JP3740228B2 - 誘電体磁器組成物及び磁器コンデンサ - Google Patents
誘電体磁器組成物及び磁器コンデンサ Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉛系の誘電体磁器組成物とこの誘電体磁器組成物を誘電体層に用いた単層又は積層構造の磁器コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
鉛系の誘電体磁器組成物とこの誘電体磁器組成物を誘電体層に用いた磁器コンデンサは従来から種々のものが知られている。
【0003】
本件特許出願人は鉛系の誘電体磁器組成物として、一般式[Pb(Mg1/3 Nb2/3 )O3 ]a −[Pb(Zn1/3 Nb2/3 )O3 ]b −[Pb(Mg1/2 W1/2 )O3 ]c −[PbZrO3 ]d (但し、0.45≦a≦0.81, 0.09≦b≦0.36, 0.05≦c≦0.10, 0.025≦d≦0.20)で表わされる主成分100重量部と、MgOからなる0.24重量部以上、3.39重量部以下の範囲の第一の副成分と、Pb3 O4 からなる0.68重量部以上、3.39重量部以下の範囲の第二の副成分とからなる誘電体磁器組成物を提案している(特開平3−283310号公報参照)。
【0004】
この誘電体磁器組成物の比誘電率は10000以上、焼成温度は850℃以下、25℃における抵抗率は1011Ω・cm以上、150℃における抵抗率は1010Ω・cm以上、tanδは3%以下、静電容量値の温度に対する変化率はJIS規格中に規定されているE特性を満足するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に、誘電体磁器組成物に求められる条件としては、比誘電率が大きいこと、tanδが小さいこと、抵抗率が大きいこと、容量変化率が規格値以内であること等が挙げられる
【0006】
特に鉛系の誘電体磁器組成物においては、焼成温度はできるだけ低いほうが望ましい。すなわち、焼成温度が高くなると、PbOの蒸発量が増加するため、磁器コンデンサの特性値にバラツキを生じる。また、焼成温度が高くなると、高温を発生させるために、焼成設備を大規模化する必要が生じ、また、エネルギー消費も大きくなる。
【0007】
また、鉛系の誘電体磁器組成物においては、機械的強度はできるだけ高める必要がある。すなわち、鉛系の誘電体磁器組成物はチタン酸バリウム系の誘電体磁器組成物に比べて機械的強度が不十分であり、機械的強度の向上が望まれている。
【0008】
そこで、本発明の目的は、3点曲げ抗折強度が1000kg/cm2 以上、焼成温度が850℃以下、比誘電率が10000以上、25℃における抵抗率が1011Ω・cm以上、150℃における抵抗率が1010Ω・cm以上、tanδが3%以下、静電容量値の温度に対する変化率が、JIS規格中に規定されているE特性を満足する誘電体磁器組成物とこの誘電体磁器組成物を誘電体層に用いた磁器コンデンサを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る誘電体磁器組成物は、一般式[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]a−[Pb(Zn1/3Nb2/3)O3]b−[Pb(Mg1/2W1/2)O3]c−[PbZrO3]d(但し、0.45≦a≦0.81,0.09≦b≦0.36,0.05≦c≦0.10,0.025≦d≦0.20,a+b+c+d=1)で表わされる主成分と、Mg化合物からなる第一の副成分と、Pb化合物からなる第二の副成分と、Si,Al,Li,Biから選択された1種の元素の化合物からなる第三の副成分とを焼成したものからなる。
【0010】
上記一般式において、a,b,c,dは、主成分を構成している各鉛化合物のモル比の数値を示す。
【0011】
このaの値の範囲は、0.45≦a≦0.81である。aの値が0.45より小さいと、比誘電率εr が10000に達せず、tanδも3%を越え、また、aの値が0.81より大きいと、比誘電率εr が10000に達しないからである。
【0012】
また、bの値の範囲は、0.09≦b≦0.36である。bの値が0.09より小さいと、比誘電率εr が10000に達せず、また、bの値が0.36より大きいと、比誘電率εr が10000に達せず、tanδも3%以上になるからである。
【0013】
また、cの値の範囲は、0.05≦c≦0.10である。cの値が0.05より小さいと、温度による容量変化率がJIS規格中のE特性を満足せず、また、cの値が0.10より大きいと、比誘電率εr が10000に達しないからである。
【0014】
また、dの値の範囲は、0.025≦d≦0.20である。dの値が0.025より小さいと、比誘電率εr が10000に達せず、また、dの値が0.20より大きいと、比誘電率εr が10000に達しないからである。
【0015】
また、上記第一の副成分の添加量の範囲は、MgOに換算して0.24重量部以上、1.56重量部以下である。添加量が0.24重量部より小さいと、比誘電率εr が10000に達せず、また、添加量が1.56重量部より大きいと、比誘電率εr が10000に達しないからである。
【0016】
また、上記第二の副成分の添加量の範囲は、Pb3 O4 に換算して0.68重量部以上、3.39重量部以下である。添加量が0.68重量部より小さいと、焼結体が得られず、また、添加量が3.39重量部より大きいと、比誘電率εr が10000に達しない。
【0017】
更に、第三の副成分の添加量の範囲は、SiO2 ,Al2 O3 ,LiO1/2 又はBiO3/2 に換算して0.000099重量部以上、3重量部以下である。添加量が0.000099重量部より小さいと、3点曲げ抗折強度が1000kg/cm2 に達しない。また、添加量が3重量部より大きいと、比誘電率εr が10000に達しない。
【0018】
【実施例】
実施例、及び比較例の誘電体磁器組成物の主成分、及び副成分は、表1▲1▼〜表1▲9▼に示す組成を有する。同表において、主成分の組成比(モル比)a,b,c,dの欄には、[Pb(Mg1/3 Nb2/3 )O3 ]a −[Pb(Zn1/3 Nb2/3 )O3 ]b −[Pb(Mg1/2 W1/2 )O3 ]c −[PbZrO3 ]d で示される主成分を構成する各化合物の組成比(モル比)が示されている。
【0019】
また、副成分の添加量(重量部)の欄には、100重量部の主成分に対する、MgOの過剰量、Pb3 O4 の過剰量、及びSiO2 ,Al2 O3 ,LiO1/2 ,BiO3/2 から選択された化合物の合計量が重量部で示されている。
【0020】
まず、表1▲1▼中の試料No.2に従う誘電体磁器組成物、すなわち、[Pb(Mg1/3 Nb2/3 )O3 ]0.81−[Pb(Zn1/3 Nb2/3 )O3 ]0.09−[Pb(Mg1/2 W1/2 )O3 ]0.05−[PbZrO3 ]0.05の100重量部の主成分と、0.35重量部のMgO(副成分)と、1.37重量部のPb3 O4 (副成分)と、0.0001重量部のSiO2 (副成分)とからなる組成物を得る場合について説明する。
【0021】
始めに、MgOを13.05g、ZnOを2.44g、ZrO3 を6.16g、Nb2 O3 を79.74g、Pb3 O4 を233.07g、WO3 を5.80g、SiO2 を0.00033g、各々秤量し、これらの化合物をポリエチレン製ポットに入れ、ここにエタノールを添加し、ZrO2 製のボールを用いて、湿式混合し、これを750℃の温度で、3時間仮焼した。
【0022】
次に、この仮焼物にエタノールを添加して、ボールミルで湿式粉砕した後、乾燥し、有機バインダーを加えて造粒して、この造粒物を直径9.8mm、厚さ0.6mmの円板状体に500kg/cm2 の圧力で加圧成形して、成形物を得た。
【0023】
続いて、該成形物をジルコニアセッター上に載せて大気中で850℃の温度で焼成し、磁器素体を得た。
【0024】
更に、焼成後、該磁器素体の両主面に銀ペーストを塗布して焼き付けることにより、一対のコンデンサ電極を設け、磁器コンデンサを形成した。
【0025】
次に、前記のように形成された磁器コンデンサの抗折強度及び電気特性を測定し、その平均値を求めたところ、3点曲げ抗折強度が1080kg/cm2 、温度25℃における比誘電率εr が11000、温度25℃におけるtanδが0.02%、温度25℃における抵抗率ρ25が3.0×1012Ω・cm(3.0E12Ω・cm)、温度150℃における抵抗率ρ150 が1.0×1110Ω・cm(1.0E11Ω・cm)という値を得た。
【0026】
なお、前記抗折強度は、JIS R 1601の「ファインセラミックスの曲げ強さ試験方法」に規定された「3点曲げ強さ試験方法」の条件に従って測定した。
【0027】
また、前記比誘電率εr 及びtanδは、周波数1kHz、電圧1.0V(実効値)、及び温度25℃の条件下で前記磁器コンデンサを測定した。
【0028】
また、抵抗率(いわゆる比抵抗)は、温度25℃、及び温度150℃において、DC100Vを20秒間印加した後に抵抗値を測定し、素地の厚み及び電極の面積から算出した。
【0029】
以上、試料No.2の作成方法、及びその特性について述べたが、試料No.1,No.3〜No.284についても、主成分、及び副成分の組成を変化させた以外は、試料No.2と同一の方法で前記のような磁器コンデンサを作成し、同一の測定方法で電気特性を測定した。
【0030】
表2▲1▼〜表2▲9▼に、表1▲1▼〜表2▲9▼中の試料の諸特性、即ち3点曲げ抗折強度、温度25℃における比誘電率εr 、温度25℃におけるtanδ、温度25℃における抵抗率ρ25、及び温度150℃における抵抗率ρ150 を示す。
【0031】
なお、試料No.の前に付された記号※は該試料が本発明の範囲外の試料であることを示す。
【0032】
【表1▲1▼】
【0033】
【表1▲2▼】
【0034】
【表1▲3▼】
【0035】
【表1▲4▼】
【0036】
【表1▲5▼】
【0037】
【表1▲6▼】
【0038】
【表1▲7▼】
【0039】
【表1▲8▼】
【0040】
【表1▲9▼】
【0041】
【表2▲1▼】
【0042】
【表2▲2▼】
【0043】
【表2▲3▼】
【0044】
【表2▲4▼】
【0045】
【表2▲5▼】
【0046】
【表2▲6▼】
【0047】
【表2▲7▼】
【0048】
【表2▲8▼】
【0049】
【表2▲9▼】
【0050】
表1▲1▼〜表1▲9▼、及び表2▲1▼〜表2▲9▼から明らかなように、本発明に従う試料によれば、焼成温度が850℃以下、3点曲げ抗折強度が1000kg/cm2 、25℃における比誘電率εr が10000以上、25℃におけるtanδが3%以下、25℃における抵抗率ρ25が1011Ω・cm以上、150℃における抵抗率ρ150 が1010Ω・cm以上である誘電体磁器組成物を得ることが可能となる。
【0051】
一方、本発明の範囲外である試料No.1,4,7,10,13,16,19,22,25,34,39,42,45,48,51,54,57,58,61,64,67,70,73,76,79,82,107,110,113,116,119,122,125,128,131,156〜162,179,182,185,188,191,194,197,200,202〜235,238,241,244,247,250,253,256,259,260,263,266,269,272,275,278,281,284は本発明の効果を得ることができない。
【0052】
すなわち、aの値が0.45のときは試料No.108,109,111,112,114,115,117,118,120,121,123,124,126,127,129,130に示すように所望の特性が得られるが、aの値が0.45より小さいと、比誘電率εr が10000に達せず、tanδも3%以上になる。したがって、aの値の下限は0.45である。
【0053】
また、aの値が0.81のときは試料No.2,3,5,6,8,9,11,12,14,15,17,18,20,21,23,24に示すように所望の特性が得られるが、aの値が0.81より大きいと、比誘電率εr が10000に達しない。したがって、aの上限は0.81である。
【0054】
また、bの値が0.09のときは試料No.2,3,5,6,8,9,11,12,14,15,17,18,20,21,23,24に示すように所望の特性が得られるが、bの値が0.09より小さいと、比誘電率εr が10000に達しない。したがって、bの値の下限は0.09である。
【0055】
また、bの値が0.36のときは試料No.35〜38,40,41,43,44,46,47,49,50,52,53,55,56に示すように所望の特性が得られるが、bの値が0.36より大きいと、比誘電率εr が10000に達せず、tanδも3%以上になる。したがって、bの値の上限は0.36である。
【0056】
また、cの値が0.05のときは試料No.2,3,5,6,8,9,11,12,14,15,17,18,20,21,23,24,26〜33,35〜38,40,41,43,44,46,47,49,50,52,53,55,56に示すように所望の特性が得られるが、cの値が0.05より小さいと、試料No.156〜160に示すように、温度による容量変化率がJIS規格中のE特性を満足しない。したがって、cの値の下限は0.05である。
【0057】
また、cの値が0.10のときは試料No.59,60,62,63,65,66,68,69,71,72,74,75,77,78,80,81,83〜106,108,109,111,112,114,115,117,118,120,121,123,124,126,127,129,130,132〜147に示すように所望の特性が得られるが、cの値が0.10より大きいと、試料No.161,162に示すように、比誘電率εr が10000に達しない。したがって、cの値の上限は0.10である。
【0058】
また、dの値が0.025のときは試料No.148〜155に示すように所望の特性が得られるが、dの値が0.025より小さいと、比誘電率εr が10000に達しない。したがって、dの値の下限は0.025である。
【0059】
また、dの値が0.20のときは試料No.132〜147に示すように所望の特性が得られるが、dの値が0.20より大きいと、比誘電率εr が10000に達しない。したがって、dの値の上限は0.20である。
【0060】
また、MgOの添加量が0.24重量部のときは試料No.35〜38,40,41,43,44,46,47,49,50,52,53,55,56に示すように所望の特性が得られるが、該添加量が0.24重量部より小さいと、比誘電率εr が10000に達しない。したがって、MgOの添加量の下限は0.24重量部である。
【0061】
また、MgOの添加量が1.56重量部のときは試料No.180,181,183,184,186,187,189,190,192,193,195,196,198,199,201に示すように所望の特性が得られるが、該添加量が1.56重量部より大きいと、比誘電率εr が10000に達しない。したがって、MgOの添加量の上限は1.56重量部である。
【0062】
また、Pb3 O4 の添加量が0.68重量部のときは試料No.236,237,239,240,242,243,245,246,248,249,251,252,254,255,257,258に示すように所望の特性が得られるが、該添加量が0.68重量部より小さいと、試料No.202〜234に示すように、焼結体が得られない。したがって、Pb3 O4 の添加量の下限は0.68重量部である。
【0063】
また、Pb3 O4 の添加量が3.39重量部のときは試料No.261,262,264,265,267,268,270,271,273,274,276,277,279,280,282,283に示すように所望の特性が得られるが、該添加量が3.39重量部より大きいと、比誘電率εr が10000に達しない。したがって、Pb3 O4 の添加量の上限は3.39重量部である。
【0064】
また、第三の副成分の添加量が0.000099重量部以上のときは試料No.2,5,8,11,14,26,28,30,32,35,37,40,43,46,55,59,62,65,68,71,80,83,85,87,89,91,93,95,97,99,101,103,105,108,111,114,117,120,129,132,134,136,138,140,142,144,146,148,150,152,154,165,167,169,171,173,175,177,180,183,186,189,192,201,236,239,242,245,248,257,261,264,267,270,273,282に示すように1000kg/cm2 以上の抗折強度が得られるが、該添加量が0.000099重量部より小さいと、試料No.1,17,34,58,107,179,235,260に示すように、抗折強度が1000kg/cm2 未満となってしまう。したがって、第三の副成分の添加量の下限は0.000099重量部である。
【0065】
また、第三の副成分(SiO2 ,Al2 O3 ,LiO1/2 及びBiO1/2 から選択された1種又は2種以上の成分)の添加量が3重量部以下のときは試料No.3,6,9,12,15,18,21,27,29,31,33,36,38,41,44,47,53,60,63,66,69,72,75,78,84,86,88,90,92,96,98,100,102,104,106,109,112,115,118,121,124,127,133,135,137,139,141,143,145,147,149,151,153,155,164,166,168,170,172,174,176,178,181,184,187,190,193,196,199,237,240,243,246,249,252,255,262,265,268,271,274,277,280に示すように1000kg/cm2 以上の抗折強度が得られるが、該添加量が3重量部より大きいと、試料No.4,7,10,13,16,19,22,25,39,42,45,48,51,54,57,61,64,67,70,73,76,79,82,110,113,116,119,122,125,128,131,182,185,188,191,194,200,238,241,244,247,250,259,263,266,269,272,275,284に示すように、比誘電率εr が10000に達しない。したがって、第三の副成分の添加量の上限は3重量部である。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、850℃以下で焼成可能であり、かつ比誘電率が10000以上であり、かつtanδが3%以下であり、かつ温度25℃における抵抗率が1×1011Ω・cm以上であり、かつ温度150℃における抵抗率が1×1010Ω・cm以上であり、かつ温度変化に対する容量変化率がJIS規格中のE特性を満足し、抗折強度を1000kg/cm2 以上とする誘電体磁器組成物とこの誘電体磁器組成物を誘電体層に用いた磁器コンデンサを得ることができる。
【表1○1】
【表1○2】
【表1○3】
【表1○4】
【表1○5】
【表1○6】
【表1○7】
【表1○8】
【表1○9】
【表2○1】
【表2○2】
【表2○3】
【表2○4】
【表2○5】
【表2○6】
【表2○7】
【表2○8】
【表2○9】
Claims (2)
- 一般式[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]a−[Pb(Zn1/3Nb2/3)O3]b−[Pb(Mg1/2W1/2)O3]c−[PbZrO3]d(但し、0.45≦a≦0.81,0.09≦b≦0.36,0.05≦c≦0.10,0.025≦d≦0.20,a+b+c+d=1)で表わされる主成分と、Mg化合物からなる第一の副成分と、Pb化合物からなる第二の副成分と、Si,Al,Li,Biから選択された1種の元素の化合物からなる第三の副成分とを焼成したものからなり、前記主成分100重量部に対し、前記第一の副成分がMgOに換算して0.24〜1.56重量部、前記第二の副成分がPb3O4に換算して0.68〜3.39重量部、前記第三の副成分がSiO2,Al2O3,LiO1/2又はBiO3/2に換算して0.000099〜3重量部含有されていることを特徴とする誘電体磁器組成物。
- 誘電体磁器組成物からなる1又は2以上の誘電体層と、この誘電体層を挟持している2以上の電極とを積層してなる磁器コンデンサにおいて、前記誘電体磁器組成物が一般式[Pb(Mg1/3Nb2/3)O3]a−[Pb(Zn1/3Nb2/3)O3]b−[Pb(Mg1/2W1/2)O3]c−[PbZrO3]d(但し、0.45≦a≦0.81,0.09≦b≦0.36,0.05≦c≦0.10,0.025≦d≦0.20,a+b+c+d=1)で表わされる主成分と、Mg化合物からなる第一の副成分と、Pb化合物からなる第二の副成分と、Si,Al,Li,Biから選択された1種の元素の化合物からなる第三の副成分とを焼成したものからなり、前記主成分100重量部に対し、前記第一の副成分がMgOに換算して0.24〜1.56重量部、前記第二の副成分がPb3O4に換算して0.68〜3.39重量部、前記第三の副成分がSiO2,Al2O3,LiO1/2又はBiO3/2に換算して0.000099〜3重量部含有されていることを特徴とする磁器コンデンサ。
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JP27996596A JP3740228B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 誘電体磁器組成物及び磁器コンデンサ |
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JP27996596A JP3740228B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 誘電体磁器組成物及び磁器コンデンサ |
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