JP3743727B2 - 管の吊下げ固定具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種のケーブル(電気、制御信号)、液体(エアー、油、水等)の配管(該配管には供給管及び排出管を含み、以下においてこれらを総称して管という)を吊下げ固定する管の吊下げ固定具に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
壁面、又は天井に端部が植設されたねじ付きボルト、異形ボルト等の取付け軸部材に管を吊下げ固定する吊下げ固定具としては、例えば本体部の上部及び下部に、取付け軸部材の外周半周分に対して相対して噛合う上グリップ部及び下グリップ部を、少なくとも取付け軸部材の直径以上の間隔をおいて設けると共に本体部の側面に、少なくとも管の半周分にわたって嵌合するバンド部を設けたものが一般に知られている。
【0003】
上記した従来の吊下げ固定具は、先ず水平状態に横倒した上及び下グリップ部間に取付け軸部材を位置させた状態で本体部を起立させて上下方向に所定の間隔をおいて相対する取付け軸部材の外周の各半周分にわたって上及び下グリップ部を噛合わせた後、バンド部を弾性変形させながらその空間部内に管を圧入して挟持させることにより取付け軸部材の所望の高さ位置に管を吊下げ固定している。
【0004】
しかしながら、上記した従来の吊下げ固定具にあっては、管を取付けた後に、取付け軸部材に対する管の取付け位置を変更しようとする場合には、管を取付けたままの状態では位置変更できなかった。このため、取付けられた管を取外して片方の手で保持しながらもう一方の手で本体部を横倒しして取付け軸部材に対する上及び下グリップ部の噛合い位置を変更して高さを調整しなければならず、作業性が悪かった。特に、天井内や壁内等の狭少空間においては、両手を差し込むこと自体が困難なため、上記作業を効率的に行えなかった。
【0005】
又、吊下げ固定具に取付けたままの状態では取付け軸部材に対する管の取付け位置調整ができないため、例えばドレーンの排水管のように微小傾斜を設けて管を取付ける必要がある場合には位置調整毎に管を取外さなければならず、取付け位置の調整作業に多くの手間及び時間がかかっていた。
【0006】
本発明は、従来の欠点を解決するために発明されたものであり、その課題とする処は、狭少空間においても片手で取付け軸部材の所望の位置に管を取付けることができ、管の取付け作業を効率的に行うことができる管の吊下げ固定具を提供することができる。
【0007】
又、本発明の他の課題は、管を取付けたままの状態で容易に位置調整することができる管の吊下げ固定具を提供することができる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため本発明の請求項1は、保持される管の外形より若干小径で、少なくとも拡大方向へ弾性変形可能な管保持部を有した本体部と、本体部に設けられ、最大で取付け軸部材外周の半周分にわたる長さの固定側湾曲部及び該固定側湾曲部の端部から接線方向へ所要の長さで延出する固定側支持部を有した固定腕部と、固定腕部に隣接して本体部に設けられ、最大で取付け軸部材外周の半周分にわたる長さで、固定側湾曲部に相対して取付け軸部材が挿入可能な空間部を形成する押圧側湾曲部及び該押圧側湾曲部の端部から接線方向で、固定側支持部の延出方向と反対の方向へ所要の長さで延出し、先端部に被錠止部を有した押圧腕部と、固定側支持部の先端部に基端部が屈曲可能に設けられ、先端部が被錠止部に錠止可能で、被錠止部に錠止した際に、固定腕部に対して少なくとも押圧腕部を、固定側及び押圧側の各湾曲部により形成される空間部が取付け軸部材外径より小径化するように弾性変形させる錠止部材とを備えたことを特徴とする。
【0009】
又、請求項4は、保持される管の外形より若干小径で、少なくとも拡大方向へ弾性変形可能な管保持部を有した本体部と、本体部に設けられ、最大で取付け軸部材外周の半周分にわたる長さの固定側湾曲部及び該固定側湾曲部の端部から放射方向へ所要の長さで延出する固定側被錠支部を有した固定腕部と、固定腕部に隣接して本体部に設けられ、最大で取付け軸部材外周の半周分にわたる長さで、固定側湾曲部に相対して取付け軸部材が挿入可能な空間部を形成する押圧側湾曲部及び該押圧側湾曲部の端部から放射方向へ所要の長さで延出する押圧側被錠支部を有した押圧腕部と、固定側及び押圧側の被錠支部に錠止可能で、固定側及び押圧側の被錠支部に錠止した際に、固定腕部に対して少なくとも押圧腕部を、固定側及び押圧側の湾曲部により形成される空間部が取付け軸部材の外径より小径化するように弾性変形させる錠止部材とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に従って説明する。
【0011】
実施の形態1
図1は吊下げ固定具の斜視図である。
【0012】
図2は図1のII-II 線縦断面図である。
【0013】
吊下げ固定具1はABS樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂からなり、上下方向が所定の長さからなる本体部3の上部及び下部には固定腕部5・7が、相互間に所定の間隔をおいて一体形成されている。各固定腕部5・7は後述する取付け軸部材9外周の最大でほぼ半周分にわたる円弧とほぼ一致する固定側湾曲部5a・7aと、各固定側湾曲部5a・7aの一方端部にて円弧の接線方向へ延出した後に円弧の半径方向と平行に延出する固定側支持部5b・7b及び各固定側支持部5b・7bの側端にて屈曲可能で、軸線直交方向の幅が後述する所定の幅からなる錠止部材としての錠止板11が一体形成されている。
【0014】
各固定側支持部5b・7bの側縁と錠止板11との境界箇所は肉薄状のヒンジ部5c・7cに形成されている。又、錠止板11の先端面部には図示する上下方向へ延出する突部11aが形成されている。尚、吊下げ固定具1は上記したように各種の合成樹脂であればよいが、耐ヒンジ特性に優れたポリプロピレン樹脂とすることによりヒンジ部5c・7cでの折損を防止することができる。
【0015】
固定腕部5・7間に位置する本体部3の中間部には押圧腕部13が一体形成されている。該押圧腕部13は固定側湾曲部5a・7aとほぼ一致する半円弧状の押圧側湾曲部13a及び該押圧側湾曲部13aの一端部から固定側支持部5b・7bと交差して円弧の接続方向へ延出した後に固定側支持部5b・7bとほぼ平行に延出する被錠止部13bが一体形成されている。又、錠止板11の端面に相対する被錠止部13bには凹部13cが突部11aと係合可能に形成されている。
【0016】
尚、各固定腕部5・7の固定側湾曲部5a・7a及び押圧腕部13の押圧側湾曲部13aにより想定される円弧は取付け軸部材9の外径より若干大径に設定される。又、各固定腕部5・7の固定側湾曲部5a・7a及び押圧腕部13における押圧側湾曲部13aの各内周面には取付け軸部材9の外周面に形成された螺旋溝或いは異形部に係合する係合部5d・7d、13dが形成されている。更に、錠止板11は被錠止部13bに錠止されたとき、固定側湾曲部5a・7a及び押圧側湾曲部13aにより形成される円弧が取付け軸部材9の外径より小径となる幅に設定されている。
【0017】
固定腕部5・7及び押圧腕部13と反対側に位置する本体部3の側面には管保持部15が固定腕部5・7及び押圧腕部13の軸線と直交する方向に軸線を有して側方へ突出するように一体形成されている。該管保持部15は取付けようとする管17の外径より若干小径で、上部に切欠部15aを有したほぼ円弧形状に形成されている。又、管保持部15の自由端部には上方へ起立した後に半径方向へ延出する操作部15bが一体形成されている。
【0018】
上記取付け軸部材9は外周面に螺旋溝或いは異形部が形成された金属製ボルト等からなり、その一端部が天井面又は壁面等に対して上下方向又は水平方向に軸線を有した状態で植設固定されている。
【0019】
次に、上記のように構成された吊下げ固定具1による管17の吊下げ作用を説明する。
【0020】
図3は管の仮止め状態を示す斜視図である。
【0021】
図4は管の固定状態を示す斜視図である。
【0022】
先ず、固定腕部5・7の固定側支持部5b・7b及び押圧腕部13の被錠止部13bを相互に近接する方向(図3の実線矢印で示す)に把持すると、固定腕部5・7及び押圧腕部13の弾性変形に伴って夫々の固定側湾曲部5a・7a及び押圧側湾曲部13a相互の空間部を拡大させる。この状態にて取付け軸部材9に対して吊下げ固定具1を所望の高さの位置まで挿入した後に固定側支持部5b・7b及び被錠止部13bの把持を中断すると、固定腕部5・7及び押圧腕部13の弾性復帰により固定側湾曲部5a・7a及び押圧側湾曲部13a相互の空間部が狭少化して取付け軸部材9を挟持し、該位置にて吊下げ固定具1を仮止めさせる。このとき、固定側湾曲部5a・7a及び押圧側湾曲部13a内周面の係合部5d・7d、13dが取付け軸部材9の螺旋溝或いは異形部に係合しているため、取付け軸部材9に対して吊下げ固定具1が位置ずれするのを防止している。
【0023】
上記状態で切欠部15aに位置された管17を管保持部15の中心部に向って押圧すると、拡径方向へ弾性変形する管保持部15は管17の最大径部を乗り越えた後に弾性復帰して管17を挟持し、その保持状態を保つ。
【0024】
上記のように管17の取付け後に、例えば管17を所望の傾斜状態に配管させるために取付け軸部材9に対する吊下げ固定具1の取付け位置を変更する必要がある場合、取付け軸部材9に仮止めされた吊下げ固定具1の固定側支持部5b・7b及び被錠止部13bを上記と同様に把持して固定腕部5・7及び押圧腕部13を弾性変形させることにより固定側湾曲部5a・7a及び押圧側湾曲部13a相互の空間部を拡大させて吊下げ固定具1を上方又は下方へ移動可能にさせ、取付け軸部材9に対して吊下げ固定具1の取付け位置を変更させた後、固定側支持部5b・7b及び被錠止部13bの把持を解除して取付け軸部材9の所望位置に吊下げ固定具1を仮止めさせる。
【0025】
そして上記状態にて吊下げ固定具1を取付け軸部材9に固定させるには、錠止板11を屈曲させて被錠止部13bの凹部13cに突部11aを錠止させる。このとき、錠止板11の幅が固定側支持部5b・7b及び被錠止部13b間に錠止板11が位置することにより固定側湾曲部5a・7a及び押圧側湾曲部13a相互の間隔を狭少化して取付け軸部材9を強固に挟持させる。これにより取付け軸部材9に対する吊下げ固定具1、従って管17の吊下げ位置が固定される。
【0026】
このように本実施の形態は、取付け軸部材9に差し込まれた吊下げ固定具1の固定側支持部5b・7b及び被錠止部13bを把持して固定側湾曲部5a・7a及び押圧側湾曲部13aの相互間隔を広げることにより取付け軸部材9に対して吊下げ固定具1を任意の位置へ容易に移動させることができる。そして取付け軸部材9に対して吊下げ固定具1を所望の位置へ移動させた後に固定側支持部5b・7b及び被錠止部13bの把持を解除することにより吊下げ固定具1を仮止めすることができる。又、吊下げ固定具1を固定させるには固定側支持部5b・7b及び被錠止部13b間に錠止板11を位置させることにより固定側湾曲部5a・7a及び押圧側湾曲部13a相互の間隔を狭くして取付け軸部材9を強固に挟持させることができる。
【0027】
上記説明は、錠止板11の自由端部を被錠止部13bに圧入してその突部11aを凹部13cに錠止して固定側支持部5b・7bと被錠止部13bを押し広げることにより固定側湾曲部5a・7a、押圧側湾曲部13a相互を狭少化して取付け軸部材9を挟持するものとしたが、錠止板11の自由端部に長孔を形成し、該長孔内に被錠止部13bを挿嵌して錠止する構成であってもよい。この場合にあっては、被錠止部13bの端部にテーパ面を形成し、長孔に対する被錠止部13b端部の圧入を容易化すればよい。
【0028】
実施の形態2
図5は吊下げ固定具の斜視図である。
【0029】
吊下げ固定具51は吊下げ固定具1と同様の合成樹脂からなり、その本体部53の上部及び下部には固定腕部55・57が上下方向に所定の間隔をおいて一体形成されている。各固定腕部55・57は取付けられる取付け軸部材9の一部外周面とほぼ一致する形状の固定側湾曲部55a・57a及び各固定側湾曲部55a・57aの端部から放射方向へ延出する固定側被錠止部55b・57bからなる。
【0030】
一方、固定腕部55・57間に位置する本体部53には押圧腕部61が一体形成されている。該押圧腕部61は固定側湾曲部55a・57aとほぼ一致する形状で相対する押圧側湾曲部61a及び該押圧側湾曲部61aの端部から固定側被錠止部55b・57bに対して所望の間隔をおいて相対しながら放射方向へ延出する押圧側被錠止部61bとからなる。
【0031】
そして固定腕部55・57の固定側湾曲部55a・57a及び押圧腕部61の押圧側湾曲部61aの内面には係合部55c・57c、61cが、取付け軸部材9の外周に設けられた螺旋溝或いは異形部に係合可能に形成されている。これら固定側湾曲部55a・57aと、押圧側湾曲部61aにより想定される円弧は取付け軸部材9の外径より若干大径となるように設定される。尚、固定側被錠止部55b・57b、押圧側湾曲部61bの端部にはテーパ面55d・57d、61d及び凹部55e・57e、61eが夫々形成されている。
【0032】
固定側被錠止部55b・57b、押圧側被錠止部61bには錠止部材59が挿嵌される。該錠止部材59は固定側被錠止部55b・57b、押圧側被錠止部61b相互の間隔より若干狭い横幅からなり、固定側被錠止部55b・57b、押圧側被錠止部61bに対する挿嵌時に凹部55e・57e、61eに夫々係合される。
【0033】
更に、固定腕部55・57及び押圧腕部61と反対側の本体部53には管保持部15が一体形成されている。尚、吊下げ固定具51において実施の形態1と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0034】
次に、上記のように構成された吊下げ固定具51による管17の取付け作用を説明する。
【0035】
図6は取付け軸部材に対する吊下げ固定具の仮止め状態を示す斜視図である。
【0036】
図7は取付け軸部材に対する吊下げ固定具の固定状態を示す斜視図である。
【0037】
先ず、取付け軸部材9に対する吊下げ固定具51の仮止め方法を説明すると、固定側支持部55b・57b及び押圧側被錠止部61bの押広げに伴って固定腕部55・57及び押圧腕部61を弾性変形させることにより固定側湾曲部55a・57a及び押圧側湾曲部61a相互の間隔を広げた状態で取付け軸部材9に吊下げ固定具51を所望の高さまで挿入した後に固定側被錠止部55b・57b、押圧側被錠止部61bの押広げを中断すると、固定腕部55・57及び押圧腕部61の弾性復帰に伴って固定側湾曲部55a・57a、押圧側湾曲部61a相互の間隔が縮小して取付け軸部材9の外周面に当接し、吊下げ固定具51を取付け軸部材9に仮止めさせる。尚、取付け軸部材9の外周側面に対して吊下げ固定具51を押し付けて固定側被錠止部55b・57b、押圧側被錠止部61bを弾性変形させることにより押広げながら圧入してもよい。
【0038】
この状態にて管保持部15に管17を圧入して保持させると共に、必要に応じて上記と同様に固定側被錠止部55b・57b、押圧側被錠止部61bを押広げながら取付け軸部材9に対して吊下げ固定具51を上下方向へ移動し、取付け軸部材9に対する吊下げ固定具51の位置調整を行う。
【0039】
次に、上記状態にて固定側被錠止部55b・57b、押圧側被錠止部61bに対して錠止部材59を挿嵌すると、固定側被錠止部55b・57b、押圧側被錠止部61b相互の間隔が狭くなって固定側湾曲部55a・57a、押圧側湾曲部61a相互の間隔が狭くなって吊下げ固定具51を取付け軸部材9に挟持固定し、管17の取付け状態を保つことができる。固定側被錠止部55b・57b、押圧側被錠止部61bに錠止部材59を挿嵌する際、そのテーパ面55c・57c、61cにより固定側被錠止部55b・57b、押圧側被錠止部61bに対する錠止部材59の挿嵌作業を円滑に行うことができると共に挿嵌時においては錠止部材59が係合凹部55e・57e、61eに夫々係合されるため、固定側被錠止部55b・57b、押圧側被錠止部61bから錠止部材59が抜け出すのを防止して取付け軸部材9に対する吊下げ固定具51の固定状態を保つことができる。
【0040】
実施の形態1及び2における説明は、本体部3・53の上部及び下部に固定腕部5・7、55・57を所定の間隔をおいて設けると共に固定腕部5・7、55・57の中間部に押圧腕部13、61を設ける構成としたが、本体部の上部及び下部に固定腕部と押圧腕部を夫々の湾曲部相互が相対するように設けたものであってもよい。
【0041】
実施の形態1においては固定側支持部5b・7bと錠止板11との境界部を肉薄状のヒンジ部5c・7cとして該錠止板11を屈曲可能に形成したが、各固定側支持部5b・7b及び錠止板11の相対する端部に軸受部及び軸支部を夫々形成して軸ピンを挿通して固定側支持部5b・7bに対して錠止板11を回動可能に支持する構成であってもよい。又、実施の形態2においても一方の固定側被錠止部55b・57b及び錠止部材59に軸受部及び軸支部を夫々形成して軸ピンを挿通し、一方の固定側被錠止部55b・57bに対して錠止部材59を回動可能に支持して他方の押圧側被錠止部61bに錠止可能に構成してもよい。
【0042】
【発明の効果】
このため本発明は、狭少空間においても片手で取付け軸部材の所望の位置に管を取付けることができ、管の取付け作業を効率的に行うことができる。又、本発明は、管を取付けたままの状態で容易に位置調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吊下げ固定具の斜視図である。
【図2】図1のII-II 線縦断面図である。
【図3】管の仮止め状態を示す斜視図である。
【図4】管の固定状態を示す斜視図である。
【図5】吊下げ固定具の斜視図である。
【図6】取付け軸部材に対する吊下げ固定具の仮止め状態を示す斜視図である。
【図7】取付け軸部材に対する吊下げ固定具の固定状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1−吊下げ固定具、3−本体部、5・7−固定腕部、5a・7a−固定側湾曲部、5b・7b−固定側支持部、9−取付け軸部材、11−錠止部材としての錠止板、13−押圧腕部、13a−押圧側湾曲部、13b−被錠止部

Claims (4)

  1. 保持される管の外形より若干小径で、少なくとも拡大方向へ弾性変形可能な管保持部を有した本体部と、本体部に設けられ、最大で取付け軸部材外周の半周分にわたる長さの固定側湾曲部及び該固定側湾曲部の端部から接線方向へ所要の長さで延出する固定側支持部を有した固定腕部と、固定腕部に隣接して本体部に設けられ、最大で取付け軸部材外周の半周分にわたる長さで、固定側湾曲部に相対して取付け軸部材が挿入可能な空間部を形成する押圧側湾曲部及び該押圧側湾曲部の端部から接線方向で、固定側支持部の延出方向と反対の方向へ所要の長さで延出し、先端部に被錠止部を有した押圧腕部と、固定側支持部の先端部に基端部が屈曲可能に設けられ、先端部が被錠止部に錠止可能で、被錠止部に錠止した際に、固定腕部に対して少なくとも押圧腕部を、固定側及び押圧側の各湾曲部により形成される空間部が取付け軸部材外径より小径化するように弾性変形させる錠止部材とを備えた管の吊下げ固定具。
  2. 請求項1において、固定腕部は本体部の上部及び下部に間隔をおいて設けると共に押圧腕部は上下一対の固定腕部間に設けた管の吊下げ固定具。
  3. 請求項1における固定腕部及び押圧腕部の各湾曲部内面には、取付け軸部材の外周面に設けられた螺旋溝或いは異径部に係合する係合部を設けた管の吊下げ固定具。
  4. 保持される管の外形より若干小径で、少なくとも拡大方向へ弾性変形可能な管保持部を有した本体部と、本体部に設けられ、最大で取付け軸部材外周の半周分にわたる長さの固定側湾曲部及び該固定側湾曲部の端部から放射方向へ所要の長さで延出する固定側被錠支部を有した固定腕部と、固定腕部に隣接して本体部に設けられ、最大で取付け軸部材外周の半周分にわたる長さで、固定側湾曲部に相対して取付け軸部材が挿入可能な空間部を形成する押圧側湾曲部及び該押圧側湾曲部の端部から放射方向へ所要の長さで延出する押圧側被錠支部を有した押圧腕部と、固定側及び押圧側の被錠支部に錠止可能で、固定側及び押圧側の被錠支部に錠止した際に、固定腕部に対して少なくとも押圧腕部を、固定側及び押圧側の湾曲部により形成される空間部が取付け軸部材の外径より小径化するように弾性変形させる錠止部材とを備えた管の吊下げ固定具。
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