JP3741608B2 - 双方向光通信器 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、双方向に光信号を送受信することのできる双方向光通信器に関し、より詳しくはプラスチック光ファイバ等のマルチモード光ファイバを伝送媒体として、家庭内通信や電子機器間通信、LAN(Local Area Network)等に使用することのできる双方向光通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ファイバを伝送媒体として信号光の送受信を行う光通信器においては、光ファイバと発光素子、および、受光素子とを結合させる方法が数多く提案されている。
【0003】
その一例として、発光素子と光ファイバとを凹面鏡を用いて結合させる方式が特開昭62−222211号公報に開示されている。また、光ファイバと受光素子とを凹面鏡を用いて結合させる方式が特開平9−113768号公報に開示されている。図9および図10を基にそれぞれの方式を説明する。
【0004】
図9(特開昭62−222211号公報)では、発光素子106から放射された送信光は凹面鏡104により光ファイバ102の方向に反射される。凹面鏡104として回転楕円面が使用され、その焦点位置に発光素子106と光ファイバ102の端面が配置されることにより、発光素子106から放射された送信光が光ファイバ102の端面で集光されて光ファイバ102に結合される。
【0005】
また、図10(特開平9−113768号公報)では、光ファイバ202から放射された受信光は凹面鏡204により受光素子207の方向に反射される。凹面鏡204としては同様に回転楕円面が用いられており、その焦点位置に受光素子207と光ファイバ202の端面が配置されることにより、光ファイバ202から放射された受信光が受光素子207に結合される。
【0006】
しかしながら、このような方式では、送信光と受信光のそれぞれで、別々の結合光学系が必要となるため、一本の光ファイバにより送受信を行うことができない。
【0007】
一本の光ファイバにより送受信を行う双方向光通信器においては、送信光と受信光を分離して光ファイバと結合させる方法が課題となっている。従来より提案されている方式としては、ホログラム(特開平3−243905号公報)やハーフミラー(特開平10−115732号公報)を用いたもの等がある。
【0008】
ここで特開平10−115732号公報に開示されている、ハーフミラーを用いる方式について、図11を基に説明する。
【0009】
光ファイバ302の光学経路の延長上に集光レンズおよび二つのミラーが配置されており、光ファイバ近端にハーフミラー312、そして遠端に反射ミラー313が配置される。基板308上に置かれた端面発光型の発光素子306から放射された送信光は、45度で形成されているマイクロミラー314で上方に反射され、さらにハーフミラー312により反射されることで光ファイバ302に結合される。一方、光ファイバ302を伝搬してきた受信光は集光レンズ315により集光されて、反射ミラー313で反射され、そして下側にある受光素子307に結合される。この方式では、送受信の分離がハーフミラーで行われている。すなわち、ハーフミラーでの反射光がファイバへの送信光とされ、ファイバからの光のうちのハーフミラーを透過したもののみ受信光とされている。これにより、小型の双方向通信装置が構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−115732号公報のハーフミラーを用いて双方向通信装置を得る場合、送信光の透過光及び受信光の反射光は使用することなく、それぞれ約3dBの損失が生じてしまい、効率的な光の使用が行えないという問題があった。また、送受信光の分離素子(ここではハーフミラー)が必要であり、コストが高くなるという問題があった(ホログラムの使用の場合も同様の問題がある)。
【0011】
また、光ファイバとして、プラスチック光ファイバ(以後POFと記載)のように大口径の光ファイバを用いる場合、レンズを用いても十分に集光できないという問題もある。特に、高速での通信を行う場合には、静電容量の問題から、受光素子の面積を小さくする必要があるが、この場合、1mm程度のコア系を持つPOFから放射されたマルチモードの受信光をレンズにより屈折させて高い結合効率を得ることは困難である。
【0012】
本発明は、これらの課題を鑑みてなされたものであり、一本の光ファイバにより送受信が可能であり、送信および受信共に損失が少なく、POFのように大口径の光ファイバとも高効率で結合させることができ、送受信の分離素子が不必要で、安価で小型の双方向光通信器を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の双方向光通信器は、一本の光ファイバにより送受信を行う双方向光通信器において、発光素子から放射される送信光をほぼ全反射して光ファイバに結合させる第1ミラーと、光ファイバから放射される受信光をほぼ全反射して受光素子に結合させる第2ミラーを有する。
【0014】
さらに、前記発光素子および前記受光素子は、前記第2ミラーにおける前記光ファイバから放射される受信光を反射する側に配置され、前記発光素子は、前記受光素子よりも前記光ファイバの端面側に配置されている。
【0015】
さらに、前記第1ミラーは、前記光ファイバの光軸に重ならないように配置される一方、前記第2ミラーは、前記光ファイバの光軸に重なるように配置され、前記第2ミラーは、前記第1ミラーよりも、前記光ファイバ端面から遠い位置にまで、存在し、第1ミラーと第2ミラーは、少なくとも一部が、前記光ファイバの光軸に垂直な方向において重なり合うよう配置され、前記第1ミラーは、前記第2ミラーにおける前記光ファイバから放射される受信光を反射する側に配置されていることを特徴とする。
【0016】
第2の発明の双方向光通信器は、一本の光ファイバにより送受信を行う双方向光通信器において、発光素子から放射される送信光をほぼ全反射して光ファイバに結合させる第1ミラーと、光ファイバから放射される受信光をほぼ全反射して受光素子に結合させる第2ミラーを有し、前記光ファイバの光軸に平行な平面に対して、一方側に第1ミラー及び前記発光素子が、他方側に第2ミラー及び前記受光素子が配置され、前記発光素子は、前記受光素子よりも前記光ファイバの端面側に配置され、前記第2ミラーは、前記第1ミラーよりも、前記光ファイバ端面から遠い位置にまで、存在し、前記第1ミラーと前記第2ミラーは、少なくとも一部が、前記光ファイバの光軸に垂直な方向において重なり合うよう配置されている。
【0017】
さらに、前記第2ミラーにおける前記光ファイバからの受信光を反射する面は、前記光ファイバに近い側の端から前記光ファイバから離れる方向への所定距離までの部分を前記光ファイバの光軸に平行な平面形状に形成され、その他の部分を曲面形状に形成されていることを特徴とする。
【0018】
第3の発明の双方向光通信器は、第1または第2の発明の双方向光通信器において、第1ミラー及び第2ミラーは、第1ミラーよりも第2ミラーに、光ファイバからの受信光がより多く入射するよう配置されていることを特徴とする。
【0019】
第4の発明の双方向光通信器は、第1の発明乃至第3の発明のいずれか1つの双方向光通信器において、第2ミラーは、その反射光の光路および開口数を変換して前記受光素子に結合させる、曲面形状部を有していることを特徴とする。
【0020】
第5の発明の光通信器は、第1の発明の双方向光通信器において、第2ミラーは、その反射光の光路および開口数を変換して前記受光素子に結合させるよう、曲面形状に形成されており、且つ、第2ミラーは、焦点の一方が前記受光素子の中心近傍にあり、他方が前記光ファイバの中心光軸に対して前記第1ミラーが配置される側とは反対側にずれた位置にある、回転楕円面からなることを特徴とする。
【0021】
第6の発明の双方向光通信器は、第1の発明乃至第5の発明のいずれか1つの双方向光通信器において、第1ミラーは、その反射光の光路および開口数を変換して前記光ファイバに結合させるよう、曲面形状に形成されていることを特徴とする。
【0022】
第7の発明の双方向光通信器は、第1の発明乃至第6の発明のいずれか1つの双方向光通信器において、第1ミラーと第2ミラーが、一つの部材に一体に形成されていることを特徴とする。
【0023】
第8の発明の双方向光通信器は、第1の発明乃至第5の発明のいずれか1つの双方向光通信器において、前記第1ミラーとして、平面上に形成した反射膜を用い、前記光ファイバの端面は、前記光ファイバの光軸に対して垂直に交わり、前記発光素子から出射して前記第1ミラーに反射された送信光は、この反射された送信光の中心の光軸が前記光ファイバの端面に垂直な方向に対して前記発光素子の方向に傾斜した角度で、前記光ファイバの端面に入射するように、前記光ファイバの光軸に対して前記第1のミラーの傾斜角度が、35度〜40度に設定されていることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について、まず図1乃至図4に基づいて説明する。
【0025】
図1は、第1の実施の形態における双方向通信リンク(双方向通信装置)の構成を示す概略図である。双方向通信リンク11は、伝送するデータ信号に基づく、伝送に適した変調光を双方向に伝送するための光ファイバ2と、光ファイバ2の両端に光学的に結合するように、それぞれ接続された各双方向光通信器1とを備えている。
【0026】
図2は、本発明の第1の実施の形態における双方向光通信器の断面をあらわす概略図であり、図3は図2の双方向光通信器の概略平面図である。図2を基に本発明の一例を説明する。
【0027】
双方向光通信器1は、データ信号に基づく変調光を生成する発光素子6と、光ファイバ2からの変調光を受光してデータ信号を生成するための受光素子7と、光ファイバ2と発光素子6、受光素子7とをそれぞれ光学的に結合させる、第1ミラー3と曲面形状の第2ミラー4とを有している。発光素子6は受光素子7がモノリシックに形成された基板8の側面に、ハイブリッドに形成されている。
【0028】
以下、このような双方向光通信器1の各構成要素についてそれぞれ説明する。
【0029】
(光ファイバ2)
光ファイバ2としては、例えばPOF等のマルチモード光ファイバを用いることが好ましい。POFはコアがPMMA(PolymethyMethaAcrylate)やポリカーボネート等の光透過性に優れたプラスチックからなり、クラッドは上記のコアより屈折率の低いプラスチックで構成されている。このような光ファイバ2では、石英光ファイバに比べそのコアの径を約200μmから約1mmと大きくすることが容易であることから、双方向光通信器1との結合調整が容易であり、安価な双方向通信リンク11を得ることができる。
【0030】
また、コアが石英ガラスよりなり、クラッドがポリマーで構成されたPCFを用いても良い。PCFはPOFに比べると価格が高いが、伝送損失が小さく、伝送帯域が広いという特徴がある。このため、PCFを伝送媒体とすることにより長距離での通信やより高速での通信を行うことができる双方向通信リンク11を得ることができる。
【0031】
(発光素子6)
発光素子6としては、例えば、GaAlAsやGaInAlP等を材料とする半導体レーザや、発光ダイオード(LED)が用いられる。LED等の面発光型の発光素子6を用いる場合は、図2で示した端面発光型の発光素子6とは光軸が90度回転するため、基板8上の受光素子7の隣に配置される。
【0032】
(受光素子7)
受光素子7としては、受光した変調光の強弱を電気信号に変換し、発光素子6の波長域で感度の高いフォトダイオードを使用し、例えば、シリコンを材料とするPINフォトダイオードや、アバランシェフォトダイオード等を用いる。また、受光素子7は基板8上にハイブリッドに形成されたものでも良い。
【0033】
(ミラー3,4)
ミラー3,4は、アクリル、PMMAあるいはポリカーボネート等の光透過性に優れたプラスチックで形成する。また、第1ミラー3および第2ミラー4となる部分にはアルミニウムや金等といった反射率の高い金属材料で反射膜12、13をそれぞれ平面上、曲面上に蒸着して形成することにより、ミラーでの損失を無視することができるほぼ全反射するミラーを形成することができる。
【0034】
本実施の形態では透過性プラスチックに反射率の良好な金属を蒸着したものを用いているが、透過性の必要でない場合には、金属のみを用いて送信光あるいは受信光の反射を行う構成としても構わない。
【0035】
以上のような構成により、発光素子6から放射された送信光は第1ミラー3により光ファイバ2の端面方向に光路が曲げられる。一方、光ファイバ2から放射された受信光は光ファイバ2のNAに従って広がっていくが、第2ミラー4により、受光素子7に向けて曲げられると共に集光されて、受光素子7に結合される。これにより、双方向通信を同時に行うことが可能となる。
【0036】
本実施の形態の双方向光通信器ではファイバ端面に近い側に発光素子6を設けているが、これは受光素子7で受光できる信号光量を大きくとるためである。図4(a)には図2のA−A断面矢視図を示すが、本実施の形態では光ファイバ2と第1ミラー3とが重なる領域を除く、略全ての領域からの受信光を検出することが可能となる。これが逆に発光素子6をファイバ端面に遠い側に配置すると、図4(b)に示すように、第2ミラー4の外側の広い領域からの受信光を検出できなくなり、効率が低下してしまう。そこで、本実施の形態では、光ファイバ2からの受信光が、第2のミラー4により、第1のミラー3よりも多く反射されるように、ファイバ端面に近い側に第1のミラー3を、遠い側に第2のミラー4を配置している。
【0037】
また、本双方向光通信器では、ファイバの光軸に垂直な方向において、第1ミラー3と第2ミラー4のミラー面が少なくとも一部で重なるように配置している。これにより、光ファイバ2から発散される光束を反射する第2ミラー4を、プリズム等を用いずに、できる限り小型化することが可能となる。
【0038】
なお、本実施の形態において、第1ミラー3は、光ファイバ2の中心光軸(図2中1点鎖線)に重ならないように配置することが望ましい。このようにすれば、多くの受信光が送られてくる光ファイバ2の中心領域を活かすことができる。また、光ファイバ2の光軸に垂直な面に対する第1ミラー3の投影面積は光ファイバ2の断面積の1/2よりも小さくすることが効率を挙げる上で必要である。
【0039】
以下に、光ファイバ2としてコアがφ1mm、NA0.3のPOF(材質PMMA)、発光素子6として発振波長650nmのGaInAlP半導体レーザ、受光素子7としてシリコン基板を用いたPINフォトダイオード、ミラーとしてPMMAにアルミニウムを2000Å蒸着したものを使用し検討を行った具体例について説明する。
【0040】
ここでは、図2に示す第1ミラー3として平面上に形成した反射膜12(以下、平面ミラー12と記す)を使用し、光ファイバ2の光軸に対し37.5度に傾いた構成(図中α)としている。平面ミラー12を傾斜させる理由を以下に説明する。
【0041】
平面ミラー12を光ファイバ2の光軸に対し45度傾斜させた場合を図2(b)の拡大図に示す。この場合、平面ミラー12により反射された光の中心の光軸は光ファイバ2の端面に垂直な角度から光ファイバ2に入射することになる。平面ミラー12による反射光は拡がりをもっているため、反射光の中心の光軸が光ファイバ2の端面に垂直に入射しても、図2の紙面上方に傾いて入射するものが存在し、その上方に傾いて入射する光は光ファイバ2の端面での反射により受光素子7へ入射してノイズとなる惧れがある。したがって、平面ミラー12による反射光の少なくとも中心の光軸は、光ファイバ2の端面に垂直な方向に対して基板側に傾いた角度で、光ファイバ2に入射するようにしておくことが望ましい。
【0042】
より具体的に示すと、半導体レーザ6の基板に対し垂直な方向でのレーザビーム放射角をβとすると、最端のビームは光ファイバ2の光軸に対しβ/2傾斜してファイバに入射することになる。このビームの反射戻り光が受光素子7に入射しノイズとなるため、最端のビームを受光素子7に結合しないような構成にしなければならない。ここではβが30度であるので、平面ミラー12の傾斜角度を37.5度にすることで最端ビームが光ファイバ2の光軸と平行になり、受光素子7に行くことはなくなる。
【0043】
このような構成とすることで、発光素子6から放射状に放射された送信光の光軸が光ファイバ2の光軸に対して傾斜して、光ファイバ2に入射するため、ファイバ端で反射された反射戻り光は、第1ミラー3により遮断され、受信側に行くことなく混信を防止することが可能となる。平面ミラー12の傾斜角度を更に小さくすることで反射戻り光量をより低減することができるが、平面ミラー12の傾斜を小さくしすぎると光ファイバ2のNAとの関係から送信光の結合効率が悪くなるため、上記の場合、平面ミラー12の傾斜角度はファイバ光軸に対し35〜40度が適切である。
【0044】
さらに、同様の効果を得る方法として、光ファイバ2を傾斜させる方法を用いることも可能である。上述の説明と同様の理由で、図2に示すごとく光ファイバの端面を点線で示すように光軸に対し10度程度傾け、光ファイバ2の光軸と平面ミラー12の角度を45度に構成することでも対応できる。
【0045】
第2ミラー4は、高速な通信を行うためには受光素子7の面積が小さくなるため、回転楕円面を用いた曲面形状を採用し、受光素子7の中心近傍に回転楕円面の焦点の一つ(第1焦点)を配置した構成としている。このような構成とすることで数百Mbpsの高速光通信に適応可能であり、集光効率を高めることができる。
【0046】
また、上述の回転楕円面のもう1つの焦点(第2焦点)は、光ファイバ2の端面もしくはその端面から光軸方向に若干ファイバ内に入った位置とすることが望ましい。さらに、第1ミラー3により光ファイバ2からの光束が遮断されることを考慮すると、第2焦点は光ファイバ2の中心光軸に対して、第1ミラー3が配置される側とは反対方向にずれた位置に設定することが望ましい。このようにすれば、光ファイバ2からの光束をより有効に受信することが可能となる。
【0047】
なお、第2ミラー4の形状は、回転楕円面を用いた曲面形状に限定されるものではなく、受光素子7および光ファイバ2の形状や特性、配置等により決定されるものである。例えば、受光素子7と光ファイバ2の大きさの組み合わせにより変更が可能であり、受光素子7の径が大きく、光ファイバ2の径が小さい場合、第2ミラー4は平面形状でも良い。光ファイバ2から放射された受信光は光ファイバ2のNAに従って広がっていくため、第2ミラー4と受光素子7の配置を旨く調整すれば、高効率で受光素子7に結合することができる。
【0048】
さらに、図2の構成に加え、発光素子6と第1ミラーの間にレンズを挿入しても構わない。このレンズにより、発光素子6からの送信光をほぼ平行光あるいは収束光にすれば、すなわちレンズによりNA変換を行う構成とすれば、送信光が光ファイバ2への入射時に放射状とならないため、送信光の光ファイバ入射面積を小さくすることが可能となり、完全にファイバに伝達できる。また、光ファイバ2への入射面積が小さくできることから、図2の構成の場合の送信及び受信効率と同様の効率を得ようとした場合には、ファイバの軸ずれに対して強い構成となる。さらに、第1ミラー3を小型化することができるため、光ファイバ2から放射され受光素子6で検出される受信光の光量を増大することが可能となる。
【0049】
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について図5に基づいて説明する。図5は図2に示した双方向光通信器の第1ミラー3に曲面上に形成した反射膜12’(曲面ミラー12’と記す)を用いた双方向光通信器の概略平面図を示している。ただし、この第2の実施の形態では、上記にて説明した部分と同様の機能を有する部材については、同一の部材番号を付与して、その説明を省いている。
【0050】
第1ミラー3(曲面ミラー12’)は、回転楕円面のような曲面形状とし、その曲面ミラー12’で反射した送信光のNAを変換して、光ファイバ2の端面にほぼ円形に集光して光ファイバ2と結合する構成としている。曲面ミラー12’にNA変換機能を持たせるには、発光素子6の出射点と曲面ミラー12’との間隔に比べ、曲面ミラー12’と光ファイバ2の端面との間隔の方が大きくなるような配置とし、曲面ミラー12’の曲率を最適化して、光ファイバ2に送信光が集光されるようにする。
【0051】
第1の実施の形態で示した第2ミラー4と同様に、本実施の形態の第1ミラー3を回転楕円面のような曲面形状とした場合、その形状は、発光素子6や光ファイバ2の形状や特性や配置、また光ファイバ2との結合状態等により決定されるものである。特に、回転楕円面とする場合は、その焦点の一つを発光素子6の近傍に配置することが好ましい。光ファイバ2は、そのNAが小さい程、モード分散が少なくなるため、特に高速での光伝送を行う場合、有利となる。
【0052】
しかしながら、発光素子6からの出射光の方がNAが大きい場合は光ファイバ2と結合せずに、損失となってしまう。このため、上記第1の実施の形態で説明したレンズ等を用いたNAの変換の代替手段として第1ミラー3により、このNA変換機能を持たせることにより、レンズ等が不要であり、簡単な構成で安価な双方向光通信器1を得ることができる。
【0053】
さらに、曲面形状である第1ミラー3を反射した送信光が光ファイバ2の端面に入射し、その反射戻り光の一部は第2ミラー4を経由して受光素子7に入射する場合には、上記第1の実施の形態で説明したようにファイバを傾斜させることで、受光素子に入射しないような構成にするとよい。
【0054】
(第3の実施の形態)
図6は、第1の実施の形態で示した図2の双方向光通信器において、第1ミラー3および第2ミラー4を一つの部材(ミラー部材50)で形成した場合の構成を示している。ここで第1ミラー3および第2ミラー4を一体型に形成し、部品コストを低減したものである。
【0055】
一つの部品として形成する場合、受信光はミラー部材50を構成するプラスチック内を透過し、受光素子7に集光されて結合する。
【0056】
第1ミラー3および第2ミラー4を一つの部材で形成することにより、第1ミラーと第2ミラーの位置関係は成型時の寸法制度の管理によって決定されるため、発光素子6と第1ミラー3および受光素子7と第2ミラー4の調整を各々行う必要はなくなり、受光素子7に発光素子6をハイブリッド形成した部品と前記一体型成形ミラーとを調整するだけでよく、組立工程の簡略化が図れる。特に、光ファイバ2の軸ずれ等の影響が大きい発光素子6と第1ミラー3の調整を精度良くことで、必要とする双方向光通信器1を得ることができる。一方、光ファイバ2と第2ミラー4との調整は精度を必要とせず、受光素子7に効率よく結合することができる。
【0057】
以上のように、第1〜第3の実施の形態で示した双方向通信リンク11では、第1ミラー3および第2ミラー4により、送信光と受信光を光ファイバ2と結合させているため、一本の光ファイバ2により全二重の送信・受信が可能となる。
【0058】
また、レンズを用いず、第2ミラー4により光ファイバ2と受光素子7とを光学的に結合させているため、第2ミラー4の曲率を最適化することにより、POF等の大口径の光ファイバ2を用いても、受信光を効率良く受光素子7に結合させることができる。
【0059】
更にまた、第1ミラー3により発光素子6から放射された送信光のNAをより小さく変換して、光ファイバ2に結合させることが可能であり、より効率よく送信光を光ファイバ2に結合させることができる。
【0060】
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態の双方向光通信器について図7及び図8に基づいて説明する。図7はその概略側面図であり、図8は概略平面図を示している。ただし、この第4の実施の形態では、第1の実施の形態にて説明した部分と同様の機能を有する部材については、第1の実施の形態と同一の部材番号を付与して、その説明を省いた。
【0061】
本実施の形態では、単結晶シリコン等を材料とした基板8に各光学部品、制御部品が集積化され、基板8と光ファイバ2の光軸は平行に配置されている。基板8にはモノリシックに受光素子5が形成されており、発光素子6が同一基板上にハイブリッドに配置されている。
【0062】
また、発光素子6の光軸上で発光素子6から放射された送信光の光軸を第1ミラー3の方向に変換するための、第3ミラー5が形成されており、第1ミラー3及び第2ミラー4は実施の形態3と同様に一体的に形成されている。その他に、基板8には、発光素子6からの放射光の一部を受光して、送信光強度を検知するための、モニタ用フォトダイオード9、および、発光素子6、受光素子7の動作を制御する制御装置10が配置されている。
【0063】
発光素子6から放射された送信光は、第3ミラー5で基板8に垂直方向に光路が曲げられて、第1ミラー3に到達する。その後、第1ミラー3で反射されて光ファイバ2に結合される。光ファイバ2から放射された受信光は、第2ミラー4により、向きを変えると共に、集光されて、受光素子7に結合される。また、送信光の一部はモニタ用フォトダイオード9で受光されモニタされる。そのモニタ結果に基づいて、発光素子6からの光の放射強度が一定となるようにフィードバック制御により、発光素子6の出力が調整される。モニタ用フォトダイオード9も、上記受光素子7と同様の構成としている。またモニタ用フォトダイオード9は、基板8に埋め込んで設けても良い。
【0064】
制御装置10は、受光素子7で受光した受信光からの電気信号を、データ信号に復調したり、発光素子6の出力を制御したり、モニタ用フォトダイオード9で受光したモニタ光から発光素子6の出力を制御したりする。
【0065】
第3ミラー5は例えば、ポリイミド等の樹脂を切削やレーザアブレーション等により45度程度にテーパ形状に加工して、表面にアルミニウムや金等の反射膜を形成したものを用いている。他には、基板8を異方性エッチングにより加工した面を用いる構成としても構わない。ミラー面の角度は基板8に対して、任意に選択することによって、配置の自由度を大きくすることができる。
【0066】
第3ミラー5の他の構成として、凹面状に形成しても良い。第3ミラー5を凹面状にすることにより、発光素子6から放射された送信光が第1ミラー3に到達した時の広がりを少なくすることができ、第1ミラー3による光ファイバ2への送信光の集光も行いやすくなると共に、第1ミラー3の設置ずれ等にも強い配置を得ることができる。特に、発光素子6として半導体レーザを用いる場合、基板8に対して垂直方向には放射角が比較的大きくなるため、第3ミラー5は基板に対して垂直方向に曲率を与えることが好ましい。
【0067】
また、光ファイバ2の端面を傾斜させたり、送信光を光ファイバ光軸に対し基板側に傾斜を持たせることで光ファイバ2で反射した戻り光が第2ミラー4を反射して受光素子7に戻るのを防止でき、上記実施の形態で示した効果と同様の効果を得ることができる。
【0068】
さらにまた、第1ミラー3および第2ミラー4を一つの部品として形成し説明を行ったが、上記実施の形態で示したように別々に設けても構わない。この場合、基板上に第3ミラーを形成後、発光素子をハイブリッドに配置し、光軸調整を行った後、金型を用いて上記第3ミラー及び発光素子を透過性プラスチックでモールド成形し、モールド表面に金属膜を蒸着することで、送信側のモジュールが完成する。
【0069】
以上のように、第4の実施の形態で示した双方向光通信器1では、一つの基板8上に光学素子を集積化しているため、小型で、信頼性が高く、高性能な双方向光通信器1、および、双方向通信リンク11を得ることができる。
【0070】
なお、本実施の形態で示した構成は一例であり、もちろんその一部を変更した構成によっても同様の効果を得ることが可能である。
【0071】
(第5の実施の形態)
第1から第3の実施の形態は、光ファイバ2からの光線を効率よく受光素子7に集光し、高効率な受信をおこなうことを最優先とした構成であった。これらの構成では、発光素子6と受光素子7の配置が近傍となり、各素子を駆動するためのボンディングワイヤ及び駆動回路等から電磁波が放射し、電気的なノイズとなって互いの素子に影響を及ぼす惧れがあった。
【0072】
そこで効率の良い受信よりも発光素子6及び受光素子7間で発生する電気的な混信が全二重通信において問題となる場合は、発光素子6と受光素子7を出来るだけ離す構成とすることが望ましい。
【0073】
本実施の形態では、電気的な混信を防止することを主な目的とした双方向光通信器の実施例を図12から図15に基づいて説明する。なお、ここでは上述した実施の形態1から4と同一部分については説明を省略する。
【0074】
図12は、本実施の形態の双方向光通信器の一例を示す概略断面図である。この双方向光通信器では、1つのミラー部材50に、第1ミラー3及び第2ミラー4が形成されている。ミラー部材50は光ファイバ2の光入射端面(光出射端面)に近接して配置されている。第1ミラー3、第2ミラー4は、光ファイバ2からの出射光を互いに略反対方向に反射するように設けられている。発光素子6及び受光素子7は、ミラー部材50を挟んで配置されており、発光素子6からの送信光は第1ミラー3により反射されて光ファイバ2に入射し、光ファイバ2からの受信光は第2ミラー4により反射されて受光素子7に入射するようになっている。なお、第2ミラー4は、光ファイバ2からの送信光の光路及び開口数を変換して受光素子7に結合させるようになっている。また、第2ミラー4は、焦点の一方が受光素子7の中心付近にある回転楕円面からなることが望ましい
このように本実施の形態では、光ファイバ2の光軸に平行な面に対して一方側に発光素子6と第1のミラー3、その反対側に受光素子7と第2のミラー4を配置している。これにより、発光素子6と受光素子7のワイヤボンディングや駆動回路等から放射する電磁波が互いに干渉することを抑制でき、全二重通信が可能となる。
【0075】
さらに、第1ミラー3及び第2ミラー4の各反射膜12,13は、アルミニウムや金等といった反射率の高い金属材料で形成するが、その前に磁性材料を蒸着することにより各素子からの電磁波をより効果的に遮断することができる。
【0076】
なお、この図12の構成においては、受信効率よりも各素子からの電気的なノイズを防止することを最優先とした。つまり、この構成では受信効率は実施の形態1から3に比して低下する構成となる。これに関して図12をB−Bにて切断した断面模式図(図13)を用いて説明する。
【0077】
図13において、光ファイバ2と第2ミラー4との重複する領域を通過する受信光のみが、受光素子7に入射できる。このように受光素子に入射可能な受信光は、図12の双方向光通信器では、実施の形態1から4よりも少ないものとなる。また、ミラー部材50において斜線部分に入射する光ファイバ2からの受信光がフレネル反射を生じ、再び光ファイバに戻るため、全二重通信での光のノイズとなり問題となる。
【0078】
図14に示す双方向光通信器は、上記問題を解決するものであり、図12の双方向光通信器の第2のミラー4を変形させて上述の斜線部に入射する受信光をも受光素子7に入射できるようにしている。
【0079】
ここでは、第2のミラーを、曲面形状の一部を切断した形状を持つ曲面ミラー4’と平面形状を持つ平面ミラー4”を組み合わせた構成としている。具体的には、光ファイバ2に近い側の端から距離Lの部分までを平面ミラー4”で構成し、距離Lの位置から曲面ミラー4’により構成している。
【0080】
このような構成により、受信効率の低下及び反射ノイズの増加の両方を改善することができる。なお、距離Lを大きくすることにより斜線部分の面積Sは減少し、反射ノイズは低下する。なお、曲面ミラー4’の形状は、焦点の一方が受光素子7の中心付近にある回転楕円面からなることが望ましい。
【0081】
図15は、図13における斜線部分の面積S(L=0mmの時の面積を100%とする)と受信効率の関係を示す図である。距離Lを大きくしていくと斜線部分の面積Sは減少し反射ノイズを抑えることができ、また受信効率に関しては向上する。一方、面積Sを20%より小さくすると受信効率が逆に低下することが図15より確認できる。今回試作した双方向光通信器では、斜線領域Sを20%前後まで低減することで、最大の受信効率を得ることができた。
【0082】
なお、第5の実施の形態においても第1〜第4の実施の形態と同様に、光ファイバ2からの受信光が、第2のミラー4により、第1のミラー3よりも多く反射されるように、第1のミラー3、第2のミラー4を配置することが好ましい。これは、送信光は小さい光束径で光ファイバ2に入射させることが可能であるため、第1のミラーの実質的な面積を小さくしても送信効率を維持できるが、受信効率の向上のためには、第2のミラーの実質的な面積(受信光を反射する面積)を大きくすることが必要であるからである。
【0083】
また、本実施の形態においても、第1ミラー3は、発光素子6の反射光の光路および開口数を変換して光ファイバ2に結合させるよう、曲面形状に形成されていても良い。
【0084】
以上、本発明の双方向光通信器について第1〜第5の実施の形態において説明したが、本発明はこれに限るものではなく、本発明の主旨の範囲内で様々な変形が可能である。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、第1ミラーおよび第2ミラーを調整することにより、送信光および受信光を別々に制御できるため、高効率な双方向光通信器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の双方向光通信装置の構成を説明する概略図である。
【図2】本発明の双方向光通信器の第1の実施の形態の構成を説明する概略断面図である。
【図3】図2の双方向光通信器の概略平面図である。
【図4】図2の双方向光通信器のA−A矢視図である。
【図5】本発明の双方向光通信器の第2の実施の形態の構成を説明する概略断面図である。
【図6】本発明の双方向光通信器の第3の実施の形態の構成を説明する概略断面図である。
【図7】本発明の双方向光通信器の第4の実施の形態の構成を説明する概略断面図である。
【図8】図6の双方向光通信器の概略平面図である。
【図9】従来の光通信器の構成を示す説明図である。
【図10】従来の光通信器の構成を示す説明図である。
【図11】従来の双方向光通信器の構成を示す説明図である。
【図12】本発明の双方向光通信器の第5の実施の形態の構成を説明する概略断面図である。
【図13】図12の双方向光通信器のB−B断面模式図である。
【図14】本発明の双方向光通信器の第5の実施の形態の他の例の構成を説明する概略断面図である。
【図15】図14の双方向光通信器における、図13の斜線部の面積Sと受光効率の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 双方向光通信器
2 光ファイバ
3 第1ミラー
4 第2ミラー
4’ 曲面ミラー
4” 平面ミラー
5 第3ミラー
6 発光素子
7 受光素子
8 基板
9 モニタ用フォトダイオード
10 制御装置
11 双方向光通信リンク
12 反射膜(平面ミラー)
12’ 反射膜(曲面ミラー)
13 反射膜
Claims (8)
- 一本の光ファイバにより送受信を行う双方向光通信器において、
発光素子から放射される送信光をほぼ全反射して光ファイバに結合させる第1ミラーと、光ファイバから放射される受信光をほぼ全反射して受光素子に結合させる第2ミラーを有し、
前記発光素子および前記受光素子は、前記第2ミラーにおける前記光ファイバから放射される受信光を反射する側に配置され、
前記発光素子は、前記受光素子よりも前記光ファイバの端面側に配置され、
前記第1ミラーは、前記光ファイバの光軸に重ならないように配置される一方、前記第2ミラーは、前記光ファイバの光軸に重なるように配置され、
前記第2ミラーは、前記第1ミラーよりも、前記光ファイバ端面から遠い位置にまで、存在し、
前記第1ミラーと前記第2ミラーは、少なくとも一部が、前記光ファイバの光軸に垂直な方向において重なり合うよう配置され、
前記第1ミラーは、前記第2ミラーにおける前記光ファイバから放射される受信光を反射する側に配置されていることを特徴とする双方向光通信器。 - 一本の光ファイバにより送受信を行う双方向光通信器において、
発光素子から放射される送信光をほぼ全反射して光ファイバに結合させる第1ミラーと、光ファイバから放射される受信光をほぼ全反射して受光素子に結合させる第2ミラーを有し、
前記光ファイバの光軸に平行な平面に対して、一方側に第1ミラー及び前記発光素子が、他方側に第2ミラー及び前記受光素子が配置され、
前記発光素子は、前記受光素子よりも前記光ファイバの端面側に配置され、
前記第2ミラーは、前記第1ミラーよりも、前記光ファイバ端面から遠い位置にまで、存在し、
前記第1ミラーと前記第2ミラーは、少なくとも一部が、前記光ファイバの光軸に垂直な方向において重なり合うよう配置され、
前記第2ミラーにおける前記光ファイバからの受信光を反射する面は、前記光ファイバに近い側の端から前記光ファイバから離れる方向への所定距離までの部分を前記光ファイバの光軸に平行な平面形状に形成され、その他の部分を曲面形状に形成されていることを特徴とする双方向光通信器。 - 請求項1または2に記載の双方向光通信器において、
第1ミラー及び第2ミラーは、第1ミラーよりも第2ミラーに、光ファイバからの受信光がより多く入射するよう配置されていることを特徴とする双方向光通信器。 - 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の双方向光通信器において、
第2ミラーは、その反射光の光路および開口数を変換して前記受光素子に結合させる、曲面形状部を有していることを特徴とする双方向光通信器。 - 請求項1に記載の双方向光通信器において、
第2ミラーは、その反射光の光路および開口数を変換して前記受光素子に結合させるよう、曲面形状に形成されており、且つ、第2ミラーは、焦点の一方が前記受光素子の中心近傍にあり、他方が前記光ファイバの中心光軸に対して前記第1ミラーが配置される側とは反対側にずれた位置にある、回転楕円面からなることを特徴とする双方向光通信器。 - 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の双方向光通信器において、
第1ミラーは、その反射光の光路および開口数を変換して前記光ファイバに結合させるよう、曲面形状に形成されていることを特徴とする双方向光通信器。 - 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の双方向光通信器において、
前記第1ミラーと前記第2ミラーが、一つの部材に一体に形成されていることを特徴とする双方向光通信器。 - 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の双方向光通信器において、
前記第1ミラーとして、平面上に形成した反射膜を用い、
前記光ファイバの端面は、前記光ファイバの光軸に対して垂直に交わり、
前記発光素子から出射して前記第1ミラーに反射された送信光は、この反射された送信光の中心の光軸が前記光ファイバの端面に垂直な方向に対して前記発光素子の方向に傾斜した角度で、前記光ファイバの端面に入射するように、前記光ファイバの光軸に対して前記第1のミラーの傾斜角度が、35度〜40度に設定されていることを特徴とする双方向光通信器。
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