JP3725619B2 - ハーネス図作成装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は盤組立配線作業に使用されるハーネス図作成装置、更に詳しくは3次元の盤組立データより2次元のハーネスデータへの展開のための技術を設けたハーネス図作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、制御盤・電源盤等の盤製造における電線の配線作業においては、ハーネス作業の手法を取り入れて配線することが広く行われている。
ハーネス作業は、盤内配線を盤外で作業できる様にするもので、作業板にハーネス図(2次元の電線配線図)と呼ばれる平面の配線図を置き、その配線図の経路に沿って電線を這わせて配線すべき電線のまとまりを作り、その後に、このまとまった電線を盤に取り付ける作業方法である。
【0003】
このような電線の配線作業におけるハーネス図の作成方法によれば、目的の制御盤の組立を一旦行い、その後ハーネス作業を行う配線部分について、この組み立てられた制御盤の電線を2次元平面に広げ、その配線の形を図面化することにより当該ハーネス図が作成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のハーネス図作成方法は、一度ハーネス図を用いないで組み立てた制御盤に関する、すなわち同じ制御盤を複数台作成する場合の手法であり、この方法では一度しか作成されない制御盤(オーダメイド的な制御盤)や初めて製作する制御盤については対応ができない。
【0005】
しかし、作業性の向上のため、一度しか作成されない制御盤であってもハーネス配線作業の実施ができることが要望されていた。
本発明は、このような実情を考慮してなされたもので、たとえオーダメイドの制御盤であってもハーネス配線作業を行うためのハーネス図を作成できるハーネス図作成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に対応する発明は、計算機上で作成された3次元の盤組立図のデータに基づき、この盤における2次元の電線配線図を作成するハーネス図作成装置において、盤内の部品取付面を指定することで3次元の盤組立図から部品取付面に関連する電線に関係ある図形を検索し、この検索された図形を電線配線図の作成対象の図形とする図形選択手段と、図形選択手段により選択された複数の図形を前記2次元の電線配線図へ展開するとき、複数の図形は選択された基準図形を含み、この基準図形から始めて図形を順次2次元平面上に倒すことで、展開を実行する図形展開手段とを備えたハーネス図作成装置である。
【0007】
このような構成を備えたことにより、部品取付面の指定で電線配線図の作成対象となる図形が検索され、選択された基準図形から始めて対象図形が3次元空間から2次元平面に順次展開される。
【0008】
したがって、たとえオーダメイドの制御盤であってもハーネス配線作業を行うためのハーネス図を容易に作成できる。
次に、請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する発明において、図形選択手段により選択された図形のうち、展開前の3次元の盤組立図のデータ上において基準図形から順次接続される関係にある各図形について、以降の展開処理に伴う各図形の座標変化にかかわらず各図形間がその接続部で接続されているように扱うグループ化手段を備えたハーネス図作成装置である。
【0009】
このような構成を備えたことにより、請求項1に対応する発明と同様に作用する他、展開開始前に接続関係にある各図形に対応づけがなされ、以降の展開処理を容易にすることができる。
【0010】
また、請求項3に対応する発明は、請求項1又は2に対応する発明において、展開を実行するとき、展開がされた2次元平面上の各図形に交差があるか否かを調べ、交差がある場合にはその展開図形を回転させ交差しない位置に当該図形を展開し直す干渉チェック手段を備えたハーネス図作成装置である。
【0011】
このような構成を備えたことにより、請求項1又は2に対応する発明と同様に作用する他、展開処理時において図形の交差を防止し、わかりやすい電線配線図とすることができる。
【0012】
さらに、請求項4に対応する発明は、請求項2又は3に対応する発明において、図形展開手段により展開された展開結果に基づき、図形選択手段に選択された図形についての電線配線図を成形するハーネス図成形手段と、ハーネス図成形手段により成形された電気配線図を出力する出力手段とを備えたハーネス図作成装置である。
【0013】
このような構成を備えたことにより、請求項2又は3に対応する発明と同様に作用する他、展開済みの図形に対して最終的な電気配線図が成形され、プリンタ等で出力される。したがって、配線作業者は、この電気配線図(ハーネス図)をもとにハーネス作業を実施することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置の一例を示す構成図である。
【0015】
このハーネス図作成装置は、3次元の仮想空間に描かれた制御盤の図形を元に、ハーネス図を作成する装置であって、バス1に制御装置2及びプログラムメモリ3及び記憶装置4が接続され、さらに入力装置5と、出力装置6と、表示装置7と、その他図示しない周辺要素とによって構成されている。
【0016】
入力装置5は、作業者が本装置に指示、入力する為の装置である。
出力装置6は、作成されたハーネス図をプリントアウトするプリンタやプロッタから構成されている。
【0017】
表示装置7は、3次元組み立て図や作業中の図もしくは完成したハーネス図を表示出力する。
ハーネス図作成装置は、図1で示す様に入力・制御・記憶装置等のハードウェアと各機能を実現するソフトウェアで構成されている。
【0018】
記憶装置4は、制御装置2での作業領域となるメモリ領域と、ハードディスク等の2次記憶装置とからなる。2次記憶装置部分には、ハーネス図を作成する上で必要な3次元盤組立図や経路データ、また作成中もしくは完成したハーネス図等を保存する。
【0019】
制御装置2は、いわゆるCPU部分であり、プログラムメモリ3内のプログラムにしたがって内部の座標計算及び図形の描画等を行う。
プログラムメモリ3には、本装置の基本的な動作を実現させる図示しないプログラムの他、ハーネス展開部品選択プログラム8と、ハーネス展開プログラム9と、ハーネス図成形プログラム10とが保存されている。
【0020】
ハーネス展開部品選択プログラム8に基づく制御装置2の動作により、ハーネス展開部品選択部としての処理が実現される。
ハーネス展開部品選択部は、3次元の制御盤組立図よりハーネス図の対象となる部分として盤内のパネルが指定されると、そのパネルに取り付けられた器具(制御盤の中身となる部品)を基本として、その器具に関連するダクト(電線を入れる管)と他のパネルに取り付けられた器具を検索し、ハーネス展開を行う部品(器具やダクト)を選定する。これによりハーネス図の対象となる部品を抽出する。
【0021】
ハーネス展開プログラム9に基づく制御装置2の動作により、ハーネス展開処理部としての処理が実現される。
ハーネス展開処理部は、ハーネス展開部品選択部で選定された器具を2次元平面に展開する時に、基準となるダクトが選定されると、第一にハーネス展開を行う部品全体を基準ダクトが平面上になる様に図形回転・移動を行い、第二に基準ダクトに接続された部品をその部品と接続された部品グループ単位で回転・移動させ、その動作をその接続端子まで繰り返して行い、第三に残り部品(基準ダクトに接続されていない部品)について2次元展開を行うことにより2次元の図面を作成する。
【0022】
また、ハーネス展開プログラム9には、部品グループ化プログラム11と図形要素の重なり防止プログラム12とが含まれており、これのプログラムにより上記ハーネス展開処理において次のような処理が実現される。
【0023】
まず、部品グループ化プログラム11に基づく動作により、部品を回転・移動を行う部品グループのグループ化が行われる。そのために指定図形の端点に接続された部品をグループとして登録し、なおかつ新規グループとして登録された部品の端点に接続された部品もグループとして登録し、部品の端点に別部品が接続されない部品になるまで繰り返すことにより部品グループを作成する。
【0024】
次に、図形要素の重なり防止プログラム12に基づく動作により、部品が2次元図面に展開される時に、2次元展開されたその他の部品と交差しない様に、部品展開後交差チェックが行われる。交差する部品がある場合には5度単位で部品グループを右回りに回転させ、その他の部品と交差しない場所を探すようになっている。
【0025】
ハーネス図成形プログラム10に基づく制御装置2の動作により、ハーネス図成形処理部としての処理が実現される。
ハーネス図成形処理部は、ハーネス図の作成を支援する処理部であり、ハーネス展開処理部によるハーネス展開結果に基づき、自動的にハーネス図を作成する。また、作業者の入力を受け付けハーネス図の作成、チェック、修正などを支援する。
【0026】
次に、以上のように構成された本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置の動作について図2を用いて説明する。
図2は本実施の形態のハーネス図作成装置の動作を示す流れ図である。
【0027】
まず、ハーネス図を作成するには、ハーネス図対象となる3次元盤組み立て図のデータが呼び出され(ST1)、さらにハーネスを形成する電線の経路データが呼び出される(ST2)。
【0028】
次に、ハーネス図対象となる部品がパネルが指定されることで、パネル単位で自動的に選択される(ST3)。すなわちハーネス展開を行う部品の選択方法としてパネルを選択し取り付け器具及びそれに関係する部品が対象とされる。
【0029】
また、自動的に選択された部品中で不要な部品が、作業者の指示により削除される(ST4)。つまり意図的に対象外にしたい部品が対象外にされる。なお、ステップST3,ST4の処理はハーネス展開部品選択部により実現される。
【0030】
次に、選択された部品群に関してハーネス展開処理部により2次元に展開が行われる(ST5)。この展開の際には、展開されるべき各部品はグループ化が行われて容易に展開できるように関連付けられる。また、展開した部品について干渉チェックが行われ、干渉する場合には、5度単位で部品グループが右回りに回転され、その他の部品と交差しない場所に再展開される。
【0031】
次に、2次元展開された図を最終的なハーネス図とする為に、ハーネス図成形処理部における線分の分割及び回転機能等の図形編集が行われ、ハーネス図が成形される(ST6)。
【0032】
そして、作成されたハーネス図は、図面として紙に出力され(ST7)、同図面を配線作業台に張り、図面の経路を元に電線が配線される(ST8)。
上述したように、本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置は、パネルを指定することでハーネス展開する部品を自動的に選択するようにしたので、過去に製造実績のない新たな制御盤のハーネス図であっても当該制御盤の組み立て図データからそのハーネス図を作成できるように支援することができる。
【0033】
また、本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置は、選択された部品について、指定された基準部品を基準として自動的に展開するようにしたので、過去に製造実績のない新たな制御盤のハーネス図であっても当該制御盤の組み立て図データからそのハーネス図を作成できるように支援することができる。
【0034】
さらに、本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置は、部品を自動的に展開する際に各部品をグループ化するようにしたので、過去に製造実績のない新たな制御盤のハーネス図であっても当該制御盤の組み立て図データからそのハーネス図を作成できるように支援することができる。
【0035】
さらにまた、本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置は、展開した部品について干渉チェックを行い、干渉する場合には5度単位で部品グループを回転し、その他の部品と交差しない場所に再展開するようにしたので、過去に製造実績のない新たな制御盤のハーネス図であっても当該制御盤の組み立て図データからそのハーネス図を作成できるように支援することができる。
【0036】
また、本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置は、上記各処理を組み合わせるようにしたので、パネルや基準部品の指定等を除く他、3次元盤組み立て図データ及び電線の経路データに基づき自動的にハーネス図を作成することができる。
【0037】
【実施例】
本発明の実施例として図3に示す制御盤のハーネス図を作成する場合の手順を説明する。
(3次元制御盤データ)
図3は3次元制御盤データの組み立て図である。
【0038】
同図は3次元CAD等で作成された制御盤の3次元データであり、この3次元図形の特徴として必要項目を下記に記す。
1.図形は『フレーム13・器具14・ダクト15』の図形で作成されている。
【0039】
2.器具・ダクトはパネル単位でグループ化されている。
フレーム:制御盤の外枠を構成する鉄枠
器具 :盤の機能を構成する部品
ダクト :電線を収納する入れ物
パネル :制御盤内に設けられた板、器具やダクトが取り付けられる
(ハーネス図対象器具の選択)
次に、実施の形態に示したハーネス展開部品選択部によるハーネス図の対象となる器具の選択処理について図4を用いて説明する。
【0040】
図4は本発明の実施例に係るハーネス図作成装置の主要部の構成例を示すブロック図であり、実施形態の構成を示す図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0041】
同図において、ハーネス展開部品選択部21とハーネス展開処理部22とハーネス図成形処理部23は、図1に示すハーネス展開部品選択プログラム8とハーネス展開プログラム9とハーネス図成形プログラム10とに基づき制御装置2により実現される処理である。
【0042】
ここでは、ハーネス図対象器具の選択に対応するハーネス展開部品選択部21について説明する。
このハーネス展開部品選択部21は、ハーネス図に展開する図形を選択する部分であり、パネル選択部24と、器具検索部25と、関係部品検索部26と、不要部品削除部27とを有している。
【0043】
パネル選択部24は、入力に基づきハーネス展開を行うパネルを選択する。
器具検索部25は、選択パネルに取り付けられた器具を検索する。
関係部品検索部26は、検索された器具に関係する部品を検索する。
【0044】
不要部品削除部27は、ハーネス図に不要な部品を削除する。
次に、ハーネス図の対象となる器具の選択処理について図5のフロー及び図6〜9を用いて具体的に説明する。
【0045】
図5は本実施例のハーネス図作成装置におけるハーネス展開部品選択部の処理を示す流れ図である。
同図に示すように、まず、パネル選択が行われる(ST11)。
ステップST11:パネル選択
ハーネス対象の器具は、パネル単位で選択される。その選択方法の例を下記に示す。
【0046】
図3に示す制御盤の例では、図6に示すように3つのパネルP1,P2,P3が設けられており、まず、ハーネス展開を行うパネルの選択が行われる。
図6は本実施例の処理対象図形のパネル例を示す図である。
【0047】
選択方法は、例えば左記の様に各パネルが開示された状態でマウスやキーボード等の入力装置5によりパネルの指定が行われ、これによりパネルが選択される。
【0048】
ここで、複数のパネル指定・選択も可能であるが、ここでは、説明の都合上、パネルP1が選択されたものとして以降の処理を説明する。
次に、図5に示す器具検索が行われる(ST12)。
ステップST12:器具検索
器具検索部25により、ステップST11で選択されたパネル上に存在する器具が検索され、ハーネス図対象の器具としての登録が行われる。
【0049】
パネルより、器具を検索する方法としての1例としては、各取り付け器具にパネル番号を記録させておき、その記録情報により器具を検索する。
図7はパネルP1、すなわち側面が選択された場合の例である。
【0050】
ここで、側面のパネルP1上に設置された器具のみがハーネス対象器具として選択されている。
次に、図5に示す関係部品検索が行われる(ST13)。
ステップST13:関係部品検索
関係部品検索部26により、ステップST12で検索された部品と接続されている部品及びその間を通る経路上のダクトが検索され、ハーネス図対象部品として登録される。
【0051】
図8に関係部品検索の結果例が示される。
関係部品の検索方法の1例としては、制御盤に対応する電線の接続情報とその経路を通るダクト情報とを保存する記憶装置4上のファイル等が指定され、指定されたファイルから接続器具の経路上のダクトが検索される。
【0052】
次に、図5に示す不要部品削除が行われる(ST14)。
ステップST14:不要部品削除
図9は不要部品削除の様子を例示する図である。
【0053】
ステップ13までにハーネス図対象部品として選択された部品の中から、作業者の指示入力に基づき、ハーネス図に不要な部品が選択した対象部品から外される。
(ハーネス図展開)
次に、ハーネス展開部品選択部21により選択され、記憶装置4に記憶されたハーネス図対象部品を2次元の平面図にする展開処理について図10を用いて説明する。
【0054】
図10は本発明の実施例に係るハーネス図作成装置の主要部の構成例を示すブロック図であり、実施形態の構成を示す図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0055】
また、図10において、ハーネス展開部品選択部21とハーネス展開処理部22とハーネス図成形処理部23は、図4と同様に構成されている。
ここでは、ハーネス図展開に対応するハーネス展開処理部22について説明する。
【0056】
このハーネス展開処理部22は、選択されたハーネス図対象部品を展開する部分であり、基準部品選択部28と、基準部品展開部29と、グループ化部30と、他部品展開部31と、干渉チェック部32とを有している。
【0057】
基準部品選択部28は、指示入力に基づき2次元図への展開における基準となる部品を選択する。
基準部品展開部29は、基準部品について2次元平面に展開を行う。
【0058】
グループ化部30は、部品のグループ化を行う。
他部品展開部31は、グループ化されたその他の部品について2次元展開を行う。
【0059】
干渉チェック部32は、展開された部品について干渉が生じていないかをチェックし、干渉している場合には、干渉をなくすことのできる配置があるか否かを演算によりチェックする。
【0060】
次に、ハーネス展開処理について図11のフロー及び図12〜16を用いて具体的に説明する。
図11は本実施例のハーネス図作成装置におけるハーネス展開処理部の処理を示す流れ図である。
【0061】
同図に示すように、まず、基準部品選択が行われる(ST21)。
ステップST21:基準部品選択
基準部品選択部28により、3次元図形を2次元展開する上で展開基準となる図形の選択が図12に示すように行われる。
【0062】
図12は本実施例において基準部品(基準図形)の選択の様子を示す図である。
ここでは、図12に示すパネルP1に関する部品が取り扱われるが、これらの部品は同一パネルについてのものであっても必ずしも2次元平面上に配置されているわけでない。また、複数のパネルが指定され選択されたときには、各部品の関係は3次元である。以下に説明する展開はこのような状況を踏まえたものである。
【0063】
また、2次元展開を行う上では、基準部品をなるべく動かさないようにすることで、変更の少ないハーネス図を作成することができる。
基準部品は入力装置5からの入力により選択される。この基準部品の選択方法の1例としては、表示装置7の図形画面上でマウス等の入力装置5で指示することにより行う。
【0064】
次に、図11に示すように基準部品展開が行われる(ST22)。
ステップST22:基準部品展開
基準部品展開部29により、ステップST21で選択された基準部品が図13に示すように2次元平面上に展開される。
【0065】
図13は基準部品を展開する様子を示す図である。
基準部品が2次元平面上に展開される時には、選択された全図形に対して同一動作が行われる。この動作は3次元空間にある基準部品を2次元平面に落とすもの、もしくは倒すものである。
【0066】
展開方法の1例としては、基準部品の片側の端点をハーネス図を展開させる2次元平面上に移動させ、もう一方の端点が2次元平面上になる様に回転移動させる。
【0067】
次に、図11に示すように展開図形のグループ化が行われる(ST23)。
ステップST23:展開図形のグループ化
展開図形のグループ化は、図14に示すように、ハーネス展開すべき各部品を結合させ、グループ化させることで各部品を対応付けるものであり、各部品をハーネス展開する上で重要な機能である。
【0068】
図14は展開図形のグループ化の様子を示す図である。
図形グループ化の方法は、図形の回転を行う部品(図形)の端点に接続された図形(部品)を追っていき、端点に選択済みの図形かなにも接続されない図形がでてくるまで検索を行う。そして、検索された図形すべてを展開すべき図形としてグループ化する。なお、このとき、検索のスタートとなる部品は基準部品である。
【0069】
次に、図11に示すように他部品展開が行われる(ST24)。
ステップST24:他部品展開
すでに展開された基準部品以外の図形のうち、ステップST23にてグループ化され基準部品に接続された部品が他部品展開部31により、図15に示すように順に2次元展開される。
【0070】
図15は他部品の展開の様子を示す図である。
同図に示すように展開方法の1例としては、各図形の基点となる端点(基準図形に近い方)を基点としてもう片方の端点が、ハーネス図を展開させる2次元平面上になる様に図形を回転移動させる。この展開動作は、3次元空間にある部品を2次元平面に落とすもの、もしくは倒すものである。
【0071】
このとき、図形同士がバラバラにならない様にステップST23にて図形のグループ化が行されている。そして、グループ図形すべてに対して同一展開が行われる。
【0072】
また、図15に示すように、基準部品と直接接続されていない部品に関しては、2次元平面に近い端点が平面上に接続されるように平行移動され、その後平面上の端点を基点としてもう片側の端点が平面上になるように回転移動が行われる。
【0073】
次に、図11に示すように干渉チェックが行われる(ST25)。
ステップST25:図形干渉チェック
図形の干渉チェック部32により、図16に示すように、2次元展開時に展開図形の干渉が防止される。
【0074】
図16は干渉チェックにより図形接触をなくす様子を示す図である。
同図に示すように、例えば図形の展開後、他図形との接触している場合は、接触している図形を右方向に回転させ図形間で接触数が一番少ない場所が選択される。
【0075】
次に、図11に示すようにハーネス図チェック修正が行われる(ST26)。ステップST26:ハーネス図チェック修正
ステップST21〜ST25までの処理により、選択された部品についてのハーネス展開がなされ、その結果が記憶装置4に保存される。
【0076】
この展開結果は、さらに、図10に示すハーネス図成形処理部23により必要なチェック修正処理がなされる。
すなわち、作業者はハーネス展開処理部22により処理されたハーネス図をチェックし、さらに修正を加える必要のある場合がある。このようなときに、作業者は、ハーネス図成形処理部23の編集機能等の支援を受けてハーネス図に修正等を加える。
【0077】
そして、完成したハーネス図は出力装置6からプリントアウトされ、ハーネス作業に使用される。
このように本実施例のハーネス図作成装置においては、パネル指定や基準部品の指定をするだけで、制御盤の3次元組み立てデータと電線の経路情報から自動的にハーネス展開すべき部品を選択し、さらにハーネス展開を実行するようにしたので、現実の組み立てを行ったことのない、初めて作成する盤についても簡単にハーネス図を作成することができ、作業の効率化に著しく貢献することができる。
【0078】
なお、本発明は、上記実施形態・実施例に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
また、実施形態・実施例に記載した手法は、コンピュータに実行させることができるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピーディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記憶媒体に格納して頒布することもできる。
【0079】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、パネル単位で部品を選択し、基準部品を中心に展開を行うようにしたので、たとえオーダメイドの制御盤であってもハーネス配線作業を行うためのハーネス図を作成できるハーネス図作成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置の一例を示す構成図。
【図2】同実施の形態のハーネス図作成装置の動作を示す流れ図。
【図3】本発明の実施例におけるハーネス図作成装置に適用される3次元制御盤データの組み立て図。
【図4】同実施例に係るハーネス図作成装置の主要部の構成例を示すブロック図。
【図5】同実施例のハーネス図作成装置におけるハーネス展開部品選択部の処理を示す流れ図。
【図6】同実施例の処理対象図形のパネル例を示す図。
【図7】同実施例においてあるパネルが選択された場合の様子を示す図。
【図8】同実施例における関係部品検索の結果例を示す図。
【図9】同実施例における不要部品削除の様子を例示する図
【図10】同実施例に係るハーネス図作成装置の主要部の構成例を示すブロック図。
【図11】同実施例のハーネス図作成装置におけるハーネス展開処理部の処理を示す流れ図。
【図12】同実施例における基準部品の選択の様子を示す図。
【図13】同実施例における基準部品を展開する様子を示す図。
【図14】同実施例における展開図形のグループ化の様子を示す図。
【図15】同実施例における他部品の展開の様子を示す図。
【図16】同実施例における干渉チェックにより図形接触をなくす様子を示す図。
【符号の説明】
1…バス
2…制御装置
3…プログラムメモリ
4…記憶装置
5…入力装置
6…出力装置
7…表示装置
8…ハーネス展開部品選択プログラム
9…ハーネス展開プログラム
10…ハーネス図成形プログラム
11…部品グループ化プログラム
12…図形要素の重なり防止プログラム
21…ハーネス展開部品選択部
22…ハーネス展開処理部
23…ハーネス図成形処理部
【発明の属する技術分野】
この発明は盤組立配線作業に使用されるハーネス図作成装置、更に詳しくは3次元の盤組立データより2次元のハーネスデータへの展開のための技術を設けたハーネス図作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、制御盤・電源盤等の盤製造における電線の配線作業においては、ハーネス作業の手法を取り入れて配線することが広く行われている。
ハーネス作業は、盤内配線を盤外で作業できる様にするもので、作業板にハーネス図(2次元の電線配線図)と呼ばれる平面の配線図を置き、その配線図の経路に沿って電線を這わせて配線すべき電線のまとまりを作り、その後に、このまとまった電線を盤に取り付ける作業方法である。
【0003】
このような電線の配線作業におけるハーネス図の作成方法によれば、目的の制御盤の組立を一旦行い、その後ハーネス作業を行う配線部分について、この組み立てられた制御盤の電線を2次元平面に広げ、その配線の形を図面化することにより当該ハーネス図が作成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のハーネス図作成方法は、一度ハーネス図を用いないで組み立てた制御盤に関する、すなわち同じ制御盤を複数台作成する場合の手法であり、この方法では一度しか作成されない制御盤(オーダメイド的な制御盤)や初めて製作する制御盤については対応ができない。
【0005】
しかし、作業性の向上のため、一度しか作成されない制御盤であってもハーネス配線作業の実施ができることが要望されていた。
本発明は、このような実情を考慮してなされたもので、たとえオーダメイドの制御盤であってもハーネス配線作業を行うためのハーネス図を作成できるハーネス図作成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に対応する発明は、計算機上で作成された3次元の盤組立図のデータに基づき、この盤における2次元の電線配線図を作成するハーネス図作成装置において、盤内の部品取付面を指定することで3次元の盤組立図から部品取付面に関連する電線に関係ある図形を検索し、この検索された図形を電線配線図の作成対象の図形とする図形選択手段と、図形選択手段により選択された複数の図形を前記2次元の電線配線図へ展開するとき、複数の図形は選択された基準図形を含み、この基準図形から始めて図形を順次2次元平面上に倒すことで、展開を実行する図形展開手段とを備えたハーネス図作成装置である。
【0007】
このような構成を備えたことにより、部品取付面の指定で電線配線図の作成対象となる図形が検索され、選択された基準図形から始めて対象図形が3次元空間から2次元平面に順次展開される。
【0008】
したがって、たとえオーダメイドの制御盤であってもハーネス配線作業を行うためのハーネス図を容易に作成できる。
次に、請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する発明において、図形選択手段により選択された図形のうち、展開前の3次元の盤組立図のデータ上において基準図形から順次接続される関係にある各図形について、以降の展開処理に伴う各図形の座標変化にかかわらず各図形間がその接続部で接続されているように扱うグループ化手段を備えたハーネス図作成装置である。
【0009】
このような構成を備えたことにより、請求項1に対応する発明と同様に作用する他、展開開始前に接続関係にある各図形に対応づけがなされ、以降の展開処理を容易にすることができる。
【0010】
また、請求項3に対応する発明は、請求項1又は2に対応する発明において、展開を実行するとき、展開がされた2次元平面上の各図形に交差があるか否かを調べ、交差がある場合にはその展開図形を回転させ交差しない位置に当該図形を展開し直す干渉チェック手段を備えたハーネス図作成装置である。
【0011】
このような構成を備えたことにより、請求項1又は2に対応する発明と同様に作用する他、展開処理時において図形の交差を防止し、わかりやすい電線配線図とすることができる。
【0012】
さらに、請求項4に対応する発明は、請求項2又は3に対応する発明において、図形展開手段により展開された展開結果に基づき、図形選択手段に選択された図形についての電線配線図を成形するハーネス図成形手段と、ハーネス図成形手段により成形された電気配線図を出力する出力手段とを備えたハーネス図作成装置である。
【0013】
このような構成を備えたことにより、請求項2又は3に対応する発明と同様に作用する他、展開済みの図形に対して最終的な電気配線図が成形され、プリンタ等で出力される。したがって、配線作業者は、この電気配線図(ハーネス図)をもとにハーネス作業を実施することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置の一例を示す構成図である。
【0015】
このハーネス図作成装置は、3次元の仮想空間に描かれた制御盤の図形を元に、ハーネス図を作成する装置であって、バス1に制御装置2及びプログラムメモリ3及び記憶装置4が接続され、さらに入力装置5と、出力装置6と、表示装置7と、その他図示しない周辺要素とによって構成されている。
【0016】
入力装置5は、作業者が本装置に指示、入力する為の装置である。
出力装置6は、作成されたハーネス図をプリントアウトするプリンタやプロッタから構成されている。
【0017】
表示装置7は、3次元組み立て図や作業中の図もしくは完成したハーネス図を表示出力する。
ハーネス図作成装置は、図1で示す様に入力・制御・記憶装置等のハードウェアと各機能を実現するソフトウェアで構成されている。
【0018】
記憶装置4は、制御装置2での作業領域となるメモリ領域と、ハードディスク等の2次記憶装置とからなる。2次記憶装置部分には、ハーネス図を作成する上で必要な3次元盤組立図や経路データ、また作成中もしくは完成したハーネス図等を保存する。
【0019】
制御装置2は、いわゆるCPU部分であり、プログラムメモリ3内のプログラムにしたがって内部の座標計算及び図形の描画等を行う。
プログラムメモリ3には、本装置の基本的な動作を実現させる図示しないプログラムの他、ハーネス展開部品選択プログラム8と、ハーネス展開プログラム9と、ハーネス図成形プログラム10とが保存されている。
【0020】
ハーネス展開部品選択プログラム8に基づく制御装置2の動作により、ハーネス展開部品選択部としての処理が実現される。
ハーネス展開部品選択部は、3次元の制御盤組立図よりハーネス図の対象となる部分として盤内のパネルが指定されると、そのパネルに取り付けられた器具(制御盤の中身となる部品)を基本として、その器具に関連するダクト(電線を入れる管)と他のパネルに取り付けられた器具を検索し、ハーネス展開を行う部品(器具やダクト)を選定する。これによりハーネス図の対象となる部品を抽出する。
【0021】
ハーネス展開プログラム9に基づく制御装置2の動作により、ハーネス展開処理部としての処理が実現される。
ハーネス展開処理部は、ハーネス展開部品選択部で選定された器具を2次元平面に展開する時に、基準となるダクトが選定されると、第一にハーネス展開を行う部品全体を基準ダクトが平面上になる様に図形回転・移動を行い、第二に基準ダクトに接続された部品をその部品と接続された部品グループ単位で回転・移動させ、その動作をその接続端子まで繰り返して行い、第三に残り部品(基準ダクトに接続されていない部品)について2次元展開を行うことにより2次元の図面を作成する。
【0022】
また、ハーネス展開プログラム9には、部品グループ化プログラム11と図形要素の重なり防止プログラム12とが含まれており、これのプログラムにより上記ハーネス展開処理において次のような処理が実現される。
【0023】
まず、部品グループ化プログラム11に基づく動作により、部品を回転・移動を行う部品グループのグループ化が行われる。そのために指定図形の端点に接続された部品をグループとして登録し、なおかつ新規グループとして登録された部品の端点に接続された部品もグループとして登録し、部品の端点に別部品が接続されない部品になるまで繰り返すことにより部品グループを作成する。
【0024】
次に、図形要素の重なり防止プログラム12に基づく動作により、部品が2次元図面に展開される時に、2次元展開されたその他の部品と交差しない様に、部品展開後交差チェックが行われる。交差する部品がある場合には5度単位で部品グループを右回りに回転させ、その他の部品と交差しない場所を探すようになっている。
【0025】
ハーネス図成形プログラム10に基づく制御装置2の動作により、ハーネス図成形処理部としての処理が実現される。
ハーネス図成形処理部は、ハーネス図の作成を支援する処理部であり、ハーネス展開処理部によるハーネス展開結果に基づき、自動的にハーネス図を作成する。また、作業者の入力を受け付けハーネス図の作成、チェック、修正などを支援する。
【0026】
次に、以上のように構成された本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置の動作について図2を用いて説明する。
図2は本実施の形態のハーネス図作成装置の動作を示す流れ図である。
【0027】
まず、ハーネス図を作成するには、ハーネス図対象となる3次元盤組み立て図のデータが呼び出され(ST1)、さらにハーネスを形成する電線の経路データが呼び出される(ST2)。
【0028】
次に、ハーネス図対象となる部品がパネルが指定されることで、パネル単位で自動的に選択される(ST3)。すなわちハーネス展開を行う部品の選択方法としてパネルを選択し取り付け器具及びそれに関係する部品が対象とされる。
【0029】
また、自動的に選択された部品中で不要な部品が、作業者の指示により削除される(ST4)。つまり意図的に対象外にしたい部品が対象外にされる。なお、ステップST3,ST4の処理はハーネス展開部品選択部により実現される。
【0030】
次に、選択された部品群に関してハーネス展開処理部により2次元に展開が行われる(ST5)。この展開の際には、展開されるべき各部品はグループ化が行われて容易に展開できるように関連付けられる。また、展開した部品について干渉チェックが行われ、干渉する場合には、5度単位で部品グループが右回りに回転され、その他の部品と交差しない場所に再展開される。
【0031】
次に、2次元展開された図を最終的なハーネス図とする為に、ハーネス図成形処理部における線分の分割及び回転機能等の図形編集が行われ、ハーネス図が成形される(ST6)。
【0032】
そして、作成されたハーネス図は、図面として紙に出力され(ST7)、同図面を配線作業台に張り、図面の経路を元に電線が配線される(ST8)。
上述したように、本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置は、パネルを指定することでハーネス展開する部品を自動的に選択するようにしたので、過去に製造実績のない新たな制御盤のハーネス図であっても当該制御盤の組み立て図データからそのハーネス図を作成できるように支援することができる。
【0033】
また、本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置は、選択された部品について、指定された基準部品を基準として自動的に展開するようにしたので、過去に製造実績のない新たな制御盤のハーネス図であっても当該制御盤の組み立て図データからそのハーネス図を作成できるように支援することができる。
【0034】
さらに、本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置は、部品を自動的に展開する際に各部品をグループ化するようにしたので、過去に製造実績のない新たな制御盤のハーネス図であっても当該制御盤の組み立て図データからそのハーネス図を作成できるように支援することができる。
【0035】
さらにまた、本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置は、展開した部品について干渉チェックを行い、干渉する場合には5度単位で部品グループを回転し、その他の部品と交差しない場所に再展開するようにしたので、過去に製造実績のない新たな制御盤のハーネス図であっても当該制御盤の組み立て図データからそのハーネス図を作成できるように支援することができる。
【0036】
また、本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置は、上記各処理を組み合わせるようにしたので、パネルや基準部品の指定等を除く他、3次元盤組み立て図データ及び電線の経路データに基づき自動的にハーネス図を作成することができる。
【0037】
【実施例】
本発明の実施例として図3に示す制御盤のハーネス図を作成する場合の手順を説明する。
(3次元制御盤データ)
図3は3次元制御盤データの組み立て図である。
【0038】
同図は3次元CAD等で作成された制御盤の3次元データであり、この3次元図形の特徴として必要項目を下記に記す。
1.図形は『フレーム13・器具14・ダクト15』の図形で作成されている。
【0039】
2.器具・ダクトはパネル単位でグループ化されている。
フレーム:制御盤の外枠を構成する鉄枠
器具 :盤の機能を構成する部品
ダクト :電線を収納する入れ物
パネル :制御盤内に設けられた板、器具やダクトが取り付けられる
(ハーネス図対象器具の選択)
次に、実施の形態に示したハーネス展開部品選択部によるハーネス図の対象となる器具の選択処理について図4を用いて説明する。
【0040】
図4は本発明の実施例に係るハーネス図作成装置の主要部の構成例を示すブロック図であり、実施形態の構成を示す図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0041】
同図において、ハーネス展開部品選択部21とハーネス展開処理部22とハーネス図成形処理部23は、図1に示すハーネス展開部品選択プログラム8とハーネス展開プログラム9とハーネス図成形プログラム10とに基づき制御装置2により実現される処理である。
【0042】
ここでは、ハーネス図対象器具の選択に対応するハーネス展開部品選択部21について説明する。
このハーネス展開部品選択部21は、ハーネス図に展開する図形を選択する部分であり、パネル選択部24と、器具検索部25と、関係部品検索部26と、不要部品削除部27とを有している。
【0043】
パネル選択部24は、入力に基づきハーネス展開を行うパネルを選択する。
器具検索部25は、選択パネルに取り付けられた器具を検索する。
関係部品検索部26は、検索された器具に関係する部品を検索する。
【0044】
不要部品削除部27は、ハーネス図に不要な部品を削除する。
次に、ハーネス図の対象となる器具の選択処理について図5のフロー及び図6〜9を用いて具体的に説明する。
【0045】
図5は本実施例のハーネス図作成装置におけるハーネス展開部品選択部の処理を示す流れ図である。
同図に示すように、まず、パネル選択が行われる(ST11)。
ステップST11:パネル選択
ハーネス対象の器具は、パネル単位で選択される。その選択方法の例を下記に示す。
【0046】
図3に示す制御盤の例では、図6に示すように3つのパネルP1,P2,P3が設けられており、まず、ハーネス展開を行うパネルの選択が行われる。
図6は本実施例の処理対象図形のパネル例を示す図である。
【0047】
選択方法は、例えば左記の様に各パネルが開示された状態でマウスやキーボード等の入力装置5によりパネルの指定が行われ、これによりパネルが選択される。
【0048】
ここで、複数のパネル指定・選択も可能であるが、ここでは、説明の都合上、パネルP1が選択されたものとして以降の処理を説明する。
次に、図5に示す器具検索が行われる(ST12)。
ステップST12:器具検索
器具検索部25により、ステップST11で選択されたパネル上に存在する器具が検索され、ハーネス図対象の器具としての登録が行われる。
【0049】
パネルより、器具を検索する方法としての1例としては、各取り付け器具にパネル番号を記録させておき、その記録情報により器具を検索する。
図7はパネルP1、すなわち側面が選択された場合の例である。
【0050】
ここで、側面のパネルP1上に設置された器具のみがハーネス対象器具として選択されている。
次に、図5に示す関係部品検索が行われる(ST13)。
ステップST13:関係部品検索
関係部品検索部26により、ステップST12で検索された部品と接続されている部品及びその間を通る経路上のダクトが検索され、ハーネス図対象部品として登録される。
【0051】
図8に関係部品検索の結果例が示される。
関係部品の検索方法の1例としては、制御盤に対応する電線の接続情報とその経路を通るダクト情報とを保存する記憶装置4上のファイル等が指定され、指定されたファイルから接続器具の経路上のダクトが検索される。
【0052】
次に、図5に示す不要部品削除が行われる(ST14)。
ステップST14:不要部品削除
図9は不要部品削除の様子を例示する図である。
【0053】
ステップ13までにハーネス図対象部品として選択された部品の中から、作業者の指示入力に基づき、ハーネス図に不要な部品が選択した対象部品から外される。
(ハーネス図展開)
次に、ハーネス展開部品選択部21により選択され、記憶装置4に記憶されたハーネス図対象部品を2次元の平面図にする展開処理について図10を用いて説明する。
【0054】
図10は本発明の実施例に係るハーネス図作成装置の主要部の構成例を示すブロック図であり、実施形態の構成を示す図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0055】
また、図10において、ハーネス展開部品選択部21とハーネス展開処理部22とハーネス図成形処理部23は、図4と同様に構成されている。
ここでは、ハーネス図展開に対応するハーネス展開処理部22について説明する。
【0056】
このハーネス展開処理部22は、選択されたハーネス図対象部品を展開する部分であり、基準部品選択部28と、基準部品展開部29と、グループ化部30と、他部品展開部31と、干渉チェック部32とを有している。
【0057】
基準部品選択部28は、指示入力に基づき2次元図への展開における基準となる部品を選択する。
基準部品展開部29は、基準部品について2次元平面に展開を行う。
【0058】
グループ化部30は、部品のグループ化を行う。
他部品展開部31は、グループ化されたその他の部品について2次元展開を行う。
【0059】
干渉チェック部32は、展開された部品について干渉が生じていないかをチェックし、干渉している場合には、干渉をなくすことのできる配置があるか否かを演算によりチェックする。
【0060】
次に、ハーネス展開処理について図11のフロー及び図12〜16を用いて具体的に説明する。
図11は本実施例のハーネス図作成装置におけるハーネス展開処理部の処理を示す流れ図である。
【0061】
同図に示すように、まず、基準部品選択が行われる(ST21)。
ステップST21:基準部品選択
基準部品選択部28により、3次元図形を2次元展開する上で展開基準となる図形の選択が図12に示すように行われる。
【0062】
図12は本実施例において基準部品(基準図形)の選択の様子を示す図である。
ここでは、図12に示すパネルP1に関する部品が取り扱われるが、これらの部品は同一パネルについてのものであっても必ずしも2次元平面上に配置されているわけでない。また、複数のパネルが指定され選択されたときには、各部品の関係は3次元である。以下に説明する展開はこのような状況を踏まえたものである。
【0063】
また、2次元展開を行う上では、基準部品をなるべく動かさないようにすることで、変更の少ないハーネス図を作成することができる。
基準部品は入力装置5からの入力により選択される。この基準部品の選択方法の1例としては、表示装置7の図形画面上でマウス等の入力装置5で指示することにより行う。
【0064】
次に、図11に示すように基準部品展開が行われる(ST22)。
ステップST22:基準部品展開
基準部品展開部29により、ステップST21で選択された基準部品が図13に示すように2次元平面上に展開される。
【0065】
図13は基準部品を展開する様子を示す図である。
基準部品が2次元平面上に展開される時には、選択された全図形に対して同一動作が行われる。この動作は3次元空間にある基準部品を2次元平面に落とすもの、もしくは倒すものである。
【0066】
展開方法の1例としては、基準部品の片側の端点をハーネス図を展開させる2次元平面上に移動させ、もう一方の端点が2次元平面上になる様に回転移動させる。
【0067】
次に、図11に示すように展開図形のグループ化が行われる(ST23)。
ステップST23:展開図形のグループ化
展開図形のグループ化は、図14に示すように、ハーネス展開すべき各部品を結合させ、グループ化させることで各部品を対応付けるものであり、各部品をハーネス展開する上で重要な機能である。
【0068】
図14は展開図形のグループ化の様子を示す図である。
図形グループ化の方法は、図形の回転を行う部品(図形)の端点に接続された図形(部品)を追っていき、端点に選択済みの図形かなにも接続されない図形がでてくるまで検索を行う。そして、検索された図形すべてを展開すべき図形としてグループ化する。なお、このとき、検索のスタートとなる部品は基準部品である。
【0069】
次に、図11に示すように他部品展開が行われる(ST24)。
ステップST24:他部品展開
すでに展開された基準部品以外の図形のうち、ステップST23にてグループ化され基準部品に接続された部品が他部品展開部31により、図15に示すように順に2次元展開される。
【0070】
図15は他部品の展開の様子を示す図である。
同図に示すように展開方法の1例としては、各図形の基点となる端点(基準図形に近い方)を基点としてもう片方の端点が、ハーネス図を展開させる2次元平面上になる様に図形を回転移動させる。この展開動作は、3次元空間にある部品を2次元平面に落とすもの、もしくは倒すものである。
【0071】
このとき、図形同士がバラバラにならない様にステップST23にて図形のグループ化が行されている。そして、グループ図形すべてに対して同一展開が行われる。
【0072】
また、図15に示すように、基準部品と直接接続されていない部品に関しては、2次元平面に近い端点が平面上に接続されるように平行移動され、その後平面上の端点を基点としてもう片側の端点が平面上になるように回転移動が行われる。
【0073】
次に、図11に示すように干渉チェックが行われる(ST25)。
ステップST25:図形干渉チェック
図形の干渉チェック部32により、図16に示すように、2次元展開時に展開図形の干渉が防止される。
【0074】
図16は干渉チェックにより図形接触をなくす様子を示す図である。
同図に示すように、例えば図形の展開後、他図形との接触している場合は、接触している図形を右方向に回転させ図形間で接触数が一番少ない場所が選択される。
【0075】
次に、図11に示すようにハーネス図チェック修正が行われる(ST26)。ステップST26:ハーネス図チェック修正
ステップST21〜ST25までの処理により、選択された部品についてのハーネス展開がなされ、その結果が記憶装置4に保存される。
【0076】
この展開結果は、さらに、図10に示すハーネス図成形処理部23により必要なチェック修正処理がなされる。
すなわち、作業者はハーネス展開処理部22により処理されたハーネス図をチェックし、さらに修正を加える必要のある場合がある。このようなときに、作業者は、ハーネス図成形処理部23の編集機能等の支援を受けてハーネス図に修正等を加える。
【0077】
そして、完成したハーネス図は出力装置6からプリントアウトされ、ハーネス作業に使用される。
このように本実施例のハーネス図作成装置においては、パネル指定や基準部品の指定をするだけで、制御盤の3次元組み立てデータと電線の経路情報から自動的にハーネス展開すべき部品を選択し、さらにハーネス展開を実行するようにしたので、現実の組み立てを行ったことのない、初めて作成する盤についても簡単にハーネス図を作成することができ、作業の効率化に著しく貢献することができる。
【0078】
なお、本発明は、上記実施形態・実施例に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
また、実施形態・実施例に記載した手法は、コンピュータに実行させることができるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピーディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記憶媒体に格納して頒布することもできる。
【0079】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、パネル単位で部品を選択し、基準部品を中心に展開を行うようにしたので、たとえオーダメイドの制御盤であってもハーネス配線作業を行うためのハーネス図を作成できるハーネス図作成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るハーネス図作成装置の一例を示す構成図。
【図2】同実施の形態のハーネス図作成装置の動作を示す流れ図。
【図3】本発明の実施例におけるハーネス図作成装置に適用される3次元制御盤データの組み立て図。
【図4】同実施例に係るハーネス図作成装置の主要部の構成例を示すブロック図。
【図5】同実施例のハーネス図作成装置におけるハーネス展開部品選択部の処理を示す流れ図。
【図6】同実施例の処理対象図形のパネル例を示す図。
【図7】同実施例においてあるパネルが選択された場合の様子を示す図。
【図8】同実施例における関係部品検索の結果例を示す図。
【図9】同実施例における不要部品削除の様子を例示する図
【図10】同実施例に係るハーネス図作成装置の主要部の構成例を示すブロック図。
【図11】同実施例のハーネス図作成装置におけるハーネス展開処理部の処理を示す流れ図。
【図12】同実施例における基準部品の選択の様子を示す図。
【図13】同実施例における基準部品を展開する様子を示す図。
【図14】同実施例における展開図形のグループ化の様子を示す図。
【図15】同実施例における他部品の展開の様子を示す図。
【図16】同実施例における干渉チェックにより図形接触をなくす様子を示す図。
【符号の説明】
1…バス
2…制御装置
3…プログラムメモリ
4…記憶装置
5…入力装置
6…出力装置
7…表示装置
8…ハーネス展開部品選択プログラム
9…ハーネス展開プログラム
10…ハーネス図成形プログラム
11…部品グループ化プログラム
12…図形要素の重なり防止プログラム
21…ハーネス展開部品選択部
22…ハーネス展開処理部
23…ハーネス図成形処理部
Claims (4)
- 計算機上で作成された3次元の盤組立図のデータに基づき、この盤における2次元の電線配線図を作成するハーネス図作成装置において、
前記盤内の部品取付面を指定することで前記3次元の盤組立図から前記部品取付面に関連する電線に関係ある図形を検索し、この検索された図形を前記電線配線図の作成対象の図形とする図形選択手段と、
前記図形選択手段により選択された複数の図形を前記2次元の電線配線図へ展開するとき、前記複数の図形は選択された基準図形を含み、この基準図形から始めて前記図形を順次2次元平面上に倒すことで、前記展開を実行する図形展開手段と
を備えたことを特徴とするハーネス図作成装置。 - 前記図形選択手段により選択された図形のうち、前記展開前の前記3次元の盤組立図のデータ上において前記基準図形から順次接続される関係にある各図形について、以降の展開処理に伴う各図形の座標変化にかかわらず各図形間がその接続部で接続されているように扱うグループ化手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のハーネス図作成装置。
- 前記展開を実行するとき、前記展開がされた2次元平面上の前記各図形に交差があるか否かを調べ、前記交差がある場合にはその展開図形を回転させ交差しない位置に当該図形を展開し直す干渉チェック手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のハーネス図作成装置。
- 前記図形展開手段により展開された展開結果に基づき、前記図形選択手段に選択された図形についての電線配線図を成形するハーネス図成形手段と、
前記ハーネス図成形手段により成形された前記電気配線図を出力する出力手段と
を備えたことを特徴とする請求項2又は3記載のハーネス図作成装置。
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