JP3739705B2 - メモリーセル構造およびメモリーセル構造の操作方法 - Google Patents

メモリーセル構造およびメモリーセル構造の操作方法 Download PDF

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Description

不揮発性の読み/書きメモリー(Schreib-/Lesespeicher)に着目した、メモリーセル構造に関しての研究が行われている。このメモリーセル構造においては、情報を蓄えるために、磁気抵抗素子(magnetoresistives Element)が使用される。
【0001】
磁気抵抗素子(Magnetowiderstandselementとも呼ばれる)は、専門家の間では、少なくとも2つの強磁性層と、その間に配された1つの非磁性層とを有する構造である、と理解されている。そして、層構造の構成に応じて、GMR素子,TMR素子,およびCMR素子の区別がなされる(参照;S. Mengel, Technologieanalyse Magnetismus, 第2巻, XMR Technologien, 出版社 VDI Technologiezentrum Physikalische Technologien、1997年8月)。
【0002】
また、GMR素子という用語は、少なくとも2つの強磁性層と、これらの間に配された1つの非磁性伝導層とを有し、いわゆるGMR(巨大磁気抵抗)効果を示す層構造に対して使用される。GMR効果は、『GMR素子の電気的抵抗が、2つの強磁性層の磁化方向が互いに平行であるか反平行であるかに依存すること』として理解されている。GMR効果は、いわゆるAMR(異方性磁気抵抗)効果に匹敵する大きさである。AMR効果は、『磁気導体(magnetisierte Leiter)の抵抗が、磁化方向に対して平行である場合と垂直である場合とで異なること』として理解される。AMR効果は、単層の強磁性体において生じる、バルク効果である。
【0003】
TMR素子という用語は、専門家によって“トンネル磁気抵抗”層構造として使用される。この“トンネル磁気抵抗”層構造は、少なくとも2つの強磁性層と、これらの間に配される1つの絶縁非磁性層とを有している。この層構造では、絶縁層は非常に薄いので、2つの強磁性層の間にトンネル電流が生じる。これらの層構造は、同様に、2つの強磁性層の間に配された絶縁非磁性層を通り抜けるスピン局在化トンネル電流(spinpolarisireten Tunnelstrom)によって生じる磁気抵抗効果を示す。また、この場合も、TMR素子の電気的抵抗は、2つの強磁性層の磁化が互いに平行であるか、あるいは反平行であるかに依存する。また、相対的な抵抗変化は、室温で約6〜40%である。
【0004】
GMR素子を、メモリーセル構造の中で、メモリー素子として使用することが提案されている(参照例;D.D. Tang et al. IEDM95, 997〜999, J.M. Daughton, Thin Solid Films, Vol. (1992), 162〜168, Z Wang et al, Journal of Magnetism and Magnetic Materials, Vol. 155, (1996), 161〜163)。メモリー素子は、リード線を介して直列に接続されている。ワード線は、リード線を横切るとともに、リード線とメモリー素子との両方から絶縁されている。ワード線の信号は、各ワード線を流れる電流による磁場を引き起こす。この磁場は、十分な強さが与えられると、この磁場の下に位置するメモリー素子の磁化に影響を及ぼす。情報を書き込むために、x/y線が使用され、このx/y線は、書き込まれるべきメモリーセルで交差している。x/y線は、信号に適用され、交差点では、磁化反転に十分な磁場を引き起こす。その際、2つの強磁性層の一方の磁化方向が反転する。対照的に、2つの強磁性層の他方の磁化方向は変化しない。この他方の強磁性層における磁化方向は、磁化方向を固定するための隣接した反強磁性層によって固定されている。また、この他方の強磁性層の磁化方向は、強磁性層のスイッチング閾値を増大することで固定される。また、この閾値は、他方の強磁性層を、上記した一方の強磁性層と異なる物質あるいは寸法(例えば厚さ)で形成することによって増大される。また、情報の読み出しでは、ワード線にパルス信号を流し、これによって、目的のメモリーセルを、2つの磁化状態の間でいずれかに切り替える。そして、ビット線を通る電流を測定し、この電流から、該当メモリー素子の抵抗値を決定する。
【0005】
米国特許第5173873号は、磁気抵抗のメモリーセル構造を開示しており、このメモリーセル構造では、トランジスターが、読まれるべきメモリーセルを選択するために用いられている。
【0006】
米国特許第5640343号は、メモリーセル構造を開示しており、このメモリーセル構造では、ダイオードと直列に接続されたTMR素子が、メモリー素子として使用されている。このダイオードは、個々のメモリーセルの情報を読み出すために利用される。
【0007】
本発明は、磁気抵抗素子を有するメモリー素子配列を明確に述べるという問題に基づいている。この磁気抵抗素子は、蓄積情報の信頼性ある読み出し、パッキング密度(Packingsdichte)の向上、および、プロセス技術(prozesstechnischen Auf-band)における低出費(niedrigem Aufwand)を可能とするものである。
【0008】
さらに、本発明は、上記のタイプの、メモリーセル構造の操作方法を明確に述べるものである。
【0009】
本目的は、請求項1のメモリーセル構造によって、そしてまた、請求項10のメモリーセル構造の操作方法によって達成される。さらなる詳細は、従属請求項から明らかになる。
【0010】
メモリーセル構造は、メモリーセルを有しており、それぞれのメモリーセルは、2つの磁気抵抗素子を含んでいる。磁気抵抗素子としては、TMR素子あるいはGMR素子を使用することが好ましい。というのも、これらTMR素子、GMR素子は、室温での磁化反転の場合には、十分に大きな抵抗変化を示すと同時に、耐性磁場(vertretbaren Magnetfeldern)でもって、磁化を反転することが可能だからである。
【0011】
一方では、このメモリーセル構造は、マルチレベルロジック(Multi-Level-Logik)という意味で、データを蓄積できる。つまり、磁気抵抗素子の抵抗を考慮すると、4つの異なる状態が可能であり、この4つの状態は、4つの異なる理論値を割り当てられる。これによって、メモリー密度(Speicherdichte)が増え、したがって、高パッキング密度(Packungsdichte)を実現できる。
【0012】
もう一方では、各メモリーセルにおける磁気抵抗素子を、常に異なる抵抗を有するように磁化することが可能である。この場合、メモリーセルにつき、2つの異なる状態が可能であり、それぞれの状態を、2つの理論値に割り当てられる。この形態のメモリーセル構造では、低出費の電気回路素子で情報を読めるので、生産のために必要な空間を小さくできるとともに、確実性の高い読み出しが可能となっている。
【0013】
このメモリーセル構造を読み出すために、メモリーセルの磁気抵抗素子は、それぞれ、電圧レベルと信号線との間に接続されていることが好ましい。また、この電圧レベルは、双方の磁気抵抗素子において、同じ大きさであるが異なる極性をもつことが好ましい。信号線は、両方の磁気抵抗素子において同じである。信号線上では、信号線上での降下電圧が0より大きいか、あるいは0より小さいかが判断される。結果として、情報を読み出すには、単純なブリッジ回路で十分である。
【0014】
この場合、メモリーセルの磁気抵抗素子を、互いに隣接して配列することが有利である。これにより、技術的な原因で磁気抵抗素子の性質が不均質になっても、その不均質性は、判断信号(Bewertungssignal)に何らの影響も及ぼさない。この性質の不均質性は、特に析出、リソグラフィー、エッチング等の際の、組織的な工程の不等質性(systematische Prozessinhomogenitaeten)に基づくものである。さらに、ブリッジ回路に必要な外部電気回路素子は、左右対称である。
【0015】
メモリーセル構造は、スイッチ読み出し(schaltendes Auslesen)、および非スイッチ読み出し(nichtschaltendes Auslesen)の両方によって判断されることが可能である。スイッチ読み出しよりも速く実行できる単純な非スイッチ読み出しでは、読み出し操作の間、内部接続グリッド中の電流は臨界点未満である、つまり、メモリー素子の磁化反転のためのスイッチ閾値に到達していないと理解されている。このメモリーセルの状態は変化せず、これにより、読み出し後には、本来のメモリー情報の再読み込みに時間を費やす必要がなくなるのである。
【0016】
このメモリーセル構造では、ゼロおよび1に割り当てられる異なる理論状態を、読み信号の異なる表示によって識別する。異なる表示の信号は、電気回路素子によって、より簡単に区別される。それゆえ、メモリーセル構造を、高い判断確実性(Bewertungssicherheit)を持って読むことが可能である。
【0017】
広領域メモリーセル構造に着目すると、第1および第2線を用いることが有利である。この場合、第1線は互いに平行に延びており、第2線は互いに平行に延びている。第1線は、第2線と交差する。磁気抵抗素子は、それぞれ、第1線の1つと、第2線の1つとの間に接続される。その際、1つのメモリーセルの磁気抵抗素子は、それぞれ、2つの異なる第1線、および同じ第2線に接続される。メモリーセルに蓄えられている情報を読み出すために、同じ大きさで反対の極性を有する電圧レベルが2つの第1線に印加され、残りの第1線は、基準電位、特にグランドに接続される。選択されたメモリーセルの磁気抵抗素子に接続される第2線上で、信号が判断される。第2線上で発生する電圧信号は、蓄えられた情報に応じて異なる極性を有している。信号レベルは、磁気抵抗素子の磁気抵抗値、第1線に印加される電圧レベル、そして、存在する第1線の数に依存している。第1線の数が増えると、信号のレベルは減少する。
【0018】
信号レベルに対する第1線の数の影響を補整するために、第2線を電流従動部(Stromfolger)に接続することが有利である。電流従動部は、フィードバック演算増幅器を有している。このフィードバック演算増幅器の反転入力部は、それぞれの第2線に接続している。非反転入力部は、接地電位に接続されている。これによって、第2線の電位はゼロに制御される。演算増幅器の出力部では、メモリーセル構造における出力信号の極性を読むための信号が出力される。
【0019】
磁気抵抗素子は、それぞれ、少なくとも1つの第1強磁性層素子、1つの非磁性層素子、および1つの第2強磁性層素子を有しており、非磁性層素子は、第1強磁性層素子および第2強磁性層素子との間に配列されていることが好ましい。それぞれのメモリーセルでは、一方の磁気抵抗素子においては、第1強磁性層素子と第2強磁性層素子とにおける磁化が、互いに平行に配置されている。そして、他方の磁気抵抗素子においては、第1強磁性層素子と第2強磁性層素子とにおける磁化が、互いに反平行に配置されている。
【0020】
本発明の範囲において、第1強磁性層素子および第2強磁性層素子は、Fe、Ni、Co、Cr、Mn、Bi、Gdおよび/またはDyの少なくとも1つより成り、第1強磁性層素子および第2強磁性層素子は、それぞれ、層平面に対して垂直に、2〜20nmの厚さを有している。
【0021】
本発明の範囲において、非磁性層素子は、Al23、NiO、HfO2、NbO、SiO2、Cu、Au、Ag、および/またはAlより成り、非磁性層素子は、層平面に対して垂直に、1nm〜5nmの厚さを有している。
【0022】
以下に、本発明の具体例を、図を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
図1は、それぞれ2つの磁気抵抗素子を有するメモリーセルを有するメモリーセル構造の図である。図2は、本発明にかかる、読み出し操作を説明するために用いられるメモリーセル構造の概略図である。図3は、読み出しの対象となるメモリーセルの等価回路図である。図4は、メモリーセル構造の読み出しのための、他の電気回路要素を示す図である。図5は、情報の書き込みを説明するために用いられる概略図である。
【0024】
メモリーセル構造は、互いに平行に延びる、ストライプ−タイプ (streifenformige)の第1線LIi、i=1…m、を含んでいる。さらに、メモリーセル構造は、第2線LIIj、j=1…nを含んでいる。第2線LIIjも、同様にストライプ−タイプ形あり、互いに平行に延びている。第1線LIiと第2線LIIjとは、互いに交差している(図1参照)。
【0025】
第1線LIiの1つと、第2線LIIjの1つとの間の交差点に、磁気抵抗素子MRijがそれぞれ配列されており、関連する線と線との間に接続されている。磁気抵抗素子MRijのそれぞれは、第1強磁性層素子FM1、非磁性層素子NM、および第2強磁性層素子FM2より成る。第1強磁性層素子FM1は、CoFeより成り、2〜10nmの厚さである。この層素子の磁化は、その下に位置する、例えばFeMnあるいはInMnより成る反強磁性層によって、特定の方向で固定できている。非磁性層素子NMは、Al23から成り、0.5〜3nmの厚さを有する。第2強磁性層素子FM2は、NiFeから成り、2〜8nmの層の厚さを有する。この具体例では、第1強磁性層素子FM1は、その物質組成のゆえに、第2強磁性層素子FM2よりも磁気硬度が高い。
【0026】
隣接する2つの磁気抵抗素子MRij、MRi+1jは、それぞれ、異なる第1線LIi、LIi+1に接続され、メモリーセルSii+1jを形成する。メモリーセルSii+1jは、図1中、点線で記されている。この際、1つのメモリーセルSii+1jの2つの磁気抵抗素子MRij、MRi+1jは、同じ第2線LIIjに接続されている。
【0027】
同一のメモリーセルSii+1jにおける磁気抵抗素子MRij・MRi+1jの強磁性層素子FM1・FM2の磁化は、以下のような方向となっている。すなわち、第1強磁性素子FM1と第2強磁性素子FM2との磁化は、磁気抵抗素子MRij・MRij+Ijのいずれか一方においては平行に配置されており、他方においては互いに反平行に配置されている。さらに、第1強磁性素子FM1における磁化は、一様に一方向(図1では、線LIIjに対して平行)に配置されている。この結果、同じメモリーセルSii+1jにある磁気抵抗素子MRij・MRi+1jは、異なる抵抗を有する。2つの理論値を持つデジタル情報事項は、メモリーセルSii+1jに、異なる抵抗を配列することによって蓄えられる。言い換えると、磁気抵抗素子MRijが小さいほうの抵抗を有し、磁気抵抗素子MRi+1jが大きいほうの抵抗を有する、あるいは、磁気抵抗素子MRijが大きいほうの抵抗を有し、MRi+1jが小さいほうの抵抗を有することによって、情報事項を蓄えられる。
【0028】
図1に示されているように、第1および第2強磁性素子(FM1およびFM2)における磁化は、第1線LIiあるいは第2線LIIjに対してすべて平行に方向付けられている。
【0029】
このメモリーセル構造は、抵抗行列(widerstandsmatrix)を構成している。図2は、この抵抗行列の概略図を示している。この図において、磁気抵抗素子MRijは、抵抗Rijによって識別される。
【0030】
抵抗がRijおよびRi+1jであるメモリーセルSii+1jを読み出すために、0以外の電圧レベルが、関連する第1線LIi、LIi+1に印加されている。この場合、−U/2は第1線LIiに印加されており、+U/2は、第1線LIi+1に印加されている。x≠i、i+1である残りの第1線LIxは、接地電位(0電位)に接続されている。メモリーセルSii+1jの抵抗RijおよびRi+1jに接続される第2線LIIj上で、出力信号が判断される。電圧−U/2および+U/2を供給する電源の中央接触(Mittelkontakt)も、同様に、接地電位である。
【0031】
第2線LIIj上で分岐した(abgegegriffen)信号の電圧レベルUjは、以下のように評価される。すなわち、x≠i、i+1である抵抗Rxjは、一方では、x≠i、i+1である第1線LIxを経由して接地電位に接続されており、もう一方では、第2線LIIjに接続され、共に、Rijおよび、Ri+1、jによって形成されたハーフブリッジ(Halbbruecke)の短絡抵抗(Querwiderstand)Rjを形成する。
【0032】
以下は、抵抗Rjに当てはまる。
o/(m−2)≦Rj≦(Ro+ΔR)/(m−2)
ここで、R0は、磁気抵抗素子MRijの帯びることのできる2つの抵抗のうち小さい方であり、R0+ΔRは大きい方である。上限は、すべての抵抗がR0+ΔRとなる場合に適用される。以下は、第2線LIIj上の、信号レベルUjの大きさUjoに当てはまる。
【0033】
【数1】
Figure 0003739705
【0034】
蓄えられた理論情報に応じて、信号のレベルUjは、+Ujoまたは−Ujoの値となる。
【0035】
【数2】
Figure 0003739705
【0036】
したがって、情報を読み出すには、第2線LIIj上で、電圧が0よりも大きいか0より小さいかを決定すれば十分である。この評価は、例えばシュミットトリガーあるいは高ゲイン差異増幅器(Differenzverstarker)の、双安定回路によって達成されることが好ましい。大きさUjoのレベルは、第1線LIiの数(m)に反比例する。それゆえ、第1線LIiの数(m)が増加すると、信号レベルは低下する。
【0037】
第1線LIiの数から独立した信号Ujの、信頼性のある評価のために、第2線LIIjは、それぞれ、抵抗器Rkj(図4参照)を経由したフィードバックを有する演算増幅器OPjの反転入力部(invertierenden Eingang)に接続される(図4参照)。演算増幅器OPjの非反転入力部は、グランドに接続される。信号Uj’は、電流従動部として接続(verschalten)された演算増幅器OPjの出力部で分岐し、その信号レベルUjo’は、第1線LImの数からは独立している。以下は、大きさUjo’に当てはまる。
【0038】
【数3】
Figure 0003739705
【0039】
信号Uj’は、メモリーセルSii+1jに何の理論情報が蓄えられたかによって、再び、値+Ujo’あるいは−Ujo’となる。
【0040】
【数4】
Figure 0003739705
【0041】
情報を書き込むために、正の電流+Iwが第1線LIiに印加され、負の電流−Iwは、第1線LIi+1に印加される(図5参照)。これらの電流は、同じ大きさを有する。もしも、第1線LIi、LIi+1が互いにスイッチSを経由して接続されていれば、これらの電流は共通の電流源から流れることが可能である。抵抗Rij、Ri+1jをもつ磁気抵抗素子MRij、MRi+1が配列された、第1線LIi、LIi+1と第2線LIIjとの間の交差点において、電流IBおよびIwは、第2強磁性層素子FM2での磁化を切り替えるための十分に大きな磁場をもたらす。この場合、材料選択の結果による磁気的な硬さのために、第1強磁性層素子FM1の磁化は、変化されずに留まる(図5参照)。書き込みのためには、抵抗Rij、Ri+1、jの位置で、第2強磁性層素子FM2の切り替え閾値(Schaltschwellen)を磁場が上回るように、電流IWおよびIBを選択するべきである。書き込まれる情報は、電流IWの方向によって決められる。第2線LIIjは、信号線として振舞う。
【0042】
なお、第1線LIiはそれぞれワード線として使用され、第2線LIIjは、ビット線として使用されてもよい。一方で、第1線LIiをビット線として使用し、第2線LIIjをワード線として使用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 それぞれ2つの磁気抵抗素子を有するメモリーセルを有するメモリーセル構造の図である。
【図2】 本発明にかかる、読み出し操作を説明するために用いられるメモリーセル構造の概略図である。
【図3】 読み出しの対象となるメモリーセルの等価回路図である。
【図4】 メモリーセル構造の読み出しのための、他の電気回路要素を示す図である。
【図5】 情報の書き込みを説明するために用いられる概略図である。

Claims (7)

  1. メモリーセルを有するとともに、互いに交差する第1線(LIi)と第2線(LIIj)とを有するメモリーセル構造であって、
    各メモリーセル(Sii+1j)は第1および第2磁気抵抗素子(MRij、MRi+1j)を有しており、
    各メモリーセルでは、上記第1磁気抵抗素子と上記第2磁気抵抗素子とが互いに異なる抵抗を有するように磁化されており、
    各メモリーセルの上記第1磁気抵抗素子は、上記第1線の一つと上記第2線の一つとの間に接続されており、上記各メモリーセルの上記第2磁気抵抗素子は、上記第1線の他の一つと上記第2線の上記一つとの間に接続されており、
    上記メモリーセルの一つを読み出すために、読み出すべきメモリーセルの上記第1磁気抵抗素子に接続された上記第1線の上記一つと、上記読み出すべきメモリーセルの上記第2磁気抵抗素子に接続された上記第1線の上記他の一つとが、互いに同じ大きさであるが反対の極性を有する電圧(−u/2;u/2)に接続されるようになっているメモリーセル構造。
  2. 上記第1および第2磁気抵抗素子がTMRあるいはGMR素子である請求項1に記載のメモリーセル構造。
  3. メモリーセルの磁気抵抗素子が、1平面内で互いに隣接して配列されている請求項1または2に記載のメモリーセル構造。
  4. 上記第1線は互いに平行に延びていると共に、上記第2線も互いに平行に延びている請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のメモリーセル構造。
  5. 上記第1および第2磁気抵抗素子が、少なくとも1つの第1強磁性層素子(FM1)、1つの非磁性層素子(NM)、および1つの第2強磁性層素子(FM2)を有しており、上記非磁性層素子は、上記第1強磁性層素子と上記第2強磁性層素子との間に配列され、
    それぞれのメモリーセルでは、上記第1および第2磁気抵抗素子の一方の磁気抵抗素子においては、上記第1強磁性層素子と上記第2強磁性層素子との磁化が互いに平行に配置されており、上記第1および第2磁気抵抗素子の他方の磁気抵抗素子においては、上記第1強磁性層素子と上記第2強磁性層素子との磁化が互いに反平行に配置されている請求項1〜4のうちいずれか1項に記載のメモリーセル構造。
  6. 上記第1強磁性層素子および上記第2強磁性層素子のそれぞれが、Fe、Ni、Co、Cr、Mn、Bi、Gd、および/またはDyの少なくとも1つより成り、層平面に対して垂直に、2〜20nmの厚さを有しており、
    上記非磁性層素子が、Al、NiO、HfO、TiO、NbO、SiO、Cu、Au、Agおよび/またはAlより成り、層平面に対して垂直に、1nm〜5nmの厚さを有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のメモリーセル構造。
  7. 上記第2線が、それぞれ、電流従動部(OPj)に接続されている請求項1〜6のいずれか1項に記載のメモリーセル構造。
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