JPH0750660Y2 - 測量機用支持装置 - Google Patents

測量機用支持装置

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JPH0750660Y2
JPH0750660Y2 JP12396589U JP12396589U JPH0750660Y2 JP H0750660 Y2 JPH0750660 Y2 JP H0750660Y2 JP 12396589 U JP12396589 U JP 12396589U JP 12396589 U JP12396589 U JP 12396589U JP H0750660 Y2 JPH0750660 Y2 JP H0750660Y2
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英也 河内
義博 橋爪
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株式会社ソキア
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は例えば回転照射型自動レベル(以下、レーザプ
レナーという)の発する光を受光する受光器をスタッフ
等の棒状部材に固定支持するために用いられる測量機用
支持装置に関する。
〔従来技術〕
第5図及び第6図は従来技術を示す図で、第5図はレー
ザプレナー用受光器を支持装置を使ってスタッフに固定
した状態の斜視図、第6図は同状態の平面図である。従
来のこの種の支持装置は、これらの図からわかるよう
に、受光器1を取付固定する取付プレート2と、スタッ
フ等の相対摺動面3aの形成されたクランプ枠3とが一体
に形成されており、クランプ枠3に締付ねじ4が設けら
れた構造で、締付ねじ4を締め付けてスタッフ6の長手
方向所定位置に支持装置に一体化された受光器1を固定
保持できるようになっている。
〔考案の解決しようとする課題〕
しかし従来の装置では、スタッフ6の大きさd(巾)が
種々あり、スタッフ以外にもいわゆるバカ棒とかH型鋼
に固定する場合もあり、クランプ枠3を組み付けるスタ
ッフ等の被固定部材の巾dがクランプ枠の巾d1に比べ
てかなり小さいと、締付ねじ4の回動操作量が多く締付
作業が非常に面倒であるという問題があった。
また支持装置は測量機本体やその他の測量機用各種機材
と一緒に格納ケース内に収納されるが、収納スペースを
小さくするためケース内には締付ねじ4を最も締め込ん
だ状態で収納できるようになっている。このため収納時
には締結ねじ4を最も締め込んだ位置まで回してやらね
ばならず、それだけ時間がかかり非常に面倒であるとい
う問題もあった。
本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなれたもので、そ
の目的は測量機用支持装置の被固定部材への固定操作の
簡便化にある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本考案に係る測量機用支持
装置においては、測量機が取付固定される測量機取付プ
レート部に、長尺状被固定部材との相対摺動を可能とす
る横断面コ字型のクランプ枠が一体に形成し、クランプ
枠の断面コ字横棒状部領域の一方に係合溝の形成された
貫通孔を形成し、前記係合溝に係合する係合部を軸方向
に複数形成した操作ロッドを前記貫通孔に挿通し、操作
ロッドの先端に、ロッド先端部から突出する方向にばね
付勢されて、クランプ枠の断面コ字横棒状部領域の他方
と協働して被固定部材をクランプする押圧部材を組み付
けるようにしたものである。
〔作用〕
操作ロッド側の係合部を貫通孔側の係合溝に整合させた
位置では、操作ロッドの貫通孔への出し入れが自由であ
る。また操作ロッドを貫通孔内に押し込み、操作ロッド
を回動して係合部を係合溝と整合しない位置とすると、
係合部が貫通孔周縁部に当接してストッパー作用をし、
ばね部材に付勢された押圧部材が被固定部材を他の断面
コ字横棒状部領域に押圧して被固定部材をクランプす
る。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第4図は本考案の一実施例を示すもので、第1
図は支持装置を用いてレーザプレナー用受光器をスタッ
フに固定した状態の斜視図、第2図はその平面図、第3
図はその要部拡大断面図、第4図は操作ロッドと貫通孔
との係合構造を示す図で、第4図(a)は操作ロッド挿
入側から見た貫通孔の斜視図、第4図(b)は操作ロッ
ド突出側から見た貫通孔の斜視図、第4図(c)は操作
ロッド挿入側から見た貫通孔の平面図、第4図(d)は
貫通孔の縦断面図である。
これらの図において、符号10は受光器1をスタッフ6の
長手方向所定位置に固定するための支持装置であり、受
光器1を取付固定する取付プレート2と、この取付プレ
ート2に一体化された横断面コ字型のクランプ枠3とか
ら構成され、以上の点において従来技術と全く同一構造
である。なお符号3aはスタッフ摺動面、符号2aは受光器
1を取付プレート2に固定するための取付ねじである。
横断面コ字型のクランプ枠3は、取付プレート2から直
交して延び、断面コ字横棒状部領域の一方を形成する第
1プレート部12と、この第1プレート部12から直交して
延びる第2プレート部13と、第2プレート部13から直交
するとともに、第1プレート部12と対向して延びて断面
コ字横棒状部領域の他方を形成する第3プレート部14と
から構成されている。なお符号16はスタッフ6の目盛を
露呈させるための開口部である。第3プレート部略中央
部には貫通孔20が形成され、この貫通孔20には先端部に
押圧部材40が組付られた操作ロッド30が挿通配置されて
いる。操作ロッド30の外周側面には、軸方向一定間隔に
突設された一対の係合ピン列32(32a〜32g),32(32a〜
32g)が形成されており、係合ピン32が貫通孔20の内周
面に形成されている係合溝22,22に係合した位置におい
て操作ロッド30の貫通孔20内への挿脱が可能となってい
る。
貫通孔20の内周面は、第4図(a)〜(d)に示される
ように、一対の係合溝22,22が形成されており、また貫
通孔20のロッド挿入側には貫通孔20を取り囲む一対の半
リング状の傾斜導入部24(24a,24b)が形成されてお
り、係合ピン32をこの傾斜導入路24に押し付けて操作ロ
ッド30を右周りに回動(第4図(c)仮想線参照)すれ
ば、係合ピン32は傾斜導入路24上を滑動して係合溝22に
自ずと係合するようになっている。従って本実施例にお
いては、係合ピン32を係合溝22に容易に係合させること
ができるという利点がある。一方、ロッド突出側の貫通
孔20周縁部には、第4図(b)及び(d)に示されるよ
うに、係合ピン32が係合できる一対の対向ストッパー溝
26,26が形成されており、係合ピン32がこのストッパー
溝26に係合することにより操作ロッド30の回動が阻止さ
れる。
操作ロッド30の先端部31は、第3図に示されるように、
中空パイプ形状とされ、この中空パイプ状先端部31に押
圧部材40のロッド部42が挿入されている。また中空パイ
プ状先端部31内には押圧部材40を前方に押圧付勢する圧
縮コイルスプリング34が収容されている。ロッド部42の
一側面には縦スリット43が形成され、中空パイプ部に螺
着されたねじ31aがこの縦スリット43内に突出係合し、
押圧部材40の回り止め及び抜け止め作用をしている。押
圧部材40の先端部にはフランジ状に広がる円板部44が形
成され、この円板部44の前面にはスタッフ6の側面に当
接する当板46が固着されている。また操作ロッド30の後
端部には操作つまみ35が一体化されている。
次に本実施例に示す支持装置のスタッフへの固着手順に
ついて説明する。
なお受光器1は支持装置10の取付プレート部2に取付ね
じ2aによって取付固定されている。また操作ロッド30は
プレート部14に対し当初最も挿入された状態とされてお
り、使用に際しては、ロッド側係合ピン32を貫通孔側係
合溝22に係合状態として最も抜き出した位置としてお
く。そして第1プレート部12と第2プレート部13とがス
タッフ6に接触するようにクランプ枠3をスタッフ6に
押し当て、開口部16から露出するスタッフ6の所定目盛
に位置合わせし、一方の手でこの状態を保持する。次い
で他方の手で操作つまみ36をもって係合ピン32を傾斜導
入路24に押し当てて操作ロッド30を右回りに回動させ
る。そして係合ピン32が係合溝22に係合すると操作ロッ
ド30は貫通孔20内にスムーズに挿入でき、操作ロッド30
の先端の当て金46がスタッフ側面に当接状態となる。そ
こで力を入れてスプリング34のばね力に抗してロッド30
を押し込むとともに、右回り(又は左回り)に操作ロッ
ド30を回動する。すると係合ピン32は係合溝22位置から
外れて貫通孔20の周縁部に沿って回動する。そして係合
ピン32がストッパー溝26に入り込むとカッチというクリ
ック感が得られ、この状態で手を離せば係合ピン32はス
トッパー溝26に係合保持され、操作ロッド30がこの状態
に確実に保持される。このときスタッフ6は、当板46と
プレート部12とによって両側を圧縮コイルスプリング34
のばね力相当の力で挟持されて、受光器1を取付固定し
た支持装置10とスタッフ6とは固定状態に保持される。
次ぎに受光器1をスタッフ6に沿ってスライドさせたい
時には、スプリング34のばね力がそれほど大きくない場
合にはスタッフ6に沿ってクランプ枠3をスライドさせ
ばよい。しかしスプリング34のばね力が大きい時には、
係合ピン32を係合溝22に係合させてロッド30を所定量を
抜き出し、ストッパー溝26に係合する係合ピン32を変え
て、スプリング34のばね力を弱くし、この状態でクラン
プ枠3をスタッフ6に沿ってスライド操作すればよい。
また押圧部材40によるスタッフ6のクランプを解除する
には、係合ピン32を係合溝22に係合させれば圧縮コイル
スプリング34のばね力によって操作ロッド30が自ずと外
側に抜き出されるので、押圧部材40によるスタッフ6の
クランプを簡単に解除することができる。
また支持装置を格納ケースに収容するときは、係合ピン
32を係合溝32に係合状態にして操作ロッド30を押し込め
ば、ワンタッチで操作ロッド30を最も挿入した状態にで
き、この状態で格納ケース内に収納できる。
〔考案の効果〕
以上の説明から明かなように、本考案に関わる測量機用
支持装置によれば、操作ロッドを軸回りに回動及び押し
込み操作するだけで被固定部材に固定することができる
ので、測量機の被固定部材への固定及び固定の解除をワ
ンタッチで行うことができ、測量機の被固定部材への固
定作業がスムーズかつ容易となる。また支持装置を格納
ケース内に収納する場合にも、ワンタッチで操作ロッド
を最も押し込んだ状態にできるので、格納ケースへの収
納もスムーズかつ容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すもので、レーザプレナ
ー用受光器を支持装置によってスタッフに固定した状態
を示す正面図で、一部を破断して示す図、第2図はその
平面図、第3図は要部拡大断面図、第4図(a)は操作
ロッド挿通用の貫通孔を表側から見た斜視図、第4図
(b)は同貫通孔を裏側から見た斜視図、第4図(c)
は同貫通孔を表側から見た平面図、第4図(d)は同貫
通孔の縦断面図、第5図は従来の支持装置の斜視図、第
6図は同平面図である。 1……測量機であるレーザプレナー用受光器、2……受
光器取付プレート、3……クランプ枠、10……支持装
置、20……貫通孔、22……係合溝、26……ストッパー
溝、30……操作ロッド、32(32a〜32g)……係合ピンで
ある係合部、34……圧縮コイルスプリング、40……押圧
部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】測量機が取付固定される測量機取付プレー
    ト部に、長尺状被固定部材との相対摺動を可能とする横
    断面コ字型のクランプ枠が一体に形成され、クランプ枠
    の断面コ字横棒状部領域の一方に係合溝の形成された貫
    通孔が形成され、前記係合溝に係合する係合部を軸方向
    に複数形成した操作ロッドが前記貫通孔に挿通され、操
    作ロッドの先端には、ロッド先端部から突出する方向に
    ばね付勢されて、クランプ枠の断面コ字横棒状部領域の
    他方と協働して被固定部材をクランプする押圧部材が組
    み付けられたことを特徴とする測量機用支持装置。
JP12396589U 1989-10-25 1989-10-25 測量機用支持装置 Expired - Fee Related JPH0750660Y2 (ja)

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