JP3729965B2 - バッファ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ラッチ回路に保持されているデータを他のラッチ回路に転送するバッファ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図14は従来のバッファ回路を示す構成図であり、図において、1,2は信号線、3,4は制御信号線、5は二つの安定状態を有するラッチ回路、6はインバータ7の出力を入力するインバータ、7はインバータ6の出力を入力するインバータ、8,9はゲート電極が制御信号線3に接続され、制御信号線3の信号レベルがLレベル(電圧レベルが接地電圧のレベル)になると非導通状態に遷移し、信号レベルがHレベル(電圧レベルが図示せぬ電源電圧のレベル)になると導通状態に遷移するN型MOSトランジスタである。
【0003】
また、10〜13は電源、14,15はゲート電極が制御信号線4に接続され、制御信号線4の信号レベルがLレベルになると導通状態に遷移し、信号レベルがHレベルになると非導通状態に遷移するP型MOSトランジスタ、16はゲート電極が信号線2に接続され、信号線2の信号レベルがLレベルになると導通状態に遷移し、信号レベルがHレベルになると非導通状態に遷移するP型MOSトランジスタ、17はゲート電極が信号線1に接続され、信号線1の信号レベルがLレベルになると導通状態に遷移し、信号レベルがHレベルになると非導通状態に遷移するP型MOSトランジスタである。
【0004】
さらに、18はラッチ回路5から転送されるデータを保持するラッチ回路、19は一方の入力端子が信号線1と接続される一方、他方の入力端子がNANDゲート20の出力端子と接続されたNANDゲート、20は一方の入力端子が信号線2と接続される一方、他方の入力端子がNANDゲート19の出力端子と接続されたNANDゲートである。
【0005】
次に動作について説明する。
以下、バッファ回路の動作を制御信号線3,4の信号レベルがLレベルにある期間(以下、第1の期間という)と、Hレベルにある期間(以下、第2の期間という)とに分けて説明する。
【0006】
最初に、第1の期間においては、各部の信号レベル及び各トランジスタの接続状態は図15に示すようになるので、以下、図15を用いて説明する。ただし、説明の便宜上、インバータ6の出力がLレベルであって、インバータ7の出力がHレベルであるとする。
まず、第1の期間においては、制御信号線3の信号レベルはLレベルであるので、N型MOSトランジスタ8,9におけるゲート電極の信号レベルはLレベルとなり、N型MOSトランジスタ8,9の接続状態は非導通状態になる。
従って、第1の期間においては、ラッチ回路5は信号線1,2から絶縁された状態となり、ラッチ回路5のデータをラッチ回路18に転送することはできない。
【0007】
また、第1の期間においては、制御信号線4の信号レベルもLレベルであるので、P型MOSトランジスタ14,15におけるゲート電極の信号レベルはLレベルとなり、P型MOSトランジスタ14,15の接続状態は導通状態になる。
このため、電源10がP型MOSトランジスタ14を介して信号線1と接続され、電源11がP型MOSトランジスタ15を介して信号線2と接続されることにより、信号線1,2の信号レベルはHレベルとなる。
【0008】
従って、ラッチ回路18を構成するNANDゲート19,20の一方の入力端子には(信号線1,2側の入力端子)、Hレベルの信号が入力されるため、図15に示すように、例えば、NANDゲート19の出力がLレベルであれば、NANDゲート20は常にHレベルの信号を出力することになる。逆に、NANDゲート19の出力がHレベルであれば、NANDゲート20は常にLレベルの信号を出力することになる。
よって、第1の期間においては、ラッチ回路18は、現在、ラッチ回路5が保持するデータとは無関係に、以前に記憶したデータを保持し続けることになる。
【0009】
次に、第2の期間においては、各部の信号レベル及び各トランジスタの接続状態は図16に示すようになるので、以下、図16を用いて説明する。ただし、説明の便宜上、インバータ6の出力がLレベルであって、インバータ7の出力がHレベルであるとする。
まず、第2の期間においては、制御信号線3の信号レベルはHレベルであるので、N型MOSトランジスタ8,9におけるゲート電極の信号レベルはHレベルとなり、N型MOSトランジスタ8,9の接続状態は導通状態になる。
従って、第2の期間においては、ラッチ回路5は信号線1,2と接続された状態となり、ラッチ回路5のデータをラッチ回路18に転送することができる。
【0010】
また、第2の期間においては、制御信号線4の信号レベルもHレベルであるので、P型MOSトランジスタ14,15におけるゲート電極の信号レベルはHレベルとなり、P型MOSトランジスタ14,15の接続状態は非導通状態になる。
このため、信号線1は電源10と絶縁されることにより、信号線1の信号レベルは、インバータ7が出力する信号レベルに影響され、Hレベルとなる。
一方、信号線2は電源11と絶縁されることにより、信号線2の信号レベルは、インバータ6が出力する信号レベルに影響され、Lレベルとなる。
ただし、第1の期間においては、上述したように、信号線2の信号レベルはHレベルにあるので、信号線2に印加されている電圧をインバータ6,7が放電することにより、信号線2の信号レベルをLレベルにする。
【0011】
従って、ラッチ回路18を構成するNANDゲート19の一方の入力端子には(信号線1側の入力端子)、Hレベルの信号が入力され、NANDゲート20の一方の入力端子には(信号線2側の入力端子)、Lレベルの信号が入力されるため、NANDゲート20は常にHレベルの信号を出力することになり、NANDゲート19は常にLレベルの信号を出力することになる。
よって、第2の期間においては、ラッチ回路18のNANDゲート19は、ラッチ回路5のインバータ6が保持するデータと同一のデータを保持することになり、ラッチ回路18のNANDゲート20は、ラッチ回路5のインバータ7が保持するデータと同一のデータを保持することになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来のバッファ回路は以上のように構成されているので、ラッチ回路5を構成するインバータ6,7が保持しているデータをラッチ回路18に転送することができるが、第1の期間から第2の期間に移行させる場合、信号線1,2の寄生容量が大きくなると、インバータ6,7による放電に長期間を要するため高速にデータ転送が行えなくなるなどの課題があった。
【0013】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、信号線の寄生容量が大きくなっても、高速にデータ転送を行うことができるバッファ回路を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係るバッファ回路は、第1のラッチ回路に保持されているデータを転送する際、第1及び第3のトランジスタを介して一方の入力端子から流れ込む電流をグランドに流し込むとともに、第1のトランジスタと等価の抵抗分を有する第2のトランジスタ及び第3のトランジスタを介して他方の入力端子から流れ込む電流をグランドに流し込むようにしたものである。
【0015】
請求項2記載の発明に係るバッファ回路は、ソース電極が第1の信号線に接続され、ドレイン電極がデータ転送手段に接続された第1のP型MOSトランジスタと、ソース電極が第2の信号線に接続され、ドレイン電極がデータ転送手段に接続された第2のP型MOSトランジスタと、ドレイン電極が第1のP型MOSトランジスタのドレイン電極と接続され、ゲート電極が第2のP型MOSトランジスタのゲート電極および第1のP型MOSトランジスタのドレイン電極に接続された第1のトランジスタと、ドレイン電極が第2のP型MOSトランジスタのドレイン電極と接続され、ゲート電極が第1のP型MOSトランジスタのゲート電極および第2のP型MOSトランジスタのドレイン電極に接続された第2のトランジスタと、ドレイン電極が第1及び第2のトランジスタのソース電極と接続され、ソース電極がグランドと接続された第3のトランジスタとから感知増幅回路を構成したものである。
【0016】
請求項3記載の発明に係るバッファ回路は、第1のラッチ回路の各出力端子が第1及び第2の信号線と絶縁された場合、第1及び第2のP型MOSトランジスタのドレイン電極に基準電圧より高い電圧を印加するようにしたものである。
【0017】
請求項4記載の発明に係るバッファ回路は、第1のトランジスタの出力側電圧が基準電圧より高い場合には第2のラッチ回路の一方の入力端子をグランドと絶縁し、基準電圧より低い場合には第2のラッチ回路の一方の入力端子をグランドと接続する第1の切替回路と、第2のトランジスタの出力側電圧が基準電圧より高い場合には第2のラッチ回路の他方の入力端子をグランドと絶縁し、基準電圧より低い場合には第2のラッチ回路の他方の入力端子をグランドと接続する第2の切替回路とからデータ転送手段を構成したものである。
【0018】
請求項5記載の発明に係るバッファ回路は、第1又は第2のトランジスタの出力側の論理を反転するインバータと、そのインバータが出力する論理がLレベルのとき、第2のラッチ回路の入力端子をグランドと絶縁し、論理がHレベルのとき、第2のラッチ回路の入力端子をグランドと接続するトランジスタとから第1及び第2の切替回路を構成し、ソース電極が第2の切替回路のインバータの出力端子と接続され、ゲート電極が第2の切替回路のトランジスタのドレイン電極と接続された第1のN型MOSトランジスタと、ソース電極が第1の切替回路のインバータの出力端子と接続され、ゲート電極が第1の切替回路のトランジスタのドレイン電極と接続された第2のN型MOSトランジスタと、ドレイン電極が第1のN型MOSトランジスタのドレイン電極と接続され、ソース電極が電源と接続され、ゲート電極が第2のN型MOSトランジスタのドレイン電極および第1のN型MOSトランジスタのゲート電極に接続された第1のP型MOSトランジスタと、ドレイン電極が第2のN型MOSトランジスタのドレイン電極と接続され、ソース電極が電源と接続され、ゲート電極が第1のN型MOSトランジスタのドレイン電極および第2のN型MOSトランジスタのゲート電極に接続された第2のP型MOSトランジスタとから第2のラッチ回路を構成したものである。
【0019】
請求項6記載の発明に係るバッファ回路は、比較結果に基づいて所定の論理演算を実行し、その演算結果に対応する論理信号を第2のラッチ回路の各入力端子に転送するようにしたものである。
【0020】
請求項7記載の発明に係るバッファ回路は、第1又は第2のトランジスタの出力側電圧の少なくとも一方が基準電圧より低くなると、第1及び第2のトランジスタを非導通状態に遷移させるようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるバッファ回路を示す構成図であり、図において、31は電源、32は信号線(第1の信号線)、33はグランド、34はソース電極が電源31と接続され、ドレイン電極が信号線32と接続され、ゲート電極がグランド33と接続されたP型MOSトランジスタ、35は電源、36は信号線(第2の信号線)、37はグランド、38はソース電極が電源35と接続され、ドレイン電極が信号線36と接続され、ゲート電極がグランド37と接続されたP型MOSトランジスタ、39,40は制御信号線である。
【0022】
また、41は二つの安定状態を有するラッチ回路(第1のラッチ回路)、42はインバータ43の出力を入力するインバータ、43はインバータ42の出力を入力するインバータ、44,45はゲート電極が制御信号線39に接続され、制御信号線39の信号レベルがLレベル(電圧レベルが接地電圧のレベル)になると非導通状態に遷移し、信号レベルがHレベル(電圧レベルが図示せぬ電源電圧のレベル)になると導通状態に遷移するN型MOSトランジスタである。
また、46は一方の入力端子が信号線32と接続される一方、他方の入力端子が信号線36と接続され、P型MOSトランジスタ51及びN型MOSトランジスタ53,55介して一方の入力端子から流れ込む電流I1 をグランド56に流し込むとともに、P型MOSトランジスタ52及びN型MOSトランジスタ54,55介して他方の入力端子から流れ込む電流I2 をグランド56に流し込む感知増幅回路である。
【0023】
また、51はソース電極が信号線32に接続され、ドレイン電極がインバータ58の入力端子に接続されたP型MOSトランジスタ(第1のP型MOSトランジスタ)、52はソース電極が信号線36に接続され、ドレイン電極がインバータ62の入力端子に接続されたP型MOSトランジスタ(第2のP型MOSトランジスタ)であり、P型MOSトランジスタ51と等価の抵抗分を有している。53はドレイン電極がP型MOSトランジスタ51のドレイン電極と接続され、ゲート電極がP型MOSトランジスタ52のゲート電極及び自己のドレイン電極と接続されたN型MOSトランジスタ(第1のトランジスタ)、54はドレイン電極がP型MOSトランジスタ52のドレイン電極と接続され、ゲート電極がP型MOSトランジスタ51のゲート電極及び自己のドレイン電極と接続されたN型MOSトランジスタ(第2のトランジスタ)であり、N型MOSトランジスタ53と等価の抵抗分を有している。55はドレイン電極がN型MOSトランジスタ53,54のソース電極と接続され、ソース電極がグランド56と接続され、ゲート電極が制御信号線40と接続されたN型MOSトランジスタ(第3のトランジスタ)、56はグランドである。
【0024】
また、57はP型MOSトランジスタ51のドレイン電極の電圧V3 をスレショルド電圧1/2Vccと比較し、その比較結果に対応する論理信号をラッチ回路65の一方の入力端子に転送する切替回路(データ転送手段、第1の切替回路)、58はP型MOSトランジスタ51のドレイン電極の電圧V3 がスレショルド電圧1/2Vccより高いときはLレベルの信号を出力し、低いときはHレベルの信号を出力するインバータ、59はグランド、60はインバータ58が出力する信号レベルがLレベルになると非導通状態に遷移し、Hレベルになると導通状態に遷移するN型MOSトランジスタ(トランジスタ)である。
【0025】
さらに、61はP型MOSトランジスタ52のドレイン電極の電圧V4 をスレショルド電圧1/2Vccと比較し、その比較結果に対応する論理信号をラッチ回路65の他方の入力端子に転送する切替回路(データ転送手段、第2の切替回路)、62はP型MOSトランジスタ52のドレイン電極の電圧V4 がスレショルド電圧1/2Vccより高いときはLレベルの信号を出力し、低いときはHレベルの信号を出力するインバータ、63はグランド、64はインバータ62が出力する信号レベルがLレベルになると非導通状態に遷移し、Hレベルになると導通状態に遷移するN型MOSトランジスタ(トランジスタ)、65はラッチ回路41から転送されるデータを保持するラッチ回路(第2のラッチ回路)、66はインバータ67の出力を入力するインバータ、67はインバータ66の出力を入力するインバータである。
【0026】
次に動作について説明する。
以下、バッファ回路の動作を制御信号線39,40の信号レベルがLレベルにある期間(以下、第1の期間という)と、Hレベルにある期間(以下、第2の期間という)とに分けて説明する。
【0027】
最初に、第1の期間においては、各部の信号レベル及び各トランジスタの接続状態は図2に示すようになるので、以下、図2を用いて説明する。ただし、説明の便宜上、インバータ42の出力がLレベルであって、インバータ43の出力がHレベルであるとする。
まず、第1の期間においては、制御信号線39の信号レベルはLレベルであるので、N型MOSトランジスタ44,45におけるゲート電極の信号レベルはLレベルとなり、N型MOSトランジスタ44,45の接続状態は非導通状態になる。
従って、第1の期間においては、ラッチ回路41は信号線32,36から絶縁された状態となり、ラッチ回路41のデータをラッチ回路65に転送することはできない。
【0028】
また、第1の期間においては、制御信号線40の信号レベルもLレベルであるので、P型MOSトランジスタ49,50におけるゲート電極の信号レベルはLレベルとなり、P型MOSトランジスタ49,50の接続状態は導通状態になる。
このため、電源47がP型MOSトランジスタ49を介してP型MOSトランジスタ51のドレイン電極と接続されるため、P型MOSトランジスタ51のドレイン電極の電圧V3 はインバータ58のスレショルド電圧1/2Vccより高い電圧となる。
【0029】
同様に、電源48がP型MOSトランジスタ50を介してP型MOSトランジスタ52のドレイン電極と接続されるため、P型MOSトランジスタ52のドレイン電極の電圧V4 はインバータ62のスレショルド電圧1/2Vccより高い電圧となる。
なお、第1の期間においては、P型MOSトランジスタ51,52のゲート電極の信号レベルはHレベルとなるので、P型MOSトランジスタ51,52の接続状態は非導通状態となり、信号線32,36から感知増幅回路46に電流が流れ込むことはなく、感知増幅回路46において電流が消費されることはない。
【0030】
これにより、切替回路57,61のインバータ58,62の入力端子にそれぞれ印加される電圧、即ち、P型MOSトランジスタ51,52のドレイン電極の電圧V3 ,V4 は、インバータ58,62のスレショルド電圧1/2Vccより高いので、インバータ58,62はそれぞれLレベルの信号を出力する。
従って、N型MOSトランジスタ60,64の接続状態は共に非導通状態となるため、図2に示すように、例えば、インバータ66の出力がLレベルであれば、インバータ67は常にHレベルの信号を出力することになる。逆に、インバータ66の出力がHレベルであれば、インバータ67は常にLレベルの信号を出力することになる。
よって、第1の期間においては、ラッチ回路65は、現在、ラッチ回路41が保持するデータとは無関係に、以前に記憶したデータを保持し続けることになる。
【0031】
次に、第2の期間においては、各部の信号レベル及び各トランジスタの接続状態は図3に示すようになるので、以下、図3を用いて説明する。ただし、説明の便宜上、インバータ42の出力がLレベルであって、インバータ43の出力がHレベルであるとする。
まず、第2の期間においては、制御信号線39の信号レベルはHレベルであるので、N型MOSトランジスタ44,45におけるゲート電極の信号レベルはHレベルとなり、N型MOSトランジスタ44,45の接続状態は導通状態になる。
従って、第2の期間においては、ラッチ回路41は信号線32,36と接続された状態となり、ラッチ回路41のデータをラッチ回路65に転送することができる。
【0032】
また、第2の期間においては、制御信号線40の信号レベルもHレベルであるので、P型MOSトランジスタ49,50におけるゲート電極の信号レベルはHレベルとなり、P型MOSトランジスタ49,50の接続状態は非導通状態になる。
このため、電源47はP型MOSトランジスタ51のドレイン電極と接続されず、電源48もP型MOSトランジスタ52のドレイン電極と接続されない。
【0033】
従って、P型MOSトランジスタ51のゲート電極には電源48により電圧が印加されることはないが、信号線32の電圧V1 とP型MOSトランジスタ52のドレイン電極の電圧V4 との差が、P型MOSトランジスタ51のスレショルド電圧Vtpよりも大きくなると、接続状態が導通状態に遷移する。
同様に、P型MOSトランジスタ52のゲート電極には電源47により電圧が印加されることはないが、信号線36の電圧V2 とP型MOSトランジスタ51のドレイン電極の電圧V3 との差が、P型MOSトランジスタ52のスレショルド電圧Vtpよりも大きくなると、接続状態が導通状態に遷移する。
【0034】
このとき、N型MOSトランジスタ53のゲート電極には、P型MOSトランジスタ51のドレイン電極の電圧V3 が印加されるため、N型MOSトランジスタ53の接続状態は導通状態になり、また、N型MOSトランジスタ54のゲート電極には、P型MOSトランジスタ52のドレイン電極の電圧V4 が印加されるため、N型MOSトランジスタ54の接続状態は導通状態になり、さらに、N型MOSトランジスタ55のゲート電極の信号レベルはHレベルであるため、N型MOSトランジスタ55の接続状態は導通状態になる。
【0035】
これにより、信号線32及び36から感知増幅回路46にそれぞれ電流I1 ,I2 が流入し、電流I1 はP型MOSトランジスタ51及びN型MOSトランジスタ53,55を介してグランド56に流れ込み、電流I2 はP型MOSトランジスタ52及びN型MOSトランジスタ54,55を介してグランド56に流れ込むことになる。
【0036】
従って、P型MOSトランジスタ51のドレイン電極の電圧V3 及びP型MOSトランジスタ52のドレイン電極の電圧V4 は、それぞれ信号線32及び36から流入する電流I1 ,I2 の大きさに影響を受けることになるが、図3の場合、インバータ42の出力がLレベルであるので、信号線36からラッチ回路41に電流が流れ込む分、電流I1 は電流I2 より大きな値となり、P型MOSトランジスタ51,52のドレイン電極には、N型MOSトランジスタ45を通じてインバータ43に流れ込む電流を相殺するような電圧V3 ,V4 が発生することになる。
【0037】
なお、この例では、電圧V3 は電圧V4 より大きな値となるが、P型MOSトランジスタ51及び52を当該装置に組み込む際、スレショルド電圧Vtpが同一のP型MOSトランジスタを採用し、また、N型MOSトランジスタ53及び54を当該装置に組み込む際、スレショルド電圧Vtnが同一のN型MOSトランジスタを採用すると、下記に示すように、信号線32の電圧V1 と信号線36の電圧V2 の値は等しくなり(各トランジスタのβが全て等しく、飽和領域で動作するものとする)、従来のもののように、一方の信号線の信号レベルをLレベルにするために、信号線に印加されている電圧を放電させる必要はなくなる。
【0038】
これにより、切替回路57のインバータ58の入力端子に印加される電圧、即ち、P型MOSトランジスタ51のドレイン電極の電圧V3 は、インバータ58のスレショルド電圧1/2Vccより高いので、インバータ58はLレベルの信号を出力する。
従って、N型MOSトランジスタ60のゲート電極の信号レベルはLレベルとなるため、N型MOSトランジスタ60の接続状態は非導通状態となり、ラッチ回路65のインバータ66の入力端子はグランド59と絶縁された状態となる。
【0039】
一方、切替回路61のインバータ62の入力端子に印加される電圧、即ち、P型MOSトランジスタ52のドレイン電極の電圧V4 は、インバータ62のスレショルド電圧1/2Vccより低いので、インバータ58はHレベルの信号を出力する。
従って、N型MOSトランジスタ64のゲート電極の信号レベルはHレベルとなるため、N型MOSトランジスタ64の接続状態は導通状態となり、ラッチ回路65のインバータ67の入力端子はグランド63と接続された状態となる。
【0040】
ここで、インバータ58,62のスレショルド電圧1/2Vccは、インバータ58,62におけるPのβとNのβの比が、P型MOSトランジスタ51,52のβとN型MOSトランジスタ53,54のβの比と同じになるように設定すると、電圧V3 と電圧V4 の略中間の値になる。
V3 >1/2Vcc>V4
【0041】
これにより、ラッチ回路65のインバータ67の入力端子には、Lレベルの信号が入力されるため、インバータ67は常にHレベルの信号を出力することになり、インバータ66は常にLレベルの信号を出力することになる。
よって、第2の期間においては、ラッチ回路65のインバータ66は、ラッチ回路41のインバータ42が保持するデータと同一のデータを保持することになり、ラッチ回路65のインバータ67は、ラッチ回路41のインバータ43が保持するデータと同一のデータを保持することになる。
【0042】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、ラッチ回路41に保持されているデータを転送する際、P型MOSトランジスタ51及びN型MOSトランジスタ53,55を介して信号線32から流れ込む電流I1 をグランド56に流し込むとともに、P型MOSトランジスタ52及びN型MOSトランジスタ54,55を介して信号線36から流れ込む電流I2 をグランド56に流し込むようにしたので、従来のもののように、信号線32,36の何れかの信号レベルをLレベルにするために、信号線32または36に印加されている電圧を放電する必要がなくなり、その結果、信号線32,36の寄生容量が大きくなっても、高速にデータ転送を行うことができる効果を奏する。
【0043】
なお、図4は第1期間から第2期間に移行して、データ転送が可能になる時間をシミュレーションした結果の概要を示すものであり、図4からも明らかなように、実施の形態1の方が従来例よりも、データ転送が可能になる時間が短縮されていることが分かる(図4(a)は実施の形態1、図4(b)は従来例)。
【0044】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、第3のトランジスタとして、1つのN型MOSトランジスタ55を用いて構成したものについて示したが、図5に示すように、2つのN型MOSトランジスタ55a,55bを用いて構成してもよく、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
【0045】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3によるバッファ回路を示す構成図であり、図において、図1のものと同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
71はラッチ回路41から転送されるデータを保持するラッチ回路(第2のラッチ回路)、72,73は電源、74はソース電極がインバータ62の出力端子と接続され、ゲート電極がN型MOSトランジスタ64のドレイン電極と接続されたN型MOSトランジスタ(第1のN型MOSトランジスタ)、75はソース電極がインバータ58の出力端子と接続され、ゲート電極がN型MOSトランジスタ60のドレイン電極と接続されたN型MOSトランジスタ(第2のN型MOSトランジスタ)、76はドレイン電極がN型MOSトランジスタ74のドレイン電極と接続され、ソース電極が電源72と接続され、ゲート電極がN型MOSトランジスタ75のドレイン電極およびN型MOSトランジスタ74のゲート電極に接続されたP型MOSトランジスタ(第1のP型MOSトランジスタ)、77はドレイン電極がN型MOSトランジスタ75のドレイン電極と接続され、ソース電極が電源73と接続され、ゲート電極がN型MOSトランジスタ74のドレイン電極およびN型MOSトランジスタ75のゲート電極に接続されたP型MOSトランジスタ(第2のP型MOSトランジスタ)である。
【0046】
次に動作について説明する。
ラッチ回路71以外は、上記実施の形態1と同様であるため、主にラッチ回路71の動作について説明するが、この実施の形態2においても、第1の期間と第2の期間に分けて説明する。
【0047】
最初に、第1の期間においては、各部の信号レベル及び各トランジスタの接続状態は図7に示すようになるので、以下、図7を用いて説明する。ただし、説明の便宜上、インバータ42の出力がLレベルであって、インバータ43の出力がHレベルであるとする。
まず、第1の期間においては、上述したように、インバータ58,62の出力端子の信号レベルはLレベルとなるので、N型MOSトランジスタ60,64の接続状態は非導通状態となり、ラッチ回路71はグランド59,63から絶縁された状態となる。
【0048】
従って、仮に、N型MOSトランジスタ74のドレイン電極の信号レベルがLレベルである場合、図7に示すように、P型MOSトランジスタ77のゲート電極の信号レベルがLレベルとなるため、P型MOSトランジスタ77の接続状態は導通状態となる。これにより、N型MOSトランジスタ75のドレイン電極には電源73により電圧が印加されるため、N型MOSトランジスタ75のドレイン電極の信号レベルはHレベルとなり、他方の出力端子(図中、下側の出力端子)からHレベルの信号が出力されることになる。
【0049】
逆に、N型MOSトランジスタ75のドレイン電極の信号レベルがLレベルである場合(図示せず)、P型MOSトランジスタ76のゲート電極の信号レベルがLレベルとなるため、P型MOSトランジスタ76の接続状態は導通状態となる。これにより、N型MOSトランジスタ74のドレイン電極には電源72により電圧が印加されるため、N型MOSトランジスタ74のドレイン電極の信号レベルはHレベルとなり、一方の出力端子(図中、上側の出力端子)からHレベルの信号が出力されることになる。
【0050】
次に、第2の期間においては、各部の信号レベル及び各トランジスタの接続状態は図8に示すようになるので、以下、図8を用いて説明する。ただし、説明の便宜上、インバータ42の出力がLレベルであって、インバータ43の出力がHレベルであるとする。
まず、第2の期間においては、上述したように、インバータ58の出力端子の信号レベルはLレベルとなるので、N型MOSトランジスタ60の接続状態は非導通状態となり、ラッチ回路71はグランド59から絶縁された状態となる。
一方、インバータ62の出力端子の信号レベルはHレベルとなるので、N型MOSトランジスタ64の接続状態は導通状態となり、ラッチ回路71はグランド63と接続された状態となる。
【0051】
従って、N型MOSトランジスタ75のドレイン電極の信号レベルがLレベルになるため、P型MOSトランジスタ76のゲート電極の信号レベルはLレベルとなり、P型MOSトランジスタ76の接続状態は導通状態となる。これにより、N型MOSトランジスタ74のドレイン電極には電源72により電圧が印加されるため、N型MOSトランジスタ74のドレイン電極の信号レベルはHレベルとなり、一方の出力端子(図中、上側の出力端子)からHレベルの信号が出力されることになる。
【0052】
しかるに、第1の期間においては、図7に示すように、N型MOSトランジスタ74のドレイン電極の信号レベルがLレベルであるため、N型MOSトランジスタ74のドレイン電極の信号レベルをLレベルからHレベルに引き上げることになるが、電源72を用いて引き上げる場合、N型MOSトランジスタ64の接続状態を非接続状態から接続状態に遷移させるとともに、P型MOSトランジスタ76の接続状態を非導通状態から導通状態に遷移させる必要があるため、ある程度の時間を要する。
しかし、第1の期間においては、N型MOSトランジスタ74は導通状態であるため、インバータ62の出力端子の信号レベル、即ち、Hレベルの信号がN型MOSトランジスタ74を通じてN型MOSトランジスタ74のドレイン電極に現れるため、電源72による引き上げを待つことなく、直ちに、N型MOSトランジスタ74のドレイン電極の信号レベルはHレベルとなる。
【0053】
なお、第2の期間においては、N型MOSトランジスタ74のゲート電極の信号レベルがLレベルとなって、N型MOSトランジスタ74の接続状態は、導通状態から非導通状態に遷移するが、N型MOSトランジスタ64の接続状態が非導通状態から導通状態に遷移した後でなければ、遷移することができないので、インバータ62が出力する信号がN型MOSトランジスタ74を通過する方が、N型MOSトランジスタ74の接続状態が非導通状態に遷移するよりも時間的に早く、N型MOSトランジスタ74の接続状態が非導通状態に遷移しても動作上、問題になることはない。
【0054】
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、ラッチ回路71を2つのP型MOSトランジスタ74,75と、2つのN型MOSトランジスタ76,77を用いて構成するようにしたので、N型MOSトランジスタ64等の接続状態の遷移を待つことなく、ラッチ回路71の出力端子からデータを出力させることができるようになり、上記実施の形態1等よりも、データ転送の高速化を図ることができる効果を奏する。
【0055】
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4によるバッファ回路を示す構成図であり、図において、図1のものと同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
81はインバータ58,62の比較結果に基づいて所定の論理演算を実行する機能を有する切替回路(データ転送手段)、82は所定の論理演算を実行する演算部である。
また、図10は演算部82の詳細を示す構成図であり、図において、83,84,85はグランド、86はゲート電極がインバータ58の出力端子と接続されたN型MOSトランジスタ、87はゲート電極がインバータ90の出力端子と接続されたN型MOSトランジスタ、88はゲート電極がインバータ62の出力端子と接続されたN型MOSトランジスタ、89はゲート電極がインバータ91の出力端子と接続されたN型MOSトランジスタ、90,91は図9のバッファ回路と別個に設けられているN型MOSトランジスタである。
【0056】
次に動作について説明する。
演算部82以外は、上記実施の形態1と概ね同様であるため、主に演算部82の動作について説明する。
まず、第1の期間においては、上述したように、インバータ58,62からLレベルの信号が出力されるため、N型MOSトランジスタ86〜89の接続状態は図11に示すようになる。ただし、図11の場合、説明の便宜上、インバータ90,91からもLレベルの信号が出力されているものとする。
【0057】
従って、図11の場合、インバータ66の入力端子はグランド83,84と絶縁される状態になり、また、インバータ67の入力端子もグランド85と絶縁される状態になるため、ラッチ回路65を構成するインバータ66,67は、以前に記憶したデータを保持し続けることになる。
【0058】
次に、第2の期間においては、上述したように、インバータ58の出力とインバータ62の論理は逆であるので、説明の便宜上、この例では、インバータ58からLレベルの信号が出力され、インバータ62からHレベルの信号が出力されているものとする。また、インバータ90からLレベルの信号が出力され、インバータ91からHレベルの信号が出力されているものとする(インバータ90,91も、インバータ58,62と同様に、第2の期間においては、正論理と負論理の関係を有する)。
【0059】
従って、この場合には、N型MOSトランジスタ86〜89の接続状態は図12に示すようになるが、インバータ67の入力端子はN型MOSトランジスタ88,89を介してグランド85と接続される状態になるため、インバータ67の入力端子の信号レベルはLレベルとなり、インバータ67の入力端子には、インバータ62の出力とインバータ91の出力とを論理積した結果の反転結果が入力されることになる。
一方、図12の場合、インバータ66の入力端子はグランド83,84と絶縁される状態になるため、インバータ66の入力端子の信号レベルはLレベルとなる(インバータ66の入力端子には、インバータ67の出力が入力される為)。
【0060】
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、ラッチ回路41のデータを転送する際に、データ転送と兼ねて、所定の論理演算を実行するようにしたので、ラッチ回路65へのデータ転送を完了した後に、改めて所定の論理演算を実行するよりも高速に論理演算を実行することができる効果を奏する。
【0061】
なお、この実施の形態4では、各インバータが出力する信号レベルの例として、図11及び図12を示したが、これらに限る必要はなく、また、演算の例として、論理積を実行するものについて示したが、これに限るものではなく、例えば、論理和等でもよいことは言うまでもない。
【0062】
実施の形態5.
図13はこの発明の実施の形態5によるバッファ回路を示す構成図であり、図において、図1のものと同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
101はP型MOSトランジスタ51のドレイン電極の電圧V3 又はP型MOSトランジスタ52のドレイン電極の電圧V4 の少なくとも一方がインバータ58,62のスレショルド電圧1/2Vccより低くなると、Hレベルの信号を出力するNANDゲート(電流遮断手段)、102はNANDゲート101がHレベルの信号を出力すると、制御信号線39,40の信号レベルをLレベルにする制御回路(電流遮断手段)である。
【0063】
次に動作について説明する。
NANDゲート101及び制御回路102以外は、上記実施の形態1と同様であるため、主にNANDゲート101及び制御回路102の動作について説明する。
まず、第2の期間になると、上述したように、P型MOSトランジスタ51のドレイン電極の電圧V3 又はP型MOSトランジスタ52のドレイン電極の電圧V4 の一方がインバータ58,62のスレショルド電圧1/2Vccより低くなり、ラッチ回路41が保持しているデータをラッチ回路65に転送することが可能になる。
【0064】
しかし、一旦、インバータ58,62の入力端子に信号が入力されれば、ラッチ回路65へのデータ転送が完了するので、インバータ58,62の入力端子に同一の信号を入力し続ける意味はない。
しかも、インバータ58,62の入力端子に同一の信号を入力し続けると、その間、信号線32,36からP型MOSトランジスタ51,52等を介してグランド56に電流I1 ,I2 が流れ続けるので、電流消費の観点から無駄を生じることになる。
【0065】
そこで、この実施の形態5では、P型MOSトランジスタ51のドレイン電極の電圧V3 又はP型MOSトランジスタ52のドレイン電極の電圧V4 の一方がインバータ58,62のスレショルド電圧1/2Vccより低くなると、NANDゲート101がHレベルの信号を制御回路102に出力する。
そして、制御回路102は、NANDゲート101からHレベルの信号が出力されると、制御信号線39,40の信号レベルをLレベルにすることにより、第1の期間に移行させ、電流I1 ,I2 の流れを遮断する(第1の期間に移行すると、P型MOSトランジスタ51,52等の接続状態が非導通状態に遷移するので、電流I1 ,I2 の流れが遮断される)。
なお、上述したように、第1の期間においては、ラッチ回路65は同一のデータを保持し続けるので、第1の期間に移行させても、ラッチ回路65が保持するデータの内容に影響を与えることはない。
【0066】
以上で明らかなように、この実施の形態5によれば、P型MOSトランジスタ51のドレイン電極の電圧V3 又はP型MOSトランジスタ52のドレイン電極の電圧V4 の少なくとも一方がインバータ58,62のスレショルド電圧1/2Vccより低くなると、P型MOSトランジスタ51,52等を非導通状態に遷移させるようにしたので、データ転送の完了後に、電流I1 ,I2 の流れを遮断することができるようになり、消費電力を低減できる効果を奏する。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、第1のラッチ回路に保持されているデータを転送する際、第1及び第3のトランジスタを介して一方の入力端子から流れ込む電流をグランドに流し込むとともに、第1のトランジスタと等価の抵抗分を有する第2のトランジスタ及び第3のトランジスタを介して他方の入力端子から流れ込む電流をグランドに流し込むように構成したので、第1及び第2の信号線に印加されている一方の電圧を放電することなく、データ転送を行うことができるようになり、その結果、第1及び第2の信号線の寄生容量が大きくなっても、高速にデータ転送を行うことができる効果がある。
【0068】
請求項2記載の発明によれば、第1及び第2のP型MOSトランジスタと、第1,第2及び第3のトランジスタとを適宜接続して感知増幅回路を構成したので、第1及び第2の信号線に印加されている一方の電圧を放電することなく、第1のラッチ回路が保持しているデータを第2のラッチ回路に転送することができるようになり、その結果、データ転送に必要な時間を短縮することができる効果がある。
【0069】
請求項3記載の発明によれば、第1のラッチ回路の各出力端子が第1及び第2の信号線と絶縁された場合、第1及び第2のP型MOSトランジスタのドレイン電極に基準電圧より高い電圧を印加するように構成したので、現在、第1のラッチ回路が保持するデータとは無関係に、以前に記憶したデータを第2のラッチ回路が保持し続けることができる効果がある。
【0070】
請求項4記載の発明によれば、第1のトランジスタの出力側電圧が基準電圧より高い場合には第2のラッチ回路の一方の入力端子をグランドと絶縁し、基準電圧より低い場合には第2のラッチ回路の一方の入力端子をグランドと接続する第1の切替回路と、第2のトランジスタの出力側電圧が基準電圧より高い場合には第2のラッチ回路の他方の入力端子をグランドと絶縁し、基準電圧より低い場合には第2のラッチ回路の他方の入力端子をグランドと接続する第2の切替回路とからデータ転送手段を構成したので、第1のラッチ回路が保持するデータを確実に第2のラッチ回路に転送することができる効果がある。
【0071】
請求項5記載の発明によれば、第2のラッチ回路を2つのP型MOSトランジスタと、2つのN型MOSトランジスタを用いて構成したので、請求項4記載の発明のように、切替回路を構成するトランジスタの接続状態の遷移を待つことなく、第2のラッチ回路の出力端子からデータを出力させることができるようになり、さらにデータ転送の高速化を図ることができる効果がある。
【0072】
請求項6記載の発明によれば、比較結果に基づいて所定の論理演算を実行し、その演算結果に対応する論理信号を第2のラッチ回路の各入力端子に転送するように構成したので、第1のラッチ回路に保持されているデータを転送する際に、データ転送と兼ねて、所定の論理演算を実行することができるようになり、その結果、第2のラッチ回路へのデータ転送を完了した後に、改めて所定の論理演算を実行するよりも高速に論理演算を実行することができる効果がある。
【0073】
請求項7記載の発明によれば、第1又は第2のトランジスタの出力側電圧の少なくとも一方が基準電圧より低くなると、第1及び第2のトランジスタを非導通状態に遷移させるように構成したので、データ転送の完了後に、感知増幅回路を流れる電流を遮断することができるようになり、消費電力の低減化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるバッファ回路を示す構成図である。
【図2】 第1の期間において、各部の信号レベル及び各トランジスタの接続状態を示す状態説明図である。
【図3】 第2の期間において、各部の信号レベル及び各トランジスタの接続状態を示す状態説明図である。
【図4】 データ転送時間を説明するグラフ図である。
【図5】 この発明の実施の形態2によるバッファ回路を示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3によるバッファ回路を示す構成図である。
【図7】 第1の期間において、各部の信号レベル及び各トランジスタの接続状態を示す状態説明図である。
【図8】 第2の期間において、各部の信号レベル及び各トランジスタの接続状態を示す状態説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態4によるバッファ回路を示す構成図である。
【図10】 演算部82の詳細を示す構成図である。
【図11】 各部の信号レベル及び各トランジスタの接続状態を示す状態説明図である。
【図12】 各部の信号レベル及び各トランジスタの接続状態を示す状態説明図である。
【図13】 この発明の実施の形態5によるバッファ回路を示す構成図である。
【図14】 従来のバッファ回路を示す構成図である。
【図15】 第1の期間において、各部の信号レベル及び各トランジスタの接続状態を示す状態説明図である。
【図16】 第2の期間において、各部の信号レベル及び各トランジスタの接続状態を示す状態説明図である。
【符号の説明】
31,35,72,73 電源、32 信号線(第1の信号線)、36 信号線(第2の信号線)、41 ラッチ回路(第1のラッチ回路)、46 感知増幅回路、51 P型MOSトランジスタ(第1のP型MOSトランジスタ)、52 P型MOSトランジスタ(第2のP型MOSトランジスタ)、53,74 N型MOSトランジスタ(第1のN型MOSトランジスタ)、54,75 N型MOSトランジスタ(第2のN型MOSトランジスタ)、55 N型MOSトランジスタ(第3のトランジスタ)、56,59,63 グランド、57 切替回路(データ転送手段、第1の切替回路)、58,62 インバータ、60,64 N型MOSトランジスタ(トランジスタ)、61 切替回路(データ転送手段、第2の切替回路)、65,71 ラッチ回路(第2のラッチ回路)、76 P型MOSトランジスタ(第1のP型MOSトランジスタ)、77 P型MOSトランジスタ(第2のP型MOSトランジスタ)、81 切替回路(データ転送手段)、101 NANDゲート(電流遮断手段)、102 制御回路(電流遮断手段)。
Claims (7)
- 電源に接続されたP型MOSトランジスタによりそれぞれ所定の電圧が印加される第1及び第2の信号線と、
一方の出力端子が上記第1の信号線に接続され、他方の出力端子が上記第2の信号線に接続された第1のラッチ回路と、
一方の入力端子が上記第1の信号線と接続される一方、他方の入力端子が上記第2の信号線と接続され、第1及び第3のトランジスタを介して一方の入力端子から流れ込む電流をグランドに流し込むとともに、第1のトランジスタと等価の抵抗分を有する第2のトランジスタ及び第3のトランジスタを介して他方の入力端子から流れ込む電流をグランドに流し込む感知増幅回路と、
上記感知増幅回路における第1及び第2のトランジスタの出力側電圧をそれぞれ基準電圧と比較し、その比較結果に対応する論理信号を第2のラッチ回路の各入力端子に転送するデータ転送手段とを備えたバッファ回路。 - 感知増幅回路は、
ソース電極が第1の信号線に接続され、ドレイン電極がデータ転送手段に接続された第1のP型MOSトランジスタと、
ソース電極が第2の信号線に接続され、ドレイン電極が上記データ転送手段に接続された第2のP型MOSトランジスタと、
ドレイン電極が上記第1のP型MOSトランジスタのドレイン電極と接続され、ゲート電極が上記第2のP型MOSトランジスタのゲート電極および上記第1のP型MOSトランジスタのドレイン電極に接続された第1のトランジスタと、
ドレイン電極が上記第2のP型MOSトランジスタのドレイン電極と接続され、ゲート電極が上記第1のP型MOSトランジスタのゲート電極および上記第2のP型MOSトランジスタのドレイン電極に接続された第2のトランジスタと、
ドレイン電極が上記第1及び第2のトランジスタのソース電極と接続され、ソース電極がグランドと接続された第3のトランジスタとから構成されたことを特徴とする請求項1記載のバッファ回路。 - 感知増幅回路は、第1のラッチ回路の各出力端子が第1及び第2の信号線と絶縁された場合、第1及び第2のP型MOSトランジスタのドレイン電極に基準電圧より高い電圧を印加することを特徴とする請求項2記載のバッファ回路。
- データ転送手段は、
第1のトランジスタの出力側電圧が基準電圧より高い場合には第2のラッチ回路の一方の入力端子をグランドと絶縁し、基準電圧より低い場合には第2のラッチ回路の一方の入力端子をグランドと接続する第1の切替回路と、
第2のトランジスタの出力側電圧が基準電圧より高い場合には第2のラッチ回路の他方の入力端子をグランドと絶縁し、基準電圧より低い場合には第2のラッチ回路の他方の入力端子をグランドと接続する第2の切替回路とから構成されたことを特徴とする請求項1項記載のバッファ回路。 - 第1及び第2の切替回路は、
第1又は第2のトランジスタの出力側の論理を反転するインバータと、
上記インバータが出力する論理がLレベルのとき、第2のラッチ回路の入力端子をグランドと絶縁し、論理がHレベルのとき、第2のラッチ回路の入力端子をグランドと接続するトランジスタとから構成され、
第2のラッチ回路は、
ソース電極が上記第2の切替回路のインバータの出力端子と接続され、ゲート電極がその第2の切替回路のトランジスタのドレイン電極と接続された第1のN型MOSトランジスタと、
ソース電極が上記第1の切替回路のインバータの出力端子と接続され、ゲート電極がその第1の切替回路のトランジスタのドレイン電極と接続された第2のN型MOSトランジスタと、
ドレイン電極が上記第1のN型MOSトランジスタのドレイン電極と接続され、ソース電極が電源と接続され、ゲート電極が上記第2のN型MOSトランジスタのドレイン電極および上記第1のN型MOSトランジスタのゲート電極に接続された第1のP型MOSトランジスタと、
ドレイン電極が上記第2のN型MOSトランジスタのドレイン電極と接続され、ソース電極が電源と接続され、ゲート電極が上記第1のN型MOSトランジスタのドレイン電極および上記第2のN型MOSトランジスタのゲート電極に接続された第2のP型MOSトランジスタとから構成されたことを特徴とする請求項4記載のバッファ回路。 - データ転送手段は、比較結果に基づいて所定の論理演算を実行し、その演算結果に対応する論理信号を第2のラッチ回路の各入力端子に転送することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のバッファ回路。
- 第1又は第2のトランジスタの出力側電圧の少なくとも一方が基準電圧より低くなると、第1及び第2のトランジスタを非導通状態に遷移させる電流遮断手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載のバッファ回路。
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