JP3742778B2 - ブロー成形におけるプラスチック断片の処理方法及びブロー成形体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブロー成形においてプラスチック中空体内部にエア吹込針を突き通す際、あるいはブロー成形体の側壁に穴抜きする際、エア吹込針の先端に切れ残ったプラスチック断片や切断刃で穴抜きした際に出るプラスチック断片を処理する方法、及びその処理方法を適用したブロー成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブロー成形においてプラスチック中空体(パリソン)内部にエア吹込針を突き通すとき、エア吹込針は先端が溶融状態にあるパリソンを容易に突き抜け、ほとんどの場合、そのエア吹込針にパリソンの断片が付着することはないが、図1及び図2に示すように、エア吹込針1の先端部にパリソンの断片Paが切れ残って付着することがときどき起こる。なお、図1及び図2において、2、3は金型、2a、3aはその食い切り部、Pはパリソンである。
【0003】
このようなプラスチック断片Paは、エア吹込針1からエアの吹き込みを開始したとき、又はエア吹込針1を引き抜くときに先端から外れて落下する。
また、ブロー成形時にプラスチック中空体(すでにエア圧がかかってブロー成形体となっている)に切断刃を進めて穴抜きする場合がある。例えば水抜き穴を形成するような場合であるが、このとき切断刃の先には穴形状のプラスチック断片が付着し、これが切断刃をブロー成形体から引き抜くとき外れて落下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ブロー成形体の内部にプラスチック断片が落下した場合、当該ブロー成形体を冷却し金型から取り出したのち、検査で振ってみると、中でプラスチック断片が転がって音を出すのでそれと分かる。また、プラスチック断片は落下した所でブロー成形体の内壁面にごく軽く溶着していることも多く、その場合は少々振ったくらいでは音を出さないが、輸送中や使用中の振動により内壁面から剥がれ、音を出すようになる場合がある。そのため、前記検査はブロー成形品を何度も強く叩いてみるなど入念に行う必要がある。それでも、検査のときは音を出さず、良品として出荷された後、輸送中や使用中の振動で剥がれて音を出すものが出てくる。
なお、エア吹込針を用いてエアを吹き込む場合のプラスチック断片の落下は実際には頻繁にないが、確認のため全数に対し入念な検査をする必要がある。
【0005】
検査で音を出すブロー成形体については、プラスチック断片をエア吹込穴や抜き穴あるいは他に形成された穴から取り出している。しかし、小さい断片を小さい穴を通して取り出すことになるので、これが大変面倒で時間がかかる作業となっている。
本発明は、このような従来のブロー成形体の問題点に鑑みてなされたもので、上記のように面倒な検査及び取り出し作業をすることなく、プラスチック断片による音の発生を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るプラスチック断片の処理方法は、ブロー成形時にプラスチック中空体内部にエア吹込針を突き通し、続いてエア吹込針の先端に切れ残ったプラスチック断片を該エア吹込針によりプラスチック中空体の対向する内壁面に押し付けて溶着させることを特徴とする。あるいは、ブロー成形時にプラスチック中空体に切断刃を進めて穴抜きし、続いてその先端に付着したプラスチック断片を該切断刃によりプラスチック中空体の対向する内壁面に押し付けて溶着させることを特徴とする。
これにより、エア吹込穴又は切断穴が形成されたブロー成形体において、その内壁面の前記エア吹込穴又は切断穴に対向する位置にプラスチック断片が溶着したブロー成形体が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7を参照して、本発明に係るプラスチック断片の処理方法及びブロー成形体について具体的に説明する。
エア吹込針を用いたブロー成形方法に本発明の処理方法を適用した例を、図1〜図5を参照して順に説明する。
(1)図1は、パリソンP(プラスチック中空体)を挟んで金型2、3が閉じたときの状態であり、パリソンPの内部には軽く内圧がかかっている。
(2)エア吹込針1を前進させてパリソンPの内部に突き通す。このとき、エア吹込針1はパリソンPを切り裂いて前進するが、図2に示すように、エア吹込針1の先端部にパリソンの断片Paが切れ残って付着することがある。
(3)先端部にパリソンの断片Paを付けたままエア吹込針1をさらに前進させ、図3に示すように、当該断片PaをパリソンPの対向する内壁面に押し付ける。
(4)エア吹込針1から加圧エアを吹き出し、図4に示すようにブロー成形を行う。
(5)図5に示すように、エア吹込針1からのエア吹込を停止してエア吹込針1を後退させ、金型2、3を開き、ブロー成形体Rを取り出す。このとき、ブロー成形体Rの内壁面のエア吹込穴R1に対向する位置にプラスチック断片Paが溶着している。
【0008】
以上の方法により、プラスチック断片Paをエア吹込針1の前進工程で対向する内壁面に押し付けるので、工程数を増加させることなく、確実にブロー成形体の内壁面に溶着させ、固定することができる。この方法の実施のためには、エア吹込針1の先端部に付着したプラスチック断片Paを対向する内壁面に押し付けることができるように、エア吹込針1の前進距離、いいかえればエア吹込針1の前端と金型2の内面との距離を予め設定しておく必要がある。
この方法によりプラスチック断片Paをブロー成形体Rの内壁面に固定することで、これまでのような入念な検査が必要でなく、プラスチック断片Paの取り出し作業も不要となる。
【0009】
図6は変形例を示し、エア吹込針11がパリソンPの壁面に対して角度θだけ傾斜して設置されている。傾斜していることで、エア吹込針11の前進距離の設定精度が多少悪くても許容される(エア吹込針11の前端と金型12の内面との距離が前進距離のcosθで効いてくるため)が、プラスチック断片Paをエア吹込針11によりパリソンPの対向する内壁面に押し付けて溶着させる点、及びブロー成形体において内壁面のエア吹込穴に対向する位置(エア吹込穴が向く方向)にプラスチック断片が溶着する点では同じである。
【0010】
続いて、切断刃による穴抜きを行うブロー成形に本発明の処理方法を適用した例を、図7を参照して工程順に説明する。
(1)図7(a)は、パリソンを挟んで金型22、23が閉じ、続いてパリソンの内部に内圧がかかり、ブロー成形体(プラスチック中空体)Rが形成された直後の状態を示す。
(2)ブロー成形体Rの金型22、23に接した側(外側)が冷却凝固し、内側がまだ溶融状態のとき、切断刃(パンチ)21を前進させて穴抜きする。このとき、図7(b)に示すように、切断刃21の先端に抜かれたプラスチック断片Raが付着している。
(3)先端に断片Raを付けたまま切断刃21をさらに前進させ、図7(c)に示すように、当該断片Raをブロー成形体Rの対向する内壁面に押し付ける。押し付けたとき、押し付けられた両面は溶融状態にある。
(4)切断刃21を後退させ、金型22、23を開き、ブロー成形体Rを取り出す。このとき、ブロー成形体Rの内壁面の抜き穴R2に対向する位置に断片Paが溶着している。
【0011】
以上の方法により、プラスチック断片Raを切断刃21の前進工程で対向する内壁面に押し付けるので、工程数を増加させることなく、確実にブロー成形体の内壁面に溶着させ、固定することができる。この方法の実施のためには、切断刃21の先端部に付着したプラスチック断片Raを対向する内壁面に押し付けることができるように、切断刃21の前進距離、いいかえれば切断刃21の前端と金型22の内面との距離を予め設定しておく必要がある。
この方法によりプラスチック断片Raをブロー成形体の内壁面に固定することで、これまでのような入念な検査が必要でなく、プラスチック断片Raの取り出し作業も不要となる。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、エア吹込穴又は切断穴が形成されたブロー成形体において、その内壁面の前記エア吹込穴又は切断穴に対向する位置にプラスチック断片が確実に溶着したブロー成形体を容易に得ることができ、当該断片がブロー成形体内で転がって音を出すようなことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エア吹込針を用いるときの本発明の処理方法を順に説明する図である。
【図2】 同じく順に説明する図である。
【図3】 同じく順に説明する図である。
【図4】 同じく順に説明する図である。
【図5】 同じく順に説明する図である。
【図6】 エア吹込針を用いるときの本発明の別の処理方法を説明する図である。
【図7】 切断刃で穴抜きを行うときの本発明の処理方法を順に説明する図である。
【符号の説明】
1、11 エア吹込針
2、3、12、13、22、23 金型
21 切断刃
P パリソン
Pa プラスチック断片
R ブロー成形体
Ra プラスチック断片
R1 ブロー成形体のエア吹込穴
R2 ブロー成形体の抜き穴

Claims (3)

  1. ブロー成形時にプラスチック中空体内部にエア吹込針を突き通し、続いてエア吹込針の先端に切れ残ったプラスチック断片を該エア吹込針によりプラスチック中空体の対向する内壁面に押し付けて溶着させることを特徴とするブロー成形におけるプラスチック断片の処理方法。
  2. ブロー成形時にプラスチック中空体に切断刃を進めて穴抜きし、続いてその先端に付着したプラスチック断片を該切断刃によりプラスチック中空体の対向する内壁面に押し付けて溶着させることを特徴とするブロー成形におけるプラスチック断片の処理方法。
  3. エア吹込穴又は切断穴が形成されたブロー成形体において、その内壁面の前記エア吹込穴又は切断穴に対向する位置にプラスチック断片が溶着していることを特徴とするブロー成形体。
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