JP3727190B2 - グレッチングの固定金具 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、グレーチングと称される格子状溝蓋(以下、「グレーチング」と称する)を受枠にがた付きなく固定することのできる固定金具に関する。
【0002】
【従来技術】
グレーチングは縦桟と横桟よりなっていて、多くは金属製であるが、硬質樹脂よりなるものもある。
こうしたグレーチングは、その製作精度や受枠の取付精度により、或いはまたグレーチングや受枠の捩れ等によって受枠に装着したとき車両の走行や歩行者の歩行によりガタ付いたり、水平移動して騒音を発生させる原因となっている。
【0003】
この問題を解消するため実公昭59−12310号には、グレーチングの端板に装着されるU形状の平行保持部と、平行保持部の一端より外向きに、ついで内向きにU形状に折り曲げて平行保持部と鈍角をなして傾斜する内側端部と、平行保持部の他端より外向きに折り曲げて平行保持部と鈍角をなして傾斜する外側端部とよりなる、スプリングで構成される固定金具が例示されている。この固定金具によると、平行保持部をグレーチングの端板に下側から押込んで装着すると、内側端部が端板の内面に食い込んで固定され、固定金具を装着したグレーチングを受枠に装着すると、外側端部が受枠の内面に食い込んで固定されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の固定金具によれば、グレーチングの端板に嵌合装着するだけで、作業が容易、簡単かつ確実にできると共に、グレーチングが横移動したり、ガタ付くことなく固定できる利点がある。
本発明は、上述の固定金具に改良を加え、受枠との間の隙間の程度の如何にかゝわらず、グレーチングを受枠に確実に固定できるようにしたものである。
【0005】
【課題の解決手段】
請求項1記載の発明は、受枠に装着したグレーチングが横移動したりガタ付くことなく固定できるようにするための固定金具であって、金属部材を断面U形状に折曲げて形成され、グレーチングの端板に下側から押込んで装着される保持部と、保持部の一側に形成される複数の脚片を有し、該複数の脚片が、脚片根元より外側斜め上向きに折り曲げた第1の脚片と、脚片中間部より外側斜め上向きに折り曲げた第2の脚片と、脚片上部を外側斜 め上向きに折り曲げた第3の脚片からなり、保持部側方への突出量を第1の脚片が大、第2の脚片が中、第3の脚片が小となるように形成したことを特徴とする。
【0006】
本発明によると、受枠へのグレーチングの装着時にはグレーチングの端板と受枠との間の隙間の程度によって、端板に装着される保持部の一側に屈曲形成される第1〜第3の脚片の一部又は全部が受枠内面に当たる。すなわち、グレーチングの端板と受枠との間の隙間が、外側への突出量が最も小さな第3の脚片の突出量よりも小さな場合には、全ての脚片が受枠内面に押し込められて上向きに変形し、上記隙間が突出量が最も大きな第1の脚片の突出量と、突出量がその次に大きな第2の脚片の突出量との間の大きさであるときには、突出量が最大の第1の脚片のみが受枠内面に押し込められて上向きに変形するが、この際、受枠内面に押付けられる脚片の変形による弾発力がグレーチングの端板に装着される保持部の端板への保持力より強いと、保持部の開口が拡開する方向に変形し、端板への保持力を損なってグレーチングがガタ付くおそれがある。とくにグレーチングの桟間の間隙が狭く、保持部他側の端板への接触面積が小さかったり、保持部の丈が短く、端板への保持力が弱いもの程そうである。逆に脚片の変形による弾発力は弱過ぎても、グレーチングが横移動し易くなり、ガタ付きを生じ易くなる。
【0007】
そこで、脚片の変形による弾発力は、保持部の端板への保持力より弱い範囲内で、適度な大きさにする必要がある。
【0008】
したがって請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、端板に保持部を装着してグレーチングを受枠に装着したとき、受枠内面に押付けられて変形する脚片の弾発力を保持部の端板への保持力より弱くしたことを特徴とする。
【0009】
上記発明において、複数の脚片は中央部の第1の脚片の両側に第2及び第3の脚片を対称形をなして配置するのが望ましい。これにより脚片による受枠内面への弾発力の作用点と、弾発力が対称となり、固定状態が安定する。
保持部の他側はグレーチングの桟間に挿入されるが、端板への保持力を増すために、保持部の他側を複数の脚片より構成し、各脚片を桟間に挿入して該板を複数か所で挟持できるようにするのが望ましい。
【0010】
保持部他側の脚片はまた、上部を外側斜め上向きに屈曲させるのが望ましい。保持部一側の外側斜め上向きに屈曲される第1〜第3の脚片と共に、保持部をグレーチングの端板に押込む際のガイドとしての機能を果たし、端板に押込み易くなるからである。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、保持部の開口部を狭めて端板の肉厚より小さくしたことを特徴とする。
【0011】
本発明によると、保持部は端板に下側より強制嵌合して装着されるが、開口部において端板に集中荷重を加えた状態で挟持することにより、保持部の端板への保持力を増し、保持を安定させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は、本発明に係わる固定金具について示すもので、スプリング板を断面U形状に折曲げて開口部を窄めた保持部1を形成し、保持部1の一側に切込みを対称形に入れて5個の脚片1a、1b、1c、1d、1eを形成する。そして中央部の脚片1cを根元より外側斜め上向きに折曲げると共に、その両隣の脚片1b、1dを中間部より外側斜め上向きに折曲げ、更にその外側の脚片1a、1eを上部より外側斜め上向きに折曲げて各脚片1a、1b、1c、1d、1eを左右対称形に形成し、側方への突出量を脚片1cが大、脚片1b、1dが中、脚片1a、1eが小となるようにしてある。
【0013】
保持部1の屈曲部1fから他側部には幅広の切込みによって3個の等幅の脚片1g、1h、1iが対称形に形成され、各脚片1g、1h、1iはそれぞれ、図5に示すようにグレーチング2の横桟2a間に挿入されるようになっている。そして上部がそれぞれ外側斜め上向きに折曲げてある。
図6は、上記実施形態における脚片1a、1eを幅広にし、脚片1g、1h、1i間のピッチを大きくした変形態様を示すものである。
【0014】
上述の固定金具を用いてグレーチングを受枠に装着するときには、図5に示すように、グレーチング2両側の端板2bにそれぞれ固定金具の保持部1を脚片1g、1h、1iが横桟間に入るように位置決めして下側から押込み、強制嵌合して狭窄部1jで端板2bを挟み込み固定する。端板2bに固定金具を取付けたグレーチング2を、ついで受枠3に押込み装着する。押込みに伴い、脚片先端が受枠内面に圧着し、固定される。この状態で固定金具を持上げようとすると、脚片1b、1dの先端が受枠内面に食い込むため持上げられなくなる。因みに図1及び図6の固定金具における脚片1b、1dの弾発力は保持部1の狭窄部1jによる端板2bへの保持力より小さく、狭窄部1jが拡開することはない。以上のようにして受枠3に装着されたグレーチング2が固定状態に保持される。
【0015】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の固定金具によると、グレーチングの端板と受枠との間の隙間の程度に応じて外側への突出量が異なる脚片のうちの一部が受枠内面に抜け止め状態で押付けられ、これによりグレーチングが横移動したりガタ付くことなく固定できること、グレーチングの端板に押し込んで装着したのち、受枠に装着するだけでよく、作業が容易、簡単かつ確実に行えること等の効果を奏する。
請求項2記載の発明の固定金具によると、受枠内面に一部の脚片が押付けられる場合でも、全ての脚片が押付けられる場合でも、保持部の開口が拡開することなく脚片先端が受枠内面に食い込んだ状態で固定される。
【0016】
請求項3記載の発明の固定金具によると、グレーチングの端板にしっかりと確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる固定金具の平面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】図1のC−C線断面図。
【図5】固定金具を取着したグレーチングを受枠に装着した要部の断面図。
【図6】固定金具の変形態様を示す平面図。
【符号の説明】
1・・保持部
1a、1b、1c、1d、1e、1g、1h、1i・・脚片
1f・・屈曲部
2・・グレーチング
2a・・横桟
2b・・端板
3・・受枠
Claims (3)
- 受枠に装着したグレーチングが横移動したりガタ付くことなく固定できるようにするための固定金具であって、金属部材を断面U形状に折曲げて形成され、グレーチングの端板に下側から押込んで装着される保持部と、保持部の一側に形成される複数の脚片を有し、該複数の脚片が、脚片根元より外側斜め上向きに折り曲げた第1の脚片と、脚片中間部より外側斜め上向きに折り曲げた第2の脚片と、脚片上部を外側斜め上向きに折り曲げた第3の脚片からなり、保持部側方への突出量を第1の脚片が大、第2の脚片が中、第3の脚片が小となるように形成したことを特徴とするグレーチングの固定金具。
- 端板に保持部を装着してグレーチングを受枠に装着したとき、受枠内面に押付けられて変形する脚片の弾発力を保持部の端板への保持力より弱くしたことを特徴とする請求項1記載のグレーチングの固定金具。
- 保持部の開口部を狭めて前記端板の肉厚より小さくしたことを特徴とする請求項1又は2の請求項に記載のグレーチングの固定金具。
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JP00710799A Expired - Lifetime JP3727190B2 (ja) | 1999-01-14 | 1999-01-14 | グレッチングの固定金具 |
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- 1999-01-14 JP JP00710799A patent/JP3727190B2/ja not_active Expired - Lifetime
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