JPH10247847A - バッファ回路 - Google Patents

バッファ回路

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JPH10247847A
JPH10247847A JP9048213A JP4821397A JPH10247847A JP H10247847 A JPH10247847 A JP H10247847A JP 9048213 A JP9048213 A JP 9048213A JP 4821397 A JP4821397 A JP 4821397A JP H10247847 A JPH10247847 A JP H10247847A
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mos transistor
transistor
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Fumiki Sato
文樹 佐藤
Koichi Fujita
紘一 藤田
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/353Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of field-effect transistors with internal or external positive feedback
    • H03K3/356Bistable circuits
    • H03K3/356104Bistable circuits using complementary field-effect transistors
    • H03K3/356182Bistable circuits using complementary field-effect transistors with additional means for controlling the main nodes
    • H03K3/356191Bistable circuits using complementary field-effect transistors with additional means for controlling the main nodes with synchronous operation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の期間から第2の期間に移行させる場
合、信号線1,2の寄生容量が大きくなると、インバー
タ6,7が放電に長期間を要するため高速にデータ転送
が行えなくなる課題があった。 【解決手段】 P型MOSトランジスタ51及びN型M
OSトランジスタ53,55を介して信号線32から流
れ込む電流I1 をグランド56に流し込むとともに、P
型MOSトランジスタ52及びN型MOSトランジスタ
54,55を介して信号線36から流れ込む電流I2
グランド56に流し込むようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ラッチ回路に保
持されているデータを他のラッチ回路に転送するバッフ
ァ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は従来のバッファ回路を示す構成
図であり、図において、1,2は信号線、3,4は制御
信号線、5は二つの安定状態を有するラッチ回路、6は
インバータ7の出力を入力するインバータ、7はインバ
ータ6の出力を入力するインバータ、8,9はゲート電
極が制御信号線3に接続され、制御信号線3の信号レベ
ルがLレベル(電圧レベルが接地電圧のレベル)になる
と非導通状態に遷移し、信号レベルがHレベル(電圧レ
ベルが図示せぬ電源電圧のレベル)になると導通状態に
遷移するN型MOSトランジスタである。
【0003】また、10〜13は電源、14,15はゲ
ート電極が制御信号線4に接続され、制御信号線4の信
号レベルがLレベルになると導通状態に遷移し、信号レ
ベルがHレベルになると非導通状態に遷移するP型MO
Sトランジスタ、16はゲート電極が信号線2に接続さ
れ、信号線2の信号レベルがLレベルになると導通状態
に遷移し、信号レベルがHレベルになると非導通状態に
遷移するP型MOSトランジスタ、17はゲート電極が
信号線1に接続され、信号線1の信号レベルがLレベル
になると導通状態に遷移し、信号レベルがHレベルにな
ると非導通状態に遷移するP型MOSトランジスタであ
る。
【0004】さらに、18はラッチ回路5から転送され
るデータを保持するラッチ回路、19は一方の入力端子
が信号線1と接続される一方、他方の入力端子がNAN
Dゲート20の出力端子と接続されたNANDゲート、
20は一方の入力端子が信号線2と接続される一方、他
方の入力端子がNANDゲート19の出力端子と接続さ
れたNANDゲートである。
【0005】次に動作について説明する。以下、バッフ
ァ回路の動作を制御信号線3,4の信号レベルがLレベ
ルにある期間(以下、第1の期間という)と、Hレベル
にある期間(以下、第2の期間という)とに分けて説明
する。
【0006】最初に、第1の期間においては、各部の信
号レベル及び各トランジスタの接続状態は図15に示す
ようになるので、以下、図15を用いて説明する。ただ
し、説明の便宜上、インバータ6の出力がLレベルであ
って、インバータ7の出力がHレベルであるとする。ま
ず、第1の期間においては、制御信号線3の信号レベル
はLレベルであるので、N型MOSトランジスタ8,9
におけるゲート電極の信号レベルはLレベルとなり、N
型MOSトランジスタ8,9の接続状態は非導通状態に
なる。従って、第1の期間においては、ラッチ回路5は
信号線1,2から絶縁された状態となり、ラッチ回路5
のデータをラッチ回路18に転送することはできない。
【0007】また、第1の期間においては、制御信号線
4の信号レベルもLレベルであるので、P型MOSトラ
ンジスタ14,15におけるゲート電極の信号レベルは
Lレベルとなり、P型MOSトランジスタ14,15の
接続状態は導通状態になる。このため、電源10がP型
MOSトランジスタ14を介して信号線1と接続され、
電源11がP型MOSトランジスタ15を介して信号線
2と接続されることにより、信号線1,2の信号レベル
はHレベルとなる。
【0008】従って、ラッチ回路18を構成するNAN
Dゲート19,20の一方の入力端子には(信号線1,
2側の入力端子)、Hレベルの信号が入力されるため、
図15に示すように、例えば、NANDゲート19の出
力がLレベルであれば、NANDゲート20は常にHレ
ベルの信号を出力することになる。逆に、NANDゲー
ト19の出力がHレベルであれば、NANDゲート20
は常にLレベルの信号を出力することになる。よって、
第1の期間においては、ラッチ回路18は、現在、ラッ
チ回路5が保持するデータとは無関係に、以前に記憶し
たデータを保持し続けることになる。
【0009】次に、第2の期間においては、各部の信号
レベル及び各トランジスタの接続状態は図16に示すよ
うになるので、以下、図16を用いて説明する。ただ
し、説明の便宜上、インバータ6の出力がLレベルであ
って、インバータ7の出力がHレベルであるとする。ま
ず、第2の期間においては、制御信号線3の信号レベル
はHレベルであるので、N型MOSトランジスタ8,9
におけるゲート電極の信号レベルはHレベルとなり、N
型MOSトランジスタ8,9の接続状態は導通状態にな
る。従って、第2の期間においては、ラッチ回路5は信
号線1,2と接続された状態となり、ラッチ回路5のデ
ータをラッチ回路18に転送することができる。
【0010】また、第2の期間においては、制御信号線
4の信号レベルもHレベルであるので、P型MOSトラ
ンジスタ14,15におけるゲート電極の信号レベルは
Hレベルとなり、P型MOSトランジスタ14,15の
接続状態は非導通状態になる。このため、信号線1は電
源10と絶縁されることにより、信号線1の信号レベル
は、インバータ7が出力する信号レベルに影響され、H
レベルとなる。一方、信号線2は電源11と絶縁される
ことにより、信号線2の信号レベルは、インバータ6が
出力する信号レベルに影響され、Lレベルとなる。ただ
し、第1の期間においては、上述したように、信号線2
の信号レベルはHレベルにあるので、信号線2に印加さ
れている電圧をインバータ6,7が放電することによ
り、信号線2の信号レベルをLレベルにする。
【0011】従って、ラッチ回路18を構成するNAN
Dゲート19の一方の入力端子には(信号線1側の入力
端子)、Hレベルの信号が入力され、NANDゲート2
0の一方の入力端子には(信号線2側の入力端子)、L
レベルの信号が入力されるため、NANDゲート20は
常にHレベルの信号を出力することになり、NANDゲ
ート19は常にLレベルの信号を出力することになる。
よって、第2の期間においては、ラッチ回路18のNA
NDゲート19は、ラッチ回路5のインバータ6が保持
するデータと同一のデータを保持することになり、ラッ
チ回路18のNANDゲート20は、ラッチ回路5のイ
ンバータ7が保持するデータと同一のデータを保持する
ことになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のバッファ回路は
以上のように構成されているので、ラッチ回路5を構成
するインバータ6,7が保持しているデータをラッチ回
路18に転送することができるが、第1の期間から第2
の期間に移行させる場合、信号線1,2の寄生容量が大
きくなると、インバータ6,7による放電に長期間を要
するため高速にデータ転送が行えなくなるなどの課題が
あった。
【0013】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、信号線の寄生容量が大きくなって
も、高速にデータ転送を行うことができるバッファ回路
を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るバッファ回路は、第1のラッチ回路に保持されている
データを転送する際、第1及び第3のトランジスタを介
して一方の入力端子から流れ込む電流をグランドに流し
込むとともに、第1のトランジスタと等価の抵抗分を有
する第2のトランジスタ及び第3のトランジスタを介し
て他方の入力端子から流れ込む電流をグランドに流し込
むようにしたものである。
【0015】請求項2記載の発明に係るバッファ回路
は、ソース電極が第1の信号線に接続され、ドレイン電
極がデータ転送手段に接続された第1のP型MOSトラ
ンジスタと、ソース電極が第2の信号線に接続され、ド
レイン電極がデータ転送手段に接続された第2のP型M
OSトランジスタと、ドレイン電極が第1のP型MOS
トランジスタのドレイン電極と接続され、ゲート電極が
第2のP型MOSトランジスタのゲート電極と接続され
た第1のN型MOSトランジスタと、ドレイン電極が第
2のP型MOSトランジスタのドレイン電極と接続さ
れ、ゲート電極が第1のP型MOSトランジスタのゲー
ト電極と接続された第2のN型MOSトランジスタと、
ドレイン電極が第1及び第2のN型MOSトランジスタ
のソース電極と接続され、ソース電極がグランドと接続
された第3のN型MOSトランジスタとから感知増幅回
路を構成したものである。
【0016】請求項3記載の発明に係るバッファ回路
は、第1のラッチ回路の各出力端子が第1及び第2の信
号線と絶縁された場合、第1及び第2のP型MOSトラ
ンジスタのドレイン電極に基準電圧より高い電圧を印加
するようにしたものである。
【0017】請求項4記載の発明に係るバッファ回路
は、第1のトランジスタの出力側電圧が基準電圧より高
い場合には第2のラッチ回路の一方の入力端子をグラン
ドと絶縁し、基準電圧より低い場合には第2のラッチ回
路の一方の入力端子をグランドと接続する第1の切替回
路と、第2のトランジスタの出力側電圧が基準電圧より
高い場合には第2のラッチ回路の他方の入力端子をグラ
ンドと絶縁し、基準電圧より低い場合には第2のラッチ
回路の他方の入力端子をグランドと接続する第2の切替
回路とからデータ転送手段を構成したものである。
【0018】請求項5記載の発明に係るバッファ回路
は、第1又は第2のトランジスタの出力側の論理を反転
するインバータと、そのインバータが出力する論理がL
レベルのとき、第2のラッチ回路の入力端子をグランド
と絶縁し、論理がHレベルのとき、第2のラッチ回路の
入力端子をグランドと接続するトランジスタとから第1
及び第2の切替回路を構成し、ソース電極が第2の切替
回路のインバータの出力端子と接続され、ゲート電極が
第2の切替回路のトランジスタのドレイン電極と接続さ
れた第1のN型MOSトランジスタと、ソース電極が第
1の切替回路のインバータの出力端子と接続され、ゲー
ト電極が第1の切替回路のトランジスタのドレイン電極
と接続された第2のN型MOSトランジスタと、ドレイ
ン電極が第1のN型MOSトランジスタのドレイン電極
と接続され、ソース電極が電源と接続され、ゲート電極
が第2のN型MOSトランジスタのドレイン電極と接続
された第1のP型MOSトランジスタと、ドレイン電極
が第2のN型MOSトランジスタのドレイン電極と接続
され、ソース電極が電源と接続され、ゲート電極が第1
のN型MOSトランジスタのドレイン電極と接続された
第2のP型MOSトランジスタとから第2のラッチ回路
を構成したものである。
【0019】請求項6記載の発明に係るバッファ回路
は、比較結果に基づいて所定の論理演算を実行し、その
演算結果に対応する論理信号を第2のラッチ回路の各入
力端子に転送するようにしたものである。
【0020】請求項7記載の発明に係るバッファ回路
は、第1又は第2のトランジスタの出力側電圧の少なく
とも一方が基準電圧より低くなると、第1及び第2のト
ランジスタを非導通状態に遷移させるようにしたもので
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるバ
ッファ回路を示す構成図であり、図において、31は電
源、32は信号線(第1の信号線)、33はグランド、
34はソース電極が電源31と接続され、ドレイン電極
が信号線32と接続され、ゲート電極がグランド33と
接続されたP型MOSトランジスタ、35は電源、36
は信号線(第2の信号線)、37はグランド、38はソ
ース電極が電源35と接続され、ドレイン電極が信号線
36と接続され、ゲート電極がグランド37と接続され
たP型MOSトランジスタ、39,40は制御信号線で
ある。
【0022】また、41は二つの安定状態を有するラッ
チ回路(第1のラッチ回路)、42はインバータ43の
出力を入力するインバータ、43はインバータ42の出
力を入力するインバータ、44,45はゲート電極が制
御信号線39に接続され、制御信号線39の信号レベル
がLレベル(電圧レベルが接地電圧のレベル)になると
非導通状態に遷移し、信号レベルがHレベル(電圧レベ
ルが図示せぬ電源電圧のレベル)になると導通状態に遷
移するN型MOSトランジスタである。また、46は一
方の入力端子が信号線32と接続される一方、他方の入
力端子が信号線36と接続され、P型MOSトランジス
タ51及びN型MOSトランジスタ53,55介して一
方の入力端子から流れ込む電流I1 をグランド56に流
し込むとともに、P型MOSトランジスタ52及びN型
MOSトランジスタ54,55介して他方の入力端子か
ら流れ込む電流I2 をグランド56に流し込む感知増幅
回路である。
【0023】また、51はソース電極が信号線32に接
続され、ドレイン電極がインバータ58の入力端子に接
続されたP型MOSトランジスタ(第1のトランジス
タ、第1のP型MOSトランジスタ)、52はソース電
極が信号線36に接続され、ドレイン電極がインバータ
62の入力端子に接続されたP型MOSトランジスタ
(第2のトランジスタ、第2のP型MOSトランジス
タ)であり、P型MOSトランジスタ51と等価の抵抗
分を有している。53はドレイン電極がP型MOSトラ
ンジスタ51のドレイン電極と接続され、ゲート電極が
P型MOSトランジスタ52のゲート電極及び自己のド
レイン電極と接続されたN型MOSトランジスタ(第1
のN型MOSトランジスタ)、54はドレイン電極がP
型MOSトランジスタ52のドレイン電極と接続され、
ゲート電極がP型MOSトランジスタ51のゲート電極
及び自己のドレイン電極と接続されたN型MOSトラン
ジスタ(第2のN型MOSトランジスタ)であり、N型
MOSトランジスタ53と等価の抵抗分を有している。
55はドレイン電極がN型MOSトランジスタ53,5
4のソース電極と接続され、ソース電極がグランド56
と接続され、ゲート電極が制御信号線40と接続された
N型MOSトランジスタ(第3のトランジスタ、第3の
N型MOSトランジスタ)、56はグランドである。
【0024】また、57はP型MOSトランジスタ51
のドレイン電極の電圧V3 をスレショルド電圧1/2V
ccと比較し、その比較結果に対応する論理信号をラッチ
回路65の一方の入力端子に転送する切替回路(データ
転送手段、第1の切替回路)、58はP型MOSトラン
ジスタ51のドレイン電極の電圧V3 がスレショルド電
圧1/2Vccより高いときはLレベルの信号を出力し、
低いときはHレベルの信号を出力するインバータ、59
はグランド、60はインバータ58が出力する信号レベ
ルがLレベルになると非導通状態に遷移し、Hレベルに
なると導通状態に遷移するN型MOSトランジスタ(ト
ランジスタ)である。
【0025】さらに、61はP型MOSトランジスタ5
2のドレイン電極の電圧V4 をスレショルド電圧1/2
ccと比較し、その比較結果に対応する論理信号をラッ
チ回路65の他方の入力端子に転送する切替回路(デー
タ転送手段、第2の切替回路)、62はP型MOSトラ
ンジスタ52のドレイン電極の電圧V4 がスレショルド
電圧1/2Vccより高いときはLレベルの信号を出力
し、低いときはHレベルの信号を出力するインバータ、
63はグランド、64はインバータ62が出力する信号
レベルがLレベルになると非導通状態に遷移し、Hレベ
ルになると導通状態に遷移するN型MOSトランジスタ
(トランジスタ)、65はラッチ回路41から転送され
るデータを保持するラッチ回路(第2のラッチ回路)、
66はインバータ67の出力を入力するインバータ、6
7はインバータ66の出力を入力するインバータであ
る。
【0026】次に動作について説明する。以下、バッフ
ァ回路の動作を制御信号線39,40の信号レベルがL
レベルにある期間(以下、第1の期間という)と、Hレ
ベルにある期間(以下、第2の期間という)とに分けて
説明する。
【0027】最初に、第1の期間においては、各部の信
号レベル及び各トランジスタの接続状態は図2に示すよ
うになるので、以下、図2を用いて説明する。ただし、
説明の便宜上、インバータ42の出力がLレベルであっ
て、インバータ43の出力がHレベルであるとする。ま
ず、第1の期間においては、制御信号線39の信号レベ
ルはLレベルであるので、N型MOSトランジスタ4
4,45におけるゲート電極の信号レベルはLレベルと
なり、N型MOSトランジスタ44,45の接続状態は
非導通状態になる。従って、第1の期間においては、ラ
ッチ回路41は信号線32,36から絶縁された状態と
なり、ラッチ回路41のデータをラッチ回路65に転送
することはできない。
【0028】また、第1の期間においては、制御信号線
40の信号レベルもLレベルであるので、P型MOSト
ランジスタ49,50におけるゲート電極の信号レベル
はLレベルとなり、P型MOSトランジスタ49,50
の接続状態は導通状態になる。このため、電源47がP
型MOSトランジスタ49を介してP型MOSトランジ
スタ51のドレイン電極と接続されるため、P型MOS
トランジスタ51のドレイン電極の電圧V3 はインバー
タ58のスレショルド電圧1/2Vccより高い電圧とな
る。
【0029】同様に、電源48がP型MOSトランジス
タ50を介してP型MOSトランジスタ52のドレイン
電極と接続されるため、P型MOSトランジスタ52の
ドレイン電極の電圧V4 はインバータ62のスレショル
ド電圧1/2Vccより高い電圧となる。なお、第1の期
間においては、P型MOSトランジスタ51,52のゲ
ート電極の信号レベルはHレベルとなるので、P型MO
Sトランジスタ51,52の接続状態は非導通状態とな
り、信号線32,36から感知増幅回路46に電流が流
れ込むことはなく、感知増幅回路46において電流が消
費されることはない。
【0030】これにより、切替回路57,61のインバ
ータ58,62の入力端子にそれぞれ印加される電圧、
即ち、P型MOSトランジスタ51,52のドレイン電
極の電圧V3 ,V4 は、インバータ58,62のスレシ
ョルド電圧1/2Vccより高いので、インバータ58,
62はそれぞれLレベルの信号を出力する。従って、N
型MOSトランジスタ60,64の接続状態は共に非導
通状態となるため、図2に示すように、例えば、インバ
ータ66の出力がLレベルであれば、インバータ67は
常にHレベルの信号を出力することになる。逆に、イン
バータ66の出力がHレベルであれば、インバータ67
は常にLレベルの信号を出力することになる。よって、
第1の期間においては、ラッチ回路65は、現在、ラッ
チ回路41が保持するデータとは無関係に、以前に記憶
したデータを保持し続けることになる。
【0031】次に、第2の期間においては、各部の信号
レベル及び各トランジスタの接続状態は図3に示すよう
になるので、以下、図3を用いて説明する。ただし、説
明の便宜上、インバータ42の出力がLレベルであっ
て、インバータ43の出力がHレベルであるとする。ま
ず、第2の期間においては、制御信号線39の信号レベ
ルはHレベルであるので、N型MOSトランジスタ4
4,45におけるゲート電極の信号レベルはHレベルと
なり、N型MOSトランジスタ44,45の接続状態は
導通状態になる。従って、第2の期間においては、ラッ
チ回路41は信号線32,36と接続された状態とな
り、ラッチ回路41のデータをラッチ回路65に転送す
ることができる。
【0032】また、第2の期間においては、制御信号線
40の信号レベルもHレベルであるので、P型MOSト
ランジスタ49,50におけるゲート電極の信号レベル
はHレベルとなり、P型MOSトランジスタ49,50
の接続状態は非導通状態になる。このため、電源47は
P型MOSトランジスタ51のドレイン電極と接続され
ず、電源48もP型MOSトランジスタ52のドレイン
電極と接続されない。
【0033】従って、P型MOSトランジスタ51のゲ
ート電極には電源48により電圧が印加されることはな
いが、信号線32の電圧V1 とP型MOSトランジスタ
52のドレイン電極の電圧V4 との差が、P型MOSト
ランジスタ51のスレショルド電圧Vtpよりも大きく
なると、接続状態が導通状態に遷移する。同様に、P型
MOSトランジスタ52のゲート電極には電源47によ
り電圧が印加されることはないが、信号線36の電圧V
2 とP型MOSトランジスタ51のドレイン電極の電圧
3 との差が、P型MOSトランジスタ52のスレショ
ルド電圧Vtpよりも大きくなると、接続状態が導通状
態に遷移する。
【0034】このとき、N型MOSトランジスタ53の
ゲート電極には、P型MOSトランジスタ51のドレイ
ン電極の電圧V3 が印加されるため、N型MOSトラン
ジスタ53の接続状態は導通状態になり、また、N型M
OSトランジスタ54のゲート電極には、P型MOSト
ランジスタ52のドレイン電極の電圧V4 が印加される
ため、N型MOSトランジスタ54の接続状態は導通状
態になり、さらに、N型MOSトランジスタ55のゲー
ト電極の信号レベルはHレベルであるため、N型MOS
トランジスタ55の接続状態は導通状態になる。
【0035】これにより、信号線32及び36から感知
増幅回路46にそれぞれ電流I1 ,I2 が流入し、電流
1 はP型MOSトランジスタ51及びN型MOSトラ
ンジスタ53,55を介してグランド56に流れ込み、
電流I2 はP型MOSトランジスタ52及びN型MOS
トランジスタ54,55を介してグランド56に流れ込
むことになる。
【0036】従って、P型MOSトランジスタ51のド
レイン電極の電圧V3 及びP型MOSトランジスタ52
のドレイン電極の電圧V4 は、それぞれ信号線32及び
36から流入する電流I1 ,I2 の大きさに影響を受け
ることになるが、図3の場合、インバータ42の出力が
Lレベルであるので、信号線36からラッチ回路41に
電流が流れ込む分、電流I1 は電流I2 より大きな値と
なり、P型MOSトランジスタ51,52のドレイン電
極には、N型MOSトランジスタ45を通じてインバー
タ43に流れ込む電流を相殺するような電圧V3 ,V4
が発生することになる。
【0037】なお、この例では、電圧V3 は電圧V4
り大きな値となるが、P型MOSトランジスタ51及び
52を当該装置に組み込む際、スレショルド電圧Vtp
が同一のP型MOSトランジスタを採用し、また、N型
MOSトランジスタ53及び54を当該装置に組み込む
際、スレショルド電圧Vtnが同一のN型MOSトラン
ジスタを採用すると、下記に示すように、信号線32の
電圧V1 と信号線36の電圧V2 の値は等しくなり(各
トランジスタのβが全て等しく、飽和領域で動作するも
のとする)、従来のもののように、一方の信号線の信号
レベルをLレベルにするために、信号線に印加されてい
る電圧を放電させる必要はなくなる。 I1 =0.5×β×(V1 −V4 −Vtp)2 =0.5×β×(V3 −V5 −Vtn)22 =0.5×β×(V2 −V3 −Vtp)2 =0.5×β×(V4 −V5 −Vtn)2 ∴ V1 =V2 =V3 +V4 −V5 +Vtp−Vtn
【0038】これにより、切替回路57のインバータ5
8の入力端子に印加される電圧、即ち、P型MOSトラ
ンジスタ51のドレイン電極の電圧V3 は、インバータ
58のスレショルド電圧1/2Vccより高いので、イン
バータ58はLレベルの信号を出力する。従って、N型
MOSトランジスタ60のゲート電極の信号レベルはL
レベルとなるため、N型MOSトランジスタ60の接続
状態は非導通状態となり、ラッチ回路65のインバータ
66の入力端子はグランド59と絶縁された状態とな
る。
【0039】一方、切替回路61のインバータ62の入
力端子に印加される電圧、即ち、P型MOSトランジス
タ52のドレイン電極の電圧V4 は、インバータ62の
スレショルド電圧1/2Vccより低いので、インバータ
58はHレベルの信号を出力する。従って、N型MOS
トランジスタ64のゲート電極の信号レベルはHレベル
となるため、N型MOSトランジスタ64の接続状態は
導通状態となり、ラッチ回路65のインバータ67の入
力端子はグランド63と接続された状態となる。
【0040】ここで、インバータ58,62のスレショ
ルド電圧1/2Vccは、インバータ58,62における
PのβとNのβの比が、P型MOSトランジスタ51,
52のβとN型MOSトランジスタ53,54のβの比
と同じになるように設定すると、電圧V3 と電圧V4
略中間の値になる。 V3 >1/2Vcc>V4
【0041】これにより、ラッチ回路65のインバータ
67の入力端子には、Lレベルの信号が入力されるた
め、インバータ67は常にHレベルの信号を出力するこ
とになり、インバータ66は常にLレベルの信号を出力
することになる。よって、第2の期間においては、ラッ
チ回路65のインバータ66は、ラッチ回路41のイン
バータ42が保持するデータと同一のデータを保持する
ことになり、ラッチ回路65のインバータ67は、ラッ
チ回路41のインバータ43が保持するデータと同一の
データを保持することになる。
【0042】以上で明らかなように、この実施の形態1
によれば、ラッチ回路41に保持されているデータを転
送する際、P型MOSトランジスタ51及びN型MOS
トランジスタ53,55を介して信号線32から流れ込
む電流I1 をグランド56に流し込むとともに、P型M
OSトランジスタ52及びN型MOSトランジスタ5
4,55を介して信号線36から流れ込む電流I2 をグ
ランド56に流し込むようにしたので、従来のもののよ
うに、信号線32,36の何れかの信号レベルをLレベ
ルにするために、信号線32または36に印加されてい
る電圧を放電する必要がなくなり、その結果、信号線3
2,36の寄生容量が大きくなっても、高速にデータ転
送を行うことができる効果を奏する。
【0043】なお、図4は第1期間から第2期間に移行
して、データ転送が可能になる時間をシミュレーション
した結果の概要を示すものであり、図4からも明らかな
ように、実施の形態1の方が従来例よりも、データ転送
が可能になる時間が短縮されていることが分かる(図4
(a)は実施の形態1、図4(b)は従来例)。
【0044】実施の形態2.上記実施の形態1では、第
3のトランジスタとして、1つのN型MOSトランジス
タ55を用いて構成したものについて示したが、図5に
示すように、2つのN型MOSトランジスタ55a,5
5bを用いて構成してもよく、上記実施の形態1と同様
の効果を奏することができる。
【0045】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3によるバッファ回路を示す構成図であり、図におい
て、図1のものと同一符号は同一または相当部分を示す
ので説明を省略する。71はラッチ回路41から転送さ
れるデータを保持するラッチ回路(第2のラッチ回
路)、72,73は電源、74はソース電極がインバー
タ62の出力端子と接続され、ゲート電極がN型MOS
トランジスタ64のドレイン電極と接続されたN型MO
Sトランジスタ(第1のN型MOSトランジスタ)、7
5はソース電極がインバータ58の出力端子と接続さ
れ、ゲート電極がN型MOSトランジスタ60のドレイ
ン電極と接続されたN型MOSトランジスタ(第2のN
型MOSトランジスタ)、76はドレイン電極がN型M
OSトランジスタ74のドレイン電極と接続され、ソー
ス電極が電源72と接続され、ゲート電極がN型MOS
トランジスタ75のドレイン電極と接続されたP型MO
Sトランジスタ(第1のP型MOSトランジスタ)、7
7はドレイン電極がN型MOSトランジスタ75のドレ
イン電極と接続され、ソース電極が電源73と接続さ
れ、ゲート電極がN型MOSトランジスタ74のドレイ
ン電極と接続されたP型MOSトランジスタ(第2のP
型MOSトランジスタ)である。
【0046】次に動作について説明する。ラッチ回路7
1以外は、上記実施の形態1と同様であるため、主にラ
ッチ回路71の動作について説明するが、この実施の形
態2においても、第1の期間と第2の期間に分けて説明
する。
【0047】最初に、第1の期間においては、各部の信
号レベル及び各トランジスタの接続状態は図7に示すよ
うになるので、以下、図7を用いて説明する。ただし、
説明の便宜上、インバータ42の出力がLレベルであっ
て、インバータ43の出力がHレベルであるとする。ま
ず、第1の期間においては、上述したように、インバー
タ58,62の出力端子の信号レベルはLレベルとなる
ので、N型MOSトランジスタ60,64の接続状態は
非導通状態となり、ラッチ回路71はグランド59,6
3から絶縁された状態となる。
【0048】従って、仮に、N型MOSトランジスタ7
4のドレイン電極の信号レベルがLレベルである場合、
図7に示すように、P型MOSトランジスタ77のゲー
ト電極の信号レベルがLレベルとなるため、P型MOS
トランジスタ77の接続状態は導通状態となる。これに
より、N型MOSトランジスタ75のドレイン電極には
電源73により電圧が印加されるため、N型MOSトラ
ンジスタ75のドレイン電極の信号レベルはHレベルと
なり、他方の出力端子(図中、下側の出力端子)からH
レベルの信号が出力されることになる。
【0049】逆に、N型MOSトランジスタ75のドレ
イン電極の信号レベルがLレベルである場合(図示せ
ず)、P型MOSトランジスタ76のゲート電極の信号
レベルがLレベルとなるため、P型MOSトランジスタ
76の接続状態は導通状態となる。これにより、N型M
OSトランジスタ74のドレイン電極には電源72によ
り電圧が印加されるため、N型MOSトランジスタ74
のドレイン電極の信号レベルはHレベルとなり、一方の
出力端子(図中、上側の出力端子)からHレベルの信号
が出力されることになる。
【0050】次に、第2の期間においては、各部の信号
レベル及び各トランジスタの接続状態は図8に示すよう
になるので、以下、図8を用いて説明する。ただし、説
明の便宜上、インバータ42の出力がLレベルであっ
て、インバータ43の出力がHレベルであるとする。ま
ず、第2の期間においては、上述したように、インバー
タ58の出力端子の信号レベルはLレベルとなるので、
N型MOSトランジスタ60の接続状態は非導通状態と
なり、ラッチ回路71はグランド59から絶縁された状
態となる。一方、インバータ62の出力端子の信号レベ
ルはHレベルとなるので、N型MOSトランジスタ64
の接続状態は導通状態となり、ラッチ回路71はグラン
ド63と接続された状態となる。
【0051】従って、N型MOSトランジスタ75のド
レイン電極の信号レベルがLレベルになるため、P型M
OSトランジスタ76のゲート電極の信号レベルはLレ
ベルとなり、P型MOSトランジスタ76の接続状態は
導通状態となる。これにより、N型MOSトランジスタ
74のドレイン電極には電源72により電圧が印加され
るため、N型MOSトランジスタ74のドレイン電極の
信号レベルはHレベルとなり、一方の出力端子(図中、
上側の出力端子)からHレベルの信号が出力されること
になる。
【0052】しかるに、第1の期間においては、図7に
示すように、N型MOSトランジスタ74のドレイン電
極の信号レベルがLレベルであるため、N型MOSトラ
ンジスタ74のドレイン電極の信号レベルをLレベルか
らHレベルに引き上げることになるが、電源72を用い
て引き上げる場合、N型MOSトランジスタ64の接続
状態を非接続状態から接続状態に遷移させるとともに、
P型MOSトランジスタ76の接続状態を非導通状態か
ら導通状態に遷移させる必要があるため、ある程度の時
間を要する。しかし、第1の期間においては、N型MO
Sトランジスタ74は導通状態であるため、インバータ
62の出力端子の信号レベル、即ち、Hレベルの信号が
N型MOSトランジスタ74を通じてN型MOSトラン
ジスタ74のドレイン電極に現れるため、電源72によ
る引き上げを待つことなく、直ちに、N型MOSトラン
ジスタ74のドレイン電極の信号レベルはHレベルとな
る。
【0053】なお、第2の期間においては、N型MOS
トランジスタ74のゲート電極の信号レベルがLレベル
となって、N型MOSトランジスタ74の接続状態は、
導通状態から非導通状態に遷移するが、N型MOSトラ
ンジスタ64の接続状態が非導通状態から導通状態に遷
移した後でなければ、遷移することができないので、イ
ンバータ62が出力する信号がN型MOSトランジスタ
74を通過する方が、N型MOSトランジスタ74の接
続状態が非導通状態に遷移するよりも時間的に早く、N
型MOSトランジスタ74の接続状態が非導通状態に遷
移しても動作上、問題になることはない。
【0054】以上で明らかなように、この実施の形態3
によれば、ラッチ回路71を2つのP型MOSトランジ
スタ74,75と、2つのN型MOSトランジスタ7
6,77を用いて構成するようにしたので、N型MOS
トランジスタ64等の接続状態の遷移を待つことなく、
ラッチ回路71の出力端子からデータを出力させること
ができるようになり、上記実施の形態1等よりも、デー
タ転送の高速化を図ることができる効果を奏する。
【0055】実施の形態4.図9はこの発明の実施の形
態4によるバッファ回路を示す構成図であり、図におい
て、図1のものと同一符号は同一または相当部分を示す
ので説明を省略する。81はインバータ58,62の比
較結果に基づいて所定の論理演算を実行する機能を有す
る切替回路(データ転送手段)、82は所定の論理演算
を実行する演算部である。また、図10は演算部82の
詳細を示す構成図であり、図において、83,84,8
5はグランド、86はゲート電極がインバータ58の出
力端子と接続されたN型MOSトランジスタ、87はゲ
ート電極がインバータ90の出力端子と接続されたN型
MOSトランジスタ、88はゲート電極がインバータ6
2の出力端子と接続されたN型MOSトランジスタ、8
9はゲート電極がインバータ91の出力端子と接続され
たN型MOSトランジスタ、90,91は図9のバッフ
ァ回路と別個に設けられているN型MOSトランジスタ
である。
【0056】次に動作について説明する。演算部82以
外は、上記実施の形態1と概ね同様であるため、主に演
算部82の動作について説明する。まず、第1の期間に
おいては、上述したように、インバータ58,62から
Lレベルの信号が出力されるため、N型MOSトランジ
スタ86〜89の接続状態は図11に示すようになる。
ただし、図11の場合、説明の便宜上、インバータ9
0,91からもLレベルの信号が出力されているものと
する。
【0057】従って、図11の場合、インバータ66の
入力端子はグランド83,84と絶縁される状態にな
り、また、インバータ67の入力端子もグランド85と
絶縁される状態になるため、ラッチ回路65を構成する
インバータ66,67は、以前に記憶したデータを保持
し続けることになる。
【0058】次に、第2の期間においては、上述したよ
うに、インバータ58の出力とインバータ62の論理は
逆であるので、説明の便宜上、この例では、インバータ
58からLレベルの信号が出力され、インバータ62か
らHレベルの信号が出力されているものとする。また、
インバータ90からLレベルの信号が出力され、インバ
ータ91からHレベルの信号が出力されているものとす
る(インバータ90,91も、インバータ58,62と
同様に、第2の期間においては、正論理と負論理の関係
を有する)。
【0059】従って、この場合には、N型MOSトラン
ジスタ86〜89の接続状態は図12に示すようになる
が、インバータ67の入力端子はN型MOSトランジス
タ88,89を介してグランド85と接続される状態に
なるため、インバータ67の入力端子の信号レベルはL
レベルとなり、インバータ67の入力端子には、インバ
ータ62の出力とインバータ91の出力とを論理積した
結果の反転結果が入力されることになる。一方、図12
の場合、インバータ66の入力端子はグランド83,8
4と絶縁される状態になるため、インバータ66の入力
端子の信号レベルはLレベルとなる(インバータ66の
入力端子には、インバータ67の出力が入力される
為)。
【0060】以上で明らかなように、この実施の形態4
によれば、ラッチ回路41のデータを転送する際に、デ
ータ転送と兼ねて、所定の論理演算を実行するようにし
たので、ラッチ回路65へのデータ転送を完了した後
に、改めて所定の論理演算を実行するよりも高速に論理
演算を実行することができる効果を奏する。
【0061】なお、この実施の形態4では、各インバー
タが出力する信号レベルの例として、図11及び図12
を示したが、これらに限る必要はなく、また、演算の例
として、論理積を実行するものについて示したが、これ
に限るものではなく、例えば、論理和等でもよいことは
言うまでもない。
【0062】実施の形態5.図13はこの発明の実施の
形態5によるバッファ回路を示す構成図であり、図にお
いて、図1のものと同一符号は同一または相当部分を示
すので説明を省略する。101はP型MOSトランジス
タ51のドレイン電極の電圧V3 又はP型MOSトラン
ジスタ52のドレイン電極の電圧V4 の少なくとも一方
がインバータ58,62のスレショルド電圧1/2Vcc
より低くなると、Hレベルの信号を出力するNANDゲ
ート(電流遮断手段)、102はNANDゲート101
がHレベルの信号を出力すると、制御信号線39,40
の信号レベルをLレベルにする制御回路(電流遮断手
段)である。
【0063】次に動作について説明する。NANDゲー
ト101及び制御回路102以外は、上記実施の形態1
と同様であるため、主にNANDゲート101及び制御
回路102の動作について説明する。まず、第2の期間
になると、上述したように、P型MOSトランジスタ5
1のドレイン電極の電圧V3 又はP型MOSトランジス
タ52のドレイン電極の電圧V4 の一方がインバータ5
8,62のスレショルド電圧1/2Vccより低くなり、
ラッチ回路41が保持しているデータをラッチ回路65
に転送することが可能になる。
【0064】しかし、一旦、インバータ58,62の入
力端子に信号が入力されれば、ラッチ回路65へのデー
タ転送が完了するので、インバータ58,62の入力端
子に同一の信号を入力し続ける意味はない。しかも、イ
ンバータ58,62の入力端子に同一の信号を入力し続
けると、その間、信号線32,36からP型MOSトラ
ンジスタ51,52等を介してグランド56に電流
1 ,I2 が流れ続けるので、電流消費の観点から無駄
を生じることになる。
【0065】そこで、この実施の形態5では、P型MO
Sトランジスタ51のドレイン電極の電圧V3 又はP型
MOSトランジスタ52のドレイン電極の電圧V4 の一
方がインバータ58,62のスレショルド電圧1/2V
ccより低くなると、NANDゲート101がHレベルの
信号を制御回路102に出力する。そして、制御回路1
02は、NANDゲート101からHレベルの信号が出
力されると、制御信号線39,40の信号レベルをLレ
ベルにすることにより、第1の期間に移行させ、電流I
1 ,I2 の流れを遮断する(第1の期間に移行すると、
P型MOSトランジスタ51,52等の接続状態が非導
通状態に遷移するので、電流I1 ,I2 の流れが遮断さ
れる)。なお、上述したように、第1の期間において
は、ラッチ回路65は同一のデータを保持し続けるの
で、第1の期間に移行させても、ラッチ回路65が保持
するデータの内容に影響を与えることはない。
【0066】以上で明らかなように、この実施の形態5
によれば、P型MOSトランジスタ51のドレイン電極
の電圧V3 又はP型MOSトランジスタ52のドレイン
電極の電圧V4 の少なくとも一方がインバータ58,6
2のスレショルド電圧1/2Vccより低くなると、P型
MOSトランジスタ51,52等を非導通状態に遷移さ
せるようにしたので、データ転送の完了後に、電流
1 ,I2 の流れを遮断することができるようになり、
消費電力を低減できる効果を奏する。
【0067】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、第1のラッチ回路に保持されているデータを転送
する際、第1及び第3のトランジスタを介して一方の入
力端子から流れ込む電流をグランドに流し込むととも
に、第1のトランジスタと等価の抵抗分を有する第2の
トランジスタ及び第3のトランジスタを介して他方の入
力端子から流れ込む電流をグランドに流し込むように構
成したので、第1及び第2の信号線に印加されている一
方の電圧を放電することなく、データ転送を行うことが
できるようになり、その結果、第1及び第2の信号線の
寄生容量が大きくなっても、高速にデータ転送を行うこ
とができる効果がある。
【0068】請求項2記載の発明によれば、第1及び第
2のP型MOSトランジスタと、第1,第2及び第3の
N型MOSトランジスタとを適宜接続して感知増幅回路
を構成したので、第1及び第2の信号線に印加されてい
る一方の電圧を放電することなく、第1のラッチ回路が
保持しているデータを第2のラッチ回路に転送すること
ができるようになり、その結果、データ転送に必要な時
間を短縮することができる効果がある。
【0069】請求項3記載の発明によれば、第1のラッ
チ回路の各出力端子が第1及び第2の信号線と絶縁され
た場合、第1及び第2のP型MOSトランジスタのドレ
イン電極に基準電圧より高い電圧を印加するように構成
したので、現在、第1のラッチ回路が保持するデータと
は無関係に、以前に記憶したデータを第2のラッチ回路
が保持し続けることができる効果がある。
【0070】請求項4記載の発明によれば、第1のトラ
ンジスタの出力側電圧が基準電圧より高い場合には第2
のラッチ回路の一方の入力端子をグランドと絶縁し、基
準電圧より低い場合には第2のラッチ回路の一方の入力
端子をグランドと接続する第1の切替回路と、第2のト
ランジスタの出力側電圧が基準電圧より高い場合には第
2のラッチ回路の他方の入力端子をグランドと絶縁し、
基準電圧より低い場合には第2のラッチ回路の他方の入
力端子をグランドと接続する第2の切替回路とからデー
タ転送手段を構成したので、第1のラッチ回路が保持す
るデータを確実に第2のラッチ回路に転送することがで
きる効果がある。
【0071】請求項5記載の発明によれば、第2のラッ
チ回路を2つのP型MOSトランジスタと、2つのN型
MOSトランジスタを用いて構成したので、請求項4記
載の発明のように、切替回路を構成するトランジスタの
接続状態の遷移を待つことなく、第2のラッチ回路の出
力端子からデータを出力させることができるようにな
り、さらにデータ転送の高速化を図ることができる効果
がある。
【0072】請求項6記載の発明によれば、比較結果に
基づいて所定の論理演算を実行し、その演算結果に対応
する論理信号を第2のラッチ回路の各入力端子に転送す
るように構成したので、第1のラッチ回路に保持されて
いるデータを転送する際に、データ転送と兼ねて、所定
の論理演算を実行することができるようになり、その結
果、第2のラッチ回路へのデータ転送を完了した後に、
改めて所定の論理演算を実行するよりも高速に論理演算
を実行することができる効果がある。
【0073】請求項7記載の発明によれば、第1又は第
2のトランジスタの出力側電圧の少なくとも一方が基準
電圧より低くなると、第1及び第2のトランジスタを非
導通状態に遷移させるように構成したので、データ転送
の完了後に、感知増幅回路を流れる電流を遮断すること
ができるようになり、消費電力の低減化を図ることがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるバッファ回路
を示す構成図である。
【図2】 第1の期間において、各部の信号レベル及び
各トランジスタの接続状態を示す状態説明図である。
【図3】 第2の期間において、各部の信号レベル及び
各トランジスタの接続状態を示す状態説明図である。
【図4】 データ転送時間を説明するグラフ図である。
【図5】 この発明の実施の形態2によるバッファ回路
を示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3によるバッファ回路
を示す構成図である。
【図7】 第1の期間において、各部の信号レベル及び
各トランジスタの接続状態を示す状態説明図である。
【図8】 第2の期間において、各部の信号レベル及び
各トランジスタの接続状態を示す状態説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態4によるバッファ回路
を示す構成図である。
【図10】 演算部82の詳細を示す構成図である。
【図11】 各部の信号レベル及び各トランジスタの接
続状態を示す状態説明図である。
【図12】 各部の信号レベル及び各トランジスタの接
続状態を示す状態説明図である。
【図13】 この発明の実施の形態5によるバッファ回
路を示す構成図である。
【図14】 従来のバッファ回路を示す構成図である。
【図15】 第1の期間において、各部の信号レベル及
び各トランジスタの接続状態を示す状態説明図である。
【図16】 第2の期間において、各部の信号レベル及
び各トランジスタの接続状態を示す状態説明図である。
【符号の説明】
31,35,72,73 電源、32 信号線(第1の
信号線)、36 信号線(第2の信号線)、41 ラッ
チ回路(第1のラッチ回路)、46 感知増幅回路、5
1 P型MOSトランジスタ(第1のトランジスタ、第
1のP型MOSトランジスタ)、52 P型MOSトラ
ンジスタ(第2のトランジスタ、第2のP型MOSトラ
ンジスタ)、53,74 N型MOSトランジスタ(第
1のN型MOSトランジスタ)、54,75 N型MO
Sトランジスタ(第2のN型MOSトランジスタ)、5
5 N型MOSトランジスタ(第3のトランジスタ、第
3のN型MOSトランジスタ)、56,59,63 グ
ランド、57 切替回路(データ転送手段、第1の切替
回路)、58,62 インバータ、60,64 N型M
OSトランジスタ(トランジスタ)、61 切替回路
(データ転送手段、第2の切替回路)、65,71 ラ
ッチ回路(第2のラッチ回路)、76 P型MOSトラ
ンジスタ(第1のP型MOSトランジスタ)、77 P
型MOSトランジスタ(第2のP型MOSトランジス
タ)、81 切替回路(データ転送手段)、101 N
ANDゲート(電流遮断手段)、102 制御回路(電
流遮断手段)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源に接続された第1及び第2の信号線
    と、一方の出力端子が上記第1の信号線に接続され、他
    方の出力端子が上記第2の信号線に接続された第1のラ
    ッチ回路と、一方の入力端子が上記第1の信号線と接続
    される一方、他方の入力端子が上記第2の信号線と接続
    され、第1及び第3のトランジスタを介して一方の入力
    端子から流れ込む電流をグランドに流し込むとともに、
    第1のトランジスタと等価の抵抗分を有する第2のトラ
    ンジスタ及び第3のトランジスタを介して他方の入力端
    子から流れ込む電流をグランドに流し込む感知増幅回路
    と、上記感知増幅回路における第1及び第2のトランジ
    スタの出力側電圧をそれぞれ基準電圧と比較し、その比
    較結果に対応する論理信号を第2のラッチ回路の各入力
    端子に転送するデータ転送手段とを備えたバッファ回
    路。
  2. 【請求項2】 感知増幅回路は、ソース電極が第1の信
    号線に接続され、ドレイン電極がデータ転送手段に接続
    された第1のP型MOSトランジスタと、ソース電極が
    第2の信号線に接続され、ドレイン電極が上記データ転
    送手段に接続された第2のP型MOSトランジスタと、
    ドレイン電極が上記第1のP型MOSトランジスタのド
    レイン電極と接続され、ゲート電極が上記第2のP型M
    OSトランジスタのゲート電極と接続された第1のN型
    MOSトランジスタと、ドレイン電極が上記第2のP型
    MOSトランジスタのドレイン電極と接続され、ゲート
    電極が上記第1のP型MOSトランジスタのゲート電極
    と接続された第2のN型MOSトランジスタと、ドレイ
    ン電極が上記第1及び第2のN型MOSトランジスタの
    ソース電極と接続され、ソース電極がグランドと接続さ
    れた第3のN型MOSトランジスタとから構成されたこ
    とを特徴とする請求項1記載のバッファ回路。
  3. 【請求項3】 感知増幅回路は、第1のラッチ回路の各
    出力端子が第1及び第2の信号線と絶縁された場合、第
    1及び第2のP型MOSトランジスタのドレイン電極に
    基準電圧より高い電圧を印加することを特徴とする請求
    項2記載のバッファ回路。
  4. 【請求項4】 データ転送手段は、第1のトランジスタ
    の出力側電圧が基準電圧より高い場合には第2のラッチ
    回路の一方の入力端子をグランドと絶縁し、基準電圧よ
    り低い場合には第2のラッチ回路の一方の入力端子をグ
    ランドと接続する第1の切替回路と、第2のトランジス
    タの出力側電圧が基準電圧より高い場合には第2のラッ
    チ回路の他方の入力端子をグランドと絶縁し、基準電圧
    より低い場合には第2のラッチ回路の他方の入力端子を
    グランドと接続する第2の切替回路とから構成されたこ
    とを特徴とする請求項1項記載のバッファ回路。
  5. 【請求項5】 第1及び第2の切替回路は、第1又は第
    2のトランジスタの出力側の論理を反転するインバータ
    と、上記インバータが出力する論理がLレベルのとき、
    第2のラッチ回路の入力端子をグランドと絶縁し、論理
    がHレベルのとき、第2のラッチ回路の入力端子をグラ
    ンドと接続するトランジスタとから構成され、第2のラ
    ッチ回路は、ソース電極が上記第2の切替回路のインバ
    ータの出力端子と接続され、ゲート電極がその第2の切
    替回路のトランジスタのドレイン電極と接続された第1
    のN型MOSトランジスタと、ソース電極が上記第1の
    切替回路のインバータの出力端子と接続され、ゲート電
    極がその第1の切替回路のトランジスタのドレイン電極
    と接続された第2のN型MOSトランジスタと、ドレイ
    ン電極が上記第1のN型MOSトランジスタのドレイン
    電極と接続され、ソース電極が電源と接続され、ゲート
    電極が上記第2のN型MOSトランジスタのドレイン電
    極と接続された第1のP型MOSトランジスタと、ドレ
    イン電極が上記第2のN型MOSトランジスタのドレイ
    ン電極と接続され、ソース電極が電源と接続され、ゲー
    ト電極が上記第1のN型MOSトランジスタのドレイン
    電極と接続された第2のP型MOSトランジスタとから
    構成されたことを特徴とする請求項4記載のバッファ回
    路。
  6. 【請求項6】 データ転送手段は、比較結果に基づいて
    所定の論理演算を実行し、その演算結果に対応する論理
    信号を第2のラッチ回路の各入力端子に転送することを
    特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項
    記載のバッファ回路。
  7. 【請求項7】 第1又は第2のトランジスタの出力側電
    圧の少なくとも一方が基準電圧より低くなると、第1及
    び第2のトランジスタを非導通状態に遷移させる電流遮
    断手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項6
    のうちのいずれか1項記載のバッファ回路。
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