JP2003264168A - 基板周縁処理装置および基板周縁処理方法 - Google Patents

基板周縁処理装置および基板周縁処理方法

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JP2003264168A JP2002065669A JP2002065669A JP2003264168A JP 2003264168 A JP2003264168 A JP 2003264168A JP 2002065669 A JP2002065669 A JP 2002065669A JP 2002065669 A JP2002065669 A JP 2002065669A JP 2003264168 A JP2003264168 A JP 2003264168A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薬液の消費量を抑制することができ、かつ、基
板の周縁部に対する処理を選択的に行うことができる基
板周縁処理装置および基板周縁処理方法を提供する。 【解決手段】スピンチャック1に保持されたウエハWの
周縁部に向けて、蒸気・ガス供給ノズル6が配置されて
いる。この蒸気・ガス供給ノズル6に、ふっ酸蒸気発生
容器7からふっ酸蒸気が供給され、オゾンガス供給源2
0からオゾンガスが供給される。スピンチャック1が回
転している状態で、ウエハWの周縁部にオゾンガスおよ
びふっ酸蒸気を導くことにより、気相エッチングによっ
て、ウエハWの周縁部の不要物を除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
液晶表示装置用ガラス基板およびPDP(プラズマディ
スプレイパネル)用ガラス基板、光ディスク用基板、磁
気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板ならびにフォ
トマスク用基板などの各種の被処理基板の周縁部に対し
てエッチング液等の処理液による処理を施すための基板
周縁処理装置および基板周縁処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程においては、半導
体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)の表面およ
び周端面(場合によってはさらに裏面)の全域に銅薄膜
などの金属薄膜を形成した後、この金属薄膜の不要部分
をエッチング除去する処理が行われる場合がある。たと
えば、配線形成のための銅薄膜は、ウエハの表面の素子
形成領域に形成されていればよいから、ウエハの表面の
周縁部(たとえば、ウエハの周端から幅5mm程度の部
分)、裏面および周端面に形成された銅薄膜は不要とな
る。そればかりでなく、周縁部、裏面および周端面の銅
または銅イオンは、基板処理装置に備えられた基板搬送
ロボットのハンドを汚染し、さらにこの汚染が当該ハン
ドによって保持される別の基板へと転移するという問題
を引き起こす。
【0003】同様の理由から、基板周縁に形成された金
属膜以外の膜(酸化膜や窒化膜など)を薄くエッチング
することによって、その表面の金属汚染物(金属イオン
を含む)を除去するための処理が行われることがある。
ウエハの周縁部および周端部の薄膜を選択的にエッチン
グするための基板周縁処理装置は、たとえば、ウエハを
水平に保持して回転するスピンチャックと、このスピン
チャックに保持されて回転されているウエハの周縁部に
向けてエッチング液を供給するエッチング液供給ノズル
と、ウエハの回転中心に向けて純水を供給する純水ノズ
ルとを含む。
【0004】この構成によって、ウエハの中央領域(デ
バイス形成領域)を純水で覆いながらウエハの周縁部に
エッチング処理を施すことができるので、ウエハの中央
領域に損傷を与えることなく、ウエハの周縁部に対する
選択的なエッチング処理を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
構成では、エッチング液と純水とがウエハ上で混合する
から、エッチング液を回収して再利用することができな
い。そのため、エッチング液を使い捨てにせざるを得
ず、装置のランニングコストが高くなり、結果として、
ウエハ処理コストが高くなる。そこで、この発明の目的
は、薬液の消費量を抑制することができ、かつ、基板の
周縁部に対する処理を選択的に行うことができる基板周
縁処理装置および基板周縁処理方法を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板
(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理
装置であって、基板を保持する基板保持機構(1)と、
上記基板の周縁部に薬液を含む蒸気またはケミカルガス
を含む蒸気を供給する蒸気供給ノズル(6)と、基板の
外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供給され
るように、上記基板保持機構で保持された基板と上記蒸
気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機構
(3)とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置であ
る。なお、括弧内の英数字は後述の実施形態における対
応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
【0007】この構成によれば、薬液を含む蒸気または
ケミカルガスを含む蒸気を用いた気相エッチング処理に
よって、基板の周縁部の不要物を選択的に除去すること
ができる。すなわち、基板の周縁部に薬液を含む蒸気ま
たはケミカルガスを含む蒸気を蒸気供給ノズルから供給
するとともに、基板と蒸気供給ノズルとを相対的に移動
させることによって、基板の周縁部の全域に対して、気
相エッチング処理を行える。
【0008】気相エッチング処理における薬液またはケ
ミカルガスの消費量は、薬液を基板表面に吐出する従来
からの処理における薬液消費量に比較して格段に少な
い。これにより、基板周縁処理装置のランニングコスト
を低減することができ、それに応じて、デバイス製品の
コストを低減できる。請求項2記載の発明は、基板
(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処理
装置であって、基板を保持する基板保持機構(1)と、
上記基板の周縁部にケミカルガスを供給するガス供給ノ
ズル(61)と、上記基板の周縁部の上記ガス供給ノズ
ルによるケミカルガスの供給位置の近傍に水分を含む蒸
気を供給する水蒸気供給ノズル(62)と、上記基板の
外周に沿って上記ガス供給ノズルからのケミカルガスお
よび上記水蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるよう
に、上記基板保持機構で保持された基板と上記ガス供給
ノズルおよび上記水蒸気供給ノズルとを相対的に移動さ
せる相対移動機構(3)とを含むことを特徴とする基板
周縁処理装置である。
【0009】この構成によれば、基板の周縁部には、ガ
ス供給ノズルからケミカルガスが供給され、水蒸気供給
ノズルから水分を含む蒸気が供給される。したがって、
基板の周縁部では、ケミカルガスと水分との関与の下
に、不要物を除去するための気相エッチング処理が進行
することになる。なお、ケミカルガスと水分とが関与し
て初めて、言い換えれば、ケミカルガスと水分とが接触
しあって初めて、不要物に対するエッチング性を有する
ため、ケミカルガス単独、あるいは水分単独では不要物
に対するエッチング性を持つことはない。
【0010】このようにして、請求項1の発明と同様の
効果を達成できる。なお、ガス供給ノズルと水蒸気供給
ノズルとは、共通の1つのノズルで兼用してもよい。請
求項3記載の発明は、基板(W)の周縁部の不要物を除
去するための基板周縁処理装置であって、基板を保持す
る基板保持機構(1)と、上記基板の周縁部にケミカル
ガスを供給するガス供給ノズル(51)と、上記基板の
中央領域に水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズル
(52)と、基板の外周に沿って上記ガス供給ノズルか
らのケミカルガスが供給されるように、上記基板保持機
構で保持された基板と上記ガス供給ノズルとを相対的に
移動させる相対移動機構(3)とを含むことを特徴とす
る基板周縁処理装置である。
【0011】この構成では、ガス供給ノズルから基板の
周縁部に向けてケミカルガスが供給されるとともに、水
蒸気供給ノズルからは、基板の中央領域に向けて水分を
含む蒸気が供給される。この水分を含む蒸気は、基板の
中央領域から周縁部へと向かうことになる。そのため、
基板の周縁部においては、ケミカルガスと水分を含む蒸
気との関与の下に、不要物を除去するための気相エッチ
ング処理が進行することになる。
【0012】このようにして、請求項1の発明と同様の
効果を達成できる。また、基板の中央領域から基板の周
縁部に向けて、水分を含む蒸気の気流が生じるので、基
板の中央領域にケミカルガスが入り込むことがない。し
たがって、基板の中央領域を誤ってエッチングしてしま
うことなく、基板の周縁部のみに対して、選択的にエッ
チング処理を施すことができる。請求項4記載の発明
は、基板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板
周縁処理装置であって、基板を保持する基板保持機構
(1)と、上記基板の周縁部に水分を含む蒸気を供給す
る水蒸気供給ノズル(51)と、上記基板の中央領域に
ケミカルガスを供給するガス供給ノズル(52)と、基
板の外周に沿って上記水蒸気供給ノズルからの蒸気が供
給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と
上記水蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動
機構(3)とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置
である。
【0013】この構成では、水蒸気供給ノズルから基板
の周縁部に向けて水分を含む蒸気が供給されるととも
に、ガス供給ノズルからは、基板の中央領域に向けてケ
ミカルガスが供給される。このケミカルガスは、基板の
中央領域から周縁部へと向かうことになる。そのため、
基板の周縁部においては、水分を含む蒸気とケミカルガ
スとの関与の下に、不要物を除去するための気相エッチ
ング処理が進行することになる。
【0014】このようにして、請求項1の発明と同様の
効果を達成できる。また、基板の中央領域から基板の周
縁部に向けて、ケミカルガスの気流が生じるので、基板
の中央領域に水分を含む蒸気が到達することがない。し
たがって、基板の中央領域を誤ってエッチングしてしま
うことなく、基板の周縁部のみに対して、選択的にエッ
チング処理を施すことができる。請求項5記載の発明
は、上記基板保持機構に保持された基板の中央領域に不
活性ガスを供給する不活性ガス供給手段(19)をさら
に含むことを特徴とする請求項1または2記載の基板周
縁処理装置である。
【0015】この構成によれば、基板の中央領域から周
縁領域に向かう不活性ガスの気流を生じさせることがで
きるから、基板の中央領域に、薬液を含む蒸気、または
ケミカルガスおよび水分が導かれることがない。したが
って、基板の周縁部のみに対して、良好な選択性でエッ
チング処理を施すことができる。請求項6記載の発明
は、上記基板保持機構に保持された基板表面の近傍に位
置し、処理中の基板の中央領域を覆う遮断板(5)をさ
らに含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
に記載の基板周縁処理装置である。
【0016】この構成によれば、基板の中央領域上の空
間を遮断板によって制限することができるので、中央領
域に、薬液を含む蒸気、またはケミカルガスおよび水分
が導かれることを確実に防止できる。これにより、基板
の周縁部に対するエッチング処理の選択性を高めること
ができる。請求項7記載の発明は、基板の裏面全域に薬
液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給する
裏面蒸気供給ノズル(101)をさらに含むことを特徴
とする請求項1ないし6のいずれかに記載の基板周縁処
理装置である。
【0017】この構成によれば、基板の裏面全域に対し
て、不要物を除去するための気相エッチング処理を施す
ことができる。この基板の裏面に対する処理を基板表面
の周縁部に対する処理と並行して行えば、基板処理時間
を短縮でき、生産性を向上できる。請求項8記載の発明
は、上記基板保持機構に保持された基板の少なくとも周
縁部を加熱する加熱手段(4,4A,4B)をさらに含
むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載
の基板周縁処理装置である。
【0018】気相エッチング処理では、エッチングレー
トの温度依存性が極めて高く、かつ、物質の種類毎に、
エッチングレートの温度依存性が著しく異なる。したが
って、基板の少なくとも周縁部を加熱することによっ
て、所望のエッチング処理をより確実に行って、不要物
を基板の周縁部から選択的に除去できる。すなわち、基
板の少なくとも周縁部を加熱して所望の温度に制御する
ことで、基板の周縁部の不要物に対する最適なエッチン
グレートを得ることができ、該不要物のみを選択的にエ
ッチング除去することができる。
【0019】気相エッチング反応は、基板の周縁部にお
いてのみ生じるから、加熱手段による加熱は基板の全域
に及んでも差し支えない。請求項9記載の発明は、上記
基板保持機構に保持された基板の周縁部にオゾンガスを
供給するオゾン供給手段(6,61,51)をさらに含
むことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載
の基板周縁処理装置である。この構成によれば、オゾン
ガスの供給によって基板の表層部を酸化することがで
き、これにより生成された基板表層の酸化物を、薬液を
含む蒸気またはケミカルガスおよび水分の関与の下に、
エッチング処理することで、基板周縁部の不要物をさら
に良好に除去することができる。
【0020】この発明は、たとえば、基板の周縁のシリ
コン(シリコンウエハまたはポリシリコン膜)をエッチ
ングする場合にとくに有効である。オゾンガスの供給
は、基板周縁部に対する薬液を含む蒸気、ケミカルガス
を含む蒸気、ケミカルガスまたは水蒸気の供給と並行し
て行われてもよい。すなわち、気相エッチング処理と並
行してオゾンガスの供給を行ってもよい。また、オゾン
ガスの供給による酸化処理の後に、薬液を含む蒸気の供
給などによる気相エッチング処理を行うこととしてもよ
いし、酸化処理および気相エッチング処理を、交互に繰
り返し複数回行うようにしてもよい。
【0021】請求項10記載の発明は、基板(W)の周
縁部の不要物を除去するための基板周縁処理方法であっ
て、薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供
給する蒸気供給ノズル(6)から基板の周縁部に蒸気を
供給する蒸気供給工程と、基板の外周に沿って上記蒸気
供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記基板と
上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工
程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法である。
【0022】この発明によって、請求項1記載の発明と
同様な効果を達成できる。請求項11記載の発明は、基
板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処
理方法であって、ケミカルガスを供給するガス供給ノズ
ル(61)から、基板の周縁部にケミカルガスを供給す
るケミカルガス供給工程と、水分を含む蒸気を供給する
水蒸気供給ノズル(62)から、上記基板の周縁部の上
記ガス供給ノズルによるケミカルガスの供給位置の近傍
に蒸気を供給する蒸気供給工程と、上記基板の外周に沿
って上記ガス供給ノズルからのケミカルガスおよび上記
水蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上記
基板と上記ガス供給ノズルおよび上記水蒸気供給ノズル
とを相対的に移動させる相対移動工程とを含むことを特
徴とする基板周縁処理方法である。
【0023】この発明によって、請求項2記載の発明と
同様な効果を達成できる。請求項12記載の発明は、基
板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処
理方法であって、ケミカルガスを供給するガス供給ノズ
ル(51)から基板の周縁部にケミカルガスを供給する
ケミカルガス供給工程と、水分を含む蒸気を供給する水
蒸気供給ノズル(52)から、上記基板の中央領域に蒸
気を供給する蒸気供給工程と、基板の外周に沿って上記
ガス供給ノズルからのケミカルガスが供給されるよう
に、上記基板と上記ガス供給ノズルとを相対的に移動さ
せる相対移動工程とを含むことを特徴とする基板周縁処
理方法である。
【0024】この発明によって、請求項3記載の発明と
同様な効果を達成できる。請求項13記載の発明は、基
板(W)の周縁部の不要物を除去するための基板周縁処
理方法であって、水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給
ノズル(51)から基板の周縁部に蒸気を供給する蒸気
供給工程と、ケミカルガスを供給するガス供給ノズル
(52)から、上記基板の中央領域にケミカルガスを供
給するケミカルガス供給工程と、基板の外周に沿って上
記水蒸気供給ノズルからの蒸気が供給されるように、上
記基板と上記水蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる
相対移動工程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方
法である。
【0025】この発明によって、請求項4記載の発明と
同様な効果を達成できる。上記薬液は、ふっ酸、硝酸、
酢酸、塩酸および硫酸などの酸を含む薬液であってもよ
い。また、上記薬液はアンモニア等のアルカリを含む薬
液であってもよい。さらに、上記薬液は、これらの酸ま
たはアルカリに、過酸化水素水やオゾン等の酸化剤、ま
たはメタノール等の有機溶剤を加えた混合液であっても
よい。なお、薬液を含む蒸気とは、薬液そのものの蒸気
(薬液蒸気)であってもよいし、この薬液蒸気を不活性
ガスなどのキャリアガス中に混合させたものであっても
よい。
【0026】また、上記ケミカルガスは、無水ふっ酸ガ
ス、アンモニアガス、塩化水素ガス、二酸化窒素ガス、
およびSO3ガスのうちのいずれか1つを含むガス、あ
るいはこれらのうちの2以上のガスの混合ガスであって
もよい。なお、ケミカルガスを含む蒸気とは、ケミカル
ガスと水蒸気とが混合されたものであってもよいし、ケ
ミカルガスとメタノールなどの有機溶剤の蒸気とが混合
されたものであってもよく、また、これらをさらに不活
性ガスなどのキャリアガス中に混合させたものであって
もよい。
【0027】たとえば、酸化膜の気相エッチングには、
ふっ酸(ふっ酸蒸気、または無水ふっ酸ガスおよび水
分)を用いればよい。また、シリコンの気相エッチング
には、酸化性ガスとしてのオゾンガスによる表面酸化処
理と、ふっ酸(ふっ酸蒸気、または無水ふっ酸ガスおよ
び水分)による気相エッチング処理とを併用すればよ
い。また、酸化性ガスとして無水ふっ酸ガスを用い、酸
性エッチング溶液として硝酸溶液を用いて、この硝酸溶
液の蒸気による気相エッチングを行うようにしてもよ
い。
【0028】銅などの金属の気相エッチングには、酸化
性ガス(オゾンまたは過酸化水素)による酸化処理と、
酸(塩酸、ふっ酸、硫酸)を含む蒸気による気相エッチ
ング処理とを併用すればよい。窒化膜の気相エッチング
には、ふっ酸(ふっ酸蒸気、または無水ふっ酸ガスおよ
び水分)による気相エッチングを適用すればよい。一
方、基板とノズルとの相対位置を変化させる相対移動機
構は、静止状態のノズルに対して基板を移動(たとえば
回転)させるものであってもよいし、基板を静止させて
おく一方で、ノズルを基板の外周に沿って移動させるも
のであってもよく、基板およびノズルの両方を移動させ
るものであってもよい。たとえば、半導体ウエハに代表
される円形基板を処理するときには、ノズルを静止させ
ておく一方で、円形基板の中心を通り基板に直交する軸
を中心に該基板を回転させることが好ましい。これに対
して、液晶表示装置用ガラス基板に代表される角形基板
を処理するときには、基板を静止させておく一方でノズ
ルを基板の外周辺に沿って直線移動させるか、基板およ
びノズルの両方を移動させる構成をとることが好まし
い。
【0029】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の第1の実施形態に係る基板周縁処理装置の構成を
説明するための系統図である。この装置は、ウエハWの
表面の周縁部(たとえば、ウエハ端面から所定幅(たと
えば、5mm程度の幅)の帯状領域)から不要物を除去
するための装置である。「不要物」とは、たとえば、ウ
エハWの表面に配線用等の金属薄膜(たとえば銅薄膜)
を形成した場合におけるウエハWの周縁部の当該金属薄
膜や、銅等の金属イオンである。これらは、その後のプ
ロセスを実行する基板処理装置において、基板搬送ロボ
ットのハンドを汚染し、さらのこの汚染が他のウエハW
へと転移していくことにより、製品歩留まりを悪化させ
たり、ウエハW上に作り込まれるデバイスの特性に悪影
響を及ぼすおそれがある。
【0030】この基板周縁処理装置は、ウエハWをほぼ
水平に保持して鉛直軸線まわりに回転するスピンチャッ
ク1と、鉛直方向に沿って配置され、上端にスピンチャ
ック1が固定された回転軸2と、この回転軸2を回転駆
動する回転駆動機構3とを備えている。スピンチャック
1は、たとえば、ウエハWの裏面を真空吸着するもので
あり、その周縁部には、ウエハWの周縁部を所定温度に
加熱するためのヒータ4が、ウエハWの外形(ほぼ円
形)に沿ったリング状に内蔵されている。ヒータ4は、
電熱線ヒータであってもよいし、ランプヒータであって
もよい。
【0031】スピンチャック1の上方には、スピンチャ
ック1に保持されたウエハWの中央領域(周縁部を除く
内方の領域)を覆うための遮断板5が配置されている。
この遮断板5は、たとえば、図示しない昇降機構によっ
て、鉛直方向に沿って昇降されるようになっており、ウ
エハWの周縁部を処理するときには、スピンチャック1
に保持されたウエハWの表面に近接した処理位置(図1
に示す位置)に配置されるようになっている。さらに遮
断板回転機構を設けて、スピンチャック1と同方向に遮
断板5を回転させるようにしてもよい。
【0032】遮断板5の側方には、スピンチャック1に
保持されたウエハWの周縁部に向けて薬液を含む蒸気お
よびオゾンガス(O3)を吐出する蒸気・ガス供給ノズ
ル6が設けられている。この蒸気・ガス供給ノズル6に
は、ふっ酸蒸気発生容器7で発生したふっ酸蒸気が、窒
素ガス供給源10からの窒素ガス(N2)、およびオゾ
ンガス供給源20からのオゾンガスと混合されて、供給
されるようになっている。
【0033】より具体的には、蒸気・ガス供給ノズル6
には、蒸気・ガス供給路8が結合されている。この蒸気
・ガス供給路8には、ふっ酸蒸気発生容器7から、薬液
蒸気としてのふっ酸蒸気がふっ酸蒸気供給バルブ9を介
して供給され、窒素ガス供給源10から、キャリアガス
としての窒素ガスが流量制御装置(MFC)11および
窒素ガス供給バルブ12を介して供給され、オゾンガス
供給源20から、酸化性ガスとしてのオゾンガスが流量
制御装置21およびオゾンガス供給バルブ22を介して
供給されるようになっている。
【0034】ふっ酸蒸気発生容器7には、窒素ガス供給
源10からの窒素ガスが、流量制御装置13および窒素
ガス供給バルブ14を介して供給されるようになってい
る。ふっ酸蒸気発生容器7内に貯留されるふっ酸水溶液
は、いわゆる擬似共弗組成となる濃度(たとえば、1気
圧、室温(20℃)のもとで、約39.6%)に調製さ
れている。この擬似共弗組成のふっ酸水溶液は、水とふ
っ化水素との蒸発速度が等しく、そのため、ふっ酸蒸気
供給バルブ9および蒸気・ガス供給路8ならびに蒸気・
ガス供給ノズル6を介してウエハWの周縁部にふっ酸蒸
気が導かれることによってふっ酸蒸気発生容器7内のふ
っ酸水溶液が減少したとしても、蒸気・ガス供給路8に
導かれるふっ酸蒸気の濃度は不変に保持される。
【0035】一方、遮断板5の中央下面には、スピンチ
ャック1に保持されたウエハWの中央領域に不活性ガス
としての窒素ガスを供給する窒素ガス供給ノズル19が
設けられている。この窒素ガス供給ノズル19には、窒
素ガス供給源10からの窒素ガスが、流量制御装置15
および窒素ガス供給バルブ16を介して供給されるよう
になっている。ウエハWの周縁部に対してエッチング処
理を行うときには、回転駆動機構3によってスピンチャ
ック1を回転させるとともに、ヒータ4に通電してウエ
ハWの周縁部を所定温度(たとえば、50℃〜160
℃。この実施形態では、約60℃)に加熱する。この状
態で、ふっ酸蒸気供給バルブ9、窒素ガス供給バルブ1
2,14,16、およびオゾンガス供給バルブ22が開
かれる。これにより、ウエハWの周縁部には、蒸気・ガ
ス供給ノズル6から、ふっ酸蒸気、オゾンガスおよびキ
ャリアガスとしての窒素ガスが供給されるとともに、ウ
エハWの中央領域には、窒素ガスが供給される。これに
より、ウエハWの周縁部の表層部は、オゾンガスによる
酸化作用によって酸化され、こうして生成された酸化物
がふっ酸蒸気の働きによってエッチングされることにな
る。
【0036】ウエハWの中央領域には、窒素ガス供給ノ
ズル19から窒素ガスが供給されていて、ウエハWの中
央領域からその周縁部に向かう気流が生じているので、
蒸気・ガス供給ノズル6から供給されるふっ酸蒸気等は
ウエハWの中央領域には達せず、ウエハWの周縁部にの
み供給される。したがって、ウエハWの中央領域に対し
てエッチング処理が進行することはない。また、ウエハ
Wがスピンチャック1とともに回転することによって、
蒸気・ガス供給ノズル6は、ウエハWに対して、その外
周に沿って相対移動することになるため、ウエハWの周
縁部に対して、その全周にわたって均一なエッチング処
理を施すことができる。
【0037】このように、この実施形態によれば、ウエ
ハWの周縁部に対して、良好な選択性で気相エッチング
処理を施し、これにより、ウエハWの周縁部の不要物を
除去することができる。気相エッチング処理における薬
液(ふっ酸)の消費量は、薬液をウエハWの表面に吐出
するエッチング処理に比較して格段に少ないので、プロ
セスコストを著しく低減することができ、それに応じ
て、デバイス製品の製造コストを削減できる。
【0038】なお、オゾンガスを蒸気・ガス供給ノズル
6に供給する代わりに、窒素ガス供給ノズル19に供給
し、ウエハWの中央部からオゾンガスを供給することと
してもよい。図2は、この発明の第2の実施形態に係る
基板周縁処理装置の構成を説明するための系統図であ
る。この図2において、上述の図1に示された各部に対
応する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して
示す。
【0039】この実施形態では、遮断板5の側方におい
て、スピンチャック1に保持されたウエハWの周縁部に
対向する位置には、ケミカルガスとしての無水ふっ酸
(HF)ガスおよびオゾンガスを供給するガス供給ノズ
ル61と、水蒸気を供給する蒸気供給ノズル62とが設
けられている。ガス供給ノズル61および水蒸気供給ノ
ズル62は、ウエハW上のほぼ同じ位置に向けて無水ふ
っ酸ガスおよびオゾンガス、ならびに水蒸気をそれぞれ
供給するようになっていて、ウエハWの表面では、無水
ふっ酸ガス、オゾンガスおよび水分の関与の下に、ウエ
ハWの周縁部に対する気相エッチング処理が進行する。
【0040】より具体的には、ガス供給ノズル61に
は、無水ふっ酸ガス供給源30からの無水ふっ酸ガスが
流量制御装置31および無水ふっ酸ガス供給バルブ32
を介して供給され、オゾンガス供給源20からのオゾン
ガスが流量制御装置21およびオゾンガス供給バルブ2
2を介して供給され、さらに、窒素ガス供給源10から
の窒素ガスが、キャリアガスとして、流量制御装置11
および窒素ガス供給バルブ12を介して供給されてい
る。
【0041】また、蒸気供給ノズル62には、水蒸気供
給源40からの水蒸気が流量制御装置41および水蒸気
供給バルブ42を介して供給され、さらに、キャリアガ
スとしての窒素ガスが、窒素ガス供給源10から流量制
御装置13および窒素ガス供給バルブ14を介して供給
されている。遮断板5の中央部において下方に開口した
窒素ガス供給ノズル19には、第1の実施形態の場合と
同じく、窒素ガス供給源10から、不活性ガスとしての
窒素ガスが、流量制御装置15および窒素ガス供給バル
ブ16を介して供給されている。
【0042】ウエハWの周縁部に対してエッチング処理
を行うときには、回転駆動機構3によってスピンチャッ
ク1を回転させるとともに、ヒータ4に通電してウエハ
Wの周縁部を所定温度(たとえば、50℃〜160℃。
この実施形態では、約60℃)に加熱する。この状態
で、無水ふっ酸ガス供給バルブ32、オゾンガス供給バ
ルブ22、水蒸気供給バルブ42、および窒素ガス供給
バルブ12,14,16が開かれる。これにより、ウエ
ハWの周縁部には、ガス供給ノズル61から、無水ふっ
酸ガス、オゾンガスおよび窒素ガス(キャリアガス)の
混合ガスが供給されるとともに、蒸気供給ノズル62か
ら水蒸気および窒素ガス(キャリアガス)の混合ガスが
供給される。その一方で、ウエハWの中央領域には、窒
素ガスが供給される。
【0043】これにより、ウエハWの周縁部の表層部
は、オゾンガスによる酸化作用によって酸化され、こう
して生成された酸化物が、無水ふっ酸ガスおよび水蒸気
が関与する気相エッチング処理によってエッチング除去
されることになる。第1の実施形態の場合と同様に、ウ
エハWの中央領域には、窒素ガス供給ノズル19から窒
素ガスが供給されていて、ウエハWの中央領域からその
周縁部に向かう気流が生じているので、ガス供給ノズル
61からの無水ふっ酸ガス等および蒸気供給ノズル62
からの水蒸気等は、ウエハWの中央領域には到達せず、
ウエハWの周縁部にのみ供給される。したがって、ウエ
ハWの中央領域に対してエッチング処理が進行すること
はない。また、ウエハWがスピンチャック1とともに回
転することによって、ガス供給ノズル61および蒸気供
給ノズル62は、ウエハWに対して、その外形に沿って
相対移動することになるから、ウエハWの周縁部に対し
て、その全周にわたって均一なエッチング処理を施すこ
とができる。
【0044】その他、第1の実施形態の場合と同様な効
果を奏することができる。なお、オゾンガスは、ガス供
給ノズル61から供給する代わりに、水蒸気とともに蒸
気供給ノズル62から供給してもよいし、窒素ガスとと
もに窒素ガス供給ノズル19から供給するようにしても
よい。また、ガス供給ノズル61と蒸気供給ノズル62
とを1つのノズルで兼用することとしてもよい。
【0045】図3は、この発明の第3の実施形態に係る
基板周縁処理装置の構成を説明するための系統図であ
る。この図3において、上述の図2に示された各部に対
応する部分には、図2の場合と同一の参照符号を付して
示す。この実施形態では、遮断板5の中央部には、スピ
ンチャック1に保持されたウエハWの表面(上面)の中
央に向かって下方に開口した中央部ノズル52が設けら
れている。この中央部ノズル52には、水蒸気供給源4
0からの水蒸気が流量制御装置41および水蒸気供給バ
ルブ42を介して供給されるようになっているととも
に、キャリアガスとしての窒素ガスが、窒素ガス供給源
10から流量制御装置15および窒素ガス供給バルブ1
6を介して供給されるようになっている。
【0046】また、遮断板5の側方には、第2の実施形
態におけるガス供給ノズル61と同様な周縁部ノズル5
1が配置されていて、この周縁部ノズル51には、無水
ふっ酸ガス供給源30からの無水ふっ酸ガス、オゾンガ
ス供給源20からのオゾンガスおよび窒素ガス供給源1
0からの窒素ガスを供給できるようになっている。ウエ
ハWの周縁部に対してエッチング処理を行うときには、
回転駆動機構3によってスピンチャック1を回転させる
とともに、ヒータ4に通電してウエハWの周縁部を所定
温度(たとえば、50℃〜160℃。この実施形態で
は、約60℃)に加熱する。この状態で、無水ふっ酸ガ
ス供給バルブ32、オゾンガス供給バルブ22、水蒸気
供給バルブ42、および窒素ガス供給バルブ12,16
が開かれる。これにより、ウエハWの周縁部には、周縁
部ノズル51から、無水ふっ酸ガス、オゾンガスおよび
窒素ガス(キャリアガス)の混合ガスが供給される。そ
の一方で、ウエハWの中央部には、中央部ノズル52か
ら水蒸気および窒素ガス(キャリアガス)の混合ガスが
供給される。
【0047】ウエハWの中央部に供給された水蒸気およ
び窒素ガスの混合ガスは、ウエハWの中央から周縁部に
向かう気流を形成して、ウエハWの周縁部へと導かれ
る。その結果、ウエハWの表面の周縁部では、無水ふっ
酸ガスおよび水蒸気が関与する気相エッチング処理が進
行することになる。すなわち、ウエハWの周縁部の表層
部が、オゾンガスによる酸化作用によって酸化され、こ
うして生成された酸化物が、無水ふっ酸ガスおよび水蒸
気が関与する気相エッチング処理によってエッチング除
去されることになる。
【0048】ウエハWの中央領域には、水蒸気が導かれ
ているものの、ウエハWの中央部から周縁部に向かう気
流のために、周縁部ノズル51から吐出される無水ふっ
酸ガスは、ウエハWの中央領域に到達することができ
ず、ウエハWの周縁部にのみ供給される。したがって、
ウエハWの中央領域に対してエッチング処理が進行する
ことはない。また、ウエハWがスピンチャック1ととも
に回転することによって、周縁部ノズル51は、ウエハ
Wに対して、その外形に沿って相対移動することになる
から、ウエハWの周縁部に対して、その全周にわたって
均一なエッチング処理を施すことができる。
【0049】その他、第2の実施形態の場合と同様な効
果を奏することができる。なお、オゾンガスは、周縁部
ノズル51から供給する代わりに、水蒸気とともに中央
部ノズル52から供給することとしてもよい。図4は、
この発明の第4の実施形態に係る基板周縁処理装置の構
成を説明するための系統図である。この図4において、
上述の図3に示された各部に対応する部分には、図3の
場合と同一の参照符号を付して示す。
【0050】この実施形態では、周縁部ノズル51か
ら、水蒸気およびオゾンガスを吐出するとともに、中央
部ノズル52から、無水ふっ酸ガスを吐出するようにな
っている。具体的には、周縁部ノズル51には、水蒸気
供給源40からの水蒸気が流量制御装置41および水蒸
気供給バルブ42を介して供給されており、オゾンガス
供給源20からのオゾンガスが流量制御装置21および
オゾンガス供給バルブ22を介して供給されており、さ
らに、キャリアガスとしての窒素ガスが、窒素ガス供給
源10から、流量制御装置11および窒素ガス供給バル
ブ12を介して供給されている。
【0051】また、中央部ノズル52には、無水ふっ酸
ガス供給源30からの無水ふっ酸ガスが流量制御装置3
1および無水ふっ酸ガス供給バルブ32を介して供給さ
れており、キャリアガスとしての窒素ガスが、窒素ガス
供給源10から流量制御装置15および窒素ガス供給バ
ルブ16を介して供給されている。ウエハWの周縁部に
対してエッチング処理を行うときには、回転駆動機構3
によってスピンチャック1を回転させるとともに、ヒー
タ4に通電してウエハWの周縁部を所定温度(たとえ
ば、50℃〜160℃。この実施形態では、約60℃)
に加熱する。この状態で、無水ふっ酸ガス供給バルブ3
2、オゾンガス供給バルブ22、水蒸気供給バルブ4
2、および窒素ガス供給バルブ12,16が開かれる。
これにより、ウエハWの周縁部には、周縁部ノズル51
から、水蒸気、オゾンガスおよび窒素ガス(キャリアガ
ス)の混合ガスが供給される。その一方で、ウエハWの
中央部には、中央部ノズル52から無水ふっ酸ガスおよ
び窒素ガス(キャリアガス)の混合ガスが供給される。
【0052】ウエハWの中央部に供給された無水ふっ酸
ガスおよび窒素ガスの混合ガスは、ウエハWの中央から
周縁部に向かう気流を形成して、ウエハWの周縁部へと
導かれる。その結果、ウエハWの表面の周縁部では、無
水ふっ酸ガスおよび水蒸気が関与する気相エッチング処
理が進行することになる。すなわち、ウエハWの周縁部
の表層部が、オゾンガスによる酸化作用によって酸化さ
れ、こうして生成された酸化物が、無水ふっ酸ガスおよ
び水蒸気が関与する気相エッチング処理によってエッチ
ング除去されることになる。
【0053】ウエハWの中央領域には、無水ふっ酸ガス
が導かれているものの、ウエハWの中央部から周縁部に
向かう気流のために、周縁部ノズル51から吐出される
水蒸気は、ウエハWの中央領域に到達することができ
ず、ウエハWの周縁部にのみ供給される。したがって、
ウエハWの中央領域には、水分が存在しないので、エッ
チング処理が進行することはない。また、ウエハWがス
ピンチャック1とともに回転することによって、周縁部
ノズル51は、ウエハWに対して、その外形に沿って相
対移動することになるから、ウエハWの周縁部に対し
て、その全周にわたって均一なエッチング処理を施すこ
とができる。
【0054】その他、第2の実施形態の場合と同様な効
果を奏することができる。なお、オゾンガスは、周縁部
ノズル51から供給するのではなく、中央部ノズル52
から無水ふっ酸ガスとともに供給することとしてもよ
い。図5は、遮断板に周縁部ノズルおよび中央部ノズル
を一体化した構成例を示す図解的な断面図である。図5
(a)の構成例では、遮断板5はウエハWとほぼ同じサイ
ズの円板状に形成されていて、中央部に中央部ノズル5
2が開口されているとともに、周縁部には周縁部ノズル
51が、周方向に沿って間隔を開けて複数個配列して開
口されている。より具体的には、遮断板5は、肉厚に形
成されていて、その内部には、ガスや蒸気を流通させる
ための流通路53が形成されている。この流通路53
が、複数の周縁部ノズル51と連通している。
【0055】遮断板5の下面(ウエハWに対向する面)
には、ウエハWの表面から後退した凹所55が中央領域
に形成されている。これにより、遮断板5は、その周縁
部のみがウエハWの周縁部に近接するようになってい
て、凹所55から遮断板5の周囲に向かう気流が確実に
形成されるようになっている。一方、図5(b)の構成例
では、凹所55を覆うようにパンチングプレート状のシ
ャワーヘッド部56が設けられている。これにより、ウ
エハWの中央領域に向けて均一にガスまたは蒸気を供給
できるから、ウエハWの外方に向かう気流をより確実に
形成できる。
【0056】なお、この図5に示された構成は、上述の
第3および第4の実施形態に適用できる他、第1の実施
形態(図1)にも適用できる。すなわち、周縁部ノズル
51を蒸気・ガス供給ノズルとして使用し、中央部ノズ
ル52を窒素ガス供給ノズル19として用いればよい。
さらに、図5に示された構成は、第2の実施形態(図
2)にも適用可能である。この場合には、周縁部ノズル
51を、ガス供給ノズル61および蒸気供給ノズル62
として兼用するとともに、中央部ノズル52を窒素ガス
供給ノズル19として用いればよい。
【0057】図6は、この発明の第5の実施形態に係る
基板周縁処理装置の構成を説明するための系統図であ
る。この図6において、上述の図4に示された各部に対
応する部分には、図4の場合と同一の参照符号を付して
示す。この基板周縁処理装置は、ウエハW表面の周縁部
に対してエッチング処理を施すことができるとともに、
ウエハWの裏面全域に対しても同様なエッチング処理を
施すことができるようになっている。
【0058】すなわち、ウエハWを保持して回転させる
ためのスピンチャック100は、ウエハWの裏面に蒸気
またはガスを供給するための蒸気・ガス供給ノズル10
1と、ウエハWの裏面の周縁部を支持し、ウエハWの裏
面に蒸気・ガスが流通する空間を確保する支持ピン10
2とを備えている。蒸気・ガス供給ノズル101には、
無水ふっ酸ガス供給源30からの無水ふっ酸ガスが流量
制御装置33および無水ふっ酸ガス供給バルブ34を介
して供給され、水蒸気供給源40からの水蒸気が流量制
御装置43および水蒸気供給バルブ44を介して供給さ
れ、キャリアガスとしての窒素ガスが、窒素ガス供給源
10から流量制御装置17および窒素ガス供給バルブ1
8を介して供給されるようになっている。
【0059】ウエハWの表面の周縁部に対向する位置に
は、ウエハWの周縁部を所定温度(たとえば、50℃〜
160℃。この実施形態では、約60℃)に加熱するた
めのヒータ4A(たとえば、ランプヒータ)が配置され
ている。また、ウエハWの裏面のほぼ全域を加熱するた
めに、スピンチャック100には、ヒータ4Bが内蔵さ
れている。ウエハWの表面の周縁部および裏面に対して
同時にエッチング処理を行うときには、回転駆動機構3
によってスピンチャック1を回転させるとともに、ヒー
タ4A,4Bに通電してウエハWの周縁部を所定温度に
加熱する。この状態で、無水ふっ酸ガス供給バルブ3
2,34、オゾンガス供給バルブ22、水蒸気供給バル
ブ42,44、および窒素ガス供給バルブ12,16,
18が開かれる。
【0060】これにより、ウエハWの周縁部には、周縁
部ノズル51から、水蒸気、オゾンガスおよび窒素ガス
(キャリアガス)の混合ガスが供給される。その一方
で、ウエハWの中央部には、中央部ノズル52から無水
ふっ酸ガスおよび窒素ガス(キャリアガス)の混合ガス
が供給される。ウエハWの中央部に供給された無水ふっ
酸ガスおよび窒素ガスの混合ガスは、ウエハWの中央か
ら周縁部に向かう気流を形成して、ウエハWの周縁部へ
と導かれる。
【0061】その結果、ウエハWの表面の周縁部では、
無水ふっ酸ガスおよび水蒸気が関与する気相エッチング
処理が進行することになる。すなわち、ウエハWの周縁
部の表層部が、オゾンガスによる酸化作用によって酸化
され、こうして生成された酸化物が、無水ふっ酸ガスお
よび水蒸気が関与する気相エッチング処理によってエッ
チング除去されることになる。ウエハWの中央領域に
は、無水ふっ酸ガスが導かれているものの、ウエハWの
中央部から周縁部に向かう気流のために、周縁部ノズル
51から吐出される水蒸気は、ウエハWの中央領域に到
達することができず、ウエハWの周縁部にのみ供給され
る。したがって、ウエハWの中央領域には、水分が存在
しないので、エッチング処理が進行することはない。
【0062】また、ウエハWがスピンチャック1ととも
に回転することによって、周縁部ノズル51は、ウエハ
Wに対して、その外形に沿って相対移動することになる
から、ウエハWの周縁部に対して、その全周にわたって
均一なエッチング処理を施すことができる。一方、ウエ
ハWの裏面には、蒸気・ガス供給ノズル101から、無
水ふっ酸ガスおよび水蒸気が供給される。これによっ
て、ウエハWの裏面の全域において、気相エッチング処
理が進行し、金属イオン等の不純物が除去されることに
なる。
【0063】なお、ウエハWの表面側を処理する構成と
して、第1、第2および第3の実施形態(図1,図2,
図3)と同様な構成を適用してもよい。第1の実施形態
と同様な構成を適用する場合には、ウエハWの裏面側の
ノズル101には、ふっ酸蒸気を供給することとすれば
よい。また、ウエハの裏面側のノズル101に対して、
オゾンガスを併せて供給するようにしてもよい。
【0064】図7は、図6に示された基板周縁処理装置
の具体的な構成例を説明するための図解的な断面図であ
る。遮断板5は、図5(b)の構成と同様になっていて、
周縁部ノズル51および中央部ノズル52が一体化され
た構成となっている。一方、スピンチャック100側に
は、回転中心部においてウエハWの裏面中央に対向する
ように開口した蒸気・ガス供給ノズル101が形成され
ていて、この蒸気・ガス供給ノズル101とウエハWの
裏面との間に、パンチングプレート状のシャワーヘッド
部103が配置されている。
【0065】スピンチャック100の周囲は、回転軸2
に沿って鉛直方向に伸縮するベローズ110によって包
囲されていて、このベローズ110の上端のフランジ部
111は、遮断板5の周縁部の下面に密接できるように
なっている。これにより、ベローズ110の内部に、密
閉された処理室が形成されるようになっている。この処
理室内の雰囲気は、適当な排気設備によって排気される
ようになっている。以上、この発明の5つの実施形態に
ついて説明したが、この発明は他の形態で実施すること
もできる。たとえば、気相エッチング処理後のウエハW
を別のチャンバに搬送して、このウエハWに対して物理
洗浄工程をさらに施してもよい。この場合、物理洗浄工
程は、スクラブブラシによってウエハWの表面をブラシ
洗浄する工程であってもよいし、純水等の液体の作用に
よって基板表面の洗浄を行う液洗浄工程(たとえば水洗
工程)であってもよいし、超音波ノズルから超音波振動
が付与された純水をウエハWの表面に供給する超音波洗
浄工程であってもよいし、二流体ノズル等から純水の微
小液滴をウエハWの表面に噴霧する工程(ソフトスプレ
ー工程)であってもよい。このような物理洗浄工程を追
加することによって、気相エッチング処理後にウエハW
の不要物を完全に除去できる。
【0066】また、上述の実施形態では、ふっ酸を用い
た気相エッチング処理について説明したが、気相エッチ
ング処理のために使用される薬液は、ふっ酸のほかに
も、硝酸、酢酸、塩酸、硫酸などの酸を含む薬液であっ
てもよい。また、気相エッチング処理のために使用され
る薬液は、アンモニア等のアルカリを含む薬液であって
もよい。さらに、これらの酸またはアルカリに、過酸化
水素水、オゾン等の酸化剤、またはメタノール等の有機
溶剤を加えた混合液であってもよい。
【0067】また、上述の実施形態では、ケミカルガス
として無水ふっ酸を例にとったが、ケミカルガスとして
は、無水ふっ酸ガス、アンモニアガス、塩化水素ガス、
二酸化窒素ガス、およびSO3ガスのうちのいずれか1
つを含むガス、あるいはこれらのうちの2以上のガスの
混合ガスであってもよい。なお、ケミカルガスを含む蒸
気とは、ケミカルガスと水蒸気とが混合されたものであ
ってもよいし、ケミカルガスとメタノールなどの有機溶
剤の蒸気とが混合されたものであってもよく、また、こ
れらをさらに不活性ガスなどのキャリアガス中に混合さ
せたものであってもよい。
【0068】また、上記の実施形態では、ウエハWの温
度の調整をヒータを用いて行うこととしたが、たとえ
ば、ウエハWに供給される窒素ガス、蒸気、およびケミ
カルガスのうちの少なくともいずれか1つの温度を調整
することによって、ウエハWの温度調整を行うこともで
きる。その他、「課題を解決するための手段」の項で説
明したような変形が可能であり、さらに、特許請求の範
囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すこと
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る基板周縁処理
装置の構成を説明するための系統図である。
【図2】この発明の第2の実施形態に係る基板周縁処理
装置の構成を説明するための系統図である。
【図3】この発明の第3の実施形態に係る基板周縁処理
装置の構成を説明するための系統図である。
【図4】この発明の第4の実施形態に係る基板周縁処理
装置の構成を説明するための系統図である。
【図5】遮断板に周縁部ノズルおよび中央部ノズルを一
体化した構成例を示す図解的な断面図である。
【図6】この発明の第5の実施形態に係る基板周縁処理
装置の構成を説明するための系統図である。
【図7】図6に示された基板周縁処理装置の具体的な構
成例を説明するための図解的な断面図である。
【符号の説明】
1 スピンチャック 3 回転駆動機構 4 ヒータ 4A ヒータ 4B ヒータ 5 遮断板 6 蒸気・ガス供給ノズル 7 ふっ酸蒸気発生容器 8 蒸気・ガス供給路 9 ふっ酸蒸気供給バルブ 10 窒素ガス供給源 11 流量制御装置 12 窒素ガス供給バルブ 13 流量制御装置 14 窒素ガス供給バルブ 15 流量制御装置 16 窒素ガス供給バルブ 17 流量制御装置 18 窒素ガス供給バルブ 19 窒素ガス供給ノズル 20 オゾンガス供給源 21 流量制御装置 22 オゾンガス供給バルブ 30 無水ふっ酸ガス供給源 31 流量制御装置 32 無水ふっ酸ガス供給バルブ 33 流量制御装置 34 無水ふっ酸ガス供給バルブ 40 水蒸気供給源 41 流量制御装置 42 水蒸気供給バルブ 43 流量制御装置 44 水蒸気供給バルブ 51 周縁部ノズル 52 中央部ノズル 53 流通路 56 シャワーヘッド部 61 ガス供給ノズル 62 蒸気供給ノズル 62 水蒸気供給ノズル 100 スピンチャック 101 ノズル 101 蒸気・ガス供給ノズル 102 支持ピン 103 シャワーヘッド部 110 ベローズ W ウエハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 剛 京都府京都市上京区堀川通寺之内上る4丁 目天神北町1番地の1 大日本スクリーン 製造株式会社内 Fターム(参考) 5F043 AA07 AA21 AA31 AA37 DD30

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の周縁部の不要物を除去するための基
    板周縁処理装置であって、 基板を保持する基板保持機構と、 上記基板の周縁部に薬液を含む蒸気またはケミカルガス
    を含む蒸気を供給する蒸気供給ノズルと、 基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供
    給されるように、上記基板保持機構で保持された基板と
    上記蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動機
    構とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置。
  2. 【請求項2】基板の周縁部の不要物を除去するための基
    板周縁処理装置であって、 基板を保持する基板保持機構と、 上記基板の周縁部にケミカルガスを供給するガス供給ノ
    ズルと、 上記基板の周縁部の上記ガス供給ノズルによるケミカル
    ガスの供給位置の近傍に水分を含む蒸気を供給する水蒸
    気供給ノズルと、 上記基板の外周に沿って上記ガス供給ノズルからのケミ
    カルガスおよび上記水蒸気供給ノズルからの蒸気が供給
    されるように、上記基板保持機構で保持された基板と上
    記ガス供給ノズルおよび上記水蒸気供給ノズルとを相対
    的に移動させる相対移動機構とを含むことを特徴とする
    基板周縁処理装置。
  3. 【請求項3】基板の周縁部の不要物を除去するための基
    板周縁処理装置であって、 基板を保持する基板保持機構と、 上記基板の周縁部にケミカルガスを供給するガス供給ノ
    ズルと、 上記基板の中央領域に水分を含む蒸気を供給する水蒸気
    供給ノズルと、 基板の外周に沿って上記ガス供給ノズルからのケミカル
    ガスが供給されるように、上記基板保持機構で保持され
    た基板と上記ガス供給ノズルとを相対的に移動させる相
    対移動機構とを含むことを特徴とする基板周縁処理装
    置。
  4. 【請求項4】基板の周縁部の不要物を除去するための基
    板周縁処理装置であって、 基板を保持する基板保持機構と、 上記基板の周縁部に水分を含む蒸気を供給する水蒸気供
    給ノズルと、 上記基板の中央領域にケミカルガスを供給するガス供給
    ノズルと、 基板の外周に沿って上記水蒸気供給ノズルからの蒸気が
    供給されるように、上記基板保持機構で保持された基板
    と上記水蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移
    動機構とを含むことを特徴とする基板周縁処理装置。
  5. 【請求項5】上記基板保持機構に保持された基板の中央
    領域に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段をさら
    に含むことを特徴とする請求項1または2記載の基板周
    縁処理装置。
  6. 【請求項6】上記基板保持機構に保持された基板表面の
    近傍に位置し、処理中の基板の中央領域を覆う遮断板を
    さらに含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    かに記載の基板周縁処理装置。
  7. 【請求項7】基板の裏面全域に薬液を含む蒸気またはケ
    ミカルガスを含む蒸気を供給する裏面蒸気供給ノズルを
    さらに含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    かに記載の基板周縁処理装置。
  8. 【請求項8】上記基板保持機構に保持された基板の少な
    くとも周縁部を加熱する加熱手段をさらに含むことを特
    徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の基板周縁
    処理装置。
  9. 【請求項9】上記基板保持機構に保持された基板の周縁
    部にオゾンガスを供給するオゾン供給手段をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の
    基板周縁処理装置。
  10. 【請求項10】基板の周縁部の不要物を除去するための
    基板周縁処理方法であって、 薬液を含む蒸気またはケミカルガスを含む蒸気を供給す
    る蒸気供給ノズルから基板の周縁部に蒸気を供給する蒸
    気供給工程と、 基板の外周に沿って上記蒸気供給ノズルからの蒸気が供
    給されるように、上記基板と上記蒸気供給ノズルとを相
    対的に移動させる相対移動工程とを含むことを特徴とす
    る基板周縁処理方法。
  11. 【請求項11】基板の周縁部の不要物を除去するための
    基板周縁処理方法であって、 ケミカルガスを供給するガス供給ノズルから、基板の周
    縁部にケミカルガスを供給するケミカルガス供給工程
    と、 水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズルから、上記
    基板の周縁部の上記ガス供給ノズルによるケミカルガス
    の供給位置の近傍に蒸気を供給する蒸気供給工程と、 上記基板の外周に沿って上記ガス供給ノズルからのケミ
    カルガスおよび上記水蒸気供給ノズルからの蒸気が供給
    されるように、上記基板と上記ガス供給ノズルおよび上
    記水蒸気供給ノズルとを相対的に移動させる相対移動工
    程とを含むことを特徴とする基板周縁処理方法。
  12. 【請求項12】基板の周縁部の不要物を除去するための
    基板周縁処理方法であって、 ケミカルガスを供給するガス供給ノズルから基板の周縁
    部にケミカルガスを供給するケミカルガス供給工程と、 水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズルから、上記
    基板の中央領域に蒸気を供給する蒸気供給工程と、 基板の外周に沿って上記ガス供給ノズルからのケミカル
    ガスが供給されるように、上記基板と上記ガス供給ノズ
    ルとを相対的に移動させる相対移動工程とを含むことを
    特徴とする基板周縁処理方法。
  13. 【請求項13】基板の周縁部の不要物を除去するための
    基板周縁処理方法であって、 水分を含む蒸気を供給する水蒸気供給ノズルから基板の
    周縁部に蒸気を供給する蒸気供給工程と、 ケミカルガスを供給するガス供給ノズルから、上記基板
    の中央領域にケミカルガスを供給するケミカルガス供給
    工程と、 基板の外周に沿って上記水蒸気供給ノズルからの蒸気が
    供給されるように、上記基板と上記水蒸気供給ノズルと
    を相対的に移動させる相対移動工程とを含むことを特徴
    とする基板周縁処理方法。
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