JP3729391B2 - ルータ用ストレートガイド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルータのベースに連結され、ワーク等に沿ってルータの直線移動をガイドするルータ用ストレートガイド(平行定規)に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記ルータ用ストレートガイド(以下「ストレートガイド」という。)は、ワーク等の端縁に沿ってスライド可能なベースプレートと、そのベースプレート上のホルダ部を遊挿する一対の平行なスライドロッドとを有し、スライドロッドの端部にルータのベースが連結される。又、ホルダ部には、スライドロッドをロック可能なロック手段が設けられて、スライドロッドのスライド位置を調整することで、ルータの切削位置を調整可能となっている。このロック手段としては、ホルダ部の左右から夫々螺合されるツマミネジの先端をスライドロッドの側面に押圧させる構造が知られている(例えば米国特許5299609号におけるツマミネジ20,20)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記ロック手段においては、スライドロッドのロックとロック解除との何れにおいても2つのツマミネジを夫々回転操作する必要があるため、スライド位置の調整が面倒となり、操作性が悪い。
【0004】
そこで、請求項1に記載の発明は、スライドロッドの調整作業をより簡単な操作で行うことができるルータ用ストレートガイドを提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ホルダ部内におけるスライドロッドの間に、両端が夫々スライドロッドに当接するスペーサを設け、ホルダ部におけるスライドロッドとの直交方向での一端部に、ねじ込み操作により一方のスライドロッドに当接してスペーサ側へ押圧可能な一つのネジ部材を螺合させる一方、他端部における他方のスライドロッドの遊挿孔の内縁を、他方のスライドロッドにおけるスペーサと反対側の側面に当接させて、ネジ部材の回転操作により、遊挿孔の内縁との間でスペーサを介した両スライドロッドの同時ロックと同時ロック解除とを可能としたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、ルータ用ストレートガイド(以下本形態では「ストレートガイド」という。)1の平面図、図2はその側面図で、ストレートガイド1は、図の左端面に任意のスライド位置で固定可能なスライド体3,3を備えた扇状のベースプレート2と、ベースプレート2の右側中央に形成される平板状のガイド部4上にあって、ガイド部4と直交状に配置されるホルダ部としてのガイドホルダ5と、ガイドホルダ5へ直交状に遊挿される一対のスライドロッド6,6とを有し、スライドロッド6,6の左側端部に、ルータのベースへ差し込み装着可能な一対の連結棒7,7が平行に突設されている。
【0007】
ガイドホルダ5は、長手方向の拡大断面を示す図3の如く、下端中央にベースプレート2のガイド部4が嵌合する切除部8を有してガイド部4に沿ってスライド可能にセットされる。一方、ガイド部4の先端には、連結片9が立設されると共に、その連結片9に、ノブ11を一端に固着した調整ネジ10がガイド部4と平行に螺合して、他端をガイドホルダ5の中央側面へ回動可能に連結させている。12は、連結片9とガイドホルダ5との間で調整ネジ10に外装されたコイルバネである。
よって、ガイドホルダ5は、ノブ11の操作による調整ネジ10の回転ネジ送りで、ガイド部4に沿って微動可能となり、ガイドホルダ5の一方の端部にガイド部4へ向けて螺合させたツマミネジ13をねじ込み、先端部14をガイド部4の側方へ押圧させることで、ガイド部4の任意の位置で固定可能となっている。
【0008】
一方、ガイドホルダ5の内部では、両スライドロッド6,6は、ガイドホルダ5の左右に穿設された遊挿孔15,15及び16,16を貫通しており、遊挿孔16,16におけるスライドロット6の外方側の内縁は、支持部として、スライドロッド6の側面に当接するV字状に形成されている。又、ガイドホルダ5におけるスライドロッド6,6の間には、プレート状のスペーサ17が直交状に配置されて、円弧状に切欠いた両端部を夫々スライドロッド6の側面へ当接させている。18,18は、スペーサ17の長手側縁中央に突設された突起で、ガイドホルダ5への収容状態で、ガイドホルダ5の底面中央に形成された溝19に嵌合して、スペーサ17の位置決めがなされるようになっている。尚、両側縁に設けたのは、スペーサ17のどちらの側縁が下になっても位置決めできるようにするためである。更に、20はガイドホルダ5の上面に形成され、スペーサ17の出し入れのためのスリットで、ガイドホルダ5の上面には、収容時にスペーサ17が脱却しないように、スリット20の一部を塞ぐ格好でネジ21が螺合されている。
そして、ガイドホルダ5におけるツマミネジ13の螺合側と反対の端部にも、スペーサ17との同一直線上でネジ部材としてのツマミネジ22がスライドロッド6の側面へ向けて螺合され、ツマミネジ22をねじ込むことで、先端部23をスライドロッド6の側面へ押圧可能となっている。
【0009】
以上の如く構成されたストレートガイド1においては、ツマミネジ22をガイドホルダ5へねじ込まない状態では、スライドロッド6,6はガイドホルダ5に対して自由にスライドできるため、スライドロッド6,6のスライド位置を図1から図4のように任意に調整可能となる。調整後は、ツマミネジ22をガイドホルダ5へねじ込む方向へ回転操作すると、先端部23が一方のスライドロッド6の側面に当接してこれを押圧する。すると、スペーサ17へも押圧力が加わって他方のスライドロッド6を押圧するが、このスライドロッド6は、ガイドホルダ5の遊挿孔16,16の内縁に当接するため、スライドロッド6,6は、スペーサ17を介した状態で、遊挿孔16,16の内縁とツマミネジ22の先端部23とによって狭持固定される。よって、両スライドロッド6,6は当該スライド位置でガイドホルダ5へ同時にロックされることになる。
【0010】
尚、ここから更に微調整を行う場合は、ツマミネジ13を緩めた状態でノブ11を回動操作すれば、ガイドホルダ5がスライドロッド6,6と一体に調整ネジ10の軸方向へネジ送りされるため、任意の位置へ微調整後、ツマミネジ13を締め付ければ良い。よって、図5のように連結棒7,7にルータ24のベース25を固定した状態で、ベースプレート2のスライド体3をワークWの側面に当接させれば、ルータ24をワークWの側面と平行に直線移動させることができる。
又、スライドロッド6,6のロックを解除する場合は、ツマミネジ22を緩めれば、ツマミネジ22の先端部23と遊挿孔16,16の内縁との間でのスライドロッド6,6の押圧が同時に解除されるため、再びスライド自在となる。
【0011】
このように上記形態のストレートガイド1によれば、ガイドホルダ5内におけるスライドロッド6,6の間にスペーサ17を設け、ガイドホルダ5の一端部に、ねじ込み操作により一方のスライドロッド6に当接してスペーサ17側へ押圧可能なツマミネジ22を螺合させる一方、他端部に、他方のスライドロッド6におけるスペーサ17と反対側の側面に当接する遊挿孔16,16の内縁を設けて、ツマミネジ22の回転操作により、遊挿孔16,16との間で両スライドロッド6,6の同時ロックと同時ロック解除とを可能としたことで、スライドロッド6,6の調整操作が容易となって操作性が向上する。又、ツマミネジ22の数の減少により製造コストの低減も可能となる。
又、スペーサ17の反対側に位置するスライドロッド6,6の支持部に、ガイドホルダ5における遊挿孔16,16の内縁を利用しているから、遊挿孔16を支持部と兼用した合理的な構成となり、支持部が簡単に形成可能となる。
【0012】
尚、スペーサの形状は、上記形態のようなプレート状に限らず、棒状体であっても良いし、両端の形状も湾曲状以外にV字状等とすることができる。更に、ガイド部の形態も、上記ガイドホルダのように別体でベースプレートにセットされて微調整可能なものに限らず、ベースプレート上に固定されるものであっても本発明は適用可能である。
【0013】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、ホルダ部内におけるスライドロッドの間に、両端が夫々スライドロッドに当接するスペーサを設け、ホルダ部におけるスライドロッドとの直交方向での一端部に、ねじ込み操作により一方のスライドロッドに当接してスペーサ側へ押圧可能な一つのネジ部材を螺合させる一方、他端部における他方のスライドロッドの遊挿孔の内縁を、他方のスライドロッドにおけるスペーサと反対側の側面に当接させて、ネジ部材の回転操作により、遊挿孔の内縁との間でスペーサを介した両スライドロッドの同時ロックと同時ロック解除とを可能としたことで、スライドロッドの調整操作が容易となって操作性が向上する。又、ネジ部材の数の減少により製造コストの低減も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ルータ用ストレートガイドの平面図である。
【図2】ルータ用ストレートガイドの側面図である。
【図3】ガイドホルダの長手方向の拡大断面図である。
【図4】スライドロッドをスライドさせた状態のルータ用ストレートガイドの平面図である。
【図5】ルータ用ストレートガイドの使用状態の説明図である。
【符号の説明】
1・・ルータ用ストレートガイド、2・・ベースプレート、4・・ガイド部、5・・ガイドホルダ、6・・スライドロッド、13,22・・ツマミネジ、17・・スペーサ。
Claims (1)
- ベースプレートと、そのベースプレート上に設けられたホルダ部を遊挿する一対の平行なスライドロッドとを有し、前記両スライドロッドの端部にルータを連結可能としたルータ用ストレートガイドであって、
前記ホルダ部内における前記スライドロッドの間に、両端が夫々前記スライドロッドに当接するスペーサを設け、前記ホルダ部における前記スライドロッドとの直交方向での一端部に、ねじ込み操作により前記一方のスライドロッドに当接して前記スペーサ側へ押圧可能な一つのネジ部材を螺合させる一方、他端部における前記他方のスライドロッドの遊挿孔の内縁を、前記他方のスライドロッドにおける前記スペーサと反対側の側面に当接させて、前記ネジ部材の回転操作により、前記遊挿孔の内縁との間で前記スペーサを介した前記両スライドロッドの同時ロックと同時ロック解除とを可能としたことを特徴とするルータ用ストレートガイド。
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KR20160107134A (ko) * | 2016-08-18 | 2016-09-13 | 박수진 | 루터의 홀에 두개의 환봉을 삽입하여 지지대에 연결하여 루터를 좌우로 이동하게 할수있는 장치 |
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KR20160107134A (ko) * | 2016-08-18 | 2016-09-13 | 박수진 | 루터의 홀에 두개의 환봉을 삽입하여 지지대에 연결하여 루터를 좌우로 이동하게 할수있는 장치 |
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