JP3726278B2 - 廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣の溶融処理設備 - Google Patents

廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣の溶融処理設備 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣の溶融処理設備に関する。都市ごみ、下水処理汚泥、産業廃棄物等、各種の廃棄物を焼却処理すると、焼却炉に残る焼却灰や焼却炉の排ガス処理系で捕捉される焼却飛灰等の焼却残渣が発生する。また上記のような廃棄物を熱分解処理すると、熱分解残渣が発生する。これらの焼却残渣又は熱分解残渣を減容化及び安定化する場合、これらを必要に応じて乾燥及び粉砕した後、溶融処理する。本発明はかかる溶融処理に用いる設備の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような溶融処理設備として、篩と、該篩の下流側に接続された貯留ホッパと、該貯留ホッパの出口に取付けられたロータリバルブと、該ロータリバルブの直下に接続された計量器と、該計量器に取付けられた重量検出センサと、該重量検出センサに接続された演算制御装置と、該計量器の出口を臨んでその直下に配置されたコンベアと、該コンベアの下流側に接続された溶融炉とを備えるものが提案されている(特開平8−257533)。この溶融処理設備は、焼却灰を篩で篩上に残る粗大物と篩を通過する通過物とに篩分けし、篩分けした通過物を貯留ホッパで貯留し、貯留した通過物をその開閉が重量検出センサによる検出値に基づいて演算制御装置から発せられる信号により制御されるロータリバルブを介して計量器へ投入し、計量器で一定量の通過物を計量した後、計量した一定量の通過物をコンベア上へ自重落下させ、自重落下させた通過物をコンベアで搬送し、搬送した通過物を溶融炉へ投入して溶融処理するというものである。ところが、かかる従来の溶融処理設備には、溶融炉がバーナ炉である場合、コンベアで搬送しそして溶融炉の投入口から投入した焼却灰の篩通過物と該溶融炉に取付けたバーナの火炎とが充分に接触せず、焼却灰の篩通過物を安定して且つ完全に溶融処理するのが難しいという欠点がある。
【0003】
そこで従来、溶融炉としてバーナ炉を用いる溶融処理設備として、貯留ホッパと、該貯留ホッパの出口に取付けられたロータリバルブと、該ロータリバルブに接続された搬送管と、該搬送管の出口に接続された酸素バーナと、該酸素バーナが取付けられた溶融炉とを備えるものが提案されている(特開平8−312938)。この溶融処理設備は、焼却飛灰を貯留ホッパで貯留し、貯留した焼却飛灰をロータリバルブで切り出しし、切り出しした焼却飛灰を搬送管を介して気体搬送し、気体搬送した焼却飛灰を酸素バーナの火炎中へ供給して溶融するというものである。ところが、かかる従来の粉体溶融処理設備には、気体搬送した焼却飛灰を酸素バーナの火炎中へ供給するため、焼却飛灰と酸素バーナの火炎との接触が図られるという利点があるものの、実際のところ、貯留ホッパから搬送管へのロータリバルブによる焼却飛灰の切り出しが不安定であるため、結果として焼却飛灰を安定して且つ完全に溶融処理するのが難しいという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、従来の溶融処理設備では、廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣を安定して且つ完全に溶融処理することができない点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する本発明は、篩と、該篩の下流側に接続された第1貯留ホッパと、該第1貯留ホッパの出口に取付けられたフィーダと、該フィーダの出口に接続された搬送管と、該搬送管の出口に接続された酸素濃度90容量%以上のガスを支燃ガスとするバーナと、該バーナが取付けられた溶融炉とを備えており、また該第1貯留ホッパに第3開閉弁を介して接続された第3貯留ホッパと、該搬送管に取付けられた圧力検出センサと、該圧力検出センサに接続された演算制御装置とを備えていて、廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣を篩で塊状物と粉状物とに篩分けし、篩分けした粉状物を第1貯留ホッパで貯留し、貯留した粉状物を気体加圧下にフィーダで定量切り出しし、定量切り出しした粉状物を搬送管を介して気体搬送し、気体搬送した粉状物をバーナの火炎中へ供給して溶融するとき、圧力検出センサで搬送管内の圧力を検出し、その検出値に基づき演算制御装置を介して第3開閉弁を開き、第3貯留ホッパに貯留しておいたガラスカレットの粉状物を第1貯留ホッパへ投入するようにして成ることを特徴とする廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣の溶融処理設備に係る。
また本発明は、篩と、該篩の下流側に接続された第1貯留ホッパと、該第1貯留ホッパの出口に第1開閉弁を介して接続された中間ホッパと、該中間ホッパの出口に第2開閉弁を介して接続された第2貯留ホッパと、該第2貯留ホッパの出口に取付けられたフィーダと、該フィーダの出口に接続された搬送管と、該搬送管の出口に接続された酸素濃度90容量%以上のガスを支燃ガスとするバーナと、該バーナが取付けられた溶融炉とを備えており、また該第1貯留ホッパ及び/又は該第2貯留ホッパに第3開閉弁を介して接続された第3貯留ホッパと、該搬送管に取付けられた圧力検出センサと、該圧力検出センサに接続された演算制御装置とを備えていて、廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣を篩で塊状物と粉状物とに篩分けし、篩分けした粉状物を第1貯留ホッパで貯留し、貯留した粉状物の一部を中間ホッパを介して第2貯留ホッパへ間欠的に投入し、投入した粉状物を第2貯留ホッパで一時的に貯留し、一時的に貯留した粉状物を気体加圧下にフィーダで定量切り出しし、定量切り出しした粉状物を搬送管を介して気体搬送し、気体搬送した粉状物をバーナの火炎中へ供給して溶融するとき、圧力検出センサで搬送管内の圧力を検出し、その検出値に基づき演算制御装置を介して第3開閉弁を開き、第3貯留ホッパに貯留しておいたガラスカレットの粉状物を第1貯留ホッパ及び/又は第2貯留ホッパへ投入するようにして成ることを特徴とする廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣の溶融処理設備に係る。
【0006】
本発明に係る溶融処理設備は、篩と、該篩の下流側に接続された第1貯留ホッパと、該第1貯留ホッパの出口に取付けられたフィーダと、該フィーダの出口に接続された搬送管と、該搬送管の出口に接続されたバーナと、該バーナが取付けられた溶融炉(バーナ炉)とを備えており、また該第1貯留ホッパに第3開閉弁を介して接続された第3貯留ホッパと、該搬送管に取付けられた圧力検出センサと、該圧力検出センサに接続された演算制御装置とを備えている。篩は廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣を塊状物と粉状物とに篩分けするためのものであり、本発明では篩を通過した粉状物だけを溶融処理に供するが、篩上に残った塊状物は粉砕した後に再度篩分けすることができる。第1貯留ホッパは篩分けした粉状物を貯留しておくためのものである。
【0007】
フィーダは貯留しておいた粉状物を定量切り出しするためのものであるが、本発明ではかかる定量切り出しを気体加圧下に行なう。定量切り出しした粉状物を搬送管を介して気体搬送するに足る気体加圧下で定量切り出しするのである。搬送管は定量切り出しした粉状物をバーナへ気体搬送するためのものである。バーナは酸素濃度90容量%以上のガスを支燃ガスとするもので、気体搬送した粉状物をその火炎中に供給して溶融するものである。溶融炉はバーナを取付けたもので、少なくとも発生する排ガスの排気口及び生成する溶融物の排出口を有するものである。
【0008】
本発明に係る他の溶融処理設備は、篩と、該篩の下流側に接続された第1貯留ホッパと、該第1貯留ホッパの出口に第1開閉弁を介して接続された中間ホッパと、該中間ホッパの出口に第2開閉弁を介して接続された第2貯留ホッパと、該第2貯留ホッパの出口に取付けられたフィーダと、該フィーダの出口に接続された搬送管と、該搬送管の出口に接続されたバーナと、該バーナが取付けられた溶融炉(バーナ炉)とを備えており、また該第1貯留ホッパ及び/又は該第2貯留ホッパに第3開閉弁を介して接続された第3貯留ホッパと、該搬送管に取付けられた圧力検出センサと、該圧力検出センサに接続された演算制御装置とを備えている。篩は廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣を塊状物と粉状物とに篩分けするためのものであり、本発明では篩を通過した粉状物だけを溶融処理に供するが、篩上に残った塊状物は粉砕した後に再度篩分けすることができる。第1貯留ホッパは篩分けした粉状物を貯留しておくためのものである。
【0009】
第1開閉弁及び第2開閉弁は双方の間に密閉された中間ホッパを形成するためのものであり、中間ホッパは第1貯留ホッパに貯留しておいた粉状物を第2貯留ホッパへ間欠的に投入するためのものである。第1開閉弁を開き、第1貯留ホッパに貯留しておいた粉状物の一部を中間ホッパへ投入し、第1開閉弁を閉じた後、第2開閉弁を開き、中間ホッパ内の粉状物を第2貯留ホッパへ投入し、第2開閉弁を閉じるという操作を繰り返して、第1貯留ホッパに貯留しておいた粉状物の一部を第2貯留ホッパへ間欠的に投入する。第2貯留ホッパは中間ホッパを介して間欠的に投入した粉状物を一時的に貯留しておくためのものである。第2貯留ホッパの出口に取付けたフィーダで粉状物をより安定且つ確実に定量切り出しするためには、第2貯留ホッパに常時ほぼ一定量の粉状物を貯留しておくことが重要であり、このため第2貯留ホッパには、定量切り出しした粉状物に見合う量の粉状物を上記のように第1貯留ホッパから中間ホッパを介して間欠的に投入し、補充する。
【0010】
フィーダは第2貯留ホッパに一時的に貯留しておいた粉状物を定量切り出しするためのものであるが、本発明ではかかる定量切り出しを気体加圧下に行なう。定量切り出しした粉状物を搬送管を介して気体搬送するに足る気体加圧下で定量切り出しするのである。搬送管は定量切り出しした粉状物をバーナへ気体搬送するためのものである。バーナは酸素濃度90容量%以上のガスを支燃ガスとするもので、気体搬送した粉状物をその火炎中に供給して溶融するものである。溶融炉はバーナを取付けたもので、少なくとも発生する排ガスの排気口及び生成する溶融物の排出口を有するものである。
【0011】
第2貯留ホッパは重量検出センサを取付け、該重量検出センサを演算制御装置に接続し、該演算制御装置の出力側を第1開閉弁及び第2開閉弁へ接続するのが好ましい。重量検出センサで第2貯留ホッパの重量を検出し、その検出値が予め演算制御装置に設定しておいた基準値よりも小さくなったときに該演算制御装置から発せられる信号により、第1開閉弁及び第2開閉弁を双方が同時に開くことのないように交互に開閉して、第1貯留ホッパに貯留しておいた粉状物の一部を中間ホッパを介して第2貯留ホッパへ間欠的に投入し、第2貯留ホッパに常時ほぼ一定量の粉状物を自動的に貯留し続けることができるからである。
【0012】
フィーダは、気体加圧下に粉状物を定量切り出しできるものであれば、特にその種類に制限はないが、ブロー機構を有するテーブルフィーダを用いるのが好ましい。かかるテーブルフィーダは、周縁部に複数の計量ますが形成された垂直軸回りに回転する計量ロータと、該計量ロータの上部で同じ垂直軸回りに回転する撹拌翼と、該計量ロータの上面に摺接して出口を臨む位置に設けられたすり切りカッタと、出口と連通する位置の計量ますにブロー気体を吹き込むブロー機構とを備えている。出口と連通する位置に回転してきた計量ますから粉状物を自重落下させる一般的なテーブルフィーダの構造は例えば特開昭53−83262号公報に記載されているが、本発明で用いるブロー機構を有するテーブルフィーダは、出口と連通する位置に回転してきた計量ますにブロー気体を吹き込んで粉状物を強制的に吹き出させるようになっている。
【0013】
第2貯留ホッパを備えない溶融処理設備の場合は第1貯留ホッパに、また第2貯留ホッパを備える溶融処理設備の場合は第1貯留ホッパ及び/又は第2貯留ホッパに、第3開閉弁を介して第3貯留ホッパを接続し、該第3貯留ホッパにガラスカレットの粉状物を貯留しておくと共に、搬送管には圧力検出センサを取付け、該圧力検出センサを演算制御装置に接続し、該演算制御装置の出力側を第3開閉弁へ接続する。圧力検出センサで搬送管内の圧力を検出し、その検出値が予め演算制御装置に設定しておいた基準値よりも高くなったときに該演算制御装置から発せられる信号により、第3開閉弁を開いて第3貯留ホッパからガラスカレットの粉状物を第1貯留ホッパ及び/又は第2貯留ホッパへ投入し、投入したガラスカレットの粉状物を廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣の粉状物と共にフィーダで定量切り出しして、搬送管内の圧力を高める原因となっている付着物乃至堆積物を取り除くことができるからである。
【0014】
バーナは、中心部から外周部に向かい、燃料用ノズル、一次支燃ガス用ノズル、被溶融物である粉状物とその搬送気体との固気混合物用ノズル及び二次支燃ガス用ノズルがこの順で同心円状に配列されたバーナノズルを備えるものが好ましく、その火炎が下向きに形成されるように溶融炉へ取付けるのが好ましい。被溶融物である粉状物をバーナの火炎中へ確実に供給することができるからである。かかるバーナ及びその溶融炉への取付けは例えば特開平8−312938号公報に記載されている。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る溶融処理設備を一部省略して略示する部分図である。篩11の出口に開閉弁12を介して第1貯留ホッパ13が接続されている。第1貯留ホッパ13の出口には上下に開閉弁14,15を有する容器16から成るフィーダ17が接続されており、フィーダ17の出口に搬送管18が接続されている。搬送管18の出口はバーナ19の固気混合物用ノズルに接続されている。バーナ19は、中心部から外周部に向かい、燃料ノズル、一次支燃ガス用ノズル、固気混合物用ノズル及び二次支燃ガス用ノズルが同心円状に配列されたバーナノズルを備え、一次支燃ガス及び二次支燃ガスとして酸素濃度90容量%以上のガスを用いるもので、その火炎が下向きに形成されるよう溶融炉20に取付けられている。容器16には開閉弁21を介してブロー気体を吹き込むようになっており、搬送管18には開閉弁22を介して搬送用補助気体を吹き込むようになっている。開閉弁14,15,21,22は制御装置23に接続されており、その開閉が制御装置23から発せられる信号により制御されている。
【0016】
廃棄物の焼却残渣を篩11で塊状物と粉状物とに篩分けする。篩上に残った塊状物は粉砕後に再度篩分けし、篩11を通過した粉状物を開閉弁12を開いて第1貯留ホッパ13に貯留して、開閉弁12を閉じる。貯留した粉状物の一部を開閉弁14を開いて容器16へ自重落下させ、開閉弁14を閉じた後、開閉弁15を開くと共に開閉弁21を開いて容器16内へブロー気体を吹き込むと、容器16内の粉状物はブロー気体及び搬送用補助気体により搬送管18内を気体搬送され、バーナ19の固気混合物用ノズルに至り、バーナ19の下向きで燃焼する火炎中に供給されて、溶融処理される。図1では第1貯留ホッパ13に第3開閉弁を介して接続された第3貯留ホッパ、搬送管18に取付けられた圧力検出センサ及び圧力検出センサに接続された演算制御装置の図示を省略したが、これらの構成及び作用は、後述する図2の溶融処理設備において第2貯留ホッパ37に第3開閉弁38を介して接続された第3貯留ホッパ39、搬送管48に取付けられた圧力検出センサ54及び圧力検出センサ54に接続された演算制御装置55と同様になっている。
【0017】
図2は本発明に係る他の溶融処理設備を一部省略して略示する部分図である。ここでは搬送管48の出口に接続されたバーナ及び該バーナが取付けられた溶融炉の図示を省略したが、これらは図1の場合と同様になっている。篩31の出口に開閉弁32を介して第1貯留ホッパ33が接続されている。第1貯留ホッパ33の出口には第1開閉弁34を介して中間ホッパ35が接続されており、中間ホッパ35の出口に第2開閉弁36を介して第2貯留ホッパ37が接続されている。第2貯留ホッパ37の上部には第3開閉弁38を介して第3貯留ホッパ39が接続されており、第3貯留ホッパ39にはガラスカレットの粉状物が貯留されていて、第2貯留ホッパ37の出口にブロー機構を有するテーブルフィーダ40が取付けられている。
【0018】
図3はテーブルフィーダ40を略示する拡大平面図、図4はテーブルフィーダ40を略示する拡大縦断面図である。テーブルフィーダ40は、有底円筒状の容器41と、周縁部に複数の計量ます42が放射状に形成された垂直軸回りに回転する計量ロータ43と、計量ロータ43の上部で同じ垂直軸回りに回転する回転翼44と、計量ロータ43の一部上面に摺接して出口45を臨む位置に設けられたすり切りカッタ46と、出口45と連通する位置に回転してきた計量ます42にブロー気体を吹き込むブロー機構47とを備えている。
【0019】
ブロー機構47を有するテーブルフィーダ40の出口45には搬送管48が接続されており、搬送管48の出口に図示しないバーナが取付けられている。第1貯留ホッパ33、中間ホッパ35及び第2貯留ホッパ37の上部には均圧弁49,50,51が接続されており、均圧弁49,50,51は排気弁52に接続されていて、上記各ホッパ内が異常高圧にならないようになっている。第2貯留ホッパ37はロードセル52で受けられており、ロードセル52は演算制御装置53に接続されていて、演算制御装置53の出力側は第1開閉弁34及び第2開閉弁36に接続されている。搬送管48内には圧力検出センサ54が挿入されており、圧力検出センサ54は演算制御装置55に接続されていて、演算制御装置55の出力側は第3開閉弁38に接続されている。
【0020】
廃棄物の熱分解残渣を篩31で塊状物と粉状物とに篩分けする。篩上に残った塊状物は粉砕後に再度篩分けし、篩31を通過した粉状物を開閉弁32を開いて第1貯留ホッパ33に貯留して、開閉弁32を閉じる。貯留した粉状物の一部を第1開閉弁34を開いて中間ホッパ35へ自重落下させ、第1開閉弁34を閉じた後、第2開閉弁36を開いて中間ホッパ35内の粉状物を第2貯留ホッパ37へ自重落下させて、第2開閉弁36を閉じる。ロードセル52で第2貯留ホッパ37の重量を検出し、その検出値が予め演算制御装置53に設定しておいた基準値よりも小さいときは演算制御装置53から発せられる信号により、第1開閉弁34及び第2開閉弁36を上記のように双方が同時に開くことのないよう交互に開閉して、第1貯留ホッパ33に貯留しておいた粉状物の一部を中間ホッパ35を介して第2貯留ホッパ37へ間欠的に自重落下させ、第2貯留ホッパ37に常時ほぼ一定量の粉状物を自動的に貯留し続ける。
【0021】
第2貯留ホッパ37に一時的に貯留した粉状物はブロー機構47を有するテーブルフィーダ40で定量切り出しする。この定量切り出しは、出口45と連通する位置に回転してきた計量ます42内へブロー気体を吹き込み、計量ます42内の粉状物を出口45から搬送管48へ吹き出すことにより行なう。吹き出した粉状物はブロー気体及び搬送用補助気体により搬送管48内を気体搬送され、図示しないバーナの固気混合物用ノズルに至り、該バーナの下向きで燃焼する火炎中に供給されて、溶融処理される。何らかの原因で粉状物の一部が搬送管48内に付着したり或は堆積して搬送管48内の圧力が高くなると、これを圧力検出センサ54で検出し、演算制御装置55を介して第3開閉弁38を開き、第3貯留ホッパ39に貯留しておいたガラスカレットの粉状物を第2貯留ホッパ37へ投入して、テーブルフィーダ40を介して搬送管48内へ供給し、そのような付着物或は堆積物を取り除く。
【0022】
【発明の効果】
既に明らかなように、以上説明した本発明には、廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣を安定して且つ完全に溶融処理することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る溶融処理設備を一部省略して略示する部分図。
【図2】 本発明に係る他の溶融処理設備を一部省略して略示する部分図。
【図3】 図2の溶融処理設備におけるテーブルフィーダを略示する拡大平面図。
【図4】 図2の溶融処理設備におけるテーブルフィーダを略示する拡大縦断面図。
【符号の説明】
11,31・・・篩、13,33・・・第1貯留ホッパ、17・・・フィーダ、18,48・・・搬送管、19・・・バーナ、20・・・溶融炉、34・・・第1開閉弁、35・・・中間ホッパ、36・・・第2開閉弁、37・・・第2貯留ホッパ、38・・・第3開閉弁、39・・・第3貯留ホッパ、40・・・テーブルフィーダ、52・・・ロードセル、53,55・・・演算制御装置、54・・・圧力検出センサ

Claims (4)

  1. 篩と、該篩の下流側に接続された第1貯留ホッパと、該第1貯留ホッパの出口に取付けられたフィーダと、該フィーダの出口に接続された搬送管と、該搬送管の出口に接続された酸素濃度90容量%以上のガスを支燃ガスとするバーナと、該バーナが取付けられた溶融炉とを備えており、また該第1貯留ホッパに第3開閉弁を介して接続された第3貯留ホッパと、該搬送管に取付けられた圧力検出センサと、該圧力検出センサに接続された演算制御装置とを備えていて、廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣を篩で塊状物と粉状物とに篩分けし、篩分けした粉状物を第1貯留ホッパで貯留し、貯留した粉状物を気体加圧下にフィーダで定量切り出しし、定量切り出しした粉状物を搬送管を介して気体搬送し、気体搬送した粉状物をバーナの火炎中へ供給して溶融するとき、圧力検出センサで搬送管内の圧力を検出し、その検出値に基づき演算制御装置を介して第3開閉弁を開き、第3貯留ホッパに貯留しておいたガラスカレットの粉状物を第1貯留ホッパへ投入するようにして成ることを特徴とする廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣の溶融処理設備。
  2. 篩と、該篩の下流側に接続された第1貯留ホッパと、該第1貯留ホッパの出口に第1開閉弁を介して接続された中間ホッパと、該中間ホッパの出口に第2開閉弁を介して接続された第2貯留ホッパと、該第2貯留ホッパの出口に取付けられたフィーダと、該フィーダの出口に接続された搬送管と、該搬送管の出口に接続された酸素濃度90容量%以上のガスを支燃ガスとするバーナと、該バーナが取付けられた溶融炉とを備えており、また該第1貯留ホッパ及び/又は該第2貯留ホッパに第3開閉弁を介して接続された第3貯留ホッパと、該搬送管に取付けられた圧力検出センサと、該圧力検出センサに接続された演算制御装置とを備えていて、廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣を篩で塊状物と粉状物とに篩分けし、篩分けした粉状物を第1貯留ホッパで貯留し、貯留した粉状物の一部を中間ホッパを介して第2貯留ホッパへ間欠的に投入し、投入した粉状物を第2貯留ホッパで一時的に貯留し、一時的に貯留した粉状物を気体加圧下にフィーダで定量切り出しし、定量切り出しした粉状物を搬送管を介して気体搬送し、気体搬送した粉状物をバーナの火炎中へ供給して溶融するとき、圧力検出センサで搬送管内の圧力を検出し、その検出値に基づき演算制御装置を介して第3開閉弁を開き、第3貯留ホッパに貯留しておいたガラスカレットの粉状物を第1貯留ホッパ及び/又は第2貯留ホッパへ投入するようにして成ることを特徴とする廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣の溶融処理設備。
  3. 更に第2貯留ホッパに取付けられた重量検出センサと、該重量検出センサに接続された演算制御装置とを備え、重量検出センサで第2貯留ホッパの重量を検出し、その検出値に基づき演算制御装置を介して第1開閉弁及び第2開閉弁を双方が同時に開くことのないように交互に開閉して、第1貯留ホッパに貯留した粉状物の一部を中間ホッパを介して第2貯留ホッパへ間欠的に投入するようにした請求項2記載の廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣の溶融処理設備。
  4. フィーダが、周縁部に複数の計量ますが形成された垂直軸回りに回転する計量ロータと、該計量ロータの上部で同じ垂直軸回りに回転する撹拌翼と、該計量ロータの上面に摺接して出口を臨む位置に設けられたすり切りカッタと、出口と連通する位置の計量ますに加圧気体を吹き込むブロー機構とを備えるテーブルフィーダである請求項1、2又は3記載の廃棄物の焼却残渣又は熱分解残渣の溶融処理設備。
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