JP3731199B2 - 車両の情報処理機器収納装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は車両の情報処理機器収納装置に関し、より詳しくは、例えば車内においてファクシミリ装置等の情報処理機器を操作性良く収納する車両の情報処理機器収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の車室内におけるグラブボックスにこの種の情報処理機器収納装置として図6乃至図9に示すものが知られている。
【0003】
この従来の情報処理機器収納装置は、車両の車室内の助手席側において、軸部110を支軸として開閉可能なグラブドアアウタ101を備えたグラブボックス100内に、情報処理機器の一種である図7に示すようなファクシミリ装置150を搭載して構成している。
【0004】
ファクシミリ装置150は、図7に示すように、板状のべース部111上にボルト121を用いてファクシミリ本体151を固定配置するとともに、このべース部111及びファクシミリ本体151をグラブドアアウタ101、グラブドアインナ102により区画されるグラブボックス100内に、上記グラブドアアウタ101側にべース部111が固定される状態で収容し、図8に示すグラブドアアウタ101の閉状態ではファクシミリ装置150の上部がフロント側(エンジンルーム側)に傾倒する状態とし、図9に示すグラブドアアウタ101の開状態ではファクシミリ装置150の上部がリア側(助手席側)に回動する状態となるようにしている。
【0005】
前記ファクシミリ装置150のファクシミリ本体151の助手席側の面には、図7に示すように、発信部153、受信部154が設けられ、フロント側の面には情報記録用のロール紙155が配置され、さらに、ファクシミリ本体151の上部には情報処理のための各種操作を行うキー、ランプ等を列設した操作部156が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の情報処理機器収納装置の場合、単にグラブボックス100内に、上記グラブドアアウタ101側にべース部111が固定される状態でファクシミリ装置150を収容しただけの構成であり、このため、図9に示すグラブドアアウタ101の開状態の場合においても、ファクシミリ装置150の操作部156上の操作スペースS(図9に斜線を付して示す)は、グラブボックス100の上部に配置される音響機器(例えばCDチェンジャー)130等の底部130aに邪魔されて十分に確保できず、この結果、ファクシミリ装置150の操作部156に対する操作者の操作性は必ずしも良好であるとは言えないものであった。
【0007】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、グラブドアの開操作と連動してグラブボックス内の情報処理機器をその操作性が良好な位置まで移動し得る車両の情報処理機器収納装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、車室内に設けたグラブドアを備えたグラブボックス内に、情報処理機器を収納した車両の情報処理機器収納装置において、グラブボックス内に移動可能に収納され一対のレールを両下側部に取り付けたグラブボックスインナーと、グラブボックス両側壁面にグラブドアの開閉に連動して車両の前後方向に回動する状態に支持され回動力をグラブボックスインナーに伝達する一対の第1リンクアームと、一対のスライドガイドを両側部に取り付け、この一対のスライドガイドをグラブボックスインナーに取り付けた一対のレールに各々スライド可能に嵌合させるとともに、情報処理機器を載置したベース部と、グラブボックス内に収納したグラブボックスインナーの開口側の両壁面部により回動可能に支持され、一対の第1リンクアームの車両の前後方向への回動力を受けて回動し、ベース部にその回動力を伝達して、このベース部の一対のスライドガイドを一対のレールに沿ってスライドさせ、情報処理機器を収納位置と操作可能位置とに渡って変位させる一対の第2リンクアームとを有することを特徴とするものである。
【0009】
本発明の車両の情報処理機器収納装置において、グラブドアを閉状態から開状態にすると、このグラブドアの開動作に連動して一対の第1リンクアームが回動し、一対の第1リンクアームの回動力が一対の第2リンクアームに伝達される。
【0010】
一対の第2リンクアームは、一対の第1リンクアームからの回動力を受けて情報処理機器を載置したベース部にその回動力を伝達し、このベース部に取り付けた一対のスライドガイドを、グラブボックスインナーに取り付けた一対のレールに沿って車両リア側にスライドさせ、情報処理機器を収納位置から操作可能位置へと変位させる。
【0011】
これにより、前記情報処理機器は、グラブボックス内の収納位置から、グラブドアが開状態となり上方空間が解放している操作可能位置に円滑に変位することになり、情報処理機器の操作者は従来例のような音響機器等に邪魔されることなくこの情報処理機器の操作を支障なく行うことができる。
【0012】
この情報処理機器を収納位置に戻す時には、グラブドアの開状態から閉状態へ移行する時の回動力が、上述した場合と逆の順に各要素に伝達され、やはり情報処理機器を円滑に収納位置に戻すことができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両の情報処理機器収納装置において情報処理機器を、ファクシミリ装置、パーソナルコンピュータ装置、携帯情報端末等の中から選定するようにしたことを特徴としている。
【0014】
この発明によれば、ファクシミリ装置、パーソナルコンピュータ装置、携帯情報端末等の中から選定されるいずれかの情報処理機器に対して、請求項1記載の車両の情報処理機器収納装置の場合と同様、当該情報処理機器を、グラブボックス内の収納位置と操作可能位置とに渡って円滑に変位させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1乃至図5はこの発明の実施の形態の車両のグラブボックス1及び情報処理機器収納装置50を示す。この情報処理機器収納装置50は、車両の車室内の助手席側において、軸部2を支軸として開閉可能なグラブドアアウタ(グラブドア)3を備えたグラブボックス1内に、従来例と同様に、情報処理機器の一種である図7に示すようなファクシミリ装置150を搭載して構成している。
【0016】
即ち、情報処理機器収納装置50は、グラブボックス1内に回動可能に収納されたファクシミリ装置150収納用であり、一対のレール7を左右両下側部に取り付けたグラブボックスインナー5と、グラブボックス1の両側壁面1a、1bに対して、取り付け軸ピン40を介して中央部が回動可能に支持された略く字形状の一対の第1リンクアーム6と、一対のスライドガイド8を取り付けピン43を介して両側壁板10aに取り付け、この一対のスライドガイド8をグラブボックスインナー5に取り付けた一対のレール7に各々スライド可能に嵌合させるとともに、情報処理機器であるファクシミリ装置150を載置したベース部10とを具備している。
【0017】
また、情報処理機器収納装置50は、グラブボックス1内に収納したグラブボックスインナー5の開口側の両壁面部に取り付け軸ピン40を介して回動可能に支持され、一対の第1リンクアーム6の車両の前後方向への回動力を受けて回動し、前記ベース部10にその回動力を伝達して、このベース部10に取り付けた前記一対のスライドガイド8を一対のレール7に沿ってスライドさせ、ファクシミリ装置150を図2に示す収納位置と図4に示す操作可能位置とに渡って変位させる一対の第2リンクアーム9とを具備している。
【0018】
上記一対のレール7は、C型チャンネル状に形成され、取り付けピン41を介してグラブボックスインナー5の両側面(図5において、取り付け位置を符号a,bを付して示す。)に取り付けられている。
【0019】
また、一対の第1リンクアーム6の一端側に設けた長穴6aは、グラブボックスインナー5の両側面の最深部(フロント側)付近に設けた凸部5aに係合されている。
また、前記一対の第1リンクアーム6の他端側に設けた突出ピン6bを、前記一対の第2リンクアーム9に設けた弧状長穴9aに係合させている。
【0020】
さらに、前記一対の第2リンクアーム9からグラブボックスインナー5側に向けて突出させたピン9bをグラブボックスインナー5に設けた長穴状の案内溝5bを貫通させ、前記ベース部10の側壁板10aにおける車両のフロント側上部の位置に設けた長穴状の受穴10bに係合させている。
【0021】
前記一対の第2リンクアーム9の他端側の軸孔9cは、取り付け軸ピン40を介して前記グラブボックスインナー5の両側面のリア側に回動可能に取り付けられている。
【0022】
次に、上述した構成の情報処理機器収納装置50の作用を説明する。
グラブドアアウタ3の閉状態では、図2に示すように、ファクシミリ装置150はグラブボックス1内のグラブボックスインナー5上で車両のフロント側に傾いた状態で収容されている。
【0023】
この状態から、グラブドアアウタ3を図4に示すように矢印ε方向に開くと、グラブドアアウタ3の回動力を受けたグラブボックスインナー5の凸部5aが、図4に示す矢印α方向に変位し、前記第1リンクアーム6を矢印β方向に回動させる。
【0024】
第1リンクアーム6が矢印β方向に回動すると、この第1リンクアーム6と突出ピン6b、弧状長穴9aを介して係合している第2リンクアーム9が矢印γ方向に回動し、この第2リンクアーム9におけるピン9bが前記案内溝5bに案内されつつ前記ベース部10の受穴10bを介してこのベース部10を矢印δ方向(車両のリア方向)に押し出す。
この結果、前記ベース部10に取り付けたスライドガイド8もレール7内を矢印δ方向にスライドする。
【0025】
このようにして、ファクシミリ装置150を載置したベース部10が、図4に示すように、その上部に設けた操作部156の上方の操作スペースSが解放された位置まで移動することになり、音響機器130等の底部130aに何等邪魔されることなくファクシミリ装置150の操作を行うことが可能となる。
【0026】
ファクシミリ装置150を図2に示す当初の収納位置に戻す時には、グラブドアアウタ3の開状態から閉状態へ移行する時の回動力が、上述した場合と逆の順に上述した情報処理機器収納装置50の各要素に伝達され、このファクシミリ装置150を円滑に図2に示す収納位置に戻すことができる。
【0027】
なお、本実施の形態の情報処理機器収納装置50は、上述したファクシミリ装置150をグラブボックス1内で移動させる場合のほか、ノート型のパーソナルコンピュータ装置や、携帯情報端末等の情報処理機器をグラブボックス1内に収納し、移動させる場合についても適用できる。
【0028】
また、本実施の形態の情報処理機器収納装置50は、グラブボックスに関して適用する他、車両のコンソールボックスに設けて情報処理機器を利用可能とするような構成や、フロントシートの背もたれの背面側に設けて、リアシート側で情報処理機器を利用可能とするような構成も採ることができる。
【0029】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、情報処理機器をグラブボックス内の収納位置から、上方空間が解放している操作可能位置に円滑に移動させることができ、何等支障なくこの情報処理機器の操作を実行できる車両の情報処理機器収納装置を提供することができる。
【0030】
請求項2記載の発明によれば、ファクシミリ装置、パーソナルコンピュータ装置、携帯情報端末等の中から選定されるいずれかの情報処理機器に適用して、各々の操作を支障なく行うことができる車両の情報処理機器収納装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態における車両の車室内のグラブボックスを示す部分斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】本発明の実施の形態による情報処理機器収納装置のグラブドアアウタの開状態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態による車両の情報処理機器収納装置の部分分解拡大斜視図である。
【図6】従来の車両の車室内のグラブボックスを示す部分斜視図である。
【図7】従来の車両の情報処理機器収納装置に収納するファクシミリ装置を示す斜視図である。
【図8】図6のX−X線断面図である。
【図9】従来の車両の情報処理機器収納装置のグラブドア開状態の位置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 グラブボックス
2 軸部
3 グラブドアアウタ
5 グラブボックスインナー
6 第1リンクアーム
7 レール
8 スライドガイド
9 第2リンクアーム
10 ベース部
40 取り付け軸ピン
41 取り付けピン
43 取り付けピン
50 情報処理機器収納装置
130 音響機器
150 ファクシミリ装置
S 操作スペース
【発明の属する技術分野】
この発明は車両の情報処理機器収納装置に関し、より詳しくは、例えば車内においてファクシミリ装置等の情報処理機器を操作性良く収納する車両の情報処理機器収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の車室内におけるグラブボックスにこの種の情報処理機器収納装置として図6乃至図9に示すものが知られている。
【0003】
この従来の情報処理機器収納装置は、車両の車室内の助手席側において、軸部110を支軸として開閉可能なグラブドアアウタ101を備えたグラブボックス100内に、情報処理機器の一種である図7に示すようなファクシミリ装置150を搭載して構成している。
【0004】
ファクシミリ装置150は、図7に示すように、板状のべース部111上にボルト121を用いてファクシミリ本体151を固定配置するとともに、このべース部111及びファクシミリ本体151をグラブドアアウタ101、グラブドアインナ102により区画されるグラブボックス100内に、上記グラブドアアウタ101側にべース部111が固定される状態で収容し、図8に示すグラブドアアウタ101の閉状態ではファクシミリ装置150の上部がフロント側(エンジンルーム側)に傾倒する状態とし、図9に示すグラブドアアウタ101の開状態ではファクシミリ装置150の上部がリア側(助手席側)に回動する状態となるようにしている。
【0005】
前記ファクシミリ装置150のファクシミリ本体151の助手席側の面には、図7に示すように、発信部153、受信部154が設けられ、フロント側の面には情報記録用のロール紙155が配置され、さらに、ファクシミリ本体151の上部には情報処理のための各種操作を行うキー、ランプ等を列設した操作部156が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の情報処理機器収納装置の場合、単にグラブボックス100内に、上記グラブドアアウタ101側にべース部111が固定される状態でファクシミリ装置150を収容しただけの構成であり、このため、図9に示すグラブドアアウタ101の開状態の場合においても、ファクシミリ装置150の操作部156上の操作スペースS(図9に斜線を付して示す)は、グラブボックス100の上部に配置される音響機器(例えばCDチェンジャー)130等の底部130aに邪魔されて十分に確保できず、この結果、ファクシミリ装置150の操作部156に対する操作者の操作性は必ずしも良好であるとは言えないものであった。
【0007】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、グラブドアの開操作と連動してグラブボックス内の情報処理機器をその操作性が良好な位置まで移動し得る車両の情報処理機器収納装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、車室内に設けたグラブドアを備えたグラブボックス内に、情報処理機器を収納した車両の情報処理機器収納装置において、グラブボックス内に移動可能に収納され一対のレールを両下側部に取り付けたグラブボックスインナーと、グラブボックス両側壁面にグラブドアの開閉に連動して車両の前後方向に回動する状態に支持され回動力をグラブボックスインナーに伝達する一対の第1リンクアームと、一対のスライドガイドを両側部に取り付け、この一対のスライドガイドをグラブボックスインナーに取り付けた一対のレールに各々スライド可能に嵌合させるとともに、情報処理機器を載置したベース部と、グラブボックス内に収納したグラブボックスインナーの開口側の両壁面部により回動可能に支持され、一対の第1リンクアームの車両の前後方向への回動力を受けて回動し、ベース部にその回動力を伝達して、このベース部の一対のスライドガイドを一対のレールに沿ってスライドさせ、情報処理機器を収納位置と操作可能位置とに渡って変位させる一対の第2リンクアームとを有することを特徴とするものである。
【0009】
本発明の車両の情報処理機器収納装置において、グラブドアを閉状態から開状態にすると、このグラブドアの開動作に連動して一対の第1リンクアームが回動し、一対の第1リンクアームの回動力が一対の第2リンクアームに伝達される。
【0010】
一対の第2リンクアームは、一対の第1リンクアームからの回動力を受けて情報処理機器を載置したベース部にその回動力を伝達し、このベース部に取り付けた一対のスライドガイドを、グラブボックスインナーに取り付けた一対のレールに沿って車両リア側にスライドさせ、情報処理機器を収納位置から操作可能位置へと変位させる。
【0011】
これにより、前記情報処理機器は、グラブボックス内の収納位置から、グラブドアが開状態となり上方空間が解放している操作可能位置に円滑に変位することになり、情報処理機器の操作者は従来例のような音響機器等に邪魔されることなくこの情報処理機器の操作を支障なく行うことができる。
【0012】
この情報処理機器を収納位置に戻す時には、グラブドアの開状態から閉状態へ移行する時の回動力が、上述した場合と逆の順に各要素に伝達され、やはり情報処理機器を円滑に収納位置に戻すことができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両の情報処理機器収納装置において情報処理機器を、ファクシミリ装置、パーソナルコンピュータ装置、携帯情報端末等の中から選定するようにしたことを特徴としている。
【0014】
この発明によれば、ファクシミリ装置、パーソナルコンピュータ装置、携帯情報端末等の中から選定されるいずれかの情報処理機器に対して、請求項1記載の車両の情報処理機器収納装置の場合と同様、当該情報処理機器を、グラブボックス内の収納位置と操作可能位置とに渡って円滑に変位させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1乃至図5はこの発明の実施の形態の車両のグラブボックス1及び情報処理機器収納装置50を示す。この情報処理機器収納装置50は、車両の車室内の助手席側において、軸部2を支軸として開閉可能なグラブドアアウタ(グラブドア)3を備えたグラブボックス1内に、従来例と同様に、情報処理機器の一種である図7に示すようなファクシミリ装置150を搭載して構成している。
【0016】
即ち、情報処理機器収納装置50は、グラブボックス1内に回動可能に収納されたファクシミリ装置150収納用であり、一対のレール7を左右両下側部に取り付けたグラブボックスインナー5と、グラブボックス1の両側壁面1a、1bに対して、取り付け軸ピン40を介して中央部が回動可能に支持された略く字形状の一対の第1リンクアーム6と、一対のスライドガイド8を取り付けピン43を介して両側壁板10aに取り付け、この一対のスライドガイド8をグラブボックスインナー5に取り付けた一対のレール7に各々スライド可能に嵌合させるとともに、情報処理機器であるファクシミリ装置150を載置したベース部10とを具備している。
【0017】
また、情報処理機器収納装置50は、グラブボックス1内に収納したグラブボックスインナー5の開口側の両壁面部に取り付け軸ピン40を介して回動可能に支持され、一対の第1リンクアーム6の車両の前後方向への回動力を受けて回動し、前記ベース部10にその回動力を伝達して、このベース部10に取り付けた前記一対のスライドガイド8を一対のレール7に沿ってスライドさせ、ファクシミリ装置150を図2に示す収納位置と図4に示す操作可能位置とに渡って変位させる一対の第2リンクアーム9とを具備している。
【0018】
上記一対のレール7は、C型チャンネル状に形成され、取り付けピン41を介してグラブボックスインナー5の両側面(図5において、取り付け位置を符号a,bを付して示す。)に取り付けられている。
【0019】
また、一対の第1リンクアーム6の一端側に設けた長穴6aは、グラブボックスインナー5の両側面の最深部(フロント側)付近に設けた凸部5aに係合されている。
また、前記一対の第1リンクアーム6の他端側に設けた突出ピン6bを、前記一対の第2リンクアーム9に設けた弧状長穴9aに係合させている。
【0020】
さらに、前記一対の第2リンクアーム9からグラブボックスインナー5側に向けて突出させたピン9bをグラブボックスインナー5に設けた長穴状の案内溝5bを貫通させ、前記ベース部10の側壁板10aにおける車両のフロント側上部の位置に設けた長穴状の受穴10bに係合させている。
【0021】
前記一対の第2リンクアーム9の他端側の軸孔9cは、取り付け軸ピン40を介して前記グラブボックスインナー5の両側面のリア側に回動可能に取り付けられている。
【0022】
次に、上述した構成の情報処理機器収納装置50の作用を説明する。
グラブドアアウタ3の閉状態では、図2に示すように、ファクシミリ装置150はグラブボックス1内のグラブボックスインナー5上で車両のフロント側に傾いた状態で収容されている。
【0023】
この状態から、グラブドアアウタ3を図4に示すように矢印ε方向に開くと、グラブドアアウタ3の回動力を受けたグラブボックスインナー5の凸部5aが、図4に示す矢印α方向に変位し、前記第1リンクアーム6を矢印β方向に回動させる。
【0024】
第1リンクアーム6が矢印β方向に回動すると、この第1リンクアーム6と突出ピン6b、弧状長穴9aを介して係合している第2リンクアーム9が矢印γ方向に回動し、この第2リンクアーム9におけるピン9bが前記案内溝5bに案内されつつ前記ベース部10の受穴10bを介してこのベース部10を矢印δ方向(車両のリア方向)に押し出す。
この結果、前記ベース部10に取り付けたスライドガイド8もレール7内を矢印δ方向にスライドする。
【0025】
このようにして、ファクシミリ装置150を載置したベース部10が、図4に示すように、その上部に設けた操作部156の上方の操作スペースSが解放された位置まで移動することになり、音響機器130等の底部130aに何等邪魔されることなくファクシミリ装置150の操作を行うことが可能となる。
【0026】
ファクシミリ装置150を図2に示す当初の収納位置に戻す時には、グラブドアアウタ3の開状態から閉状態へ移行する時の回動力が、上述した場合と逆の順に上述した情報処理機器収納装置50の各要素に伝達され、このファクシミリ装置150を円滑に図2に示す収納位置に戻すことができる。
【0027】
なお、本実施の形態の情報処理機器収納装置50は、上述したファクシミリ装置150をグラブボックス1内で移動させる場合のほか、ノート型のパーソナルコンピュータ装置や、携帯情報端末等の情報処理機器をグラブボックス1内に収納し、移動させる場合についても適用できる。
【0028】
また、本実施の形態の情報処理機器収納装置50は、グラブボックスに関して適用する他、車両のコンソールボックスに設けて情報処理機器を利用可能とするような構成や、フロントシートの背もたれの背面側に設けて、リアシート側で情報処理機器を利用可能とするような構成も採ることができる。
【0029】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、情報処理機器をグラブボックス内の収納位置から、上方空間が解放している操作可能位置に円滑に移動させることができ、何等支障なくこの情報処理機器の操作を実行できる車両の情報処理機器収納装置を提供することができる。
【0030】
請求項2記載の発明によれば、ファクシミリ装置、パーソナルコンピュータ装置、携帯情報端末等の中から選定されるいずれかの情報処理機器に適用して、各々の操作を支障なく行うことができる車両の情報処理機器収納装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態における車両の車室内のグラブボックスを示す部分斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】本発明の実施の形態による情報処理機器収納装置のグラブドアアウタの開状態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態による車両の情報処理機器収納装置の部分分解拡大斜視図である。
【図6】従来の車両の車室内のグラブボックスを示す部分斜視図である。
【図7】従来の車両の情報処理機器収納装置に収納するファクシミリ装置を示す斜視図である。
【図8】図6のX−X線断面図である。
【図9】従来の車両の情報処理機器収納装置のグラブドア開状態の位置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 グラブボックス
2 軸部
3 グラブドアアウタ
5 グラブボックスインナー
6 第1リンクアーム
7 レール
8 スライドガイド
9 第2リンクアーム
10 ベース部
40 取り付け軸ピン
41 取り付けピン
43 取り付けピン
50 情報処理機器収納装置
130 音響機器
150 ファクシミリ装置
S 操作スペース
Claims (2)
- 車室内に設けたグラブドアを備えたグラブボックス内に、情報処理機器を収納した車両の情報処理機器収納装置において、
上記グラブボックス内に移動可能に収納され一対のレールを両下側部に取り付けたグラブボックスインナーと、
グラブボックス両側壁面にグラブドアの開閉に連動して車両の前後方向に回動する状態に支持され回動力を上記グラブボックスインナーに伝達する一対の第1リンクアームと、
一対のスライドガイドを両側部に取り付け、この一対のスライドガイドを上記グラブボックスインナーに取り付けた一対のレールに各々スライド可能に嵌合させるとともに、情報処理機器を載置したベース部と、
上記グラブボックス内に収納したグラブボックスインナーの開口側の両壁面部により回動可能に支持され、上記一対の第1リンクアームの車両の前後方向への回動力を受けて回動し、上記ベース部にその回動力を伝達して、このベース部の上記一対のスライドガイドを上記一対のレールに沿ってスライドさせ、上記情報処理機器を収納位置と操作可能位置とに渡って変位させる一対の第2リンクアームと、
を有することを特徴とする車両の情報処理機器収納装置。 - 前記情報処理機器は、ファクシミリ装置、パーソナルコンピュータ装置、携帯情報端末等の中から選定されたものであることを特徴とする、請求項1記載の車両の情報処理機器収納装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP26239999A JP3731199B2 (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | 車両の情報処理機器収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26239999A JP3731199B2 (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | 車両の情報処理機器収納装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001080427A JP2001080427A (ja) | 2001-03-27 |
JP3731199B2 true JP3731199B2 (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=17375243
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