JP3740846B2 - プリンタ、印刷命令生成装置および印刷システム - Google Patents

プリンタ、印刷命令生成装置および印刷システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ及び印刷システムに関し、特に、プリンタにおける給紙スキュー、即ち、プリンタの主走査方向に対する用紙の傾きの発生に応じて、プリンタを停止させて印刷用紙とプリンタ機構部の保護を図ることが可能なプリンタにおける印刷制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリンタ、とりわけ多種多様な用紙が装てんされるシリアルプリンタでは、用紙のスキューをセンサにより検出し、その斜めの度合いに応じて印字を停止するものがある。図17及び図18は、その用紙スキュー検出機構の最も単純な構成例を表す。
【0003】
図17及び図18は、例えばインクジェット方式であるプリンタの構成概要を表わしたものであって、手差し給紙口51から用紙を給紙したときの状態を示している。給紙スキューの検出機構は、2つのフォトセンサ121及び122を用いて構成される。図17に示すように、用紙が真っ直ぐに給紙されている状態では、センサ121及び122が同時に用紙の先端を検知する。一方、図18に示すように、用紙が斜めになって給紙されてきたときには、センサ121が用紙を検知するタイミングとセンサ122が用紙を検知するタイミングが異なっている。両者の検出タイミングの隔たりが、一定のしきい値を超えるときには用紙スキューが発生していると判断して印刷の実行を停止させる。
【0004】
上記のように2つのセンサにより用紙スキューを検出する単純な構成では、2つのセンサをあまり離れた位置に配すると、幅の小さな用紙を検知することができなくなる。逆に、2つのセンサの間隔をあまりに狭めてしまうと、両センサによる検出タイミングの隔たりが小さくなってしまい、検出精度が劣ることになる。
【0005】
図10及び図12は、上記のような欠点を克服した用紙スキュー検出機構を表す。図に例示するのは、プラテン133上の用紙に対して打刻印字を行なうインパクト方式のプリンタである。キャリッジ13には複数のワイヤピンを突出させて印字を行なうドットマトリクスヘッドが搭載されているとともに、フォトセンサ123がその先端部に搭載されており、図中太線の矢印で表す方向にキャリッジ13を移動させて、用紙の先端をスキャンすることにより用紙スキューを検出する。
【0006】
プラテン133は、実際には黒い色をしており、白色である用紙との反射率の違いから、図11及び図13に示すような電圧波形を得ることにより、用紙スキューを検出する。なお、この構成の用紙スキュー検出機構では、用紙の幅自体も検出することが可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図10に示したように、センサをスキャンさせて用紙スキューを検出する場合は、まず用紙を給紙し、印刷準備位置に用紙が達した段階で一旦給紙フィーダ112を停止させる。その後、キャリッジ13を矢印方向に主走査させて用紙スキューの検出を行なうという手順を踏む。従って、スキュー検出にはかなりの時間を要し、印字機構部の速度が向上してきた今日においては、相対的にこの用紙スキューにかかる時間の割合が大きくなってきている。
【0008】
また、ドットインパクト方式のプリンタにおいて用いられる用紙は、それぞれ使用用途に応じて作られる専用の物であることも多く、非常に様々な用紙が印字対象となることが考えられる。用紙の中には、小さな印字エリア内に、正確に打刻印字することを要求されるものもあれば、一方、通常の単票、例えばA4用紙にインクリボンを用いて印字を行なうような場合や、トラクタにより紙送りを行なうため、全く用紙のスキューについて配慮しなくてもよい場合もある。
【0009】
どれだけ用紙が傾いて給紙された場合に、実際に印字を停止させるべきかという要求は、用いられる用紙の種類によっても異なる。また、手差しによる給紙を行なうか、あるいはシートフィーダによる給紙を行なうかなどによっても区々である。にもかかわらず、従来は一律に用紙スキューの検出を行ない、一律の基準で印字の実行及び停止の判断を行なってきた。そのために、本来であれば必要のない検出動作に時間をかけてしまったり、あるいは、用紙スキューの大きさが印字を停止させるまでもない軽微な場合であっても、印字を停止させていた。従って、不用な時間が費されることにより、印刷のスループットを低下させ、またホストをも含めた印刷システム全体の処理速度を下げる原因ともなっていた。
【0010】
そこで本発明の課題は、上記のような用紙スキュー検出に起因する無駄な時間及び手間を省略することにより、処理速度を向上させることが可能なプリンタ及び印刷システムを提供し、以て、効率的な印刷環境を実現することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、ホストコンピュータ側から用紙スキュー検出動作実施の有無の判断に必要な情報や、用紙スキューの大きさの許容範囲に関する情報を送信するようにしている。そして、これらの情報を受信したプリンタにおいては、情報に示された内容に従ったスキュー検出機構の制御を行なう。
【0012】
即ち、請求項1記載の印刷システムでは、印刷命令を生成するホストと、該ホストから送られる前記印刷命令を受信して用紙への印刷動作を実行するプリンタとを含む印刷システムにおいて、前記ホストコンピュータは、前記プリンタにおける用紙の斜行を検出する動作の実施の有無に関する情報を含む印刷命令を生成可能な印刷命令生成部を有し、
前記プリンタは、前記ホストコンピュータから受け取った前記実施の有無に関する情報に応じて、前記用紙の斜行を検出する動作を実施する斜行検出センサを有することを特徴としている。
【0013】
この印刷システムにおいて、前記の検出動作実施又は不実施の指定を、ユーザが印刷を行なう毎に自分で行なわなければならないとすれば煩雑である。そこで、用紙の種類を指定するだけで、システムが自動的に検出実施又は不実施の決定を行なうようにしておくことも可能である。即ち、請求項2記載の印刷システムは、前記の印刷システムにおいて、前記ホストコンピュータの印刷命令生成部は、用紙種別情報と、用紙種別毎の斜行検出動作を実施するか否かの情報とを対応して記憶する第1のテーブルを備えている。そして、印刷要求を発行するアプリケーションプログラムから、印刷用紙種別の指定を受けた場合に、当該用紙の種別情報を鍵として、第1のテーブルを検索し、索出された検出動作を実行するか否かの情報に従った情報を含む印刷命令を生成することを特徴としている。
【0014】
用紙スキューの検出動作を、実際に行なう場合には、印刷用紙の種別毎のスキューの許容範囲を設定してやることにより、不必要な印字の停止を減らすことができる。即ち、請求項3記載の印刷システムは、プリンタにおける用紙の斜行の大きさの許容範囲に関する情報を含む印刷命令を生成可能な印刷命令生成部を有するホストコンピュータと、用紙の斜行の大きさを測定可能なセンサを有するプリンタにより構成される。プリンタ側では、センサにより測定された斜行の大きさが、前記ホストコンピュータから受信した許容範囲に関する情報が表す斜行の大きさの値を超えるときにだけ、印刷の実行を停止する。
【0015】
また、この構成においても、ユーザが用紙の種類を指定するだけで、システムが自動的に許容範囲の値を決定して印字停止の判断を行なうようにしておけば便利である。そこで請求項4記載の印刷システムにおいては、上記ホストコンピュータの印刷命令生成部は、用紙種別情報と、各用紙種別毎の前記許容範囲に関する情報とを対応して記憶する第2のテーブルを備える。そして、印刷要求を発行するアプリケーションプログラムから、印刷用紙種別の指定を受けた場合に、当該用紙の種別情報を鍵として、第2のテーブルを検索し、索出された許容範囲に関する情報を含む印刷命令を生成する。
【0016】
これらの印刷システムは、用紙スキュー検出の結果、正しく用紙がセットされていないと判断したときは、一時的に印字実行を停止させるものであるが、このとき用紙スキューが発生している旨をユーザに知らせる手段があれば、さらにシステムの円滑な利用を促進する。従って、請求項5記載の印刷システムは、双方向通信可能に接続されるホストコンピュータとプリンタとからなる前記いずれかの印刷用紙の斜行検出システムにおいて、前記プリンタは、前記印刷の実行を停止するに際して、ホストコンピュータに対し、用紙が斜行している旨を通知することを特徴としている。
【0017】
既述の、用紙スキュー検出動作の実施及び不実施に関する構成は、上記の許容範囲を個別に設定する構成と組合わせてもよい。
【0018】
即ち、請求項6記載の印刷システムでは、前記ホストコンピュータの印刷命令生成部は、印刷命令中に前記許容範囲に関する情報のみならず、用紙の斜行検出動作実施の有無に関する情報をも含めて送信可能に構成される。そして、前記プリンタのセンサは、ホストコンピュータから受け取った前記実施の有無に関する情報に応じて、用紙の斜行検出動作を実施又は不実施とすることを特徴としている。
【0019】
上記課題を解決するため、請求項7記載のプリンタは、給紙中の用紙の斜行の有無を検出可能なセンサを有し、該センサにより用紙の斜行が検出された場合に、印刷の実行を停止するよう構成されているプリンタにおいて、ホストコンピュータから、用紙の斜行検出動作の実施を命じる情報を含む印刷命令を受け取った場合にのみ、前記センサによる斜行の有無の検出を行なうことを特徴としている。
【0020】
また、請求項8記載のプリンタは、上記構成に加えて、用紙種別情報と、用紙種別毎の斜行検出動作を実行するか否かの情報とを対応して記憶する第1のテーブルを備える。そして、ホストコンピュータから、用紙種別情報を含む印刷命令を受け取った場合に、当該用紙の種別情報を鍵として、第1のテーブルを検索し、索出された検出動作を実行するか否かの情報に従って、前記センサによる用紙の斜行検出動作を実施又は不実施とするように構成されている。
【0025】
尚、いわゆるプリンタドライバ又はアプリケーションプログラムを動作させることにより、ホストコンピュータを、上記課題を解決するための、印刷命令を生成するための装置と化すことが可能である。
【0026】
即ち、請求項9記載の印刷命令生成装置では、給紙中の用紙の斜行検出動作を行い、該検出結果に基づき印刷を停止することが可能なプリンタに対する印刷命令を生成する印刷命令生成装置であって、印刷要求を発行する印刷要求発行部と、該印刷要求発行部からの印刷要求に基づき前記印刷命令を生成して出力する印刷命令生成部とを有し、前記印刷命令生成部は、前記印刷命令中にプリンタに前記斜行検出動作を行わせるか否かの情報を含めて生成し得ることを特徴としている。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0030】
図1は、本実施形態における印刷システム全体のハードウェア構成を表す図である。本発明が適用される印刷システムは、例えば、インパクトドットマトリクス方式のヘッド14を有するプリンタ1と、ホストコンピュータ2とからなる。プリンタ1は、複数のノーカーボン紙を1綴りとした伝票用紙などの複写紙や、トラクタ52によって供給される連続用紙等に対して、ヘッド14からワイヤピンを突出させて打刻印字を行なう。用いられる用紙が連続用紙であるときは、トラクタ52にセットされ、複写紙等の単票用紙である場合は、手差し給紙口51、あるいはトラクタ52に替えて装備されるカットシートフィーダ等にセットされ、図中太線で示すペーパーパスに添って紙送りされる。用紙が給紙フィーダ11により印字準備位置に送られると、後述する手順に従ってセンサ12により用紙スキューが検出される。プリンタ1には、CPU16、ROM17、RAM18等からなるコンピュータ構成のプリンタ制御部が備えられている。
【0031】
図2は、これらのハードウエアにより実現される機能の内容を表すブロック図である。各機能は、実際には所定のプログラムをCPUが実行することによって実現される。以下、印刷を実行する際の手続きの流れを表すシーケンスチャートである図3をも参照しながら各機能ブロックの内容を説明する。
【0032】
まず印刷システムのユーザは、これから印刷しようとする帳票等の種別に合わせて用紙種別の選択操作を行なう。その後、印刷すべき文字列を入力したり、出力すべきデータを選択するなど、アプリケーションプログラムにおける必要な処理を行なった後、印刷実行の操作を行なう。アプリケーションプログラムの機能である印字要求発行部21は、ユーザが行なった入力に従って、用紙種別の選択に関する情報や文字列をプリンタドライバの機能の一部である印刷命令生成部22に送る。印刷命令生成部22では、プリンタ1側のコマンド解釈部32(具体的にはプリンタ側のコマンドインタープリタがこの機能を担う)が解釈可能な形式に翻訳し、プリンタに対して送信する。
【0033】
このとき、印刷命令生成部22の情報変換部23は、印刷要求発行部21からの用紙種別の指定を受けて、用紙スキューの検出を実施すべきか否かに関する情報や、もし実施する場合であれば許容される用紙の傾きの値に関する情報に変換する。情報の変換は、変換テーブルを参照することにより行なわれる。例えば、この変換テーブルは、図6に表すテーブル60のような内容をデータ化して保持するものである。ここでは、「ダンプリスト」、「合計請求書」等の帳票名を鍵として、各帳票の利用される態様に応じて、用紙スキューの検出を行なうか否かの指定や、許容される用紙スキューの大きさの値を索出できるようになっている。また、テーブルには、新たに使用することとなった帳票類についての追加設定を行ない、対応情報として記録できるようになっている。
【0034】
例えば、ユーザがホストコンピュータにおけるメモリの「ダンプリスト」を発行しようとした場合には、印字出力はトラクタ52にセットされたファンフォールド紙に対して行なわれることとなるため、用紙スキューについて配慮する必要はない。この場合は、用紙種別としての「ダンプリスト」を鍵情報として、用紙スキューの検出動作「不実施」が索出される。
【0035】
このように、用紙種別の情報を鍵として索出された情報は印刷命令生成部22でコマンド化され、プリンタに対して送信される。図7及至図9に表す各印刷命令は、このときの印刷命令の内容を例示するものである。図7の印刷命令70は、スキュー検出を行なわない場合の印刷命令の一例を表わしている。
【0036】
印刷命令70を受信したプリンタ1では、そのコマンド解釈部32で印字データ及び制御コードをそれぞれ解釈する。解釈されたコマンドに従って、スキュー検出部35は実施判断シーケンス及び必要な場合のスキュー測定シーケンスを実行する。この場合、印字データ70のヘッダ部にはスキュー検出を行なわない旨の情報が含まれているため、この情報を受けた実施判断部36では制御データをパススルーさせ、通常の印字制御を行なわせる。
【0037】
次に、用紙スキューの検出を行なう場合の手順について、図4に示すシーケンスチャートをも参照して説明する。
【0038】
例えば、図6のテーブル60に示すように、ユーザが比較的大きい単票用紙である「合計請求書」を発行しようとした場合には、かなり精密な印字位置の調整が必要とされるため、用紙スキュー検出動作の「実施」、及び狭い「許容範囲」を表す情報が索出される。この結果に従って、図8に示す印刷命令80が作成され、プリンタに送られる。この命令80を受信したプリンタ1側では、スキュー測定シーケンスが実行される。
【0039】
スキュー測定の結果、正しく用紙が装てんされていると判断されるときは印字を実行し、用紙スキューが発生していると判断されるときは、その旨を警告する表示をホストコンピュータに行なわせる。図5は、その間の手順を表わしたシーケンスチャートである。
【0040】
印字データ解釈部33で解釈されたデータは、イメージバッファ38にビットマップ展開される。一方、印字スタートのコマンドを受けてモータ制御部40は給紙フィーダ12を起動させる。印字準備位置に用紙が装てんされたところで、実施判断部36は制御情報をモータ制御部40に伝え、ヘッド14を副走査させるとともに、センサ12(より具体的には、例えば図10及び図12に示すセンサ123)を駆動し、用紙の状態を測定させる。
【0041】
測定結果は比較対照部37に戻される。ここで、印刷命令80に含まれていた許容範囲のデータと実測値が比較される。図11のグラフは、用紙スキューが発生していないときの実測データのようすを表す。グラフはY軸にフォトセンサ123の検出電圧の値を、X軸に走査されるセンサ123の位置を、それぞれ表す。図中点線で示される電圧の値を超えたところでのセンサの位置が、ホストコンピュータから受信した許容範囲のデータが表す値(図中ハッチングにて表示)に含まれているので、比較対照部37により用紙スキューは発生していないと判断され、印字が実行される。
【0042】
一方、図12に示されるように、用紙が傾いて給紙されているときには、センサ123により得られる電圧の値は、図13に示すグラフのようになる。この場合は、比較対照部37により、用紙スキューが発生していると判断され、印字の実行が停止されるとともに、プリンタ筐体に外装されるコントロールパネル20の液晶表示部に「用紙スキュー発生」の旨を警告表紙させる。同時に、その旨をホストコンピュータにも通知し、ホスト側のモニタ等表示部24にも警告表示を行なわせる。警告表示を見たプリンタのユーザは、装てんされている用紙をセットし直して印刷操作を続行することができる。
【0043】
次に、比較的小さな単票用紙である「個別請求書」を発行しようとした場合について説明する。この場合、上述の「合計請求書」における場合ほど精密な印字位置の調整は必要ないものとされ、比較的許容範囲の幅は大きく設定されている(図6参照)。従って、上述の「合計請求書」においては印字停止が行なわれるような場合と同程度の用紙の傾きであったとしても、「個別請求書」においては印字はそのまま実行される場合があることとなる。
【0044】
このように、許容される用紙スキューの値を個別に設定できることにより、本来不必要な印字の停止を避けることができる。もちろん「個別請求書」のばあいにあっても、用紙の傾きが余りに大きな場合には、印字の停止及び警告表示が行なわれる。
【0045】
以上、プリンタドライバの有する機能ブロックである印刷命令生成部22において、テーブルを用いたデータの変換を行なう例について説明した。このデータ変換は、必ずしもプリンタドライバの機能として行なわれる必要はなく、アプリケーションプログラム側にこの機能を持たせる構成であってもよい。その場合のホストコンピュータ側における機能ブロックの構成を図16に表す。アプリケーションプログラムの実行により実現される機能ブロックである印字要求発行部21の情報変換部23は、前述のテーブル60を参照し、用紙種別の情報を鍵として、用紙スキュー検出動作を実施させるか否か、及び実施させる場合においては許容されるスキューの範囲をどれだけに設定するかの情報を索出する。このときの、用紙スキュー検出動作の実施及び不実施の判断を行なう場合の手続きの流れを図14に、スキュー測定、印字停止、及び警告表示に関する手続きの流れを図15に、それぞれ表す。
【0046】
さらに、データ変換テーブルは、プリンタ側にこれを備えるようにしておいてもよい。そのときは、プリンタ1のROM17にあらかじめテーブルを保持させておく、あるいは専用の不揮発性メモリを別途用意して、これにテーブルを保持させておくようにする。印刷命令には、該テーブルを用いてデータ変換を行なわせるための制御データを含める。
【0047】
データ変換テーブルは、必ずしも「実施/不実施」に関する情報と、許容されるスキューの値に関する情報の双方を保持するものである必要はない。必要に応じてどちらか一方のみを備える構成であってもよいし、別々に2つのテーブルを備える構成であっても構わない。
【0048】
以上、本発明を特定の実施形態について述べたが、本発明はこれら実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で、他の実施形態についても適用される。
【0049】
例えば、以上の実施形態では、用紙スキューの測定を、図10及び図12に示すような単一のセンサでのスキャンによる場合について説明したが、本発明は、図17及び図18に示すような単純な構成の用紙スキュー検出機構に対しても適用可能である。その場合、許容される用紙スキューの範囲の値は、例えば、両センサが用紙先端を検知する時間差が、一定のしきい値を超えるか否かで判断するようにしておけばよい。すなわち、用紙種別毎にこのしきい値を設定したテーブルを用意しておく。
【0050】
また、用紙スキューの「実施/不実施」に関する判断のためのデータは、図9に示す印刷命令90のように、そのヘッダ部に無効な許容範囲、例えば「0」や無限大「∞」を挿入することによって、「不実施」のデータに代えることも可能である。このような場合、実施判断部36がこの無効な値を読み取って、センサ12を起動させないようにすれば良い。
【0051】
【発明の効果】
従来、どんな用紙に印字を行なう場合であっても、一律に用紙スキューの検出を行ない、且つ、一律の基準で印字を停止させるか否かの判断を行なっていたのに対し、本発明の印刷システム及びプリンタを用いることによって、不要な用紙スキュー検出動作を省略し得るので、必要以上に印字動作を停止させる必要が無くなった。
【0052】
これにより、効率のよい印刷環境をユーザに提供することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における印刷システム全体のハードウエア構成を表す図である。
【図2】印刷システムが有する各機能を説明するためのブロック図である。
【図3】印刷を実行する際に、用紙スキュー検出動作を実施するか否かの判断を行なう手続きの流れの一例を表すシーケンスチャートである。
【図4】印刷を実行する際に、用紙スキュー検出動作を実施する場合の手続きの流れの一例を表すシーケンスチャートである。
【図5】図4に表すスキュー測定シーケンスの詳細を表すシーケンスチャートである。
【図6】データ変換テーブルに保持させる情報の内容を表わした図である。
【図7】実施形態の印刷システムで用いられる印刷命令の内容を表わした図であって、用紙スキュー検出を行なわせない場合のデータの一例を表す。
【図8】実施形態の印刷システムで用いられる印刷命令の内容を表わした図であって、用紙スキュー検出を行なわせる場合のデータを表す。
【図9】実施形態の印刷システムで用いられる印刷命令の内容を表わした図であって、用紙スキュー検出を行なわせない場合のデータの他の例を表す。
【図10】用紙スキュー検出動作について説明するために、プリンタ機構内部の概要を表した図であって、用紙が正しくセットされている状態を表す。
【図11】図10に表す状態で、センサにより測定される電圧の値をグラフ化して表す図である。
【図12】用紙スキュー検出動作について説明するために、プリンタ機構内部の概要を表わした図であって、用紙スキューが発生している状態を表す。
【図13】図12に表す状態で、センサにより測定される電圧の値をグラフ化して表す図である。
【図14】図16に表す構成を採用した場合における、用紙スキュー検出動作を実施するか否かの判断を行なう手続きの流れを表すシーケンスチャートである。
【図15】図16に表す構成を採用した場合における、用紙スキュー検出動作を実施する場合の手続きの流れを表すシーケンスチャートである。
【図16】図2に表す機能ブロックの構成とは異なる構成の例を表す図である。
【図17】用紙スキュー検出動作について説明するために、プリンタ機構内部の概要を表わした図であって、用紙が正しくセットされている状態を表す。
【図18】用紙スキュー検出動作について説明するために、プリンタ機構内部の概要を表わした図であって、用紙スキューが発生している状態を表す。
【符号の説明】
1 プリンタ
11 給紙フィーダ
111 給紙モータ
112 給紙ローラ
12,121〜123 フォトセンサ
13 キャリッジ
131 紙送りモータ
132 ガイドレール
133 プラテン
14 ヘッド
15 排紙フィーダ
151 排紙モータ
152 排紙ローラ
16 CPU
17 ROM
18 RAM
20 コントロールパネル
2 ホストコンピュータ
21 印字要求発行部
22 印刷命令生成部
23 情報変換部
24 表示部
3 プリンタ制御部
31 インタフェース部
32 コマンド解釈部
33 印字データ解釈部
34 制御コード解釈部
35 スキュー検出部
36 実施判断部
37 比較対照部
38 イメージバッファ
39 ヘッド制御部
40 モータ制御部
50 プリンタ筐体
51 手差し給紙口
52 トラクタ
53 排紙口
60 テーブル
70,80,90 印字データ

Claims (9)

  1. 印刷命令を生成するホストと、該ホストから送られる前記印刷命令を受信して用紙への印刷動作を実行するプリンタとを含む印刷システムにおいて、前記ホストコンピュータは、前記プリンタにおける用紙の斜行を検出する動作の実施の有無に関する情報を含む印刷命令を生成可能な印刷命令生成部を有し、
    前記プリンタは、前記ホストコンピュータから受け取った前記実施の有無に関する情報に応じて、前記用紙の斜行を検出する動作を実施する斜行検出センサを有することを特徴とする印刷システム。
  2. 請求項1記載の印刷システムにおいて、
    前記ホストコンピュータの印刷命令生成部は、更に、
    用紙種別情報と、用紙種別毎の斜行検出動作を実施するか否かの情報とを対応して記憶する第1のテーブルを備え、
    印刷要求を発行する印字要求発行部から、印刷用紙種別の指定を受けた場合に、当該用紙の種別情報を鍵として、第1のテーブルを検索し、索出された検出動作の実施の有無の情報に従った印刷命令を生成することを特徴とする印刷システム。
  3. 請求項1記載の印刷システムにおいて、
    前記ホストコンピュータの印刷命令生成部は、更に、前記印刷命令に
    プリンタにおける用紙の斜行の大きさの許容範囲に関する情報を含めて生成し、
    前記斜行検出センサは、用紙の斜行の大きさを測定可能に構成され、
    該斜行検出センサにより測定された斜行の大きさが、前記印刷命令中の前記許容範囲を超える場合には、前記プリンタは印刷の実行を停止することを特徴とする印刷システム。
  4. 請求項3記載の印刷システムにおいて、
    前記印刷命令生成部は、更に、
    用紙種別情報と、各用紙種別毎の前記許容範囲に関する情報とを対応して記憶する第2のテーブルを備え、
    印刷要求を発行する印字要求発行部から、印刷用紙種別の指定を受けた場合に、当該用紙の種別情報を鍵として、第2のテーブルを検索し、索出された許容範囲に関する情報を含む印刷命令を生成することを特徴とする印刷システム。
  5. 双方向通信可能に接続されるホストコンピュータとプリンタとからなる請求項3又は請求項4記載の印刷システムにおいて、
    前記プリンタは、前記印刷の実行を停止するに際して、前記ホストコンピュータに対し、用紙が斜行している旨を通知することを特徴とする印刷システム。
  6. 請求項3乃至請求項5記載の印刷システムにおいて、
    前記ホストコンピュータの印刷命令生成部は、印刷命令中に用紙の斜行検出動作実施の有無に関する情報をも含めて送信可能に構成され、
    前記プリンタの斜行検出センサは、ホストコンピュータから受け取った前記実施の有無に関する情報に応じて、用紙の斜行検出動作を実施することを特徴とする印刷システム。
  7. 給紙中の用紙の斜行の有無を検出する斜行検出センサを有し、該斜行検出センサにより用紙の斜行が検出された場合に、印刷の実行を停止するプリンタにおいて、
    ホストコンピュータから、用紙の斜行検出動作の実施を命じる情報を含む印刷命令を受け取った場合にのみ、前記斜行検出センサによる斜行の有無の検出を行うことを特徴とするプリンタ。
  8. 給紙中の用紙の斜行の有無を検出する斜行検出センサを有し、該斜行検出センサにより用紙の斜行が検出された場合に、印刷の実行を停止するプリンタにおいて、
    用紙種別情報と、用紙種別毎の斜行検出動作を実行するか否かの情報とを対応して記憶する第1のテーブルを備え、
    用紙種別情報を含む印刷命令を受け取った場合に、当該用紙の種別情報を鍵として、前記第1のテーブルを検索し、索出された検出動作を実行するか否かの情報に従って、前記斜行検出センサによる用紙の斜行検出動作を実施することを特徴とするプリンタ。
  9. 給紙中の用紙の斜行検出動作を行い、該検出結果に基づき印刷を停止することが可能なプリンタに対する印刷命令を生成する印刷命令生成装置であって、
    印刷要求を発行する印刷要求発行部と、該印刷要求発行部からの印刷要求に基づき前記印刷命令を生成して出力する印刷命令生成部とを有し、
    前記印刷命令生成部は、前記印刷命令中にプリンタに前記斜行検出動作を行わせるか否かの情報を含めて生成し得ることを特徴とする印刷命令生成装置。
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