JP3726950B2 - 組合せ端子金具の組付け治具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、組合せ端子金具の組付け治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、互いに組合せ可能な端子金具が知られている。そのような組合せ端子金具の一例として、図15に示したものが知られている。この端子金具100,101は、特開平11−67305号に開示されたものであり、両端子金具100,101には、電線Wの端部を組付可能な電線接続部102と、図示しないボルトを挿通可能な挿通孔103を設けたボルト固定部104とが設けられている。各ボルト固定部104には、挿通孔103を挟んだ位置に、互いに係合可能な係合部105,106が設けられている。
【0003】
両端子金具100,101を組み付けるには、互いの係合部105を相手側端子金具の挿通孔103の内部に進入させた状態で、両挿通孔103,103が整合するようにしてボルト固定部104を相対的にスライドさせる。すると、互いの係合部105,106が係合して、図16に示すように、挿通孔103が厚さ方向に整合した状態で組み付けられる。
この組付けを行うに際しては、実際の組立現場では、図15に示すように、両端子金具100,101の挿通孔103に棒状の補助治具107を貫通させる操作に伴って、端子金具の組付けを行っていた(特開平8−250253号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の補助治具107では、補助治具107に対する端子金具100,101の組付方向と、端子金具100,101同士の組付方向とが直行しているために、補助治具107を両挿通孔103に貫通させる力が必ずしも端子金具100,101をスライドさせるように働かない場合がありえることから、組付け操作性が良好とは言い難かった。
また、上記の端子金具100,101では、一対のものを組み付ける構造となっているが、技術開発によって三個以上を連結可能な組合せ端子金具が製造された場合には、棒状の補助治具107で組み付けることが困難な事態が予想される。
【0005】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、互いに組付け可能な組合せ端子金具を良好な操作性で組み付けることができる組付け治具を提供すること、及び三個以上の連結が可能な組合せ端子金具を良好に組み付けられる組付け治具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために第1の発明に係る組合せ端子金具の組付け治具は、金属製の板材よりなり、その板面方向に沿って相互に重なり合う方向へスライドさせそれぞれの対向面に設けられた係合部が係合することによって端子金具同士を厚さ方向に積層した状態で組合せ可能となる組合せ端子金具に対し、複数の端子金具が、前記スライドさせる前の仮組みされた状態では、幅方向の一方向へ階段状に積み上げられつつ広がる形態をなす一方、この仮組みされた状態の複数の端子金具をセットし、各端子金具を組合せ方向にスライドさせる組付け治具であって、前記仮組み状態にある複数の端子金具のうち最下段に位置する端子金具を載置する基台部と、この基台部上に積み上げられ前記端子金具を載置可能な複数の載置段部とからなり、この各載置段部は組付け開始位置にあるときには、前記仮組みされた状態の端子金具の各段に対応した階段状をなして前記各段の端子金具を個別に載置しうるように積み上げられ、かつ各載置段部が前記各端子金具同士を組み合わせる際のスライド方向に沿って個別にスライドして組付け完了位置に移動することにより、各載置段部の端縁部にて対応する各端子金具の一側縁を押して各端子金具の前記係合部を係合可能とすることを特徴とする。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、前記複数の組合せ端子金具のうち、最上部に位置する組合せ端子金具の上面側に当接することにより、前記載置段部のスライド操作の際に組合せ端子金具が上方に脱離することを規制する脱離規制部が設けられていることを特徴とする。
第2の発明において、脱離規制部を組付け治具に対して、一体的に設ける場合には、一ヶ所のみに設ける場合の他に、それぞれの載置段部に設けることができる。そのようにすれば、組み付ける端子金具の個数が異なっていた場合であっても、同一の組付け治具を使用することができる。また、脱離規制部を組付け治具に対して別体に構成し、着脱可能に形成してもよい。そのようにすれば、組み付ける端子金具の個数に応じて、適当な位置に脱離規制部を取り付ければよい。
【0008】
【発明の作用、および発明の効果】
第1の発明によれば、載置段部を組付け開始位置としておき、各組合せ端子金具をそれぞれの載置段部に載置する。次に、各載置段部を組付け完了位置へとスライドさせることにより、組合せ端子金具の係合部同士が係合して端子金具の組付けがなされる。このように、組付け治具では、端子金具のスライド方向と係合部の組付方向とが一致しているので、良好な組付操作性となる。また、三個以上の組合せ端子金具を組み付ける際にも、各載置段部をスライドさせることにより端子金具を組み付けられるので、良好な操作性が確保できる。
【0009】
第2の発明によれば、脱離規制部が設けられているので、載置段部をスライドさせるときに、組合せ端子金具が上方に脱離することがなく、更に良好な組付操作性が確保できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態について、図1〜図14を参照しつつ、詳細に説明する。本実施形態の組付け治具40は、図10に示すように、複数の組合せ端子金具23,25,1,24(以下に単に、「端子金具」と言う)を互いに組み付けるために使用するものである。各端子金具23,25,1,24は、複数のものが互いに整合した状態で組み合わせられた後に、一本のボルト4によって所定の取付場所26に取り付けられるようになっている。
【0011】
<組合せ端子金具>
本実施形態においては、四種類の端子金具23,25,1,24を用いている。このうち、代表的な端子金具1の構成について詳細に説明し、残りの端子金具23,25,24については、端子金具1との相違のみを説明し、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
まず、図1〜図9を参照しつつ、端子金具1の構造について詳細に説明する。図1には、端子金具1の斜視図を示した。この端子金具1は、図2に示すように、金属製板材を所定の形状に打ち抜いた後に、折曲げ加工して形成されるものである。端子金具1の一端部には、電線Wの端部に接続されるバレル3が設けられている。また、他端部には、ボルト4を挿通可能なボルト固定部5が設けられている。このボルト固定部5は、後述するように、複数のものが厚さ方向に積層された状態で互いに組み付け可能とされている。
【0012】
バレル3は、電線Wの延設方向に沿って前後一対に設けられている。このうち、前方のワイヤバレル3Aは、電線Wを挟み付けるようにして左右一対に突設されており、芯線WAを加締め付けることで電線Wと端子金具1とを電気的に接続する。また、後方のインシュレーションバレル3Bは、左右一対に突設されており、外皮WBを加締め付ける。
【0013】
ボルト固定部5は、角部分が丸みを帯びた略正方形状に形成されており、その中央部には、ボルト4を挿通可能なボルト挿通孔6が開口されている。ボルト固定部5は、図2に示すように、金属製板材2を三枚重ねにして形成されている。これら三枚のうち、図2において最上部に位置するのは、中間部7であり、その下方に位置するのは、一対の第1および第2露出面部8,9である。このうち、中間部7は、両露出面部8,9の間に密着した状態で挟み付けられる。中間部7の中央には、円形状のボルト挿通孔6が開放されている。また、図2に示すように、中間部7の左右両外縁部には、切り込み溝部7Aが設けられており、各係合部10,11との当接が回避されるようになっている。
【0014】
また、露出面部8,9のそれぞれには、端子金具同士を互いに係合する第1係合部10と第2係合部11とが設けられており、両係合部10,11が互いに係合可能とされている。なお、各露出面部8,9において、各係合部10,11が設けられている位置は、ボルト挿通孔6を挟んで対称的に設けられているため、以下では、第2露出面部9について、各係合部10,11の構成を説明し、第1露出面部8において同一の構成には同一の符号を付して、説明を省略する。
【0015】
第1係合部10は、第2露出面部9において、ボルト挿通孔6の一方側に位置しており、金属製板材2の板厚分だけ外方に膨出するように打ち出されることにより形成されている(図4を合わせて参照)。一方、第2係合部11は、ボルト挿通孔6の他方側に位置しており、金属製板材2の板厚分だけ外方に膨出するように打ち出されることにより形成されている。
また露出面部9において、ボルト挿通孔6を挟んで上下には、一対の幅広部14,15が左右方向に延設されており、ボルト挿通孔6の左側には、両幅広部14,15を架橋する架橋部12が上下方向に延設されている。ボルト挿通孔6の右側には、同じく両幅広部14,15を架橋する第2係合部11が上下方向に延設されている。
【0016】
架橋部12の左縁部中央からは、左方向(ボルト挿通孔6から遠ざかる方向)に向かって第1係合部10が突設されている。第1係合部10の中央には、中間部7側に向かって突部10Aが突設されており、この突部10Aは、第2係合部11側の孔部11Aに嵌まり込み可能とされている。また、第1係合部10の先端側において、中間部7の面側には、傾斜面10Bが設けられており、両係合部10,11が係合する際に、円滑な係合操作が行われるようになっている。また、架橋部12の右縁側(ボルト挿通孔6に近接する側)には、ボルト4の外径に沿うようにして、円弧状の位置決め縁部12Aが形成されている。
【0017】
また、第2係合部11の左側縁部からは、左方向(ボルト挿通孔6に近接する方向)に向かって位置決め縁部16が突設されている。位置決め縁部16は、ボルト4の外径に沿うようにして円弧形状とされている。第2係合部11の中央には、孔部11Aが開口されている。また、位置決め縁部16の中央において、中間部7側(相手側の第1係合部10が嵌まり込んでくる側)からは、孔部11Aに向かって案内溝部17が凹設されており、両係合部10,11の係合を円滑に案内するようになっている。
【0018】
また、両幅広部14,15において、第2係合部11との接続部分付近には、接触突部18が突設されている。各接触突部18は、複数の端子金具1が積層されたときに、隣接する端子金具1に接触する面側に向かって打ち出し形成されており、各端子金具1間が良好な接触状態となるようにされている。
また、第2露出面部9の第2幅広部15には、左右一対の組付受部20が凹設されている。一方、第1露出面部8の第2幅広部15には、これら組付受部20の位置に整合するところに、組付突部21が突設されている(組付受部20と組付突部21とが、本発明における組付部に該当する)。組付突部21が組付受部20に組み付くことで、三層からなるボルト固定部5を固定し、各部7,8,9の開放を規制するようになっている。
【0019】
なお、両露出面部8,9の間は、それぞれの幅広部14の中間位置を接続する第1接続部19によって接続されている。また、第1露出面部8と中間部7とは、第2接続部22によって接続されている。
このようにして構成された端子金具1では、図1に示すように、下面側の第2露出面部9では、紙面の右下方向に第1係合部10が突設されている一方、上面側の第1露出面部8では、紙面の左上方向に第1係合部10が突設されている(図4を合わせて参照)。この構成(すなわち第1係合部10の突設方向が上面側と下面側との露出面部8,9で互いに異なっている構成)は、他の端子金具25においても同様とされている。このため、本実施形態においては、複数の端子金具1,25を厚さ方向に積層する場合には、常に同じ方向(図9で示すと、下側の端子金具に対して、電線Wが延設される方向から見て、右上の方向)から上側の端子金具を組み付けるようになっている。
【0020】
次に、端子金具1と端子金具25との相違について説明すると、次のようである。端子金具1では、バレル3が電線Wをかしめ付けた方向から見ると(図1において、上側から見たとき)、バレル3はボルト固定部5の左端部に接続されている(このバレル3とボルト固定部5との位置関係を第1配置位置という)。一方、端子金具25では、同様の方向から見ると、バレル3はボルト固定部5の右端部に接続されている(このバレル3とボルト固定部5との位置関係を第2配置位置という)。このようにして、電線Wの延出方向を整合させた状態とした場合であっても、端子金具1と端子金具25とは、互いのバレル3の配置位置が異なっており、電線Wおよびバレル3が互いに干渉し合わないようになっている。
【0021】
次に、上下両端部の端子金具23,24の構成について説明すると、次のようである。端子金具23,24は、それぞれ金属製板材を所定の形状に打ち抜いた後に、折曲げ加工して形成されている。各端子金具23,24には、それぞれ一組のみの係合部10,11が備えられており、上面または下面のうちいずれか一面側についてのみ、他の端子金具との組み付けが可能となっている。また、端子金具23,24については、端子金具1,25との関係と同様に、ボルト固定部5とバレル3との接続位置の関係が逆となっている。また、各端子金具23,24において、ボルト4の頭部4A側および固定場所26側は、凸部がなく面当たりとなるようになっている。
【0022】
<組付け治具>
次に、組付け治具40について説明する。この組付け治具40には、最下段に位置する端子金具24を載置する基台部41と、この基台部41に対して相互にスライド可能な載置段部42,43と、上側の載置段部43の上面に位置して同様にスライド可能な最上部44とが設けられている。このうち基台部41には、端子金具24を収容可能な端子用溝41Aが凹設されている。この端子用溝41Aにおいて、端子金具24の第1係合部10が嵌まり込むところからは、さらに側方に当接回避溝45が凹設されている。この当接回避溝45は、端子金具1の両係合部10,11との当接を回避するためのものである。また、基台部41において、端子用溝41Aの側方には、二段目の端子金具1を載置可能な段部41Bが設けられている。また、基台部41において、載置段部42,43及び最上部44が設けられている側とは、逆側には、位置決め壁48が設けられており、各部42〜44のスライド操作の際に、端子金具24,1,25,23の位置ずれを規制している。また、この位置決め壁48からは、端子金具24の上面を押さえておく位置ずれ規制突部49が突設されており、端子金具の組付操作の際に端子金具24が上方に傾いてしまうことを規制し、円滑な組付操作が行われるようになっている。
【0023】
また、下側の載置段部42の上面には、端子金具25が載置可能とされている。この載置段部42は、基台部41に対して所定の間隔だけ位置ずれした組付け開始位置(図10に示す位置)と、載置段部42の端縁部42Aが端子用溝41Aの端縁部47の位置に一致する組付け完了位置(図13に示す位置)との間をスライド可能とされている。また、載置段部42において、当接回避溝45に整合するところには、同様に当接回避溝42Bが凹設されている。
【0024】
また、上側の載置段部43の上面には、端子金具23が載置可能とされていると共に、下側の載置段部42と同様に、載置段部42に対して所定の間隔だけ位置ずれした組付け開始位置(図10に示す位置)と、端縁部43Aが両端縁部42A,47と整合した位置となる組付け完了位置(図13に示す位置)との間をスライド可能とされている。また、載置段部42と同様に、当接回避溝43Bが設けられている。
【0025】
また、最上部44は、ほぼ平板状に形成されており、上側の載置段部43の上面に接した状態で、載置段部43に対して所定の間隔だけ位置ずれした組付け開始位置(図10に示す位置)と、端縁部44Bが他の端縁部42A,47,43Aと整合した位置となる組付け完了位置(図13に示す位置)との間をスライド可能とされている。
また、最上部44において、端子金具23の第2幅広部15の上面に位置するところには、凹所44Aが設けられ、ここには脱離規制部46が設けられている。この脱離規制部46は、略直方体形状に形成されており、凹所44A内に軸支されて、載置段部43の上方空間を開放する開放位置(最上部44のなす平面に対して、ほぼ鉛直上方に立てられた位置。図10中、点線で示す位置。)と、載置段部43の上方空間に延出した脱離規制位置(最上部44のなす平面とほぼ並行となる位置。図10中、実線で示す位置。)との間を回動可能とされている。
【0026】
<実施形態の作用・効果>
次に、上記のように構成された端子金具1,25を組付け治具40を用いて組み付けるときの操作方法について、図9〜図14を参照しつつ説明する。
図9には、端子金具1と端子金具25とを中間に配置し、その両端に一対の端子金具23,24を配置して四段重ねとして組み付けるときの様子を示した。
【0027】
各端子金具1,23,24,25の組み付けに際しては、各バレル3に電線Wを接続しておく。また、バレル3に電線Wが取り付けられている側を同じ方向(図9に示すように、全てが上側を向くように)となるようにして組み付け操作を行う。
まず、組付け治具40において、各載置段部42,43と最上部44とを組付け開始位置にすると共に、脱離規制部46を開放位置としておく。この状態で、図9に示す上下態様で、各端子金具24,1,25,23を順に、基台部41の端子用溝41A、段部41B、下側の載置段部42、及び上側の載置段部43の上面に載置する(図11を参照。なお、図11中では、説明の便宜のために、電線Wを切断して示しているが、実際には電線Wは、各端子金具の後方まで延設されている。)。
【0028】
このとき、各端子金具1,25,23の一側縁は、それぞれ下側の載置段部42の端縁部42A、上側の載置段部43の端縁部43Aおよび最上部44の端縁部44Bに接触するようにしておく。このようにして各端子金具24,1,25,23を配置すると、上側に位置した端子金具の第1係合部10が下側に位置した端子金具のボルト挿通孔6の内側に、また下側に位置した端子金具の第1係合部10が上側に位置した端子金具のボルト挿通孔6の内側にそれぞれ挿入されるようになっている。
【0029】
次に、脱離規制部46を脱離規制位置に回動させた後に、両載置段部42,43と最上部44とを組付け完了位置の方向に向かってスライドさせる。このスライド操作の間に、各端子金具24,1,25,23の全てのボルト挿通孔6の位置が整合するように移動すると共に、それぞれの第1係合部10が相手側端子金具の第2係合部11に係合する方向に移動する。こうしてスライド操作が進行し、全ての端縁部42A,43A,44Bが端子用溝41Aの側縁に整合すると、両載置段部42,43と最上部44とが組付け完了位置に至り、各第1係合部10の突部10Aが相手側端子金具の第2係合部11の孔部11Aに嵌まり込んで係合し、全ての端子金具24,1,25,23が厚さ方向に整合して組み付け状態に保持される。なお、このとき、バレル3の位置は、上下方向に隣接する端子金具について、第1配置位置と第2配置位置とに互い違いに配置されるようになっている。
【0030】
こうして全ての端子金具24,1,25,23を一体化させた後には、脱離規制部46を開放位置に回動させてから、組付け治具40から取り外し、所定の固定場所26(例えばエンジンの外壁27に凹設されたボルト孔など)に対して、ボルト4によって固定する。
【0031】
このように本実施形態によれば、載置段部42,43と最上部44とを組付け開始位置としておき、各端子金具24,1,25,23を対応する位置(端子用溝41A、段部41B、下側の載置段部42、及び上側の載置段部43)に載置する。次に、各載置段部42,43及び最上部44を組付け完了位置へとスライドさせることにより、端子金具24,1,25,23の係合部10,11同士が係合して端子金具の組付けがなされる。このように、組付け治具40では、端子金具24,1,25,23のスライド方向と係合部10,11の組付方向とが一致しているので、良好な組付操作性となる。また、三個以上の端子金具24,1,25,23を組み付ける際にも、各載置段部42,43と最上部44とをスライドさせることによりこれらの端子金具を組み付けられるので、良好な操作性が確保できる。
また、組付け治具40には、脱離規制部46が設けられているので、載置段部42,43及び最上部44をスライドさせるときに、端子金具24,1,25,23が上方に脱離することがなく、更に良好な組付操作性が確保できる。
【0032】
本発明の技術的範囲は、上記した実施形態によって限定されるものではなく、例えば、次に記載するようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。その他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶものである。
上記実施形態では、四個の端子金具1,23,24,25を組み付ける構成を示したが、本発明によれば、組み付けられる端子金具の個数は問われず、二個または三個でも、五個以上でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における組合せ端子金具の斜視図
【図2】組合せ端子金具の展開図
【図3】組合せ端子金具の平面図
【図4】図3におけるA−A線断面図
【図5】図3におけるB−B線断面図
【図6】組合せ端子金具の側面図
【図7】組合せ端子金具の裏面図
【図8】組合せ端子金具の正面図
【図9】複数の組合せ端子金具(中間端子金具)と、上下一対の端部端子金具とを組付ける前の斜視図
【図10】組付け開始位置にある載置段部に組合せ端子金具を載置する前の様子を示す斜視図
【図11】組付け開始位置にある載置段部上に組合せ端子金具を載置したときの斜視図
【図12】組付け開始位置にある載置段部上に組合せ端子金具を載置したときの断面図
【図13】載置段部をスライドさせて組付け完了位置としたときの斜視図
【図14】複数の端子金具を組み付けたときの斜視図
【図15】従来例における組合せ端子金具を組付ける前の斜視図
【図16】従来例における組合せ端子金具を組み付けたときの斜視図
【符号の説明】
1,23,24,25…組合せ端子金具
10…第1係合部(係合部)
11…第2係合部(係合部)
20…組付孔部(組付部)
21…組付突部(組付部)
23,24,30…端部端子金具
40…組付け治具
42,43…載置段部
46…脱離規制部
Claims (2)
- 金属製の板材よりなり、その板面方向に沿って相互に重なり合う方向へスライドさせそれぞれの対向面に設けられた係合部が係合することによって端子金具同士を厚さ方向に積層した状態で組合せ可能となる組合せ端子金具に対し、複数の端子金具が、前記スライドさせる前の仮組みされた状態では、幅方向の一方向へ階段状に積み上げられつつ広がる形態をなす一方、
この仮組みされた状態の複数の端子金具をセットし、各端子金具を組合せ方向にスライドさせる組付け治具であって、
前記仮組み状態にある複数の端子金具のうち最下段に位置する端子金具を載置する基台部と、この基台部上に積み上げられ前記端子金具を載置可能な複数の載置段部とからなり、
この各載置段部は組付け開始位置にあるときには、前記仮組みされた状態の端子金具の各段に対応した階段状をなして前記各段の端子金具を個別に載置しうるように積み上げられ、かつ各載置段部が前記各端子金具同士を組み合わせる際のスライド方向に沿って個別にスライドして組付け完了位置に移動することにより、各載置段部の端縁部にて対応する各端子金具の一側縁を押して各端子金具の前記係合部を係合可能とすることを特徴とする組合せ端子金具の組付け治具。 - 前記複数の組合せ端子金具のうち、最上部に位置する組合せ端子金具の上面側に当接することにより、前記載置段部のスライド操作の際に組合せ端子金具が上方に脱離することを規制する脱離規制部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の組合せ端子金具の組付け治具。
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