JP3729423B2 - 組立パネル体の製造方法および高さ決め治具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の壁面を施工するための技術に関し、中でも、組み立て式のパネルを用いて、建物の外壁面と仕上げ板材とを同時に施工するに際し使用する、組み立て式パネルを製造するための技術に関する。
【0002】
【背景技術】
一般住宅や集合住宅等の建物として、木質系のパネルを用いて施工する、いわゆるパネル組み立て式の建物が多く建築されている。そして、近年では、こうした建物の外壁に対し、無機質系のサイディング材を仕上げ板材として施すことが多い。
【0003】
ところで、建物の施工に関し、期間および費用の削減を目的として、現場での施工作業をできるだけ少なくする傾向にある。その一例として、近年、工場において、下地パネル体の外面に仕上げ板材としての外装材を予め貼り付けた外壁パネルを製造し、現場にて、この外壁パネル同士を接続し、壁を形成させる方法が採用されている。
【0004】
更に、実開平4−100707号公報には、工場において、下地となる単位パネル体の外表面に、その左右両端だけを残して外装材を貼り付けた外壁パネルを造り、現場においてその外壁パネル同士を接続した後、外装材を貼り付けていない両端の接続部分に外装材を現場施工する方法が提案されている。この方法では、外装材同士をサネはぎにより連結させており、目地処理作業の省略あるいは簡略化をも企図している。
【0005】
本出願人は、周辺の一部を除き、パネル面に外装材を予め貼り付けた技術を発展させ、下地パネル体に複数の単位パネルを適用することを考えた。それによれば、外壁のほとんどを工場で施工することができるので、施工性を更に向上させることができる。また、工場施工することにより、パネル体自体の強度向上を図ることもできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような建物の壁面を区画したものである外壁パネル体は、かなり大きなものである。従って、その製造において生じる誤差の単位も相応の大きさを有する。故に、実開平4−100707号公報に記載されているような技術では、外壁パネル体同士を接続した際にできる下地パネル体が露出した部分の広さは、設計時と異なる場合や、接続箇所により異なる場合が生じる。このような場合に、或る程度の範囲内では、サネとサネの連結位置(重複部分)を少しずらすなどの処置により対処可能である。しかし、サネの連結位置の相違が外観に影響を与えることもある。また、それ以上の大きいずれに関しては、外装材を現場にて適した長さにカットするなどの手間を要する。
【0007】
下地パネル体が複数の単位パネルからなる場合には、更に大きな構造物を製造することになるため、誤差の与える影響はより深刻である。
【0008】
従って、下地パネル体に仕上げ板材としての外装材を貼り付けない外壁パネルを製造する際には、下地パネル体の露出部分が設計通りに正確に設けられることが要求される。ところが、製造すべき構造物が大きいのに対し、その誤差をできるだけ小さくするには、一般に人手による緻密な作業が必要となる。逆に、このことは経済的に好ましいことではない。
【0009】
そこで、この発明は、外壁パネル等の製造に際し、簡易な方法により下地パネル体の露出部を所定の大きさに作成することができる技術を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的は次に示す発明により達成される。即ち、この発明は、全体として四角形状の下地パネル体の一面に仕上げ板材を取り付けてなる組立パネル体であり、前記下地パネル体の少なくとも相対向する二辺部分が露出している組立パネル体の製造において、所定の大きさの露出部が安定して提供できるように、所定の治具を利用するものであり、更に一連して外壁パネルを含む組立パネル体の製造ができるようにしたものである。
【0011】
詳しくは、次の各工程を備えるパネル組立体の製造方法に関し、実施例と同じ符号を付しながら説明する。
A.前記下地パネル体10を露出させる辺の一を下方に向け、高さ決め治具20を利用して露出部分に相当する部分10hを得る工程。
B.前記高さ決め治具20の上に前記仕上げ板材30の一段目を宛てがうことにより、その仕上げ板材30を前記下地パネル体10上に置き、順次、下地パネル体10の下から上へ向けて各仕上げ板材30を積み上げていく工程。
C.各仕上げ板材30を下地パネル体10に固定する工程。
【0012】
また、この発明は、上記パネル組立体の製造に際し、下地パネル体10上の露出部分10hを得るために使用する高さ決め治具20にも関するものであり、下地パネル体を宛てがう部分22と、前記下地パネル体の露出部分に相当する部分を得るための段部24hを有する仕上げ板材を宛てがう部分24と、この仕上げ板材を支持するための部分26が一体化して形成されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施形態】
この発明のパネル組立体の製造方法において、施工性の向上の観点から、下地パネル体には、建物の壁面を構成し得るものを適用することが好ましい。なぜならば、壁とその外装とを同時に施工できるからである。このような下地パネル体は、一般に芯材と、その芯材の表裏を被う面材を含む。更に、防水性シート、断熱材等を含ませることもできる。
【0014】
特には、下地パネル体に、上記の構成を備える単位パネルを複数接続してなるものを適用するのが最も好ましい。このように構造物が大きくなるほど、正確に製造するには多数の人手による緻密な作業が必要となる。しかし、この発明によれば、このような課題が解決され、簡便かつ正確に製造することが可能になる。
【0015】
また、下地パネル体には、補強および仕上げ板材とのスペースを確保する目的で、角材を上記面材の上から一定の間隔を開けて打ち付ける場合があり、多くはパネル内部の芯材の上に打ち付ける。このような角材は、一般に胴縁と呼ばれている。胴縁は、仕上げ板材を積み上げる方向に延ばすことが好ましい。この場合の仕上げ板材の固定は、釘位置治具を使用して、胴縁上に行う。こうすることで、仕上げ板材は、パネル体の胴縁、面材を介して芯材と固定されることになるので、下地パネル体との結合が強固になるからである。
【0016】
ここで使用する釘位置治具は、下地パネル体の側面を宛てがう部分と、胴縁の側端に沿って延設されている釘位置を決定する部分とが一体化して形成されたものが好適である。
【0017】
仕上げ板材には、その周囲にサネを設けてあるものを使用し、サネはぎにより仕上げ板材同士を連結させることが好ましい。こうすることで、従来行われていた目地処理作業を省略或いは簡便化させることができ、より施工性が向上するからである。
【0018】
また、組立パネル体に存する下地パネル体の露出部分は、相対向する二辺部分に加えて、他の二辺、即ち四辺に露出部分を設けてもよい。この際に、更なる二辺の露出部分を得るためには、はなれ決め治具を用いることが好ましい。ここで使用するはなれ決め治具は、下地パネル体の側面を宛てがう部分と、下地パネル体の露出部分に相当する部分を得るための段部を有する仕上げ板材を宛てがう部分とが一体化して形成された、断面略L字型形状のものが好ましい。
【0019】
上述の組立パネル体の製造は、全て工場において行うことができるため、施工性が大いに向上する。更に、工場での施工は、現場施工に比べ、場所や時間等の制約を受けないので、強度等に関しても最善の方策を採ることができる。現場では、まず、こうして製造された組立パネル体をつなぎ合わせて、壁面を形成し、次いで、下地パネル体の露出部分を仕上げ板材で覆えば、建物の壁面形成および外装仕上げが完了する。この発明の方法に従えば、この際の露出部分は設計時と同じ寸法であるため、現場での修正作業がほとんど要らない。
【0020】
【実施例】
次に、実施例を用いながらこの発明について更に詳説する。この実施例では、複数の単位パネルからなる下地パネル体の一面に、仕上げ板材を取り付けてなる組立パネル体であり、上記下地パネル体の周辺部分が露出している組立パネル体を製造する。
【0021】
下地パネル体10は、図1からわかるように、芯材(図示せず)とそれを被う面材12を含む単位パネル18の4枚を、接続したものである。ほぼ中央には、窓のための開口部16を設ける。この下地パネル体10を使用して、組立パネル体を製造する。この下地パネル体10の一面には、図2(A)に示されるように、補強用およびスペーサとして胴縁14が並列して打ち付けられている。尚、胴縁14は、その延設方向が壁面の上下方向になるように打ち付けてある。
【0022】
一方、高さ決め治具20は、図2(B)に示されるように、下地パネル体を宛てがう部分22と、仕上げ板材を宛てがう部分24と、仕上げ板材を支持するための部分26とが一体化して形成されている。仕上げ板材を宛てがう部分24は、露出部分を得るために、所定の高さの段部24hが設けられている。
【0023】
まず、下地パネル体10の仕上げ板材を取り付ける面10fを高さ決め治具20の露出部分を得るための段部24hに向け、かつ接するように、下地パネル体10の下端を、高さ決め治具20の下地パネル体を宛てがう部分22に載せる。この工程により、段部24hに相当する高さが、下地パネル体10の下辺の露出部10hとして確保される。
【0024】
尚、高さ決め治具は、下地パネル体および取り付ける仕上げ板材30の大きさに応じて、適宜必要な個数を必要な位置に置く。この実施例では4個使用しており、その内、右から2個目のものは、仕上げ板材30のつなぎ目に位置するように置いてある。しかし、仕上げ板材の位置を決めるのに十分な横幅を有している細長い治具であれば、1個の使用で良い。また、図示されていないが、下地パネル体10が倒れないように、その後背面には衝立等の支持部材を設ける。
【0025】
次に、図3(A)および(B)に示されるように、仕上げ板材30が下地パネル体10の仕上げ板材取り付け面10fに接するように、高さ決め治具20の仕上げ板材を宛てがう部分24に、仕上げ板材30の下方端部を載せる。この工程により、仕上げ板材の最下段の位置が確定する。即ち、下地パネル体10の下方端部から所定間隔、つまり、高さ決め治具の段部24hと同じ高さの間隔を開けた部分が、下地パネル体10の下辺の露出部10hとして確定する。この際に、高さ決め治具20の仕上げ板材を支持するための部分26は、仕上げ板材30が下地パネル体10から離れないように支持する。
【0026】
仕上げ板材30の最下段の位置が確定したら、次には、仕上げ板材30を、その周辺に設けられたサネを利用して、下から上へ向けて順次積み上げていく。最上段の仕上げ板材30の位置は、最下段の位置が確定することにより自然に確定し、下地パネル体の上辺の露出部が確保される。また、その位置関係によっては、最上段の仕上げ板材30は、後述の仕上げ板材の固定との関係から、この時に積み上げないで全工程の一番最後に行うこともできる。
【0027】
仕上げ板材30の積み上げが終了したら、図4(A)および(B)に示されるように、はなれ決め治具40を使用して、下地パネル体10の左辺および右辺の露出部を確保し、仕上げ板材30の左右方向の位置を確定する。
【0028】
ここで使用するはなれ決め治具40は、下地パネル体を宛てがう部分42と、下地パネル体の露出部分に相当する部分を得るための段部44wを有する仕上げ板材を宛てがう部分44とが一体化して形成された、断面略L字型形状のものである。この、はなれ決め治具40を使用して下地パネル体10の左右の露出部を確保する工程は、具体的には次のように行う。
【0029】
同列に配置された仕上げ板材30の両側について、同時に、はなれ決め治具40を宛てがうことにより、はなれ治具40の段部44wに相当する長さが、下地パネル体10の左右辺の露出部10wとして確定する。この作業を、各列ごとに行う。好ましくは仕上げ板材を積み上げた順に行うことである。こうして、位置決めされた仕上げ板材30を下地パネル体10に固定すれば、所望の組立パネル体が製造できる。
【0030】
仕上げ板材30は、釘位置治具50を用いて、図5(A)および(B)に示されるような方法により、胴縁14上に固定する。ここで使用する釘位置治具50は、下地パネル体を宛てがう部分52と、胴縁の側端に沿って延設されている釘位置を決定する部分54とが一体化して形成されたものである。釘位置治具50は、胴縁14の側端部と釘位置を決定する部分の側端54sを合わせるように下地パネル体10に宛てがう。釘位置を決定する部分54には、釘を打つ高さ位置に印がつけてある。従って、そこに釘打ち器のガイド部分を宛てがいながら釘を打ち付けると、仕上げ板材30を胴縁14、更には下地パネル体10の内部の芯材に、確実に固定できる。
【0031】
釘位置治具50については、釘位置を決定する部分の上方部には、下地パネル体10に向いた突出部を設け、そこを胴縁14の側端部に宛てがうことができる。こうすることで、釘位置治具50をより簡便に据えられる。この場合には、釘位置治具は、下地パネル体を宛てがう部分52と、この突出部とにより据える位置が定まる。故に、釘位置を決定する部分の側端54sが胴縁14上に乗るようにすることもできる。このように、使用する釘打ち器に応じて釘位置治具の形状を適宜変更することができる。
【0032】
尚、下地パネル体10に取り付ける仕上げ板材30が、周囲にサネを持たない場合には、下地パネル体10を略垂直に立てて、作業をすることができない。このような場合には、床又は作業台等に下地パネル体10を寝かせて置いて、後は上述の工程と同様にして仕上げ板材を取り付ければ良い。この際に使用する高さ決め治具10の形状は、はなれ決め治具40同様の断面L字型であっても良い。或いは、高さ決め治具10およびはなれ決め治具40共に、それぞれ下地パネル体の露出部分10h又は10wに相当する長さを一辺に持つ、略直方体形状であっても良い。
【0033】
以上のようにして製造された組立パネル体10は、四辺に設けられた下地パネル体10の露出部分が設計通りに設けられたものである。従って、現場において、この組立パネル体同士を接続し壁面を形成させた後、下地パネル体の露出部分を仕上げ板材で覆う際に、修正作業なしに、迅速に行うことができる。
【0035】
ところで、組立パネル体の下地パネル体の露出部分のサイズを正確にするために、この発明の組立パネル体の製造方法を適用するに際し、下地パネル体に取り付けられる仕上げ板材が正確であることが前提要件となる。下地パネル体の大きさを所定のものに限定すれば、これに取り付けられる仕上げ板材の大きさも自ずと限定される。故に、予めサイズの異なる数種類の仕上げ板材を用意しておけばよい。
【0036】
しかし、この実施例のように、窓のための開口部を有する壁面を形成する組立パネル体を製造する場合には、開口に臨む仕上げ板材に関しては、個々に、そのサイズに合わせた仕上げ板材を作成しなければならない。例えば、この実施例では、図6に示されるようなサイズの仕上げ板材を必要とする。即ち、原則として長手方向のサイズが異なる二種類の仕上げ板材31および32を用意すればよい。しかし、開口部に臨む仕上げ板材33および34(2枚)に関しては、個々に切断してサイズ調整をしなければならない。この仕上げ板材33、34は31を切断して作成できる。
【0037】
次に、この仕上げ板材の切断工程について図7を参照しながら説明する。仕上げ板材34は、仕上げ板材31を所定長さに切断すればよい。作業台70には、図7(A)に示されるような、片側に仕上げ板材を固定するための固定ガイド71が設けられている。また、ダイヤモンドソーが切断線72に沿って往復するようになっており、この切断線72で仕上げ板材が切断されるようになっている。更に、切断線72から所定間隔毎にガイドピンを差すための穴74が設けられている。
【0038】
次に、図7(B)および(C)を参照しながら説明する。いま、切断線72からの距離が、仕上げ板材34および35の長さと同一或いはやや長めの位置に存する、ガイドピンを差す穴74にガイドピン76を差す。ここで、切断線72からガイドピン76までの長さが、切断しようとする長さよりも長い場合には、ガイドピン76と固定ガイド71に対して幅決め治具78を宛てがい、切断線72からの距離を所望の長さになるように調節する。次に、作業台70の上に仕上げ板材31を載せ、固定ガイド71及びガイドピン76或いは幅決め治具78により、仕上げ板材31の位置を固定する。そして、切断線72で切断することにより、設計通りの寸法に正確に切断できる。
【0039】
一方、仕上げ板材33の作成について、図8を参照しながら説明する。まず、作業台80は、図8(A)に参照されるように、直交する二辺に固定ガイド81が設けられている。仕上げ板材31を作業台80の上に載せ、固定ガイド、更には必要に応じて幅決め治具82を用いて仕上げ板材31を固定する。その上に、図8(B)に示されるように、上記とは異なる幅決め治具83および開口幅決め治具84を固定する。更に、図8(C)に参照されるように、上記開口幅決め治具84の凹部に開口高さ調整治具85を挿入する。開口高さを決めるに当たって、更に必要ならば、開口高さ決め治具の1枚或いは複数枚を挿入し、所定の開口部を得る。最後に、これらの治具に沿って仕上げ板材31を切断すれば、設計通りの開口を有する正確な仕上げ板材33が作成される。
【0040】
このように正確に作成された仕上げ板材を使用し、この発明により、組立パネル体を製造すれば、所定の露出部を持つ正確な組立パネル体を、安定して供給することができる。
【0041】
【発明の効果】
全体として四角形状の下地パネル体の一面に仕上げ板材を取り付けてなる組立パネル体であり、前記下地パネル体の少なくとも相対向する二辺部分が露出している組立パネル体を製造するに際し、この発明の方法を適用すれば、所定の寸法通りの露出部を有する組立パネル体を安定して得ることができる。従って、現場施工するに際し、組立パネル体同士を接続した後、露出部分を仕上げ板材で被う作業において、修正作業がほとんど要らず、余計な手間がかからない。従って、組立パネル体を工場施工したことによる施工性の向上を最大限に発揮できる。また、上記露出部を被う作業が、設計通りにできるため、つなぎ目も一定となり建物の外観も美しいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】下地パネル体を構成する単位パネルの接続状態を表す平面図である。
【図2】この発明の一実施態様の中、高さ決め治具を利用して、下地パネル体の下辺の露出部を得る工程を表した概念図であり、(A)は正面図であり、(B)は側面図である。
【図3】この発明の一実施態様の中、下地パネル体上に仕上げ板材を積み上げていく工程を表す概念図であり、(A)は正面図であり、(B)は側面図である。
【図4】この発明の一実施態様の中、下地パネル体の左右の辺の露出部を得る工程を表す概念図であり、(A)は正面図であり、(B)は(A)の一点鎖線で囲った付近の拡大斜視図である。
【図5】この発明の一実施態様の中、仕上げ板材を下地パネル体上に固定する工程を表す概念図であり、(A)は正面図であり、(B)は(A)の一点鎖線で囲った付近の拡大斜視図である。
【図6】実施例中の組立パネル体の製造に使用する仕上げ板材のサイズを表した平面図である。
【図7】図6に示す仕上げ板材の34を作成するための切断工程を表した概念図であり、(A)は作業台の平面図であり、(B)はこの工程の正面図であり、(C)は側面図である。
【図8】図6に示す仕上げ板材の33を作成するための切断工程を表した概念図であり、(A)、(B)、(C)と順にその手順を示す正面図である。
【符号の簡単な説明】
10 下地パネル体
10h 下地パネル体の下辺の露出部
10w 下地パネル体の左右の辺の露出部
14 胴縁
18 単位パネル
20 高さ決め治具
22 下地パネル体を宛てがう部分
24 仕上げ板材を宛てがう部分
24h 露出部分を得るための段部
26 仕上げ板材を支持するための部分
30 仕上げ板材
40 はなれ決め治具
50 釘位置治具
Claims (8)
- 全体として四角形状の下地パネル体(10)の一面に仕上げ板材(30)を取り付けてなる組立パネル体であり、前記下地パネル体(10)の少なくとも相対向する二辺部分が露出している組立パネル体を製造する方法であり、
A.前記下地パネル体(10)を露出させる辺の一を下方に向け、高さ決め治具(20)を利用して露出部分に相当する部分を得る工程。
B.前記高さ決め治具(20)の上に前記仕上げ板材(30)の一段目を宛てがうことにより、その仕上げ板材(30)を前記下地パネル体(10)上に置き、順次、下地パネル体(10)の下から上へ向けて各仕上げ板材(30)を積み上げていく工程。
C.各仕上げ板材(30)を下地パネル体(10)に固定する工程。
の各工程を備え、前記高さ決め治具(20)として、次の各条件を満足するものを用いることを特徴とする、組立パネル体の製造方法。
j1.断面がL型形状であり、下地パネル体(10)の下方端部を載せる第1の面(22)と、その第1の面(22)に交わる第2の面(24h)とを含む。
j2.前記第2の面(24h)を形作る段部部分の上面に、第2の面(24h)に隣り合い、前記仕上げ板材(30)の一段目の下方端部を載せる載置面と、その載置面と交わるように立つ支持部分(26)とがある。
j3.前記下地パネル体(10)を高さ決め治具(20)の第1の面(22)に載せるとき、前記仕上げ板材(30)を取り付けるべき取り付け面(10f)が前記第2の面(24h)に当たり、それにより、前記下地パネル体(10)に前記第2の面(24h)の高さに相当する露出部分を得る。
j4.一段目の仕上げ板材(30)を高さ決め治具(20)の前記載置面に宛てがうとき、一段目の仕上げ板材(30)は、自らの一面を前記取り付け面(10f)に当てつつ、前記仕上げ板材(30)の下方端部が前記支持部分(26)によって支持される。 - 前記下地パネル体が複数の単位パネルを接続したものである、請求項1記載の方法。
- 前記工程Bにおいて、前記仕上げ板材の相互に隣接するもの同士をサギはぎにより連結させて積み上げる、請求項1又は2記載の方法。
- 前記下地パネル体の前記二辺とは異なる二辺にも更に露出部分を設けるに際し、前記露出部分に相当する長さを規定するはなれ決め治具を用いて前記露出部分に相当する部分を得る工程を、前記工程BとCとの間に入れる、請求項1から3の一に記載の方法。
- 前記下地パネル体の一面に胴縁である下地角材があり、この下地角材が前記仕上げ板材の積み上げ方向に延びている場合において、前記工程Cのとき、前記下地角材に対し、釘を打つべき位置を規定するための釘位置治具の側端を合わせるようにして釘を打つべき位置を定め、前記仕上げ板材を前記下地パネル体の前記下地板材上に固定する、請求項1から4の一に記載の方法。
- 前記パネル組立体の製造を工場にて行う、請求項1から5の一に記載の方法。
- 前記単位パネルが、パネル内部の芯材と、その芯材の表裏を被う面材とからなる、請求項2記載の方法。
- 全体として四角形状の下地パネル体(10)の一面に仕上げ板材(30)を取り付けてなる組立パネル体であり、前記下地パネル体の少なくとも相対向する二辺部分が露出している組立パネル体の製造に際し、前記下地パネル体(10)上の露出部分を得るために用いる高さ決め治具(20)であって、次の各条件を満足することを特徴とする、高さ決め治具。
j1.断面がL型形状であり、下地パネル体(10)の下方端部を載せる第1の面(22)と、その第1の面(22)に交わる第2の面(24h)とを含む。
j2.前記第2の面(24h)を形作る段部部分の上面に、第2の面(24h)に隣り合い、前記仕上げ板材(30)の一段目の下方端部を載せる載置面と、その載置面と交わるように立つ支持部分(26)とがある。
j3.前記下地パネル体(10)を高さ決め治具(20)の第1の面(22)に載せるとき、前記仕上げ板材(30)を取り付けるべき取り付け面(10f)が前記第2の面(24h)に当たり、それにより、前記下地パネル体(10)に前記第2の面(24h)の高さに相当する露出部分を得る。
j4.一段目の仕上げ板材(30)を高さ決め治具(20)の前記載置面に宛てがうとき、一段目の仕上げ板材(30)は、自らの一面を前記取り付け面(10f)に当てつつ、前記仕上げ板材(30)の下方端部が前記支持部分(26)によって支持される。
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