JP3726502B2 - プリンタおよび印刷命令生成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタにおける用紙の幅、すなわちプリンタの主走査方向に用紙をスキャンした場合に検知される用紙の幅の大きさ、及び配置等に応じて、プリンタを制御し、印刷用紙とプリンタの保護を図るための制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリンタ、とりわけ多種多様な用紙が装てんされることのあるようなシリアルプリンタでは、用紙の幅をセンサにより検出し、その大きさの値に応じて印字を停止させるよう構成されているものがある。図12及至図17は、かかる用紙幅測定機構の構成の概要を表したものである。
【0003】
各図に例示するのは、プラテン133上の用紙に対して打刻印字を行なうインパクト方式のプリンタにおいて、手差し給紙口51から用紙を給紙したときの状態である。キャリッジ13には複数のワイヤピンを突出させて印字を行なうドットマトリクスヘッドが搭載されているとともに、フォトセンサ12がその先端部に搭載されており、図中太線の矢印で表す方向にキャリッジ13を移動させて、用紙の先端をスキャンすることにより用紙の幅を検出する。
【0004】
図12には、幅の大きな用紙41が印刷準備位置に装てんされている状態が示されている。このような用紙41に対して印刷を行なうための命令を受信したプリンタでは、キャリッジ13を矢印方向に走査させて、用紙の幅を測定する。プラテン133は、実際には黒い色をしており、白色である用紙との反射率の違いから、図13、に示すような電圧波形を得ることにより、用紙の幅を検出することができる。
【0005】
もし、このとき、印刷準備位置に装てんされている用紙が、図14に示す用紙42のように、幅の狭いものであったときには、プリンタは印刷イメージの一部をカットすることにより用紙外の領域に打刻してしまうことを防止していた。これによりヘッド及びプラテン等の機構部分の破損を未然に防いでいた。
【0006】
しかし、このときも、印字動作自体は行なわれていたため、印字データの全てを表出しきることのできない用紙42は無駄になっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、センサをスキャンさせて用紙の幅を検出する場合は、まず用紙を給紙し、印刷準備位置に用紙が達した段階で一旦給紙フィーダ112を停止させる。その後、キャリッジ13を矢印方向に主走査させて用紙幅の測定を行なうという手順を踏む。従って、用紙幅の測定にはかなりの時間を要し、印字機構部の速度が向上してきた今日においては、相対的にこの用紙幅測定にかかる時間の割合が大きくなってきている。特に、手差しの単票用紙などのうち、例えば宅配伝票、はがき用紙、封筒など紙面上に印刷する部分が少ない用紙にあっては、実際の印字動作時間は極僅かな時間であるにかかわらず、用紙幅の測定動作には一定の時間が費やされることに変りはなかった。このような手差し用紙の場合、プリンタのオペレータは装置のすぐそばにおり、用紙の幅が適正なものであるか否かについては、すぐに気が付くような状況であることが多いにもかかわらず、このような無駄な動作が行なわれていた。
【0008】
また、上記の用紙幅検出機構では用紙検知のためにフォトセンサが使われているため、例えば白紙ではなくて、反射率の低い色付き用紙などにあっては、この用紙幅の検出機構が有効に働かないこともあった。このような色付き用紙が、例えばオートシートフィーダにセットされており、プリンタのオペレータがネットワーク環境等の離れた場所からこの色付き用紙に印刷をしようとする場合には、わざわざプリンタが設置されている場所まで出向いて行き、手動でこの用紙幅の検出動作を行なわないようにプリンタの設定を変更していた。従って、通常の白紙と、色付き用紙を混在させて使用することもできなかった。
【0009】
また、ドットインパクト方式のプリンタにおいて用いられる用紙は、それぞれ使用用途に応じて作られる専用の物であることも多く、通常の単票用紙に較べれば非常に高価なものであることも多い。従って、前述のようなセットすべき用紙の誤りにより用紙が無駄になってしまうと、コスト高を招き、また印刷やり直しのために不用な時間が費やされ、印刷のスループットを下げ、またシステム全体の処理速度を下げる原因となっていた。
【0010】
本発明の課題は、上記のような用紙の幅検出に起因する時間及び手間の無駄を省いて、効率的な印刷環境を提供することができるプリンタ及び印刷システム等を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、ホストコンピュータ側から用紙幅測定動作実施の有無の判断に必要な情報や、測定動作を行なう場合にあっては、どのような条件で実際に印字を停止させるか等に関する情報を送信するようにしている。そして、これらの情報を受信したプリンタにおいては、情報に示された内容に従った用紙幅検出機構の制御を行なわせる。そのために、本発明では印刷システムの各要素を、以下のように構成する。
【0012】
すなわち、本発明の一の態様のプリンタは、給紙中の用紙の幅を測定可能なセンサを有するプリンタであって、ホストコンピュータから、用紙の幅測定動作の実施を命じる情報及び用紙幅を測定すべき位置の情報を含む印刷命令を受け取って前記センサにより前記位置で用紙幅の測定を行い、前記センサにより用紙幅の不正が検出されたときに印刷の実行を停止することを特徴とする。
【0013】
本発明の一の態様の印刷命令生成装置は、給紙中の用紙の幅を測定可能なセンサを有し該センサにより用紙幅の不正が検出されたときに印刷の実行を停止するプリンタに対する印刷命令を生成する印刷命令生成装置であって、印刷要求を発行する印刷要求発行部と、該印刷要求発行部からの印刷要求に基づき前記印刷命令を生成して出力する印刷命令生成部とを有し、前記印刷命令生成部は、前記印刷命令中に、プリンタに前記用紙幅測定動作を行わせるか否かの情報及び用紙幅を測定すべき位置の情報を含めて生成し、前記プリンタに前記位置で用紙幅の測定を行わせることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の1実施形態について図面を参照して説明する。
【0031】
図1は、本実施形態における印刷システム全体のハードウエア構成を表す図である。本発明が適用される印刷システムは、例えばインパクトドットマトリクス方式のヘッド14を有するプリンタ1と、ホストコンピュータ2とからなる。プリンタ1は、複数のノーカーボン紙を1綴りとした伝票用紙などの複写紙や、トラクタフィーダ52によって供給される連続用紙等に対して、ヘッド14からワイヤピンを突出させて打刻印字を行なう。用いられる用紙が連続用紙であるときは、トラクタフィーダ52にセットされ、複写紙等の単票用紙である場合は、手差し給紙口51、あるいはトラクタフィーダ52に替えて装備されるカットシートフィーダ等にセットされ、図中太線で示すペーパーパスに添って紙送りされる。用紙が給紙フィーダ11により印字準備位置に送られると、後述の手順に従ってセンサ12により用紙幅の測定動作が実施される。プリンタ1には、CPU16、ROM17、RAM18からなるコンピュータ構成のプリンタ制御部が備えられている。
【0032】
図2は、これらのハードウエアにより実現される機能の内容を表すブロック図である。各機能は、実際には所定のプログラムをCPUが実行することによって実現される。以下、印刷を実行する際の手続きの流れを表すシーケンスチャートである図3をも参照しながら各機能ブロックの内容を説明する。
【0033】
まず印刷システムのユーザは、これから印刷しようとする帳票等の種別に合わせて用紙種別の選択操作を行なう。その後、印刷すべき文字列を入力したり、出力すべきデータを選択するなど、アプリケーションプログラムにおける必要な処理を行なった後、印刷実行の操作を行なう。アプリケーションプログラムの機能である印字要求発行部21は、ユーザが行なった入力に従って、用紙種別の選択に関する情報や文字列をプリンタドライバの機能の一部である印刷命令生成部22に送る。印刷命令生成部22では、プリンタ1側のコマンド解釈部32(具体的にはプリンタ側のコマンドインタープリタがこの機能を担う)が解釈可能な形式に翻訳し、プリンタに対して送信する。
【0034】
このとき、印刷命令生成部22の情報変換部23は、印字要求発行部21からの用紙種別の指定を受けて、用紙幅の測定動作を実施すべきか否かに関する情報や、もし実施する場合であれば、実際にどのような場合にセットされている用紙が間違いであるとして印刷を停止させるか等に関する情報に変換する。情報の変換は、変換テーブルを参照することにより行なわれる。例えば、この変換テーブルは、図6に表すテーブル60のような内容をデータ化して保持するものである。ここでは、「ダンプリスト」、「合計請求書」等の帳票名を鍵として、各帳票の利用される態様に応じて、用紙幅の測定を行なうか否かの指定や、許容される用紙幅の大きさの値を索出できるようになっている。また、テーブルには、新たに使用することとなった帳票類についての追加設定を行ない、対応情報として記録できるようになっている。
【0035】
例えば、ユーザがホストコンピュータにおけるメモリの「ダンプリスト」を発行しようとした場合には、印字出力はトラクタ52にセットされたファンフォールド紙に対して行なわれることとなるため、幅方向(主走査方向)全域に用紙が存在していなければならない。このため、用紙種別としての「ダンプリスト」を鍵情報として、用紙幅測定動作「実施」が索出される。
【0036】
このように、用紙種別の情報を鍵として索出された情報は印刷命令生成部22でコマンド化され、プリンタに対して送信される。図7及至図9に表す各印刷命令は、このときの印刷命令の内容を例示するものである。図7の印刷命令70は、上記のようにファンフォールド紙に対して印字出力を行なう場合の印刷命令の例を表わしている。
【0037】
印刷命令70を受信したプリンタ1では、そのコマンド解釈部32で印字データ及び制御コードをそれぞれ解釈する。解釈されたコマンドに従って、用紙幅検出部35は実施判断シーケンス及び必要な場合の用紙幅測定シーケンスを実行する。この場合、印字データ70のヘッダ部には用紙幅測定動作を行なう旨の情報が含まれているため、この情報を受けた実施判断部36では制御データに従ってキャリッジモータ及びセンサ12を駆動するための制御を行なわせる。
【0038】
用紙幅測定の結果、正しい用紙が装てんされていると判断されるときは印字を実行し、用紙幅の値が不正であると判断されるときは、その旨を警告する表示をホストコンピュータに行なわせる。この用紙幅測定中の手順につき、例えば、図12に示されるように、比較的幅の大きな用紙である合計請求書41に対して印刷を行なおうとした場合を実施例として、図4に示すシーケンスチャートをも参照して、以下に説明する。
【0039】
本実施例では、用紙種別の情報「合計請求書」を鍵として索出された「実施」の指定と用紙幅「187〜191」の大きさ値の情報が、印刷命令生成部22でコマンド化され、図8に示す印刷命令80の形式でプリンタに対して送信される。
【0040】
印字データ解釈部33で解釈されたデータは、イメージバッファ38にビットマップ展開される。一方、印字スタートのコマンドを受けてモータ制御部40は給紙フィーダ11を起動させる。印字準備位置に用紙が装てんされたところで、実施判断部36は制御情報をモータ制御部40に伝え、ヘッド14を主走査させるとともに、センサ12を駆動し、用紙の状態を測定させる。
【0041】
測定結果は比較対照部37に戻される。ここで、印刷命令80に含まれていた用紙幅の許容範囲のデータと実測値が比較される。図13のグラフは、用紙41が印刷準備位置に正しく装てんされているときの実測データのようすを表す。グラフはY軸にフォトセンサ12の検出電圧の値を、X軸に走査されるセンサ12の位置を、それぞれ表す。図中点線で示される値を超える電圧を検知する範囲X1の大きさが用紙幅の測定値とされる。このときのX1の値が、印刷命令80で示されていた値の範囲「187〜191」に含まれるときは、比較対照部37により正しい用紙が装てんされていると判断され、印字が実行される。
【0042】
もし、このとき、図14に示されるように幅の小さな用紙である「A6葉書」用紙42が、誤って装てんされているときには、センサ12により得られる電圧の値は、図15に示すグラフのようになる。この場合の測定値であるX2は、印刷命令80に含まれていた値よりも小さいため、比較対照部37により用紙幅の大きさが不適合であると判断される。
【0043】
このとき、従来のインパクトプリンタにおけるように、用紙42からはみ出す部分については、印字データを切り捨ててもよいが、本実施形態では、印字を停止させ、警告を表示させる構成を持たせるものとする。すなわち、図4に示すように、印字の実行を停止させるとともに、プリンタ筐体に外装されるコントロールパネル20の液晶表示部に「用紙幅の不正」である旨を警告表紙させる。同時に、その旨をホストコンピュータにも通知し、ホスト側のモニタ等表示部24にも警告表示を行なわせる。警告表示を見たプリンタのユーザは、装てんされている用紙を正しい用紙と交換して印刷操作を続行することができる。
【0044】
次に、特殊な形状の用紙に印刷を行なおうとする場合の実施例について説明する。図18は、折り畳む前の「封筒用原紙」43の形状を表わしている。この用紙は、糊代部分の張り出し形状を有するものであるので、用紙先端部分の幅の値と、後端側の幅の値とが異なっている。従って、図19に示されるような状態で用紙先端部分を走査することにより測定された幅の値をもって、幅の適合、不適合の判断を行なってしまうと、実際には用紙が存在しない部分に打刻を行なってしまう可能性がある。この事態を防止するために、本実施例では、用紙幅の測定位置についても制御を行なうものとする。
【0045】
図9に示すテーブル90は、このとき用いられるデータの内容を表す。テーブル90には、鍵情報としての「封筒用原紙」に対して、用紙幅測定動作の「実施」と、測定位置の指定「あり」、用紙幅を測定すべき位置「垂直90及び水平20」及び用紙幅の値「147〜151」の各情報が対応して保持されている。ホストコンピュータ2の印刷命令生成部22によって、このテーブル90から索出される情報に基づき作成されるのが、図10に示される印刷命令100である。印刷命令100がプリンタに対して送信されたときの手続きの流れを表すシーケンスチャートである図5、及びプリンタ制御部3における制御手順を表すフローチャートである図24に従って説明する。
【0046】
印刷命令が受信されると(S110)コマンド解釈部32でその内容が解釈され、印字データ部分は、イメージバッファ38にビットマップ展開される。印刷命令のヘッダ部には、幅測定を行なう旨のデータ「実施:YES」が含まれている(S111でYES)。モータ制御部40は給紙フィーダ11を起動させるが、本実施例においては、位置指定に関するデータが存在するため(S112でYES)、用紙43の幅は、印刷準備位置(図19に示す位置)で測定するのではなく、さらに垂直方向(主走査方向)に所定量の紙送りを行なってから測定する(S116)。このときの紙送り量を表すのが、印刷命令100のヘッダ部に含まれるデータ「垂直:90」である。垂直検知位置まで(例えば90ミリメートル)用紙が紙送りされたところで、実施判断部36は制御情報をモータ制御部40に伝え、ヘッド14を主走査させるとともに、センサ12を駆動し、用紙の状態を測定させる(S117)。
【0047】
測定結果は比較対照部37に戻され、印刷命令100に含まれていた用紙幅のデータと実測値が比較される。図20のグラフは、用紙43が指定された垂直位置に正しく装てんされているときの実測データのようすを表す。図中、用紙が検知されない範囲X3の大きさが、「水平:20」に合致し(S118でYES)、かつ、用紙の幅X4の値が印刷命令100に示される値の範囲「147〜151」に含まれるときは(S114でYES)、比較対照部37により正しい用紙が装てんされていると判断され、印字が実行される。
【0048】
これらの条件に適合しない場合は、いずれも印刷動作が中止され、用紙の配置不適合、又は用紙幅の大きさの値が不適合である旨が、プリンタ外装に備えられるコントロールパネル20に表示されるとともに、ホストコンピュータ2に対して通知され、モニタ等の表示部24に表示される(S119及びS120)。
【0049】
次に、用紙幅の大きさについては適合させるが、用紙の配置については適合、不適合を問わないような場合の実施例について説明する。
【0050】
既に説明した図14に示す「A6葉書」用紙42に対して印字を行なう場合、例えば、図16に示す状態のように、用紙そのものは正しい幅の「A6葉書」用紙が給紙されているが、用紙の配置のみが異なる場合、これをどのように扱うかの問題がある。図17に示すグラフは、このときの検出電圧の状態を表す。この場合を用紙幅の大きさの不適合の場合と同様、印字を中止させて警告表示を行なわせることも考えられるが、印字制御部において、印字開始位置の調整を行なわせ、そのまま印字を実行させることができれば、用紙を装てんし直す手間と時間を省くことができる。
【0051】
そのために、図9に示すテーブル90では、鍵情報「A6葉書」に対して、幅の大きさの測定は「実施」するが、用紙検出位置の指定は「なし」という対応情報が索出されるようになっている。ここから生成される印刷命令が、図11に表す印刷命令110である。これを受信したプリンタの制御部3では、用紙幅の測定は行なうが、配置の適合不適合については判断しない(S111でYES、S112でNO、S113)。測定された幅が、印刷命令110に含まれている幅の情報「98〜102」に適合する場合は、そのまま印字が実行される(S114でYES、S115)。
【0052】
一方、もしユーザによって選択された用紙が、色付きのA4単票用紙であった場合は、この場合は用紙の反射率が低いことから、用紙幅測定動作のためのスキャンを行なっても無駄である。この場合は、テーブル60あるいはテーブル90から用紙幅測定動作の「不実施」が索出され、図21に示す印刷命令210が生成される。この場合、実施判断部36は、制御データをパススルーさせ、通常の印字制御のみが行なわれる(S111でNO)。なお、このとき生成される印刷命令は、印刷命令211のように、用紙幅の大きさとして無効な値である「∞」あるいは「0」などを含むようにしておいてもよい。このようにすることにより制御データの引き数の構成を一元化することができる。このような場合、実施判断部36がこの無効な値を読み取って、センサ12を起動させないようにする。
【0053】
以上、プリンタドライバの有する機能ブロックである印刷命令生成部22において、テーブルを用いたデータの変換を行なう例について説明した。このデータ変換は、必ずしもプリンタドライバの機能として行なわれる必要はなく、アプリケーションプログラム側にこの機能を持たせる構成であってもよい。その場合のホストコンピュータ側における機能ブロックの構成例を図22に表す。アプリケーションプログラムの実行により実現される機能ブロックである印字要求発行部21の情報変換部23は、前述のテーブル60あるいはテーブル90を参照し、用紙種別の情報を鍵として、用紙幅測定動作を実施させるか、及び実施させる場合においては印字が許される範囲をどれだけに設定するか等の情報を索出する。このときの手続きの流れを、図23のシーケンスチャートに表す。
【0054】
さらに、データ変換テーブルは、プリンタ側にこれを備えるようにしておいてもよい。そのときは、プリンタ1のROM17にあらかじめテーブルを保持させておく、あるいは専用の不揮発性メモリを別途用意して、これにテーブルを保持させておくようにする。印刷命令には、該テーブルを用いてデータ変換を行なわせるための制御データを含める。
【0055】
データ変換テーブルは、必ずしも「実施/不実施」に関する情報と、許容される用紙幅の値に関する情報、さらには用紙の配置に関する情報のそれぞれを1のテーブルとして保持するものである必要はない。必要に応じてどれか1つの対応情報のみを備える構成であってもよいし、別々に複数のテーブルを備える構成であっても構わない。
【0056】
【発明の効果】
従来、どんな用紙に印字を行なう場合であっても、一律に用紙幅測定動作を行ない、且つ、一律に印字しきれないデータの一部分を切り捨てて印字を行なっていたのに対し、本発明の印刷システム、プリンタ、及び印刷命令生成装置を用いることによって、不必要な用紙幅測定動作を省略し、また、必要以上に印字を停止させることを無くして、スループットの向上も図れるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における印刷システム全体のハードウエア構成を表す図である。
【図2】印刷システムが有する各機能を説明するためのブロック図である。
【図3】印刷を実行する際に、用紙幅測定動作を実施するか否かの判断、及び幅測定を行なった結果の手続きの流れの一例を表すシーケンスチャートである。
【図4】図3に表す用紙幅測定シーケンスの詳細の一例を表すシーケンスチャートである。
【図5】図3に表す用紙幅測定シーケンスの詳細の他の例を表すシーケンスチャートである。
【図6】データ変換テーブルに保持させる情報の内容の一例を表わした図である。
【図7】実施形態の印刷システムで用いられる印刷命令の内容を表わした図であって、トラクタフィーダを用いて印刷を行なう場合のデータの一例を表す。
【図8】実施形態の印刷システムで用いられる印刷命令の内容を表わした図であって、単票用紙において幅測定を行なわせる場合のデータの一例を表す。
【図9】データ変換テーブルに保持させる情報の内容の他の例を表わした図である。
【図10】実施形態の印刷システムで用いられる印刷命令の内容を表わした図であって、用紙の幅測定及び配置に関する判断を行なわせる場合のデータの一例を表す。
【図11】実施形態の印刷システムで用いられる印刷命令の内容を表わした図であって、用紙の幅測定のみを行なわせる場合のデータの一例を表す。
【図12】用紙幅測定動作について説明するために、プリンタ機構内部の概要を表わした図であって、幅の広い用紙が正しくセットされている状態を表す。
【図13】図12に表す状態で、センサにより測定される値をグラフ化して表す図である。
【図14】用紙幅測定動作について説明するために、プリンタ機構内部の概要を表わした図であって、幅の狭い用紙が正しくセットされている状態を表す。
【図15】図14に表す状態で、センサにより測定される値をグラフ化して表す図である。
【図16】用紙幅測定動作について説明するために、プリンタ機構内部の概要を表わした図であって、幅の狭い用紙が別の配置でセットされている状態を表す。
【図17】図16に表す状態で、センサにより測定される値をグラフ化して表す図である。
【図18】矩形ではない用紙の形状の一例を表す図である。
【図19】用紙幅測定動作について説明するために、プリンタ機構内部の概要を表わした図であって、図18に表す用紙がセットされている状態を表す。
【図20】図19に表す状態で、センサにより測定される値をグラフ化して表す図である。
【図21】実施形態の印刷システムで用いられる印刷命令の内容を表わした図であって、用紙の幅測定動作を行なわせない場合のデータの例を各々表す。
【図22】図2に表す機能ブロックの構成とは異なる構成の例を表す図である。
【図23】図22に表す構成を採用した場合における、用紙幅測定動作を実施するか否かの判断、及び幅測定を行なった結果の手続きの流れの一例を表すシーケンスチャートである。
【図24】印刷命令がプリンタに対して送信されたときの、プリンタ制御部における制御手順を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1 プリンタ
11 給紙フィーダ
111 給紙モータ
112 給紙ローラ
12 フォトセンサ
13 キャリッジ
132 ガイドレール
133 プラテン
14 ヘッド
15 排紙フィーダ
151 排紙モータ
152 排紙ローラ
16 CPU
17 ROM
18 RAM
20 コントロールパネル
2 ホストコンピュータ
21 印字要求発行部
22 印刷命令生成部
23 情報変換部
24 表示部
3 プリンタ制御部
31 インタフェース部
32 コマンド解釈部
33 印字データ解釈部
34 制御コード解釈部
35 用紙幅検出部
36 実施判断部
37 比較対照部
39 ヘッド制御部
40 モータ制御部
41,42,43 印刷用紙
50 プリンタ筐体
51 手差し給紙口
53 排紙口
60,90 テーブル
70,80,100,110,210,211 印刷命令

Claims (3)

  1. 給紙中の用紙の幅を測定可能なセンサを有するプリンタであって、ホストコンピュータから、用紙の幅測定動作の実施を命じる情報及び用紙幅を測定すべき位置の情報を含む印刷命令を受け取っ前記センサにより前記位置で用紙幅の測定を行い、前記センサにより用紙幅の不正が検出されたときに印刷の実行を停止することを特徴とするプリンタ。
  2. 前記ホストコンピュータから前記用紙の幅測定動作の実施を命じる情報を含む印刷命令を受け取らないときは、前記用紙幅の測定を行わないことを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 給紙中の用紙の幅を測定可能なセンサを有し該センサにより用紙幅の不正が検出されたときに印刷の実行を停止するプリンタに対する印刷命令を生成する印刷命令生成装置であって、印刷要求を発行する印刷要求発行部と、該印刷要求発行部からの印刷要求に基づき前記印刷命令を生成して出力する印刷命令生成部とを有し、前記印刷命令生成部は、前記印刷命令中に、プリンタに前記用紙幅測定動作を行わせるか否かの情報及び用紙幅を測定すべき位置の情報を含めて生成し、前記プリンタに前記位置で用紙幅の測定を行わせることを特徴とする印刷命令生成装置。
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