JP3666810B2 - 工作機械におけるワークの位置決め装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種工作機械におけるワークの位置決め装置に関し、詳しくは、フライス盤、マシニングセンター等においてワークを所定位置に固定する際に用いる工作機械におけるワークの位置決め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、フライス盤、マシニングセンター等の工作機械を用いてワークを加工するには、ワークの内容に応じて位置決めをして取り付けなければならない。工作機械による加工において、ワークを所定位置に固定することは加工の基本であり、所定位置に固定するためには位置決め装置が用いられる。
【0003】
従来用いられている位置決め装置は、一般に、ワーク台に固定した支柱に中間自在連結具を摺動可能に装着し、前記自在連結具に調整用支持材を前記支柱とは直交するように摺動可能に装着してなり、さらに、前記調整用支持材の先端にはワーク当接バーを設けてなる。このようなワークの位置決め装置の一例を図8及び9に基づいて説明すると、位置決め装置1は、支柱2と調整用支持材3と中間自在連結具4とワーク当接バー5とから構成されている。
【0004】
前記支柱2は、円柱状をなしており、両端部にワーク台に設けたネジ孔に螺合固定するためのネジ2aが刻設されている。また、前記調整用支持材3は、支柱2と同様に円柱状をなしており、一端部側にワーク当接バー5を挿通する透孔3aが設けられている。調整用支持材3の端面には、前記透孔3aに達するスリット3bが設けられており、前記スリット3bは締め付けるボルト3cによって締め付けられる。
【0005】
一方、前記中間自在連結具4は、四角柱状をなしており、上部に前記調整用支持材3を挿通する透孔4aが設けられ、下部に前記支柱2を挿通する透孔4bが前記透孔4aと直交する方向に設けられている。中間自在連結具4の両端面には、それぞれ透孔4aと透孔4bに達するスリット4c、4dが設けられている。さらに、前記スリット4c、4dを締め付けるボルト4e、4fが取り付けられている。
【0006】
上記構成に係る位置決め装置1は、図9に示すように、テーブル6に固定されたワーク台7に支柱2の一方のネジ2aを螺合することによって固定される。そして、位置決め装置1を使用するには、まず、ワーク台7に固着された固定口金8と図示しない押しネジによって移動する移動口金9によってワークAを挟持する。
【0007】
次いで、ボルト4eとボルト4fを緩めて、調整用支持材3と中間自在連結具4を摺動可能とする。中間自在連結具4を支柱2に沿ってX軸方向に摺動させてワークAから適宜の位置まで離すと共に、調節用支持材3の突出長さをワーク当接バー5が、ワークAに当接するようにY軸方向に調節する。また、中間自在連結具4を回動させて、ワーク当接バー5がワークAに当接するように高さ位置をZ方向に調節する。これらの調節を行いながら、ボルト4e、4fを締め付けて固定する。最後にボルト3cを緩めてワーク当接バー5をワークAに突き当ててワークの位置決めをする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の位置決め装置1は、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の調節は、ボルト4e,4fを緩めて調整用支持材3及び中間自在連結具4を摺動させたり、回動させなければならず、きわめて複雑な動きをさせなければならない。また、ボルト4e,4fを締め付ける場合にも、順序を間違えると、やり直さなければならないということもある。また、ワークを取り出す場合には、調整用支持材3及びワーク当接バー5が邪魔になるから、Z軸方向に移動させて開口させなければならないが、これもまた、ボルト4fを緩めなければならず、手間がかかるという問題があった。
【0009】
また、位置決め装置1の操作には、エルボレンチやスパナ等の工具類を身近において置かなければならず、これらの工具類の管理や取り出しにも時間がかかるという問題がある。これらの調節作業は、ワークの位置を変更したり、ワークを取り換える度に行わなければならず、工作作業全体の時間の中で大きな割合を締めており、作業効率を低下させる要因となっていた。
【0010】
この発明は、かかる現況に鑑みてなされたもので、操作が簡単で、短時間に位置決めを行うことができ、工作作業効率を向上させることができる工作機械におけるワークの位置決め装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するための手段として、この発明に係る工作機械におけるワークの位置決め装置は、 固定台と、前記固定台に立設された支柱と、前記支柱にクランプネジで連結された調整用支持材とからなり、前記調整用支持材の端部には、ワーク当接バーを摺動自在に挿通してなり、前記支柱及び調整用支持材には前記クランプネジを挿通し摺動させる長円形透孔が形成されており、
前記支柱の対向する両側面に長円形透孔よりも大きな凹部を設け、前記凹部内にクランプネジを挿通する透孔を形成した摺動板を摺動自在に嵌合してなり、一方、前記調整用支持材の支柱と対向する側面に長円形透孔よりも大きな凹部を設け、前記凹部内にクランプネジを挿通する透孔を形成した摺動板を摺動自在に嵌合してなり、
前記支柱の摺動板と長円形透孔及び調整用支持材の摺動板と長円形透孔にクランプネジを挿通するとともに、調整用支持材の長円形透孔内のクランプネジには締め付けたとき一定の間隔を有するようにロックナットと移動ナットを装着し、支柱と調整用支持材の摺動板の透孔にバネ受けリングを挿入し、支柱の長円形透孔内のクランプネジには前記バネ受けリングを押圧する押圧バネを装着することによって、支柱と調整用支持材とを一体に組み立ててなり、
クランプネジを回動して締め付けると支柱と調整用支持材とを一体に固定し、緩めると前記移動ナットとロックナットとの間隙分だけ、支柱と調整用支持材との間に隙間を形成することにより、調整用支持材をクランプネジを中心に回動させ、長円形透孔の長さだけ摺動可能としたことを特徴とする。
【0012】
前記支柱及び調整用支持材にクランプネジを摺動自在に挿通する構成は、支柱の長円形透孔の内面には、ワッシャを係止する段部が形成されており、調整用支持材の長円形透孔の内面には、移動ナットの頭部を係止する段部が形成されており、移動ナットはバネ受けリングを介して押圧バネにより押圧されている。
このように構成することによって、クランプネジを緩めると、支柱と調整用支持材との間に間隔が形成され調整用支持材を摺動させることができるばかりでなく、支柱と調整用支持材は分割されることなく一体に保持される。
【0013】
また、前記調整用支持材の長円形透孔の支柱と対向する側面とは反対側の開口面は、蓋板によって閉じることが好ましい。前記ワーク当接バーはクランプネジと同一方向に摺動可能に挿通してなる。前記クランプネジは、レバー等のハンドルによって回動するようにすることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明に工作機械におけるワークの位置決め装置の実施形態を説明する。参照する図面において、図1は分解斜視図、図2は組み立てた状態の断面図、図3は同じく部分拡大図である。一実施形態に係る工作機械におけるワークの位置決め装置は、固定台10と、断面方形状の支柱20と、断面方形状の調整用支持材30と、ワーク当接バー40とから構成されている。前記支柱20は、固定台10の端部に立設されており、調整用支持材30は支柱20の側面に対して回動及び昇降自在に取り付けられており、ワーク当接バー40は、調整用支持材30に設けた挿通孔に摺動可能に挿入されている。
【0015】
さらに、詳述すると、前記固定台10には、ワーク台に固定するための長孔10aが穿設されており、一端部には支柱20を載置する段部10bが設けられ、段部10bには、ボルト挿通孔10cが設けられている。前記長孔10aに固定用ボルトを挿入してワーク台に固定し、段部10bに載置した支柱20の底部にボルト挿通孔10cに挿通したボルト11を螺合することによって支柱20と一体に組み立てられる。
【0016】
前記支柱20は図1に示すとおり、水平断面において方形状であって、対向する両側面にはほぼ全面に凹部20a,20aが形成されており、前記凹部20a,20aの略中央部にクランプネジ挿入用の長円形透孔20bが穿設されている。前記長円形透孔20bの内面には、ワッシャーを係止する段部20dが形成されている。支柱20の底面には、前記ボルト11を螺合するボルト穴20cが穿設されている。
【0017】
さらに、前記支柱20には、両側面に設けられた凹部20a、20a内に嵌合し、摺動する摺動板21、22が配設されている。前記摺動板21には軸孔21aが設けられており、前記摺動板22には後述するバネ受リングを挿入するリング孔22aが設けられており、前記長円形透孔20bの段部には、後述するクランプレバー軸を挿通するワッシャ23と押圧バネ24が配設される。
【0018】
次に、調整用支持材30は、図1に示すとおり、水平断面において方形状であって、一側面には段部30aが設けられ、反対側の側面には段部30bが設けられている。前記段部30aから段部30b側に貫通し、後述するバネ受けリングを挿入する長円形透孔30cが穿設されている。前記長円形透孔30cの内面には、バネ受けリングの頭部を係止する段部30gが形成されている。
【0019】
また、調整用支持材30の両面には、前記段部30aに嵌合し前記段部30aよりも短い摺動板31と、段部30bに嵌合し前記段部30bとほぼ同一大きさの蓋板32が配設されている。前記摺動板31には、後述するバネ受リングの小径部を挿入するリング孔31aが設けられている。
【0020】
前記調整用支持材30の上部側面には、ワーク当接バー40を挿通するバー挿通孔30dが設けられており、上面には前記バー挿通孔30dに連通するプランジャー筒挿入穴30eが設けられている。前記バー挿通孔30dの開口部には、先端面が前記プランジャー筒挿入穴30eに僅かに突出するように、口金34が嵌合されている。
【0021】
前記プランジャー筒挿入穴30eには、内面にメスネジを刻設し下端部外面の対向面を平面部にするとともに、下端面が湾曲したプランジャー筒33が挿入される。また、プランジャー筒33には、先端にボールを有するボールプランジャー35が装着され、ホーローネジ35aによって一体に形成されている。前記プランジャー筒挿入穴30eの開口部には、クランプレバー固定ナット36が取り付けられる。
【0022】
さらに、前記クランプレバー固定ナット36に螺合し、先端部がボールプランジャー35を固定しているホーローネジ35aに当接するクランプレバー軸37が設けられており、前記クランプレバー軸37には、クランプレバー38が取り付けられる。前記クランプレバー38は、クランプレバー軸37の先端部の外周面に形成したオス歯形37aにクランプレバー38の軸部38aに形成したメス歯形を噛み合わせ、バネ38bを介してネジ38cをクランプレバー軸37のネジ穴37bに螺合することによって一体に取り付けられる。
【0023】
前記ワーク当接バー40は、適宜の長さを有する棒状体であって、外面の軸方向に溝40aが形成されている。前記ワーク当接バー40は、前記クランプレバー38を回動して締め付けることにより、プランジャー筒33の下面によって確実に固定される。また、前記クランプレバー38を回動して緩めると、前記ワーク当接バー40が前記バー挿通孔30dを摺動自在となる。クランプレバー38を回動して緩めて前記ワーク当接バー40を摺動自在とした場合でも、ボールプランジャー35先端のボールがワーク当接バー40に接触していることにより、軽く押えた状態になっているから不用意に抜け落ちることはない。
【0024】
前記支柱20と調整用支持材30とは、クランプネジ50によって一体に組み立てられている。クランプネジ50は、外周面にオスネジ50aと歯形50bが形成され、端面にネジ穴50cが設けられている。前記クランプネジ50には、クランプレバー51が取り付けられる。前記クランプレバー51は、軸部に形成したメス歯形をクランプネジの歯形50bに噛み合わせ、バネ52を介してネジ53をクランプネジ50のネジ穴50cに螺合することによって一体に取り付けられる。
【0025】
移動ナット54とロックナット55は、クランプネジ50の先端部に螺合し、前記支柱20と調整用支持材30とを一体に組み立てる。バネ受リング56は、バネ受リング56の透孔に前記移動ナット54の先端部が挿入され、前記摺動板22のリング孔22aと摺動板31のリング孔31aに挿入されるように段状に構成されている。すなわち、バネ受けリング56の外周面は、摺動板22のリング孔22aに挿入される大径部56aと摺動板31のリング孔31aに挿入される小径部56bとの二段形状に形成されている。
【0026】
次に、上記構成の位置決め装置は、例えば、次のようにして組み立てられる。まず、クランプネジ50をクランプレバーの軸部に挿入して、バネ52,ネジ53をクランプレバーの軸部の孔に差し込んでネジ53をネジ穴50cに螺合させて一体化する。次いで、クランプネジ50に摺動板21、支柱20、ワッシャー23、押圧バネ24、摺動板22、バネ受リング56、摺動板31、調整用支持材30の順で挿入し、摺動板21、22を凹部20a,20aに嵌合させると共に、移動ナット54をクランプネジ50に螺合させて締め付ける。
【0027】
移動ナット54の締め付けによって、支柱20と調整用資材30とを密着固定する。移動ナット54を締め付けることによって、バネ受けリング56は反対側から押圧バネ24によって押圧されているから、バネ受けリング56の先端部が、摺動板22のリング孔22a及び摺動板31のリング孔31aに挿入される。次いで、ロックナット55をクランプネジ50の先端部に螺合させて固着する。
【0028】
このとき、移動ナット54とロックナット55との間には、図2に示すように、所定の間隔Tを設ける。この間隔Tが、支柱20と調整用支持材30とを操作する際に、両者を引き離す隙間となるもので、間隔Tを0.1〜2mmとすることができる。ロックナット55をクランプネジ50に固着した後、調整用支持材30の段部30bに蓋32を嵌合固定する。
【0029】
次いで、調整用支持材30のプランジャー筒挿入穴30eにプランジャー筒33を挿入する。前記プランジャー筒33は、下端部外面の対向面に形成した平面部が前記口金34の先端面に挿入されることによって回転が防止される。クランプレバー軸37の上部をクランプレバー38の軸部に挿入し、バネ38b、ネジ38cによって一体に固定する。その後、前もってプランジャー筒挿入穴30eの開口部に取り付けたクランプレバー固定ナット36にクランプレバー軸37のネジ部を螺合して、クランプレバー軸37の先端部をホーローネジ35aに当接させる。
【0030】
最後に、ワーク当接バー40を口金34及びバー挿通孔30dに挿通させ、支柱20の底部を固定台10の段部10bに載置し、支柱20の底部のボルト挿通孔10cに挿通したボルト11を螺合することによって一体に組み立てる。
【0031】
次に、上記構成の位置決め装置の使用方法について説明する。図4は、位置決め装置をフライス盤に取り付けた状態の平面図、図5は、同じく側面図、図6は、斜視図である。固定台10をテーブル60に載置し、長孔10aからボルト61を溝62にねじ込んで固定する。位置決め装置を固定する位置は、ワーク当接バー40がワークに当接するおおよその位置を検討づけて固定すればよい。
【0032】
位置決め装置を操作するには、クランプレバー51を持ってクランプネジ50を緩める方向に回動させれば、移動ナット54がロックナット55方向に移動し、ロックナット55に当接して停止すると同時に、移動ナット54が移動した分だけ、即ち、移動ナット54とロックナット55との間隙Tの寸法分だけ、支柱20と調整用支持材30との間が遊離することになる(図2参照)。支柱20と調整用支持材30が遊離しても、押圧バネ24の押圧力によってクランプネジ50は支柱20に保持されていると共に、調整用支持材30もバネ受けリング56を介して押圧バネ24の押圧力によりクランプネジ50に一体に保持されることになる。
【0033】
支柱20と調整用支持材30との間が遊離すると、両者の間はフリーな状態になるとともに、押圧バネ24の押圧力によって保持されているにすぎない摺動板21、22も凹部20a内を摺動可能となる。従って、調整用支持材30を押し上げ、あるいは押し下げると、摺動板21、22は凹部20a、20a内を摺動しながら昇降することになる。
【0034】
このとき、調整用支持材30の昇降の範囲は、クランプネジ50が昇降可能である支柱20の長円形透孔20bの長さ寸法である。また、調整用支持材30は、押圧バネ24の押圧力によってクランプネジ50に保持されているだけであるから、クランプネジ50を中心に回動させるとともに、調整用支持材30をクランプネジ50に対して摺動させることによって、ワーク当接バー40の高さ位置を調節することができる。
【0035】
このように、クランプレバー51を回して緩めるだけで、調整用支持材30を保持しているクランプネジ50の高さ位置を調節すると同時に、調整用支持材30を回動させ、または/及び調整用支持材30をクランプネジ50に対して摺動させるだけで簡単にワーク当接バー40のワークへの当接位置を決定することができる。その後、クランプレバー51を回して締め付ければ、支柱20と調整用支持材30は一体に密着固定される。
【0036】
図7は、ワーク当接バー40の移動可能範囲を示す。図に明らかなように、ワーク当接バー40は、クランプレバー51を緩めてクランプネジ50を昇降させ、また、調整用支持材30をクランプネジ50に対して摺動させることにより、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向のいずれにも容易に移動させることができる。
【0037】
支柱20に調整用支持材30を密着固定すると、移動ナット54とロックナット55との間には、予め設定された間隔Tが明けられる。、移動ナット54とロックナット55との間の間隔Tは、調整用支持材30を摺動させる際に、支柱20と摩擦が生じない間隔であればよく、この間隔によってクランプレバーの回動範囲が規制されることになる。
【0038】
次いで、クランプレバー38を緩めてワーク当接バー40を摺動可能にした後、ワーク当接バー40をワークの側面に当接し、再度クランプレバー38を回動して締め付けて固定すればよい。
【0039】
なお、上記実施形態はこの発明の一例を示すもので、図示する実施形態に限定されるものではない。例えば、クランプレバー軸37とクランプレバー38とは予め一体に形成したものであってもよく、また、クランプレバー軸37を回動させるには、クランプレバーを使用することなく他のハンドルであってもよい。また、ワーク当接バーを固定するには、バネによって押圧固定する等、公知の任意の手段を用いることができる。クランプネジ50とクランプレバー51との関係も、クランプレバー軸37とクランプレバー38との関係と同様である。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したとおり、この発明に係る工作機械におけるワークの位置決め装置では、クランプレバーを回動させるだけで、支柱と調整用支持材との遊離及び固定が可能となる。従って、他の工具類を用いる必要がなく、工具類の管理が不要である。また、調整用支持材を支柱に対して昇降させるとZ軸方向への調節が可能となり、また、調整用支持材をクランプネジに対して摺動させる同時に、傾斜角度を変えるだけでY軸方向及びZ軸方向の調節が可能となる。即ち、Y軸方向とZ軸方向への調節を同時に行うことができる。
【0041】
また、支柱内に配設した押圧バネによってクランプネジは手を離しても滑り落ちることがなく、調整用支持材を容易に操作することができる。また、支柱と調整用支持材とを遊離させた場合には、所定の間隔が保持され両者間に摩擦が生じることがないから、操作がスムーズであるばかりでなく、耐久性にも優れている。また、支柱と調整用支持材を連結するクランプネジは、密閉された状態で保持されているから、切粉が入ることがなく容易に操作することができる。
レバーを前後(左右)に回動するだけで、Y軸方向とZ軸方向への調節を同時に行うことができ、きわめて短い操作時間で位置決め調節が可能であるから、工作の効率化、生産性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る工作機械におけるワークの位置決め装置の一部を断面した分解斜視図である。
【図2】一部を断面した組立図である。
【図3】組立要部拡大図である。
【図4】使用状態を示す説明用平面図である。
【図5】同じく側面図である。
【図6】同じく斜視図である。
【図7】ワーク当接バーの移動範囲を示す位置決め装置の説明用側面図である。
【図8】従来の位置決め装置の一例を示す斜視図である。
【図9】同じく従来位置決め装置の使用方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
10:固定台
10a:長孔
10b:段部
10c:ボルト挿通孔
11:ボルト
20:支柱
20a:凹部
20b:長円形透孔
20c:ボルト孔
21、22:摺動板
22a:リング孔
23:ワッシャ
24:押圧バネ
30:調整用支持材
30a、30b:段部
30c:長孔
30d:バー挿通孔
30e:プランジャー筒挿入穴
30g:長孔
31:摺動板
31a:リング孔
32:蓋板
33:プランジャー筒
34:口金
35:ボールプランジャー
35a:ホーローネジ
36:クランプレバー固定ナット
37:クランプレバー軸
37a:オス歯形
37b:ネジ穴
38:クランプレバー
38a:クランプレバー軸部
38b:バネ
38c:ネジ
40:ワーク当接バー
40:溝
50:クランプネジ
50a:オスネジ
50b:歯形
50c:ネジ穴
51:クランプレバー
52:バネ
53:ネジ
54:移動ナット
55:ロックナット
56:バネ受けリング

Claims (6)

  1. 固定台と、前記固定台に立設された支柱と、前記支柱にクランプネジで連結された調整用支持材とからなり、前記調整用支持材の端部には、ワーク当接バーを摺動自在に挿通してなり、前記支柱及び調整用支持材には前記クランプネジを挿通し摺動させる長円形透孔が形成されており、
    前記支柱の対向する両側面に長円形透孔よりも大きな凹部を設け、前記凹部内にクランプネジを挿通する透孔を形成した摺動板を摺動自在に嵌合してなり、一方、前記調整用支持材の支柱と対向する側面に長円形透孔よりも大きな凹部を設け、前記凹部内にクランプネジを挿通する透孔を形成した摺動板を摺動自在に嵌合してなり、
    前記支柱の摺動板と長円形透孔及び調整用支持材の摺動板と長円形透孔にクランプネジを挿通するとともに、調整用支持材の長円形透孔内のクランプネジには締め付けたとき一定の間隔を有するようにロックナットと移動ナットを装着し、支柱と調整用支持材の摺動板の透孔にバネ受けリングを挿入し、支柱の長円形透孔内のクランプネジには前記バネ受けリングを押圧する押圧バネを装着することによって、支柱と調整用支持材とを一体に組み立ててなり、
    クランプネジを回動して締め付けると支柱と調整用支持材とは一体に固定され、緩めると前記移動ナットとロックナットとの間隔分だけ、支柱と調整用支持材との間に隙間を形成するようにしたことを特徴とする工作機械におけるワークの位置決め装置。
  2. 支柱の長円形透孔の内面には、ワッシャを係止する段部が形成されており、調整用支持材の長円形透孔の内面には、移動ナットの頭部を係止する段部が形成されており、移動ナットはバネ受けリングを介して押圧バネにより押圧されていることを特徴とする請求項1に記載の工作機械におけるワークの位置決め装置。
  3. 調整用支持材の長円形透孔の支柱側とは反対側の開口面は、蓋板によって閉じられていることを特徴とする請求項1または2に記載の工作機械におけるワークの位置決め装置。
  4. 調整用支持材の長円形透孔の支柱側とは反対側の開口面は、蓋板によって閉じられており、前記ワーク当接バーはクランプネジと同一方向に摺動可能に挿通してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の工作機械におけるワークの位置決め装置。
  5. 調整用支持材の長円形透孔の支柱側とは反対側の開口面は、蓋板によって閉じられており、クランプネジは、ハンドルによって回動するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の工作機械におけるワークの位置決め装置。
  6. 調整用支持材の長円形透孔の支柱側とは反対側の開口面は、蓋板によって閉じられており、前記ワーク当接バーはクランプネジと同一方向に摺動可能に挿通してなり、クランプネジは、ハンドルによって回動するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の工作機械におけワークの位置決め装置。
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