JP3733766B2 - インタロック付きランプソケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明器具の高出力用蛍光ランプソケット等に使用されるインタロック付きランプソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インタロック付きランプソケットは、板ばね方式で、可動方向はランプ挿入方向(インタロック釦可動方向)である。
【0003】
板ばねの長手可動部の面は、ランプ挿入方向を正面に向く。可動範囲はインタロックのストロークによるが、「オン」するとインタロック釦から離れ、残りの板ばね力で他方の接点に接触する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来のインタロック付きランプソケットは、インタロック釦の可動方向および変位が同じであるため、可動端子の変形も大きく、充分な弾性を持つ板ばねにしないとへたってしまう。
【0005】
このため、板ばねのたわみ方向で、オンストロークを設定しているため、板ばねがへたると、そのまま、オンストロークのばらつきとなるという問題があった。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、オンストロークのばらつきがないインタロック付きランプソケットを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、請求項1記載に係る本発明のインタロック付きランプソケットは、ボディと、当該ボディに取付けられランプと電気的に接続される一対のコンタクトが収納され当該コンタクトの後端にコイルばねが装着される作動体と、前記ボディ又は前記作動体にランプ装脱方向に摺動自在に取り付けられ後端にインタロックばねが装着されたインタロック釦と、前記ボディに取付けられランプ装脱方向に摺動するインタロック釦により開閉される接点部を有する一対のインタロック端子と、前記ボディの後方に取付けられるカバーとを備え、前記作動体の底面側に平坦部を設け、前記インタロック端子は、前記ランプ装脱方向に対してほぼ直角方向に可動する長手可動部を有し、この長手可動部の先端部に前記平坦部に接して前記インタロック端子を前記ボディに組込む際のガイドとなる部位を設け、前記インタロック釦がランプ装脱方向に可動すると当該インタロック釦のインタロック端子制御部により前記インタロック端子の接点部がオン・オフすることを特徴とするものである。
【0013】
上記の構成において、インタロック端子の可動方向をランプ挿入方向にもソケット取付面にも直角方向になるようにしたことにより、インタロック釦が一定のストロークを超えると、インタロック端子の接点部が閉じる方向にインタロック端子が変形し、確実に「オン」することができる。
【0014】
このため、オンストロークが正確になるので、ランプの接触板が、インタロック付きランプソケットのコンタクトに接触したのち、インタロック端子の接点部が「オン」になるように設計することも容易になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図10を参照して本発明の第1参考例に係るインタロック付きランプソケットを説明する。
【0016】
図1はカバーを外した状態で、インタロック釦が押されていない初期の状態を示すものである。
【0017】
インタロック付きランプソケットは、ボディ1と、このボディ1に摺動可能に取付けられる一対のコンタクト75が装着される作動体15と、このボディ1に摺動自在に装着されるインタロック釦30と、このボディ1に係止される一対のインタロック端子45と、このボディ1の裏側に取付けられるカバー60とから構成されている。
【0018】
図2はボディに摺動可能に取付けられる作動体を示すもので、この作動体15は、長手方向に円柱状をした作動体主部16と、この作動体主部16の両側端に長手方向に沿って板状をした一対の位置決めスライド体17,17が一体的にそれぞれ形成している。
【0019】
さらに、作動体主部16の両側には、円形状をしたコイルばね収納部18,18がそれぞれ形成されるとともに、このコイルばね収納部18の先端にはコンタクト75が装着されるスリット状のコンタクト装着部19,19がそれぞれ形成している。
【0020】
また、作動体主部16の下方長手方向に沿って、インタロック釦30が長手方向に沿って前後に摺動するインタロック釦収納凹部20が形成され、両側はインタロック釦ガイド壁20a,20aになっている。
【0022】
図3は作動体と、この作動体に形成された一対のコンタクト装着部に装着されるコンタクトと、このコンタクトの後端に取付けられるコイルばねとを示していてる。
【0023】
コンタクト75は導電板材を打ち抜き略長方形に形成したもので、当該コンタクト75の先端には、ランプの接触板(図示せず)と接触するランプ接触部76を有するとともに、このランプ接触部76の下方にはストッパー部77が形成されている。さらに、コンタクトの後端は、コイルばねが装着される略台形をばね装着部78が形成されている。
【0024】
コンタクト75は、作動体15のコイルばね収納部18から挿入され、先端側に形成しているスリット状のコンタクト装着部19に装着されランプ接触部76が外部に露出するとともに、コンタクトのストッパー部77はコイルばね収納部の先端壁の裏面側に突当たり所定位置に取付けられる。
【0025】
さらに、コイルばね80をコイルばね収納部18に挿入し、当該コイルばね80をコンタクトのばね装着部78に装着する。
【0026】
コイルばね80は、図4に示すように、押圧方向に圧縮するコイルばね主部81と、このコイルばね主部81の一方端から水平に延出する引掛け部82とから構成している。
【0027】
図5および図7は作動体が装着されるボディを示すとともに、図6および図8にはボディの後方に着脱可能に装着されるカバーを示すものである。
【0028】
図5および図7に示すボディ1は、後方開口した円頭部2と、この円頭部2の下方から水平に形成された取付部13とを備えるとともに、円頭部2中心には、作動体の作動体主部16が挿入される円形状の作動体挿入孔3が穿設されている。
【0029】
さらに、作動体挿入孔3の裏面の両側には、後方に向けて立設された断面が略コ字形をなし作動体の位置決めスライド体17,17がスライド係合する作動体ガイド部4,4が対向しそれぞれ形成されている。
【0030】
また、円頭部2の下方両側には、カバー爪用引掛け凹部5,5がそれぞれ形成されるとともに、円頭部2の上側には、カバー頭爪用引掛孔6が穿設されている。さらに、カバー爪引掛部け凹5,5間には、SL端子収納部7が4か所設けられているとともに、これらSL端子収納部7の下面壁部8には、当該SL端子収納部7に対向した位置に電線が挿入されるSL端子用ホッパー孔9がそれぞれ穿設されている。なお、両側に配置されているSL端子用ホッパー孔9,9は、ランプにそれぞれ接続されているとともに、真ん中のSL端子用ホッパー孔9,9は、トランスにそれぞれ接続されている。
【0031】
図6および図8に示すカバー60は、ボディ1の外周に重合し取付けられる前方開口した有底状の円頭部61と、この円頭部61の底面部62には、ボディ1の作動体挿入孔3に装着される作動体15のコイルばね収納部18,18と対向した位置にコイルばね受け凸部63,63がそれぞれ突出形成されるとともに、これらコイルばね受け凸部63,63の下方中央には、インタロック用のコイルばねが挿入するコイルばね装着凹部64が形成されている。
【0032】
さらに、カバーの円頭部61内面上部には、ボディ1の上面部に形成されているカバー頭用引掛け孔6に引掛け嵌合される嵌合凸部65が形成されている。また、カバーの円頭部61の下方両側には、ボディ1の下方両側に形成されているカバー爪用引掛け凹部5,5に引掛けられる嵌合爪66,66がそれぞれ外方に向けて突出形成している。さらに、カバーの円頭部61下方には、ボディ1の下方に形成しているSL端子収納部7の中央部に位置するようにSL端子押え部67が4個それぞれ形成している。
【0033】
図9はインタロック釦を示すもので、このインタロック釦30は合成樹脂などを材料として作られている。
【0034】
このインタロック釦30は、図2に示す作動体15の下方長手方向に沿って形成され当該インタロック釦が摺動自在に装着されるインタロック釦ガイド壁20a,20a間に装着される板状の可動ガイド部31と、作動体の下方長手方向に沿って形成されているインタロック釦収納凹部20に入る可動ガイド部の上面長手方向に沿うとともに当該可動ガイド部の先端から延出形成される略円柱状の口金押え部32と、この口金押え部32と反対側の端部で、且つ、可動ガイド部の下面から後方に向けて円柱状に形成されたインタロックばね受け部33と、このインタロックばね受け部33から前方に向けて板状のインタロック端子制御部34が可動ガイド部の下面から下方に向けて突出形成されるとともに、このインタロック端子制御部34の先端は三角形状に尖った作用部35を備えている。
【0035】
なお、インタロック釦30の口金押え部32は、作用体15のインタロック釦ガイド壁20a,20a間に装着した状態では、作用体の前端壁に穿設された口金押え貫通孔22から外方に突出状態で装着される。
【0036】
図10はインタロック端子を示すもので、このインタロック端子45は、板状でばね性を有するとともに導電性を有する材料から折曲げ形成されるもので、インタロック端子部46と、このインタロック端子部46の根元部に形成されたSL端子55とからなり、当該インタロック端子部46は、基端部47と長手可動部48とから構成され、この長手可動部48は、基端部47から長手方向に沿って下り傾斜する傾斜片部49とこの傾斜片部49の先端から長手方向に向け基端部47に平行に折曲げられ真中に接点部51を有する先端部50とから構成している。
【0037】
SL端子55は、インタロック端子部の基端部47から直角に折曲げ形成された電線受面部56の下方から先方に向けて水平に形成され、電線受面部の下方端に電線が挿入される電線挿入孔57と略U字形に折曲げ形成され電線を圧着固定するSL端子部58とから構成している。
【0038】
図1はカバーを外した状態で、インタロック釦が押されていない初期の状態を示すもので、図1〜図10を参照してインタロック付きランプソケットの組立て方法を説明する。
【0039】
第1ステップとして、図3に示すように、コンタクト75のランプ接触部76を先端にして作動体のコイルばね収納部18に挿入し、当該コンタクトのランプ接触部18をコンタクト装着部19に挿入し装着する。それからコイルばね80をコンタクトの後端側に形成されているばね装着部78に装着する。
【0040】
第2ステップとして、図5に示すボディ1の作動体挿入孔3にコンタクト75とコイルばね80が装着された作動体15を裏面側から挿入するとともに、作動体の両側に形成されている位置決めスライド体17,17をボディの裏面側に対向し立設されている作動体ガイド部4,4内に沿って挿入する。
【0041】
第3ステップとして、図2に示す作動体15の下方に形成されているインタロック釦ガイド壁20a,20a間に、図9に示すインタロック釦30の口金押え部32を前方にして挿入すると、インタロック釦の口金押え部32は、作動体の前方壁に形成されている口金押え貫通孔22に挿入され口金押え部32は外方に突出した状態になる。それから、インタロック釦のインタロックばね受け部33にコイルばね90を装着する。
【0042】
第4ステップとして、ボディ1の下方両側に形成されているSL端子収納部7,7にSL端子(詳細図図示せず)をそれぞれ挿入する。さらに、真中左右に形成されているSL端子収納部7,7に図10に示すインタロック端子45のSL端子55をそれぞれ収納すると、このインタロック端子45の先端に形成されている接点部51は、インタロック釦のインタロック端子制御部34の側壁34aを押圧した状態で取付けられる。
【0043】
それから、コイルばね80の後端に形成されている引掛け部82をボディ1の引掛け溝10に挿入し係止する。
【0044】
最後に、カバー60をボディ1の後方開口部に装着すると、カバーの両側に形成されている嵌合爪66,66は、ボディ1の下方両側に形成されているカバー爪用引掛け凹部5,5に挿入され係止される。同時に、カバーの嵌合凸部65はボディのカバー頭用引掛け孔6に引掛け係止される。
【0045】
本発明の第2参考例に係るインタロック付きランプソケットを図11〜図13を参照して説明する。
【0046】
第2参考例に係るインタロック付きランプソケットは、インタロック端子の接点部が接触又は離間する際に発生するアークの悪影響をなくするもので、第1参考例に係るインタロック端子45を図1111に示す第2のインタロック端子43とするとともに、図9に示すインタロック釦30のインタロック端子制御部34の長さを短くした図13に示すインタロック釦28とする以外は、第1参考例に係るインタロック付きランプソケットと同様な構成からなっている。
【0047】
第2のインタロック端子28は、図11に示すように、板状でばね性を有するとともに導電性を有する材料から折曲げ形成されるもので、インタロック端子部52と、このインタロック端子部52の根元部に形成されたSL端子55とからなり、当該インタロック端子部52は、基端部47と略逆L字形をした長手可動部53とから構成している。
【0048】
この長手可動部53は、基端部47から長手方向に沿って下り傾斜する傾斜片部49と、この傾斜片部49の先端から長手方向に向け基端部47に平行に折曲げられる略逆L字状先端部54とから構成され、この略逆L字状先端部54は、傾斜片部49の長手方向に形成され接点部51を有する先端部50と、この先端部50には作動体と反対側に延出する接点離間部59を有するとともにこの接点離間部59の先端から外方に向け拡開するガイド片部59aが形成されている。
【0049】
第2参考例に係るインタロック付きランプソケットに使用されるインタロック釦28は、図13に示すように、当該インタロック釦のインタロック端子制御部36の長さを第1参考例に係るインタロック端子制御部34より短くしたもので、インタロック端子制御部36の先端は三角形状に尖った作用部35を備えている。
【0050】
図11はインタロック釦のインタロック端子制御部36と第2のインタロック端子43との位置関係を示すもので、インタロック釦28をランプ挿入方向(矢印方向)に摺動させ、第2のインタロック端子43の接点部51を互いに接触させ「オン」した状態を示している。
【0051】
図11に示すように、インタロック端子制御部の作用部35の先端からインタロック端子の接点部51まで接点離間部59の長さだけ離れていることから、インタロック端子の接点部51が、お互いに接触又は離間する際に発生するスパークをインタロック端子制御部36が浴びなくて済む。なお、インタロック付きランプソケットの組立ては、第1参考例に係るインタロック付きランプソケットと同じである。
【0052】
図12はインタロック端子43とインタロック釦の可動中心線と、各インタロック端子の中心で結ばれる面上と、各インタロック端子の中心線との関係を図示したものである。
【0053】
本発明の一実施の形態に係るインタロック付きランプソケットを図14〜図16を参照して説明する。
【0054】
本発明の一実施の形態に係るインタロック付きランプソケットは、インタロック端子の先端をその幅方向にR状に曲げ形成したR部を有する以外は、第1参考例又は第2参考例に係る構成と同じである。
【0055】
図15は図10に示すインタロック端子45の先端で作動体側の幅方向に外側に向けてR状に折曲げてR部38を形成するとともに、このR部38の反対側に外側に向けて拡開するガイド片部39を形成したものである。
【0056】
図16は図11に示す第2のインタロック端子43の先端で作動体側の幅方向に外側に向けてR状に折曲げてR部38を形成するとともに、このR部38の反対側に外側に向けて拡開するガイド片部39を形成したものである。
【0057】
図14に、R部を有するインタロック端子45又は第2のインタロック端子43を組込みインタロック釦をランプ挿入方向に押圧し接点部を接触させた状態を示すインタロック付きランプソケットである。
【0058】
インタロック端子45又は第2のインタロック端子43のR部38の先端は、作動体15の底面側に形成されているインタロック端子摺動部としての平坦部21上を摺動することで、インタロック端子又は第2のインタロック端子の長手可動部48,53が滑らかに動作する。また、このR部38は、ボディ1へのインタロック端子43,45組込み時のガイドにもなり組立性が向上する。
【0059】
本発明の第3参考例に係るインタロック付きランプソケットは、インタロック端子を一方を固定端子とし他方を可動端子で構成したもので図15を参照して説明する。
【0060】
図15はカバーを外した状態で、インタロック釦が押されていない初期の状態を示すものである。
【0061】
インタロック端子43,45は、一方を固定端子とし他方を可動端子としたもので、固定端子用インタロック端子43a,45aと可動端子用インタロック端子43b,45bとで対をなしている。
【0062】
このように、一方を固定端子とし他方を可動端子としたことにより、インタロック釦による制御が片端子だけで良いので、両側可動の場合より、接点位置が固定端子で決まるので安定する。
【0063】
本発明の第4参考例に係るインタロック付きランプソケットを図18および図19を参照して説明する。
【0064】
第4参考例に係るインタロック釦25は、インタロック端子制御部の位置と形状を変更した以外は図9に示すインタロック釦30と同じである。
【0065】
インタロック端子45の接点部51,51をオン・オフするインタロック端子制御部26の作用部27をインタロックばね受け部33側とするとともに、作用部27の形状を略V字状凹部27aに形成したものである。
【0066】
さらに、このインタロック釦25をインタロック付きランプソケットに組込んだ状態では、インタロック端子45の先端は、インタロック釦の略V字状凹部27aの内側に入り込まない位置に配置された状態では、インタロック端子の接点部51,51は、互いに離間した状態になっている。
【0067】
インタロック釦25をランプ装着方向に摺動させると、インタロック端子の先端部が略V字状凹部27aの内側に入り込み、インタロック端子の接点部51,51は互いに接触し、「オン」状態になる位置に略V字状凹部がインタロック釦に形成されている。
【0068】
第4参考例に係るインタロック釦のインタロック端子制御部は、インタロック端子の先端を外側から規制し、内側に撓ませることによりインタロック端子の接点部を「オン」状態にするものである。
【0069】
本発明の第5参考例に係るインタロック付きランプソケットを図20を参照して説明する。
【0070】
第5参考例に係るインタロック付きランプソケットは、インタロック端子の製造方法に係るもので、このインタロック端子45は、SL端子55とインタロック端子部46とを一体に形成したものである。
【0071】
インタロック端子部46は、SL端子55の電線受面部56から略反転曲げしたものであることから、これらSL端子55およびインタロック端子部46を展開すると、図20(C)のように略矩形状になることから、材料ロスの少ないインタロック端子とすることが可能である。
【0072】
次に、上記実施の形態に係るインタロック付きランプソケットの作用を説明する。
【0073】
作動体15の先端にランプ(図示せず)を装着すると、当該ランプの口金が作動体の先端から突出しているインタロック釦の口金押え部32を押圧することにより、インタロック釦は、ランプ装着方向に移動することにより、図1に示すようにインタロック釦は、インタロック釦の後端に装着されているコイルばねに抗して矢印方向に移動することにより、インタロック釦のインタロック端子制御部の側壁に押圧していたインタロック端子の先端に形成される接点部同士が接触することにより「オン」状態になる
【0074】
ランプを取外すと、インタロック釦は、コイルばねの力により矢印と反対側に移動することにより、インタロック端子の先端に形成される接点部は、インタロック釦のインタロック端子制御部により、接点部同士が離間することにより「オフ」状態になる。
【0075】
このように、ボディのSL端子収納部にインタロック端子を組込むことにより、インタロック端子の長手可動部48は、ランプ装着方向に対してほぼ直角方向に可動することから、インタロック端子は、微小ストロークで機能することが可能になる。
【0076】
換言すると、インタロック端子の可動方向をランプ挿入方向にもソケット取付面にも直角方向になるようにしたことにより、インタロック釦が一定のストロークを超えると、インタロック端子が閉じる方向に変形し、確実に「オン」することができる。
【0077】
さらに、「オン」ストロークが正確になるので、ランプ接触部(図示せず)は、作動体に装着された一対のコンタクトに接触したのち、インタロック端子の接点部が「オン」になるように設計することも容易である。
【0078】
第2参考例の構成において、インタロック釦の作用点からインタロック端子の接点部を離した構造にしたので、ランプ挿入方向にインタロック釦が移動し、インタロック端子の接点部が接触した際に発生するスパークをインタロック釦のインタロック端子制御部が浴びなくて済み、インタロック釦のストロークが不確実になることはない。
【0079】
一実施の形態の構成において、インタロック端子又は第2のインタロック端子のR部の先端が、作動体の底面側に形成されている平坦部上を摺動することで、インタロック端子又は第2のインタロック端子の長手可動部が滑らかに動作する。また、このR部は、インタロック端子をボディへ組込む際のガイドになることから、組立性が向上する。
【0080】
第3参考例の構成において、インタロック端子は、一方を固定端子とし他方を可動端子としたので、インタロック釦による制御が片端子だけで良く、両側可動の場合より、接点位置が固定端子で決まるので安定する。換言すれば、固定端子は、簡単な形状で良く、制御部も一点で行うことができ、安定する。
【0081】
第4参考例の構成において、インタロック釦の作用部を略V字状凹部とし、この略V字状凹部でインタロック端子の先端を外側から規制し、内側に撓ませることにより、インタロック端子の接点部を「オン」状態にするもので、ランプ挿入時、インタロック釦が一定の変位をすると、定位置で確実に「オン」することができる
【0082】
第5参考例の構成において、インタロック端子は、SL端子とインタロック端子部とを一体に形成したもので、インタロック端子部は、SL端子の電線受面から略反転曲げしたものであることから、材料ロスの少ないインタロック端子とすることが可能となる。
【0083】
【発明の効果】
以上詳記したように請求項1記載の発明によれば、インタロック端子の可動方向をランプ挿入方向に対して直角方向にしたことにより、ランプ挿入時、インタロック釦が一定変位をすると、定位置で確実に「オン」することができる。
【0085】
更に、請求項1記載の発明によれば、インタロック端子の長手可動部の先端部に、作動体の平坦部に接してインタロック端子をボディに組込む際のガイドとなる部位を設けたので、組立性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1参考例に係るインタロック付きランプソケットのカバーを外した状態でインタロック釦が押されていない初期の状態を示す斜視図。
【図2】 同第1参考例に係るインタロック付きランプソケットの作動体を示すもので、(A)は斜視図。 (B)は平面図。
【図3】 同第1参考例に係るインタロック付きランプソケットの作動体とコンタクトとコイルばねとを示すもので、(A)は作動体を示す斜視図。(B)はコンタクトを示す斜視図。(C)はコイルばねを示す斜視図。
【図4】 同第1参考例に係るインタロック付きランプソケットのコイルばねを示すもので、(A)は斜視図。 (B)は平面図。
【図5】 同第1参考例に係るインタロック付きランプソケットのボディを示す斜視図。
【図6】 同第1参考例に係るインタロック付きランプソケットのカバーを示す斜視図。
【図7】 同第1参考例に係るインタロック付きランプソケットのボディを示す平面図。
【図8】 同第1参考例に係るインタロック付きランプソケットのカバーを示す平面図。
【図9】 同第1参考例に係るインタロック付きランプソケットのインタロック釦を示すもので、(A)は斜視図。 (B)は平面図。
【図10】 同第1参考例に係るインタロック付きランプソケットのインタロック端子を示すもので、(A)は斜視図。 (B)は平面図。
【図11】 本発明の第2参考例に係るインタロック付きランプソケットのインタロック端子とインタロック釦を示す斜視図。
【図12】 同第2参考例に係るインタロック付きランプソケットのインタロック端子の配置関係を示す斜視図。
【図13】 同第2参考例に係るインタロック付きランプソケットのインタロック釦を示すもので、(A)は斜視図。 (B)は平面図。
【図14】 本発明の一実施の形態に係るインタロック付きランプソケットの作動体の平坦部とインタロック端子のR部との関係を示す斜視図。
【図15】 同一実施の形態に係るインタロック付きランプソケットのインタロック端子を示すもので、(A)は斜視図。 (B)は平面図。
【図16】 同一実施の形態に係るインタロック付きランプソケットの他のインタロック端子などを示す斜視図。
【図17】 本発明の第3参考例に係るインタロック付きランプソケットのカバーを外しインタロック端子一方を固定端子とし他方を可動端子とした状態を示す斜視図。
【図18】 本発明の第4参考例に係るインタロック付きランプソケットのカバーを外しインタロック釦に設けられた略V字状凹部を有するインタロック端子制御部を示す斜視図。
【図19】 同第4参考例に係るインタロック釦に設けられた略V字状凹部の部分を示す斜視図。
【図20】 本発明の第5参考例に係るインタロック付きランプソケットのインタロック端子とその製造方法を示すもので、(A)は斜視図。 (B)は平面図。 (C)は展開図。
【符号の説明】
1…ボディ,15…作動体,21…平坦部,26…インタロック端子制御部,27…作用部,27a…略V字状凹部,30…インタロック釦,34…インタロック端子制御部,38…R部,43a…固定端子(固定端子用インタロック端子),43b…可動端子(可動端子用インタロック端子),45…インタロック端子,45a…固定端子(固定端子用インタロック端子),45b…可動端子(可動端子用インタロック端子),46…インタロック端子部,48…長手可動部,50…先端部,51…接点部,53…長手可動部,55…SL端子,56…電線受面,59…接点離間部,60…カバー,75…コンタクト,80…コイルばね,90…インタロックばね(コイルばね)。

Claims (1)

  1. ボディと、
    当該ボディに取付けられランプと電気的に接続される一対のコンタクトが収納され当該コンタクトの後端にコイルばねが装着される作動体と、
    前記ボディ又は前記作動体にランプ装脱方向に摺動自在に取り付けられ後端にインタロックばねが装着されたインタロック釦と、
    前記ボディに取付けられランプ装脱方向に摺動するインタロック釦により開閉される接点部を有する一対のインタロック端子と、
    前記ボディの後方に取付けられるカバーとを備え、
    前記作動体の底面側に平坦部を設け、
    前記インタロック端子は、前記ランプ装脱方向に対してほぼ直角方向に可動する長手可動部を有し、この長手可動部の先端部に前記平坦部に接して前記インタロック端子を前記ボディに組込む際のガイドとなる部位を設け、
    前記インタロック釦がランプ装脱方向に可動すると当該インタロック釦のインタロック端子制御部により前記インタロック端子の接点部がオン・オフすることを特徴とするインタロック付きランプソケット。
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