JP3730048B2 - 合成樹脂製咬合具付袋体 - Google Patents
合成樹脂製咬合具付袋体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3730048B2 JP3730048B2 JP12095899A JP12095899A JP3730048B2 JP 3730048 B2 JP3730048 B2 JP 3730048B2 JP 12095899 A JP12095899 A JP 12095899A JP 12095899 A JP12095899 A JP 12095899A JP 3730048 B2 JP3730048 B2 JP 3730048B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rib
- strips
- bag
- opening
- occlusion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、開口部に雌雄咬合型の咬合具と、この咬合具の上方に咬合具と平行してリブ条とを備えた合成樹脂製咬合具付袋体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂製袋体の開口部を開口するために、平行する2条のリブ条間を引き裂いて行くようにした技術は特公平7−84223号で提供されているように、対面する2枚の胴部フィルムの開口部内側面に、雌雄咬合型の咬合具と、前記咬合具の上方に咬合具と平行したリブ条とを備え、袋体サイドに設けた引き裂き開始用のノッチから開始された破れが前記リブ条によって意図した方向に誘導されるようにした構造の易開封性密封袋が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記特公平7−84223号の易開封性密封袋のリブ条(誘導肉厚部)は2枚の胴部フィルムのそれぞれに上下2条のリブ条が上下それぞれ同位相で相対向して設けられた構造である。この場合、引き裂き方向がリブ条によって誘導されリブ条を乗り越えて不本意な方向への破れを防止することはできるが、前記したようにリブ条(誘導肉厚部)は2枚の胴部フィルムのそれぞれに上下2条のリブ条が上下それぞれ同位相で相対向して設けられているため、開封前の密封時においては相対向する上下それぞれのリブ条同士が突き当たって対接し、咬合具上方の開口部の厚味が増大して体裁を損なっている。また、開口部の引き裂き後には上方のリブ条が切除され、同位相で相対向している下方の1本づつのリブ条のみが咬合具上方の開口部に残存する。この残存するリブ条は開口部の左右を把持して咬合具を開放する際の指先の滑り止めにもなるが、指先は1本のリブ条を把持するため不安定な把持となり、咬合具を開放する左右の力が不均等に作用すると、咬合具の開放の円滑性を欠如してくる。
【0004】
本発明の目的は、開口部の引き裂きを意図した方向に誘導する上に、引き裂き後の咬合具の開放操作の円滑性を向上した合成樹脂製咬合具付袋体を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、対面する表裏2枚の胴部フィルムの開口部内側面に、雌雄咬合型の咬合具と、前記咬合具の上方に咬合具と平行して直接又は間接的に一体化したリブ条とを備えた合成樹脂製咬合具付袋体において、前記リブ条は前記2枚の胴部フィルムのそれぞれに上下2条設けられており、この両胴部フィルムの上方のリブ条は上下位相差を持たせた段違いで位置し、袋体両サイド又はその何れか一方のサイドの前記段違いのリブ条間に引き裂き用ノッチを設けたことを特徴とするものである。
【0006】
また、対面する表裏2枚の胴部フィルムの開口部内側面に、雌雄咬合型の咬合具と、前記咬合具の上方に咬合具と平行して直接又は間接的に一体化したリブ条とを備えた合成樹脂製咬合具付袋体において、前記リブ条は前記2枚の胴部フィルムのそれぞれに上下2条設けられており、この両胴部フィルムの上方のリブ条は上下位相差を持たせた段違いで位置し、袋体両サイド又はその何れか一方のサイドの前記段違いのリブ条間に引き裂き用ノッチを設け、前記段違いの上方に位置するリブ条側における下方リブ条は、他側の上下リブ条間の範囲内の高さに位置したことを特徴とするものである。
【0007】
さらに、前記段違いのリブ条の上方に位置する側における下方リブ条と、他側の上下リブ条にエンボス又はローレット等による凹凸加工が施されていることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1及び図2において、1は表裏2枚の胴部フィルム2a,2bによって形成される袋体である。3は前記袋体1の開口部であり、この開口部3には開口部3に沿って雌爪4aと雄爪4bとからなる咬合具4が設けられている。
【0009】
本発明は上記のような合成樹脂製咬合具付の袋体1において、前記咬合具4の上方の2枚の胴部フィルム2a,2bにそれぞれに咬合具4と平行して上下2条のリブ条5a,5b、6a,6bが設けられており、この両胴部フィルム2a,2bの上方のリブ条5a,6aは上下位相差を持たせた段違いBで位置し、袋体1の両サイド7a,7b又はその何れか一方のサイドの前記段違いBのリブ条5a,6a間に引き裂き用ノッチ8を設けた構成である。
【0010】
また、前記段違いBのリブ条5a,6aの上方に位置するリブ条6a側における下方リブ条6bは、他側の上下リブ条5a,5b間の範囲C内の高さに位置した構成である。
【0011】
さらに、前記段違いBのリブ条5a,6aの上方に位置するリブ条6aの側における下方リブ条6bと、他側の上下リブ条5a,5bにエンボス又はローレット等による凹凸加工を施した構成である。
【0012】
上記上下2条のリブ条5a,5b、6a,6bは胴部フィルム2a,2bの押し出し成形と同時に一体化又は胴部フィルム2a,2bとは別個に成形され一体化する。あるいはテープ状フィルムを介して胴部フィルム2a,2bに間接一体化しても良い。
【0013】
本発明は、胴部フィルム2a,2bにそれぞれに咬合具4と平行して設けられている上下2条のリブ条5a,5b、6a,6bは、両胴部フィルム2a,2bの上方のリブ条5a,6aは上下位相差を持たせた段違いBで位置し、段違いBのリブ条5a,6aの上方に位置するリブ条6a側における下方リブ条6bは、他側の上下リブ条5a,5b間の範囲C内の高さに位置した構成であるから、開封前の密封時においてはリブ条5aと6a及び5bと6b同士が突き当たることなく齟齬した状態になり、咬合具4上方の開口部3の厚味を増大することなく体裁を良好にする。
【0014】
また、袋体サイド7a,7bに設けた引き裂き用のノッチ8から開始された破れは、袋体1の基材自体が引き裂きに対する方向性を持たない場合であっても、上方のリブ条5a,6aによって意図した方向に誘導され、仮に意図した方向に誘導しきれない情況に遭遇することがあっても、特に問題となる咬合具4側への引き裂きに対しては、段違いBの上方に位置するリブ条6a側における下方リブ条6bと他側の上方リブ条5aとによって咬合具4側への引き裂きを阻止し、咬合具4の開放のための開口部3の把持部分の破損を防止する。
【0015】
さらに、開口部3を上方のリブ条5a,6aによって意図した方向に誘導して引き裂いた後においては、段違いBの上方に位置する一方の胴部フィルム2b側のリブ条6aのみが切除され、他方の胴部フィルム2a側では上方リブ条5aと下方リブ条5bの2本が残存し、前記一方の胴部フィルム2b側には前記他方の胴部フィルム2a側の上方リブ条5aと下方リブ条5bの間の範囲C内の高さに位置し、咬合具4に近接している下方リブ条6bが残存する。
【0016】
そこで、開口部3を引き裂いた後に咬合具4を開放するに際しては前記残存するリブ条5a,5b、6bが開口部3を把持した指先の滑り止め作用を果たすことになるが、他方の胴部フィルム2a側は上方リブ条5aと下方リブ条5bの2本であり、これを把持する指先は2本の上下リブ条5a,5bによって安定した把持ができ開口操作を円滑にする。
【0017】
また、これに加えて、一方の胴部フィルム2b側の1本の下方リブ条6bは他方の胴部フィルム2a側の上方リブ条5aと下方リブ条5bの間の範囲C内の高さに位置し、咬合具4に近接していることにより、これを把持して咬合具4を開放する時の力が一方の胴部フィルム2b側と他方の胴部フィルム2a側の左右の開口部3に略均等に作用することとなり、咬合具4の開放を一層円滑にすることができる。
【0018】
さらに、前記引き裂き開口後に残存する一方の胴部フィルム2b側の下方リブ条6bと他方の胴部フィルム2a側の上方リブ条5aと下方リブ条5bにエンボス又はローレット等による凹凸加工を施すことにより、滑り止め効果を向上することができる。
【0019】
尚、上記リブ条5a,5b、6a,6bに関しては、いわゆるリブ形態に限定されるものではなく、テープ状の肉厚部も包含するものである。
【0020】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、開口部に咬合具を備えた合成樹脂製袋体において、開口部の引き裂きを意図する方向に誘導させるリブ条による開口部の厚みの増大を解消して体裁をよくすると共に、開口部の引き裂き後に残存する他方の胴部フィルム側の2本のリブ条により安定した把持ができ開口操作を円滑し、この2本のリブ条の間の範囲内の高さに位置している一方の胴部フィルム側の咬合具に近接した1本のリブ条とによって咬合具を開放する時の力が左右の開口部に略均等に作用し、咬合具の開放を一層円滑にする。また、これらのリブ条にエンボス又はローレット等による凹凸加工を施すことにより、滑り止め効果を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明袋体の正面図
【図2】図1のA−A線拡大断面斜視図
【符号の説明】
1 袋体
2a 胴部フィルム
2b 胴部フィルム
3 開口部
4 咬合具
5a 上方リブ条
5b 下方リブ条
6a 上方リブ条
6b 下方リブ条
8 引き裂き用ノッチ
Claims (3)
- 対面する表裏2枚の胴部フィルムの開口部内側面に、雌雄咬合型の咬合具と、前記咬合具の上方に咬合具と平行して直接又は間接的に一体化したリブ条とを備えた合成樹脂製咬合具付袋体において、
前記リブ条は前記2枚の胴部フィルムのそれぞれに上下2条設けられており、この両胴部フィルムの上方のリブ条は上下位相差を持たせた段違いで位置し、袋体両サイド又はその何れか一方のサイドの前記段違いのリブ条間に引き裂き用ノッチを設けたことを特徴とする合成樹脂製咬合具付袋体。 - 対面する表裏2枚の胴部フィルムの開口部内側面に、雌雄咬合型の咬合具と、前記咬合具の上方に咬合具と平行して直接又は間接的に一体化したリブ条とを備えた合成樹脂製咬合具付袋体において、
前記リブ条は前記2枚の胴部フィルムのそれぞれに上下2条設けられており、この両胴部フィルムの上方のリブ条は上下位相差を持たせた段違いで位置し、袋体両サイド又はその何れか一方のサイドの前記段違いのリブ条間に引き裂き用ノッチを設け、前記段違いの上方に位置するリブ条側における下方リブ条は、他側の上下リブ条間の範囲内の高さに位置したことを特徴とする合成樹脂製咬合具付袋体。 - 前記段違いのリブ条の上方に位置する側における下方リブ条と、他側の上下リブ条にエンボス又はローレット等による凹凸加工が施されていることを特徴とする請求項1及び2に記載の合成樹脂製咬合具付袋体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12095899A JP3730048B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 合成樹脂製咬合具付袋体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12095899A JP3730048B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 合成樹脂製咬合具付袋体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000309351A JP2000309351A (ja) | 2000-11-07 |
JP3730048B2 true JP3730048B2 (ja) | 2005-12-21 |
Family
ID=14799211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12095899A Expired - Lifetime JP3730048B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 合成樹脂製咬合具付袋体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3730048B2 (ja) |
-
1999
- 1999-04-28 JP JP12095899A patent/JP3730048B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000309351A (ja) | 2000-11-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5839831A (en) | Flexible package having improved gripper ridges and methods thereof | |
US4947525A (en) | Zipper closure with internal peel seal | |
JPS6340439Y2 (ja) | ||
KR100393939B1 (ko) | 컷시트수납용카튼 | |
JPS63291978A (ja) | 粘着テープ | |
TW200528365A (en) | Container for sheet product | |
BR0109648A (pt) | Fecho de compósito com ajuda para remoção e método | |
EP1288132A3 (en) | Tamper-evident easy-open slider package and related methods of manufacture | |
JP3730048B2 (ja) | 合成樹脂製咬合具付袋体 | |
JP5202999B2 (ja) | 合成樹脂製袋体 | |
JP2606389Y2 (ja) | チャック付合成樹脂製袋体 | |
JP3643472B2 (ja) | 合成樹脂製袋体 | |
JPH0637947Y2 (ja) | チャック付袋体 | |
JP3052894U (ja) | 咬合具付き包装袋 | |
JP3688029B2 (ja) | 易開封性バッグインカートン | |
JP3054202U (ja) | 咬合具付き包装袋 | |
JP3549988B2 (ja) | 個袋入り生理用ナプキン | |
JPH04154558A (ja) | 合成樹脂製チャック付の袋体 | |
JP2500368Y2 (ja) | 生理用ナプキン | |
JP3091644U (ja) | 簡易開封ラベル | |
JP3049463U (ja) | 合成樹脂製の袋 | |
WO2023084818A1 (ja) | ポーチ | |
JPH0637946Y2 (ja) | 合成樹脂製袋体 | |
JPH0630455Y2 (ja) | 印褥具 | |
JPH0723391Y2 (ja) | ラップフィルム用カートン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050927 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051005 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081014 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014 Year of fee payment: 9 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014 Year of fee payment: 9 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |