JP2000052596A - シリアル印刷システム、シリアルプリンタ及びシリアル印刷方法 - Google Patents

シリアル印刷システム、シリアルプリンタ及びシリアル印刷方法

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JP2000052596A
JP2000052596A JP10222613A JP22261398A JP2000052596A JP 2000052596 A JP2000052596 A JP 2000052596A JP 10222613 A JP10222613 A JP 10222613A JP 22261398 A JP22261398 A JP 22261398A JP 2000052596 A JP2000052596 A JP 2000052596A
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JP10222613A
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Tetsuji Sakaguchi
鉄次 坂口
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷のスループットを低下させずに簡易な設
定で段差印刷を行えるようにすること。 【解決手段】 ユーザーは、予め用紙上の段差の位置
(紙厚変化点SP)のみを指定して印刷を開始させる。
印刷が開始されてプリントヘッドの位置が紙厚変化点に
到達すると、印刷を一時中断し、所定の紙厚検出点DP
における紙厚を検出する。検出された紙厚に応じて紙間
距離を調整して後、印刷が再開される。紙厚変化に応じ
て一旦印刷動作が設定された場合は、プリントヘッドが
次の新たな紙厚変化点に到達するまで現在の印刷動作が
保持される。行の水平方向に段差がある場合は、段差の
前後で印刷を分割し、当該行を複数パスで印刷する。こ
れにより、各印刷行毎に紙厚を検出する場合よりも高速
に印刷を行うことができ、予め紙厚を検出してから印刷
を行う場合よりも事前作業を簡素化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、インパク
トドットプリンタやインクジェットプリンタ等の各種シ
リアルプリンタに用いて好適なシリアル印刷システム、
シリアルプリンタ及びシリアル印刷方法に関し、特に、
段差のある印刷記録媒体への印刷を行うシリアル印刷シ
ステム、シリアルプリンタ及びシリアル印刷方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、インパクトドットプリンタ(シ
リアルインパクトドットマトリクスプリンタ)、インク
ジェットプリンタ、熱転写式プリンタ等のシリアルプリ
ンタでは、プリントヘッドを記録紙等の印刷記録媒体
(以下、「用紙」ともいう)に対して相対的に移動(主
走査)させつつ所定位置でドットを形成させ、また、1
回の主走査を終了する毎に所定量の紙送り(副走査)を
行うことにより、印刷が行われる。
【0003】インクジェットプリンタの場合は、プリン
トヘッドの所定のノズルから用紙に向けてインク滴を吐
出させて印刷を行う。インパクトドットプリンタの場合
は、プリントヘッドの所定のワイヤを伸縮させてカーボ
ン紙を打撃することにより、印刷を行う。いずれの場合
も、プリントヘッドと用紙との間の距離(紙間距離、プ
ラテンギャップとも呼ぶ)は、適切な値に保持される必
要がある。紙間距離が長くなるほど、インク滴の着弾の
ぶれが大きくなり印刷品質が低下するおそれがある。一
方、紙間距離が短くなると、用紙の繊維等がプリントヘ
ッドに付着等してプリントヘッドの円滑な作動を妨げる
可能性がある。そこで、シリアルプリンタでは、葉書等
の厚みのある用紙に印刷する場合は、プリントヘッドを
後退させる等して事前に紙間距離を調整している。
【0004】葉書のように紙厚が用紙全体で略均一な場
合は、給紙時に紙間距離を調整するだけで足りる。しか
し、例えば、大きさの異なる複数枚の用紙が重なった複
写伝票や台紙の中央に貼られたシール等のように、紙厚
が途中で変化する用紙に印刷を行う場合は、紙厚変化に
応じて紙間距離を調整する必要がある。
【0005】そこで、従来技術では、図12に示すよう
に、紙厚を検出して紙間距離を調整している。図12
(a)は、次行の印字を行う前に当該行の紙厚を検出
し、紙間距離を調整してから印刷を行う場合を示してい
る。図中の矢印は、プリントヘッドの走査方向を示し、
黒丸は紙厚を検出する地点を示す。この方法では、各印
字行毎に紙厚をそれぞれ検出するため、垂直方向(副走
査方向)で紙厚が変化しても最適な紙間距離を保持して
印刷することができる。但し、印字行の先頭で検出され
た紙厚が当該行の全体で変化しない場合は有効である
が、水平方向(主走査方向)で紙厚が変化する場合には
対応することができない。
【0006】一方、図12(b)は、紙厚が変化する領
域の座標を指定してから用紙を給紙し、指定された領域
の紙厚を予め測定しておく場合である。例えば、図中の
バツ印に示すように、紙厚が変化する領域の対角線上の
2点を予め指定してから、用紙を給紙する。プリンタ
は、指定された領域まで紙送りを行って紙厚を検出し、
この紙厚値を指定された領域のデータと共に記憶する。
印刷が開始されると、指定された領域で印刷されるべき
印刷データであるか否かを判定し、指定された領域の印
刷を行うと判定された場合には、予め測定された紙厚に
基づいて紙間距離を調整する。この方法では、用紙上の
紙厚変化について事前にティーチング作業を行うため、
台紙の中央部にシールが貼られた用紙のように、水平方
向及び垂直方向で紙厚が変化する場合にも対応すること
ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した図12(a)
に示す従来技術では、各印字行毎に毎回紙厚を検出する
ため、事前に紙厚の変化位置を登録する手間を省くこと
ができる。しかし、紙厚が変化しない行でも機械的に紙
厚の検出を行うため、印刷速度が大幅に低下し、スルー
プットが減少する。また、水平方向の紙厚変化を検出で
きないため、垂直方向で紙厚が変化する用紙にしか対応
できず、使い勝手が低い。
【0008】図12(b)に示す従来技術では、印刷前
に、用紙の紙厚変化を検査してティーチング作業を行う
ため、印刷前の準備に手間がかかり、使い勝手が低い。
大量に印刷する場合はともかく、数枚、十数枚程度の少
量印刷を行う場合でも、予め用紙の紙厚を検査しなけれ
ばならないため、印刷効率が低下する。また、紙厚が変
化する領域の領域データと該領域における紙厚データと
を、印刷が終了するまで保持しなければならないため、
メモリ資源を多量に消費する。従って、搭載メモリ量に
よって相違するが、一般的には、1ページ中に1カ所し
か紙厚が変化する領域を設定することができない。
【0009】本発明は、上記のような種々の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、紙厚が変化する印刷
記録媒体への印刷を容易に行うことができるシリアル印
刷システム、シリアルプリンタ及びシリアル印刷方法を
提供することにある。本発明の他の目的は、簡単な設定
作業で紙厚が変化する印刷記録媒体に印刷を行うことが
できると共に、スループットの低下を防止できるように
したシリアル印刷システム、シリアルプリンタ及びシリ
アル印刷方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係るシリアル印刷システムでは、紙厚が変化する
位置情報のみを印刷前に指示しておき、実際の紙厚検出
は印刷中に行うことにより、スループットの低下を防止
しつつ紙厚が変化する印刷記録媒体への印刷を可能とし
ている。
【0011】請求項1に係る発明では、印刷データを生
成するホストコンピュータと、前記印刷データに基づい
てプリントヘッドを主走査させると共に印刷記録媒体を
副走査させることにより所定の印刷を行うシリアルプリ
ンタとを備えたシリアル印刷システムにおいて、印刷記
録媒体の紙厚が変化する位置を示す紙厚変化情報を予め
指定する指定手段と、前記指定手段により指定される紙
厚変化情報を登録する登録手段と、印刷記録媒体の紙厚
を検出する紙厚検出手段と、前記プリントヘッドと印刷
記録媒体との紙間距離を制御し、前記印刷データに基づ
いて所定の印刷を行わせる制御手段とを備え、前記制御
手段は、印刷開始後に前記プリントヘッドが前記登録手
段に登録された紙厚変化情報に示される位置に達した場
合は、前記紙厚検出手段により印刷記録媒体の紙厚を検
出させて前記紙間距離を調整してから印刷を行わせるこ
とを特徴としている。
【0012】ここで、「シリアルプリンタ」としては、
インクジェットプリンタ、インパクトドットプリンタ、
熱転写プリンタ等を例示的に挙げることができる。「紙
間距離」とは、プリントヘッドと印刷記録媒体との間の
離間距離を意味し、印刷記録媒体が紙である必要はな
く、樹脂やセラミックス等の他の材料から形成されてい
てもよい。「紙厚検出手段」としては、例えば、プリン
トヘッドを印刷記録媒体に押し付けて両者が接触するま
での変位量として検出することもできるし、あるいは、
光電スイッチ、超音波スイッチ、マイクロスイッチ等の
センサを用いて距離を検出することもできる。
【0013】例えば、シール台紙や複写伝票のような紙
厚が変化する印刷記録媒体に印刷を行う場合、ユーザー
は、予め指定手段によって紙厚変化情報を指定する。紙
厚変化情報とは、紙厚が変化する位置を示す情報であ
る。指定された紙厚変化情報は登録手段によって登録さ
れ記憶される。そして、印刷が開始されると、制御手段
は、プリントヘッドが紙厚変化情報に示される位置に到
達したか否かを判定し、到達したと判定した場合は、紙
厚検出手段によって印刷記録媒体の紙厚を検出させる。
制御手段は、検出された紙厚に基づいて紙間距離を調整
した後、プリントヘッドによる印刷を行わせる。
【0014】従って、紙厚を検出すべき位置にプリント
ヘッドが到達した場合にのみ、紙厚を検出して紙間距離
を調整するため、印刷のスループットを低減させずに、
段差のある印刷記録媒体に適切な印刷を行うことができ
る。また、紙厚が変化する位置だけを予め指定し、実際
の紙厚検出は必要な時点で行うため、印刷前の設定時間
を短縮でき、使い勝手が向上する。
【0015】請求項2に係る発明のように、前記制御手
段は、前記紙厚変化情報が主走査方向での紙厚変化を示
す場合は、印刷データを前記紙厚変化情報で示される位
置で主走査方向に分割し、1回の主走査を複数パスに分
割して印刷させてもよい。
【0016】主走査方向に段差がある場合は、段差の前
後で印刷データを分割し、段差の前後でそれぞれのデー
タを印刷させる。即ち、例えば、ある行の紙厚が途中で
変化する場合は、紙厚が変化する座標の前後で当該行の
印刷データを分割し、分割された印刷データのそれぞれ
に印字開始と印字終了とを設定して記憶する。これによ
り、段差のある行を2回のパスで印刷することができ、
印刷文字の一部が段差に跨って印刷されるのを防止する
ことができる。
【0017】請求項3に係る発明のように、前記制御手
段は、1回の主走査を終了した場合は、前記プリントヘ
ッドが次の紙厚変化情報に示される位置に到達するまで
の間、前記主走査に関する印刷動作の情報を保持するこ
ともできる。
【0018】「主走査に関する印刷動作の情報」とは、
紙厚が変化する位置及び紙間距離の情報を含むものであ
る。例えば、台紙の中央に方形のシールが貼られている
場合は、シールが存在する全ての行では、同一の印刷動
作が行われる。即ち、プリントヘッドがシールの一方の
縁部に達すると紙間距離が調整され、シールを通過して
他方の縁部に到達すると再び紙間距離が調整される。従
って、紙厚変化位置を通過する最初の主走査に関する印
刷動作を保持することにより、それ以降の主走査では紙
厚を検出することなく円滑に行うことができる。換言す
れば、紙厚が変化する領域の始点を指定するだけで、段
差印刷を行うことができる。
【0019】そして、請求項4に係る発明のように、前
記登録手段に登録される前記紙厚変化情報のうち前記プ
リントヘッドによって既に印刷された主走査に係る紙厚
変化情報を削除することにより、段差印刷の制御を簡素
化することができ、メモリの使用効率を高めることがで
きる。即ち、最初の紙厚変化情報によって最適な印刷動
作が設定されると、この印刷動作の情報は、次の紙厚変
化情報に示される位置にプリントヘッドが到達するまで
保持されるため、最初の紙厚変化情報それ自体は、登録
手段により保持する必要がない。従って、既に最適な印
刷動作が設定された紙厚変化情報を登録手段から削除す
ることにより、メモリの使用効率を高めることができ
る。
【0020】請求項5に係る発明のように、前記紙厚検
出手段は、前記紙厚変化情報で示される位置よりも所定
距離だけ進んだ地点の紙厚を検出することもできる。
【0021】「紙厚変化情報で示される位置よりも所定
距離だけ進んだ地点」とは、紙厚の変化点よりも印刷動
作の上で進んだ地点を意味する。例えば、主走査方向の
ある座標で紙厚の変化が指定されている場合は、この紙
厚変化点の座標よりも更に主走査方向に所定距離だけ進
んだ位置で紙厚を検出できる。副走査方向でも同様に、
紙厚変化点よりも所定距離だけ副走査方向に進んだ位置
で紙厚を検出することができる。好ましくは、指定され
た紙厚変化点の右下に所定距離だけ離間した位置で紙厚
を変化することができる。紙厚の測定方法にもよるが、
例えば、シールや伝票の周辺部で紙厚を測定すると、誤
差が大きくなる場合がある。そこで、誤差を生じやすい
紙厚変化の周辺部では紙厚を検出せず、誤差が少なくな
る位置で紙厚を検出する。より具体的には、プリントヘ
ッドを印刷記録媒体に押し付けたときの変位量で紙厚を
検出する場合は、プリントヘッドの全面が紙厚変化領域
に含まれるように、紙厚を検出する位置を設定するのが
好ましい。
【0022】請求項6に係る発明のように、前記ホスト
コンピュータは前記指定手段を有し、前記シリアルプリ
ンタは前記登録手段と前記紙厚検出手段と前記制御手段
とを有することができる。
【0023】即ち、ユーザーは、ホストコンピュータが
備える各種ユーザーインターフェースを利用して紙厚変
化情報を指定することができる。
【0024】請求項7に係る発明のように、前記ホスト
コンピュータが有する前記指定手段は、画面表示された
印刷記録媒体について前記紙厚変化情報を指定するもの
であり、前記ホストコンピュータは、前記制御手段に段
差印刷を指示するための段差印刷命令と前記指定手段に
より指定された前記紙厚変化情報と前記印刷データとを
前記シリアルプリンタに送信することができる。
【0025】例えば、印刷しようとする印刷記録媒体の
概略形状等をホストコンピュータの画面に表示し、マウ
ス等の入力デバイスによって紙厚変化情報を指定するよ
うにすれば、紙厚の変化する領域を目視確認しながら容
易に指定作業を行うことができる。そして、ホストコン
ピュータは、段差印刷命令と紙厚変化情報と印刷データ
とをシリアルプリンタに送信する。ここで、「段差印
刷」とは、紙厚が変化する印刷記録媒体に対して印刷を
行うことを意味する。印刷データよりも前に、段差印刷
命令と紙厚変化情報とをシリアルプリンタが受信するよ
うにすれば、シリアルプリンタ側では、段差印刷か通常
印刷かを速やかに判定することができ、紙厚変化情報を
速やかに登録させることができる。
【0026】請求項8に係る発明のように、前記シリア
ルプリンタも前記指定手段を備えることができる。
【0027】ユーザーは、ホストコンピュータ上の指定
手段に限らず、シリアルプリンタに設けられた指定手段
を介して紙厚変化情報を指定することもできる。シリア
ルプリンタに備える指定手段としては、例えば、操作パ
ネル上のスイッチによって紙厚が変化する位置の座標デ
ータを入力する方法を挙げることができる。
【0028】また、例えば、請求項9に係る発明のよう
に、前記シリアルプリンタが有する前記指定手段は、紙
厚が変化する位置に応じて前記プリントヘッドの主走査
方向位置及び副走査方向位置を移動させることにより、
前記紙厚変化情報を指定することもできる。
【0029】紙厚が変化する位置の座標データを数値入
力するのは手間がかかる。そこで、印刷記録媒体の紙厚
変化に応じてプリントヘッドの主走査方向位置及び副走
査方向位置を移動させることにより、容易に紙厚変化情
報を指定できる。
【0030】請求項10に係る発明では、入力される印
刷データに基づいてプリントヘッドを主走査させると共
に印刷記録媒体を副走査させることにより、所定の印刷
を行うシリアルプリンタにおいて、印刷記録媒体の紙厚
が変化する位置を示す紙厚変化情報を受信して登録する
登録手段と、印刷記録媒体の紙厚を検出する紙厚検出手
段と、前記プリントヘッドと印刷記録媒体との紙間距離
を制御し、前記印刷データに基づいて所定の印刷を行わ
せる制御手段とを備え、前記制御手段は、印刷開始後に
前記プリントヘッドが前記登録手段に登録された紙厚変
化情報に示される位置に達した場合は、前記紙厚検出手
段により印刷記録媒体の紙厚を検出させて前記紙間距離
を調整してから印刷を行わせることを特徴としている。
【0031】これにより、前記請求項1に係る発明と同
様の作用を得ることができる。
【0032】請求項11に係る発明のように、前記制御
手段は、前記紙厚変化情報が主走査方向での紙厚変化を
示す場合は、印刷データを前記紙厚変化情報で示される
位置で主走査方向に分割し、1回の主走査を複数パスに
分割して印刷させることもできる。
【0033】これにより、前記請求項2に係る発明と同
様の作用を得ることができる。
【0034】請求項12に係る発明のように、前記制御
手段は、1回の主走査を終了した場合は、前記プリント
ヘッドが次の紙厚変化情報に示される位置に到達するま
での間、前記主走査に関する印刷動作の情報を保持する
こともできる。
【0035】これにより、前記請求項3に係る発明と同
様の作用を得ることができる。
【0036】請求項13に係る発明のように、前記登録
手段に登録される前記紙厚変化情報のうち前記プリント
ヘッドによって既に印刷された主走査に係る紙厚変化情
報を削除することもできる。
【0037】これにより、前記請求項4に係る発明と同
様の作用を得ることができる。
【0038】請求項14に係る発明のように、前記紙厚
検出手段は、前記紙厚変化情報で示される位置よりも所
定距離だけ進んだ地点の紙厚を検出してもよい。
【0039】これにより、前記請求項5に係る発明と同
様の作用を得ることができる。
【0040】請求項15に係る発明のように、前記紙厚
変化情報を指定するための指定手段を更に備え、該指定
手段は、紙厚が変化する位置に応じて前記プリントヘッ
ドの主走査方向位置及び副走査方向位置を移動させるこ
とにより、前記紙厚変化情報を指定することもできる。
【0041】これにより前記請求項9に係る発明と同様
の作用を得ることができる。
【0042】請求項16に係る発明では、入力される印
刷データに基づいてプリントヘッドを主走査させると共
に印刷記録媒体を副走査させることにより所定の印刷を
行うシリアル印刷方法において、印刷記録媒体の紙厚が
変化する位置を示す紙厚変化情報を予め指定するステッ
プと、前記指定された紙厚変化情報を登録するステップ
と、印刷データを受信するステップと、前記紙厚変化情
報に基づいて同一行での紙厚変化が生じるか否かを判定
するステップと、同一行での紙厚変化が発生すると判定
された場合は、当該行で印刷されるべき印刷データを前
記紙厚変化情報で示される位置で主走査方向に分割して
記憶するステップと、印刷開始後にプリントヘッドの位
置が前記紙厚変化情報に示される位置に到達したか否か
を判定するステップと、前記プリントヘッドの位置が前
記紙厚変化情報に示される位置に到達したと判定された
場合は、所定の紙厚測定点の紙厚を検出して記憶するス
テップと、前記検出された紙厚に応じて紙間距離を調整
するステップと、前記プリントヘッドを主走査させて印
刷させるステップと、1行分の印刷を終了したか否かを
判定するステップと、1行分の印刷を終了した場合は、
前記プリントヘッドが次の紙厚変化情報に示される位置
に到達するまでの間、前記主走査に関する印刷動作の情
報を保持するステップと、を含んでなることを特徴とす
る。
【0043】これにより、前記請求項3に係る発明と同
様の作用を得ることができる。
【0044】請求項17に係る発明は、印刷データに基
づいてプリントヘッドを主走査させると共に印刷記録媒
体を副走査させることにより所定の印刷を行うシリアル
プリンタを制御するためのコンピュータプログラムを記
録した記録媒体において、印刷記録媒体の紙厚が変化す
る位置を示す紙厚変化情報を登録させる登録機能と、紙
厚検出手段によって印刷記録媒体の紙厚を検出させる紙
厚検出機能と、前記プリントヘッドと印刷記録媒体との
紙間距離を制御し、前記印刷データに基づいて所定の印
刷を行わせる制御機能とを実現し、前記制御機能は、印
刷開始後に前記プリントヘッドが前記紙厚変化情報に示
される位置に達した場合は、印刷記録媒体の紙厚を検出
させて前記紙間距離を調整してから印刷を行わせるよう
にコンピュータを動作させるためのプログラムを前記コ
ンピュータが読取り及び理解可能な形態で記録した記録
媒体である。
【0045】ここで、記録媒体としては、例えば、フロ
ッピーディスク、ハードディスク、メモリ、磁気テープ
等の種々の媒体を採用することができる。また、これに
限らず、例えば、所定のプログラムを通信回線を介して
プリンタのCPUにリモートダウンロードさせることも
可能である。
【0046】上記所定のプログラムをシリアルプリンタ
のコンピュータに読み込ませることにより、前記請求項
1に係る発明と同様の作用を得ることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】1.第1の実施の形態 以下、図1〜図10に基づき本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。まず、図1〜図7を参照しつつ本発
明の第1の実施の形態を説明する。図1は、本実施の形
態によるシリアル印刷システムの要部を模式的に示す機
能ブロック図である。
【0048】例えば、パーソナルコンピュータ、ワーク
ステーション、ワープロ装置、ディジタルカメラ等して
実現可能なホストコンピュータ1は、文字や図形あるい
はイメージ等のドキュメントデータを生成するアプリケ
ーションプログラム2と、アプリケーションプログラム
2で作成されたドキュメントデータを後述のシリアルプ
リンタ11が解釈可能な形式の印刷データに変換する印
刷データ生成部3と、生成された印刷データをシリアル
プリンタ11に向けて送信するためのインターフェース
(以下「I/F」と略記)4と、「指定手段」としての
変化点指定部5とを備えている。変化点指定部5は、例
えば、シール台紙や複写伝票等のような紙厚が変化する
印刷記録媒体に印刷を行う場合に使用される。ユーザー
は、変化点指定部5によって、紙厚が変化する位置を示
す紙厚変化点を指定する。この紙厚変化点が「紙厚変化
情報」に該当する。
【0049】シリアルプリンタ11は、プリンタコント
ローラ12と、プリンタコントローラ12によって作動
を制御されるプリントエンジン13とを備えており、プ
リントエンジン13には、プリントヘッド14と、プリ
ントヘッド14を主走査方向に移動させるキャリッジ機
構15と、印刷記録媒体を所定量だけ搬送させる紙送り
機構16とを含んでいる。なお、プリントヘッド14と
しては、インク滴を吐出させるインクジェット式、ワイ
ヤを伸縮させるインパクト式、インクリボンを加熱する
熱転写式等の種々のものを採用することができる。
【0050】また、プリントエンジン13には、「紙厚
検出手段」としての紙厚検出部17と、「紙間距離調整
手段」として表現可能なギャップ調整部18とが設けら
れている。紙厚検出部17は、例えば、プリントヘッド
14を印刷記録媒体に向けて変位させ、プリントヘッド
14が印刷記録媒体に接触して位置変化が停止したとき
の変位量に基づいて、紙厚を検出するものである。な
お、これに限らず、例えば、進退自在な測定ピンと、測
定ピンの進退の変位量を検出するリニアセンサ等をプリ
ントヘッド14に設け、測定ピンを印刷記録媒体に接触
させることにより紙厚を測定することもできる。また
は、半導体レーザ式のアナログ出力可能な光電センサを
設け、非接触で紙厚を測定することも可能である。一
方、ギャップ調整部18は、プリンタコントローラ12
からの指令に基づいて、プリントヘッド14またはプラ
テンのいずれか又は双方を進退させることにより、プラ
テンギャップ(紙間距離)を調整するものである。
【0051】プリンタコントローラ12は、I/F20
と、入力バッファ21と、解釈部22と、出力バッファ
23と、変化点指定部24と、段差印刷制御部27と、
変化点座標テーブル28とを備えている。
【0052】I/F20は、ホストコンピュータ1のI
/F4と通信回線等を介して接続されており、ホストコ
ンピュータ1から送信された印刷データは、I/F20
を介して入力バッファ21に蓄積される。解釈部22
は、入力バッファ21に記憶された印刷データを解釈し
て印刷用イメージデータを生成し、この印刷用イメージ
データを出力バッファ23に記憶させる。プリントヘッ
ド14は、出力バッファ23から供給された印刷用イメ
ージデータに基づいて所定の位置で印刷ドットを形成
し、印刷を行う。
【0053】「指定手段」としての変化点指定部24
は、操作パネル上に設けられた座標入力スイッチ25ま
たはヘッド移動スイッチ26からの信号に基づいて、紙
厚変化点を指定するものである。ユーザーは、座標入力
スイッチ25を介して紙厚が変化する位置の座標を数値
データとして入力することができる。また、ユーザー
は、後述する他の実施の形態のように、ヘッド移動スイ
ッチ26によってプリントヘッド14を所望の位置に移
動させることにより、紙厚変化点を指定することもでき
る。即ち、ユーザーは、紙厚変化点の指定に関して3種
類の方法を選択することができる。第1の方法は、ホス
トコンピュータ1の変化点指定部5によって視覚的に指
定するものである。第2の方法は、座標入力スイッチ2
5を介して座標データを数値入力するものであり、第3
の方法は、プリントヘッド14を紙厚が変化する位置ま
で移動させて紙厚変化点の座標を入力するものである。
なお、上記3種類の指定方法の全てを備える必要はな
い。
【0054】「制御手段」としての段差印刷制御部27
は、変化点座標テーブル28を参照することにより、プ
リントヘッド14が指定された紙厚変化点に到達したか
否かを監視する。段差印刷制御部27は、プリントヘッ
ド14が紙厚変化点に達した場合は、紙厚検出部17を
介して紙厚を測定し、この測定結果に基づいてギャップ
調整部18を駆動させることにより、適切な紙間距離を
確保してから印刷を許可する。
【0055】「登録手段」としての変化点座標テーブル
28は、変化点指定部5または変化点指定部24のいず
れかを介して入力される紙厚変化点の座標データ(X,
Y)を記憶している。後述するように、一度使用された
座標データは、変化点座標テーブル28から削除され
る。
【0056】次に、図2の説明図に基づいて段差印刷の
概要を説明する。例えば、台紙31の中央部にシール3
2が貼着されたシール台紙に印刷する場合を説明する。
図中の黒丸は紙厚を検出する紙厚検出点を示し、図中の
バツ印はユーザーにより指定される紙厚変化点を示す。
【0057】印刷前に、ユーザーは、3カ所の紙厚変化
点SP1,SP2,SP3を指定する。紙厚変化点SP1,SP2はシー
ル32の上辺の両隅に指定されるものであり、紙厚変化
点SP3はシール32の下辺に対応する台紙31の左端に
指定される。そして、各紙厚変化点SP1,SP2,SP3の左下
側にそれぞれ紙厚検出点DP1,DP2,DP3が設定される。
【0058】シール台紙が給紙されると、まず最初に、
台紙31の左上の紙厚検出点DPsで紙厚が測定され、こ
の紙厚に応じて紙間距離が調整され、印刷が始まる。図
中の矢印はプリントヘッド14の主走査を示す。印刷が
進んで、プリントヘッド14の副走査方向の位置がシー
ル32の上辺に設定された紙厚変化点SP1の垂直位置に
達すると、印刷が一時停止され、各紙厚検出点DP1,DP2
での紙厚がそれぞれ測定される。
【0059】段差印刷制御部27は、同一垂直位置に複
数の紙厚変化点SP1,SP2が指定されている場合、主走査
方向で紙厚の変化が生じるものと判定し、この段差が存
在する行の印刷データを紙厚変化点SP1,SP2に応じて分
割する。即ち、図2中の下側に示すように、段差のある
行で印刷されるべき印刷データを、各紙厚変化点SP1,S
P2の水平座標に合わせて3つの部分D1,D2,D3に分割し、
印刷開始位置及び印刷終了位置を設定する。左側のデー
タD1は、第1のパスPX1によってシール31の左側に位
置する台紙31上に印刷され、中央部のデータD2は、第
2のパスPX2によってシール32上に印刷され、右側の
データD3は、第3のパスPX3によってシール32の右側
に位置する台紙31上に印刷される。換言すれば、段差
のある行の主走査は、紙厚の変化に応じて複数パスPX1
〜PX3に分割され、各パスPX1〜PX3毎に印刷される。
【0060】なお、シール32が存在する全ての行の印
刷動作は共通である。即ち、プリントヘッド14の主走
査方向の位置が紙厚検出点SP1の水平座標に達するとシ
ール32の厚みに応じて紙間距離を調整し、紙厚検出点
SP2の水平座標に達すると再び台紙31の厚みに応じて
紙間距離を調整する動作は、シール32が存在する印刷
領域中で共通である。従って、シール32が存在する印
刷領域の最初の主走査、即ち、紙厚変化点SP1,SP2を通
過する主走査で行われた印刷動作を保持することによ
り、シール32が存在する印刷領域の各行毎に紙厚をそ
れぞれ検出することなく、シール32が存在する印刷領
域の印刷を行うことができる。段差印刷制御部27は、
プリントヘッド14が次の新たな紙厚変化点SP3に到達
するまで、前回の印刷動作を保持する。
【0061】そして、シール32が存在する領域の印刷
が終了し、プリントヘッド14の副走査方向の位置がシ
ール32の下辺に対応して台紙31の左端に設定された
紙厚検出点SP3に到達すると、再び印刷が一旦停止し、
紙厚検出点DP3での紙厚が測定される。そして、台紙3
1の厚みに合わせて紙間距離が再設定され、シール32
の下側での印刷が開始される。
【0062】図3の説明図に示すように、大きさの異な
る複数の用紙が重なった伝票に印刷する場合は、各用紙
の境界の左端に紙厚変化点SP4,SP5を設定する。印刷が
開始されると、最初に、紙厚検出点DPsの紙厚を検出し
て紙間距離を調整した後、最上面の用紙43を印刷す
る。次に、プリントヘッド14の副走査方向の位置が紙
厚変化点SP4の垂直位置に到達すると、印刷が一時停止
され、紙厚検出点DP4での紙厚が検出される。紙厚検出
点DP4での紙厚に応じて紙間距離を調整した後、中間の
用紙42の印刷が行われる。同様に、プリントヘッド1
4の副走査方向の位置が紙厚検出点DP5の垂直座標に達
すると、紙厚検出点DP5の紙厚が検出されて紙間距離が
再設定され、最下面の用紙41の下側の部分が印刷され
る。
【0063】次に、図4の説明図を参照して、紙厚検出
点の設定方法を説明する。まず、図4(a)は、紙厚変
化点と紙厚検出点とを一致させた場合の例である。紙厚
変化点SPは用紙42と用紙43との境界に指定される
が、この紙厚変化点SPと同一位置で紙厚を検出した場
合、図4(a)の右側に示すように、プリントヘッド1
4の一部が用紙42の縁部に接触してしまい、正確な紙
厚を測定できない可能性がある。ワイヤやノズル穴等の
ドット形成部14A自体は比較的小型に形成できるが、
ドット形成部14Aの周囲にはヘッドのケーシングが存
在するため、この周囲の余白部分が用紙42の周縁部に
接触し、紙厚の測定に誤差を生じるためである。また、
近年では、高速印字のために、例えば128個、144
個等の多数のドット形成要素を備えたマルチライン型の
プリントヘッドを搭載することがあるが、このようなプ
リントヘッドでは寸法が長くなるため、紙厚変化点SP
で紙厚を測定すると、より一層誤差を生じる可能性があ
る。
【0064】そこで、本実施の形態では、図4(b)に
示すように、紙厚検出点SPから主走査方向及び副走査
方向にずれた位置に紙厚検出点DPを設定している。従
って、紙厚測定時には、副走査方向のオフセット量だけ
用紙を紙送りすると共に、プリントヘッド14を主走査
方向のオフセット量だけ移動させて紙厚検出点DPに位
置させ、紙厚を測定する。そして、印刷記録媒体を逆方
向に引き戻し、プリントヘッド14を印刷開始位置に移
動させてから、当該行の印刷を行う。このように、紙厚
検出点DPに所定のオフセットを与えることにより、用
紙42の紙厚を正確に測定できる。具体的には、プリン
トヘッド14の前面が次の紙厚変化領域42内に収まる
ように、紙厚検出点DPを紙厚変化点SPからずらして
設定するのが好ましい。
【0065】但し、オフセットの与え方は、紙厚の検出
方法によって相違する可能性がある点に注意しなければ
ならない。本実施の形態では、プリントヘッド14を用
紙に押し付け、プリントヘッド14の変位が停止した時
点の変位量をエンコーダから求めて紙厚を検出する。従
って、プリントヘッド14の前面が段差にかからないよ
うに、紙厚検出点DPを設定する。しかし、例えば、プ
リントヘッド14の近傍等に伸縮可能な測定ピンを設
け、測定ピンを用紙に押し付けて紙厚を検出する場合
は、紙厚検出点DPを紙厚変化点SPに近づけることも
可能である。
【0066】次に、図5〜図7に基づいて本実施の形態
の作用を説明する。なお、図中ではステップを「S」と
略記する。
【0067】図5のフローチャートは、ホストコンピュ
ータ1側で実行される紙厚変化点の指定処理を示し、ま
ず最初に段差印刷を行うか否かを判定する(S1)。段
差印刷を行わない場合は処理を終了し、段差印刷を行う
場合は、紙厚変化点を設定する(S2)。なお、段差印
刷時に本処理が開始されるものとすれば、S1は省略で
きる。
【0068】例えば、図中に示すように、ホストコンピ
ュータ1の画面に印刷記録媒体の概略形状を表示し、ユ
ーザーがマウス等の入力デバイスを用いて画面上の所定
の点を指定することにより、紙厚変化点を指定すること
ができる。あるいは、ホストコンピュータ1のテンキー
ボードを介して座標データを数値入力することによって
も紙厚変化点を指定することができる。なお、紙厚変化
点の指定に際して、ユーザーに支援を与えることもでき
る。例えば、シール台紙や複写伝票の代表的な形状と指
定の仕方とを表示すれば、ユーザーは、代表例を参考に
して紙厚変化点を指定でき、使い勝手が向上する。ま
た、ユーザーには直感的で自由な指定を許し、ユーザー
の指定に基づいて変化点指定部5が所定の紙厚変化点を
設定することもできる。例えば、ユーザーには台紙上の
シールの四隅を指定させ、このユーザーが指定する4個
の点に基づいて変化点指定部5が紙厚変化領域を算出
し、3個の必要な紙厚指定点に変換してもよい。
【0069】このようにしてユーザーにより指定された
紙厚変化点をホストコンピュータ1のメモリ等に記憶し
た後(S3)、印刷データが生成される(S4)。図5
中の下側に示すように、印刷データは、段差印刷の開始
を指示するための段差印刷命令を格納したデータ領域
と、指定された紙厚変化点の座標データを格納するデー
タ領域と、印刷されるべきドキュメントの印刷データを
格納したデータ領域とを備えている。そして、生成され
た印刷データは、I/F4を介してシリアルプリンタ1
1に送信される(S5)。
【0070】次に、図6のフローチャートは、シリアル
プリンタ11側で実行される紙厚変化点の登録処理を示
している。まず、ホストコンピュータ1からのデータを
受信したか否かを判定し(S11)、データを受信した
場合には、段差印刷命令であるか否かを判定する(S1
2)。段差印刷の開始命令であると判定された場合は、
紙厚変化点の座標データを変化点座標テーブル28に登
録し(S13)、処理を終了する。一方、S11で受信
したデータが段差印刷命令ではない場合、通常処理が行
われる(S14)。例えば、通常印刷の場合、用紙残量
やインク残量等のプリンタステータス問合わせコマンド
である場合は、各コマンドに従った通常の処理が行われ
る。
【0071】次に、図7は、シリアルプリンタ11によ
る印刷処理を示すフローチャートである。図7中では、
紙厚変化点を「SP」と示し、紙厚変化点SPの垂直座
標を「SPy」、水平座標を「SPx」と示す。
【0072】まず、段差印刷命令と共に印刷データを受
信して印刷を開始すると(S21)、変化点座標テーブ
ル28を参照することにより、現在のプリントヘッド1
4の副走査方向位置が紙厚変化点の垂直座標SPyに到達
しているか否かを判定する(S22)。プリントヘッド
14の副走査方向位置が紙厚変化点の垂直座標SPyに達
している場合は、現在行に複数の紙厚変化点が指定され
ているか否か、即ち、垂直座標SPyの値が同一で水平座
標SPxの値が異なる紙厚変化点が存在するか否かを判定
する(S23)。
【0073】同一行に複数の紙厚変化点が存在する場
合、図2中のSP1,SP2に示すように、その行の中で紙厚
が変化することを示している。従って、紙厚変化点の水
平座標SPxに基づいて印刷データを分割し、紙厚変化を
有する行を複数の印刷パスに分割して記憶する(S2
5)。
【0074】また、現在行に複数の紙厚変化点が指定さ
れていない場合でも、その行の中で水平方向に紙厚が変
化する場合もある。即ち、図9(a)中のSP6に示すよ
うに、紙厚変化点が1個だけ指定されている場合でも、
その行の中で紙厚変化が生じることを指示することがで
きる。そこで、同一行に複数の紙厚変化点が指定されて
いない場合は(S23:NO)、1個だけ指定された紙厚変化
点の水平座標SPxが0よりも大きいか否かを判定し(S
24)、水平座標SPx>0が成立する場合は、現在行で
水平方向の紙厚変化を生じるものと判定してS25に移
り、印刷データを分割する。
【0075】次に、紙厚の測定を行う必要があるか否か
を判定する(S26)。即ち、紙厚変化に伴う紙間距離
の変更及び印刷パスの設定が一旦定められた後は、次の
新たな紙厚変化点にプリントヘッド14が到達するまで
の間、紙厚を測定する必要はない。そこで、印刷動作が
既に設定されているか否かを判定して紙厚測定の必要が
あるか否かを判定する。例えば、印刷動作が設定された
場合は、紙厚測定済みフラグをセットし、プリントヘッ
ド14が新たな紙厚変化点に到達した場合に前記フラグ
をリセットすることにより、S26の処理を容易に実現
できる。
【0076】プリントヘッド14が新たな紙厚変化点に
到達したために紙間距離の調整が必要な場合は(S26:YE
S)、紙厚検出部17によって紙厚検出点の紙厚を検出
させ、この検出された紙厚に応じて、ギャップ調整部1
8により紙間距離を調整させる(S27)。紙厚測定及
び紙間距離調整が不要な場合は、S26及びS27はス
キップされる。
【0077】このように紙間距離が調整された後、印刷
が実行される(S28)。ここで、前記S25により複
数の印刷パスが設定された場合は、該各パスに基づいた
印刷が行われ、次に、1行分の印刷が終了したか否かを
判定する(S29)。上述の通り、印刷すべき現在行に
水平方向の段差がある場合は、段差の前後で印刷を分割
し、1行の印刷を複数のパスで行うため、印刷パス終了
後に1行分の印刷を終えたか否かを判定する。1行分の
印刷が終了するまでS26〜S29の処理が繰り返され
る。複数パスに分割された行の印刷を終了した場合及び
1行が1回の主走査で印刷される場合は、S29で「Y
ES」と判定される。
【0078】次に、既に使用された紙厚変化点のデータ
を削除すると共に、現在行の印刷動作を保持する(S3
0)。指定された紙厚変化点の座標データに基づいて印
刷動作が設定された後は、次の新たな紙厚変化が生じる
まで、設定された印刷動作に従って印刷すれば足りる。
従って、既に紙厚が測定され印刷動作が設定された場合
は、現在行の印刷動作に関する情報のみを保持すればよ
く、使用済みの紙厚変化点のデータは、変化点座標テー
ブル28から削除される。
【0079】そして、所定量だけ紙送りを行った後(S
31)、1ページ分の印刷を終了したか否かを判定する
(S32)。予め設定される主走査回数(行数)に達し
たかまたは改頁コマンドによって1ページ分の印刷が終
了したと判定されるまで、S21〜S32の処理が繰り
返される。従って、印刷が進んでプリントヘッド14の
位置が新たな紙厚変化点に達すると、再び紙厚が測定さ
れ、紙間距離が調整されてから印刷が行われる。1ペー
ジ分の印刷を完了した場合は、用紙を排紙させ(S3
3)、段差印刷を終了するか否かを判定する(S3
4)。例えば、複数枚の印刷が要求されている場合は、
指定枚数分の印刷を終えるまで、S21〜S34の処理
が繰り返される。
【0080】なお、新たなページを印刷する場合は、全
ての紙厚変化点が変化点座標テーブル28に再度登録さ
れ、印刷が行われる。但し、本発明はこれに限らず、最
初の1ページの印刷によって測定された紙厚情報を全て
保持しておき、次ページの印刷時には、前ページの印刷
時に測定された紙厚情報に基づいて印刷することもでき
る。これにより、複数部数の印刷時には、最初の1部め
だけ紙厚を測定すればよく、印刷速度を大幅に向上させ
ることができる。
【0081】一度紙厚を測定した後の処理を更に述べ
る。既に紙厚を測定している場合は、S30によって使
用済みの紙厚変化点が変化点座標テーブル28から削除
されるため、次行の印刷に際してS22では「NO」と
判定される。そこで、次に、前行では印刷を分割してい
たか否かを判定し(S35)、水平方向の段差に合わせ
て印刷を分割させていた場合は、前行の印刷の分割と同
様にして現在行の印刷を分割し記憶する(S36)。一
方、水平方向の段差が無い場合は、S36をスキップし
てS28に移る。従って、プリントヘッド14が紙厚変
化点に達して紙厚に応じた印刷動作が決定された後は、
紙厚測定を行わずに、前行の動作に従って印刷が行われ
る。
【0082】このように構成される本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。
【0083】第1に、予め紙厚変化点を指定しておき、
プリントヘッド14が紙厚変化点に到達した場合にのみ
紙厚を測定して紙間距離を調整するため、図12(a)
に示す従来技術のように、各印刷行毎に紙厚を測定する
ことが無く、印刷速度を高めてスループットを増大させ
ることができる。
【0084】第2に、紙厚変化点の座標のみを予め指定
し、紙厚測定は印刷中に行うため、図12(b)に示す
従来技術に比較して、印刷前の準備作業が簡素化され、
印刷効率を高めることができる。特に、各種伝票等の種
々異なる形式の用紙を必要な時に必要なだけ印刷すると
いうオンデマンド印刷に用いる場合には、使い勝手が向
上する。
【0085】第3に、紙厚変化点に基づいて印刷動作が
決定された後は、この印刷動作に関する情報をプリント
ヘッド14が次の紙厚変化点に達するまで保持し、使用
済みの紙厚変化点のデータを削除するため、制御を簡素
化することができ、メモリの使用効率を高めることがで
きる。
【0086】第4に、同一行で水平方向の段差がある場
合は、段差の前後で印刷データを分割し、当該行を複数
パスで印刷するため、文字等の一部が段差に跨って印刷
されるのを防止でき、高い印字品質を維持することがで
きる。
【0087】第5に、紙厚変化点からずれた位置に紙厚
検出点を設定するため、紙厚を正確に検出することがで
きる。
【0088】第6に、ホストコンピュータ1側に変化点
指定部5を設けているため、ユーザーは、ホストコンピ
ュータ1に画面表示された用紙の概略形状を確認しなが
ら紙厚変化点を指定することができ、使い勝手が向上す
る。
【0089】2.第2の実施の形態 次に、図8に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明
する。なお、以下の各実施の形態では上述した構成要素
と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。本実施の形態の特徴は、ユーザーが
用紙の段差に合わせてプリントヘッド14を移動させる
ことにより、紙厚変化点を指定できるようにした点にあ
る。
【0090】図8のフローチャートは、本実施の形態に
よる指定処理を示す。例えば、ユーザーが所定のスイッ
チを押しながら電源を投入する等の操作を行うことによ
り、登録モードに移行する(S41)。ユーザーは、段
差のある用紙をセットし(S42)、ヘッド移動スイッ
チ26の上移動スイッチ26Uまたは下移動スイッチ2
6Dを操作して、プリントヘッド14の副走査方向の位
置を段差の垂直位置に合わせる(S43)。
【0091】次に、ユーザーは、ヘッド移動スイッチ2
6の左移動スイッチ26Lまたは右移動スイッチ26R
を操作することにより、プリントヘッド14の主走査方
向の位置を段差の水平位置に合わせる(S44)。な
お、少なくともプリントヘッド14の水平位置の調整
は、手動によって行うこともできる。即ち、ユーザー
は、移動スイッチ26L,26Rを介さずに、プリント
ヘッド14を手で所望の位置に移動させることもでき
る。
【0092】次に、紙厚変化点の座標が確定したか否か
を判定する(S45)。プリントヘッド14の位置が登
録を希望する紙厚変化点に一致した場合、ユーザーは、
所定のスイッチを押す等により座標を確定させる。座標
を確定させるまで、前記S43,S44によりプリント
ヘッド14の位置を適宜調整できる。ユーザーが所定ス
イッチの操作によって座標の確定を入力すると、現在の
プリントヘッド14の位置が紙厚変化点の座標データと
して変化点座標テーブル28に登録される(S46)。
【0093】そして、紙厚変化点の指定が完了したか否
かを判定する(S47)。ユーザーが所定スイッチの操
作によって紙厚変化点の指定完了を入力するまで、S4
3〜S46の処理を繰り返し行うことができ、複数の紙
厚変化点を次々に指定して登録させることができる。こ
のようにして全ての紙厚変化点の指定が完了した場合
は、用紙が排出される(S48)。なお、紙厚変化点の
指定の順序には制限を設けない方が使い勝手の点で好ま
しい。ユーザーによる自由な紙厚変化点の指定を許し、
変化点座標テーブル28内で必要な並べ替えを行えばよ
い。
【0094】このように構成される本実施の形態でも、
上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることがで
きる。これに加えて、本実施の形態では、プリントヘッ
ド14の位置を移動させることにより紙厚変化点を指定
できるため、ユーザーは、実際の段差を目視で確認しな
がら紙厚変化点を指定することができ、使い勝手が向上
する。特に、ホストコンピュータ1側の変化点指定部5
に登録されていない新たな形状の用紙に印刷する場合
に、紙厚変化点の座標を数値で入力する手間がいらず、
不慣れなユーザーでも容易に紙厚変化点を指定すること
ができる。
【0095】なお、当業者であれば、前記実施の形態に
記載された本発明の要旨の範囲内で種々の追加、変更等
が可能である。例えば、図9に示す第1の変形例のよう
に、1カ所だけ紙厚変化点を指定するだけで段差印刷を
行うこともできる。例えば、図9(a)のように、用紙
の全体にわたって右側と左側とで紙厚が変化する場合
は、用紙の上端の紙厚変化点SP6を指定すればよい。図
9(b)に示すように、用紙の上側と下側とで紙厚が変
化する場合は、用紙の左端の紙厚変化点SP7を指定すれ
ばよい。ここで、ユーザーが図9中の逆三角印で示す点
をも指定した場合は、この余分な紙厚変化点は登録しな
いようにすることもできる。
【0096】また、図10に示す第2の変形例のよう
に、変化点指定部51は、スキャナ装置52が取り込ん
だ画像に対して紙厚変化点を指定することもできる。即
ち、未登録の新たな用紙に印刷を行う場合は、該用紙の
画像をスキャナ装置52から取り込んで画面に表示し、
この表示された画像に対して紙厚変化点を指定するよう
に構成してもよい。これにより、ホストコンピュータ1
とプリンタ11とが離れて設置されている場合でも、手
元に用紙とスキャナ装置52さえあれば、簡単に紙厚変
化点を指定して段差印刷を行うことができる。
【0097】さらに、図11に示す第3の変形例のよう
に、最初の1枚についてだけ印刷しながら紙厚を測定
し、次ページ以降は、先頭ページで測定された紙厚に基
づいて紙間距離を調整することもできる。即ち、例え
ば、同一の段差のある用紙を複数枚印刷する場合は、先
頭ページを印刷しながら紙厚を測定し(S51)、先頭
ページで測定された紙厚情報を紙厚情報テーブル61に
登録する(S52)。次に、印刷ジョブが終了したか否
かを判定し(S53)、次ページの印刷を行う場合は、
紙厚情報テーブル61から紙厚情報を読み出して(S5
4)、印刷を行う(S55)。これにより、最初の1枚
だけ印刷しながら紙厚を測定するだけで、次ページ以降
の印刷では紙厚測定を行う必要がなくなるため、印刷速
度がより一層向上する。なお、この変形例は、例えば以
下のように表現できる。
【0098】「請求項1に記載のシリアル印刷システム
(又は請求項10に記載のシリアルプリンタ)におい
て、測定された紙厚を保持する紙厚情報保持手段(6
1)を更に設け、前記制御手段は、同一の印刷記録媒体
に続けて印刷を行う場合に、最初の印刷記録媒体の印刷
時に測定された紙厚を前記紙厚情報保持手段から読み出
して紙間距離を調整することにより、次の印刷記録媒体
への印刷を行わせるシリアル印刷システム(又はシリア
ルプリンタ)。」ここで、本変形例は、同一の印刷内容
を複数枚の用紙に印刷する複数部数印刷に限らず、例え
ば、各顧客毎の伝票を印刷する場合のように、各用紙に
異なる印刷内容を印刷する場合でも有効に作用する。
【0099】さらに、図1中に示す記録媒体MMに所定
のプログラム等を格納し、このプログラム等をプリンタ
コントローラ12に読み込ませることにより、本発明を
実現することもできる。
【0100】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るシリア
ル印刷システム、シリアルプリンタ及びシリアル印刷方
法によれば、予め紙厚が変化する位置の情報だけを指定
しておき、印刷中に紙厚を測定して紙間距離を調整する
ため、印刷のスループットを低下させずに簡易な設定で
印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシリアル印刷
システムの全体を示す機能ブロック図である。
【図2】段差印刷の方法と印刷の分割の様子等を示す説
明図である。
【図3】他の形状の用紙に段差印刷する様子等を示す説
明図である。
【図4】紙厚検出点の設定方法を示す説明図であって、
図4(a)は紙厚変化点と紙厚検出点とが一致する場
合、図4(b)は紙厚検出点にオフセットを与えた場合
をそれぞれ示す。
【図5】ホストコンピュータ側で実行される紙厚変化点
の指定処理を示すフローチャートである。
【図6】プリンタ側で実行される登録処理のフローチャ
ートである。
【図7】段差印刷を行うための印刷処理を示すフローチ
ャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係り、プリンタ側
で実行される指定処理のフローチャートである。
【図9】本発明の第1の変形例に係り、所定の場合は紙
厚変化点の指定を簡略化できる様子を示す説明図であ
る。
【図10】本発明の第2の変形例に係るシリアル印刷シ
ステムのブロック図である。
【図11】本発明の第3の変形例に係るシリアル印刷の
印刷処理を示すフローチャートである。
【図12】従来技術による段差印刷の方法を示す説明図
であって、図12(a)は全ての印字行毎に紙厚を検出
する場合、図12(b)は予め用紙の紙厚を測定してか
ら印刷を開始する場合をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 5 変化点指定部 11 シリアルプリンタ 13 プリントエンジン 14 プリントヘッド 17 紙厚検出部 18 ギャップ調整部 24 変化点指定部 25 座標入力スイッチ 26 ヘッド移動スイッチ 27 段差印刷制御部 28 変化点座標テーブル 51 変化点指定部 SP 紙厚変化点 DP 紙厚検出点

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷データを生成するホストコンピュー
    タと、前記印刷データに基づいてプリントヘッドを主走
    査させると共に印刷記録媒体を副走査させることにより
    所定の印刷を行うシリアルプリンタとを備えたシリアル
    印刷システムにおいて、 印刷記録媒体の紙厚が変化する位置を示す紙厚変化情報
    を予め指定する指定手段と、 前記指定手段により指定される紙厚変化情報を登録する
    登録手段と、 印刷記録媒体の紙厚を検出する紙厚検出手段と、 前記プリントヘッドと印刷記録媒体との紙間距離を制御
    し、前記印刷データに基づいて所定の印刷を行わせる制
    御手段とを備え、 前記制御手段は、印刷開始後に前記プリントヘッドが前
    記登録手段に登録された紙厚変化情報に示される位置に
    達した場合は、前記紙厚検出手段により印刷記録媒体の
    紙厚を検出させて前記紙間距離を調整してから印刷を行
    わせることを特徴とするシリアル印刷システム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記紙厚変化情報が主
    走査方向での紙厚変化を示す場合は、印刷データを前記
    紙厚変化情報で示される位置で主走査方向に分割し、1
    回の主走査を複数パスに分割して印刷させる請求項1に
    記載のシリアル印刷システム。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、1回の主走査を終了し
    た場合は、前記プリントヘッドが次の紙厚変化情報に示
    される位置に到達するまでの間、前記主走査に関する印
    刷動作の情報を保持する請求項2に記載のシリアル印刷
    システム。
  4. 【請求項4】 前記登録手段に登録される前記紙厚変化
    情報のうち前記プリントヘッドによって既に印刷された
    主走査に係る紙厚変化情報を削除する請求項3に記載の
    シリアル印刷システム。
  5. 【請求項5】 前記紙厚検出手段は、前記紙厚変化情報
    で示される位置よりも所定距離だけ進んだ地点の紙厚を
    検出する請求項1〜請求項4のいずれかに記載のシリア
    ル印刷システム。
  6. 【請求項6】 前記ホストコンピュータは前記指定手段
    を有し、前記シリアルプリンタは前記登録手段と前記紙
    厚検出手段と前記制御手段とを有する請求項1〜請求項
    5のいずれかに記載のシリアル印刷システム。
  7. 【請求項7】前記ホストコンピュータが有する前記指定
    手段は、画面表示された印刷記録媒体について前記紙厚
    変化情報を指定するものであり、前記ホストコンピュー
    タは、前記制御手段に段差印刷を指示するための段差印
    刷命令と前記指定手段により指定された前記紙厚変化情
    報と前記印刷データとを前記シリアルプリンタに送信す
    る請求項6に記載のシリアル印刷システム。
  8. 【請求項8】 前記シリアルプリンタも前記指定手段を
    備える請求項6に記載のシリアル印刷システム。
  9. 【請求項9】 前記シリアルプリンタが有する前記指定
    手段は、紙厚が変化する位置に応じて前記プリントヘッ
    ドの主走査方向位置及び副走査方向位置を移動させるこ
    とにより、前記紙厚変化情報を指定する請求項8に記載
    のシリアル印刷システム。
  10. 【請求項10】 入力される印刷データに基づいてプリ
    ントヘッドを主走査させると共に印刷記録媒体を副走査
    させることにより、所定の印刷を行うシリアルプリンタ
    において、 印刷記録媒体の紙厚が変化する位置を示す紙厚変化情報
    を受信して登録する登録手段と、 印刷記録媒体の紙厚を検出する紙厚検出手段と、 前記プリントヘッドと印刷記録媒体との紙間距離を制御
    し、前記印刷データに基づいて所定の印刷を行わせる制
    御手段とを備え、 前記制御手段は、印刷開始後に前記プリントヘッドが前
    記登録手段に登録された紙厚変化情報に示される位置に
    達した場合は、前記紙厚検出手段により印刷記録媒体の
    紙厚を検出させて前記紙間距離を調整してから印刷を行
    わせることを特徴とするシリアルプリンタ。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記紙厚変化情報が
    主走査方向での紙厚変化を示す場合は、印刷データを前
    記紙厚変化情報で示される位置で主走査方向に分割し、
    1回の主走査を複数パスに分割して印刷させる請求項1
    0に記載のシリアルプリンタ。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、1回の主走査を終了
    した場合は、前記プリントヘッドが次の紙厚変化情報に
    示される位置に到達するまでの間、前記主走査に関する
    印刷動作の情報を保持する請求項11に記載のシリアル
    プリンタ。
  13. 【請求項13】 前記登録手段に登録される前記紙厚変
    化情報のうち前記プリントヘッドによって既に印刷され
    た主走査に係る紙厚変化情報を削除する請求項12に記
    載のシリアルプリンタ。
  14. 【請求項14】 前記紙厚検出手段は、前記紙厚変化情
    報で示される位置よりも所定距離だけ進んだ地点の紙厚
    を検出する請求項10〜請求項13のいずれかに記載の
    シリアルプリンタ。
  15. 【請求項15】 前記紙厚変化情報を指定するための指
    定手段を更に備え、該指定手段は、紙厚が変化する位置
    に応じて前記プリントヘッドの主走査方向位置及び副走
    査方向位置を移動させることにより、前記紙厚変化情報
    を指定する請求項10〜請求項14のいずれかに記載の
    シリアルプリンタ。
  16. 【請求項16】 入力される印刷データに基づいてプリ
    ントヘッドを主走査させると共に印刷記録媒体を副走査
    させることにより所定の印刷を行うシリアル印刷方法に
    おいて、 印刷記録媒体の紙厚が変化する位置を示す紙厚変化情報
    を予め指定するステップと、 前記指定された紙厚変化情報を登録するステップと、 印刷データを受信するステップと、 前記紙厚変化情報に基づいて同一行での紙厚変化が生じ
    るか否かを判定するステップと、 同一行での紙厚変化が発生すると判定された場合は、当
    該行で印刷されるべき印刷データを前記紙厚変化情報で
    示される位置で主走査方向に分割して記憶するステップ
    と、 印刷開始後にプリントヘッドの位置が前記紙厚変化情報
    に示される位置に到達したか否かを判定するステップ
    と、 前記プリントヘッドの位置が前記紙厚変化情報に示され
    る位置に到達したと判定された場合は、所定の紙厚測定
    点の紙厚を検出して記憶するステップと、 前記検出された紙厚に応じて紙間距離を調整するステッ
    プと、 前記プリントヘッドを主走査させて印刷させるステップ
    と、 1行分の印刷を終了したか否かを判定するステップと、 1行分の印刷を終了した場合は、前記プリントヘッドが
    次の紙厚変化情報に示される位置に到達するまでの間、
    前記主走査に関する印刷動作の情報を保持するステップ
    と、を含んでなることを特徴とするシリアル印刷方法。
  17. 【請求項17】 印刷データに基づいてプリントヘッド
    を主走査させると共に印刷記録媒体を副走査させること
    により所定の印刷を行うシリアルプリンタを制御するた
    めのコンピュータプログラムを記録した記録媒体におい
    て、 印刷記録媒体の紙厚が変化する位置を示す紙厚変化情報
    を登録させる登録機能と、 紙厚検出手段によって印刷記録媒体の紙厚を検出させる
    紙厚検出機能と、 前記プリントヘッドと印刷記録媒体との紙間距離を制御
    し、前記印刷データに基づいて所定の印刷を行わせる制
    御機能とを実現し、 前記制御機能は、印刷開始後に前記プリントヘッドが前
    記紙厚変化情報に示される位置に達した場合は、印刷記
    録媒体の紙厚を検出させて前記紙間距離を調整してから
    印刷を行わせるようにコンピュータを動作させるための
    プログラムを前記コンピュータが読取り及び理解可能な
    形態で記録した記録媒体。
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