JP3743390B2 - 車両用シート装置の防振構造 - Google Patents

車両用シート装置の防振構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ねじ軸と、該ねじ軸に回り止めされた状態で螺合するナットとからなるねじ駆動装置により、ナットに連結された座席本体を昇降動作させる車両用シート装置の防振構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用シート装置で使用される一般的なねじ駆動装置が図8に記載されている。ここで、図8(A)は図8(B)のA矢視図であり、図8(B)は前記ねじ駆動装置の側面図である。また、図8(C)は図8(B)のC矢視図である。
ねじ駆動装置90は、ねじ軸92と該ねじ軸92に回り止めされた状態で螺合するナット94とからなり、ねじ軸92を軸回りに回転させ、ねじ作用によりナット94をねじ軸92の軸方向に移動させる。
【0003】
ナット94と座席本体を連結する連結部材97は、ナット94からの座席本体上昇方向への駆動力を軸方向で受ける受け部95と、受け部95の反対側でナット94と連結部材97を係合一体化するとともにナット94を回り止めする回り止め部材96とを有している。
回り止め部材96はボルト98によって連結部材97に固定されている。
上記構成により、ねじ軸92が回転すると、連結部材97及び座席本体(図示されていない)がナット94と共にねじ軸92の軸方向に移動するようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した車両用シート装置では、座席本体を昇降動作させるためにねじ軸92が回転すると、ねじ軸92とナット94間で発生するスティックスリップ現象によりねじ軸92及びナット94が振動し、その振動が受け部95及び回り止め部材96を介して連結部材97及び座席本体にそのまま伝達される。即ち、ねじ軸92及びナット94の振動を遮断する手段が存在しないため、スティックスリップが発生する度に座席本体が振動し、乗員に不快感を与えるという問題がある。
特に、耐久性向上を目的としてナット94の材料に金属を使用した場合、金属製のねじ軸92間の摩擦係数の増加に起因してスティックスリップが発生し易くなるため、座席本体の昇降動作中における防振対策が要望されている。
なお、ねじ軸92とナット94間に多数のボールを組込んだいわゆるボールねじを用いれば、このような問題は発生しないが、この場合、大幅なコストアップは免れない。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、ねじ軸とナット間で発生するスティックスリップによる振動を途中で遮断することで、大幅なコストアップなしに座席本体の昇降動作中における振動を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、ねじ軸と、該ねじ軸に回り止めされた状態で螺合するナットとからなるねじ駆動装置により、前記ナットに連結された座席本体を昇降動作させる車両用シート装置の防振構造であって、前記ナットと座席本体を連結する連結部材と、前記連結部材に形成されており、前記ナットからの座席本体上昇方向への駆動力を前記ねじ軸の軸方向で受ける受け部と、前記ナットと前記連結部材を係合一体化するとともに前記ナットの回り止めを図る回り止め手段と、前記連結部材の受け部と前記ナット間、及び前記回り止め手段と前記連結部材間に介在されている弾性体とを有しており、前記ねじ軸の軸方向における前記ナットの端面の周縁には側壁が形成されて、その側壁と前記端面とによって凹部が構成されており、前記ナットと前記連結部材の受け部との間に介在される前記弾性体は、前記凹部に嵌め込まれた状態で、前記凹部から所定寸法だけ前記軸方向に突出し、前記受け部に当接していることを特徴とする。
【0006】
本発明によると、ナットと座席本体とを連結する連結部材と、ナット間に弾性体を介在させる構成であるため、スティックスリップによりねじ軸及びナットが振動してもその振動が前記弾性体によってある程度遮断される。このため、ねじ軸及びナットの振動が連結部材及び座席本体に直接伝わることがなく、座席本体の昇降動作中における振動を防止することができる。
また、弾性体は凹部に嵌め込まれているため、ナットが連結部材の受け部を押圧する際に前記弾性体が変形しても、その弾性体がナットの半径方向に位置ずれし難くなる。
【0007】
請求項2の発明によると、前記回り止め手段は、前記連結部材に設けられた貫通孔を貫通し、前記ナットの外面に止着されたボルトであり、前記回り止め手段のボルトと前記連結部材間に介在される弾性体は、前記連結部材の貫通孔を覆うとともに、前記ボルトが通される筒部本体と、前記筒部本体の両端に形成されたフランジ部とを有しており、各々のフランジ部が前記連結部材の貫通孔の周縁を覆えるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7に基づいて、本発明の実施形態1に係る車両用シート装置の防振構造について説明する。ここで、図1は本実施形態に係る車両用シート装置の防振構造を示す三面図であり、図2は前記防振構造を示す分解斜視図である。また、図3〜図6は前記防振構造を備える車両用シート装置の構造を説明するための図面である。なお、図中に記載された前後左右の記号は、後記する昇降スライド機構の前後左右を表しており、車両の前後左右とは無関係である。
先ず、車両用シート装置1の防振構造の説明をする前に車両用シート装置1の概略構造の説明を行う。車両用シート装置1は、図3、図4に示すように、自動車の助手席に使用されるリフトアップシート装置であり、車室の床部の支持台10上に設置される前後スライド機構20を備えている。なお、図3(B)、図4は、車両用シート装置1を車室後方から見た状態を示している。
【0010】
前後スライド機構20は、スライドテーブル24が支持台10に対して車両の前後方向に移動できるように保持する左右一対の保持機構22と、そのスライドテーブル24を支持台10に対して移動させる移動機構(図示されていない)とから構成されている。前記移動機構は、ボールねじとナットとの螺合作用を利用してスライドテーブル24を支持台10に対して移動させる方式である。
スライドテーブル24上には、回転機構25を介して回転テーブル26が水平方向に回転可能に設置されており、その回転テーブル26上に昇降スライド機構30を介して座席本体Sが昇降可能に載置されている。
【0011】
昇降スライド機構30は、図3(A)、図4等に示すように、座席本体Sを乗降口Hから室外へ移動させる装置であり、二段式のスライド機構である。昇降スライド機構30は、図5の平面図に示すように、固定レールとしての左右一対のアウターレール32と、第一可動レールとしての左右一対のミドルレール33と、第二可動レールとしての左右一対のインナレール34とから構成されている。そして、アウターレール32とミドルレール33との対向間及びミドルレール33とインナレール34との対向間にはケージにて保持される多数の鋼球35が介在されて、ミドルレール33及びインナレール34がアウターレール32に対して直線移動されるように構成されている。
【0012】
左右のアウタレール32の外面側には、図6(A)に示すように、それぞれサイドプレート36が固着され、その左右のサイドプレート36の後端部が縦向きの後部連結板37(図5参照)によって相互に連結されている。また、両アウタレール32の前端部が平板状の前部連結板38によって相互に連結されている。なお、図6(A)は、図5のVIA- VIA矢視断面図を表している。
後部連結板37には昇降スライド機構30の駆動源としての第一モータ40が取付けられ、この第一モータ40から減速機41を介して第一台形ねじ軸42が回転駆動されるように構成されている。
第一台形ねじ軸42は左右のアウターレール32間にアウターレール32と平行に配置され、先端が前部連結板38に取付けられたブラケット43により回転自在に支持されている。
【0013】
左右のミドルレール33は、前端部及び後端部がそれぞれ前部連結板47及び後部連結板44によって相互に連結されており、後部連結板44に前述の第一台形ねじ軸42と螺合する第一ナット46が係合されている。このため、第一モータ40の働きで第一台形ねじ軸42が回転すると、第一ナット46と共に後部連結板44及び左右のミドルレール33等が昇降スライド機構30の前後方向に移動する。
【0014】
左右のミドルレール33の後部連結板44には、駆動源としての第二モータ60が取付けられ、この第二モータ60から減速機61を介して第二台形ねじ軸62が回転駆動されるように構成されている。第二台形ねじ軸62は左右のミドルレール33間にミドルレール33と平行に配置され、先端が前部連結板47に取付けられたブラケット63により回転自在に支持されている。
【0015】
左右のインナレール34は、前端部及び後端部がそれぞれ前部連結板67及び後部連結板64によって相互に連結されており、後部連結板64に前述の第二台形ねじ軸62と螺合する第二ナット66が係合されている(図6(B)参照)。なお、図6(B)は、図5のVIB- VIB矢視断面図を表している。このため、第二モータ60の働きで第二台形ねじ軸62が回転すると、第二ナット66と共に後部連結板64及び左右のインナレール34等が昇降スライド機構30の前後方向に移動する。
左右のインナレール34上には、前後一対のシートブラケット71,72が取付けられており、この前後のシートブラケット71,72上に座席本体Sが取付けられている。
【0016】
上記した構造により、座席本体Sは前後スライド機構20の働きにより車室内において前後スライドが可能になるとともに、回転機構25の働きで車両前方を向く前向き位置から乗降口H側を向く横向き位置まで水平回動が可能となる。さらに、座席本体Sは、横向き位置において昇降スライド機構30が駆動されることで乗降口Hから室外へ移動したり、室外から乗降口Hの内側まで戻ることが可能になる。
【0017】
次に、図1、図2等に基づいて、車両用シート装置1の防振構造について具体的に説明する。前記防振構造は、昇降スライド機構30が動作する際の座席本体Sの振動を抑制するためのものであり、左右のミドルレール33の後部連結板44と第一ナット46との係合部分、及び左右のインナレール34の後部連結板64と第二ナット66との係合部分に使用されている。ここで、後部連結板44及び第一ナット46の係合部分と、後部連結板64及び第二ナット66の係合部分とは等しい構造のため、代表して後部連結板44及び第一ナット46の係合部分の防振構造について説明する。
【0018】
ここで、図1(A)は、後部連結板44と第一ナット46との係合部分を示す背面図(B図のA-A矢視図)、図1(B)は前記係合部分の側面図、図1(C)は前記係合部分の正面図(B図のC-C矢視図)である。また、図2は後部連結板44と第一ナット46との係合部分の分解斜視図である。
後部連結板44には、第一ナット46の真上の位置に貫通孔44kが形成されており、その貫通孔44kの内周面に略筒状の第一防振ゴム51が嵌合されている。なお、図2では、図面を分かり易くするため、貫通孔44kと第一防振ゴム51とを分けて表示している。
【0019】
第一防振ゴム51は、筒部本体51mと、その筒部本体51mの両端に形成されたフランジ部51fとから構成されており、筒部本体51mが貫通孔44kの内周面を覆った状態で両フランジ部51fが後部連結板44を上下から挟むようになっている。これによって、第一防振ゴム51は貫通孔44kに嵌合された状態に保持される。
ここで、第一防振ゴム51の筒部本体51mの厚み寸法は3mm以上に設定するのが防振上好ましい。
【0020】
第一防振ゴム51の筒部本体51mには筒状のカラー52が嵌め込まれており、そのカラー52にボルト53が通される。ボルト53は、第一ナット46の外面上部に形成されたねじ孔46nに螺合されることにより、その第一ナット46と後部連結板44とを係合一体化する。
【0021】
上記構成により、第一ナット46が第一台形ねじ軸42と共に回転しようとしても、ボルト53及び貫通孔44k等の働きで第一ナット46の回り止めが図られる。
即ち、後部連結板44及び左右のミドルレール33等が本発明の座席本体Sと第一ナット46とを連結する連結部材に相当する。また、後部連結板44の貫通孔44kに通されるボルト53が本発明の回り止め手段に相当し、第一防振ゴム51が本発明の弾性体に相当する。
【0022】
第一ナット46の後端部には、その後端面46fの周縁に一定高さの側壁46kが形成されており、その側壁46kと後端面46fとによって凹部Hhが形成されている。そして、その凹部Hhに厚板状の第二防振ゴム55が嵌め込まれている。
【0023】
第二防振ゴム55は、凹部Hhの平面形状とほぼ等しい平面形状を有しており、その中央部分には第一台形ねじ軸42が通される貫通孔55hが形成されている。また、第二防振ゴム55の厚み寸法は、側壁46kの高さ寸法よりも所定寸法だけ大きな値に設定されている。このため、第二防振ゴム55は第一ナット46の凹部Hhに嵌め込まれた状態で、その凹部Hhから所定寸法だけ後方に突出するようになる。なお、側壁46kの高さ寸法を約2mm、第二防振ゴム55の厚み寸法を約3.5mm以上に設定するのが防振上好ましい。
【0024】
後部連結板44の下面には、第一ナット46の第二防振ゴム55の後面55fと当接する位置に第一ナット46からの座席本体S上昇方向への駆動力を軸方向で受ける受け部材44uが固定されている。受け部材44uは、第一台形ねじ軸42を跨ぐように略逆「U」字形に成形されている。ここで、図4に示すように、昇降スライド機構30は前側が低くなるように傾斜しているため、受け部材44uは左右のミドルレール33、後部連結板44等に加わる重力の働きで常に第一ナット46の第二防振ゴム55に当接している。
【0025】
例えば、第一ナット46が第一台形ねじ軸42の回転により前方に移動すると、仮に回り止め手段のボルト53が存在しなくても、左右のミドルレール33、後部連結板44等は重力の働きで第一ナット46と共に前進し、受け部材44uは第一ナット46の第二防振ゴム55に当接した状態に保持される。このため、第一ナット46の前進時に、回り止め手段のボルト53及び第一防振ゴム51等に無理な力が加わらない。
【0026】
また、第一ナット46が第一台形ねじ軸42の回転により後方に移動すると、第一ナット46が第二防振ゴム55を介して受け部材44uを後方に押圧する。これによって、左右のミドルレール33、後部連結板44等は重力に抗して後進する。ここで、第二防振ゴム55は側壁46kにより周囲から支えられているため、後部連結板44の受け部材44uを押圧するときに変形しても、第一ナット46の半径方向に位置ずれし難くなる。
即ち、受け部材44uが本発明の受け部に相当し、第二防振ゴム55が本発明の弾性体に相当する。
【0027】
このように、本実施形態に係る車両用シート装置1によると、回り止め手段のボルト53と後部連結板44間に第一防振ゴム51を介在させるとともに、受け部材44uと第一ナット46間に第二防振ゴム55を介在させる構成である。このため、スティックスリップの発生により第一台形ねじ軸42及び第一ナット46が振動してもその振動が第一防振ゴム51及び第二防振ゴム55で遮断され、後部連結板44、左右のミドルレール33及び座席本体S等に伝わり難くなる。このため、昇降スライド機構30による座席本体Sの昇降動作中における座席本体Sの振動を防止することができる。
【0028】
図7は、昇降スライド機構30による座席本体Sの昇降動作中における座席本体Sの振動を測定したグラフであり、縦軸に振動レベル、横軸に分析周波数を表している。図7において、グラフIは、図8に示す従来の構造で第一ナット46と後部連結板44とを係合させたときの座席本体Sの振動を表している。グラフIIは、本実施形態に係る構造、即ち、第一ナット46と後部連結板44とを第一防振ゴム51及び第二防振ゴム55を介して係合させたときの座席本体Sの振動を表している。図7で明らかなように、第一ナット46と後部連結板44との間に第一防振ゴム51及び第二防振ゴム55を介在させることにより、約20dB程度振動が低減される。
【0029】
なお、本実施形態では、後部連結板44と第一ナット46との係合部分、及び後部連結板64と第二ナット66との係合部分に防振構造を使用する例を示したが、例えば、第二台形ねじ軸62と第二ナット66として公知のボールねじを使用すれば、そのナットと後部連結板64との係合部分を防振構造にしなくても良い。その理由は、ボールねじの場合、摩擦係数が非常に小さいため、スティックスリップがほとんど発生しないためである。
【0030】
また、本実施形態では、昇降スライド機構30に防振構造を使用する例を示したが、前後スライド機構20において、ボールねじの代わりに、例えば、台形ねじ軸とナットを使用した場合には、前後スライド機構20に本発明の防振構造を適用可能である。
また、本実施形態では、第一ナット46の後端部に形成された凹部Hhに厚板状の第二防振ゴム55を嵌合させる例を示したが、ゴムの代わりに弾性を有する樹脂ブロックを嵌合させても良い。
【0031】
【発明の効果】
本発明によると、座席本体にねじ軸及びナットの振動が直接伝わることがないため、座席本体の昇降動作中における振動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る車両用シート装置の防振構造を表す背面図(A図(B図のA-A矢視図))、側面図(B図)及び正面図(C図(B図のC-C矢視図))である。
【図2】車両用シート装置の防振構造を示す分解斜視図である。
【図3】車両用シート装置の使用状況を示す斜視図(A図)及び車両用シート装置の背面図(B図)である。
【図4】車両用シート装置の背面図(昇降動作中)である。
【図5】車両用シート装置の昇降スライド機構の平面図である。
【図6】図5のVIA- VIA矢視断面図(A図)及び図5のVIB- VIB矢視断面図(B図)である。
【図7】昇降スライド機構による座席本体の昇降動作中における座席本体の振動レベルを測定したグラフである。
【図8】従来の車両用シート装置の駆動機構を示す背面図(A図(B図のA矢視図))、側面図(B図)及び正面図(C図(B図のC矢視図))である。
【符号の説明】
S 座席本体
Hh 凹部
33 ミドルレール
34 インナレール
42 第一台形ねじ軸
44 後部連結板
44k 貫通孔
44u 受け部材
46 第一ナット
51 第一防振ゴム
53 ボルト
55 第二防振ゴム
62 第二台形ねじ軸
66 第二ナット

Claims (2)

  1. ねじ軸と、該ねじ軸に回り止めされた状態で螺合するナットとからなるねじ駆動装置により、前記ナットに連結された座席本体を昇降動作させる車両用シート装置の防振構造であって
    前記ナットと座席本体を連結する連結部材と、
    前記連結部材に形成されており、前記ナットからの座席本体上昇方向への駆動力を前記ねじ軸の軸方向で受ける受け部と、
    前記ナットと前記連結部材を係合一体化するとともに前記ナット回り止めを図る回り止め手段と、
    前記連結部材の受け部と前記ナット間、及び前記回り止め手段と前記連結部材間に介在されている弾性体とを有しており、
    前記ねじ軸の軸方向における前記ナットの端面の周縁には側壁が形成されて、その側壁と前記端面とによって凹部が構成されており、
    前記ナットと前記連結部材の受け部との間に介在される前記弾性体は、前記凹部に嵌め込まれた状態で、前記凹部から所定寸法だけ前記軸方向に突出し、前記受け部に当接していることを特徴とする車両用シート装置の防振構造。
  2. 請求項1に記載の車両用シート装置の防振構造であって、
    前記回り止め手段は、前記連結部材に設けられた貫通孔を貫通し前記ナットの外面に止着されたボルトであり、
    前記回り止め手段のボルトと前記連結部材間に介在される弾性体は、
    前記連結部材の貫通孔を覆うとともに、前記ボルトが通される筒部本体と、
    前記筒部本体の両端に形成されたフランジ部とを有しており、
    各々のフランジ部が前記連結部材の貫通孔の周縁を覆えるように構成されていることを特徴とする車両用シート装置の防振構造。
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