JP2004113862A - 飛灰または飛灰含有焼却灰の溶融方法 - Google Patents

飛灰または飛灰含有焼却灰の溶融方法 Download PDF

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福岡 勝美
Tsuneo Iwamizu
岩水 恒夫
Yoshitaka Sato
佐藤 芳隆
Mitsuo Yamada
山田 三男
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Abstract

【課題】焼却灰等が溶融炉内に蓄積したり、未溶融のまま溶融炉外に排出されたりするのを防止することにある。
【解決手段】加熱手段(バーナ)7cを有する溶融炉7内で焼却灰等を溶融する溶融方法であって、焼却灰等に対して、テルミット剤が2〜25重量%、ベントナイトが5〜50重量%となるように、これらのテルミット剤およびベントナイトを焼却灰等に混在させた後に、このテルミット剤およびベントナイトを含有する焼却灰等を溶融炉7に投入して溶融するように構成している。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飛灰または飛灰含有焼却灰をテルミット反応を利用して溶融処理する飛灰または飛灰含有焼却灰の溶融方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
都市ごみ等の一般廃棄物や産業廃棄物は、これまで埋立処理されていたものでも、埋立地の枯渇や環境破壊等の問題から、次第に焼却処理されるようになってきている。しかし、焼却処理を行った場合でも、その処理生成物である焼却灰や、排ガスから捕集される飛灰に、重金属類やダイオキシン類等の含れる率が高いため、これらをそのまま埋立処理するには問題がある。
【0003】
このため、近年、飛灰または飛灰含有焼却灰を溶融炉に投入し、高温雰囲気下等において溶融状態になるまで加熱することにより、ダイオキシン類等の有害物質の無害化を図るとともに、焼却灰等の減容化を図る各種の溶融方法が開発されている。
【0004】
この溶融方法を実施するものとしては、例えば化石燃料の燃焼による熱を利用したものとして表面溶融炉がある。この表面溶融炉は、バーナによる直火で、飛灰または飛灰含有焼却灰の表面部を加熱して、その表面部から溶融させようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の溶融方法においては、飛灰または飛灰含有焼却灰として種々の融点のものを溶融することになるため、例えば上記表面溶融炉を用いた場合には溶融炉内に供給された焼却灰等のうち表面部における融点の低いものが先に溶融して排出口から流出することになる。このため、融点の高い未溶融の焼却灰等が溶融スラグに巻き込まれて溶融炉外に流出されるおそれがある。
また、溶融炉の底部に供給された焼却灰等については、その上方からの加熱によって焼結化し、バーナの直火によっては容易に溶融し得ないものとなって、溶融炉内に蓄積されるおそれがある。
【0006】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、飛灰または飛灰含有焼却灰が溶融炉内に蓄積したり、未溶融のまま溶融炉外に排出されたりするのを防止することのできる飛灰または飛灰含有焼却灰の溶融方法を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、加熱手段を有する溶融炉内で飛灰または飛灰含有焼却灰を溶融する飛灰または飛灰含有焼却灰の溶融方法であって、上記飛灰または飛灰含有焼却灰に対して、テルミット剤が2〜25重量%、ベントナイトが5〜50重量%となるように、これらのテルミット剤およびベントナイトを上記飛灰または飛灰含有焼却灰に混在させた後に、このテルミット剤およびベントナイトを含有する飛灰または飛灰含有焼却灰を上記溶融炉に投入して溶融することを特徴としている。
【0008】
なお、テルミット剤とは、粉末状の酸化鉄と、粉末状のアルミニウムとを一定の割合(酸化鉄とアルミニウムとのモル比が1:2となる割合)で混合したものであり、一定の高温(約1100℃)に加熱することにより、酸化鉄の還元反応等によるテルミット反応によって大量の熱を発するものである。
【0009】
また、ベントナイトとは、石英粗面岩及び同質凝灰石等が主としてアルカリ性の熱水作用や風化作用の結果生成されたモンモリロナイト鉱物を70%以上含有し、水中で著しく膨潤する粘土鉱物である。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記テルミット剤は、酸化鉄成分とアルミニウム成分とのモル比が1:2となるように配合された粉末状の酸化鉄含有廃棄物と粉末状のアルミニウム含有廃棄物とによって構成し、複数の可燃性の袋に封入した状態で、上記飛灰または飛灰含有焼却灰に混在させることを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の発明において、上記各袋に封入するテルミット剤の量は、10〜400gであることを特徴としている。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、上記ベントナイトは、二酸化ケイ素を75重量%以上含有し、粒状に形成されていることを特徴としている。
【0013】
上記請求項1〜4に記載の発明においては、溶融炉内に供給された飛灰または飛灰含有焼却灰等が加熱手段によって加熱されて約1100℃になると、当該飛灰または飛灰含有焼却灰内に混在するテルミット剤が反応を開始して大量の熱を発し、これにより生じた1300℃〜1500℃の高温雰囲気下において、飛灰または飛灰含有焼却灰が溶融することになる。
【0014】
この場合、テルミット剤が飛灰または飛灰含有焼却灰に対して2〜25重量%混在していることから、溶融炉内に供給された飛灰または飛灰含有焼却灰が全体的に溶融を開始することになる。
【0015】
一方、ベントナイトが飛灰または飛灰含有焼却灰に対して5〜50重量%混在していることから、飛灰または飛灰含有焼却灰の融点が全体的に低下し、上記テルミット剤の反応熱によって、飛灰または飛灰含有焼却灰を確実に溶融することができる。
【0016】
したがって、テルミット剤およびベントナイトを混在させることによる相乗作用により、飛灰または飛灰含有焼却灰が焼結化して溶融炉内に蓄積されたり、飛灰または飛灰含有焼却灰のうちの未溶融のものが先に溶融した溶融スラグとともに溶融炉外に流出したりするのを防止することができる。
【0017】
なお、飛灰または飛灰含有焼却灰に対するテルミット剤の添加割合を2〜25重量%としたのは、2重量%未満であると、飛灰または飛灰含有焼却灰を十分に溶融することが困難になるからであり、25重量%を超えると、テルミット反応温度が高くなりすぎて、溶融炉の内壁を傷めることになるからである。
【0018】
また、飛灰または飛灰含有焼却灰に対するベントナイトの添加割合を5〜50重量%としたのは、5重量%未満であると、飛灰または飛灰含有焼却灰の融点を全体的に十分に下げることが困難になるからであり、50重量%を超えて添加しても飛灰または飛灰含有焼却灰の融点をそれ以上低下させる効果がほとんど得られない上に、スラグの増加をきたすことになるからである。
【0019】
請求項2に記載の発明においては、酸化鉄成分が1モル、アルミニウム成分が2モルとなるように配合されたテルミット剤を用いているので、テルミット反応として、次の式(1)および(2)の反応が生じる。
Fe2 3 +2Al=2Fe+Al2 3 +829kJ … (1)
2Fe+3/2O2 =Fe2 3 +823kJ    … (2)
すなわち、酸化鉄1モルと、アルミニウム2モルから、829kJ及び823kJの反応熱を得ることができる。
【0020】
また、上記テルミット剤を袋に封入しているので、テルミット反応が確実に発生し得るまとまった量のテルミット剤を飛灰または飛灰含有焼却灰内に散在させることができる。
したがって、飛灰または飛灰含有焼却灰の全体を効率よく、かつ確実に溶融することができる。
【0021】
さらに、酸化鉄の原料として酸化鉄含有廃棄物を用い、かつアルミニウムの原料としてアルミニウム含有廃棄物を用いているので、これらの廃棄物を、熱源として有効に利用した上で廃棄処分することができるという優れた効果がある。
【0022】
請求項3に記載の発明においては、袋内へのテルミット剤の封入量を10〜400gに設定しているので、各袋ごとにテルミット反応を確実に発生させることができる。
また、テルミット剤の封入量を10〜400gとしたのは、10g未満であると、テルミット反応が不安定になるおそれがあり、400g超ではテルミット反応が激しくなって局部的に高温になり過ぎる部分が生じ、溶融炉の内壁に悪影響を及ぼすおそれがあるからである。
【0023】
請求項4に記載の発明においては、ベントナイトとして二酸化珪素を75重量%以上含有したものを用いているので、飛灰または飛灰含有焼却灰の融点を効率よく低下させることができる。また、ベントナイトとして粒状に形成したものを用いているので、飛灰または飛灰含有焼却灰に混在させる際や、溶融炉内等において、ベントナイトが粉塵となって舞い上がるのを防止することができる。
【0024】
なお、ベントナイトとしては、その粒径が3mm以下のものを主成分とするもで構成することが好ましく、さらには粒径が0.5〜3mmのものを主成分とするもので構成することがより好ましい。
なお、粒径を0.5〜3mmとしたのは、0.5mm未満であると、ベントナイトが粉塵となって舞い上がるおそれがあるからであり、粒径が3mmを超えると、ベントナイトによる飛灰または飛灰含有焼却灰の融点の低減効果が低下するからである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態としての飛灰または飛灰含有焼却灰の溶融方法について、その方法の実施に直接使用するテルミット式溶融設備とともに、図面を参照しながら説明する。
【0026】
テルミット式溶融設備は、図1に示すように、計量手段1と、袋詰装置2と、制御手段3と、灰分ホッパ4と、搬送コンベヤ5と、投入コンベヤ6と、溶融炉7と、ベントナイトホッパ8とを備えた構成になっている。
【0027】
計量手段1は、飛灰または飛灰含有焼却灰(以下この発明の実施の形態において「焼却灰等」という)およびベントナイトを溶融炉7に搬送する途中に設置されたものであって、溶融炉7に投入する焼却灰等およびベントナイトの重量を計量するようになっている。
【0028】
この計量手段1は、計量コンベヤ11と、この計量コンベヤ11を下から支えるロードセル(荷重変換器)12とを備えた構成になっている。計量コンベヤ11は、円筒状のハウジング11aと、搬送用のスクリュ11bと、このスクリュ11bを回転駆動する電動モータ11cとを備えている。ハウジング11aには、基端側に投入口11dが設けられ、先端側に搬出口11eが設けられている。電動モータ11cは、その起動および停止が制御手段3によって制御されるようになっている。
【0029】
ロードセル12は、例えばひずみ量を電気的な信号に変換する方式のもので構成されており、この信号を制御手段3で検出することにより、計量コンベヤ11の全体の重量を検出するようになっている。
【0030】
すなわち、ハウジング11a内のデッドスペースに焼却灰等およびベントナイトが充填された状態を前提とし、スクリュー11bで焼却灰等およびベントナイトを搬送されている状態の計量コンベヤ11の全重量をロードセル12で測定し、この重量からスクリュー11b部に焼却灰等およびベントナイトがない状態の計量コンベヤ11の全重量を差し引くことにより、計量コンベヤ11が搬送している焼却灰等およびベントナイトの重量を検出し、さらにスクリュー11bの回転数を加味することにより、焼却灰等およびベントナイトの供給量(単位時間当たりの供給重量)を算出できるようになっている。ただし、この計算は、制御手段3によってなされることになる。
【0031】
なお、図1においては、2つのロードセル12で計量コンベヤ11を下から支えるように構成したが、直線上にない3つのロードセル12によって計量コンベヤ11を下から支えるように構成してもよい。
【0032】
上記焼却灰等は、一般廃棄物や産業廃棄物を焼却処理した後に生じたものである。この焼却灰等は、粉砕、乾燥、磁選による鉄分等の磁性物の排除、篩い分けによる粗大物の排除等の前処理がなされた後のものが灰分ホッパ4内に投入されて一時的に蓄えられるようになっている。
【0033】
灰分ホッパ4は、その底部に設けられたロータリーバルブ等の排出計量手段41によって、内部に蓄えられた焼却灰等を古いものから順に外部に排出するようになっている。排出計量手段41は、その回転数等が制御手段3によって制御されるようになっており、これにより焼却灰等の排出量が調整されるようになっている。
【0034】
排出計量手段41から排出された焼却灰等は、フライトコンベヤ、スクレーパコンベヤ、エンマッセコンベヤ、ディスクコンベヤ、バケットコンベヤ、ケースコンベヤ、スクリューコンベヤ、ベルトコンベヤ等の搬送コンベヤ(搬送手段)5によって計量手段1の投入口11dまで搬送されるようになっている。
【0035】
一方、ベントナイトは、石英粗面岩及び同質凝灰石等が主としてアルカリ性の熱水作用や風化作用の結果生成されたモンモリロナイト鉱物を70%以上含有し、水中で著しく膨潤する粘土鉱物であり、この実施の形態では新潟県で産出された下記表1の成分のものが用いられている。
【0036】
【表1】
Figure 2004113862
【0037】
このベントナイトは、二酸化珪素(SiO2 )が75重量%以上で、主として3mm以下の粒径に造粒されたものがベントナイトホッパ8内に投入されて一時的に蓄えられた後、当該ベントナイトホッパ8の底部に設けられたロータリーバルブ等の排出計量手段81を介して搬送コンベヤ5に供給されるようになっている。
【0038】
排出計量手段81は、その回転数等が制御手段3によって制御されるようになっており、これによりベントナイトの搬送コンベヤ5への供給量が焼却灰等に対して所定の割合となるように調整されるようになっている。この場合、ベントナイトの供給量は、排出計量手段41からの焼却灰等の供給量に対して5〜50重量%の範囲にすることが好ましい。
【0039】
搬送コンベヤ5は、その駆動手段51の起動および停止が制御手段3によって制御されるようになっており、計量手段1に供給すべき焼却灰等およびベントナイトの量が調整可能になっている。
【0040】
計量コンベヤ11の搬出口11eから搬出された焼却灰等およびベントナイトは、搬送コンベヤ5と同じ型式の投入コンベヤ(搬送手段)6によって溶融炉7の投入ホッパ71に搬送されるようになっている。投入コンベヤ6は、その駆動手段61の起動および停止が制御手段3によって制御されるようになっており、投入ホッパ71への搬送量が調整可能になっている。
【0041】
上記袋詰装置2は、テルミット剤の成分である酸化鉄が1モル、アルミニウムが2モルの割合となるように、それぞれ粉末状にされた酸化鉄含有廃棄物およびアルミニウム含有廃棄物を、燃焼可能なポリエチレン等の樹脂製の袋に充填して密封するようになっている。なお、この実施の形態においては、アルミニウム含有廃棄物として、いわゆるアルミドロスAを用い、酸化鉄含有廃棄物として、いわゆる赤泥Bを用いている。
【0042】
すなわち、袋詰装置2は、図2に示すように、アルミドロスAを蓄えるアルミホッパ21と、赤泥Bを蓄える酸化鉄ホッパ22と、第1計量ターンテーブル23と、第2計量ターンテーブル24と、供給ターンテーブル25と、密封装置26とを備えている。
【0043】
第1計量ターンテーブル23は、回転円板部230と、固定円板部231とを上下に積層させたもので構成されている。回転円板部230は、水平に設置された固定円板部231上を軸心回りに回転駆動されるようになっており、その軸心を中心とする円周上には6つの円形貫通孔からなる定量升(定量孔部)23aが等間隔に備えられている。各定量升23aは、その下端開口部が通常は固定円板部231によって塞がれており、固定円板部231における第1供給ステージ23bの位置に移動した際に、固定円板部231に形成された図示しない貫通孔を介して第1供給パイプ28aに連通するようになっている。
【0044】
また、アルミホッパ21は、その下端供給部が各定量升23aと同一の円周上の位置に配設されており、回転円板部230が所定の角度(この実施の形態の場合は60度)回転するごとに、アルミドロスAを各定量升23aに供給するようになっている。なお、回転円板部230上から盛り上がるように過剰に供給されたアルミドロスAは、スクレーパ27によって取り除かれて正規の量となるようになっている。
【0045】
第2計量ターンテーブル24は、第1計量ターンテーブル23と同様に構成された回転円板部240、固定円板部241、定量升24a及びスクレーパ27を備えている。ただし、各定量升24aは、固定円板部241における第2供給ステージ24bの位置に移動した際に、固定円板部241に形成された図示しない貫通孔を介して第2供給パイプ28bに連通するようになっている。また、酸化鉄ホッパ22は、その下端供給部が各定量升24aと同一の円周上の位置に配設されており、回転円板部240が所定の角度(この実施の形態の場合は60度)回転するごとに、赤泥Bを各定量升24aに供給するようになっている。
【0046】
また、第1計量ターンテーブル23の定量升23aと、第2計量ターンテーブル24の定量升24aの容積は、それぞれアルミニウム成分が2モル、酸化鉄成分が1モルとなるような比率に設定されている。そして、定量升23a、24aで計量されるアルミドロスAと赤泥Bの合計重量は、10〜400gの範囲に設定することが好ましい。
すなわち、10g未満であると、テルミット反応が不安定になるおそれがあり、400g超ではテルミット反応が激しくなって局部的に高温になり過ぎる部分が生じ、溶融炉7の内壁に悪影響を及ぼすことがあり得るからである。
【0047】
供給ターンテーブル25も、第1及び第2計量ターンテーブル23、24と同様に、回転円板部250と固定円板部251とを備えたもので構成されている。回転円板部250は、固定円板部251によって水平方向に支持された状態で軸心回りに回転駆動されるようになっており、その軸心を中心とする円周上には6つの円形貫通孔からなる収容孔部25aが等間隔に設けられている。
【0048】
各収容孔部25aは、回転円板部250が一定の方向に所定角度回転して第1角度位置25bに移動した際に第1供給パイプ28aの真下に位置して定量升23aからアルミドロスAの供給を受け、更に回転円板部250が同一方向に所定角度(この実施の形態では180度)回転して第2角度位置25cに移動した際に第2供給パイプ28bの真下に位置して定量升24aから赤泥Bの供給を受けるようになっている。これにより、各収容孔部25aには、上述した割合のアルミニウム成分と酸化鉄成分とからなるテルミット剤が収容された状態になる。
【0049】
また、供給ターンテーブル25の上記固定円板部251には、上記第2角度位置25cから所定角度(この実施の形態では120度)回転した第3角度位置25dに、収容孔部25aと供給流路25eとを連通する図示しない貫通孔が設けられている。
すなわち、固定円板部251は、各収容孔部25aの下端開口部を通常は塞いだ状態になっているが、各収容孔部25aが第3角度位置25dの位置に移動した際には、貫通孔を介して収容孔部25aと供給流路25eとを連通させ、収容孔部25a内のテルミット剤を供給流路25eに供給するようになっている。
【0050】
密封装置26は、ロール状に巻かれた状態から繰り出されるポリエチレン製の包装フィルム26aによって袋26bを形成し、当該袋26bに上記テルミット剤を順次充填して密封することにより、袋詰めテルミット剤26fを製造するようになっている。この密封装置26は、主要工程部として、山折り部26cと、L字ヒートシール部26dと、切断部26eと、図示しない排出ダクトとを備えた構成になっている。
【0051】
山折り部26cは、帯状に形成された包装フィルム26aの長手方向に沿う一方の縁と他方の縁とを合わせた状態に折り重ねようになっている。
L字ヒートシール部26dは、包装フィルム26aの上記一方の縁部と他方の縁部を熱溶着により貼り合わせると共に、袋26bの底部に相当する部分を熱溶着により貼り合わせることによって、全体としてL字状の溶着部を形成し、これにより上部が開口する袋26bを形成するようになっている。
また、アルミドロスAおよび赤泥Bからなるテルミット剤は、袋26bが形成された直後に、当該袋26b内に供給されることになる。
【0052】
すなわち、上述した回転円板部230、240、250のそれぞれの回転のタイミングと、山折り部26cおよびL字ヒートシール部26dによる袋26bを製造するタイミングとが制御手段3によって制御され、袋26bが製造されるごとに、供給流路25eから袋26b内にテルミット剤が供給されるようになっている。
【0053】
なお、上記袋26bの底部に相当する部分を熱溶着することによって、その直下に位置する袋26bの開口部に相当する部分が密封された状態になる。したがって、L字ヒートシール部26dの下側では、テルミット剤が密封された袋詰めテルミット剤26fが順次製造されることになる。
【0054】
切断部26eは、袋26bにおける開口部の熱溶着部を上下方向の中央位置で切断することにより、個々に分割された袋詰めテルミット剤26fを得るようになっている。
個々に分割された袋詰めテルミット剤26fは、排出ダクト(図示せず)から投入コンベア6に供給されることになる。
【0055】
また、投入コンベヤ6に供給される袋詰めテルミット剤26fの量は、灰分ホッパ4から供給される焼却灰等の量に対して所定の量となるように制御手段3によって制御されるよいうになっている。なお、袋詰めテルミット剤26fの投入量は、焼却灰等の供給量に対して、3〜30重量%の範囲に設定することが好ましい。これは、3重量%未満であると、テルミット反応によって飛灰または飛灰含有焼却灰を十分に溶融することが困難になるおそれがあるからであり、30重量%を超えると、テルミット反応温度が高くなりすぎて、溶融炉7の内壁を傷めるおそれがあるからである。
なお、アルミニウムと酸化鉄とによってテルミット剤を構成した場合は、このテルミット剤の量は焼却灰等に対して2〜25重量%の範囲に設定することが好ましい。
【0056】
投入コンベヤ6から供給される焼却灰等、ベントナイト及び袋詰めテルミット剤26fの混合物である溶融処理材は、図1に示すように、一度、溶融炉7に一体的に併設された投入ホッパ71内に蓄えられることになる。
投入ホッパ71の底部には、溶融炉7内に連通する開口部71aが形成されており、この開口部71aに対向する位置には、投入ホッパ71内の溶融処理材を溶融炉7内へと投入するプッシャ72が設けられている。なお、プッシャ72による溶融処理材の投入量も制御手段3によって制御されるようになっている。
また、投入ホッパ71には、溶融処理材のレベルを検知する図示しない下限レベルスイッチ及び上限レベルスイッチが設けられている。
【0057】
他方、溶融炉7は、開口部71aから連続して上記溶融処理材が供給される底面7aが傾斜面によって形成され、当該底面7aの下部には、溶融スラグの排出口7bが形成されている。さらに、底面7aに対向する天井部には、バーナ(加熱手段)7cが設けられている。このバーナ7cは、灯油等の燃料を燃焼させることによって、テルミット剤をその反応温度まで高める他、溶融処理材の溶融温度を最適な状態に制御するようになっている。
【0058】
また、上記溶融炉7の排出口7bの下方には、底部に水を蓄えた図示しないスラグ排出コンベヤが設置され、このコンベヤによって移送された水砕スラグが図示しないスラグバンカに蓄えられるようになっている。
【0059】
次に、この発明の一実施の形態としての焼却灰等の溶融方法について説明する。
すなわち、この焼却灰等の溶融方法は、バーナ7cを有する溶融炉7内で焼却灰等を溶融処理する方法であり、焼却灰等に、当該焼却灰等に対して、袋詰めテルミット剤26fを3〜30重量%、ベントナイトを5〜50重量%となるように混在させた後に、この袋詰めテルミット剤26fおよびベントナイトを有する焼却灰等を溶融炉7に供給して溶融する方法である。
【0060】
次に、上記のように構成されたテルミット式溶融設備および溶融方法における作用効果について説明する。
【0061】
テルミット式溶融設備の全システムが作動すると、まず焼却灰等について乾燥処理、粉砕処理等の前処理がなされた後、その処理後の焼却灰等が灰分ホッパ4に供給される。灰分ホッパ4からは、制御手段3からの制御信号にしたがって、最適量の焼却灰等が搬送コンベヤ5に供給される。
他方、ベントナイトホッパ8からは、制御手段3からの制御信号にしたがって、最適量のベントナイトが搬送コンベヤ5に供給される。
【0062】
搬送コンベヤ5によって搬送されてきた焼却灰等およびベントナイトは、計量手段1で計量されながら、制御手段3からの制御信号にしたがって、投入ホッパ71に投入すべき最適の量のものが投入コンベヤ6に送られる。
【0063】
また、袋詰装置2からは、制御手段3からの制御信号にしたがって、灰分ホッパ4から供給される焼却灰等に対して、最適な量の袋詰めテルミット剤26fが投入コンベヤ6に供給されることになる。
【0064】
そして、焼却灰等と、ベントナイトと、袋詰めテルミット剤26fとの混合物である溶融処理材は、投入ホッパ71内に連続して供給されることになる。投入ホッパ71では、上記溶融処理材がプッシャ72によって、間欠的に溶融炉7内に送り込まれる。溶融炉7内に供給される溶融処理材の量は、溶融炉7内の温度等の情報に基づいて制御手段3によって最適な量となるように制御される。
【0065】
溶融炉7内に供給されたテルミット剤は、約1100℃まで加熱されると、テルミット反応を開始して大量の熱を発し、これにより生じた1300℃〜1500℃の高温雰囲気のもとで焼却灰等を溶融させることになる。この場合、テルミット剤が焼却灰等に対して3〜30重量%混在していることから、溶融炉7内に供給された焼却灰等が全体的に溶融を開始することになる。
【0066】
一方、ベントナイトが焼却灰等に対して5〜50重量%混在していることから、焼却灰等の融点が全体的に低下し、当該焼却灰等の全体が確実に溶融することになる。
【0067】
したがって、焼却灰等にテルミット剤およびベントナイトを混在させたことによる相乗作用により、焼結化した焼却灰等が溶融炉7内に蓄積したり、融点の低い焼却灰等が溶融スラグとなって未溶融の焼却灰等を巻き込んで流出したりするのを防止することができる。
【0068】
また、テルミット剤を複数の可燃性の袋26bに封入した状態で、焼却灰等に混在させているので、反応温度に達した時点で各袋26b内のテルミット剤が確実に反応することになる。
したがって、焼却灰等の全体を効率よく、かつ確実に溶融することができる。
【0069】
さらに、アルミニウムの原料としてアルミドロスAを用い、酸化鉄の原料として赤泥Bを用いているので、これらの廃棄物を、熱源として有効に利用した上で廃棄処分することができるという優れた効果がある。
【0070】
また、袋26b内へのテルミット剤の封入量を10〜400gに設定しているので、各袋26bごとに、焼却灰等の溶融に必要な反応熱を発し得ることができるとともに、局部的に高温になり過ぎる部分が生じて溶融炉7の内壁を傷めるのを防止することができる。
【0071】
またさらに、ベントナイトとして二酸化珪素を75重量%以上含有したものを用いているので、焼却灰等の融点を効率よく低下させることができる。また、ベントナイトとして粒径が3mm以下の粒状に形成したものを用いているので、焼却灰等に混在させる際や、溶融炉内等において、ベントナイトが粉塵となって舞い上がるのを防止することができる。
【0072】
なお、ベントナイトとしては、粒径が0.5〜3mmのものを主成分とするものを用いることがより好ましい。この場合、粒径を0.5〜3mmとしたのは、0.5mm未満であると、ベントナイト粉塵となって舞い上がるおそれがあるからであり、粒径が3mmを超えると、ベントナイトによる飛灰または飛灰含有焼却灰の融点を低下させる効果が低くなるからである。
【0073】
一方、袋詰装置2によって、テルミット剤を袋26b内に充填して密封する作業を全自動で行うことができるので、人手によって袋詰めする場合に比べて、袋詰めされたテルミット剤の量のばらつきの低減、コストの低減等を図ることができる。また、袋詰めされるテルミット剤の量のばらつきを低減することができることから、テルミット反応の安定性を向上させることができる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、テルミット剤が飛灰または飛灰含有焼却灰に対して2〜25重量%混在していることから、溶融炉内に供給された飛灰または飛灰含有焼却灰が全体的に溶融を開始することになる。一方、ベントナイトが飛灰または飛灰含有焼却灰に対して5〜50重量%混在していることから、飛灰または飛灰含有焼却灰の融点が全体的に低下し、上記テルミット剤の反応熱によって、飛灰または飛灰含有焼却灰を確実に溶融することができる。
【0075】
したがって、テルミット剤およびベントナイトを混在させることによる相乗作用により、飛灰または飛灰含有焼却灰が焼結化して溶融炉内に蓄積されたり、飛灰または飛灰含有焼却灰のうちの未溶融のものが先に溶融した溶融スラグとともに溶融炉外に流出したりするのを防止することができる。
【0076】
請求項2に記載の発明によれば、酸化鉄成分が1モル、アルミニウム成分が2モルとなるように配合されたテルミット剤を用いているので、酸化鉄1モル、アルミニウム2モルからなるテルミット剤の反応により、829kJ及び823kJの反応熱を得ることができる。
【0077】
また、上記テルミット剤を袋に封入しているので、テルミット反応が確実に発生し得るまとまった量のテルミット剤を飛灰または飛灰含有焼却灰内に散在させることができる。
したがって、飛灰または飛灰含有焼却灰の全体を効率よく、かつ確実に溶融することができる。
【0078】
さらに、酸化鉄の原料として酸化鉄含有廃棄物を用い、かつアルミニウムの原料としてアルミニウム含有廃棄物を用いているので、これらの廃棄物を、熱源として有効に利用した上で廃棄処分することができるという優れた効果がある。
【0079】
請求項3に記載の発明によれば、袋内へのテルミット剤の封入量を10〜400gに設定しているので、各袋ごとにテルミット反応を確実に発生させることができる。
【0080】
請求項4に記載の発明によれば、ベントナイトとして二酸化珪素を75重量%以上含有したものを用いているので、飛灰または飛灰含有焼却灰の融点を効率よく低下させることができる。また、ベントナイトとして粒状に形成したものを用いているので、飛灰または飛灰含有焼却灰に混在させる際や、溶融炉内等において、ベントナイトが粉塵となって舞い上がるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施に直接使用する装置の一例として示したテルミット式溶融設備のブロック図である。
【図2】同テルミット式溶融設備における袋詰手段を示す概念図である。
【符号の説明】
7 溶融炉
7c 加熱手段(バーナ)
26b 袋
26f 袋詰めテルミット剤
A アルミドロス(アルミニウム含有廃棄物)
B 赤泥(酸化鉄含有廃棄物)

Claims (4)

  1. 加熱手段を有する溶融炉内で飛灰または飛灰含有焼却灰を溶融する飛灰または飛灰含有焼却灰の溶融方法であって、
    上記飛灰または飛灰含有焼却灰に対して、テルミット剤が2〜25重量%、ベントナイトが5〜50重量%となるように、これらのテルミット剤およびベントナイトを上記飛灰または飛灰含有焼却灰に混在させた後に、このテルミット剤およびベントナイトを含有する飛灰または飛灰含有焼却灰を上記溶融炉に投入して溶融することを特徴とする飛灰または飛灰含有焼却灰の溶融方法。
  2. 上記テルミット剤は、酸化鉄成分とアルミニウム成分とのモル比が1:2となるように配合された粉末状の酸化鉄含有廃棄物と粉末状のアルミニウム含有廃棄物とによって構成し、複数の可燃性の袋に封入した状態で、上記飛灰または飛灰含有焼却灰に混在させることを特徴とする請求項1に記載の飛灰または飛灰含有焼却灰の溶融方法。
  3. 上記各袋に封入するテルミット剤の量は、10〜400gであることを特徴とする請求項2に記載の飛灰または飛灰含有焼却灰の溶融方法。
  4. 上記ベントナイトは、二酸化ケイ素を75重量%以上含有し、粒状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の飛灰または飛灰含有焼却灰の溶融方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107413816A (zh) * 2017-05-12 2017-12-01 中南大学 一种垃圾飞灰与冶金粉尘协同资源化处理的方法

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