JPH10121833A - 収納ボックスリッドの開閉装置 - Google Patents

収納ボックスリッドの開閉装置

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JPH10121833A
JPH10121833A JP8283852A JP28385296A JPH10121833A JP H10121833 A JPH10121833 A JP H10121833A JP 8283852 A JP8283852 A JP 8283852A JP 28385296 A JP28385296 A JP 28385296A JP H10121833 A JPH10121833 A JP H10121833A
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JP
Japan
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lid
opening
swing
moving member
box body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8283852A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Teraoka
晋 寺岡
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Daikyo Nishikawa Corp
Original Assignee
Nishikawa Kasei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用グローブボックス5のボックス本体
6の開口7を揺動リッド8により開閉する場合に、リッ
ド8が閉じ姿勢のまま手前側にスライド移動した後に回
動して開く動作を比較的簡単な構造で確実にかつ容易に
行わせる。 【解決手段】 ボックス本体6の左右側面に上下1対の
スライダ27,28を支持し、下側スライダ27の後端
部に直接、また上側スライダ28の後端部に連結リンク
33を介してそれぞれリッド8を連結する。両スライダ
27,28同士を、上端がボックス本体6のガイド24
により案内される揺動レバー39にて連結し、リッド8
の開度が小のとき両スライダ27,28の前後移動によ
りリッド8をスライドさせ、リッド8の開度が大きくな
ると揺動レバー39をガイド24の案内により下端回り
に回動させて上側スライダ28のみスライドさせ、停止
した下側スライダ27の後端回りにリッド8を回動させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボックス本体の開
口をリッドにより開閉するようにした収納ボックスリッ
ドの開閉装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のインストルメントパネ
ルに設けられるグローブボックスの開口をリッドにより
開閉する場合、そのリッドがインストルメントパネルの
一部を構成するので、その肉厚が厚くなり、このことに
起因して、リッドの開き操作時にリッド周縁部がインス
トルメントパネルの開口部周縁と干渉することがある。
この干渉を避けるために、閉じ状態にあるリッドとイン
ストルメントパネル開口部の周縁との間に比較的大きな
間隙を形成して、開き動作するリッドが開口部周縁に接
触しないようにする必要がある。
【0003】しかし、こうした構造では、リッドの閉じ
状態で、インストルメントパネルの開口部周縁との間に
大きな間隙が露出するので、外観上の見映えが悪いとい
う難がある。特に、インストルメントパネルのデザイン
等の理由から、リッド形状が単なる矩形状ではなく、例
えば台形状であったりすると、上記干渉を避けるための
間隙は大きくなる。従って、リッドやインストルメント
パネルのデザインの自由度が制限されることとなる。
【0004】そこで、従来、リッドを開くときには、ま
ず、リッドを元の閉じ姿勢のままで手前側にスライド移
動させ、その後にリッドを回動させて開くようにする構
造が提案されている。例えば、実開平5―40042号
公報に開示されるものでは、第1及び第2の2本の揺動
アームの一端同士を揺動可能に連結し、第1揺動アーム
の他端をボックス本体に、また第2揺動アームの他端を
リッドにそれぞれ連結し、ボックス本体に第2揺動アー
ムを案内するガイド溝を形成し、リッドをその開き操作
の初期に両アーム間の角度がリッド閉じ状態よりも大き
くなり、その後、第1揺動アームのボックス本体への支
持位置を中心に回動させるようになされている。
【0005】また、実開平5―37591号公報に示さ
れるものでは、ボックス本体の左右両側において1対の
リンクの各々の上端をボックス本体に、また下端をイン
ストルメントパネルにそれぞれ回動可能に連結し、両リ
ンクをばね部材により互いに接近又は離隔方向に付勢す
るようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、いずれも、リッドを閉じ姿勢のままで手前側
にスライド移動させた後に回動させて開くという要求を
確実に満たすには今一つ不十分であり、改良の余地があ
った。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記の如きグローブボックスのリッド
等、収納ボックスリッドの開閉装置に工夫を凝らすこと
により、そのリッドが閉じ姿勢のまま手前側にスライド
移動した後に回動して開くという動作を、そのリッド固
定側の形状等に左右されることなく比較的簡単な構造で
確実にかつ容易に行わせるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、固定側に1対の移動部材をスライ
ド移動可能に支持し、その両移動部材の端部にリッドを
揺動可能に連結する。また、両移動部材同士を揺動レバ
ーによって連結する。そして、両移動部材の同時のスラ
イド移動によってリッドが手前側に閉じ姿勢保持のまま
引き出されるようにし、所定量だけリッドが引き出され
ると、その後は、揺動レバーを回動させながら一方の移
動部材のみを引き続きスライド移動させることにより、
リッドが回動するようにした。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、ボック
ス本体の開口を揺動するリッドにより開閉するようにし
た収納ボックスリッドの開閉装置が対象である。
【0010】そして、固定側にボックス本体の開口側及
び奥部側を結ぶ方向にスライド移動可能に支持され、ボ
ックス本体開口側の端部を上記リッドの揺動中心の位置
に対し該リッドが揺動可能となるように連結した第1移
動部材と、固定側に第1移動部材と所定間隔をあけた状
態で第1移動部材の移動方向と平行にスライド移動可能
に支持され、かつ係止部を有し、ボックス本体開口側の
端部を上記リッドにおいて上記第1移動部材の連結位置
よりも揺動端側の位置に対し連結リンクを介して該連結
リンク及び上記リッドが揺動可能となるように連結した
第2移動部材とを設ける。
【0011】さらに、一端部が上記第1移動部材に揺動
可能に連結され、中間部に上記第2移動部材の係止部と
係合する長さ方向に延びる係合部を有する揺動レバーを
設けるとともに、固定側に、上記揺動レバーの他端部に
係合するガイドを設ける。そして、このガイドは、ボッ
クス本体の奥部側に位置しかつ上記第1及び第2移動部
材の移動方向と平行に延びる平行部と、ボックス本体の
開口側に位置しかつ該ボックス本体の開口に近付くに連
れて移動部材側に向かうように傾斜する傾斜部とを有す
る構成とする。
【0012】上記の構成により、閉じ位置にあるリッド
を開くとき、そのリッドをボックス本体の開口から離れ
るように手前側に引き操作すると、リッドが各々のボッ
クス本体開口側に揺動可能に連結されている第1及び第
2移動部材が共に手前側(ボックス本体開口側)に移動
する。また、揺動レバーの一端部は第1移動部材に連結
され、中間部は第2移動部材に係合されているので、こ
の揺動レバーは他端部をガイドの平行部に案内されなが
ら揺動することなく両移動部材に追従して手前側に移動
する。このことで、リッドは元の閉じ姿勢のままで手前
側にスライド移動する。
【0013】その後、上記揺動レバーの他端部がガイド
の傾斜部に移動すると、第1移動部材の移動が停止し
て、第2移動部材のみのスライド移動が継続され、揺動
レバーはその第1移動部材との連結部(一端部)を中心
として回動する。このとき、揺動レバーの中間部にレバ
ー長さ方向に延びる係合部が設けられ、この係合部に第
2移動部材の係止部が係合しているので、係止部が係合
部内で移動することで、上記揺動レバーの回動が支障な
く行われる。このことで、リッドは第1移動部材のボッ
クス本体開口側である揺動中心回りに、揺動端がボック
ス本体の開口側端から離れるように回動する。
【0014】以上により、リッドは元の閉じ姿勢のまま
で手前側にスライド移動した後に回動して開口を開く開
き動作が行われる。尚、リッドを閉じるときには、上記
開き動作と逆の動作が行われる。
【0015】したがって、このようにリッドの開度が小
さいときには両移動部材を同時にスライドさせ、リッド
の開度が大きくなると、一方の移動部材のみをスライド
させて、停止した移動部材の端部を中心としてリッドを
回動させるので、リッドが閉じ姿勢のまま手前側にスラ
イド移動した後に回動して開くという動作を、リッド固
定側の形状等に左右されることなく比較的簡単な構造で
確実にかつ容易に行わせることができる。
【0016】請求項2の発明では、上記揺動レバーの他
端部がガイドの平行部に係合しているときに、該揺動レ
バーの移動に追従しながら揺動レバーの揺動を阻止する
ストッパを設ける。
【0017】こうすると、リッドを姿勢の変化なくスラ
イド移動させているときに、揺動レバーの揺動を阻止し
て、その揺動に伴うがたの発生を防止でき、リッドをス
ムーズにスライド移動させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1及び図2において、1は自動
車の車室前端(尚、この実施形態において「前」は自動
車の車体前側を、また「後」は車体後側をそれぞれ表す
ものとする)に配設されたインストルメントパネルで、
このインストルメントパネル1には所定形状(図示例で
は矩形状)の開口部2が形成され、この開口部2奥側の
インストルメントパネル1内には収納ボックスとしての
グローブボックス5が配設されている。このグローブボ
ックス5は、自動車の車体前側(図2で左側)に向かっ
て下方に傾斜するように配置されてインストルメントパ
ネル1に取付固定された矩形箱状のボックス本体6(本
発明でいう固定側を構成している)を備えている。この
ボックス本体6の開口7は後側つまり車室内側に向いて
いて、この開口7側の端部により上記インストルメント
パネル1の開口部2が塞がれている。そして、ボックス
本体6の開口7はインストルメントパネル1の開口部2
と共に、下端部の揺動中心回りに後回り及び前回りに揺
動するリッド8により開閉されるようになっている。
【0019】上記リッド8は、上記開口部2を閉じてイ
ンストルメントパネル1の一部となるもので、ボックス
本体6の左右側面にそれぞれ取付固定した左右のリッド
開閉機構10,10によって揺動して開閉される。この
両リッド開閉機構10,10は互いに同じ構造であり、
箱形状のケース11を有する。このケース11は内外の
ケース半体12,13に2分割され、各ケース半体1
2,13の上端部後側及び前端部の上下両側には各々貫
通状の取付孔14を有する3つの取付ブラケット15,
15,…が突設されており、この両ケース半体12,1
3を重ねるように組み立てて各々の対応する取付ブラケ
ット15,15同士の取付孔14,14にビス16を挿
通し、そのビス16をボックス本体6の側面に突設した
ボス部6aに螺合締結することで、ケース11がボック
ス本体6に一体的に取付固定されている。
【0020】図3及び図4にも示すように、上記各ケー
ス半体12,13の内面(相対するケース半体13,1
2との対向面)には、ケース半体12,13の下端部に
位置してボックス本体6の開口7側及び奥部側を結ぶ開
閉方向に延びる下側レール18と、ケース半体12,1
3の上下中間部に位置して上記下側レール18と平行に
上記開閉方向に延びる上側レール19と、この上側レー
ル19よりも上側つまりケース半体12,13の上端部
に位置する突条からなるガイド24とが一体に形成され
ている。上記各レール18,19は上下2本の突条2
0,20を両者間に所定の間隔の案内溝21を形成する
ように配置したもので、両ケース半体12,13を一体
に組み立てたときに、内側ケース半体12の各レール1
8,19の案内溝21,21が相手側の外側ケース半体
13の対応するレール18,19の案内溝21,21と
一定の間隔をあけて平行に対向するようになっている。
【0021】そして、図5に拡大して示すように、上記
各下側レール18の後端部における突条20,20同士
が連続されて、その下側レール18の案内溝21の後端
部が閉塞されており、この閉塞部により後述の下側スラ
イダ27の開き方向の後端位置を規制する下側規制部2
2が形成されている。
【0022】一方、上記ガイド24は、前側つまりボッ
クス本体6の奥部側に位置しかつ上記各レール18,1
9の案内溝21(後述する下側及び上側スライダ27,
28の移動方向)と平行に延びる所定長さの平行部24
aと、この平行部24aに連続するように後側つまりボ
ックス本体6の開口7側に位置し、かつ該ボックス本体
6の開口7に近付くに連れて下方すなわちレール18,
19側(スライダ27,28側)に向かうように彎曲し
て傾斜する傾斜部24bとを備えている。また、このガ
イド24の後端部には、そのガイド24を上側に向かっ
た後に前側に折り返してなる形状の上側規制部25が傾
斜部24bに連続して形成されており、この上側規制部
25内に後述の揺動レバー39上端のスライドピン41
を嵌合することで、そのスライドピン41の後方向のス
ライド移動を規制する。また、この上側規制部25にお
ける前端の入口部25aは、ガイド24の先端部を彎曲
させることで後端の奥部よりも間隔の狭い絞られた形状
に形成されており、スライドピン41が後述のばね43
の付勢力により上側規制部25内から出て前方に戻る動
きに抵抗を与えて、リッド8を全開位置に保持するよう
にしている。
【0023】上記両ケース半体12,13の下側レール
18,18の案内溝21,21間には第1移動部材とし
ての下側スライダ27がボックス本体6の開口7側及び
奥部側を結ぶ上記開閉方向にスライド移動可能に嵌合支
持されている。また、上側レール19,19の案内溝2
1,21間には第2移動部材としての上側スライダ28
が上記下側スライダ27と所定間隔をあけた状態で上記
開閉方向(下側スライダ27の移動方向と平行な方向)
にスライド移動可能に嵌合支持されている。すなわち、
これら各スライダ27,28の左右側面にはそれぞれ各
レール18,19の案内溝21に嵌合される突条からな
る内外の摺動部27a,27a及び28a,28aが突
設されており、この各摺動部27a,28aを案内溝2
1内で摺動させることで、スライダ27,28がレール
18,19に沿ってスライドする。尚、上記下側スライ
ダ27の前後長さは上側スライダ28よりも長く、リッ
ド8が全閉位置にあるときには、下側スライダ27の後
端部(ボックス本体6の開口7側の端部)はボックス本
体6の開口7の位置よりも後側に、また上側スライダ2
8の後端部は同開口7の位置よりも前側にそれぞれ位置
している。また、図3及び図4に示す如く、上記各スラ
イダ27,28の外側(図3及び図4で左側)の摺動部
27a,28aはその全体が外側ケース半体13におけ
るレール18,19の案内溝21,21に嵌合されてい
るが、内側(図3及び図4で右側)の摺動部27a,2
8aの突出高さは上記外側摺動部27a,28aよりも
大きく設定されていて、その先端部のみで内側ケース半
体12におけるレール18,19の案内溝21,21に
嵌合されている。
【0024】上記下側スライダ27の後端部(ボックス
本体6の開口7側の端部)には左右水平方向に延びるピ
ン孔27bが貫通形成され、一方、上側スライダ28の
同端部にはその内側面に左右水平方向のピン部28bが
一体に突設されている(尚、このピン部28bの構造
は、後述する軸部36,37の構造と同様である)。
【0025】図1及び図2に示すように、上記リッド8
前面の左右側端部(左側のみを示す)には、リッド8下
端部における揺動中心となる位置に位置する下側リッド
ブラケット30と、この下側リッドブラケット30の上
側に上記上下両側のスライダ27,28と同じ間隔をあ
けて位置する上側リッドブラケット31とがそれぞれ左
右に対応して突設され、これらリッドブラケット30,
31にはそれぞれ左右水平方向のピン孔30a,31a
が貫通形成されている。そして、上記下側リッドブラケ
ット30と上記下側スライダ27の後端部(ボックス本
体開口7側の端部)とは、各々のピン孔30a,27b
同士に挿通される連結ピン32によりリッド8が下側ス
ライダ27に対し揺動可能となるように連結されてい
る。また、33は中間部が上側に折れ曲がった略く字形
状の連結リンクで、この連結リンク33の前後両端部に
はそれぞれ左右水平方向のピン孔33a,33bが形成
されている。上記上側リッドブラケット31と上記連結
リンク33の後端部とは、各々のピン孔31a,33b
同士に連結ピン34が挿通されてリッド8が連結リンク
33に対し揺動可能となるように連結されている。連結
リンク33の前端部は上記上側スライダ28の後端部
に、ピン部28bのピン孔33aへの嵌合によって連結
リンク33及びリッド8が上側スライダ28に対し揺動
可能となるように連結されている。以上の構造により、
各スライダ27,28がレール18,19の案内溝21
を摺動することで、リッド8が前後方向(開閉方向)に
スライド移動するようになっている。
【0026】図6に拡大詳示するように、上記下側及び
上側スライダ27,28の各前端部近傍における内側摺
動部27a,28aの一部はそれぞれ切り欠かれ、その
切欠部35の中央部には左右水平方向に延びる軸部3
6,37が切欠部35両側の摺動部27a,28aと一
定のスペースをあけた状態で一体に突設されている。こ
の軸部36,37の突出高さは切欠部35両側の摺動部
27a,28aよりも低く、その先端には摺動部27
a,28aが切欠部35両側の摺動部27a,28aと
同じ高さとなるように一体に形成されている。
【0027】そして、上記下側スライダ27の軸部36
には、上下方向に延びる板状の揺動レバー39の下端部
がそのピン孔39aに軸部36を嵌合することで鉛直面
内で揺動可能に連結されている。この揺動レバー39の
中間部には長さ方向に延びる係合部としての長孔40が
形成され、この長孔40には上記上側スライダ28の軸
部37(係止部)が摺動可能に係合されている。尚、揺
動レバー39は、軸部36,37と切欠部35両側の摺
動部27a,28aとの間のスペースに嵌装されて揺動
する。
【0028】また、揺動レバー39の上端部には左右水
平方向に延びるスライドピン41が一体に形成され、こ
のスライドピン41はその両端部にて上記各ケース半体
12,13のガイド24,24にその上側に位置した状
態で係合している。さらに、図2に示すように、上記ス
ライドピン41とケース11に突設したばね止め11a
との間には引張ばね43が伸装されている。そして、リ
ッド8を全閉位置からばね43の付勢力に抗して後方に
引っ張って開くときには、まず、スライドピン41をガ
イド24の平行部24aに沿って摺動させることで、揺
動レバー39を上下両側のスライダ27,28と直交す
る方向に保持しながら、該両スライダ27,28を揺動
レバー39と共に同時に後退移動させて、リッド8を閉
じ姿勢のままで後方にスライドさせ、その後、下側スラ
イダ27が下側レール18の下側規制部22に当接して
移動不能になると、スライドピン41をガイド24の傾
斜部24bに沿って摺動させることで、揺動レバー39
を下端のピン孔39a(下側スライダ27の軸部36)
を中心として回動させかつ長孔40で上側スライダ28
の軸部37を摺動させながら、上側スライダ28のみを
後退移動させ、リッド8を下側スライダ27との連結点
である連結ピン32を中心として後回り(図2で時計回
り方向)に回動させ、リッド8の全開位置では、スライ
ドピン41をガイド24後端の上側規制部25に停止保
持してその全開位置を保持するようにしている。
【0029】さらに、上記下側スライダ27にはその前
端部から直角に上方に延びる立上がり形状のストッパ2
9が一体に形成されている。このストッパ29は途中で
ボックス本体6側に折れ曲がって、その上端部は上記揺
動レバー39の前側に位置しており、揺動レバー39上
端のスライドピン41がガイド24の平行部24aに係
合しているときに、ストッパ29を揺動レバー39の移
動に追従させながら該ストッパ29により揺動レバー3
9の前面をばね43による前方付勢力に抗して後方に押
して、その揺動を阻止するようにしている。尚、図2
中、8aはリッド8の後面(表面)の上端部寄りに形成
された開閉操作用の把持部である。
【0030】次に、上記実施形態の作動について図7〜
図9に沿って説明する。リッド8が全閉位置にあると
き、図7に示す如く、リッド8の後面(表面)は周りの
インストルメントパネル1の表面と面一状態にある。下
側及び上側スライダ27,28はいずれも前端位置にあ
り、揺動レバー39は両スライダ27,28に直交した
姿勢にある。また、この揺動レバー39の上端のスライ
ドピン41はガイド24の平行部24aの前端位置に位
置している。
【0031】この全閉位置からリッド8を開くとき、そ
の把持部8aを把持してリッド8を引張ばね43の付勢
力に抗して手前側に引き操作する。このことで、図8に
示すように、リッド8に各々の後端部(ボックス本体6
の開口7側)が連結されている下側及び上側スライダ2
7,28が共に後方(手前側)に移動する。また、上記
揺動レバー39の下端部は下側スライダ27にその軸部
36により連結され、中間部は上側スライダ28に揺動
レバー39の長孔40と上側スライダ28の軸部37と
の係合によって連結されているので、揺動レバー39は
上端部のスライドピン41をガイド24の平行部24a
に案内されて、揺動することなく両スライダ27,28
に追従して後側に移動する。このことで、リッド8は元
の閉じ姿勢のままで手前側にスライド移動することとな
る。
【0032】そのとき、上記下側スライダ27の前端部
には上端部で揺動レバー39の中間部に当接するストッ
パ29が形成されているので、上記スライドピン41が
ガイド24の平行部24aをスライドしてリッド8が閉
じ姿勢のままで後方に移動する間、上記ストッパ29が
揺動レバー39をその移動に追従しながら前側から押し
て揺動レバー39の揺動を阻止するようになる。その結
果、揺動レバー39が揺動する場合の如きがたの発生が
なく、リッド8をスムーズにスライド移動させることが
できる。
【0033】その後、さらにリッド8が後方に移動して
上記揺動レバー39上端のスライドピン41がガイド2
4後側の傾斜部24bに差し掛かると、図9に示すよう
に、下側スライダ27の後端部が下側レール18の下側
規制部22に当接して、下側スライダ27がそれ以上ス
ライド移動できなくなり、この状態の後、上側スライダ
28のみが継続して後側にスライド移動する。このた
め、揺動レバー39はその下側スライダ27との連結部
たる下端の軸部36を中心として後回りに回動する。こ
のことで、リッド8は上端部がボックス本体6の後端
(開口7側の端)から離れるように下側スライダ27後
端部との連結部である連結ピン32を中心に後回りに回
動する。
【0034】このとき、揺動レバー39の中間部にレバ
ー長さ方向に延びる長孔40が形成され、この長孔40
に上側スライダ28中間部の軸部37が係合して、この
軸部37が長孔40内で摺動することで、揺動レバー3
9の回動が支障なく行われる。
【0035】また、連結リンク33の中間部が上方に略
く字状に折り曲げられているので、この連結リンク33
と下側スライダ27との干渉を回避しながら、リッド8
を大きく回動させて、そのリッド8の全開位置の開度を
大きくすることができる。
【0036】以上により、リッド8は開き動作時、一
旦、元の閉じ姿勢のままで手前側にスライド移動し、そ
の後に回動してボックス本体6の開口7(インストルメ
ントパネル1の開口部2)を開く動作が行われる。ま
た、リッド8を閉じるときには、上記開き動作と逆の動
作が行われる。
【0037】したがって、このようにリッド8の開度が
小さいときには両スライダ27,28を同時にスライド
させ、リッド8の開度が大きくなると、下側スライダ2
7を停止させて上側スライダ28のみをスライドさせ、
この停止した下側スライダ27の後端部を中心にしてリ
ッド8を回動させるので、リッド8(インストルメント
パネル1)の肉厚が厚かったり、或いはリッド8(イン
ストルメントパネル開口部2)の形状が特殊の形状であ
ったりしても、リッド8とインストルメントパネル1の
開口部2周縁との間隙を大きくせず、リッド8周囲の外
観見映えを向上させつつ、リッド8を開閉することがで
き、リッド8が閉じ姿勢のまま手前側にスライド移動し
た後に回動して開くという動作が、インストルメントパ
ネル1やその開口部2の形状等に左右されることなく比
較的簡単な構造で確実にかつ容易に行われる。
【0038】尚、上記実施形態では、下側スライダ27
の前端部にストッパ29を一体に形成しているが、この
ストッパを上側スライダ28の前端部に形成してもよ
く、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができ
る。
【0039】また、上記実施形態では、左右のケース1
1,11をボックス本体6とは別に形成し、その各々の
ケース半体12,13をスライダ27,28や揺動レバ
ー39等を介在させた状態で重ねてビス16,16,…
によりボックス本体6に取付固定しているが、この各ケ
ース11をボックス本体6に取り付けずにインストルメ
ントパネル1(固定側)に取り付けてもよい。また、ケ
ース11の内側ケース半体12のみをボックス本体6と
一体に形成することもできる。
【0040】また、上記実施形態では、各スライダ2
7,28をレール18,19の案内溝21,21に嵌合
して前後方向に摺動させるようにしているが、こうした
案内溝21へのスライダ27,28の嵌合構造以外の他
の構造を用いて、移動部材を前後方向に移動させるよう
にしてもよい。また、揺動レバー39の長孔40の代わ
りに長溝を設けてもよく、上側スライダ28の係止部に
摺動可能に係合するものであればよい。
【0041】さらに、上記実施形態では、自動車のイン
ストルメントパネル1に設けるグローブボックス5のリ
ッド開閉装置について説明しているが、本発明は、その
他、自動車用コンソールボックスや自動車以外の用途の
収納ボックスのリッド開閉装置にも適用することができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、ボックス本体の開口を揺動するリッドにより開
閉する場合において、固定側に1対の移動部材をスライ
ド移動可能に支持して、その両移動部材の端部にリッド
を揺動可能となるように連結し、両移動部材同士をガイ
ドにより案内される揺動レバーによって連結し、リッド
の開度が小さいときには両移動部材を同時にスライドさ
せ、リッドの開度が大きくなると、揺動レバーをガイド
により案内しながら回動させて一方の移動部材のみをス
ライドさせ、停止側の移動部材の端部を中心にリッドを
回動させるようにしたことにより、リッドが閉じ姿勢の
まま手前側にスライド移動した後に回動して開口を開く
という動作を、リッド固定側の形状等に左右されること
なく比較的簡単な構造で確実にかつ容易に行わせること
ができ、ボックスリッドの開閉装置の作動安定性や使用
性の向上を図ることができる。
【0043】請求項2の発明によると、揺動レバーの他
端部がガイドに案内されてリッドがスライド移動してい
るとき、揺動レバーの揺動を阻止するストッパを設けた
ことにより、揺動レバーの揺動に伴うがたの発生を防い
で、リッドのスムーズなスライド移動を確保することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るリッド開閉装置の全体
構成を示す分解斜視図である。
【図2】リッド開閉装置を外側ケース半体を取り外した
状態で示す断面図である。
【図3】図2のIII −III 線拡大断面図である。
【図4】図2のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】下側スライダのレールに対する嵌合構造及び下
側規制部の構造を示す拡大斜視図である。
【図6】下側及び上側スライダにそれぞれ設けられる軸
部の構造を示す拡大斜視図である。
【図7】リッドが全閉位置にある状態を示す図2相当図
である。
【図8】リッドが手前側に引き出された状態を示す図2
相当図である。
【図9】リッドが全開位置にある状態を示す図2相当図
である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル 5 グローブボックス(収納ボックス) 6 ボックス本体 7 開口 8 リッド 10 リッド開閉機構 18,19 レール 22 下側規制部 24 ガイド 24a 平行部 24b 傾斜部 25 上側規制部 27 下側スライダ(第1移動部材) 28 上側スライダ(第2移動部材) 29 ストッパ 33 連結リンク 36 軸部 37 軸部(係止部) 39 揺動レバー 40 長孔(係合部) 41 スライドピン 43 引張ばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボックス本体の開口を揺動するリッドに
    より開閉するようにした収納ボックスリッドの開閉装置
    であって、 固定側にボックス本体の開口側及び奥部側を結ぶ方向に
    スライド移動可能に支持され、ボックス本体開口側の端
    部を上記リッドの揺動中心の位置に該リッドが揺動可能
    になるように連結した第1移動部材と、 固定側に上記第1移動部材と所定間隔をあけた状態で第
    1移動部材の移動方向と平行にスライド移動可能に支持
    され、かつ係止部を有し、ボックス本体開口側の端部を
    上記リッドにおいて上記第1移動部材の連結位置よりも
    揺動端側の位置に連結リンクを介して該連結リンク及び
    上記リッドが揺動可能になるように連結した第2移動部
    材と、 一端部が上記第1移動部材に揺動可能に連結され、中間
    部に上記第2移動部材の係止部と係合する長さ方向に延
    びる係合部を有する揺動レバーと、 固定側に設けられ、上記揺動レバーの他端部に係合する
    ガイドとを備え、 上記ガイドは、ボックス本体の奥部側に位置しかつ上記
    第1及び第2移動部材の移動方向と平行に延びる平行部
    と、ボックス本体の開口側に位置しかつ該ボックス本体
    の開口に近付くに連れて移動部材側に向かうように傾斜
    する傾斜部とを備えていることを特徴とする収納ボック
    スリッドの開閉装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の収納ボックスリッドの開閉装
    置において、 揺動レバーの他端部がガイドの平行部に係合していると
    きに、該揺動レバーの移動に追従しながら揺動レバーの
    揺動を阻止するストッパが設けられていることを特徴と
    する収納ボックスリッドの開閉装置。
JP8283852A 1996-10-25 1996-10-25 収納ボックスリッドの開閉装置 Withdrawn JPH10121833A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2522837A (en) * 2013-12-04 2015-08-12 Daimler Ag Glove box for a vehicle
CN110143168A (zh) * 2018-02-11 2019-08-20 上汽通用五菱汽车股份有限公司 一种仪表板置物盒
KR20230124158A (ko) * 2022-02-17 2023-08-25 영풍전자(주) 투 스텝 원터치 도어 구조체

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