JP3729664B2 - 回転炉のガス供給装置 - Google Patents
回転炉のガス供給装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3729664B2 JP3729664B2 JP29266598A JP29266598A JP3729664B2 JP 3729664 B2 JP3729664 B2 JP 3729664B2 JP 29266598 A JP29266598 A JP 29266598A JP 29266598 A JP29266598 A JP 29266598A JP 3729664 B2 JP3729664 B2 JP 3729664B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas supply
- furnace
- furnace body
- gas
- combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、産業廃棄物や都市ごみ及び汚泥などの各種廃棄物を効率良く燃焼させることができるロータリーキルンと称する回転炉のガス供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転炉のガス供給装置の技術として特公平6−7005号公報などに記載したものがあり、その一例を図3に基づいて説明すると、燃焼フッド1と二次燃焼炉2との間に配置したガースギヤ3付き円筒状炉体4がローラタイヤ5により回転可能に支持され、炉体4に複数の風箱6,7が所定間隔をおいて外嵌され、燃焼フッド1を貫通する供給シュート8及びバーナ9の先端部が炉体4の入口部に挿入され、二次燃焼炉2の頂部から排ガス処理設備に排ガスを排出するための排ガス管10に熱交換器11が外嵌され、該熱交換器11内を通る予熱管12がバーナ9に接続され、予熱管12に押込ファン13が接続され、二次燃焼炉2に二次ガス供給ノズル14が設けられている。
【0003】
上記構成において、ガースギヤ3を介して炉体4を回転させ、供給シュート8から炉体4内に廃棄物を供給し、バーナ9に点火すると共に、各風箱6,7から吹込口6a,7aを通って炉体4内に燃焼空気等のガスを吹き込むことにより、炉体4内の廃棄物を燃焼させ、その燃焼により生じた排ガスを二次燃焼炉2内に送り込んで二次ガス供給ノズル14から吹き込まれた燃焼空気等のガスにより二次燃焼させ、その二次燃焼させた排ガスを排ガス管10を通って排ガス処理設備に排出する。また、排ガス管10を通過する高温の排ガスにより熱交換器11を介して予熱管12内の燃焼空気等のガスを予熱し、その予熱した燃焼空気等のガスをバーナ9に供給する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、水分が多くて着火性の低い廃棄物を予熱、乾燥及びガス化して燃焼させる場合に、炉内温度を高温状態に保持するため、バーナ9の点火を継続しており、これによって、燃費が高くつくと共に、排ガス量が増加するので、装置が大型化する。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑み、水分が多くて着火性の低い廃棄物でも低燃費で予熱、乾燥及びガス化して燃焼させることができる回転炉のガス供給装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、燃焼フッドと二次燃焼炉との間に回転可能に配置した円筒状炉体に複数の風箱が外嵌され、該各風箱から前記炉体内に燃焼空気等のガスを吹き込むようにした回転炉において、前記炉体を横断するガス供給管が設けられ、該ガス供給管の入口部が隣接する一方の風箱に接続されると共に、そのガス供給管の出口部が隣接する他方の風箱に接続され、該他方の風箱と前記燃焼フッドとを連通させる連通管が設けられていることを特徴としている。
【0007】
上記構成によれば、ガス供給管を通過する燃焼空気等のガスが炉体内の輻射熱を吸収して充分に予熱され隣接する他方の風箱及び連通管を通って燃焼フッド内に供給されるから、炉体の入口部内に水分が多くて着火性の低い廃棄物が供給された場合でも、その廃棄物を効率良く予熱乾燥させることができ、従来に比べて熱効率が良いので、バーナによる助燃料供給量を減らして燃費を改善すると共に、排ガス量を少なくして、装置を小型化することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ガス供給管に、前記炉体内に開口するガス吹き込みノズルが設けられていることを特徴としている。
【0009】
上記構成によれば、ガス供給管に供給された燃焼空気等のガスの一部がガス吹き込みノズルから炉体内に吹き込まれるため、該炉体内の廃棄物の燃焼を促進することができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記連通管に風量制御ダンパーが介在され、前記炉体の入口部の炉内温度を検知する温度計が設けられ、該温度計による検知温度に基づいて前記風量制御ダンパーを制御する温度制御部が設けられていることを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、温度計による検知温度に基づいて温度制御部により連通管に介在させた風量制御ダンパーを開閉制御するようになっているから、炉体の入口部の炉内温度をほぼ一定の高温に保って廃棄物を効率良く予熱乾燥させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は本発明の実施の一形態である回転炉のガス供給装置を示すものであって、炉体4の風箱6,7間を横断するガス供給管16が設けられると共に、該ガス供給管16に、炉体4内に開口する複数のガス吹き込みノズル16aが設けられ、ガス供給管16の中央部を蛇行状に弯曲させ、その弯曲部16bによりガス供給管16の熱伸縮を吸収するように構成し、ガス供給管16の入口部が上流側風箱6に接続されると共に、該ガス供給管16の出口部が下流側風箱7に接続され、該下流側風箱7と燃焼フッド1とを連通させる連通管17が設けられ、該連通管17に風量制御ダンパー18が介在され、炉体4の入口部の炉内温度を検知する温度計19が設けられ、該温度計19による検知温度に基づいて風量制御ダンパー18を制御する温度制御部20が設けられている。上記以外の構成で図3に示す従来例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0013】
上記構成において、炉体4を回転させ、供給シュート8から炉体4内に廃棄物を供給し、バーナ9に点火すると共に、各風箱6,7から吹込口6a,7aを通って炉体4内に燃焼空気等のガスを吹き込むことにより、炉体4内の廃棄物を燃焼させる。また、上流側風箱6からガス供給管16に供給された燃焼空気等のガスが炉体4内の輻射熱で充分に予熱されて下流側風箱7及び連通管17を通って燃焼フッド1内に供給される。
【0014】
そして、温度計19により炉体4の入口部の炉内温度を検知し、その検知温度が低い場合には、温度制御部20により風量制御ダンパー18を開放して燃焼フッド1内に供給される燃焼空気等のガスの量を増加させ、検知温度が高い場合には、同様の手順で燃焼フッド1内に供給される燃焼空気等のガスの量を減少させることにより、炉体4の入口部の炉内温度を400〜600°C(好ましくは500°C))に保つ。これにより、水分が多くて着火性の低い廃棄物でも効率良く予熱乾燥させることができ、従来に比べて熱効率が良いので、バーナ9による助燃料供給量を減らして燃費を改善すると共に、排ガス量を少なくして、装置を小型化することができる。
【0015】
炉体4の中央部では、上流側風箱6からガス供給管16に供給された燃焼空気等のガスの一部がガス吹き込みノズル16aから炉体4内に吹き込まれるので、廃棄物の燃焼を促進し、炉体4の出口部の排ガス温度を900°C程度の高温にして、ダイオキシンなどの有害物質の発生を防止することができる。
【0016】
前記炉体4から二次燃焼炉2に送り込まれた排ガスは二次ガス供給ノズル14から吹き込まれた燃焼空気等のガスにより二次燃焼されて850°C程度の高温状態にされ、排ガス管10を通って排ガス処理設備に排出される。
【0017】
上記構成によれば、図3に示す従来の中間吹き込み式ロータリーキルンの機構を生かしながら、炉体4の入口部の温度をほぼ一定の高温状態に保つて、水分が多くて着火性の低い廃棄物であっても確実に予熱乾燥させることができるようにしたものである。
【0018】
上記の実施の形態では、ガス供給管16を1本だけ用いたが、それを複数本用いてもよい。これによって、熱効率を一層向上させることができる。
【0019】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ガス供給管を通過する燃焼空気等のガスが炉体内の輻射熱を吸収して充分に予熱され隣接する他方の風箱及び連通管を通って燃焼フッド内に供給されるから、炉体の入口部内に水分が多くて着火性の低い廃棄物が供給された場合でも、その廃棄物を効率良く予熱乾燥させることができ、従来に比べて熱効率が良いので、バーナによる助燃料供給量を減らして燃費を改善すると共に、排ガス量を少なくして、装置を小型化することができる。
【0020】
請求項2記載の発明によれば、ガス供給管に供給された燃焼空気等のガスの一部がガス吹き込みノズルから炉体内に吹き込まれるため、該炉体内の廃棄物の燃焼を促進することができる。
【0021】
請求項3記載の発明によれば、温度計による検知温度に基づいて温度制御部により連通管に介在させた風量制御ダンパーを開閉制御するようになっているから、炉体の入口部の炉内温度をほぼ一定の高温に保って廃棄物を効率良く予熱乾燥させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態である回転炉のガス供給装置を示す縦断面図である。
【図2】 図1のA−A矢視図である。
【図3】 従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 燃焼フッド
2 二次燃焼炉
4 炉体
6 上流側風箱(一方の風箱)
7 下流側風箱(他方の風箱)
16 ガス供給管
16a ガス吹き込みノズル
17 連通管
18 風量制御ダンパー
19 温度計
20 温度制御部
Claims (3)
- 燃焼フッドと二次燃焼炉との間に回転可能に配置した円筒状炉体に複数の風箱が外嵌され、該各風箱から前記炉体内に燃焼空気等のガスを吹き込むようにした回転炉において、前記炉体を横断するガス供給管が設けられ、該ガス供給管の入口部が隣接する一方の風箱に接続されると共に、そのガス供給管の出口部が隣接する他方の風箱に接続され、該他方の風箱と前記燃焼フッドとを連通させる連通管が設けられていることを特徴とする回転炉のガス供給装置。
- 前記ガス供給管に、前記炉体内に開口するガス吹き込みノズルが設けられていることを特徴とする請求項1記載の回転炉のガス供給装置。
- 前記連通管に風量制御ダンパーが介在され、前記炉体の入口部の炉内温度を検知する温度計が設けられ、該温度計による検知温度に基づいて前記風量制御ダンパーを制御する温度制御部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の回転炉のガス供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29266598A JP3729664B2 (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 回転炉のガス供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29266598A JP3729664B2 (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 回転炉のガス供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000121019A JP2000121019A (ja) | 2000-04-28 |
JP3729664B2 true JP3729664B2 (ja) | 2005-12-21 |
Family
ID=17784726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29266598A Expired - Fee Related JP3729664B2 (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | 回転炉のガス供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3729664B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115978562B (zh) * | 2023-03-21 | 2023-06-13 | 山西农业大学 | 一种土壤修复植物环保焚烧设备 |
-
1998
- 1998-10-15 JP JP29266598A patent/JP3729664B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000121019A (ja) | 2000-04-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4859177A (en) | Apparatus for incinerating combustible material | |
JP2002013715A (ja) | 廃棄物焼却炉 | |
JP2004084981A (ja) | 廃棄物焼却炉 | |
CN107138515A (zh) | 一种节能减排的供热方法 | |
JP3121840B2 (ja) | 熱処理すべき物質の処理法 | |
JP3729664B2 (ja) | 回転炉のガス供給装置 | |
JP3309387B2 (ja) | 廃棄物焼却炉 | |
JPH04270819A (ja) | 炉温制御方法 | |
JPH0247649B2 (ja) | Rootarikirunniokerunenshohaigasuomochiitanenshoseigyohoho | |
JPH11201639A (ja) | ごみ乾燥装置及びその制御方法 | |
JP4677255B2 (ja) | アスファルトリサイクルプラント | |
KR0175541B1 (ko) | 폐가스 소각장치 | |
JP2000304240A (ja) | 燃焼設備 | |
JP4010773B2 (ja) | 焼却炉 | |
JPH0733113Y2 (ja) | ロータリーキルン | |
RU2032851C1 (ru) | Способ совместной работы энергетического котла и сушильного агрегата | |
JP3034418B2 (ja) | 回転式焼却炉 | |
JP2002031320A (ja) | 火格子温度の制御方法及び火格子式廃棄物焼却炉 | |
JP2002357308A (ja) | ストーカ式焼却炉及びそれによる焼却方法 | |
JPH035613A (ja) | ゴミ焼却炉 | |
JPS61208422A (ja) | ロ−タリキルンにおける燃焼排ガスを用いた燃焼制御方法 | |
JP3073643B2 (ja) | 焼却装置における熱交換器 | |
JP2001214168A (ja) | 連続式固形廃棄物炭化装置 | |
JPS63189709A (ja) | 焼却炉における再燃焼装置 | |
JP2729915B2 (ja) | 流動床炉の冷却方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050805 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050906 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051004 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091014 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091014 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101014 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101014 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121014 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131014 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |