JP3743562B2 - 蓄積性蛍光体パネル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄積性蛍光体パネルに関し、詳しくは、蓄積性蛍光体層を封止する防湿カバーを備えている蓄積性蛍光体パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、X線等の放射線を照射するとこの放射線エネルギの一部を蓄積し、その後、可視光等の励起光を照射すると蓄積された放射線エネルギに応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写体の放射線像を蓄積性蛍光体層に一旦潜像として記録し、この蓄積性蛍光体層にレーザ光等の励起光を照射して輝尽発光光を生じせしめ、この輝尽発光光を光電的に検出して被写体の放射線像を表す画像信号を取得する放射線画像記録装置および放射線画像読取装置等からなる放射線画像記録再生システムがCR(ComputedRadiography)としてが知られている。
【0003】
上記放射線画像記録再生システムに使用される記録媒体として、剛性を有する基板と蓄積性蛍光体層と保護層とを層状に積層して形成した蓄積性蛍光体パネルが知られている。上記蓄積性蛍光体パネルは、この蓄積性蛍光体パネルから放射線像が読み取られた後に消去光が照射されて蓄積性蛍光体層に残存している放射線エネルギーが放出されると再度放射線像の記録が可能となり、放射線像の記録および読取りに繰り返して使用される。
【0004】
また、上記蓄積性蛍光体パネルは、長期間に亘る多数回の放射線像の記録および読取りに使用されるので、外部からの物理的および化学的な刺激による劣化を防止する必要がある。特に、蓄積性蛍光体層を形成する蓄積性蛍光体の種類によっては水分を吸収しやすく、この水分の吸収により放射線像の記録および読取り性能が大きく低下するものもあるので、蓄積性蛍光体パネルには、保護層に防湿性を有する透明素材を使用し、この保護層となる透明防湿カバーと基板との間に蓄積性蛍光体層を密閉して封止したものも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記透明防湿カバーと基板との間に蓄積性蛍光体層を密閉して封止した蓄積性蛍光体パネルを気圧の低い高所や温度の高い環境下で使用しようとすると、透明防湿カバーと基板との間の密閉領域内に存在する気体が膨張し、各層の層間隔が広がったり、蓄積性蛍光体層が歪んだりすることがある。
【0006】
上記透明防湿カバーと蓄積性蛍光体層との間の間隔が広がったときには、蓄積性蛍光体層に記録されている放射線像を読み取るために透明防湿カバーを通して蓄積性蛍光体層に照射された励起光が、蓄積性蛍光体層と透明防湿カバーとの間で繰り返し反射され、蓄積性蛍光体層への励起光の照射領域が広がってしまう。
【0007】
すなわち、図4に示すように、透明防湿カバーと蓄積性蛍光体層との間の間隔が広げられて空間41A生じているときには、透明防湿カバーと蓄積性蛍光体層との間における1回の反射による励起光の伝播距離が長いので、透明防湿カバー30と蓄積性蛍光体層20との間で反射された励起光Leは領域R1の範囲に広がり、図5に示すように、透明防湿カバー30と蓄積性蛍光体層20とが密着あるいは近接しているときには1回の反射における励起光の伝播距離が短いので、透明防湿カバー30と蓄積性蛍光体層20との間で反射された励起光Leは上記領域R1より狭い領域R2の範囲に広がる。したがって、透明防湿カバーと蓄積性蛍光体層との間で励起光が同じ回数反射されても、両者の間隔が広い場合には、両者の間隔が狭い場合に比して励起光の照射領域が広がる。
【0008】
そのため、蓄積性蛍光体層20からは、この広い領域R1に相当する太い光束を持つ励起光の照射を受けたことと同等の作用によって輝尽発光光が発せられ、この検出範囲外を含む広い領域から発生した輝尽発光光の検出により取得された画像信号で表される放射線像の鮮鋭性が低下してしまうという問題がある。
【0009】
一方、密閉領域中の気体の膨張により、蓄積性蛍光体層が歪んでしまったときには、図13に示すように、励起光の蓄積性蛍光体層への照射位置は蓄積性蛍光体層が歪んでいないときの所定の位置H1とは異なる変形した蓄積性蛍光体層20上の位置H2に照射される。そして、蓄積性蛍光体層上の所定の位置H1(歪んでしまった蓄積性蛍光体層20においては位置H1′)に照射されるはずの励起光Leがこの位置とは異なる変形した蓄積性蛍光体層20上の位置H2に照射されて、この位置H2から発生した輝尽発光光が、位置H1から発生した輝尽発光光を検出するように設定されている検出手段90によって検出される。その結果、検出手段90による輝尽発光光の集光効率が低下すると共に、輝尽発光光の発生位置が蓄積性蛍光体層上の所定の位置H1′(H1)からずれた位置H2となるので、このずれた位置から取得された画像信号によって表される放射線像が歪んだものとなってしまい、蓄積性蛍光体層に記録されている放射線像を正確に読み取ることが難しくなる。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、温度および気圧の変化が生じても、蓄積性蛍光体層の吸湿を防止すると共にこの蓄積性蛍光体層から読み取られる画像信号の品質の低下を抑制することができる蓄積性蛍光体パネルを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の蓄積性蛍光体パネルは、剛性を有する基板と、蓄積性蛍光体層と、透明防湿カバーとをこの順に積層してなり、蓄積性蛍光体層が、基板と透明防湿カバーとの間に密閉された密閉領域内に収容され封止されている蓄積性蛍光体パネルであって、密閉領域と連通した、この密閉領域外に個別に形成された拡縮自在のバッファ空間を備えていることを特徴とするものである。
【0012】
前記バッファ空間は、密閉領域中の空間の容積の1/10倍以上、2倍以下の容積を持つものであることが好ましく、さらに、密閉領域中の空間の容積の1倍以上、2倍以下の容積を持つものであることがより好ましい。また、このバッファ空間は、防湿性を有する容量可変のシリンダ、あるいは防湿性を有する容量可変の袋状の気体収容体で形成することができ、バッファ空間および密閉領域中の空間は、乾燥空気または不活性ガスで満たすようにするとよい。
【0013】
前記透明防湿カバーをフィルムとし、バッファ空間を、この透明防湿カバー中の一部分の領域を兼用して形成したものとすることができる。
【0014】
なお、前記密閉領域中の空間の容積は、蓄積性蛍光体層中の空隙をも含めた容積を意味するものである。
【0015】
【発明の効果】
本発明の蓄積性蛍光体パネルによれば、基板と透明防湿カバーとの間に密閉された密閉領域と連通した拡縮自在のバッファ空間を備えているので、外部の気圧が低下したり、蓄積性蛍光体パネルの温度が上昇して密閉領域内の圧力が上昇しても、この密閉領域内に存在する気体の膨張分がバッファ空間へ移動しこのバッファ空間の拡大によって吸収されて、上記密閉領域内に存在する気体の膨張に起因する、基板と蓄積性蛍光体層との間および蓄積性蛍光体層と透明防湿カバーとの間の間隔の拡大や、蓄積性蛍光体層の変形を少なく抑えることができる。これにより、温度および気圧の変化が生じても、蓄積性蛍光体層の吸湿を防止すると共にこの蓄積性蛍光体層から読み取られる画像信号の品質の低下を抑制することができる。
【0016】
また、バッファ空間を、密閉領域中の空間の容積の1/10倍以上、2倍以下の容積を持つものとすれば、温度および気圧の変化が生じたときに、上記画像信号の品質の低下を抑制する効果を奏することができると共にこの蓄積性蛍光体パネルの大きさを取り扱いに支障のない程度の大きさに抑えることができる。さらに、バッファ空間を、密閉領域中の空間の容積の1倍以上、2倍以下の容積を持つものとすれば、密閉領域内に存在する気体の膨張分をより確実にバッファ空間で吸収することができ、上記効果をより確実に奏することができる。
【0017】
ここで、バッファ空間を、防湿性を有する容量可変のシリンダ、あるいは防湿性を有する容量可変の袋状の気体収容体で形成されているものとすれば、密閉領域内の気体の膨張分をバッファ空間へより確実に移動させることができる。
【0018】
なお、透明防湿カバーをフィルムとし、バッファ空間を、透明防湿カバー中の一部分の領域を兼用して形成されたものすれば、この蓄積性蛍光体パネルの構成をより簡素化することができる。
【0019】
さらに加えて、密閉領域中の空間およびバッファ空間を、乾燥空気、または不活性ガスで満たすようにすれば、蓄積性蛍光体層の吸湿をより確実に防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1(a)は、本発明の第1の実施の形態の蓄積性蛍光体パネルの概略構成を示す平面図、図1(b)は図1(a)のH1―H2断面を示す図、図2(a)は上記蓄積性蛍光体パネルのバッファ空間内に密閉空間内の気体が移動された様子を示す図、図2(b)は図2(a)のH1―H2断面を示す図、図3R>3は密着界面中の気体の膨張により防湿フィルムと蓄積性蛍光体層との間の間隔が広げられた様子を示す側面の断面図、図4は蓄積性蛍光体層と防湿フィルムとの間の間隔が広がった状態での繰り返し反射によって励起光が広がる領域を側面から示した概念図、図5は蓄積性蛍光体層と防湿フィルムとの間の間隔が広がっていない状態での繰り返し反射によって励起光が広がる領域を側面から示した概念図、図6はバッファ空間を透明防湿カバーの角部に形成した蓄積性蛍光体パネルの概略構成を示す平面図、図7(a)、(b)は透明防湿カバーを蓄積性蛍光体層の側面に沿って配設した蓄積性蛍光体パネルの概略構成を示す図である。なお、図5の概念図では、繰り返し反射によって励起光が広がる領域をわかり易く示すために密着界面41に厚みを持たせて図示している。
【0021】
本発明の第1の実施の形態による蓄積性蛍光体パネル101は、ガラス素材またはアルミニウム素材等からなる剛性を有する基板10と、蓄積性蛍光体層20と、透明防湿カバーであるフィルムからなる防湿フィルム30とがこの順に積層されて形成されており、蓄積性蛍光体層20は基板10と防湿フィルム30との間に密閉された密閉領域40内に収容され封止されている。さらに、この蓄積性蛍光体パネル101は、上記密閉領域40と連通した、この密閉領域40外に個別に形成された拡縮自在のバッファ空間42を備えている。
【0022】
蓄積性蛍光体層20は基板10の表面に蒸着または塗布されて形成されており、この蓄積性蛍光体層20の他方の側は防湿フィルム30の表面に密着せしめられている。すなわち、防湿フィルム30が引張り力を受けて弾性変形したたまま基板10と接着されたことによる反力によってこの防湿フィルム30の表面と蓄積性蛍光体層20の表面とが密着せしめられて、蓄積性蛍光体層20と防湿フィルム30との間には密着界面41が形成されている。
【0023】
なお、4角形状の基板10における積層面の面積および防湿フィルム30における積層面の面積は、共に4角形状の蓄積性蛍光体層20における積層面の面積より大きくなっており、基板10の周縁部11と防湿フィルム30の周縁部12とが接着されることによって基板10と防湿フィルム30との間に正四角錐台形状となる密閉領域40が形成されている。
【0024】
バッファ空間42は、防湿フィルム30中の一部分の領域を兼用して形成されているものであり、この防湿フィルム30の周辺を熱成形して作成した複数の袋43内に形成される。なお、図1(a)および図1(b)に示すように、容量可変の袋状の気体収容体である上記袋43は常温常圧(20℃、1気圧)においては内部に気体は存在せず収縮しているが、内部が気体で満たされて拡大したときの容積は密閉領域40内の空間の容積の1/10倍である。
【0025】
なお、密閉領域40内に密封されている気体は、乾燥空気または不活性ガスである。
【0026】
ここで、バッファ空間42の容積および密閉領域40内の空間の容積について説明する。
【0027】
密閉領域40内の空間の容積は、密閉領域40の容積から蓄積性蛍光体層20が占める体積を除いた容積と、蓄積性蛍光体層20中に存在する空隙の容積とを加えたものである。
【0028】
ここで、蓄積性蛍光体層20の大きさは縦430mm、横430mm、高さ0.5mmで体積92.45cmであり、密閉領域40の容積である正四角錐台形状部分の体積は約94.186cmである。よって、密閉領域40内の容積から蓄積性蛍光体層20が占める体積を除いた容積は約1.7cmとなる。また蓄積性蛍光体層20中に含まれる空隙の容積は蓄積性蛍光体層20の体積の約10%なので、この空隙の容積は約9.2cmである。
【0029】
よって密閉領域40内の空間の容積は、1.7cm+9.2cm=10.9cmとなる。
【0030】
一方、上記バッファ空間42の容積は、複数の袋43の内部を気体で満たしたときの容積の総和であり、その値は密閉領域40内の空間の容積の約1/10倍の1.1cmである
次に上記第1の実施の形態における作用について説明する。ここでは、防湿フィルム30側からの励起光の照射により蓄積性蛍光体層20から発生した輝尽発光光を防湿フィルム30側から検出する場合について説明する。
【0031】
防湿フィルム30を通して入射された励起光の照射を受けて蓄積性蛍光体層20から輝尽発光光が発生する。蓄積性蛍光体層20から発生した輝尽発光光は密着界面41と防湿フィルム30とを通して外気Aに射出され、この輝尽発光光が検出されて蓄積性蛍光体層20に記録されている放射線像を表す画像信号が取得される。
【0032】
ここで、密閉領域40と連通している拡縮自在のバッファ空間42を備えていることによる効果について説明する。
【0033】
例えば、この蓄積性蛍光体パネル101を、1気圧、温度50℃の状態で使用すると密閉領域40内の気体は約1.1倍に膨張する。この密閉領域40内の気体膨張分である1.09cm は1.1cm の容積を持つ複数の袋43への移動よって吸収されるので、密閉領域40および袋43内の圧力は外部の気圧に倣い1気圧のままである。なお、図2(a)および図2(b)に示すように、このとき複数の袋43内のバッファ空間42には上記気体が取り込まれて各袋43の体積が増大する。
【0034】
しかしながら、蓄積性蛍光体パネルにバッファ空間42を形成する袋43が配設されていなかった場合に、この蓄積性蛍光体パネルを上記と同様の環境下、すなわち、1気圧、温度50℃の状態で使用するときには、密閉領域40内が外気に対して与圧になり、図3に示すように、密着界面41中の気体の膨張によって防湿フィルム30と蓄積性蛍光体層20との間の間隔が広がり、防湿フィルム30と蓄積性蛍光体層20との間に空間41Aが生じる。
【0035】
この状態で、蓄積性蛍光体パネルから放射線像を読み取るために防湿フィルム30を通して蓄積性蛍光体層20に励起光を照射すると、照射された励起光が蓄積性蛍光体層20と防湿フィルム30との間で減衰されながら繰り返し反射される。図4に示すように、このとき蓄積性蛍光体層20と防湿フィルム30との間における励起光LeのN回の繰り返し反射によってこの励起光Leが広がる領域は領域R1となる。この領域R1は、図5に示すように、蓄積性蛍光体層20と防湿フィルム30とが密着界面41を介して密着されているときに、上記と同様に防湿フィルム30を通して蓄積性蛍光体層20に照射された励起光Leが蓄積性蛍光体層20と防湿フィルム30との間で減衰されながらN回繰り返し反射されて広がる領域であるR2より大きくなる(R1>R2)。
【0036】
その結果、蓄積性蛍光体層20からは、この広い領域R1に相当する太い光束からなる励起光の照射を受けたことと同等の作用によって輝尽発光光が発せられ、蓄積性蛍光体層20上の上記領域R1中の各所から発生した輝尽発光光が同時に蓄積性蛍光体パネルから射出される。このように広い領域から輝尽発光光が発生すると、検出範囲外を含む領域からの輝尽発光光の発生により蓄積性蛍光体層に蓄積されていた放射線エネルギーを無駄に消費すると共に、検出範囲外の領域から発生した輝尽発光光がノイズとして画像信号に混入することがあるので、領域R1への励起光の照射により発生した輝尽発光光の検出によって得られた画像信号で表される放射線像は、領域R1より狭い領域R2への励起光の照射により発生した輝尽発光光の検出によって得られた画像信号によって表される放射線像に比して鮮鋭性が低下したものとなる。
【0037】
なお、バッファ空間を形成する袋は上記実施の形態に限らず、図6に示すように、防湿フィルム30を基板10に接着する際に4角形状の4隅に生じる防湿フィルム30の複数の弛み45を上記袋43の替わりに利用してバッファ空間44を形成するようにしてもよい
【0038】
さらに、図7(a)および図7(a)のH1−H2断面を表す図7(b)に示すように、防湿フィルム30が蓄積性蛍光体層20の側面21に沿って配設されるように、基板10上の蓄積性蛍光体層20が積層されていない領域13の全てを防湿フィルム30との接着面とするようにしてもよい。なおこの場合においても、上記と同様に、蓄積性蛍光体層20の側面21と防湿フィルム30との間に防湿フィルム30の熱成形によって形成した袋49Aや、4隅に生じる防湿フィルム30の弛み49Bによって上記と同様の機能を有するバッファ空間48を作成することができる。
【0039】
図8(a)は本発明の第2の実施の形態の蓄積性蛍光体パネルの概略構成を示す平面図、図8(b)図8(a)のJ1−J2断面を表す図、図9は密着界面中の気体の膨張によって蓄積性蛍光体層が変形した様子を示す側面の断面図、図10は歪んだ蓄積性蛍光体層から放射線像を読み取る様子を示す側面の断面図、図11、および図12はバッファ空間の異なる態様を示す断面図である。
【0040】
第2の実施の形態の蓄積性蛍光体パネル102は、剛性を有するガラス基板50と、蓄積性蛍光体層60と、透明防湿カバーであるガラス板70とがこの順に積層されて形成されており、蓄積性蛍光体層60が、ガラス基板50とガラス板70との間に密閉された密閉領域80内に収容されて封止されている。さらに、この蓄積性蛍光体パネル102は、上記密閉領域80内に連通した拡縮自在のバッファ空間83を備えている。
【0041】
ガラス基板50における積層面の面積およびガラス板70における積層面の面積は、蓄積性蛍光体層60における積層面の面積より大きく、ガラス基板50の周縁部51が、周縁部51に対応した四角形状を有し蓄積性蛍光体層60と略等しい厚さのガラス素材等からなるスペーサ枠82を介して、ガラス板70の周縁部72に接着されてガラス基板50とガラス板70との間に密閉領域80が形成されている。
【0042】
また、蓄積性蛍光体層60はガラス板70の表面に塗布または蒸着されて形成されており、この蓄積性蛍光体層60の他方の側は、ガラス基板50の表面に密着せしめられて、蓄積性蛍光体層60とガラス基板50との間には密着界面81が形成されている。
【0043】
ガラス基板50には、このガラス基板50の表面に垂直な方向にこのガラス基板50を貫通する連通孔52が形成されており、密閉領域80内の気体はこの連通孔52を通してバッファ空間83に移動される。
【0044】
バッファ空間83はピストン84とシリンダ85とからなる容量可変の防湿性を有する容量可変機構86によって形成されており、シリンダ85の開口の先端がガラス基板50を貫通する連通孔52に接続されている。この容量可変機構86内のバッファ空間83を気体で満たしたときの容積は密閉領域80内の空間の容積の2倍である。なお、常温常圧(20℃、1気圧)においては容量可変機構86の内部には気体が存在しないように設定されている。
【0045】
なお、バッファ空間83および密閉領域80内の空間は乾燥空気、または不活性ガスで満たされている。
【0046】
ここで、バッファ空間83の容積および密閉領域80内の空間の容積について説明する。
【0047】
密閉領域80内の空間の容積は、密閉領域80の容積から蓄積性蛍光体層60が占める体積を除いた容積と蓄積性蛍光体層60中の空隙の容積とを加えたものである。
【0048】
ここで、蓄積性蛍光体層60の大きさは縦430mm、横430mm、高さ0.5mmで体積92.45cmであり、密閉領域80の容積である正四角柱形状部分の容積は約100cmである。よって密閉領域80の容積から蓄積性蛍光体層60が占める体積を除いた容積は約7.5cmとなる。また、蓄積性蛍光体層60中に含まれる空隙は蓄積性蛍光体層60の体積の約10%なので、この空隙の容積は約9.2cmとなる。よって密閉領域80の中の空間の容積は、7.5cm3+9.2cm=16.7cmとなる。
【0049】
一方、上記バッファ空間83の容積は、容量可変機構86の内部を気体で満たしたときの容積であり、密閉領域80内の空間の容積の約2倍の33cmである。
【0050】
次に第2の実施の形態における作用について説明する。ここでは、ガラス基板50側からの励起光の照射により蓄積性蛍光体層60から発生した輝尽発光光をガラス基板50側から検出する場合について説明する。
【0051】
ガラス基板50を通して伝播された励起光の照射を受けて蓄積性蛍光体層60から輝尽発光光が発生する。蓄積性蛍光体層60から発生した輝尽発光光は密着界面81とガラス基板50とを通して外気Bに射出され、この輝尽発光光が検出されて蓄積性蛍光体層60に記録されている放射線像を表す画像信号が取得される。
【0052】
ここで、拡縮自在のバッファ空間83を備えていることによる効果について説明する。
【0053】
例えば、この蓄積性蛍光体パネル102を標高2500mの高所で使用する場合には外気圧は約0.7気圧となり、さらに、この場所で蓄積性蛍光体パネル102が温度60℃の状態で使用されると、密閉領域80内の気体は常温常圧の環境下で使用される場合の約1.6倍に膨張するが、密閉領域80内の気体の膨張はこの気体の容量可変機構86内への移動よって吸収され、密閉領域80内の圧力は外部に倣い約0.7気圧となる。なお、このとき容量可変機構86には上記気体が取り込まれ、ピストン84が外部に向けて移動する。
【0054】
しかしながら、バッファ空間83を形成する容量可変機構86が蓄積性蛍光体パネルに配設されていなかった場合に、この蓄積性蛍光体パネルを上記と同様の環境下、すなわち、外気圧約0.7気圧、温度60℃の状態で使用すると、密閉領域80内が外気Bに対して与圧になり密閉領域80内の気体が膨張し、図9に示すように、ガラス基板50と蓄積性蛍光体層60との間の間隔が広がり、ガラス基板50と蓄積性蛍光体層60との間に空間81Aが生じ、ガラス板70とこのガラス板70に塗布されて形成されている蓄積性蛍光体層60とが変形する。
【0055】
この状態で、蓄積性蛍光体パネルから放射線像を読み取るために、ガラス基板50を通して蓄積性蛍光体層60に励起光が照射されると、図10に示すように、この励起光の照射位置は蓄積性蛍光体層60が変形していないときの所定の位置P1とは異なる変形した蓄積性蛍光体層上の位置P2に照射される。そして、蓄積性蛍光体層60上の所定の位置P1′(P1)に照射されるはずの励起光Leがこの位置とは異なる変形した蓄積性蛍光体層上の位置P2に照射されて、この位置P2から発生した輝尽発光光が、位置P1から発生した輝尽発光光を検出するように設定されている検出手段91によって検出される。その結果、輝尽発光光の集光効率が低下すると共に、輝尽発光光の発生位置が蓄積性蛍光体層上の所定の位置P1′(P1)からずれた位置P2になるので、このずれた位置から取得された画像信号によって表される放射線像が歪んだものとなる。さらに、ガラス基板50と蓄積性蛍光体層60との間の間隔が広がることにより、上記第1の実施の形態で説明したことと同様の鮮鋭性の低下も同時に生じる。
【0056】
上記のように、本発明の蓄積性蛍光体パネルによれば、温度および気圧の変化が生じても、蓄積性蛍光体層が変形したり、蓄積性蛍光体パネルを構成する各層間の間隔が広がることもなく、蓄積性蛍光体層の吸湿を防止すると共にこの蓄積性蛍光体層から読み取られる画像信号の品質の低下を抑制することができる。
【0057】
なお、図11に示すように、容量可変機構87は、ガラス基板50を貫通して配設する場合に限らず、スペーサ枠82を貫通して配設するようにしてもよい。
【0058】
さらに、図12に示すように、上記容量可変機構を、拡縮自在の袋88で代替することもできる。
【0059】
また、上記第2の実施の形態では、常温常圧下において容量可変機構内に気体が存在しないように設定した例を示したが、常温常圧下において容量可変機構内に気体を収容しておけば、外部の気圧が高くなったとき、および蓄積性蛍光体パネルの温度が常温より低下したときに、容量可変機構の空間バファの容量が縮小されることにより密閉領域内が外部に対して負圧になることを防ぐこともできる。
【0060】
なお、上記実施の形態の蓄積性蛍光体パネルに放射線像を記録する際に照射される放射線は、透明防湿シート側を通して蓄積性蛍光体層に照射される。
【0061】
ここで、上記バッファ空間は、密閉領域中の空間の容積の1/10倍以上、2倍以下の容積を持つものとすればよく、その形態は袋、あるいはシリンダとピストンとを用いた容量を自在に変更できる機構に限るものではない。また、上記温度および気圧の変化が生じても、読み取られる画像信号の品質の低下を抑制するより確実な効果を得るにはバッファ空間の容積を、密閉領域中の空間の容積の1倍以上、2倍以下の容積とすることが好ましい。
【0062】
なお、密閉領域は、必ずしも乾燥空気または不活性ガスで満たされる必要はなく、通常の空気で満たされていても上記画像信号の品質の低下を抑制する効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の蓄積性蛍光体パネルの概略構成を示す図
【図2】バッファ空間内に密閉空間内の気体が移動した様子を示す図
【図3】防湿フィルムと蓄積性蛍光体層の間の間隔が広げられた様子を示す断面図
【図4】蓄積性蛍光体層と防湿フィルムとの間隔が広がった状態での繰り返し反射によって励起光が広がる領域を側面から示した概念図
【図5】蓄積性蛍光体層と防湿フィルムとの間隔が広がっていない状態での繰り返し反射によって励起光が広がる領域をわかり易くするために密着界面に厚みを持たせて示した側面の概念図
【図6】バッファ空間を透明防湿カバーの角部に形成した概略構成を示す平面図
【図7】透明防湿カバーを蓄積性蛍光体層の側面に沿って配設しバッファ空間を形成した概略構成を示す図
【図8】第2の実施の形態の蓄積性蛍光体パネルの概略構成を示す図
【図9】ガラス基板と蓄積性蛍光体層の間の間隔が広げられた様子を示す側面の断面図
【図10】歪んだ蓄積性蛍光体層から放射線像を読み取る様子を示す側面の断面図
【図11】スペーサ枠を貫通して配設されたシリンダ・ピストン機構を示す断面図
【図12】スペーサ枠を貫通して配設された拡縮自在の袋を示す断面図
【図13】歪んだ蓄積性蛍光体層から放射線像を読み取る様子を示す側面の断面図
【符号の説明】
10 基板
20 蓄積性蛍光体層
30 防湿フィルム
40 密閉領域
41 密着界面
42 バッファ空間
43 袋
101 蓄積性蛍光体パネル

Claims (5)

  1. 剛性を有する基板と、蓄積性蛍光体層と、透明防湿カバーとをこの順に積層してなり、前記蓄積性蛍光体層が、前記基板と前記透明防湿カバーとの間に密閉された密閉領域内に収容され封止されている蓄積性蛍光体パネルであって、
    前記密閉領域と連通した、該密閉領域外に個別に形成された拡縮自在のバッファ空間を備えていることを特徴とする蓄積性蛍光体パネル。
  2. 前記バッファ空間が、前記密閉領域中の空間の容積の1/10倍以上、2倍以下の容積を持つものであることを特徴とする請求項1記載の蓄積性蛍光体パネル。
  3. 前記透明防湿カバーがフィルムであり、前記バッファ空間が、前記透明防湿カバー中の一部分の領域を兼用して形成されているものであることを特徴とする請求項1または2記載の蓄積性蛍光体パネル。
  4. 前記バッファ空間が、防湿性を有する容量可変のシリンダ、あるいは防湿性を有する容量可変の袋状の気体収容体で形成されているものであることを特徴とする請求項1または2記載の蓄積性蛍光体パネル。
  5. 前記バッファ空間および前記密閉領域中の空間が、乾燥空気、または不活性ガスで満たされていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の蓄積性蛍光体パネル。
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