JP2657735B2 - 流動床燃焼装置への燃焼物の投入方法及び装置 - Google Patents

流動床燃焼装置への燃焼物の投入方法及び装置

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JP2657735B2 JP4139663A JP13966392A JP2657735B2 JP 2657735 B2 JP2657735 B2 JP 2657735B2 JP 4139663 A JP4139663 A JP 4139663A JP 13966392 A JP13966392 A JP 13966392A JP 2657735 B2 JP2657735 B2 JP 2657735B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動床燃焼装置が液
状、固体、泥状、気体を問わず投入物を燃焼にさらし
て、可燃分は高効率で着火燃焼させ、水分は完全に蒸発
揮散させる点に着目し、各種雑多な燃料又は廃棄物を一
つの装置で燃焼させる燃料多様化ボイラや、廃棄物焼却
炉に関する。特には下水汚泥、し尿汚泥を混焼する都市
ごみ焼却炉、工場から出る雑芥、梱包材、生産プロセス
の残渣や副成物、書類その他の廃棄物と排水処理で出る
汚泥を混焼する廃棄物焼却炉や、廃棄物焼却を兼ねた廃
棄物と石炭、オイルコークス等との混焼ボイラに適用さ
れるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の設備は、図5に示すよう
に、類似した性状のものを別途例えば汚泥ピット31:
破砕ごみピット33に受け入れ、各々定量的に切出機3
4、35により切出し、コンベア36、37及びフィー
ダ38、39により流動床燃焼装置10に供給してい
た。なお、40は熱しゃ断ダンパである。少くとも泥状
物と固形物は、別途の供給装置により、各々定量的に切
り出して燃焼装置に供給するとか、泥状物を定量的に固
形物の供給装置に供給するなどの方法をとっていた。但
し、例えば泥状物又は固形物が他の一方に対して極端に
量が少い場合、少量のものを他方の受入貯留槽などに単
に投入し処理する例はあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、固形物
と泥状物を一緒に燃焼できない理由として次の諸点があ
る。 運転の安定を保ち、良好な燃焼を行い、ボイラであ
れば発生蒸気の圧力、温度を一定に保ち、又、燃焼排ガ
スの処理(冷却、除塵、除有害ガス、排気等)やそれに
伴い発生する洗煙排水、捕集灰等に対する公害規制値を
満たす等の性能上の要請がある。一方、燃焼物の物性が
変化すると、燃焼に必要な理論空気量、かさ密度変化に
伴う供給量変化、燃焼時の発熱量の変化、燃焼時の発生
排ガス量の変化等が生じる。従って、その変化がはなは
だしければ制御によって追従できる範囲を越えて、運転
するに際し満足しなくてはならない上記性能が得られな
くなってしまう。従って、類似した性状のものを別途に
管理しながら定量的に供給する方式をとる事で全体とし
ての供給物物性の安定を保った。
【0004】 ハンドリング上の要請 泥状物は流動性があり、付着しやすいし、又破砕の必要
はない。これに対し、固形物は流動性がわずかで、ブリ
ッジを起こす可能性もあり、大きなものについては定量
性を得、円滑に移送供給するために破砕する必要があ
り、また、ひも状のものはからみ易い。このように、両
者は、受け入れ、貯留し、移送し、切り出し、投入する
各ハンドリングは全く異なる。又、必要動力も大きく異
なり、各々の物性に応じたものとする必要がある。これ
に伴い、センサーの形式も全く別のものを用いる必要が
ある。例えばレベル計の場合、泥状物では静電容量式が
有効であるが、固形物主体の場合、マイクロ波式が有効
である。
【0005】また、配管移送の場合、泥状物はスネーク
ポンプなど容積式ポンプと配管による移送となるのに対
し、乾燥固形物は空気輸送配管による移送である。泥状
物用のベルトコンベヤによる移送では、ベルト付着物の
リターン部での剥離に留意せねばならず、固形物のスク
リューコンベヤによる移送ではスクリューへののみこみ
部におけるブリッジや圧縮塊形成対策や軽い固形物の飲
みこみ不良(スクリューへの飲みこみのドライビングフ
ォースは重力しかないため、軽くかさばるものはちょっ
としたひっかかり等でブリッジしてスクリュー部に落ち
ていかなくなる)対策を留意しなくてはならない。
【0006】なお、ストーカ式やバッチ式、ロータリー
キルン式等に比較して定量性が特に流動床燃焼装置で問
題となる。これは流動床が、燃焼物を流動床で流動媒体
にてもみながら流動床と激しい熱の授受を行い、蒸発、
着火、燃焼等を行うために、それらの現象の速度がけた
違いに速く、塊状物であっても燃料比が1〜2以下で、
硅素と化合し難燃化しているなどの反応上の特殊性がな
ければ、通常1〜2分位で燃焼し尽くしてしまう。この
ため時間による平滑化、均等化がほとんど期待できない
という装置上の特殊性があるためである。
【0007】しかしながら別々に供給することに伴う問
題もあった。すなわち、固形物の供給装置にあっては、
固形物間にすきまがあるため、燃焼装置内部と外気との
間に圧力差があると、固形物のすきまを通って供給装置
より大気が吸いこまれたり、逆に燃焼装置内のガスが吹
き出したりする事がさけられない。また、燃焼装置内の
熱を受けて固形物が供給装置において着火した場合、運
転中では常時燃焼装置に投入しているため問題ないもの
の、運転停止中では、それが上流側に延焼し、供給装置
内に燃えひろがる可能性がある。このために、供給装置
と燃焼装置のあいだには、供給装置に燃焼装置の熱が移
るのを少くとも運転停止中は防止するための、熱しゃ蔽
機構(例えばスイング式ダンパ)が不可欠であった。こ
のため、供給装置と燃焼装置は熱しゃ蔽機構付シュート
が不可欠となり、そのシュート高さの分、供給装置全体
は高い位置とする必要があった。乾燥粉が固形物に含ま
れている場合、ピット攪拌や供給装置の投入時など、ク
レーンから落とす際に粉が飛散し、ピット周囲が粉塵だ
らけとなり、クレーンや供給装置にとって好ましくな
く、又、作業環境の劣化もはなはだしく美観もそこねる
ことになった。
【0008】流動床燃焼装置は、砂や石灰砕石、もえが
らなどの平均粒径が0.3〜3mm、通常0.5〜1.
5mm程度の流動媒体と呼ばれる耐熱粒子を層高200
mm〜2000mm程度につみ、その底面より空気を供
給して流動化させ、温度を少くとも着火点以上の燃焼温
度、通常650〜850℃に保持し、そこに燃焼物を投
入するもので、投入物は流動床、又はその上部空間であ
るフリーボード部にて水分や油分を蒸散させ、着火、燃
焼するものである。従って、従来技術によって泥状物の
投入部と固形物の投入部を別途とすると、泥状物が高含
水で発熱量が低いものの場合、泥状物投入部の流動床で
は温度が低下してしまったり、泥状物が流動床の底面の
空気吹込部をふさいで流動不良部を生じる可能性があ
る。
【0009】また固形物においては、浮遊性のあるもの
は流動床に落下する前に流動床から吹き上げるガスで舞
い上がりフリーボード部で燃焼する。又は軽い固形物の
ため流動床表面に浮いた状態で燃えてしまい、その結
果、流動床への入熱が減少して流動床温度が燃焼反応に
は不十分なところまで下がり、本来不要の石炭や石油な
どの燃料による補助燃焼により流動床温度を昇温する必
要が生じることがある。又、粉体などでは燃焼装置内に
供給されると舞い散ると同時に装置内の熱により、着火
し炉内圧の大きな変動を起こす可能性がある。着火しな
いまま吹き飛ばされ、灰に混入して性能上問題となる場
合もある。本発明は、上記の問題点を克服するために、
固形物と泥状物との燃焼物を、受け入れから流動床燃焼
装置まで1本化して、設備を単純化すると同時に別々に
供給することによって生じていた問題点を解決した流動
床燃焼装置への燃焼物の投入方法及び装置を提供するこ
とを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、固形物と泥状物とからなる燃焼物を、
均質に混合して、切り出し機構をもつ供給装置から流動
床燃焼装置の流動床部に投入することを特徴とする流動
床燃焼装置への燃焼物の投入方法としたものである。ま
た、本発明は、固形物と泥状物との燃焼物を混合する手
段を有する貯留槽と、貯留槽からの混合した燃焼物を移
送する手段と、移送した燃焼物を受け入れる底部に切り
出し機構を有する供給装置とを有し、該切り出し機構の
排出先を流動床燃焼装置の流動床部に接続したことを特
徴とする流動床燃焼装置への燃焼物の投入装置としたも
のである。
【0011】上記投入装置において、供給装置に備えら
れた切り出し機構としては、片持ちスクリュー軸がよ
く、該スクリュー軸の自由側先端は流動床燃焼装置の流
動床部側壁に接続されている。また、前記装置におい
て、燃焼物を混合する手段と移送する手段は、貯留槽と
供給装置上を移動可能に配備したクレーンで行うのがよ
く、該クレーンは、常時貯留槽内容物をつかんでは持ち
あげて移動したのち放出する積かえ動作を行わせ、供給
装置が空になった場合は、積みかえ動作を停止して貯留
槽の内容物をつかんで供給装置に投入し、投入後は再び
積みかえ動作にもどる操作を繰り返し行うように運転す
るのがよい。
【0012】上記のように、本発明は、固形物と泥状物
を同一貯留槽に受け入れ、当該貯留槽内にてクレーンに
より混合したものを、底部に切り出し機構を持つ容器に
投入し、当該切り出し機構の排出先が流動床燃焼装置の
流動床であるようにしたものである。又、クレーンを自
動クレーンとし、前記切り出し機構を持つ固形物と泥状
物の混合物の供給装置にレベル計を設け、該クレーンは
常時貯留槽内容物をつかんでは持ちあげて移動したのち
放出する積みかえ動作を行わせ、該レベル計が空を検知
して該クレーンに投入要求信号を送付すると、つみかえ
動作を停止して、ピット内容物をつかんで該切り出し機
構をもつ供給装置へ投入し、その後再び該積みかえ動作
にもどるようにしたものである。
【0013】
【作用】泥状物や固形物などは、車両やパイプライン、
コンベヤラインを通して、通常2〜5日分の貯留容量の
ある天井走行クレーン設備を有するピットへ受け入れ
る。そこで、クレーンにより、受入位置からの移動や積
みかえ、あるいは受け入れたものを均質化するためにつ
かんでは放出しつかみ直す事を繰り返すことにより混合
を行い、供給装置付属のホッパへ投入する。この投入
は、供給装置付属のホッパにピットよりクレーンバケッ
トでつかんで直接投入する方式が単純でまちがいない
が、その分クレーン高さが高くなる。そこで図4のよう
に一旦ヒンジスチールベルトコンベヤやひれ付ゴムベル
トコンベヤなど45°前後の急傾斜で搬送できる能力が
あり、かつクレーンバケットから投入できるだけのコン
ベヤ巾(通常1〜2m巾)を持つコンベヤを用い、低い
コンベヤテール部に設けたホッパにクレーンバケットに
て投入する方式でもよい。この場合、コンベヤはヘッド
部が供給装置上部にまでのびており、供給装置付属のホ
ッパがある場合はそのホッパに、特にない場合は供給装
置に直接搬送物を投入する様に設置する。
【0014】ホッパは用意せずそのコンベヤから直接供
給装置に投入する場合は供給装置入口シュートにつけた
レベル計によりコンベヤを発停するなどして供給装置に
投入するが、この場合コンベヤへの投入のためのホッパ
のレベル計のついた分メンテナンスの負担や平面専有ス
ペースが増すが、クレーンレベルひいてはピット〜クレ
ーンを収納する建屋高さは低くすることができる。この
図4の方式は図1の応用例で、本質的には図1と同様で
ある。このクレーンは、図1の供給装置付属ホッパのレ
ベル計、又は図4のコンベヤへの投入のためのホッパの
レヘル計によりクレーンに対し投入信号を出させること
で、クレーンの自動化をはかることができる。自動クレ
ーンによって、つみかえを連続的に行わせてそれにより
上述したピットにおける混合を人手をわずらわす事なく
実施でき、クレーンを遊ばせることなく投入動作以外の
空時間を全て混合にふりむけ良好な混合を得ることがで
きる。但し、クレーンソフトを複雑化しないように、ピ
ットへの多量の受け入れ時は、この作業は自動とせず手
動にて人間が確認しながら行った方がよい。
【0015】自動クレーン動作の一例を示すと次の様な
ものである。クレーンは常時はピッハ内容物をつかんで
は持ちあげて移動したのち放出する積みかえ動作をさせ
ておく。ホッパのクレーンによる投入を受けいれること
が可能な位置にレベル計を設置し、このレベル計が空を
検知することにより、クレーンに対し投入信号を発す
る。それにより、クレーンは実行中のつみかえ動作に投
入動作をわりこませる。つまり、つみかえ動作を中断
し、ピット内容物をつかんで供給装置に投入する。これ
を当該レベル計にて空の状況が解消するまで繰りかえ
す。レベル計により、空の状況が解消された事が確認さ
れると、クレーンは再びつかみかえ動作にもどる。固形
物は供給装置を円滑に通過できる寸法形状又は変形性を
もつものでなければ供給装置がつまり運転に支障をきた
す。その様なものに対しては供給装置に異物検知除去機
能を設けるか、破砕機を通す必要がある。破砕機を通し
た場合、固形物を混合により均質化しやすいため都合が
よい。
【0016】ピットにおいて攪拌を受けかつ、何度とな
く落下の衝撃を受ける結果、固形物と泥状物は互いに混
合しあい、すきまは少く、またかさ密度も0.7ton
/m3 前後と重くなり、流動性が生じ、ピットの貯留可
能量が増す。また、供給装置へののみこみも自重が増し
流動性が生じることからブリッジもなくなり、良好にな
る。クレーンの投入頻度も1回のつかみ量が増え、かつ
供給装置の保有可能重量が増すことから投入要求頻度も
へり、供給装置の動きも速度が遅くてすむよになる。供
給装置における固形物のすきまを泥状物が埋めてしまう
ことから、かさ密度の変動が少くなり、若干供給装置に
おいて供給物をしばることにより残っていたすきまもほ
とんどなくなって、燃焼装置と大気との間を供給物によ
りシールすることが可能となる。
【0017】供給装置の末端燃焼装置内側端にて、供給
物が熱を受け着火しても供給物にすきまがないこと、泥
状物の水分により着火性が悪いことなどから、燃焼装置
側の供給物表面がくすぶる位で供給装置内に延焼する危
険性はなくなった。この結果供給装置と燃焼装置の間に
熱しゃ蔽機構付シュートは不要となり、流動床側壁に直
接供給装置末端をつけ供給物を供給装置末端から直下の
流動床に直接落としこませる構造が可能となった。これ
により熱遮蔽機構付シュートでの汚泥の付着やつまり等
の可能性が一掃された。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 図1に本発明の燃焼物投入装置の概略構成図を示す。図
1において燃焼物投入装置は、要破砕ごみ11を入れる
受入ピット1(破砕が必要でないごみの場合は不要)
と、汚泥12、破砕不要ごみ13及び破砕されたごみを
入れる焼却ピット(貯留槽)2と、要破砕ごみ11を破
砕する破砕機3と、破砕されたごみを焼却ピット2に運
ぶ破砕物コンベヤ4(破砕を必要としないごみの場合は
3、4は不要)とを有し、また、これらのピットの上部
にはクレーン5が移動可能に設けられている。さらに混
合された燃焼物を流動床焼却炉9に投入するための上部
にホッパー7と下部に切り出し機能8をもつ供給装置6
を有している。
【0019】図2に、供給装置6の正面断面図を示し、
図3に図2のA−A断面図を示す。図において、供給装
置6の切り出し機構は片持スクタュー軸20であり、軸
受け21、スクリュー軸22、スクリュー羽根23、駆
動スプロケット24、ギヤ25、グランドシール26、
ケーシング27、断熱材28、燃焼炉壁29、払い落と
し羽根30をそれぞれ示す。
【0020】次に、上記装置の操作を説明する。クレー
ン5は、ピット及びホッパーの上部を移動可能に設けら
れており、常時は焼却ピット2の内容物をつかんでは持
ちあげて移動したのち放出する積みかえ動作をさせてお
き、供給装置6内のホッパーに設けたレベル計が空を検
知して、クレーンによる投入を受けいれるスペース上の
余裕ができた事を検知するとクレーン5に対し投入信号
を発する。それにより、クレーン5は行っているつかみ
かえ動作に投入動作をわりこませる。つまり、つみかえ
動作を中断し、焼却ピット2の内容物をつかんで供給装
置6に投入する。この操作を該レベル計にて空の状況が
解消するまで繰りかえす。レベル計により、空の状況が
解消された事が確認されると、クレーン5は再びつかみ
かえ動作にもどる。
【0021】汚泥とごみからなる焼却物は、焼却ピット
2において攪拌を受けかつ、何度となく落下の衝撃を受
ける結果固形物13と泥状物12は互いに混合しあい、
すきまは少く、またかさ密度も0.7ton/m3 前後
と重くなり、流動性が生じ、ピットの貯留可能量が増
す。また、供給装置6の切り出し機構8へののみこみも
自重が増し流動性が生じることからブリッジもなくなり
良好になる。供給装置6における固形物のすきまを泥状
物が埋めてしまうことからかさ密度の変動が少なくな
り、若干供給装置において供給物をしばることにより残
っていたすきまもほとんどなくなって、燃焼装置と大気
との間を供給物によりシールすることが可能となる。
【0022】供給装置6の切り込み機構(片持ちスクリ
ュー軸)8の末端燃焼装置内側端にて供給物が熱を受け
着火しても、供給物にすきまがないこと、泥状物の水分
により着火性が悪いことなどから燃焼装置側の供給物表
面がくすぶる位で供給装置6内に延焼する危険性はなく
なった。この結果供給装置6と燃焼装置9の間に熱しゃ
蔽機構付シュートは不要となり、流動床側壁29に直接
供給装置末端22をつけ供給物を供給装置末端から直下
の流動床10に直接落としてまぜる構造が可能となっ
た。
【0023】なお、供給装置末端においては、上述した
ように圧縮され泥状物によって固形物が互いに付着しあ
った形となっているために、団塊化しており、まとまっ
たまま落下することになる。この塊をほぐすように、ス
クリューであればスクリュー先端部の壁よりも突出した
部分にスクリュー羽根23に続くスクリュー軸22と同
一方向にのばした平羽根30をつけて、それによりスク
リューの回転に伴い、スクリューにより供給装置6から
排出され壁29から燃焼装置10にのびる供給物塊を払
い落とす等の工夫を行うとよい。供給物泥状物と固形物
がこねあわされているために流動床からのガス流であお
られ飛散するような事も粉塵爆発の心配もなく、流動床
10に落ちこむ。
【0024】そして、急激に分散着火する事なく、流動
床10の流動媒体にもまれながら外側よりはぐれつつ蒸
発、着火、燃焼してゆく。このため、排ガス発生量も安
定化し、おだやかな燃焼となる。これは通常の流動床で
あっても、塊が比較的大きめとなり、かさ密度も高いこ
とから、流動床内にもぐり易い。供給物投入位置の流動
床が比較的底面からの流動空気供給量が少く流動は弱く
流動媒体が下降する移動層と呼ぶ状態であり、その脇の
流動床位置においては底面からの流動空気供給量が多
く、流動が激しく流動媒体が上昇して流動床上に舞い隣
の移動層に降りかかる流動層と呼ばれる状態である。流
動床内において移動層下側→流動層下側→流動層上側→
移動層上側、そして移動層下側へと流動媒体が旋回流を
形成している旋回流型と呼ばれる流動床の型式のものに
おいては、なおさら流動床内に供給物をまきこみ易く。
かつ、供給物は流動床全体に上述の流動媒体の旋回流に
よって移動拡散する。これらの効果は、泥状物が固形物
よりも重量的に多い場合に特に効果が顕著である。少く
とも泥状物が供給物の2〜3割以上をしめる場合に効果
がある。
【0025】それより泥状物が少い場合、クレーンによ
る攪拌だけでは十分に泥状物と固形物を混合するのは困
難となるため、破砕機3に泥状物と固形物を混合して投
入し、破砕工程にて一旦泥状物と固形物を混合したもの
を、更にピットにて混合し全体に均一化させるのがよ
い。この方法は、泥状物が多い場合にも適用でき混合効
果は高い。泥状物が少く、固形物間にすきまの多い場合
には、運転停止時対策として、停止前に泥状物の特に多
い部分を供給装置に投入する事で対応できる。泥状物パ
イプ輸送ラインの末端を供給装置先端につないでおき泥
状物を圧入しシールしてしまうようにしておくのもよ
い。泥状物の液体は混合により固形物に吸収されるた
め、供給物の付着性流動性は低下する。泥状物のみでの
流動床への供給の場合と異なり、底面への付着堆積は起
きにくい。混入固形物が燃焼する事から塊のばらしが円
滑に進行する事も一因となる。又、泥状物投入位置の局
部冷却もなくなどの改善効果も出る。
【0026】また、レベル計は壁面への付着性が減少す
ることによりマイクロウエーブ式でよい。壁面は混入し
ている固形物のふきとり効果と液体吸収による付着性低
減効果できれいになる傾向がある。これらは、固形物の
かさ密度が一般的に小さいため汚泥が7〜8割あっても
その効果が出るが、それ以上では混合効果は小さくな
る。粉体については、ピットに他のものと一緒に投入す
る前に、予め泥状物と混合してやるとピットや供給装置
投入時の発塵の問題がなくなる。例えば、泥状物をポン
プにて配管輸送する場合にその上流側で汚泥に投入して
やるとか、泥状物に排水処理汚泥が含まれる場合沈殿池
等排水処理工程中に粉体を投入し、排水処理汚泥に分散
させる事でもよい。先に述べたように、流動床内にて供
給物を比較的ゆるやかに燃焼させることが出来るように
なるため、供給物の燃焼熱をよく流動床にとり入れるこ
とが出来、平均発熱量が低い場合であっても自燃しやす
く、たとえ補助燃焼(助燃)が必要な場合でも補助燃料
の使用量が少い。
【0027】
【発明の効果】フローの従来例と実施例の比較でよくわ
かるように、本発明によれば、大きく単純化され、機器
点数が減少したことにより、イニシャル、ランニングコ
ストが大巾に下がり、又、メンテナンスも大巾に負担が
軽減された。配置上でも、ピット分割数がへってピット
が大きく使いやすくなり、設備の高さも従来例と実施例
の比較でよくわかるように供給機器類の位置を低くで
き、クレーン建屋を低いものとできる。また、ピット〜
供給機器類〜流動床燃焼装置を密着させる形となるため
専有面積が大巾に狭いものとなる。そして、流動不良化
の危険性をなくし、粉塵着火による炉内圧の大巾な変動
をなくし、流動床への燃焼熱入熱を高め、燃焼をおだや
かなものとして設備全体の制御を容易とする。従って、
泥状物と固形物を混焼する流動床燃焼技術の改善効果は
大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼物投入装置の概略構成図。
【図2】図1の供給装置の断面拡大図。
【図3】図2の装置のA−A断面図。
【図4】本発明の燃焼物投入装置の部分構成図。
【図5】従来の燃焼物投入装置の概略構成図。
【符号の説明】
1:受入ピット、2:焼却ピット、3:破砕機、4:破
砕物コンベヤ、5:クレーン、6:供給装置、7:ホッ
パ、8:焼却物フィーダ、9:流動床焼却炉、10:流
動床、11:要破砕ごみ、12:汚泥、13:破砕不要
ごみ、14:流動空気、15:燃焼排ガス、20:片持
ちスクリュー軸、21:軸受け、22:スクリュー軸、
23:スクリュー羽根、24:駆動スプロケット、2
5:ギヤ、26:グランドシール、27:ケーシング、
28:断熱材、29:焼却炉壁、30:払い落とし羽
根、31:汚泥ピット、32:受入ピット、33:破砕
ごみピット、34:汚泥切出機、35:破砕ごみ切出
機、36,37:搬送コンベヤ、38:汚泥フィーダ、
39:破砕ごみフィーダ、40:熱しゃ断ダンパ
フロントページの続き (72)発明者 阪本 佳則 東京都港区港南1丁目6番27号 荏原環 境エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭48−7578(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形物と泥状物とからなる燃焼物を、均
    質に混合して、切り出し機構をもつ供給装置から流動床
    燃焼装置の流動床部に投入することを特徴とする流動床
    燃焼装置への燃焼物の投入方法。
  2. 【請求項2】 固形物と泥状物との燃焼物を混合する手
    段を有する貯留槽と、貯留槽からの混合した燃焼物を移
    送する手段と、移送した燃焼物を受け入れる底部に切り
    出し機構を有する供給装置とを有し、該切り出し機構の
    排出先を流動床燃焼装置の流動床部に接続したことを特
    徴とする流動床燃焼装置への燃焼物の投入装置。
  3. 【請求項3】 前記切り出し機構が、片持ちスクリュー
    軸であり、該スクリュー軸の自由側先端が流動床燃焼装
    置の流動床部側壁に接続されていることを特徴とする請
    求項2記載の流動床燃焼装置への燃焼物の投入装置。
  4. 【請求項4】 前記燃焼物を混合する手段と移送する手
    段が、貯留槽と供給装置上を移動可能に配備したクレー
    ンであることを特徴とする請求項2又は3記載の流動床
    燃焼装置への燃焼物の投入装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の燃焼物の投入装置の運転
    方法において、前記クレーンは、常時貯留槽内容物をつ
    かんでは持ちあげて移動したのち放出する積かえ動作を
    行わせ、供給装置が空になった場合は、積みかえ動作を
    停止して貯留槽の内容物をつかんで供給装置に投入し、
    投入後は再び積みかえ動作にもどることを特徴とする流
    動床燃焼装置への燃焼物の投入装置の運転方法。
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