JP3743108B2 - 通風装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車などに搭載された空調装置により空調された空気を車室内に送風するための通風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の通風装置として、図9及び図10に示すものが知られている。図9は従来の通風装置100の縦断面図、図10は図9の10−10線に沿った断面図である。図9及び図10において、通風装置100は、通風路Sを形成するケース102と、ケース102内の前側に配置された上下方向変更機構110と、ケース102内のほぼ中央に設けた左右方向変更機構120とを備えている。上下方向変更機構110は、水平ブレード112を複数枚(図では5枚)備え、図示しないダイヤルの操作で軸体114を中心に水平ブレード112を回動させることにより、通風路Sを流れる空気の流れ方向を上下に変更するものである。また、左右方向変更機構120は、垂直ブレード122を複数枚(図では5枚)備え、図示しない操作部の操作で軸体124を中心に回動させることにより、通風路Sを流れる空気の流れ方向を左右方向に変更するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように通風装置100により通風方向が変更される状態を図11を用いて説明する。図11において、通風路Sの入口102aから吹き込まれる風の方向に対して垂直ブレード122が角度a1で変更されているとする。このとき、垂直ブレード122の一方の面122aに空気が当たることにより通風方向が変更される。
【0004】
ところが、通風方向を大きく変えるために垂直ブレード122の角度a1を大きく変更すると、垂直ブレード122の面122aへの当たり角度が大きくなり、通風抵抗が大きくなってしまい、送風口102bから吹き出される風量が低減される。また、垂直ブレード122の角度a1が大きいと、垂直ブレード122の他方の面122bの付近の領域r1に渦流が発生し、この渦流に起因する騒音が大きくなり易い。このように垂直ブレード122の角度a1を単に大きくしただけでは、通風抵抗や騒音等の問題が生じる。
【0005】
本発明は、上記従来の技術の問題を解決するものであり、空調装置から送風される空気の方向を、小さい通風抵抗及び通風騒音により効率的に変更することができる通風装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題を解決するためになされた第1の本発明は、
空調装置により空調された空気をケース本体内に形成された通風路を通り吹出口から吹き出すとともに、上記通風路を通る空気の通風方向を変更可能な通風装置において、
上記通風路の上流側に位置する上流側フィンと、該上流側フィンに別体に下流側に配置されかつ上記上流側フィンの端部で合わされることで連続しかつ上記通風路を流れる空気をガイドするガイド面を構成する下流側フィンと、上記上流側及び下流側フィンの両端部が合わされた位置にて上記上流側及び下流側フィンの一端部を回転自在に支持する第1軸と、を備える風向変更板と、
操作本体と、上記ケース本体に対して操作本体を回動自在に支持する第2軸とを有し、該第2軸を中心に上記操作本体を回動させる力を加えることができる操作手段と、
上記操作手段の操作により、上記上流側フィンと上記下流側フィンを独立して回動させると共に、上流側フィンより下流側フィンの回動角度を大きくするように上記上流側フィンと下流側フィンに連携する連携駆動手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
第1の発明にかかる通風装置では、空調装置により空調された空気はケース本体内に形成された通風路を通り吹出口から吹き出される。この吹出口から吹き出される空気の通風方向は、操作手段の操作により風向変更板の上流側及び下流側フィンを回動させることにより変更することができる。
【0008】
すなわち、操作手段を操作すると、連携駆動手段を介して上流側フィン及び下流側フィンを同時に回動させる。このとき、連携駆動手段は、上流側フィンと下流側フィンはそれぞれ独立して回動させ、しかも、上流側フィンより下流側フィンの回動角度を大きくする。
【0009】
したがって、上流側フィンで小さい角度で通風方向が変えられた後に、下流側フィンで大きく通風方向が変更される。このように上流側及び下流側フィンで段階的に変更され、従来の技術で説明したような1枚のブレードによる急激な通風方向の変更がなく、よって上流側及び下流側フィンの付近で渦流が少なく、この渦流に伴う騒音を低減することができる。
【0010】
しかも、上流側及び下流側フィンにそれぞれ当たる風の角度が小さく、そのときの通風抵抗も小さい。よって、吹出口から吹き出される風量が低減される割合も小さい。
【0011】
さらに、操作手段の操作角度であっても、下流側フィンの角度は、操作手段の操作角度より大きく振ることができ、よって通風方向を大きく変更できる。
【0012】
また、第2の発明は、
空調装置により空調された空気をケース本体内に形成された通風路を通り吹出口から吹き出すとともに、上記通風路を通る空気の通風方向を変更可能な通風装置において、
上記通風路の上流側に位置する上流側フィンと、該上流側フィンに別体に下流側に配置されかつ上記上流側フィンの端部で合わされることで連続しかつ上記通風路を流れる空気をガイドするガイド面を構成する下流側フィンと、上記上流側及び下流側フィンの両端部が合わされた位置にて上記上流側及び下流側フィンの一端部を回転自在に支持する第1軸と、を備える風向変更板と、
操作本体と、上記ケース本体に対して操作本体を回動自在に支持する第2軸とを有し、該第2軸を中心に上記操作本体を回動させる力を加えることができる操作手段と、
上記操作手段の回動力が上記上流側フィンを回動させるように上記操作手段と上流側フィンとの間を、上記第2軸から上記上流側へ離れた位置で連携させる上流側係合手段と、
上記操作手段の回動力が下流側フィンを回動させるように上記操作手段と下流側フィンとの間を、上記第2軸から上記下流側へ離れた位置で連携させる下流側係合手段と、
を備え、
上記第1軸は、上記第2軸に対して、上記通風路の吹出口側に離して配置したこと、
を特徴とする。
【0013】
また、第2の発明では、操作手段を操作すると、第2軸を中心に操作本体が回動し、第2軸から通風路の上流側に離れて設けられた上流側係合手段を介して上流側フィンに回動力が加えられ、これにより上流側フィンは第1軸を中心に回動する。また、これと同時に操作手段の回動により、第2軸から通風路の下流側に離れて設けられた下流側係合手段を介して下流側フィンにも回動力が加えられ、これにより下流側フィンは、第1軸を中心に回動する。
【0014】
このとき、上流側係合部は、第2軸を中心としかつ該第2軸と該上流側係合部との距離を半径とした円弧で描かれる軌跡に沿って上流側フィンを第1軸を中心に回動させる。ここで、第1軸は第2軸より通風路の吹出口側に離して配置しているから、上流側係合部から第1軸までの距離で表される半径は、上流側係合部から第2軸までの距離で表される半径より大きい。つまり、円弧で描かれる上流側係合部の軌跡で、上流側フィンは、操作本体が回動する半径より大きい半径で回動するから、操作本体の操作角度よりその回動角度が小さい。
【0015】
一方、下流側係合部は、第2軸を中心としかつ該第2軸と該下流側係合部との距離を半径とした円弧で描かれる軌跡に沿って下流側フィンを第1軸を中心に回動させる。上述したように、第1軸は第2軸より通風路の吹出口側に離して配置しているから、下流側係合部から第1軸までの距離で表される半径は、下流側係合部から第2軸までの距離で表される半径より小さい。つまり、下流側係合部が円弧で描かれる軌跡で、下流側フィンは、上流側フィンと逆に、操作本体が回動する半径より小さい半径で回動するから、操作本体の操作角度よりその回動角度が大きい。
【0016】
このように第1軸と第2軸とを偏心して構成することにより、簡単な構成で上流側フィンと下流側フィンとの回動角度を変更することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施の形態にかかる通風装置10を示す分解斜視図である。図1において、通風装置10は、自動車の空調装置(図示省略)から送風されかつ温度調節された空気を車室内に吹き出す装置であり、その送風方向を変更できる機能を備えている。通風装置10は、ケース本体部20と、通風路Sを有するケース収納部30と、上下方向変更機構40と、左右方向変更機構50とを備えている。この構成による通風装置10では、空調装置から送風された空気は通風路Sに入り、この通風路Sにて左右方向変更機構50により通風路Sを通る空気が左右方向に変更され、さらに上下方向変更機構40により上下方向へ向きが変更される。
【0019】
次に、通風装置10の各部の構成について詳細に説明する。上記ケース本体部20は、上面部22、底面部23及び側面部24により箱体の収納室25を構成しており、この収納室25にケース収納部30が収納されている。ケース本体部20の前面は、化粧パネル26になっており、この化粧パネル26に吹出口26aが形成されている。吹出口26aは、通風路Sに接続されて車室内に空気を送風する口である。
【0020】
上記ケース収納部30は、左右方向変更機構50を支持して上記ケース本体部20の収納室25に収納されるものであり、上面部32、下面部33、側面部34とにより箱体に構成され、通風路Sの出入り口がそれぞれ後部開口35、前部開口36となっている。
【0021】
図2は図1に示す上下方向変更機構40を拡大して示す図である。図2において、上下方向変更機構40は、複数の水平ブレード42と、側板部44,44と、ダイヤル45とを備えている。水平ブレード42は、図では5枚水平方向に配置されており、その両端部に軸部42aをそれぞれ備え、軸部42aが側板部44の支持孔44aに突入することにより側板部44に回動自在に支持されている。また、これらの水平ブレード42は、連結プレート43により連結され、一体的に上下方向の向きを変更するように構成されている。また、上記ダイヤル45は、水平ブレード42の上下方向の向きを手動により変更操作するための部材であり、図1に示すケース本体部20の側面部24にネジ46により回動自在に支持されている。なお、ダイヤル45の一部は、ケース本体部20の化粧パネル26に形成した操作穴26Hから露出しており、これにより、手動によりダイヤル45を操作できるようになっている。
【0022】
また、水平ブレード42のうち中央の水平ブレード42Cの一端部には、連結ピン42bが突設されている。この連結ピン42bは、側板部44に形成されたガイド穴44bを貫通し、さらに上記ダイヤル45の支持孔45aに突入してダイヤル45に偏心して連結している。
【0023】
この上下方向変更機構40の構成により、操作穴26Hから露出しているダイヤル45の部分を上下方向へ回動操作すると、ダイヤル45はネジ46を中心に回動する。このダイヤル45の回動により連結ピン42bは、ガイド穴44bにガイドされて中央の水平ブレード42Cを軸部42aを中心に回動させる力を加える。5枚の水平ブレード42は中央の水平ブレード42Cに連結プレート43により連結されているから、同時に回動する。これにより、通風路Sを流れる空気を上下方向へ変更することができる。
【0024】
図1に戻り、左右方向変更機構50は、通風路Sを流れる空気を左右方向に変更するものであり、複数の縦ブレード51と、連結プレート54,64と、操作ノブ55とを備えている。縦ブレード51は、5枚垂直方向に配置されており、その中央の上下端部に軸部51a(第1軸)をそれぞれ備え、軸部51aが上面部32の軸孔32aに支持されると共に、下面部33の軸孔33aに支持されることにより、上面部32と下面部33との間で回動自在に支持されている。
【0025】
図3は左右方向変更機構50の要部を拡大して示す斜視図であり、中央の縦ブレード51Cだけを表わしている。図3において、縦ブレード51は、下流側フィン部52と、上流側フィン部62との2枚から構成されており、これらは軸部51aの部分で回転自在に支持されている。
【0026】
図4は縦ブレード51のうち中央の縦ブレード51Cを一部破断して示す側面図である。下流側フィン部52は、通風路Sの下流側に配置されて左右方向へ風の向きを変更するものであり、樹脂薄板から形成されている。下流側フィン部52の側辺部には、嵌合突辺部52aが形成され、この嵌合突辺部52aの上下端部に軸部51aと同軸上の軸孔52bがそれぞれ凹設されている。また、上流側フィン部62は、通風路Sの上流側に配置されて、下流側フィン部52と同様に左右方向への通風方向を変更するものである。この上流側フィン部62の側辺部には、上記嵌合突辺部52aに嵌合させる嵌合凹所62aが形成され、この嵌合凹所62aの上下端部に軸部62bが突設されている。軸部62bは、軸孔52bに突入することにより、上流側フィン部62を下流側フィン部52に対して回動自在に支持している。
【0027】
また、図3に戻り、下流側フィン部52の前上端の段部52cには、軸部52dがそれぞれ突設されている。これらの軸部52dが連結プレート54の軸孔54aに突入することにより5枚の下流側フィン部52は、連結プレート54を介して互いに一体的に連結している。また、上流側フィン部62の後上端の段部62cには、軸部62dがそれぞれ突設されており、これらの軸部62dは連結プレート64の軸孔64aに突入することにより5枚の上流側フィン部62は連結プレート64を介して互いに一体的に連結している。
【0028】
操作ノブ55は、縦ブレード51の向きを手動で変更するものであり、図1に示すケース本体部20の底面部23に、第1軸をとなるネジ56により回動自在に取り付けられており、そのネジ56の位置は、後述するように縦ブレード51Cの軸部51aに対して上流側に距離L1(図5参照)だけ偏心して取り付けられている。なお、操作ノブ55の一部は、図1に示す化粧パネル26の操作穴26Dから露出して操作ノブ55を回動自在に操作できるように構成されている。
【0029】
図3に戻り、操作ノブ55と縦ブレード51との連結構造は、以下のようになっている。すなわち、下流側フィン部52のうち中央の下流側フィン部52Cの下端部には、下流側係合手段を構成する連結ピン52Fが突設されている。この連結ピン52Fは、下面部33に形成されたガイド穴33Fを貫通し、さらに操作ノブ55の前軸孔55aに突入して連結している。一方、上流側フィン部62のうち中央の上流側フィン部62Cの下端部には、上流側係合手段を構成する連結ピン62Bが突設されている。この連結ピン62Bは、下面部33に形成されたガイド穴33Bを貫通し、さらに操作ノブ55の後軸孔55bに突入して連結している。
【0030】
図5は通風装置10の左右方向変更機構50の付近の水平方向に断面をとった図である。図6は図5から操作ノブ55の操作により左右方向変更機構50を操作した状態を示す図である。
【0031】
いま、図5の状態から図6に示すように操作ノブ55を操作角度AG1だけ回動操作すると、操作ノブ55はネジ56を中心に回動する。操作ノブ55の回動により連結ピン52Fは、ガイド穴33Fにガイドされて中央の下流側フィン部52Cを軸部51aを中心に回動させる。このとき、5枚の下流側フィン部52は、連結プレート54を介して互いに連結されているから一体的に同じ方向へ回動する。これと同時に、上流側フィン部62Cの連結ピン62Bは、ガイド穴33Bにガイドされて中央の上流側フィン部62Cを軸部51aを中心に回動させる。5枚の上流側フィン部62も、連結プレート64を介して互いに連結されているから一体的に同じ方向へ回動する。
【0032】
このように左右方向変更機構50では、下流側フィン部52と上流側フィン部62とは独立して回動し、しかも、操作ノブ55の回動中心であるネジ56が縦ブレード51Cの回動中心である軸部51aに対して上流側に距離L1だけ偏心している。こうした縦ブレード51の構成による通風方向を変える作用について図7及び図8を用いて説明する。図7は操作ノブ55と縦ブレード51との位置関係を説明する図であり、図8は図7の状態から操作ノブ55を操作角度AG1だけ回動操作した状態を示す図であり、破線が操作ノブ55を、実線が縦ブレード51を示す。
【0033】
図7及び図8において、操作ノブ55はネジ56を中心に回動自在に支持され、縦ブレード51を構成する下流側フィン部52及び上流側フィン部62はそれぞれ軸部51aにより回動自在に支持されている。また、操作ノブ55と下流側フィン部52は、前軸孔55a(図3)と連結ピン52Fとで係合しており、操作ノブ55と上流側フィン部62とは、後軸孔55b(図3)と連結ピン62Bとで係合している。
【0034】
こうした位置関係において、図7の状態から図8に示すように、操作ノブ55を操作角度AG1で操作すると、操作ノブ55はネジ56を中心に回動し、これに伴って前軸孔55aに係合している連結ピン52Fは同じ方向への回動力を受ける。この連結ピン52Fの回動力により、下流側フィン部52は軸部51aを中心に回動する。このときの連結ピン52Fの移動距離を円弧CL1で示す。円弧CL1の距離だけ連結ピン52Fが移動すると、下流側フィン部52は、軸部51aを中心として角度α1だけ回動する。このとき、軸部51aはネジ56に対して上流側へ距離L1だけ偏心しているから、下流側フィン部52の角度α1は、操作ノブ55の操作角度AG1より大きい。
【0035】
一方、操作ノブ55の回動に伴って、後軸孔55bに係合している連結ピン62Bも同じ方向へ回動力を受ける。この連結ピン62Bの回動力により、上流側フィン部62は軸部51aを中心に同じ方向へ回動する。このときの連結ピン62Bの移動距離を円弧CL2で示す。円弧CL2の距離だけ連結ピン62Bが移動すると、上流側フィン部62は軸部51aを中心にして角度β1だけ回動する。この場合も、軸部51aはネジ56に対して下流側へ距離L1だけ偏心しているから、上流側フィン部62の角度β1は、操作ノブ55の操作角度AG1より小さい。
【0036】
したがって、操作ノブ55を操作角度AG1で操作すると、下流側フィン部52は操作角度AG1より大きい角度α1で回動し、上流側フィン部62は操作角度AG1より小さい角度β1で回動することになる。このように操作ノブ55を操作角度AG1だけ操作した場合に、縦ブレード51は、上流側フィン部62により角度β1だけ通風方向が変更され、そして下流側フィン部52によりさらに(α1−β1)の角度だけ通風方向が変更され、全体を通じてβ1の角度だけ通風方向が変更される。このように、縦ブレード51の向きの変更により、上流側フィン部62と下流側フィン部52とにより通風方向が段階的に変更されることになる。したがって、従来の技術で説明したような急激に風の方向を変更するものと比べて、図8の領域Rの部分で渦流などの乱流の発生が少なく、これに伴う通風騒音を低減することができる。
【0037】
また、後部開口35から流入する空気の方向D1と、吹出口26aから送風される空気の方向D2との関係において、操作ノブ55の操作角度AG1だけ回動操作したとき、この操作角度AG1より大きい角度β1で、下流側フィン部52の向きが変更され、つまり、操作ノブ55の少ない操作量により、風の向きを大きく変更することができ、指向性に優れている。
【0038】
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、以下の変形例であってもよい。
【0039】
(1) 上記実施の形態では、左右方向変更機構50の縦ブレード51を段階的に変更する構成としたが、これに限らず、上下方向変更機構40に適用してもよい。
【0040】
(2) また、通風装置は、自動車に搭載する空調装置に適用した実施の形態について説明したが、これに限らず、通風方向を変更するものであれば、業務用や家庭用のエアコンなどに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる通風装置10を示す分解斜視図。
【図2】上下方向変更機構40を示す分解斜視図。
【図3】左右方向変更機構50の付近を示す分解斜視図。
【図4】縦ブレード51Cを一部破断して示す側面図。
【図5】左右方向変更機構50の作用を説明する説明図。
【図6】図6の状態から縦ブレード51の向きを変更した状態を説明する説明図。
【図7】縦ブレード51が変更されていない状態を説明する説明図。
【図8】図7の状態から縦ブレード51の角度を変更した状態を説明する説明図。
【図9】従来の通風装置100を示す縦断面図。
【図10】図9の10−10線に沿った断面図。
【図11】従来の通風装置100の問題点を説明する説明図。
【符号の説明】
10…通風装置
20…ケース本体部
22…上面部
23…底面部
24…側面部
25…収納室
26…化粧パネル
26a…吹出口
26H…操作穴
26D…操作穴
30…ケース収納部
32…上面部
32a…軸孔
33…下面部
33a…軸孔
33F…ガイド穴
33B…ガイド穴
34…側面部
35…後部開口
36…前部開口
40…上下方向変更機構
40…変更機構
42…水平ブレード
42a…軸部
42C…水平ブレード
42b…連結ピン
43…連結プレート
44,44…側板部
44…側板部
44a…支持孔
44b…ガイド穴
45…ダイヤル
45a…支持孔
46…ネジ
50…左右方向変更機構
50…変更機構
51…縦ブレード
51a…軸部
51C…縦ブレード
52…下流側フィン部
52a…嵌合突辺部
52b…軸孔
52c…段部
52d…軸部
52C…下流側フィン部
52F…連結ピン
54,64…連結プレート
54…連結プレート
54a…軸孔
55…操作ノブ
55a…前軸孔
55b…後軸孔
56…ネジ
62…上流側フィン部
62a…嵌合凹所
62b…軸部
62c…段部
62d…軸部
62C…上流側フィン部
62B…連結ピン
64…連結プレート
64a…軸孔

Claims (2)

  1. 空調装置により空調された空気をケース本体内に形成された通風路を通り吹出口から吹き出すとともに、上記通風路を通る空気の通風方向を変更可能な通風装置において、
    上記通風路の上流側に位置する上流側フィンと、該上流側フィンに別体に下流側に配置されかつ上記上流側フィンの端部で合わされることで連続しかつ上記通風路を流れる空気をガイドするガイド面を構成する下流側フィンと、上記上流側及び下流側フィンの両端部が合わされた位置にて上記上流側及び下流側フィンの一端部を回転自在に支持する第1軸と、を備える風向変更板と、
    操作本体と、上記ケース本体に対して操作本体を回動自在に支持する第2軸とを有し、該第2軸を中心に上記操作本体を回動させる力を加えることができる操作手段と、
    上記操作手段の操作により、上記上流側フィンと上記下流側フィンを独立して回動させると共に、上流側フィンより下流側フィンの回動角度を大きくするように上記上流側フィンと下流側フィンに連携する連携駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする通風装置。
  2. 空調装置により空調された空気をケース本体内に形成された通風路を通り吹出口から吹き出すとともに、上記通風路を通る空気の通風方向を変更可能な通風装置において、
    上記通風路の上流側に位置する上流側フィンと、該上流側フィンに別体に下流側に配置されかつ上記上流側フィンの端部で合わされることで連続しかつ上記通風路を流れる空気をガイドするガイド面を構成する下流側フィンと、上記上流側及び下流側フィンの両端部が合わされた位置にて上記上流側及び下流側フィンの一端部を回転自在に支持する第1軸と、を備える風向変更板と、
    操作本体と、上記ケース本体に対して操作本体を回動自在に支持する第2軸とを有し、該第2軸を中心に上記操作本体を回動させる力を加えることができる操作手段と、
    上記操作手段の回動力が上記上流側フィンを回動させるように上記操作手段と上流側フィンとの間を、上記第2軸から上記上流側へ離れた位置で連携させる上流側係合手段と、
    上記操作手段の回動力が下流側フィンを回動させるように上記操作手段と下流側フィンとの間を、上記第2軸から上記下流側へ離れた位置で連携させる下流側係合手段と、
    を備え、
    上記第1軸は、上記第2軸に対して、上記通風路の吹出口側に離して配置したこと、
    を特徴とする通風装置。
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