JP3735465B2 - 電子レンジ - Google Patents

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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電波放射部からの電磁波エネルギーを設定出力値に制御する電子レンジに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子レンジは、外部から電源が供給される電源部より与えられる電力を高圧電力に変換する高圧電力変換部を設け、この高圧電力変換部の出力によって調理室に電磁波エネルギーを放射する電波放射部たるマグネトロンを設け、前記高圧電力変換部のスイッチング素子をオンオフしてマグネトロンからの電磁波エネルギーが設定出力値となるように制御するための制御装置を設けた構成とされている。
【0003】
そして、制御装置は、具体的には、高圧電力変換部の入力電流を検出してこれを整流し平滑して電流検出値を得、これと入力電流設定値とを比較して両者が等しくなるようにPWM信号のデューティ比を変更し、そのPWM信号を整流した電圧とのこぎり波とを比較演算して前記スイッチング素子のオン時間を決定し、以て、マグネトロンからの電磁波エネルギーが設定出力値となるようにフィードバック制御するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の構成では、高圧電力変換部の入力電流の整流平滑の時定数、電流検出での精度確保のための時間(電源電圧の1周期以上)及びPWM信号整流の時定数のためにフィードバック制御に時間がかかる。この結果、図5に示すように、入力電流設定値IRが高く設定されている場合(マグネトロンの電磁エネルギーの設定出力値が高く設定されている場合)には、フィードバック制御の遅れのために、加熱動作開始時に入力電流IDがオーバーシュートして最大定格値IMを大きく超えてしまう虞がある。これを防止するために、実際には、入力電流設定値(マグネトロンの電磁波エネルギーの設定出力値)の最大を低く抑えなければならず、加熱時間短縮の上で問題がある。
【0005】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、加熱動作開始時に入力電流のオーバーシュートを抑制して、定格出力を最大限に利用することができ、加熱時間の短縮を図ることができる電子レンジを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電子レンジは、外部から電源が供給される電源部と昇圧手段とを含み、前記電源部からの電力を高圧電力に変換する高圧電力変換部を設け、この高圧電力変換部の出力によって調理室に電磁波エネルギーを放射する電波放射部を設け、この電波放射部或いは高圧電力変換部の温度を検出する温度検出手段を設け、前記高圧電力変換部を制御する制御手段を設け、
前記制御手段を、加熱動作開始時に計時手段が計時する設定時間だけ電波放射部からの電磁波エネルギーが設定出力値よりも低い初期出力値となるように前記高圧電力変換部を制御し、且つ、前記設定出力値に対して或る一定幅以上接近しないようにして前記温度検出手段の検出温度が高いほど初期出力値を大となるように可変制御する構成とするところに特徴を有する。
【0007】
このような構成によれば、加熱動作開始時には、電波放射部からの電磁波エネルギーが設定出力値よりも低い初期出力値となるように制限されるので、高圧電力変換部の入力電流のオーバーシュートを抑制することができる。
【0017】
又、このような構成によれば、高圧電力変換部の入力電流が電波放射部からの電磁波エネルギーが初期出力値から設定出力値に上昇する場合においてもオーバーシュートすることを防止することができ、しかも、温度検出手段の検出温度が高いほど初期出力値を大とすることにより加熱動作開始時の電磁波エネルギーが大となり、加熱時間の短縮も図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の参考例)
以下、本発明の第1の参考例につき、図1及び図2を参照して説明する。
先ず、図2には全体の電気的構成が示されている。即ち、単相の交流電源1の両端子は全波整流回路2の交流入力端子に接続されている。尚、交流電源1の両端子間にはノイズ除去用のコンデンサ3が接続されている。全波整流回路2において、正側の直流出力端子は平滑用のリアクトル4を介して母線5に接続され、負側の直流出力端子は母線6に接続され、母線5、6間には平滑用のコンデンサ7が接続されていて、以上の全波整流回路2、リアクトル4及びコンデンサ7により電源部たる直流電源回路8が構成されている。
【0022】
昇圧手段としての高圧トランス9の一次コイル9Pの両端子間には共振用のコンデンサ10が接続され、その両者の一方の共通接続点は母線5に接続され、他方の共通接続点はスイッチング素子たるIGBT11のコレクタ、エミッタ間を介して母線6に接続され、更に、IGBT11のコレクタ、エミッタ間に帰還用のダイオード12が接続されていて、以上によりインバータ回路13が構成されている。
【0023】
高圧トランス9の二次コイル9Sa、9Sbのうち、一方の二次コイル9Saの両端子間には高圧用のコンデンサ14及びダイオード15の直列回路が接続され、コンデンサ14に並列に抵抗16が接続され、更に、ダイオード15のカソードがアースされているとともにアノードが電波放射部たるマグネトロン17の陰極の一方の端子に接続されており、以て、昇圧手段たる倍電圧整流回路18が構成されている。そして、高圧トランス9の二次コイル9Sbの両端子はマグネトロン17の陰極の両端子に接続されており、そのマグネトロン17の陽極はアースされている。
【0024】
而して、以上の直流電源回路8、高圧トランス9、インバータ回路13及び倍電圧整流回路18よって、外部から供給される電力たる交流電源1からの電力を高圧の直流電力に変換してマグネトロン17の陰極、陽極間に供給する高圧電力変換部19が構成されるものである。そして、マグネトロン17は、高圧の直流電圧が供給されると、図示しない調理室内に電磁波エネルギーを供給するようになっている。
【0025】
さて、交流電源1と全波整流回路2との接続経路には電流検出手段としての変流器20が配設されており、その二次出力端子は全波整流回路21の交流入力端子に接続されている。そして、全波整流回路21の直流出力端子間には抵抗22が接続されているとともに抵抗23とコンデンサ24との直列回路が接続され、更に、抵抗22とコンデンサ24との共通接続点がアースされていて、以上により電流検出回路25が構成されている。
【0026】
電流検出回路25の出力端子たる抵抗23及びコンデンサ24の共通接続点は制御部26の入力端子に接続されている。制御部26の出力端子は抵抗27及び28を介してアースされており、抵抗28には並列にコンデンサ29が接続されていて、以上の抵抗27、28及びコンデンサ29により整流回路30が構成されている。更に、整流回路30の出力端子たる抵抗27、28及びコンデンサ29の共通接続点はコンパレータ31の非反転入力端子(+)に接続されており、そのコンパレータ31の反転入力端子(−)にはのこぎり波発生回路32に接続されている。そして、コンパレータ31の出力端子は前記インバータ回路13におけるIGBT11のゲートに接続されている。
【0027】
而して、以上の電流検出回路25、制御部26、整流回路30、コンパレータ31及びのこぎり波発生回路32は、高圧電力変換手段19に対する入力電流が入力電流設定値になるようにインバータ回路13におけるIGBT11をオンオフさせるデューティ比のオン時間を決定する制御手段たる制御装置33を構成するものであり、制御装置33は、実際には、マイクロコンピュータとその周辺回路から構成されるものである。尚、制御部26は、図示はしないが、内部にROM、RAM及び計時手段としてのタイマを備えている。
【0028】
更に、制御装置33において、一つの入力端子にはマグネトロン17の温度を検出する温度検出手段たるサーミスタ34が接続され、他の入力端子には、例えば、種々のメニュー選択キー、出力設定器、スタートキー、取消しキー等が設けられた操作部35が接続されている。
【0029】
次に、本参考例の作用について、図1の入力電流特性図をも参照しながら説明する。
使用者が、操作部35のメニュー選択キーを操作して調理メニューを選択し、必要に応じて出力設定器により出力を設定すると、制御部26は選択された調理メニューに予め設定された出力設定値に対応する入力電流設定値若しくは必要に応じて出力設定器により設定された出力設定値に対応する入力電流設定値IRをRAMに記憶させるとともに、この入力電流設定値IRよりも所定幅だけ低い初期電流設定値IIを設定してRAMに記憶させる。
【0030】
その後、使用者が操作部35のスタートキーを操作すると、制御部26は、加熱動作を開始(図1時刻t0 )させるものであり、先ず、タイマに設定時間の計時動作を開始させる。この場合、サーミスタ34はマグネトロン17の温度を検出するようになっており、制御部26は、その検出温度が設定温度未満(例えば70℃未満)のときにはタイマに設定時間T1 (例えば5秒)の計時動作を開始させる。
【0031】
制御部26は、加熱動作開始時には高圧電力変換部19には電流が流れていないので、出力端子から予め定められたデューティ比の小なるPWM信号を出力するようになり、このPWM信号を整流する整流回路30の出力電圧たる比較電圧は低いレベルになる。この整流回路30からの比較電圧はコンパレータ31の非反転入力端子(+)に与えられるので、コンパレータ31は、反転入力端子(−)に与えられるのこぎり波と比較電圧とを比較し、比較電圧がのこぎり波より大なるときにオン(ハイレベル)となるのゲート信号を出力する。
【0032】
即ち、コンパレータ31から出力されるゲート信号は、オンオフ(ロウレベル)周期が一定でオン時間が比較電圧のレベルによって決定されるものであり、そのゲート信号はインバータ回路13のIGBT11のゲートに与えられる。これにより、IGBT11のオンオフに応じて一次コイル9P及びコンデンサ10が発信動作を行なって一次コイル9Pに交流電流が流れ、これに基づいて二次コイル9Saに高圧の交流電力が誘起され、更に、倍電圧整流回路18により倍電圧整流されて高圧の直流電力がマグネトロン17に供給される。従って、マグネトロン17から調理室内に電磁波エネルギーが供給されて電子レンジ調理が開始される。
【0033】
以上のようにして、高圧電力変換部19に入力電流IDaが流れると、これを変流器20が検出し、その検出電流を電流検出回路25が整流し平滑して電流検出値として制御部26に与える。信号の処理上、入力電流IDaはこれに比例した電圧の電流検出値として制御部26に与えられるが、ここでは、説明を簡単にするために入力電流IDaとして述べるものとする。
【0034】
制御部26は、入力電流IDaと前記初期電流設定値IIとを比較して両者の差がなくなるようにPWM信号のデューティ比を設定し、これに応じて、コンパレータ31はオンオフ1周期でオン時間の大なるゲート信号を出力してIGBT11のゲートに与える。これにより、高圧電力変換部19の入力電流IDaは、図1に示すように、初期電流設定値IIに向って上昇する。その後、入力電流IDaが初期電流設定値IIに近付くと、入力電流IDaと初期電流設定値IIとの差が小になるので、PWM信号のデューティー比が大になり、コンパレータ31からのゲート信号のオンオフ1周期のオン時間が小になる。従って、入力電流IDaは、次第に初期電流設定値IIに収束するようになり、これに応じて、マグネトロン17からの電磁波エネルギーは初期出力値になる。
【0035】
そして、タイマが設定時間T1 の計時動作を終了すると(図1時刻t2 )、制御部26は、入力電流IDaと比較する値を初期電流設定値IIから入力電流設定値IRに切換えるようになり、制御部26からのPWM信号のデューティ比が再び小なって、コンパレータ31からのゲート信号のオン時間が大になり、入力電流IDaは、入力電流設定値IRに向って上昇し、遂には、その入力電流設定値IRに収束するように制御され、これに応じて、マグネトロン17からの電磁波エネルギーは設定出力値になる。
【0036】
尚、制御装置33は、サーミスタ34の検出温度が異常に高い場合にはインバータ回路13のIGBT11のゲート信号をオフにしてマグネトロン17に対する高圧直流電力の供給を停止させるようになっている。
【0037】
一方、制御部26は、加熱動作を開始時(図1時刻t0 )において、サーミスタ34の検出温度が設定温度以上(例えば70℃以上)のときにはタイマに設定時間T2 (例えば3秒)の計時動作を開始させる。その後の制御装置33の動作は前述と同様であり、高圧電力変換部19に入力電流IDbが流れる。この場合、マグネトロン17の温度が高いときには、入力電流IDbの立上りが急峻になるので、入力電流IDbは入力電流IDaのときよりも早く初期電流設定値IIに到達して収束するようになる。そして、制御部26は、タイマが設定時間T2 の計時動作を終了すると(図1時刻t1 )、入力電流IDbを入力電流設定値IRに向って上昇させる。
【0038】
このように、本参考例によれば、制御装置33は、加熱動作開始時において、マグネトロン17からの電磁波エネルギーを設定出力値よりも低い初期出力値とすべく高圧電力変換部19の入力電流IDa、IDbが入力電流設定値IRよりも低い初期電流設定値IIになるようにインバータ回路13のIGBT11を制御するようにしたので、電流検出回路25における整流平滑の時定数(約0.05秒)、制御部26での精度確保のための時間(電源電圧の1周期以上〜電源電圧が50Hzのときには0.02秒以上)及び整流回路30の時定数(約0.05秒)のためにフィードバック制御に遅れがあっても、入力電流設定値IRを高く設定した場合に、入力電流IDa、IDbがオーバーシュートして最大定格値IMを大きく超えてしまうのを抑制することができ、従って、マグネトロン17の定格出力を最大限に利用することができる。
【0039】
しかも、初期電流設定値IIから入力電流設定値IRに切換えるためのタイマの設定時間をT1 、T2 のようにマグネトロン17の温度を検出するサーミスタ34の検出温度が高いほど小となるように可変制御するようにしたので、状況即ちマグネトロン17の温度状況に応じて適切に調理時間の短縮を図ることができる。
【0040】
実施例)
図3は本発明の実施例を示す入力電流特性図であり、電気的構成については、説明の簡略上、図2を参照して説明する。
この実施例においては、制御部26は、のタイマの設定時間をT1 の単一時間に設定するようになっており、代りに、サーミスタ34の検出温度が設定温度未満(例えば70℃未満)のときには初期電流設定値をIIaに設定し、検出温度が設定温度以上(例えば70℃以上)のときには初期電流設定値をIIbに設定するようになっている。この場合、入力電流設定値IRが最大入力電流設定値であったとすると、例えば、初期電流設定値IIaは0.6×IRの値に設定され、初期電流設定値IIbは0.8×IRの値に設定されている。
【0041】
而して、制御装置33は、加熱動作の開始時(図3時刻t0 )において、サーミスタ34の検出温度が設定温度未満の場合には、高圧電力変換部19の入力電流IDaを初期電流設定値IIaに向って上昇させて、遂には、初期電流設定値IIaに収束させるようにインバータ回路13のIGBT11を制御する。そして、制御装置33は、タイマが設定時間T1 の計時動作を終了すると、入力電流IDaが入力電流設定値IRに向って上昇し収束するようにIGBT11を制御する。
【0042】
一方、制御装置33は、加熱動作開始時(図3時刻t0 )において、サーミスタ34の検出温度が設定温度以上の場合には、タイマに設定時間T1 の計時動作を開始させるるとともに、高圧電力変換部19の入力電流IDbを初期電流設定値IIbに向って上昇させて、遂には、初期電流設定値IIbに収束させるようにインバータ回路13のIGBT11を制御する。そして、制御装置33は、タイマが設定時間T1 の計時動作を終了すると、入力電流IDbが入力電流設定値IRに向って上昇し収束するようにIGBT11を制御する。
【0043】
このように、実施例によれば、制御装置33は、加熱動作の開始時においてマグネトロン17からの電磁波エネルギーが設定出力値よりも低い初期出力値とすべく高圧電力変換部19の入力電流IDa、IDbが入力電流設定値IRよりも低い初期電流設定値IIa、IIbになるようにインバータ回路13のIGBT11を制御するようにしたので、フィードバック制御に遅れがあっても、第1の参考例と同様に入力電流IDa、IDbがオーバーシュートして最大定格値IMを大きく超えてしまうのを抑制することができる。
【0044】
しかも、この実施例によれば、制御装置33は、加熱動作の開始時において、マグネトロン17からの電磁波エネルギーが設定出力値より或る一定幅以上接近しないようにしてマグネトロン17の温度を検出するサーミスタ34の検出温度が高いほど初期出力値を大とすべく初期電流設定値IIa、IIbを入力電流設定値IRに対して0.6×IR,0.8×IRの如く低い値に設定するようにしたので、タイマが設定時間T1 計時動作を終了して入力電流IDa、IDbが初期電流設定値IIa、IIbから入力電流設定値IRに向って上昇するときにもオーバーシュートして最大定格値IMを大きく超えることを抑制することができる。
【0045】
そして、制御装置33、はサーミスタ34の検出温度が高くなるほど初期電流設定値をIIa、IIbのように大としてマグネトロン17の電磁波エネルギーの初期出力値が大となるように制御するので、加熱時間の短縮をも図ることができる。
【0047】
(第参考例)
図4は本発明の第参考例を示す作用説明図であり、電気的構成については図2を参照して説明する。
制御装置33の制御部26は、アップダウンカウンタを備えており、このアップダウンカウンタは、マグネトロン17の動作中はアップカウントし、マグネトロン17の停止中はダウンカウントする。従って、ウアップダウンカウンタのカウント値は、マグネトロン17の動作時間と停止時間との差を示すようになる。この場合、マグネトロン17は、動作中は発熱し、停止中は放熱するので、動作時間と停止時間との差はマグネトロン17の温度と密接な関係があり、従って、アップダウンカウンタのカウント値がマグネトロン17の温度と相関がとれるようにアップ/ダウン幅を決めておけば、マグネトロン17の温度を推定することができる。
【0048】
従って、このアップダウンカウンタを第1の参考例のサーミスタ34の代りに用いて、加熱動作開始時において、カウント値が大なるほど(マグネトロン17の動作時間と停止時間との差が大なるほど)制御部26のタイマの設定時間を小となるように可変制御する構成とすれば、サーミスタ34を用いなくても第1の考例と同様の作用効果が得られる。
【0051】
(その他の実施例)
実施例では、サーミスタ34によりマグネトロン17の温度を検出させるようにしたが、代りに、高圧電力変換部19の温度を検出させるようにしてもよい。
その他、本発明は上記し且つ図面に示す実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲内で適宜変形し実施し得ることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】
以上の記述で明らかなように、本発明は次のような効果を奏するものである。
請求項1記載の電子レンジによれば、加熱動作開始時には、電波放射部からの電磁波エネルギーが設定出力値よりも低い初期出力値となるように制限されるので、高圧電力変換部の入力電流のオーバーシュートを抑制することができて、定格出力を最大限に利用できる
【0058】
又、請求項記載の電子レンジによれば、設定出力値に対して或る一定幅以上接近しないようにして温度検出手段の検出温度が高いほど初定出力値を大となるように可変制御するようにしたので、高圧電力変換部の入力電流が電波放射部からの電磁波エネルギーが初期出力値から設定出力値に上昇する場合においてもオーバーシュートすることを防止することができ、しかも、温度検出手段の検出温度が高いほど初期出力値を大とすることにより加熱動作開始時の電磁波エネルギーが大となり、加熱時間の短縮も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の参考例を示す入力電流特性図
【図2】 電気的構成図
【図3】 本発明の実施例を示す図1相当図
【図4】 本発明の第参考例を示す作用説明図
【図5】 従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
図面中、1は交流電源(外部の電源)、8は直流電源回路(電源部)、9は高圧トランス(昇圧手段)、11はIGBT(スイッチング素子)、13はインバータ回路、17はマグネトロン(電波放射部)、19は高圧電圧変換部、20は変流器、25は電流検出回路、26は制御部、0は整流回路、33は制御装置(制御手段)、34はサーミスタ(温度検出手段)を示す。

Claims (1)

  1. 外部から電源が供給される電源部と昇圧手段とを含み、前記電源部からの電力を高圧電力に変換する高圧電力変換部と、
    この高圧電力変換部の出力によって調理室に電磁波エネルギーを放射する電波放射部と、
    この電波放射部或いは高圧電力変換部の温度を検出する温度検出手段と、
    前記高圧電力変換部を制御する制御手段とを具備してなり、
    前記制御手段は、加熱動作開始時に計時手段が計時する設定時間だけ前記電波放射部からの電磁波エネルギーが設定出力値よりも低い初期出力値となるように前記高圧電力変換部を制御し、且つ、前記設定出力値に対して或る一定幅以上接近しないようにして前記温度検出手段の検出温度が高いほど初期出力値を大となるように可変制御することを特徴とする電子レンジ。
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