JP3729824B2 - 穀物処理設備 - Google Patents
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図1に示すように、穀物処理設備は、納入者によって搬入され荷受け部に荷受けされた穀物の一例である穀粒の荷受け処理を行う荷受け処理部A1,A2、穀粒を貯蔵する貯蔵部と乾燥処理する乾燥処理部と合わせ持つ乾燥貯蔵部B、穀粒の籾摺調整を行う籾摺調整部C及び出荷処理を行う出荷部D等を備えて構成されている。
そして、前記第2荷受け処理部A2は、荷受けホッパー8(荷受け部の一例)にて受入れられた後、荷受けコンベア9にて横送りされ且つ第3揚送コンベア10により上揚搬送されて供給される穀粒を、一旦貯留する流量調整タンク11、穀粒から藁屑等の異物を除去するための粗選機12、精選処理時には粗選機12から排出される穀粒を精選別する精選機13、荷受け処理時には粗選機12から排出される穀粒を計量し、精選処理時には精選機13から排出される穀粒を計量する計量機14、粗選機12から排出される枝梗付き籾等から枝梗等を除去する脱芒機15、精選機13から排出される脱ぷ米を貯留する脱ぷ米タンク16、計量機14から排出される計量後の穀粒を上揚搬送する第4揚送コンベア17等からなる。
又、籾摺調整部Cには、調整タンク18、籾摺調整装置19、石抜機20等が備えられ、出荷部Dには、計量タンク21、出庫用計量機22、自動給袋機23等が備えられている。
図2〜図5に示すように、前記流量調整タンク11は、平面視で四角形状の底無箱型のケーシング27の内部に穀粒貯留用空間を形成するとともに、ケーシング27の内部に漏斗状の傾斜案内部28が付設され、その傾斜案内部28の下端部に、図6に示すように、穀粒を帯状に広がった状態で流下案内させる開口部29が形成されている。尚、この開口部29には、穀粒を下方に流下供給する開状態と流下供給を停止する閉状態とに切り換え自在なシャッタ30が設けられている。詳述すると、図18に示すように、流量調整タンク11は、中央の仕切板skにて仕切られた2つの穀粒貯留空間Ta,Tbを備えて構成され、供給される穀粒は2つの穀粒貯留空間Ta,Tbのうちのいずれかに選択的に供給されるようになっている。そして、前記各穀粒貯留空間Ta,Tbの下端部に開口Uが形成され、夫々エアーシリンダCYにて開閉操作自在な一対のシャッター30,30にてこの開口Uを開閉させて、開口部29を通して穀粒を下方に流下供給する開状態と、流下供給を停止する閉状態とに切り換え自在となるように構成している。尚、前記開口U及び前記シャッター30は、図18の紙面表裏方向に沿って細長い帯状に形成されている。
前記粗選機12の内部には、従来より周知の構成である粗選別用の部材が収納されている。つまり、図7に示すように、帯状に広がった状態で流下案内されてくる穀粒が、シリンダ32の空気圧力により調節用部材33の開閉具合を調節させることによって流下量が調節される繰り出しロール34によって繰り出し案内されるように構成され、繰り出された穀粒が多数の穀粒通過用孔35が形成される筒体であるスカルパーロール36を通して穀粒は下方に流下し、通過しない枝梗付穀粒等をリスカルパーロール37にて再度選別して枝梗付穀粒はスクリューコンベア38にて横送りして外部に排出させるようになっている。尚、図中、39は、スカルパーロール36に対する供給案内板であり、40はこの供給案内板39の案内角度を変更調節するための手動操作式の調節機構である。
スカルパーロール36やリスカルパーロール37を通して流下した穀粒は、下方の排出口41から下方の精選機13に向けて排出されることになるが、このとき、図7に矢符にて示すように吸気口Q1から排気口Q2に向けて通流する選別風によって細かな塵埃が吹き飛ばされて回収スクリュー42にて別途回収されるようになっている。
尚、粗選機12から外部に排出される枝梗付穀粒は、図16に示すようなリスレッシャーRにより再脱穀処理が施されるようになっている。このリスレッシャーRは、供給口43から供給される穀粒(枝梗付穀粒)を、電動モータ44により回転駆動される扱歯45付きの処理胴46によって扱き処理する構成となっている。
精選機13は、図8,図9に示すように、同一構成の精選装置47,47が左右一対並設されており、前記粗選機12から流下供給される穀粒が、分配用スクリューコンベア48にて分配されて、2台の精選装置47,47に振り分け供給されて並列的に選別処理するように構成され、選別処理された後の穀粒(整粒)は合流して計量機14に供給され、枝梗付穀粒は脱芒機15に供給され再処理された後、前記穀粒(整粒)に合流させる構成となっている。
つまり、搬送スクリュー50の回転方向を変更することで、荷受け処理時には精選装置47を迂回してそのまま計量する状態に切り換え、精選処理時には粗選機12から排出される穀粒を左右一対の精選装置47,47に振り分け供給して精選別する状態に切り換えて使用することができるように構成されている。
図9に示すように、精選装置47は、前記粗選機12から流下供給される穀粒から枝梗付粒を分離除去する第1選別部47Aと、第1選別部47Aにおいて前記枝梗付粒が分離除去された被選別物を、整粒と脱ぷ粒とに分離して整粒を回収する第2選別部47Bとで構成されている。
そして、前記第1選別部47Aは、図11に示すように、ケーシング54の内部に、電動モータM1によって回転駆動される筒状の第1回転体56が設けられ、この第1回転体56には、径方向外方側に向かって凹入する第1凹部57が内周部の略全領域にわたって多数形成されるとともに、図13に示すように、前記整粒及び前記脱ぷ粒が通過し且つ前記枝梗付粒の通過を阻止する枝梗付粒分離用の第1挿通孔58が前記各第1凹部57の底部個所に形成されている。前記第1凹部57の開口部は、その開口部の大きさが、前記整粒及び前記脱ぷ粒が入り込み可能で且つ前記枝梗付粒が入り込み不能な大きさに設定されている。具体的には、第1凹部57の開口部の直径が8.7mm程度に設定され、第1挿通孔58の直径が7mm程度に設定されている。
側から排出される整粒は第4排出口70から外部(計量機14)に排出される構成となっている。
具体的には、第2凹部65の開口部の直径が、5.2mm程度に設定され、第2挿通孔66の直径が3mm程度に設定されている。
前記スクリューコンベア69、第3排出口68、第4排出口70、前記受止め回収部71等により、分離回収手段S2が構成されることになる。
詳述すると、図5に示すように、前記計量機14における排出用タンク14aが枠組みフレーム材Fに一体的に取り付け装着された第1構成体K1、前記計量機14と前記脱ぷ粒タンク16とが枠組みフレーム材Fに一体的に取り付け装着された第2構成体K2、前記精選機13が枠組みフレーム材Fに一体的に取り付け装着された第3構成体K3、ケーシング31が強度メンバーとして角筒状に構成された粗選機12を構成する第4構成体K4、ケーシング27が強度メンバーとして略箱型に構成された流量調整タンク11を構成する第5構成体K5の夫々を、その記載順序で、下側から順次積み重ねるとともに互いに連結して一体的に組み付ける構成となっており、図4に示すように、最下段側の第1構成体K1が設置面L(当該設備のフロア面)に荷重が支持される状態で設置される構成とな
っている。
又、図6に示すように、この第4揚送コンベア17における左右のバケット通過経路77aの中間部を利用して塵埃吸引排気用のダクト77bが構成されている。前記各部における塵埃発生個所と前記ダクト77bとを連通する通路が別途設けられ、上方側から図示しない吸引装置により塵埃を吸引して外部に排出させる構成としている。
(1)上記実施形態では、荷受け処理部として、第1荷受け処理部A1と第2荷受け処理部A2の夫々を備える構成としたが、それらのうちのいずれか1つだけを備える構成でもよく、又、貯留部、選別部、計量部以外に別の装置を含む構成であってもよい。
5,12 粗選別部
7,17 搬送コンベア
13 精選別部
77 通路
77b ダクト
79 点検架台
80 建屋
81 連結具
A1,A2 荷受け処理部
F 枠組みフレーム
L 設置面
K 構成体
X 貯留部
Y 選別部
Z 計量部
Claims (4)
- 荷受け部に荷受けされて搬送されてくる穀物を一時貯留する貯留部、この貯留部から供給される穀物を選別処理する選別部、選別処理された穀物を計量処理する計量部を上下方向に並べて備える荷受け処理部が設けられた穀物処理設備であって、
前記荷受け処理部が、上下方向に並ぶ複数の構成体にて構成され、前記貯留部、前記選別部、前記計量部の夫々が別の構成体にて構成され、
前記各構成体は、最下段側の構成体が設置面に荷重が支持される状態で設置され、下側の構成体が上側の構成体の荷重を支持するように、順次積み重ねるとともに互いに連結して一体的に組み付けられて構成され、
前記各構成体の夫々に、それらが組み付けられた状態で上下方向に連通して穀物搬送用通路を構成する通路形成用筒部が形成され、
前記穀物搬送用通路に、前記計量部にて計量が終了した後の前記穀物を次工程の移送用位置まで上揚搬送する搬送コンベアが備えられるとともに、塵埃吸引排気用のダクトが設けられている穀物処理設備。 - 前記選別部が、搬入された穀物の粗選別を行う粗選別部にて構成されている請求項1記載の穀物処理設備。
- 前記選別部が、
搬入された穀物の粗選別を行う粗選別部と、この粗選別部の下方側に位置して前記穀物の出荷用の精選別を行う精選別部とを備えて構成されている請求項1記載の穀物処理設備。 - 上部側に位置する前記構成体に点検架台が設けられ、この点検架台が連結具を介して建屋に連結支持されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の穀物処理設備。
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