蔵室扉 16・・・引出し容器(冷凍室9a用)
17・・・引出し容器(冷凍室9b用)
18・・・引出し容器(野菜室用) 19・・・冷却器室
20・・・冷気循環用ファン 21・・・ファンモータ
22・・・仕切壁 22a・・・立上り部
22b・・・第1の仕切壁 22c・・・第2の仕切壁
22d・・・溝部 23・・・仕切板
24・・・高温パイプ 25・・・ファンガード
26・・・自動製氷機 26a・・・製氷皿部
27・・・冷気ダクト 28・・・第3の仕切壁
29・・・突出壁 29a・・・凹溝
30・・・成形断熱材 31・・・冷気通路
32・・・ダンパー組品 33・・・枠
34・・・ネジ締め用ガイド穴 35・・・仕切壁取付用の段差
36・・・ネジ 37・・・フランジ
38・・・電動ダンパー 39・・・断熱材
40・・・ケース 40a・・・取付脚
40b・・・ネジ取付用凹部 41・・・冷蔵室用ダクト
42・・・冷気通路(吐出用) 43・・・冷気通路(戻り用)
44・・・第2の突出壁 45・・・戻しダクト
46・・・野菜室冷気戻り口 47・・・電気品ボックス
48・・・吐出口 49・・・吐出口
50・・・ダミーの仕切壁相当品 51・・・貯氷箱
52・・・給水タンク 53・・・給水パイプ
54・・・ガイド溝 55・・・樋
57・・・凍結防止用ヒータ 59・・・立上リブ
60・・・カバー 61・・・穴
62・・・溝部

Claims (5)

  1. 上から冷蔵室、野菜室、冷凍室の順に配設され、前記冷蔵室内に設置した給水ボトル部前記冷凍室内に設置した製氷部とを備えた自動製氷機付き冷蔵庫において、前記野菜室の側壁を形成する断熱材に設けられ給水パイプが挿入されるガイド溝と、前記野菜室と冷凍室とを仕切る仕切壁に設けられ前記給水パイプを臨ませる樋部と、この樋部に設けられ前記製氷部の真上に位置する注水口とを備えた自動製氷機付き冷蔵庫。
  2. 請求項1において、樋部が、仕切壁と一体に形成されると共に、凍結防止用ヒータを備えた自動製氷機付き冷蔵庫。
  3. 請求項1又は2において、樋部が蓋を備える自動製氷機付き冷蔵庫。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、注水口が、その先端を仕切壁より5mm以内の出張り寸法とされた自動製氷機付き冷蔵庫。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、樋部を設ける仕切壁が、断熱材発泡後に冷蔵庫本体に組付けられる自動製氷機付き冷蔵庫。
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