JP3727602B2 - 基板周縁処理装置および基板周縁処理方法 - Google Patents

基板周縁処理装置および基板周縁処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板およびPDP(プラズマディスプレイパネル)用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板ならびにフォトマスク用基板などの各種の被処理基板の周縁部に対してエッチング液等の処理液による処理を施すための基板周縁処理装置および基板周縁処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造工程においては、半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)の表面および周端面(場合によってはさらに裏面)の全域に銅薄膜などの金属薄膜を形成した後、この金属薄膜の不要部分をエッチング除去する処理が行われる場合がある。たとえば、配線形成のための銅薄膜は、ウエハの表面の素子形成領域に形成されていればよいから、ウエハの表面の周縁部(たとえば、ウエハの周端から幅5mm程度の部分)、裏面および周端面に形成された銅薄膜は不要となる。そればかりでなく、周縁部、裏面および周端面の銅または銅イオンは、基板処理装置に備えられた基板搬送ロボットのハンドを汚染し、さらにこの汚染が当該ハンドによって保持される別の基板へと転移するという問題を引き起こす。
【0003】
同様の理由から、基板周縁に形成された金属膜以外の膜(酸化膜や窒化膜など)を薄くエッチングすることによって、その表面の金属汚染物(金属イオンを含む)を除去するための処理が行われることがある。
ウエハの周縁部および周端部の薄膜を選択的にエッチングするための基板周縁処理装置は、たとえば、ウエハを水平に保持して回転するスピンチャックと、このスピンチャックに保持されて回転されているウエハの周縁部に向けてエッチング液を供給するエッチング液供給ノズルと、ウエハの回転中心に向けて純水を供給する純水ノズルとを含む。
【0004】
この構成によって、ウエハの中央領域(デバイス形成領域)を純水で覆いながらウエハの周縁部にエッチング処理を施すことができるので、ウエハの中央領域に損傷を与えることなく、ウエハの周縁部に対する選択的なエッチング処理を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような構成では、エッチング液と純水とがウエハ上で混合するから、エッチング液を回収して再利用することができない。そのため、エッチング液を使い捨てにせざるを得ず、装置のランニングコストが高くなり、結果として、ウエハ処理コストが高くなる。
そこで、この発明の目的は、薬液の消費量を抑制することができ、かつ、基板の周縁部に対する処理を選択的に行うことができる基板周縁処理装置および基板周縁処理方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)の周縁部の不要物を選択的に除去するための基板周縁処理装置であって、基板を保持する基板保持機構(1)と、上記基板の周縁部に向けて薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズル(6)と、基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機構(3)とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置である。なお、括弧内の英数字は後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
【0007】
この構成によれば、薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を用いた気相エッチング処理によって、基板の周縁部の不要物を選択的に除去することができる。すなわち、基板の周縁部に向けて薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を蒸気供給ノズルから供給するとともに、基板と蒸気供給ノズルとを相対的に移動させることによって、基板の周縁部の全域に対して、選択的に、気相エッチング処理を行える。
【0008】
気相エッチング処理における薬液またはケミカルガスの消費量は、薬液を基板表面に吐出する従来からの処理における薬液消費量に比較して格段に少ない。これにより、基板周縁処理装置のランニングコストを低減することができ、それに応じて、デバイス製品のコストを低減できる。
請求項2記載の発明は、基板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理装置であって、基板を保持する基板保持機構(1)と、上記基板の周縁部にケミカルガスを供給するガス供給ノズル(61)と、上記基板の周縁部の上記ガス供給ノズルによるケミカルガスの供給位置の近傍に水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズル(62)と、上記基板の外周に沿って上記ガス供給ノズルからのケミカルガスおよび上記水蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と上記ガス供給ノズルおよび上記水蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機構(3)とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置である。
【0009】
この構成によれば、基板の周縁部には、ガス供給ノズルからケミカルガスが供給され、水蒸気供給ノズルから水分を含む蒸気が供給される。したがって、基板の周縁部では、ケミカルガスと水分との関与の下に、不要物を除去するための気相エッチング処理が進行することになる。なお、ケミカルガスと水分とが関与して初めて、言い換えれば、ケミカルガスと水分とが接触しあって初めて、不要物に対するエッチング性を有するため、ケミカルガス単独、あるいは水分単独では不要物に対するエッチング性を持つことはない。
【0010】
このようにして、請求項1の発明と同様の効果を達成できる。
なお、ガス供給ノズルと水蒸気供給ノズルとは、共通の1つのノズルで兼用してもよい。
請求項3記載の発明は、基板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理装置であって、基板を保持する基板保持機構(1)と、上記基板の周縁部にケミカルガスを供給するガス供給ノズル(51)と、上記基板の中央領域に水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズル(52)と、基板の外周に沿って上記ガス供給ノズルからのケミカルガスが供給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と上記ガス供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機構(3)とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置である。
【0011】
この構成では、ガス供給ノズルから基板の周縁部に向けてケミカルガスが供給されるとともに、水蒸気供給ノズルからは、基板の中央領域に向けて水分を含む蒸気が供給される。この水分を含む蒸気は、基板の中央領域から周縁部へと向かうことになる。そのため、基板の周縁部においては、ケミカルガスと水分を含む蒸気との関与の下に、不要物を除去するための気相エッチング処理が進行することになる。
【0012】
このようにして、請求項1の発明と同様の効果を達成できる。
また、基板の中央領域から基板の周縁部に向けて、水分を含む蒸気の気流が生じるので、基板の中央領域にケミカルガスが入り込むことがない。したがって、基板の中央領域を誤ってエッチングしてしまうことなく、基板の周縁部のみに対して、選択的にエッチング処理を施すことができる。
請求項4記載の発明は、基板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理装置であって、基板を保持する基板保持機構(1)と、上記基板の周縁部に水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズル(51)と、上記基板の中央領域にケミカルガスを供給するガス供給ノズル(52)と、基板の外周に沿って上記水蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と上記水蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機構(3)とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置である。
【0013】
この構成では、水蒸気供給ノズルから基板の周縁部に向けて水分を含む蒸気が供給されるとともに、ガス供給ノズルからは、基板の中央領域に向けてケミカルガスが供給される。このケミカルガスは、基板の中央領域から周縁部へと向かうことになる。そのため、基板の周縁部においては、水分を含む蒸気とケミカルガスとの関与の下に、不要物を除去するための気相エッチング処理が進行することになる。
【0014】
このようにして、請求項1の発明と同様の効果を達成できる。
また、基板の中央領域から基板の周縁部に向けて、ケミカルガスの気流が生じるので、基板の中央領域に水分を含む蒸気が到達することがない。したがって、基板の中央領域を誤ってエッチングしてしまうことなく、基板の周縁部のみに対して、選択的にエッチング処理を施すことができる。
請求項5記載の発明は、上記基板保持機構に保持された基板の中央領域に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段(19)をさらに含むことを特徴とする請求項1または2記載の基板周縁処理装置である。
請求項6記載の発明は、基板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理装置であって、基板を保持する基板保持機構(1)と、上記基板の周縁部に薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズル(6)と、基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機構(3)と、上記基板保持機構に保持された基板の中央領域に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段(19)とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置である。
【0015】
れらの構成によれば、基板の中央領域から周縁領域に向かう不活性ガスの気流を生じさせることができるから、基板の中央領域に、薬液を含む蒸気、またはケミカルガスおよび水分が導かれることがない。したがって、基板の周縁部のみに対して、良好な選択性でエッチング処理を施すことができる。
請求項記載の発明は、上記基板保持機構に保持された基板表面の近傍に位置し、処理中の基板の中央領域を覆う遮断板(5)をさらに含むことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の基板周縁処理装置である。
請求項8記載の発明は、基板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理装置であって、基板を保持する基板保持機構(1)と、上記基板の周縁部に薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズル(6)と、基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機構(3)と、上記基板保持機構に保持された基板表面の近傍に位置し、処理中の基板の中央領域を覆う遮断板(5)とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置である。
【0016】
れらの構成によれば、基板の中央領域上の空間を遮断板によって制限することができるので、中央領域に、薬液を含む蒸気、またはケミカルガスおよび水分が導かれることを確実に防止できる。これにより、基板の周縁部に対するエッチング処理の選択性を高めることができる。
請求項記載の発明は、基板の裏面全域に薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する裏面蒸気供給ノズル(101)をさらに含むことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の基板周縁処理装置である。
請求項10記載の発明は、基板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理装置であって、基板を保持する基板保持機構(1)と、上記基板の周縁部に薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズル(6)と、基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機構(3)と、基板の裏面全域に薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する裏面蒸気供給ノズル(101)とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置である。
【0017】
れらの構成によれば、基板の裏面全域に対して、不要物を除去するための気相エッチング処理を施すことができる。この基板の裏面に対する処理を基板表面の周縁部に対する処理と並行して行えば、基板処理時間を短縮でき、生産性を向上できる。
請求項11記載の発明は、上記基板保持機構に保持された基板の少なくとも周縁部を加熱する加熱手段(4,4A,4B)をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の基板周縁処理装置である。
【0018】
気相エッチング処理では、エッチングレートの温度依存性が極めて高く、かつ、物質の種類毎に、エッチングレートの温度依存性が著しく異なる。したがって、基板の少なくとも周縁部を加熱することによって、所望のエッチング処理をより確実に行って、不要物を基板の周縁部から選択的に除去できる。すなわち、基板の少なくとも周縁部を加熱して所望の温度に制御することで、基板の周縁部の不要物に対する最適なエッチングレートを得ることができ、該不要物のみを選択的にエッチング除去することができる。
【0019】
気相エッチング反応は、基板の周縁部においてのみ生じるから、加熱手段による加熱は基板の全域に及んでも差し支えない。
請求項12記載の発明は、上記基板保持機構に保持された基板の周縁部にオゾンガスを供給するオゾン供給手段(6,61,51)をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の基板周縁処理装置である。
この構成によれば、オゾンガスの供給によって基板の表層部を酸化することができ、これにより生成された基板表層の酸化物を、薬液を含む蒸気またはケミカルガスおよび水分の関与の下に、エッチング処理することで、基板周縁部の不要物をさらに良好に除去することができる。
【0020】
この発明は、たとえば、基板の周縁のシリコン(シリコンウエハまたはポリシリコン膜)をエッチングする場合にとくに有効である。
オゾンガスの供給は、基板周縁部に対する薬液を含む蒸気、ケミカルガスを含む蒸気、ケミカルガスまたは水蒸気の供給と並行して行われてもよい。すなわち、気相エッチング処理と並行してオゾンガスの供給を行ってもよい。また、オゾンガスの供給による酸化処理の後に、薬液を含む蒸気の供給などによる気相エッチング処理を行うこととしてもよいし、酸化処理および気相エッチング処理を、交互に繰り返し複数回行うようにしてもよい。
【0021】
請求項13記載の発明は、基板(W)の周縁部の不要物を選択的に除去するための基板周縁処理方法であって、薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズル(6)から基板の周縁部に向けて蒸気を供給する蒸気供給工程と、基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法である。
【0022】
この発明によって、請求項1記載の発明と同様な効果を達成できる。
請求項14記載の発明は、基板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理方法であって、薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズル(6)から基板の周縁部に蒸気を供給する蒸気供給工程と、基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工程と、上記基板の中央領域に不活性ガスを供給する不活性ガス供給工程と含むことを特徴とする基板周縁処理方法である。
請求項15記載の発明は、基板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理方法であって、薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズル(6)から基板の周縁部に蒸気を供給する蒸気供給工程と、基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工程と、上記基板表面の近傍に位置する遮断板(5)で処理中の基板の中央領域を覆う工程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法である。
請求項16記載の発明は、基板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理方法であって、薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズル(6)から基板の周縁部に蒸気を供給する蒸気供給工程と、基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工程と、裏面蒸気供給ノズル(101)から、基板の裏面全域に薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する工程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法である。
請求項17記載の発明は、基板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理方法であって、ケミカルガスを供給するガス供給ノズル(61)から、基板の周縁部にケミカルガスを供給するケミカルガス供給工程と、水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズル(62)から、上記基板の周縁部の上記ガス供給ノズルによるケミカルガスの供給位置の近傍に蒸気を供給する蒸気供給工程と、上記基板の外周に沿って上記ガス供給ノズルからのケミカルガスおよび上記水蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板と上記ガス供給ノズルおよび上記水蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法である。
【0023】
この発明によって、請求項2記載の発明と同様な効果を達成できる。
請求項18記載の発明は、基板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理方法であって、ケミカルガスを供給するガス供給ノズル(51)から基板の周縁部にケミカルガスを供給するケミカルガス供給工程と、水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズル(52)から、上記基板の中央領域に蒸気を供給する蒸気供給工程と、基板の外周に沿って上記ガス供給ノズルからのケミカルガスが供給されるように、上記基板と上記ガス供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法である。
【0024】
この発明によって、請求項3記載の発明と同様な効果を達成できる。
請求項19記載の発明は、基板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理方法であって、水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズル(51)から基板の周縁部に蒸気を供給する蒸気供給工程と、ケミカルガスを供給するガス供給ノズル(52)から、上記基板の中央領域にケミカルガスを供給するケミカルガス供給工程と、基板の外周に沿って上記水蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板と上記水蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法である。
【0025】
この発明によって、請求項4記載の発明と同様な効果を達成できる。
上記薬液は、ふっ酸、硝酸、酢酸、塩酸および硫酸などの酸を含む薬液であってもよい。また、上記薬液はアンモニア等のアルカリを含む薬液であってもよい。さらに、上記薬液は、これらの酸またはアルカリに、過酸化水素水やオゾン等の酸化剤、またはメタノール等の有機溶剤を加えた混合液であってもよい。なお、薬液を含む蒸気とは、薬液そのものの蒸気(薬液蒸気)であってもよいし、この薬液蒸気を不活性ガスなどのキャリアガス中に混合させたものであってもよい。
【0026】
また、上記ケミカルガスは、無水ふっ酸ガス、アンモニアガス、塩化水素ガス、二酸化窒素ガス、およびSO3ガスのうちのいずれか1つを含むガス、あるいはこれらのうちの2以上のガスの混合ガスであってもよい。なお、ケミカルガスを含む蒸気とは、ケミカルガスと水蒸気とが混合されたものであってもよいし、ケミカルガスとメタノールなどの有機溶剤の蒸気とが混合されたものであってもよく、また、これらをさらに不活性ガスなどのキャリアガス中に混合させたものであってもよい。
【0027】
たとえば、酸化膜の気相エッチングには、ふっ酸(ふっ酸蒸気、または無水ふっ酸ガスおよび水分)を用いればよい。
また、シリコンの気相エッチングには、酸化性ガスとしてのオゾンガスによる表面酸化処理と、ふっ酸(ふっ酸蒸気、または無水ふっ酸ガスおよび水分)による気相エッチング処理とを併用すればよい。また、酸化性ガスとして無水ふっ酸ガスを用い、酸性エッチング溶液として硝酸溶液を用いて、この硝酸溶液の蒸気による気相エッチングを行うようにしてもよい。
【0028】
銅などの金属の気相エッチングには、酸化性ガス(オゾンまたは過酸化水素)による酸化処理と、酸(塩酸、ふっ酸、硫酸)を含む蒸気による気相エッチング処理とを併用すればよい。
窒化膜の気相エッチングには、ふっ酸(ふっ酸蒸気、または無水ふっ酸ガスおよび水分)による気相エッチングを適用すればよい。
一方、基板とノズルとの相対位置を変化させる相対移動機構は、静止状態のノズルに対して基板を移動(たとえば回転)させるものであってもよいし、基板を静止させておく一方で、ノズルを基板の外周に沿って移動させるものであってもよく、基板およびノズルの両方を移動させるものであってもよい。たとえば、半導体ウエハに代表される円形基板を処理するときには、ノズルを静止させておく一方で、円形基板の中心を通り基板に直交する軸を中心に該基板を回転させることが好ましい。これに対して、液晶表示装置用ガラス基板に代表される角形基板を処理するときには、基板を静止させておく一方でノズルを基板の外周辺に沿って直線移動させるか、基板およびノズルの両方を移動させる構成をとることが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の第1の実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を説明するための系統図である。この装置は、ウエハWの表面の周縁部(たとえば、ウエハ端面から所定幅(たとえば、5mm程度の幅)の帯状領域)から不要物を除去するための装置である。「不要物」とは、たとえば、ウエハWの表面に配線用等の金属薄膜(たとえば銅薄膜)を形成した場合におけるウエハWの周縁部の当該金属薄膜や、銅等の金属イオンである。これらは、その後のプロセスを実行する基板処理装置において、基板搬送ロボットのハンドを汚染し、さらのこの汚染が他のウエハWへと転移していくことにより、製品歩留まりを悪化させたり、ウエハW上に作り込まれるデバイスの特性に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0030】
この基板周縁処理装置は、ウエハWをほぼ水平に保持して鉛直軸線まわりに回転するスピンチャック1と、鉛直方向に沿って配置され、上端にスピンチャック1が固定された回転軸2と、この回転軸2を回転駆動する回転駆動機構3とを備えている。スピンチャック1は、たとえば、ウエハWの裏面を真空吸着するものであり、その周縁部には、ウエハWの周縁部を所定温度に加熱するためのヒータ4が、ウエハWの外形(ほぼ円形)に沿ったリング状に内蔵されている。ヒータ4は、電熱線ヒータであってもよいし、ランプヒータであってもよい。
【0031】
スピンチャック1の上方には、スピンチャック1に保持されたウエハWの中央領域(周縁部を除く内方の領域)を覆うための遮断板5が配置されている。この遮断板5は、たとえば、図示しない昇降機構によって、鉛直方向に沿って昇降されるようになっており、ウエハWの周縁部を処理するときには、スピンチャック1に保持されたウエハWの表面に近接した処理位置(図1に示す位置)に配置されるようになっている。さらに遮断板回転機構を設けて、スピンチャック1と同方向に遮断板5を回転させるようにしてもよい。
【0032】
遮断板5の側方には、スピンチャック1に保持されたウエハWの周縁部に向けて薬液を含む蒸気およびオゾンガス(O3)を吐出する蒸気・ガス供給ノズル6が設けられている。この蒸気・ガス供給ノズル6には、ふっ酸蒸気発生容器7で発生したふっ酸蒸気が、窒素ガス供給源10からの窒素ガス(N2)、およびオゾンガス供給源20からのオゾンガスと混合されて、供給されるようになっている。
【0033】
より具体的には、蒸気・ガス供給ノズル6には、蒸気・ガス供給路8が結合されている。この蒸気・ガス供給路8には、ふっ酸蒸気発生容器7から、薬液蒸気としてのふっ酸蒸気がふっ酸蒸気供給バルブ9を介して供給され、窒素ガス供給源10から、キャリアガスとしての窒素ガスが流量制御装置(MFC)11および窒素ガス供給バルブ12を介して供給され、オゾンガス供給源20から、酸化性ガスとしてのオゾンガスが流量制御装置21およびオゾンガス供給バルブ22を介して供給されるようになっている。
【0034】
ふっ酸蒸気発生容器7には、窒素ガス供給源10からの窒素ガスが、流量制御装置13および窒素ガス供給バルブ14を介して供給されるようになっている。ふっ酸蒸気発生容器7内に貯留されるふっ酸水溶液は、いわゆる擬似共弗組成となる濃度(たとえば、1気圧、室温(20℃)のもとで、約39.6%)に調製されている。この擬似共弗組成のふっ酸水溶液は、水とふっ化水素との蒸発速度が等しく、そのため、ふっ酸蒸気供給バルブ9および蒸気・ガス供給路8ならびに蒸気・ガス供給ノズル6を介してウエハWの周縁部にふっ酸蒸気が導かれることによってふっ酸蒸気発生容器7内のふっ酸水溶液が減少したとしても、蒸気・ガス供給路8に導かれるふっ酸蒸気の濃度は不変に保持される。
【0035】
一方、遮断板5の中央下面には、スピンチャック1に保持されたウエハWの中央領域に不活性ガスとしての窒素ガスを供給する窒素ガス供給ノズル19が設けられている。この窒素ガス供給ノズル19には、窒素ガス供給源10からの窒素ガスが、流量制御装置15および窒素ガス供給バルブ16を介して供給されるようになっている。
ウエハWの周縁部に対してエッチング処理を行うときには、回転駆動機構3によってスピンチャック1を回転させるとともに、ヒータ4に通電してウエハWの周縁部を所定温度(たとえば、50℃〜160℃。この実施形態では、約60℃)に加熱する。この状態で、ふっ酸蒸気供給バルブ9、窒素ガス供給バルブ12,14,16、およびオゾンガス供給バルブ22が開かれる。これにより、ウエハWの周縁部には、蒸気・ガス供給ノズル6から、ふっ酸蒸気、オゾンガスおよびキャリアガスとしての窒素ガスが供給されるとともに、ウエハWの中央領域には、窒素ガスが供給される。これにより、ウエハWの周縁部の表層部は、オゾンガスによる酸化作用によって酸化され、こうして生成された酸化物がふっ酸蒸気の働きによってエッチングされることになる。
【0036】
ウエハWの中央領域には、窒素ガス供給ノズル19から窒素ガスが供給されていて、ウエハWの中央領域からその周縁部に向かう気流が生じているので、蒸気・ガス供給ノズル6から供給されるふっ酸蒸気等はウエハWの中央領域には達せず、ウエハWの周縁部にのみ供給される。したがって、ウエハWの中央領域に対してエッチング処理が進行することはない。また、ウエハWがスピンチャック1とともに回転することによって、蒸気・ガス供給ノズル6は、ウエハWに対して、その外周に沿って相対移動することになるため、ウエハWの周縁部に対して、その全周にわたって均一なエッチング処理を施すことができる。
【0037】
このように、この実施形態によれば、ウエハWの周縁部に対して、良好な選択性で気相エッチング処理を施し、これにより、ウエハWの周縁部の不要物を除去することができる。気相エッチング処理における薬液(ふっ酸)の消費量は、薬液をウエハWの表面に吐出するエッチング処理に比較して格段に少ないので、プロセスコストを著しく低減することができ、それに応じて、デバイス製品の製造コストを削減できる。
【0038】
なお、オゾンガスを蒸気・ガス供給ノズル6に供給する代わりに、窒素ガス供給ノズル19に供給し、ウエハWの中央部からオゾンガスを供給することとしてもよい。
図2は、この発明の第2の実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を説明するための系統図である。この図2において、上述の図1に示された各部に対応する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示す。
【0039】
この実施形態では、遮断板5の側方において、スピンチャック1に保持されたウエハWの周縁部に対向する位置には、ケミカルガスとしての無水ふっ酸(HF)ガスおよびオゾンガスを供給するガス供給ノズル61と、水蒸気を供給する蒸気供給ノズル62とが設けられている。ガス供給ノズル61および水蒸気供給ノズル62は、ウエハW上のほぼ同じ位置に向けて無水ふっ酸ガスおよびオゾンガス、ならびに水蒸気をそれぞれ供給するようになっていて、ウエハWの表面では、無水ふっ酸ガス、オゾンガスおよび水分の関与の下に、ウエハWの周縁部に対する気相エッチング処理が進行する。
【0040】
より具体的には、ガス供給ノズル61には、無水ふっ酸ガス供給源30からの無水ふっ酸ガスが流量制御装置31および無水ふっ酸ガス供給バルブ32を介して供給され、オゾンガス供給源20からのオゾンガスが流量制御装置21およびオゾンガス供給バルブ22を介して供給され、さらに、窒素ガス供給源10からの窒素ガスが、キャリアガスとして、流量制御装置11および窒素ガス供給バルブ12を介して供給されている。
【0041】
また、蒸気供給ノズル62には、水蒸気供給源40からの水蒸気が流量制御装置41および水蒸気供給バルブ42を介して供給され、さらに、キャリアガスとしての窒素ガスが、窒素ガス供給源10から流量制御装置13および窒素ガス供給バルブ14を介して供給されている。
遮断板5の中央部において下方に開口した窒素ガス供給ノズル19には、第1の実施形態の場合と同じく、窒素ガス供給源10から、不活性ガスとしての窒素ガスが、流量制御装置15および窒素ガス供給バルブ16を介して供給されている。
【0042】
ウエハWの周縁部に対してエッチング処理を行うときには、回転駆動機構3によってスピンチャック1を回転させるとともに、ヒータ4に通電してウエハWの周縁部を所定温度(たとえば、50℃〜160℃。この実施形態では、約60℃)に加熱する。この状態で、無水ふっ酸ガス供給バルブ32、オゾンガス供給バルブ22、水蒸気供給バルブ42、および窒素ガス供給バルブ12,14,16が開かれる。これにより、ウエハWの周縁部には、ガス供給ノズル61から、無水ふっ酸ガス、オゾンガスおよび窒素ガス(キャリアガス)の混合ガスが供給されるとともに、蒸気供給ノズル62から水蒸気および窒素ガス(キャリアガス)の混合ガスが供給される。その一方で、ウエハWの中央領域には、窒素ガスが供給される。
【0043】
これにより、ウエハWの周縁部の表層部は、オゾンガスによる酸化作用によって酸化され、こうして生成された酸化物が、無水ふっ酸ガスおよび水蒸気が関与する気相エッチング処理によってエッチング除去されることになる。
第1の実施形態の場合と同様に、ウエハWの中央領域には、窒素ガス供給ノズル19から窒素ガスが供給されていて、ウエハWの中央領域からその周縁部に向かう気流が生じているので、ガス供給ノズル61からの無水ふっ酸ガス等および蒸気供給ノズル62からの水蒸気等は、ウエハWの中央領域には到達せず、ウエハWの周縁部にのみ供給される。したがって、ウエハWの中央領域に対してエッチング処理が進行することはない。また、ウエハWがスピンチャック1とともに回転することによって、ガス供給ノズル61および蒸気供給ノズル62は、ウエハWに対して、その外形に沿って相対移動することになるから、ウエハWの周縁部に対して、その全周にわたって均一なエッチング処理を施すことができる。
【0044】
その他、第1の実施形態の場合と同様な効果を奏することができる。
なお、オゾンガスは、ガス供給ノズル61から供給する代わりに、水蒸気とともに蒸気供給ノズル62から供給してもよいし、窒素ガスとともに窒素ガス供給ノズル19から供給するようにしてもよい。
また、ガス供給ノズル61と蒸気供給ノズル62とを1つのノズルで兼用することとしてもよい。
【0045】
図3は、この発明の第3の実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を説明するための系統図である。この図3において、上述の図2に示された各部に対応する部分には、図2の場合と同一の参照符号を付して示す。
この実施形態では、遮断板5の中央部には、スピンチャック1に保持されたウエハWの表面(上面)の中央に向かって下方に開口した中央部ノズル52が設けられている。この中央部ノズル52には、水蒸気供給源40からの水蒸気が流量制御装置41および水蒸気供給バルブ42を介して供給されるようになっているとともに、キャリアガスとしての窒素ガスが、窒素ガス供給源10から流量制御装置15および窒素ガス供給バルブ16を介して供給されるようになっている。
【0046】
また、遮断板5の側方には、第2の実施形態におけるガス供給ノズル61と同様な周縁部ノズル51が配置されていて、この周縁部ノズル51には、無水ふっ酸ガス供給源30からの無水ふっ酸ガス、オゾンガス供給源20からのオゾンガスおよび窒素ガス供給源10からの窒素ガスを供給できるようになっている。
ウエハWの周縁部に対してエッチング処理を行うときには、回転駆動機構3によってスピンチャック1を回転させるとともに、ヒータ4に通電してウエハWの周縁部を所定温度(たとえば、50℃〜160℃。この実施形態では、約60℃)に加熱する。この状態で、無水ふっ酸ガス供給バルブ32、オゾンガス供給バルブ22、水蒸気供給バルブ42、および窒素ガス供給バルブ12,16が開かれる。これにより、ウエハWの周縁部には、周縁部ノズル51から、無水ふっ酸ガス、オゾンガスおよび窒素ガス(キャリアガス)の混合ガスが供給される。その一方で、ウエハWの中央部には、中央部ノズル52から水蒸気および窒素ガス(キャリアガス)の混合ガスが供給される。
【0047】
ウエハWの中央部に供給された水蒸気および窒素ガスの混合ガスは、ウエハWの中央から周縁部に向かう気流を形成して、ウエハWの周縁部へと導かれる。
その結果、ウエハWの表面の周縁部では、無水ふっ酸ガスおよび水蒸気が関与する気相エッチング処理が進行することになる。すなわち、ウエハWの周縁部の表層部が、オゾンガスによる酸化作用によって酸化され、こうして生成された酸化物が、無水ふっ酸ガスおよび水蒸気が関与する気相エッチング処理によってエッチング除去されることになる。
【0048】
ウエハWの中央領域には、水蒸気が導かれているものの、ウエハWの中央部から周縁部に向かう気流のために、周縁部ノズル51から吐出される無水ふっ酸ガスは、ウエハWの中央領域に到達することができず、ウエハWの周縁部にのみ供給される。したがって、ウエハWの中央領域に対してエッチング処理が進行することはない。
また、ウエハWがスピンチャック1とともに回転することによって、周縁部ノズル51は、ウエハWに対して、その外形に沿って相対移動することになるから、ウエハWの周縁部に対して、その全周にわたって均一なエッチング処理を施すことができる。
【0049】
その他、第2の実施形態の場合と同様な効果を奏することができる。
なお、オゾンガスは、周縁部ノズル51から供給する代わりに、水蒸気とともに中央部ノズル52から供給することとしてもよい。
図4は、この発明の第4の実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を説明するための系統図である。この図4において、上述の図3に示された各部に対応する部分には、図3の場合と同一の参照符号を付して示す。
【0050】
この実施形態では、周縁部ノズル51から、水蒸気およびオゾンガスを吐出するとともに、中央部ノズル52から、無水ふっ酸ガスを吐出するようになっている。
具体的には、周縁部ノズル51には、水蒸気供給源40からの水蒸気が流量制御装置41および水蒸気供給バルブ42を介して供給されており、オゾンガス供給源20からのオゾンガスが流量制御装置21およびオゾンガス供給バルブ22を介して供給されており、さらに、キャリアガスとしての窒素ガスが、窒素ガス供給源10から、流量制御装置11および窒素ガス供給バルブ12を介して供給されている。
【0051】
また、中央部ノズル52には、無水ふっ酸ガス供給源30からの無水ふっ酸ガスが流量制御装置31および無水ふっ酸ガス供給バルブ32を介して供給されており、キャリアガスとしての窒素ガスが、窒素ガス供給源10から流量制御装置15および窒素ガス供給バルブ16を介して供給されている。
ウエハWの周縁部に対してエッチング処理を行うときには、回転駆動機構3によってスピンチャック1を回転させるとともに、ヒータ4に通電してウエハWの周縁部を所定温度(たとえば、50℃〜160℃。この実施形態では、約60℃)に加熱する。この状態で、無水ふっ酸ガス供給バルブ32、オゾンガス供給バルブ22、水蒸気供給バルブ42、および窒素ガス供給バルブ12,16が開かれる。これにより、ウエハWの周縁部には、周縁部ノズル51から、水蒸気、オゾンガスおよび窒素ガス(キャリアガス)の混合ガスが供給される。その一方で、ウエハWの中央部には、中央部ノズル52から無水ふっ酸ガスおよび窒素ガス(キャリアガス)の混合ガスが供給される。
【0052】
ウエハWの中央部に供給された無水ふっ酸ガスおよび窒素ガスの混合ガスは、ウエハWの中央から周縁部に向かう気流を形成して、ウエハWの周縁部へと導かれる。
その結果、ウエハWの表面の周縁部では、無水ふっ酸ガスおよび水蒸気が関与する気相エッチング処理が進行することになる。すなわち、ウエハWの周縁部の表層部が、オゾンガスによる酸化作用によって酸化され、こうして生成された酸化物が、無水ふっ酸ガスおよび水蒸気が関与する気相エッチング処理によってエッチング除去されることになる。
【0053】
ウエハWの中央領域には、無水ふっ酸ガスが導かれているものの、ウエハWの中央部から周縁部に向かう気流のために、周縁部ノズル51から吐出される水蒸気は、ウエハWの中央領域に到達することができず、ウエハWの周縁部にのみ供給される。したがって、ウエハWの中央領域には、水分が存在しないので、エッチング処理が進行することはない。
また、ウエハWがスピンチャック1とともに回転することによって、周縁部ノズル51は、ウエハWに対して、その外形に沿って相対移動することになるから、ウエハWの周縁部に対して、その全周にわたって均一なエッチング処理を施すことができる。
【0054】
その他、第2の実施形態の場合と同様な効果を奏することができる。
なお、オゾンガスは、周縁部ノズル51から供給するのではなく、中央部ノズル52から無水ふっ酸ガスとともに供給することとしてもよい。
図5は、遮断板に周縁部ノズルおよび中央部ノズルを一体化した構成例を示す図解的な断面図である。図5(a)の構成例では、遮断板5はウエハWとほぼ同じサイズの円板状に形成されていて、中央部に中央部ノズル52が開口されているとともに、周縁部には周縁部ノズル51が、周方向に沿って間隔を開けて複数個配列して開口されている。より具体的には、遮断板5は、肉厚に形成されていて、その内部には、ガスや蒸気を流通させるための流通路53が形成されている。この流通路53が、複数の周縁部ノズル51と連通している。
【0055】
遮断板5の下面(ウエハWに対向する面)には、ウエハWの表面から後退した凹所55が中央領域に形成されている。これにより、遮断板5は、その周縁部のみがウエハWの周縁部に近接するようになっていて、凹所55から遮断板5の周囲に向かう気流が確実に形成されるようになっている。
一方、図5(b)の構成例では、凹所55を覆うようにパンチングプレート状のシャワーヘッド部56が設けられている。これにより、ウエハWの中央領域に向けて均一にガスまたは蒸気を供給できるから、ウエハWの外方に向かう気流をより確実に形成できる。
【0056】
なお、この図5に示された構成は、上述の第3および第4の実施形態に適用できる他、第1の実施形態(図1)にも適用できる。すなわち、周縁部ノズル51を蒸気・ガス供給ノズルとして使用し、中央部ノズル52を窒素ガス供給ノズル19として用いればよい。
さらに、図5に示された構成は、第2の実施形態(図2)にも適用可能である。この場合には、周縁部ノズル51を、ガス供給ノズル61および蒸気供給ノズル62として兼用するとともに、中央部ノズル52を窒素ガス供給ノズル19として用いればよい。
【0057】
図6は、この発明の第5の実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を説明するための系統図である。この図6において、上述の図4に示された各部に対応する部分には、図4の場合と同一の参照符号を付して示す。
この基板周縁処理装置は、ウエハW表面の周縁部に対してエッチング処理を施すことができるとともに、ウエハWの裏面全域に対しても同様なエッチング処理を施すことができるようになっている。
【0058】
すなわち、ウエハWを保持して回転させるためのスピンチャック100は、ウエハWの裏面に蒸気またはガスを供給するための蒸気・ガス供給ノズル101と、ウエハWの裏面の周縁部を支持し、ウエハWの裏面に蒸気・ガスが流通する空間を確保する支持ピン102とを備えている。
蒸気・ガス供給ノズル101には、無水ふっ酸ガス供給源30からの無水ふっ酸ガスが流量制御装置33および無水ふっ酸ガス供給バルブ34を介して供給され、水蒸気供給源40からの水蒸気が流量制御装置43および水蒸気供給バルブ44を介して供給され、キャリアガスとしての窒素ガスが、窒素ガス供給源10から流量制御装置17および窒素ガス供給バルブ18を介して供給されるようになっている。
【0059】
ウエハWの表面の周縁部に対向する位置には、ウエハWの周縁部を所定温度(たとえば、50℃〜160℃。この実施形態では、約60℃)に加熱するためのヒータ4A(たとえば、ランプヒータ)が配置されている。また、ウエハWの裏面のほぼ全域を加熱するために、スピンチャック100には、ヒータ4Bが内蔵されている。
ウエハWの表面の周縁部および裏面に対して同時にエッチング処理を行うときには、回転駆動機構3によってスピンチャック1を回転させるとともに、ヒータ4A,4Bに通電してウエハWの周縁部を所定温度に加熱する。この状態で、無水ふっ酸ガス供給バルブ32,34、オゾンガス供給バルブ22、水蒸気供給バルブ42,44、および窒素ガス供給バルブ12,16,18が開かれる。
【0060】
これにより、ウエハWの周縁部には、周縁部ノズル51から、水蒸気、オゾンガスおよび窒素ガス(キャリアガス)の混合ガスが供給される。その一方で、ウエハWの中央部には、中央部ノズル52から無水ふっ酸ガスおよび窒素ガス(キャリアガス)の混合ガスが供給される。
ウエハWの中央部に供給された無水ふっ酸ガスおよび窒素ガスの混合ガスは、ウエハWの中央から周縁部に向かう気流を形成して、ウエハWの周縁部へと導かれる。
【0061】
その結果、ウエハWの表面の周縁部では、無水ふっ酸ガスおよび水蒸気が関与する気相エッチング処理が進行することになる。すなわち、ウエハWの周縁部の表層部が、オゾンガスによる酸化作用によって酸化され、こうして生成された酸化物が、無水ふっ酸ガスおよび水蒸気が関与する気相エッチング処理によってエッチング除去されることになる。
ウエハWの中央領域には、無水ふっ酸ガスが導かれているものの、ウエハWの中央部から周縁部に向かう気流のために、周縁部ノズル51から吐出される水蒸気は、ウエハWの中央領域に到達することができず、ウエハWの周縁部にのみ供給される。したがって、ウエハWの中央領域には、水分が存在しないので、エッチング処理が進行することはない。
【0062】
また、ウエハWがスピンチャック1とともに回転することによって、周縁部ノズル51は、ウエハWに対して、その外形に沿って相対移動することになるから、ウエハWの周縁部に対して、その全周にわたって均一なエッチング処理を施すことができる。
一方、ウエハWの裏面には、蒸気・ガス供給ノズル101から、無水ふっ酸ガスおよび水蒸気が供給される。これによって、ウエハWの裏面の全域において、気相エッチング処理が進行し、金属イオン等の不純物が除去されることになる。
【0063】
なお、ウエハWの表面側を処理する構成として、第1、第2および第3の実施形態(図1,図2,図3)と同様な構成を適用してもよい。第1の実施形態と同様な構成を適用する場合には、ウエハWの裏面側のノズル101には、ふっ酸蒸気を供給することとすればよい。
また、ウエハの裏面側のノズル101に対して、オゾンガスを併せて供給するようにしてもよい。
【0064】
図7は、図6に示された基板周縁処理装置の具体的な構成例を説明するための図解的な断面図である。遮断板5は、図5(b)の構成と同様になっていて、周縁部ノズル51および中央部ノズル52が一体化された構成となっている。
一方、スピンチャック100側には、回転中心部においてウエハWの裏面中央に対向するように開口した蒸気・ガス供給ノズル101が形成されていて、この蒸気・ガス供給ノズル101とウエハWの裏面との間に、パンチングプレート状のシャワーヘッド部103が配置されている。
【0065】
スピンチャック100の周囲は、回転軸2に沿って鉛直方向に伸縮するベローズ110によって包囲されていて、このベローズ110の上端のフランジ部111は、遮断板5の周縁部の下面に密接できるようになっている。これにより、ベローズ110の内部に、密閉された処理室が形成されるようになっている。この処理室内の雰囲気は、適当な排気設備によって排気されるようになっている。
以上、この発明の5つの実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。たとえば、気相エッチング処理後のウエハWを別のチャンバに搬送して、このウエハWに対して物理洗浄工程をさらに施してもよい。この場合、物理洗浄工程は、スクラブブラシによってウエハWの表面をブラシ洗浄する工程であってもよいし、純水等の液体の作用によって基板表面の洗浄を行う液洗浄工程(たとえば水洗工程)であってもよいし、超音波ノズルから超音波振動が付与された純水をウエハWの表面に供給する超音波洗浄工程であってもよいし、二流体ノズル等から純水の微小液滴をウエハWの表面に噴霧する工程(ソフトスプレー工程)であってもよい。このような物理洗浄工程を追加することによって、気相エッチング処理後にウエハWの不要物を完全に除去できる。
【0066】
また、上述の実施形態では、ふっ酸を用いた気相エッチング処理について説明したが、気相エッチング処理のために使用される薬液は、ふっ酸のほかにも、硝酸、酢酸、塩酸、硫酸などの酸を含む薬液であってもよい。また、気相エッチング処理のために使用される薬液は、アンモニア等のアルカリを含む薬液であってもよい。さらに、これらの酸またはアルカリに、過酸化水素水、オゾン等の酸化剤、またはメタノール等の有機溶剤を加えた混合液であってもよい。
【0067】
また、上述の実施形態では、ケミカルガスとして無水ふっ酸を例にとったが、ケミカルガスとしては、無水ふっ酸ガス、アンモニアガス、塩化水素ガス、二酸化窒素ガス、およびSO3ガスのうちのいずれか1つを含むガス、あるいはこれらのうちの2以上のガスの混合ガスであってもよい。なお、ケミカルガスを含む蒸気とは、ケミカルガスと水蒸気とが混合されたものであってもよいし、ケミカルガスとメタノールなどの有機溶剤の蒸気とが混合されたものであってもよく、また、これらをさらに不活性ガスなどのキャリアガス中に混合させたものであってもよい。
【0068】
また、上記の実施形態では、ウエハWの温度の調整をヒータを用いて行うこととしたが、たとえば、ウエハWに供給される窒素ガス、蒸気、およびケミカルガスのうちの少なくともいずれか1つの温度を調整することによって、ウエハWの温度調整を行うこともできる。
その他、「課題を解決するための手段」の項で説明したような変形が可能であり、さらに、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を説明するための系統図である。
【図2】この発明の第2の実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を説明するための系統図である。
【図3】この発明の第3の実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を説明するための系統図である。
【図4】この発明の第4の実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を説明するための系統図である。
【図5】遮断板に周縁部ノズルおよび中央部ノズルを一体化した構成例を示す図解的な断面図である。
【図6】この発明の第5の実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を説明するための系統図である。
【図7】図6に示された基板周縁処理装置の具体的な構成例を説明するための図解的な断面図である。
【符号の説明】
1 スピンチャック
3 回転駆動機構
4 ヒータ
4A ヒータ
4B ヒータ
5 遮断板
6 蒸気・ガス供給ノズル
7 ふっ酸蒸気発生容器
8 蒸気・ガス供給路
9 ふっ酸蒸気供給バルブ
10 窒素ガス供給源
11 流量制御装置
12 窒素ガス供給バルブ
13 流量制御装置
14 窒素ガス供給バルブ
15 流量制御装置
16 窒素ガス供給バルブ
17 流量制御装置
18 窒素ガス供給バルブ
19 窒素ガス供給ノズル
20 オゾンガス供給源
21 流量制御装置
22 オゾンガス供給バルブ
30 無水ふっ酸ガス供給源
31 流量制御装置
32 無水ふっ酸ガス供給バルブ
33 流量制御装置
34 無水ふっ酸ガス供給バルブ
40 水蒸気供給源
41 流量制御装置
42 水蒸気供給バルブ
43 流量制御装置
44 水蒸気供給バルブ
51 周縁部ノズル
52 中央部ノズル
53 流通路
56 シャワーヘッド部
61 ガス供給ノズル
62 蒸気供給ノズル
62 水蒸気供給ノズル
100 スピンチャック
101 ノズル
101 蒸気・ガス供給ノズル
102 支持ピン
103 シャワーヘッド部
110 ベローズ
W ウエハ

Claims (19)

  1. 基板の周縁部の不要物を選択的に除去するための基板周縁処理装置であって、
    基板を保持する基板保持機構と、
    上記基板の周縁部に向けて薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズルと、
    基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機構とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置。
  2. 基板の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理装置であって、
    基板を保持する基板保持機構と、
    上記基板の周縁部にケミカルガスを供給するガス供給ノズルと、
    上記基板の周縁部の上記ガス供給ノズルによるケミカルガスの供給位置の近傍に水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズルと、
    上記基板の外周に沿って上記ガス供給ノズルからのケミカルガスおよび上記水蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と上記ガス供給ノズルおよび上記水蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機構とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置。
  3. 基板の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理装置であって、
    基板を保持する基板保持機構と、
    上記基板の周縁部にケミカルガスを供給するガス供給ノズルと、
    上記基板の中央領域に水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズルと、
    基板の外周に沿って上記ガス供給ノズルからのケミカルガスが供給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と上記ガス供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機構とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置。
  4. 基板の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理装置であって、
    基板を保持する基板保持機構と、
    上記基板の周縁部に水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズルと、
    上記基板の中央領域にケミカルガスを供給するガス供給ノズルと、
    基板の外周に沿って上記水蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と上記水蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機構とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置。
  5. 上記基板保持機構に保持された基板の中央領域に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段をさらに含むことを特徴とする請求項1または2記載の基板周縁処理装置。
  6. 基板の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理装置であって、
    基板を保持する基板保持機構と、
    上記基板の周縁部に薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズルと、
    基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機構と、
    上記基板保持機構に保持された基板の中央領域に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置。
  7. 上記基板保持機構に保持された基板表面の近傍に位置し、処理中の基板の中央領域を覆う遮断板をさらに含むことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の基板周縁処理装置。
  8. 基板の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理装置であって、
    基板を保持する基板保持機構と、
    上記基板の周縁部に薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズルと、
    基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機構と、
    上記基板保持機構に保持された基板表面の近傍に位置し、処理中の基板の中央領域を覆う遮断板とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置。
  9. 基板の裏面全域に薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する裏面蒸気供給ノズルをさらに含むことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の基板周縁処理装置。
  10. 基板の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理装置であって、
    基板を保持する基板保持機構と、
    上記基板の周縁部に薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズルと、
    基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機構と、
    基板の裏面全域に薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する裏面蒸気供給ノズルとを含むことを特徴とする基板周縁処理装置。
  11. 上記基板保持機構に保持された基板の少なくとも周縁部を加熱する加熱手段をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の基板周縁処理装置。
  12. 上記基板保持機構に保持された基板の周縁部にオゾンガスを供給するオゾン供給手段をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の基板周縁処理装置。
  13. 基板の周縁部の不要物を選択的に除去するための基板周縁処理方法であって、
    薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズルから基板の周縁部に向けて蒸気を供給する蒸気供給工程と、
    基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法。
  14. 基板の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理方法であって、
    薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズルから基板の周縁部に蒸気を供給する蒸気供給工程と、
    基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工程と、
    上記基板の中央領域に不活性ガスを供給する不活性ガス供給工程と含むことを特徴とする基板周縁処理方法。
  15. 基板の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理方法であって、
    薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズルから基板の周縁部に蒸気を供給する蒸気供給工程と、
    基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工程と、
    上記基板表面の近傍に位置する遮断板で処理中の基板の中央領域を覆う工程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法。
  16. 基板の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理方法であって、
    薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する蒸気供給ノズルから基板の周縁部に蒸気を供給する蒸気供給工程と、
    基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板と上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工程と、
    裏面蒸気供給ノズルから、基板の裏面全域に薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する工程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法。
  17. 基板の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理方法であって、
    ケミカルガスを供給するガス供給ノズルから、基板の周縁部にケミカルガスを供給するケミカルガス供給工程と、
    水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズルから、上記基板の周縁部の上記ガス供給ノズルによるケミカルガスの供給位置の近傍に蒸気を供給する蒸気供給工程と、
    上記基板の外周に沿って上記ガス供給ノズルからのケミカルガスおよび上記水蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板と上記ガス供給ノズルおよび上記水蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法。
  18. 基板の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理方法であって、
    ケミカルガスを供給するガス供給ノズルから基板の周縁部にケミカルガスを供給するケミカルガス供給工程と、
    水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズルから、上記基板の中央領域に蒸気を供給する蒸気供給工程と、
    基板の外周に沿って上記ガス供給ノズルからのケミカルガスが供給されるように、上記基板と上記ガス供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法。
  19. 基板の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理方法であって、
    水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズルから基板の周縁部に蒸気を供給する蒸気供給工程と、
    ケミカルガスを供給するガス供給ノズルから、上記基板の中央領域にケミカルガスを供給するケミカルガス供給工程と、
    基板の外周に沿って上記水蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板と上記水蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法。
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