JP3729824B2 - 穀物処理設備 - Google Patents

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本発明は、荷受け部に荷受けされた搬送されてくる穀物を一時貯留する貯留部、この貯留部から供給される穀物を選別処理する選別部、選別処理された穀物を計量処理する計量部を上下方向に並べて備える荷受け処理部が設けられた穀物処理設備に関する。
上記構成の穀物処理設備において、従来では、例えば、穀物処理設備における建屋に設けられた複数階の床面(設置面)に夫々各別に設置させる構成のものがあった。つまり、最上階の床面に前記貯留部を設置し、その下の階の床面に前記選別部を設置し、更にその下の階の床面に前記計量部を設置するようにして、それらの各部同士を穀物流下用の案内経路等により連通させる構成である。
しかし、このような構成においては、前記各階における床面に対して、前記貯留部、前記選別部、前記計量部を夫々各別に設置する手間が掛かるとともに、それらの間に穀物搬送経路を別途、長尺のシュートパイプ等を用いて形成する手間も必要であり、設置施工の手間が多く掛かる不利な面があった。
そこで、上記従来構成における不具合を解消するために、次のような構成が考えられた。つまり、上下方向に並ぶ状態で備えられる前記貯留部、前記選別部、前記計量部の夫々を、大型の支持枠にて支持することで一体的な組物として構成して、1つの設置面に設置支持するような構成である。例えば、前記各部の全てを囲うように大型の支持枠を設置面に設置支持させる状態で設けて、この支持枠に対して、前記各部を夫々単独で組み付けるようにしたものがあった。
上記改良構成においては、上記従来構成のように建屋における複数階の床面に夫々各別に前記各部を設置する構成に比べると、例えば、前記各部に対する電源供給用の配線や排塵用の配管等を各階毎に別途施工する手間や、前記各部同士を長尺のシュートパイプ等を用いて穀物搬送経路を別途形成する等の煩わしい手間が少なくなり、その分、設備全体として設置施工の手間は少なくなるものの、次のような面で未だ改善の余地があった。
つまり、上記構成においては、上下方向に並ぶ貯留部、選別部、計量部の各部の全てを囲うような大型の支持枠を用意する必要があるが、このような支持枠は非常に大型の部材となり、運搬や設置のための設備が大掛かりになり、却って設置に手間がかかることになり、又、このような大型の部材に対して、前記各部を各別に組み付ける場合、支持枠の内部の狭い個所で行わねばならず、組み付け作業が行い難いものとなる不利があった。
本発明はかかる点に着目してなされたものであり、その目的は、合理的な構成によって設置作業を極力簡単に行うことが可能となる穀物処理設備を提供する点にある。
請求項1に記載の特徴構成によれば、荷受け部に荷受けされて搬送されてくる穀物を一時貯留する貯留部、この貯留部から供給される穀物を選別処理する選別部、選別処理された穀物を計量処理する計量部を上下方向に並べて備える荷受け処理部が設けられた穀物処理設備であって、前記荷受け処理部が、上下方向に並ぶ複数の構成体にて構成され、前記貯留部、前記選別部、前記計量部の夫々が別の構成体にて構成され、前記各構成体は、最下段側の構成体が設置面に荷重が支持される状態で設置され、下側の構成体が上側の構成体の荷重を支持するように、順次積み重ねるとともに互いに連結して一体的に組み付けられて構成され、前記各構成体の夫々に、それらが組み付けられた状態で上下方向に連通して穀物搬送用通路を構成する通路形成用筒部が形成され、前記穀物搬送用通路に、前記計量部にて計量が終了した後の前記穀物を次工程の移送用位置まで上揚搬送する搬送コンベアが備えられるとともに、塵埃吸引排気用のダクトが設けられている。
つまり、前記各構成体のうち最下段側の構成体を設置面に荷重が支持される状態で設置した後に、その上に順次各構成体を積み重ねて載置し、それらの構成体同士を連結して一体的に組み付けて、設置作業が終了することになる。前記各構成体は上記したような改良構成における支持枠に比べて比較的小型の形状であり、このような小型の装置を順次積み重ねるとともに、それらを互いに連結するだけの作業で対応できるので、大型の部材がなく小型同士を積み重ねて連結するという極めて簡単な設置作業によって施工が行えることになる。しかも、前記各部間での穀物搬送経路として短いもので済ませることができ、長尺のシュートパイプ等を用いて穀物搬送経路を別途形成する等の煩わしい手間は不要である。
また、この種の穀物処理設備では、前記計量処理が終了した後、例えば、乾燥工程や貯蔵工程等の次工程への移送用位置まで、搬送コンベアにて穀物を上揚搬送させる構成となっているが、上記したように、積み重ねられる各構成体の夫々に形成した筒部により穀物搬送用通路が形成される構成とし、この穀物搬送用通路に、搬送コンベアが備えるとともに、塵埃吸引排気用のダクトが設けられる構成とすることによって、各構成体とは別に搬送コンベアの通路部分や前記ダクトを構成する場合に比べて、部材の兼用化によって、構成の簡素化を図ることができる。
請求項2に記載の特徴構成によれば、請求項1において、前記選別部が、搬入された穀物の粗選別を行う粗選別部にて構成されている。
つまり、荷受け部に荷受けされて搬送されてくる穀物が、貯留部にて一時貯留され、この貯留部から供給される穀物が粗選別部にて粗選別が行われた後、計量部にて計量される。そして、その後、乾燥処理や貯蔵処理等の後工程に移送されていくことになる。従って、荷受け用の一連の処理が行われる装置部分が、上下方向に積み重ねられて一体的に組み付けられた構成となり、大型の部材がなく小型同士を積み重ねて連結するという極めて簡単な設置作業によって施工が行えることになる。
請求項3に記載の特徴構成によれば、請求項1において、前記選別部が、搬入された穀物の粗選別を行う粗選別部と、この粗選別部の下方側に位置して前記穀物の出荷用の精選別を行う精選別部とを備えて構成されている。
つまり、荷受け部に荷受けされて搬送されてくる穀物が、貯留部にて一時貯留され、この貯留部から供給される穀物が粗選別部にて粗選別が行われた後、計量部にて計量され、その後、乾燥処理や貯蔵処理等の後工程に移送されていく。又、乾燥処理や貯蔵処理が行われた後の穀物が、前記貯留部及び粗選別部の風選別部を介して精選別部に供給されて出荷用の精選別処理が行われて、且つ、計量処理の後、再度、貯蔵処理等の後工程に移送されていくことになる。従って、荷受け用の一連の処理が行われる装置部分だけでなく、穀物の出荷用の精選別や計量等の一連の処理が行われる装置部分が、上下方向に積み重ねられて一体的に組み付けられた構成となり、大型の部材がなく小型同士を積み重ねて連結するという極めて簡単な設置作業によって施工が行えることになる。
請求項4に記載の特徴構成によれば、請求項1〜3のいずれかにおいて、上部側に位置する前記構成体に点検架台が設けられ、この点検架台が連結具を介して建屋に連結支持されている。
この種の穀物処理設備において、前記各部の点検等のために作業者の足場となるための点検架台が設けられることなるが、この点検架台が連結具を介して建屋に連結支持されているので、複数の構成体が積み重ねられて背高になる場合であっても、上方側の適宜個所に位置する構造体が建屋に連結支持されることで、例えば、地震等の横揺れ荷重に対する合理的な支持構造を得ることができる。尚、建屋側から例えば連結梯子等を兼用する連結具にて連結支持するようにすれば、部材の兼用により、さらに構成の簡素化を図れるものとなる。
以下、本発明に係る穀物処理設備の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、穀物処理設備は、納入者によって搬入され荷受け部に荷受けされた穀物の一例である穀粒の荷受け処理を行う荷受け処理部A1,A2、穀粒を貯蔵する貯蔵部と乾燥処理する乾燥処理部と合わせ持つ乾燥貯蔵部B、穀粒の籾摺調整を行う籾摺調整部C及び出荷処理を行う出荷部D等を備えて構成されている。
荷受け処理部は、第1荷受け処理部A1と第2荷受け処理部A2との2系統の荷受け経路が備えられ、1つの荷受け経路は、穀粒の荷受け処理時にのみ利用されるものであり、他方の荷受け経路は穀粒の荷受け処理時及び荷受けされている穀粒の出荷用の精選処理を行う時の夫々において利用される構成となっている。 つまり、第1荷受け処理部A1は、荷受けホッパー1(荷受け部の一例)にて受入れられた後、荷受けコンベア2にて横送りされ且つ第1揚送コンベア3により上揚搬送されて供給される穀粒を、一旦貯留する流量調整タンク4、穀粒から藁屑等の異物を除去するための粗選機5、粗選機5から排出される穀粒を計量する計量機6、計量機6から排出される計量後の穀粒を上揚搬送する第2揚送コンベア7等からなる。
そして、前記第2荷受け処理部A2は、荷受けホッパー8(荷受け部の一例)にて受入れられた後、荷受けコンベア9にて横送りされ且つ第3揚送コンベア10により上揚搬送されて供給される穀粒を、一旦貯留する流量調整タンク11、穀粒から藁屑等の異物を除去するための粗選機12、精選処理時には粗選機12から排出される穀粒を精選別する精選機13、荷受け処理時には粗選機12から排出される穀粒を計量し、精選処理時には精選機13から排出される穀粒を計量する計量機14、粗選機12から排出される枝梗付き籾等から枝梗等を除去する脱芒機15、精選機13から排出される脱ぷ米を貯留する脱ぷ米タンク16、計量機14から排出される計量後の穀粒を上揚搬送する第4揚送コンベア17等からなる。
又、籾摺調整部Cには、調整タンク18、籾摺調整装置19、石抜機20等が備えられ、出荷部Dには、計量タンク21、出庫用計量機22、自動給袋機23等が備えられている。
前記乾燥貯蔵部Bは、図2に示すように、夫々が平面視で四角形状の穀粒空間を形成する貯留ビン24の複数が並列配備される状態で設けられ、詳述はしないが、複数の貯留ビン24のうちのいずれかのものを乾燥処理部として利用し、それ以外の貯留ビンを貯蔵処理部として利用する構成となっている。乾燥処理部では図示しない攪拌装置によって穀粒を攪拌しながら送風機によって送風させながら穀粒を乾燥処理するように構成されるとともに、送風機の送風力によって排出されて横送りコンベア25に排出されるように構成されている。貯蔵処理部では、乾燥済みの穀粒を貯蔵するとともに、送風力によって排出されて横送りコンベア25に排出されるように構成されている。
荷受け時において、第1荷受け処理部A1では計量機6から排出される計量後の穀粒は第2揚送コンベア7によって揚送され、第2荷受け経路A2では計量機14から排出される計量後の穀粒は第4揚送コンベア17によって揚送される。そして、供給用コンベア26によって貯留ビン24のいずれかに貯留されることになる。貯留ビン24に貯留されて乾燥処理された穀粒は、各下端部の排出部27から排出されて横送りコンベア25及び各搬送コンベアにより貯蔵処理部を構成する貯留ビン24に供給されて貯留され、精選処理時には、第2荷受け部A2の第1揚送コンベア10に搬送されて精選処理されたのち戻され、又、出荷処理時には、籾摺調整部Cに供給され更に出荷部Dを通して出荷されるようになっている。
前記第1荷受け処理部A1における貯留部Xとしての流量調整タンク4、選別部Yの一例としての粗選機5、計量部Zとしての計量機6の夫々は上下方向に並べて備えられ、前記第2荷受け経路A2においても同様に、貯留部Xとしての流量調整タンク11、粗選別部としての粗選機12及び精選別部としての精選機13(これら粗選機12及び精選機13により選別部Yの他の例に相当する)、計量部Zとしての計量機14の夫々は上下方向に並べて備えられる。
以下、具体的な構成について説明する。
図2〜図5に示すように、前記流量調整タンク11は、平面視で四角形状の底無箱型のケーシング27の内部に穀粒貯留用空間を形成するとともに、ケーシング27の内部に漏斗状の傾斜案内部28が付設され、その傾斜案内部28の下端部に、図6に示すように、穀粒を帯状に広がった状態で流下案内させる開口部29が形成されている。尚、この開口部29には、穀粒を下方に流下供給する開状態と流下供給を停止する閉状態とに切り換え自在なシャッタ30が設けられている。詳述すると、図18に示すように、流量調整タンク11は、中央の仕切板skにて仕切られた2つの穀粒貯留空間Ta,Tbを備えて構成され、供給される穀粒は2つの穀粒貯留空間Ta,Tbのうちのいずれかに選択的に供給されるようになっている。そして、前記各穀粒貯留空間Ta,Tbの下端部に開口Uが形成され、夫々エアーシリンダCYにて開閉操作自在な一対のシャッター30,30にてこの開口Uを開閉させて、開口部29を通して穀粒を下方に流下供給する開状態と、流下供給を停止する閉状態とに切り換え自在となるように構成している。尚、前記開口U及び前記シャッター30は、図18の紙面表裏方向に沿って細長い帯状に形成されている。
前記粗選機12は、平面視で前記流量調整タンク11のケーシング27と同一形状で、それと積み重ねて接続して連結可能な四角形の筒状であるケーシング31が備えられ、この粗選機12のケーシング31は、流量調整タンク11の荷重を支持することができるように強度メンバーとして構成されている。
前記粗選機12の内部には、従来より周知の構成である粗選別用の部材が収納されている。つまり、図7に示すように、帯状に広がった状態で流下案内されてくる穀粒が、シリンダ32の空気圧力により調節用部材33の開閉具合を調節させることによって流下量が調節される繰り出しロール34によって繰り出し案内されるように構成され、繰り出された穀粒が多数の穀粒通過用孔35が形成される筒体であるスカルパーロール36を通して穀粒は下方に流下し、通過しない枝梗付穀粒等をリスカルパーロール37にて再度選別して枝梗付穀粒はスクリューコンベア38にて横送りして外部に排出させるようになっている。尚、図中、39は、スカルパーロール36に対する供給案内板であり、40はこの供給案内板39の案内角度を変更調節するための手動操作式の調節機構である。
スカルパーロール36やリスカルパーロール37を通して流下した穀粒は、下方の排出口41から下方の精選機13に向けて排出されることになるが、このとき、図7に矢符にて示すように吸気口Q1から排気口Q2に向けて通流する選別風によって細かな塵埃が吹き飛ばされて回収スクリュー42にて別途回収されるようになっている。
尚、粗選機12から外部に排出される枝梗付穀粒は、図16に示すようなリスレッシャーRにより再脱穀処理が施されるようになっている。このリスレッシャーRは、供給口43から供給される穀粒(枝梗付穀粒)を、電動モータ44により回転駆動される扱歯45付きの処理胴46によって扱き処理する構成となっている。
次に、精選機13の構成について説明する。
精選機13は、図8,図9に示すように、同一構成の精選装置47,47が左右一対並設されており、前記粗選機12から流下供給される穀粒が、分配用スクリューコンベア48にて分配されて、2台の精選装置47,47に振り分け供給されて並列的に選別処理するように構成され、選別処理された後の穀粒(整粒)は合流して計量機14に供給され、枝梗付穀粒は脱芒機15に供給され再処理された後、前記穀粒(整粒)に合流させる構成となっている。
前記分配用スクリューコンベア48は、図10に示すように、前記粗選機12から幅広の帯状で流下供給される穀粒を受け止める案内樋49が設けられ、この案内樋49には搬送スクリュー50が設けられるとともに、搬送スクリュー50の底部案内面の中央部、並びに左右両端部の夫々に搬送スクリュー50にて搬送される穀粒を下方に落下案内する案内筒51,52,53が形成されている。中央の案内筒51は前記穀粒を精選装置47を迂回してそのまま計量部14に供給するバイパス路として構成され、左右両側に位置する案内筒52,53が左右の精選装置47,47に夫々分配した状態で穀粒を供給させる供給路として機能するようになっている。
つまり、前記搬送スクリュー50には、左右両側部に同一方向に駆動回転させても互いに穀粒搬送方向が異なるように傾斜姿勢が逆向きのスクリュー羽根50a,50bが形成され、搬送スクリュー50を所定方向に回転させると、粗選機12から流下供給される穀粒を全て前記中央の案内筒51に向けて搬送する状態となり、搬送スクリュー50を所定方向と逆方向に回転させると、粗選機12から流下供給される穀粒を左右両側に位置する案内筒52,53に向けて振り分け搬送する状態となるように構成されている。
つまり、搬送スクリュー50の回転方向を変更することで、荷受け処理時には精選装置47を迂回してそのまま計量する状態に切り換え、精選処理時には粗選機12から排出される穀粒を左右一対の精選装置47,47に振り分け供給して精選別する状態に切り換えて使用することができるように構成されている。
次に、精選装置47の構成について説明する。尚、前記各精選装置は、同一構成であるから1つの構成についてのみ説明する。
図9に示すように、精選装置47は、前記粗選機12から流下供給される穀粒から枝梗付粒を分離除去する第1選別部47Aと、第1選別部47Aにおいて前記枝梗付粒が分離除去された被選別物を、整粒と脱ぷ粒とに分離して整粒を回収する第2選別部47Bとで構成されている。
そして、前記第1選別部47Aは、図11に示すように、ケーシング54の内部に、電動モータM1によって回転駆動される筒状の第1回転体56が設けられ、この第1回転体56には、径方向外方側に向かって凹入する第1凹部57が内周部の略全領域にわたって多数形成されるとともに、図13に示すように、前記整粒及び前記脱ぷ粒が通過し且つ前記枝梗付粒の通過を阻止する枝梗付粒分離用の第1挿通孔58が前記各第1凹部57の底部個所に形成されている。前記第1凹部57の開口部は、その開口部の大きさが、前記整粒及び前記脱ぷ粒が入り込み可能で且つ前記枝梗付粒が入り込み不能な大きさに設定されている。具体的には、第1凹部57の開口部の直径が8.7mm程度に設定され、第1挿通孔58の直径が7mm程度に設定されている。
第1回転体56の内部にその軸芯方向一端側の供給口59から、粗選機12からの穀粒が供給されるとともに、穀粒が第1回転体56の内部に沿って(図11の右方向に向けて)移送されるに伴って、前記第1挿通孔58を通過して径方向外方側に排出される前記整粒及び前記脱ぷ粒を受け止め回収して第1排出口60に向けて搬送するスクリューコンベア61が設けられている。又、第1回転体56の前記第1挿通孔58を通過せずに軸芯方向他端側から排出される前記枝梗付粒は第2排出口62から外部(脱芒機15)に排出される構成となっている。 前記スクリューコンベア61、第1排出口60、第2排出口62、及び、それらへの穀粒案内部等により、分離供給手段S1が構成されることになる。
尚、第1回転体56は、図8に示すように、その回転軸芯の一端側が上方に位置し、他端側が下方に位置するように傾斜姿勢に設定されるとともに、図11に示すように、第1回転体56の穀粒が供給される個所には回転駆動によって穀粒を他端側に向けて送り出す搬送スクリュー63が設けられ、この搬送スクリュー63による穀粒送り機構と前記軸芯が傾斜する構成とによって、穀粒を他端側に移送する移送手段ISが構成されている。
前記第2選別部47Bは、図12に示すように、前記第1回転体56とほぼ同様な構成で、電動モータM2によって回転駆動されるの筒状の第2回転体64が設けられている。但し、この第2回転体64に形成される各第2凹部65には、脱ぷ粒が通過し且つ整粒の通過を阻止する脱ぷ粒分離用の第2挿通孔66が形成されている。第2回転体64の内部にその軸芯方向一端側の供給口67より、第1選別部47Aにおける第1排出口60から排出される穀粒が供給されるとともに、穀粒が第2回転体64の内部に沿って(図12の左方向に向けて)移送されるに伴って、前記挿通孔66を通過して径方向外方側に排出される脱ぷ粒を受け止め回収して第3排出口68に向けて搬送するスクリューコンベア69が設けられている。又、第2回転体64の前記第2挿通孔66を通過せずに軸芯方向他端
側から排出される整粒は第4排出口70から外部(計量機14)に排出される構成となっている。
又、第2回転体64における前記各第2凹部65は、その開口部の大きさが、脱ぷ粒が入り込むとともに、整粒が入り込まない大きさに設定され、第2回転体64における第2凹部65に入り込み且つ第2挿通孔66を通過しない状態で、第2回転体64の回転に伴って凹部65が下向き姿勢になるまで回動されて、その凹部内から落下する穀粒(脱ぷ粒)を、第2回転体の内方側にて受け止める受け樋71aと、その穀粒を横送り搬送して回転体外部に排出させる搬送スクリュー71bとからなる第2受止め回収部71が備えられている。尚、この受止め回収部71にて回収された穀粒(脱ぷ粒)は、前記第3排出口68にてスクリューコンベア69により搬送される穀粒(脱ぷ粒)と合流して外部(下方側の脱ぷ粒タンク16)に排出される構成となっている。
具体的には、第2凹部65の開口部の直径が、5.2mm程度に設定され、第2挿通孔66の直径が3mm程度に設定されている。
前記スクリューコンベア69、第3排出口68、第4排出口70、前記受止め回収部71等により、分離回収手段S2が構成されることになる。
尚、第2回転体64は、図8に示すように、その回転軸芯の一端側が上方に位置し、他端側が下方に位置するように傾斜姿勢に設定されるとともに、図12に示すように、第2回転体64の穀粒が供給される個所には回転駆動によって穀粒を他端側に向けて送り出す搬送スクリュー72が設けられ、この搬送スクリュー72による穀粒送り機構と、前記軸芯が傾斜する構成とによって、穀粒を他端側に移送する移送手段ISが構成されている。尚、穀粒の移送方向は第1回転体56と反対方向となっており、合理的な配置構成により設置スペースを少なくするようにしている。
前記脱芒機15は、図17に示すように、ホッパー73に供給される枝梗付粒を電動モータ74によって縦軸芯周りで回転駆動される複数の処理刃75による扱き作用により単粒化処理して、処理済みの穀粒は案内シュート76を介して計量機14に供給するように構成されている。
そして、前記流量調整タンク11、粗選機12、精選機13及び計量機14等は、上下方向に並ぶ複数の構成体Kにて構成され、前記各構成体Kは、下側の構成体Kが上側の構成体Kの荷重を支持するように、順次積み重ねるとともに互いに連結して一体的に組み付けられ、最下段側の構成体が設置面に荷重が支持される状態で設置されて構成されている。
詳述すると、図5に示すように、前記計量機14における排出用タンク14aが枠組みフレーム材Fに一体的に取り付け装着された第1構成体K1、前記計量機14と前記脱ぷ粒タンク16とが枠組みフレーム材Fに一体的に取り付け装着された第2構成体K2、前記精選機13が枠組みフレーム材Fに一体的に取り付け装着された第3構成体K3、ケーシング31が強度メンバーとして角筒状に構成された粗選機12を構成する第4構成体K4、ケーシング27が強度メンバーとして略箱型に構成された流量調整タンク11を構成する第5構成体K5の夫々を、その記載順序で、下側から順次積み重ねるとともに互いに連結して一体的に組み付ける構成となっており、図4に示すように、最下段側の第1構成体K1が設置面L(当該設備のフロア面)に荷重が支持される状態で設置される構成とな
っている。
前記各構成体K1〜K5同士は、ケーシング27,31や枠組みフレーム材F等の接続個所同士をそのまま連結してボルト締結等により外方側から簡単に接続作業を行えるようになっている。又、上方側に位置する構成体Kからの穀粒の排出部分と、下方側に位置する構成体Kの穀粒の受け止め部分とが、各構成体を接続するだけで連通するように構成されており、それらの間を特別なシュートパイプ等を用いて接続する等の煩わしい作業が不要になるようにしている。
尚、前記各構成体には、図4,図5,図6に示すように、それらが組み付けられた状態で上下方向に連通して穀物搬送用通路TUを構成する通路形成用筒部77が形成され、前記各構成体K1〜K5が積み重ね接続されると、各構成体の夫々の通路形成用筒部77が接続されて穀物搬送用通路TUが形成される構成としてあり、組み付け構成された後に、第1構成体K1に対応する下端側コンベア部分と、第5構成体K5に備えられるコンベア駆動部78との間でバケット搬送チェーン等を装着させて第4揚送コンベア17(搬送コンベアの一例)が構成される。
又、図6に示すように、この第4揚送コンベア17における左右のバケット通過経路77aの中間部を利用して塵埃吸引排気用のダクト77bが構成されている。前記各部における塵埃発生個所と前記ダクト77bとを連通する通路が別途設けられ、上方側から図示しない吸引装置により塵埃を吸引して外部に排出させる構成としている。
図3に示すように、前記第2構成体K2、第3構成体K3、及び、第5構成体K5の夫々の上部側個所には、作業者が点検作業を行うための点検架台79が設けられるとともに、図2に示すように、これらの点検架台79と、建屋80における昇降用階段81(連結具の一例)の途中部とが連結される構成となっており、例えば地震等の横揺れ荷重に対しても充分な強度を確保することができるとともに、点検作業を容易に行える構成としている。
上記第1凹部や第2凹部の開口部の大きさや第1挿通孔や第2挿通孔の大きさの具体例は一例であって、この値に限定されるものではない。
以上、前記第2荷受け処理部A2における構成を例に説明したが、前記第1荷受け処理部A1については、図15に示すように、精選機12が備えられていないだけが異なり、その他は同じ構成となっているので説明は省略する。尚、この第2荷受け処理部A2においては、穀物搬送用通路TUを用いて搬送コンベアとしての第2揚送コンベア7が構成されることになる。
このように構成することで、前記各構成体を順次、積み重ねて連結させるだけで済むので、各装置の設置施工の手間が少ないものとなる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、荷受け処理部として、第1荷受け処理部A1と第2荷受け処理部A2の夫々を備える構成としたが、それらのうちのいずれか1つだけを備える構成でもよく、又、貯留部、選別部、計量部以外に別の装置を含む構成であってもよい。
(2)上記実施形態では、下部側に位置する前記構成体が枠組みフレームにて荷重を支持するように構成される場合を例示したが、このような構成に限らず、すべての構成体を略箱型に構成したり、全ての構成体を枠組みフレーム構成とするものでもよい。
(3)上記実施形態では、前記各構成体の夫々に穀物搬送用通路を構成する通路形成用筒部が形成される構成としたが、このような筒部を備えることなく、上揚搬送コンベアを各構成体とは異なる別の個所に備える構成としてもよい。
穀物処理設備の概略構成図 穀物処理設備の外観の斜視図 第2荷受け処理部の側面図 第2荷受け処理部の縦断側面図 第2荷受け処理部の組み付け構造を示す図 第2荷受け処理部の横断平面図 粗選部の構成図 精選部の側面図 精選部の正面図 分配用スクリューコンベアの縦断側面図 第1選別部の縦断側面図 第2選別部の縦断側面図 第1回転体の断面図 精選装置の動作説明図 第1荷受け処理部の縦断側面図 リスレッシャーの断面図 脱芒機の断面図 流量調節タンクの断面図
符号の説明
1,2 荷受け部
5,12 粗選別部
7,17 搬送コンベア
13 精選別部
77 通路
77b ダクト
79 点検架台
80 建屋
81 連結具
A1,A2 荷受け処理部
F 枠組みフレーム
L 設置面
K 構成体
X 貯留部
Y 選別部
Z 計量部

Claims (4)

  1. 荷受け部に荷受けされて搬送されてくる穀物を一時貯留する貯留部、この貯留部から供給される穀物を選別処理する選別部、選別処理された穀物を計量処理する計量部を上下方向に並べて備える荷受け処理部が設けられた穀物処理設備であって、
    前記荷受け処理部が、上下方向に並ぶ複数の構成体にて構成され、前記貯留部、前記選別部、前記計量部の夫々が別の構成体にて構成され、
    前記各構成体は、最下段側の構成体が設置面に荷重が支持される状態で設置され、下側の構成体が上側の構成体の荷重を支持するように、順次積み重ねるとともに互いに連結して一体的に組み付けられて構成され、
    前記各構成体の夫々に、それらが組み付けられた状態で上下方向に連通して穀物搬送用通路を構成する通路形成用筒部が形成され、
    前記穀物搬送用通路に、前記計量部にて計量が終了した後の前記穀物を次工程の移送用位置まで上揚搬送する搬送コンベアが備えられるとともに、塵埃吸引排気用のダクトが設けられている穀物処理設備。
  2. 前記選別部が、搬入された穀物の粗選別を行う粗選別部にて構成されている請求項1記載の穀物処理設備。
  3. 前記選別部が、
    搬入された穀物の粗選別を行う粗選別部と、この粗選別部の下方側に位置して前記穀物の出荷用の精選別を行う精選別部とを備えて構成されている請求項1記載の穀物処理設備。
  4. 上部側に位置する前記構成体に点検架台が設けられ、この点検架台が連結具を介して建屋に連結支持されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の穀物処理設備。
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