JP3726672B2 - 内燃機関の吸気異音低減部材取付構造 - Google Patents

内燃機関の吸気異音低減部材取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のスロットルバルブよりも下流側の吸気流に作用して吸気異音を低減する吸気異音低減部材の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の内燃機関においてスロットルバルブを通過した吸気流の流速等に起因して、サージタンクなどから異音が発生することがある。この異音を防止する構成として、スロットルバルブの下流、特にスロットルボディとサージタンクとの接続部に、メッシュ状の吸気異音低減部材を配置する構成が知られている。例えば、国際公開番号WO00/34642号公報に開示されている構成が挙げられる。ここで開示されている吸気異音低減部材は、吸気流に作用して流速を遅くさせることで吸気異音を低減するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この従来技術では、吸気異音低減部材の一部をインサート成形にてシール部材内に埋め込むことで、吸気異音低減部材とシール部材とを一体化したものを用いている。そして、この一体化物のシール部材部分を、吸気通路の管端に設けられた溝内に配置して、スロットルボディの下流端との間で挟持することにより、接続部のシールを行うと共に吸気異音低減部材を吸気通路内に配置している。
【0004】
しかし吸気異音低減部材は吸気脈動により振動するため、従来技術のごとくシール部材内に埋め込まれていると、吸気異音低減部材の振動により、シール部材に亀裂を生じて、スロットルボディと吸気通路との接続部のシール性が低下するおそれがある。
【0005】
本発明は、内燃機関の吸気通路接続部のシール性を低下させない吸気異音低減部材取付構造の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の内燃機関の吸気異音低減部材取付構造は、内燃機関のスロットルバルブの下流に設けられた吸気通路接続部に支持されることで吸気流に作用して吸気異音を低減する吸気異音低減部材の取付構造であって、吸気異音低減部材とは別体に形成されたシール部材が吸気通路接続部に形成された溝内に配置されることで吸気通路接続部をシールするとともに、吸気異音低減部材は前記溝内に一部が配置されることで吸気通路接続部に支持されていることを特徴とする。
【0007】
吸気異音低減部材は、一体成形によりシール部材に埋め込まれているのではなく、シール部材とは別体にて形成されている。そして吸気異音低減部材の一部が吸気通路接続部に形成された溝内にシール部材とともに配置されている。このことにより吸気通路接続部はシール部材によりシールされると共に、溝内にて吸気異音低減部材の一部が圧縮状態のシール部材に押圧されることで、吸気異音低減部材が固定される。このことにより吸気通路接続部のシールと吸気異音低減部材の支持とが可能となる。しかも吸気脈動により吸気異音低減部材が振動したとしても、吸気異音低減部材はシール部材に一体成形にて埋め込まれた状態ではないので、シール部材に亀裂を生じさせることはなく、吸気通路接続部のシール性を低下させることがない。
【0008】
請求項2記載の内燃機関の吸気異音低減部材取付構造では、請求項1記載の構成において、前記吸気異音低減部材の一部は、溝内におけるシール部材に対して吸気通路接続部の径方向に配列されていることを特徴とする。
【0009】
前記吸気異音低減部材の一部は、シール部材に対して吸気通路接続部の径方向に配列することにより、溝内で圧縮状態のシール部材に押圧されて、吸気異音低減部材が固定される。このような簡易な構成で吸気通路接続部のシールと吸気異音低減部材の支持とが可能となる。
【0010】
請求項3記載の内燃機関の吸気異音低減部材取付構造では、請求項2記載の構成において、前記吸気異音低減部材の一部は、溝に対する差込部として形成され、該差込部はシール部材と溝の内壁との間に配置されていることを特徴とする。
【0011】
このように前記吸気異音低減部材の一部は、溝に対する差込部として形成することにより、この差込部が溝内で圧縮状態のシール部材に押圧されて、吸気異音低減部材が固定される。このような簡易な構成で吸気通路接続部のシールと吸気異音低減部材の支持とが可能となる。
【0012】
請求項4記載の内燃機関の吸気異音低減部材取付構造では、請求項1記載の構成において、前記吸気異音低減部材の一部は、溝内におけるシール部材に対して吸気通路接続部の軸方向に配列されていることを特徴とする。
【0013】
前記吸気異音低減部材の一部は、溝内におけるシール部材に対して吸気通路接続部の軸方向に配列することにより、溝内で圧縮状態のシール部材に押圧されて、吸気異音低減部材が固定される。このような簡易な構成で吸気通路接続部のシールと吸気異音低減部材の支持とが可能となる。更に、吸気異音低減部材は吸気流から吸気通路接続部の軸方向の力を受けるが、シール部材とは軸方向の配列であることにより軸方向でのがたつきが防止できる。
【0014】
請求項5記載の内燃機関の吸気異音低減部材取付構造は、請求項4記載の構成において、シール部材には、吸気通路接続部におけるシール機能を果たすシール本体部から突出して設けられて、前記吸気異音低減部材の一部を吸気通路接続部の軸方向へ押圧することで、吸気異音低減部材を保持する保持部が形成されていることを特徴とする。
【0015】
シール部材にシール本体部と保持部とを設けることにより、吸気通路接続部のシールはシール本体部により行い、前記吸気異音低減部材の一部に対する押圧力は保持部によって行うようにしても良い。このことにより、吸気異音低減部材の一部が溝内で圧縮状態の保持部に押圧されるので、簡易な構成で吸気異音低減部材が固定され支持される。更に、吸気異音低減部材は吸気流から吸気通路接続部の軸方向の力を受けるが、シール部材の保持部とは軸方向の配列であることにより軸方向でのがたつきが防止できる。
【0016】
請求項6記載の内燃機関の吸気異音低減部材取付構造では、請求項5記載の構成において、溝の底部には、シール本体部が着座するシール部材座部と、前記吸気異音低減部材の一部が着座する吸気異音低減部材座部とが設けられるとともに、シール部材座部と吸気異音低減部材座部とは吸気通路接続部の軸方向において同一高さに形成されていることを特徴とする。
【0017】
このようにシール部材座部と吸気異音低減部材座部とは吸気通路接続部の軸方向において同一高さに形成されていることにより、吸気通路接続部に適用されたシール部材が圧縮状態となっても、シール本体部と保持部との間に大きな剪断応力が生じることがない。このためシール本体部と保持部との間の破断が防止されるのでシール部材の信頼性が確保される。
【0018】
請求項7記載の内燃機関の吸気異音低減部材取付構造では、請求項5または6記載の構成において、シール部材のシール本体部と保持部とは、溝の底部側からの高さは同一に形成されていることを特徴とする。
【0019】
シール部材のシール本体部と保持部とが、溝の底部側からの高さが同一に形成されていることにより、吸気通路接続部に適用されたシール部材が圧縮状態となっても、シール本体部と保持部との間に大きな剪断応力が生じることがない。このためシール本体部と保持部との間の破断が防止されるのでシール部材の信頼性が確保される。
【0026】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1の断面図は、上述した発明が適用された内燃機関、ここではガソリンエンジンの吸気通路の一部の概略構成を示している。ここで吸気は上流側から図示していないエアクリーナを介してスロットルボディ2に流入し、スロットルボディ2内に構成されたスロットルバルブ4により流量が調整される。そして吸気は、下流側のサージタンク6に流入し、インテークマニホールド8により各気筒毎に分かれて図示していない燃焼室内に供給される。
【0027】
ここで金属製のスロットルボディ2とプラスチック製のサージタンク6とは、各端部2a,6aにより接続され、吸気通路接続部10を形成している。この吸気通路接続部10の内、サージタンク6側の上流端部6aの正面図を図2に示す。また、このサージタンク上流端部6aの構成を分解した状態を図3に示す。
【0028】
サージタンク上流端部6a側の端面12には、端面12の外周に沿ってシール収納溝14が形成されている。このシール収納溝14内にはゴム製のシール部材16が収納されている。そしてシール収納溝14の内周側の壁面から端面12にかけて、円弧状切欠部18が設けられている。この円弧状切欠部18内には吸気異音低減部材20の差込部20bが挿入されている。
【0029】
吸気異音低減部材20は金属製であり、プレス成形により、メッシュ部20aと差込部20bとに構成される。メッシュ部20aは網状をなすことにより、網目から吸気が通過可能に形成されている。差込部20bは図4の吸気通路接続部分解斜視図に示されているごとく、吸気通路接続部10の径方向に伸びる第1部材20cと吸気通路接続部10の軸方向に伸びる第2部材20dとから構成されている。前述した円弧状切欠部18の形状は、これら第1部材20cと第2部材20dとの形状に適合するように、端面12側に形成された第1切欠部18aと第2切欠部18bとから構成されている。差込部20bの第1部材20cの厚さと第1切欠部18aの深さは同一に、第2部材20dの厚さと第2切欠部18bの深さは同一に形成されている。
【0030】
したがってサージタンク上流端部6aの円弧状切欠部18に吸気異音低減部材20の差込部20bを嵌め込み、そしてシール部材16をシール収納溝14内に挿入することにより、図2に示したごとくの構成となる。この後、図5に示すごとく、スロットルボディ2側の端部2aをサージタンク上流端部6aに当接して、スロットルボディ2に設けられたボルト座部2bのボルト孔2cから締め付けボルト22を、サージタンク6側に挿通する。そして、サージタンク6のナット取付部6bのナット収納部6c内に配置したナット24に、ナット24を螺合することにより、スロットルボディ2とサージタンク6とが連結される。
【0031】
なお、図6(A)の断面図に示すごとく、円弧状切欠部18に吸気異音低減部材20の差込部20bを配置し、シール収納溝14にシール部材16を配置した状態では、シール部材16は挿入時の変形に伴う復元力により、内側に隣接して存在する吸気異音低減部材20の差込部20bの内、第2部材20dを押圧する。このことでスロットルボディ2を連結する以前に、吸気異音低減部材20全体をサージタンク6の端面12に仮止めすることができる。
【0032】
更に、スロットルボディ2をサージタンク6に連結することにより、図6(A)に示す状態から(B)に示す状態となり、シール部材16がシール収納溝14内部にて圧縮される。このためシール部材16は差込部20bの第2部材20dを強く押圧する。このことで、スロットルボディ2とサージタンク6との間で、吸気異音低減部材20を強固に支持できる。
【0033】
そして吸気通路26内においては流路断面の半分が吸気異音低減部材20のメッシュ部20aにて占められる。このメッシュ部20aは吸気流に作用して流速を遅くさせる。このことで吸気異音を低減することができる。
【0034】
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).シール部材16とは別体に形成されている吸気異音低減部材20は、差込部20bを有し、この差込部20bがシール収納溝14の内側に形成された円弧状切欠部18に配置されている。このため差込部20bと吸気通路接続部10をシールするシール部材16とは吸気通路接続部10の径方向に配列される。このことにより差込部20bは、隣接するシール部材16により押圧されるので、吸気異音低減部材20全体が固定され支持される。この支持は、サージタンク6の端面12にシール部材16と吸気異音低減部材20とを配置したのみでもなされることから、スロットルボディ2とサージタンク6との連結作業時に吸気異音低減部材20を仮固定でき、連結作業性を向上させることができる。
【0035】
また、スロットルボディ2とサージタンク6との連結後において、吸気脈動により吸気異音低減部材20が振動したとしても、吸気異音低減部材20はシール部材16に一体成形にて埋め込まれた状態ではないので、シール部材16に亀裂を生じさせることはなく、吸気通路接続部10のシール性を低下させることがない。
【0036】
(ロ).特に吸気異音低減部材20は、吸気通路26内において流路断面の全てを占めるのではなく、一部(ここでは約50%)を占めていることから、吸気抵抗の増加を十分に抑制しつつ、吸気異音低減効果を生じさせることができる。
【0037】
[実施の形態2]
図7の正面図に、実施の形態2の吸気通路接続部において、金属製のスロットルボディ側を取り外したプラスチック製のサージタンク上流端部106aの構成を示す。また図8の正面図にはサージタンク上流端部106aのみの構成を、図9,10には吸気異音低減部材120の構成を、図11にはゴム製のシール部材116の構成を示す。
【0038】
サージタンク上流端部106a側の端面112には、シール収納溝114が形成されている。このシール収納溝114内には、ほぼ同形状のシール部材116が収納される。ここでシール部材116は、シール本体部118と保持部119とから構成されている。シール本体部118は、リング状であり、対向する2カ所にて外側に突出する形状をなしている。このシール本体部118の対向する2カ所からはそれぞれ内側に向かって、各2つの保持部119が突出して設けられている。この保持部119は先端部が保持片119aを形成し、保持片119aとシール本体部118との間には細い連結部119bが形成されている。
【0039】
シール収納溝114は、シール本体部収納溝114a、補助収納溝114bおよび第1連結部収納溝114cを備えている。なお、シール部材116の形状とは異なり、補助収納溝114bから吸気通路126に至るまで、第2連結部収納溝114dを備えている。
【0040】
吸気異音低減部材120は金属製であり、図9の正面図及び図10の斜視図に示したごとく、メッシュ部120a、フレーム部120bおよび支持部120cから構成されている。メッシュ部120aは球面状に湾曲した円形の網状をなし、フレーム部120bはメッシュ部120aの周りをリング状に取り囲んでいる。フレーム部120bの外径は、吸気通路接続部の吸気通路126の内径と同一に形成されている。
【0041】
フレーム部120bの対向する2カ所には、外側に向けて突出する支持部120cがそれぞれ2つずつ設けられている。この支持部120cは、支持片120dと連結部120eとからなり、シール収納溝114における補助収納溝114bおよび第2連結部収納溝114dの形状と配置とに対応している。したがって、サージタンク上流端部106aに吸気異音低減部材120を配置すると、図12に示すごとく、支持片120dは補助収納溝114bに収納され、連結部120eは第2連結部収納溝114dに収納される。そして、この時、吸気異音低減部材120のフレーム部120bは吸気通路126内に収まる。
【0042】
これら構成は、図13の分解斜視図に示すごとく組み合わされて吸気通路接続部を形成する。すなわち、まず図12に示したごとくサージタンク上流端部106aに吸気異音低減部材120を配置する。そして、この上からシール部材116を配置する。この時、シール部材116の保持片119aは、吸気異音低減部材120の支持片120dに重なって、補助収納溝114bに収納される。シール部材116の連結部119bは、第1連結部収納溝114cに収納される。そしてシール本体部118はシール本体部収納溝114aに収納される。この状態が図7に示した状態である。そして図7の状態に対して、図14の正面図に示すスロットルボディ102の端部102aを重ねて、サージタンク106の締付部106bのボルト挿通孔106cと、スロットルボディ102の締付部102bのボルト挿通孔102cとにボルトを挿通して締結する。
【0043】
この締結時のシール部材116の保持部119及び吸気異音低減部材120の支持部120cの機能について、図15に基づいて説明する。図15(A)は図7に示したごとく、スロットルボディ102を締結する前の状態の要部縦断面図を示している。ここで、シール本体部収納溝114aの底面(シール部材座部に相当)及び補助収納溝114bの底面(吸気異音低減部材座部に相当)は、同一平面上にあり、吸気通路接続部の軸方向において同一高さに存在する。そして、補助収納溝114bには底面側に吸気異音低減部材120の支持片120dが配置され、その上からシール部材116の保持片119aが配置される。このことにより吸気異音低減部材120の支持片120dはシール部材116に対して、吸気通路接続部の軸方向に配列されいることになる。
【0044】
更に、このように配置されたシール部材116において、圧縮されていない状態では、図15(A)に示したごとく、シール本体部収納溝114aの底面からのシール本体部118の高さH1と保持片119aの高さH2とは同一となるように形成されている。
【0045】
そしてスロットルボディ102が締結されることにより、図15(B)に示すごとく、シール部材116のシール本体部118がシール本体部収納溝114a内で圧縮されることにより、スロットルボディ102とサージタンク106との間のシールの機能を果たす。そして、シール部材116の保持片119aは、圧縮されることにより吸気異音低減部材120の支持片120dを押圧し、このことにより、吸気異音低減部材120全体を吸気通路接続部において固定し支持する。
【0046】
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).上述したごとく、吸気異音低減部材120の支持部120cは、シール部材116の保持片119aに対して吸気通路接続部の軸方向に配列され、補助収納溝114b内で圧縮状態の保持片119aに押圧される。このことで、吸気異音低減部材120全体が固定される。このように簡易な構成で吸気通路接続部のシールと吸気異音低減部材120の支持とが可能となる。
【0047】
この構成において、吸気異音低減部材120とシール部材116とは別体に形成されている。このためスロットルボディ102とサージタンク106との接続後において、吸気脈動により吸気異音低減部材120が振動したとしても、吸気異音低減部材120はシール部材116に一体成形にて埋め込まれた状態ではないので、シール部材116に亀裂を生じさせることはなく、吸気通路接続部のシール性を低下させることがない。
【0048】
また吸気異音低減部材120は吸気流から吸気通路接続部の軸方向の力を受けるが、シール部材116の保持片119aとは軸方向の配列であることにより軸方向でのがたつきが防止できる。
【0049】
(ロ).シール本体部収納溝114aの底面と補助収納溝114bの底面とは吸気通路接続部の軸方向において同一高さに形成されている。このことにより、吸気通路接続部に適用されたシール部材116が圧縮状態となっても、シール本体部118における連結部119bの取付位置と、保持片119aにおける連結部119bの取付位置とに大きな差が生じることがない。このため連結部119bに大きな剪断応力が作用することがなく、連結部119bの破断が防止されるので、シール部材116の信頼性を確保することができる。
【0050】
(ハ).シール本体部118と保持片119aとは、底面側からの高さH1,H2が同一に形成されている。このことにより、吸気通路接続部に適用されたシール部材116が圧縮状態となっても、シール本体部118における連結部119bの取付位置と、保持片119aにおける連結部119bの取付位置とに大きな差が生じることがない。このため連結部119bに大きな剪断応力が作用することがなく、連結部119bの破断が防止されるので、シール部材116の信頼性を確保することができる。
【0051】
(ニ).スロットルバルブの下流に配置された吸気異音低減部材120のメッシュ部120aは、吸気通路126内において流路断面の全部を占めるようされている。このことにより吸気異音低減効果を最大限に生じさせることができる。
【0052】
[実施の形態3]
図16に実施の形態3のスロットルボディ202の吸気通路接続部側の構成を示す。図16(A)は左側面から見た縦断面図、(B)は下流端部のみの正面図である。
【0053】
本実施の形態3では、メッシュ状の吸気異音低減部材220は、金属製のスロットルボディ202の端部202a側に一体成形にて形成されている。このように形成されたスロットルボディ202を、図17に示すごとく、プラスチック製のサージタンク206の上流端部206aにボルトにて締結することにより、吸気通路接続部210に吸気異音低減部材220を配置した構成とすることができる。
【0054】
以上説明した本実施の形態3によれば、以下の効果が得られる。
(イ).吸気異音低減部材220はスロットルボディ202の下流側にスロットルボディ202と一体成形にて形成されている。このことにより、部品点数を少なくでき、吸気通路接続部210にて吸気異音低減部材220を支持する必要が無くなり、シール部材を配置する溝の形状も簡易なものとすることができる。また、吸気異音低減部材220はシール部材とは完全に別物となり、吸気通路接続部210のシール性を低下させることはない。
【0055】
スロットルボディ202は形状的に簡易な構成であるため、吸気異音低減部材220との一体成形物を製造することは容易となる。特にダイカスト成形ならばメッシュ状の吸気異音低減部材220も容易に形成できる。
【0056】
(ロ).吸気異音低減部材220は、吸気通路226内において流路断面の全てを占めるのではなく、一部(ここでは約50%)を占めていることから、吸気抵抗の増加を十分に抑制しつつ、吸気異音低減効果を生じさせることができる。
【0057】
[その他の実施の形態]
・前記各実施の形態においては、メッシュ部としては線状材料がクロスした網状のものを挙げたが、メッシュ部は、吸気流に作用して吸気異音を低減する効果を生じれば、他の構成のものも含まれる。例えば、一方向のみに伸びた線状材料が櫛歯状に配列されているものも含まれる。
【0058】
・前記実施の形態1,2においては、サージタンク側に溝を設けてシール部材及び吸気異音低減部材を配置したが、スロットルボディ側に溝を設けることで、スロットルボディ側にシール部材及び吸気異音低減部材を配置しても良い。
【0059】
・前記実施の形態1において差込部20bは2カ所であったが、差込部の数を増加させても良く、また差込部を吸気異音低減部材20の円弧部分の全周に1つ設けても良い。前記実施の形態2においては吸気異音低減部材120の支持部120cは4カ所であったが、更に増加しても良く、また吸気異音低減部材120の全周に均等に設けても良い。
【0060】
・前記実施の形態3においては、吸気異音低減部材は流路断面の一部(約50%)を占めていたが、図18のスロットルボディ302に示すごとく、吸気異音低減部材320は、吸気通路326内において流路断面の全てを占めるようにしても良い。このことにより吸気異音低減効果を最大限に生じさせることができる。また、前記実施の形態1においても吸気異音低減部材20は吸気通路26の全面を占めるようにしても良く、また前記実施の形態2においても、吸気異音低減部材120は吸気通路126の一部を占めるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1としてのガソリンエンジンの吸気通路の部分断面図。
【図2】シール部材と吸気異音低減部材とを配置した実施の形態1のサージタンク側の上流端部の正面図。
【図3】図2の構成の分解説明図。
【図4】実施の形態1の吸気通路接続部の分解斜視図。
【図5】実施の形態1の吸気通路接続部の斜視図。
【図6】実施の形態1の吸気通路接続部の組み付け説明図。
【図7】シール部材と吸気異音低減部材とを配置した実施の形態2のサージタンク側の上流端部の正面図。
【図8】実施の形態2のサージタンク側の上流端部の正面図。
【図9】実施の形態2の吸気異音低減部材の正面図。
【図10】実施の形態2の吸気異音低減部材の斜視図。
【図11】実施の形態2のシール部材の正面図。
【図12】吸気異音低減部材を配置した実施の形態2のサージタンク側の上流端部の正面図。
【図13】実施の形態2の吸気通路接続部の分解斜視図。
【図14】実施の形態2のスロットルボディ側の端部の正面図。
【図15】実施の形態2の吸気通路接続部の組み付け説明図。
【図16】実施の形態3のスロットルボディの構成説明図。
【図17】実施の形態3の吸気通路の部分断面図。
【図18】実施の形態3の変形例におけるスロットルボディの構成説明図。
【符号の説明】
2…スロットルボディ、2a…スロットルボディ側の端部、2b…ボルト座部、2c…ボルト孔、4…スロットルバルブ、6…サージタンク、6a…サージタンク上流端部、6b…ナット取付部、6c…ナット収納部、8…インテークマニホールド、10…吸気通路接続部、12…端面、14…シール収納溝、16…シール部材、18…円弧状切欠部、18a…第1切欠部、18b…第2切欠部、20…吸気異音低減部材、20a…メッシュ部、20b…差込部、20c…第1部材、20d…第2部材、22…締め付けボルト、24…ナット、26…吸気通路、102…スロットルボディ、102a…端部、102b…締付部、102c…ボルト挿通孔、106…サージタンク、106a…サージタンク上流端部、106b…締付部、106c…ボルト挿通孔、112…端面、114…シール収納溝、114a…シール本体部収納溝、114b…補助収納溝、114c…第1連結部収納溝、114d…第2連結部収納溝、116…シール部材、118…シール本体部、119…保持部、119a…保持片、119b…連結部、120…吸気異音低減部材、120a…メッシュ部、120b…フレーム部、120c…支持部、120d…支持片、120e…連結部、126…吸気通路、202…スロットルボディ、206…サージタンク、206a…上流端部、210…吸気通路接続部、220…吸気異音低減部材、226…吸気通路、302…スロットルボディ、320…吸気異音低減部材、326… 吸気通路。

Claims (7)

  1. 内燃機関のスロットルバルブの下流に設けられた吸気通路接続部に支持されることで吸気流に作用して吸気異音を低減する吸気異音低減部材の取付構造であって、
    吸気異音低減部材とは別体に形成されたシール部材が吸気通路接続部に形成された溝内に配置されることで吸気通路接続部をシールするとともに、吸気異音低減部材は前記溝内に一部が配置されることで吸気通路接続部に支持されていることを特徴とする内燃機関の吸気異音低減部材取付構造。
  2. 請求項1記載の構成において、前記吸気異音低減部材の一部は、溝内におけるシール部材に対して吸気通路接続部の径方向に配列されていることを特徴とする内燃機関の吸気異音低減部材取付構造。
  3. 請求項2記載の構成において、前記吸気異音低減部材の一部は、溝に対する差込部として形成され、該差込部はシール部材と溝の内壁との間に配置されていることを特徴とする内燃機関の吸気異音低減部材取付構造。
  4. 請求項1記載の構成において、前記吸気異音低減部材の一部は、溝内におけるシール部材に対して吸気通路接続部の軸方向に配列されていることを特徴とする内燃機関の吸気異音低減部材取付構造。
  5. 請求項4記載の構成において、シール部材には、吸気通路接続部におけるシール機能を果たすシール本体部から突出して設けられて、前記吸気異音低減部材の一部を吸気通路接続部の軸方向へ押圧することで、吸気異音低減部材を保持する保持部が形成されていることを特徴とする内燃機関の吸気異音低減部材取付構造。
  6. 請求項5記載の構成において、溝の底部には、シール本体部が着座するシール部材座部と、前記吸気異音低減部材の一部が着座する吸気異音低減部材座部とが設けられるとともに、シール部材座部と吸気異音低減部材座部とは吸気通路接続部の軸方向において同一高さに形成されていることを特徴とする内燃機関の吸気異音低減部材取付構造。
  7. 請求項5または6記載の構成において、シール部材のシール本体部と保持部とは、溝の底部側からの高さは同一に形成されていることを特徴とする内燃機関の吸気異音低減部材取付構造。
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