JP5211694B2 - 半導体集積回路におけるシールド線の配置方法、半導体集積回路の設計装置、及び半導体集積回路の設計プログラム - Google Patents
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Description
第2に、編集のあった信号線とは関係のないシールド線を誤って編集してしまうおそれがあった。これも、信号線およびシールド線の配線データが別々に扱われていたために生じていた。
特にハイエンドLSIでは、一度配線が完了してもその後に細かい配線調整を行う必要があるため、配線後の編集に起因するこれらの問題は作業の煩雑を招き大きな問題となる。
第4に、シールド線の配線後にデザインルールの変更が発生し、複数のシールドネットの配線に同じ修正を施す必要が生じた場合に、これら複数のシールド線の1つ1つを手作業で修正する必要があり作業効率が低いという問題があった。
このような関連付け情報を作成及び利用することにより、シールド線の配線後に信号線の配置の変更が生じた場合に、これと同時に編集するべきシールド線を特定することが可能となり、上記の編集漏れや誤編集を防止することが可能となる。
そこで、本発明では、信号線に対して設けるべきシールド線の配置形態を信号線の配置形態に応じて規定する配線ルールを予め定義して記憶しておく。そしてシールド線の配置は、記憶された配線ルールに従い、かつ配置された信号線に応じて行う。
11 半導体集積回路設計プログラム記憶部
20 配線結果データ記憶部
31 関連付け情報
40 半導体集積回路設計プログラム
50 配線部
60 シールド配線部
64 関連付け情報処理部
設計装置1は、本実施例の半導体集積回路設計プログラムを実行して、半導体集積回路の設計を行う計算部2と、オペレータによって半導体集積回路の配線や、機能セルの位置、種類等を指示するための指示情報を計算部2に入力するための入力部3と、セルや配線等を配置した結果を表示する表示部4と、本実施例の半導体集積回路設計プログラムを記憶する設計プログラム記憶部11とを備える。なお、計算部2はコンピュータ等により実現され、入力部3はキーボード、マウス、及びデジタイザ等の入力インタフェースで実現される。
配線結果データ記憶部20には、信号線やシールド線の配線データが、例えば、信号線テーブルT1及びシールド線テーブルT2のようなテーブルデータの形式で記憶される。そして信号線テーブルT1には、例えば、各信号線を一意に識別するためにそれぞれに割り当てられるインデクスと、各信号線の開始座標、終了座標、線幅及び配線層などの信号線の配線に必要な情報とが格納される。また、シールド線テーブルT2には、例えば、各シールド線を一意に識別するためにそれぞれに割り当てられるインデクスと、各シールド線の開始座標、終了座標、線幅及び配線層などのシールド線の配線に必要な情報とが格納される。
配線ルールデータ記憶部32には、シールド線を施すべき様々な信号線の種類に応じてそれぞれ個々に定められた各配線ルールが、例えばシールド配線ルールテーブルT4のような、テーブルデータの形式で記憶される。そしてシールド配線ルールテーブルT4には、例えば、各配線ルールを一意に識別するためにそれぞれに割り当てられるインデクスと、シールド線自体の幅や、シールド線に対応する信号線との間に維持すべき間隔などの、シールド線の配線データを作成するために必要な情報が格納される。
このルールに基づけば、回路図上にシールドすべき信号線の配置が定まれば、その信号線に沿って、信号線から配線ルールに定められた間隔だけ離れて、かつ配線ルールに定められた線幅を有するシールド線の配置を定めることができる。
(c)そして計算部2は、編集が加えられた信号線に対して設けられるシールド線を決定する。このとき例えば計算部2は、関連付けテーブルT3内を検索して、編集対象の信号線の配線データのインデクスを記憶する関連付け情報を抽出し、抽出された関連付け情報内に記憶されているシールド線の配線データのインデクスを取得することによって、この信号線に対して設けられたシールド線の配線データを決定する。
また、デザインルールに変更があった場合はシールド線テーブルT2を自動修正して、変更後のデザインルールに準拠したシールド線の配線データを生成する。
まず、図4に示すステップS1において、計算部2は、外部記憶領域である配線ルールデータ記憶部32に外部ファイルとして記憶されているシールド配線ルールテーブルT4内の配線ルール情報を、自己の内蔵メモリ(図示せず)に読み込む。なお、このシールド線に関する配線ルールは、シールド線の様々な配置形態に応じて、より複雑なものを定めることが可能であり、その例のいくつかを後に例示する。
ビアルール情報は、ある信号線やシールド線を回路図上に配置したとき、この信号線等が複数の層にまたがる場合に回路基板上に設けるべきビアの形状や大きさなどの形態を規定するルールを含み、ビアルールもまたデザインルールに準拠して定義される。
このようなビアルールもまた、より複雑なものを定めることが可能であり、その例のいくつかを後に例示する。
また、新たな信号線を追加する指示を入力する場合には、配線ルールデータ記憶部32及びビアルールデータ記憶部33に記憶された各ルールの中から、この信号線に対して設けられるビアに適用すべきビアルールや、シールド線に適用する配線ルールを指定する情報も併せて入力される。シールド線に適用する配線ルールを指定する情報は、例えば、当該ルールに対してシールド配線ルールテーブルT4において割り当てられたインデクスであり、以下の説明においてこの情報を「ルール選択情報」と記すことがある。
この配線データ編集処理ルーチンS4では、編集があった信号線に関して配線結果データ記憶部20内の信号線テーブルT1に保存される配線データを編集内容に応じて変更する。そしてこの編集に連係して、配線結果データ記憶部20内のシールド線テーブルT2に記憶されるシールド線の配線データを編集し、この信号線に対して設けるべきシールド線を編集する。
まず、ステップS11において、配線部50は、ステップS2で入力された信号線の編集内容に基づいて信号線テーブルT1を編集して、編集対象の信号線に対してテーブル内に記憶される配線データの編集処理を行う。新規な信号線について配線データを追加する場合には、当該信号線がシールド線を要する信号線であるか否かについてステップS2で入力された情報や、この信号線に対して入力された上記のルール選択情報も配線データに含ませて、信号線テーブルT1に追加する。
なお、編集内容が既存の信号線の複写や移動であった場合、あるいは追加された信号線がビア等を介して既存の信号線に接続される場合には、シールド線の要否についての情報やルール選択情報をこれら既存の信号線の配線データから取得して、編集対象の信号線の配線データに含ませてもよい。ステップS11にて行う信号線の編集処理ルーチンは、図6を参照して後述する。
一方で、ステップS11で編集した配線データの対象となる信号線がシールド線を要する場合には、配線部50は、当該信号線の配線データに対して割り当てられた、テーブルT1内のインデクスをシールド配線部60に与えて、当該信号線に対して設けるシールド線の配線データを編集すべきであることを通知する。この通知を受けたシールド配線部60は、ステップS13においてシールド線テーブルT2を編集して、テーブル内に記憶された当該信号線に対して設けるべきシールド線の配線データを編集する。ステップS13にて行うシールド線の配線データの編集処理ルーチンは、図7を参照して後述する。
ここで関連付け情報は、例えば、信号線とシールド線との間の対応関係を、信号線の配線データに対して割り当てられた信号線テーブルT1中のインデクスと、この信号線に対して設けられたシールド線配線データに対して割り当てられたシールド線テーブルT2中のインデクスと、をセットで記憶することによって表す情報である。
また、ステップS11における信号線に関する配線データの編集あるいはステップS13におけるシールド線に関する配線データの編集が配線データを削除するものである場合には、削除された配線データに関する関連付け情報を関連付けテーブルT3から削除する。
そして、関連付け情報の更新を終えると、図4に示すステップS5へ処理を移行する。
まず、配線部50に設けられた配線処理部51は、ステップS21において、入力部3を介して入力された信号線の配置指示情報に基づいて、入力された信号線に関する配線データやこの信号線によって形成される論理接続データを生成・変更する。そして、生成あるいは変更された配線データを信号線テーブルT1に記憶し、論理接続データをネットリスト記憶部23に記憶するとともに、生成あるいは変更された配線データに基づいて編集された信号線の配置形態を表示部4に表示する。
ビアが必要であると判断された場合には、ステップS23においてビア処理部52は予め選択されているビアルールに基づいてビアに関する配線データを作成して配線結果データ記憶部20に記憶する。続いて、ビア処理部52は、作成したビア配線データに基づいて形成されるビアを表示部4に表示した後に、ステップS12に処理を移行する。一方、ビアが不要であると判断された場合には、ステップS12に処理を移行する。
ステップS12で、配線部50の配線処理部51から、信号線に対してシールド線の配線データを編集すべきであるとの通知を受けたシールド線処理部61は、ステップS31においてこの信号線の配線データに関連付けられた関連付け情報があるか否かを判断する。
関連付け情報がない場合には、この信号線に対して設けられたシールド線の配線データがまだ作成されていないことを意味する。そこで、ステップS32においてシールド線処理部61は、この信号線に対して設けるべきシールド線に関する配線データを、ステップS2において予め選択された配線ルールに従って、信号線の配置形態に応じて作成し、シールド線テーブルT2に記憶する。そして、生成された配線データに基づいて、編集されたシールド線の配置形態を表示部4に表示する。
シールド線に対してビアが必要であると判断された場合には、ステップS34においてシールドビア処理部62は、予め選択されているビアルールに基づいてシールド線用のビアに関する配線データを作成して配線結果データ記憶部20に記憶し、作成したビアを表示部4に表示する。ビアが不要である場合には、シールドビア処理部62はステップS35に処理を移行する。
ブリッジが必要な場合は、ステップS36においてブリッジ処理部63が、予め選択された配線ルールに従ってブリッジに関する配線データを作成して配線結果データ記憶部20に記憶し、作成したブリッジを表示部4に表示する。ブリッジが不要である場合には、処理を図5に示すステップS14に移行する。
このとき、本実施例によればシールド線の生成に人手を要することがないため、信号線に係る配線データの編集から、シールド線に係る配線データの編集までの処理に要する時間を非常に短時間にすることが可能となる。また、信号線配線データの編集とシールド線配線データの編集および編集された配線の画面上への表示の処理を殆ど同時に行うことが可能であるため、オペレータが信号線を配置する際に、その信号線に対して設けるべきシールド線が信号線の配置作業とほぼ同時に画面上に表示され、作業性が向上する。
また、信号線の配置と同時にシールド線を配置することを可能とするため、回路上にシールド線を配置することが不可能な信号線をオペレータが配置してしまったとしても、シールド線の配置が困難であることを画面上から確認することができ、従来の問題を回避することが可能となる。
例えば、関連付け情報が、信号線の配線データに対して割り当てられた信号線テーブルT1中のインデクスと、この信号線に対して設けられたシールド線配線データに対して割り当てられたシールド線テーブルT2中のインデクスと、をセットで記憶している場合には、シールド線処理部61は、この信号線に割り当てられたインデクスを記憶する関連付け情報を関連付けテーブルT3から読み込み、読み込まれた関連付け情報に同じく記憶されている、シールド線のインデクスを取得することによって、信号線に関連付けられたシールド線を決定する。
これにより、ある信号線に対応して設けられたシールド線の配置を、シールド線を配置した後に信号線の配置の変更に連係して変更することが可能となり、上記のようなシールド線の編集し忘れや、誤編集を防止することが可能となる。
また、ステップS39においてブリッジ処理部63は、この信号線について作成された関連付け情報を関連付け情報記憶部31から読み込んで、この信号線に関連付けられたシールド線に対応するブリッジを決定する。信号線の配置が変更されるケースでは、すでに作成されていたブリッジに関する配線データを削除した後、ステップS37において配置が変更されたシールド線に必要なブリッジに関する配線データをあらためて作成する。
図8Aにおいて、参照符号L1及びL2は信号線を示し、S11及びS12は信号線L1に対して設けられたシールド線を示し、S21及びS22は信号線L2に対して設けられたシールド線を示す。ここで信号線L1及び信号線L2は異なる配線層に配置され、シールド線S11及びS12は信号線L1と同じ配線層に配置され、シールド線S21及びS22は信号線L2と同じ配線層に配置されている。また、L1及びL2はビアV1によって接続され、シールドS11及びシールドS21はビアSV11により接続され、シールドS11及びシールドS22はビアSV12により接続され、シールドS12及びシールドS21はビアSV14により接続され、シールドS12及びシールドS22はビアSV13により接続される。
なお、参照符号L1及びL2、S11〜S22、V1及びSV11〜SV14の用法は、以下で参照する図9A、図9B、図10A、図10B、図11A、図11B、図12A、図12B、図13A、図13B、図14A及び図14Bにおいて同様である。
そして、ビア処理部52によってビアV2に対する配線データが作成され配線結果データ記憶部20内に記憶される(S22、S23)。
配線処理部51による信号線L3の配線データの作成(S11)の際に、図5を参照して上述したように、信号線L3が接続する既存の信号線L2の配線データから、シールド線の要否についての情報やルール選択情報を複写して、これらの情報を引き継ぐことが可能である。
さらに信号線L3に対して既設のシールド線が在るか否かが判定するため、信号線L3の配線データに対して関連付けられたシールド線の配線データがあるか否かが判断される(S13、S31)。今回の編集は信号線L3の追加であるため、関連付けられたシールド線はないと判断される。
また、シールドビア処理部62は、シールド線S21とS31、S21とS32、S22とS31、及びS22とS32をそれぞれ接続するビアSV21、SV22、SV24及びSV23に関する配線データを作成し(S34)、配線結果データ記憶部20内に記憶する。
シールド線が設けられた信号線L2を削除する編集作業が行われると(S2)、配線処理部51が信号線テーブルT1内の信号線L2の配線データを削除する(S4、S11、S21)。そして、ビア処理部52がビアV1に対する配線データを削除する(S23)。このとき、以下に行われる信号線L2に対するシールド線の配線データの削除が完了するまで、信号線L2の配線データのうち少なくとも配線データの削除に必要な情報を、一時的に計算部2内の内部メモリ(図示せず)に記憶しておいてもよい。
ここで信号線L2にはシールド線S21及びS22が設けられていたので、シールド線処理部61は、信号線L2の配線データに関連付けられていたシールド線S21及びS22の配線データをシールド線テーブルT2から削除する(S37)。
シールド線処理部61は、このとき併せて、シールド線S11及びS12が信号線L1をシールドするのに必要なだけの長さとなるように、配線ルールに則りシールド線S11及びS12の配線データを編集し縮小させる。
また、シールドビア処理部62は、シールド線S21及びS22に対応して設けられていたビアSV11、SV12、SV14及びSV13に関する配線データを配線結果データ記憶部20から削除する(S38)。
シールド線が設けられた信号線L1を部分削除する編集作業が行われると(S2)、配線処理部51は、信号線テーブルT1内の信号線L1の配線データを編集して縮小させ、一方で新たな信号線L3の配線データを追加することによって、図10Bに示すように、元の信号線L1の図示A部分を削除する(S4、S11、S21)。このとき信号線L1から分離して新たに追加した信号線L3の配線データには、元の信号線L1の配線データから、シールド線の要否についての情報やルール選択情報を複写して、これらの情報を引き継ぐ。
ここで信号線L1にはシールド線S11及びS12が設けられているので、シールド線処理部61は、シールド線S11及びS12が信号線L1をシールドするのに必要なだけの長さとなるように、信号線L1の配線データに関連付けられていたシールド線S11及びS12の配線データを編集する(S37)。
さらに信号線L3の配線データに対して関連付けられたシールド線の配線データがあるか否かが判断される(S13、S31)。信号線L3はL1から分離して新たに追加された信号線であるため、未だ関連付けられたシールド線はないと判断される。その後シールド線処理部61は、予め読み込んだ配線ルール(S1)に則って、信号線L3に対するシールド線S31及びS32の配線データを自動生成し(S32)、生成した配線データをシールド線テーブルT2に保存する。
このようにシールド線S11及びS12を縮小し、S31及びS32を追加することにより、元のシールド線S11及びS12と比較して、信号線L1の削除部分Aに対応する図示B及びCの部分が削除されたシールド線が配置される。
シールド線が設けられた信号線L1を伸長する編集作業が行われると(S2)、配線処理部51は、信号線テーブルT1内の信号線L1の配線データを編集して伸長させる(S4、S11、S21)。
その後、信号線L1に対してシールド線の要否が判定され(S12)、さらに信号線L1の配線データに対して関連付けられたシールド線の配線データがあるか否かが判断される(S13、S31)。
ここで信号線L1にはシールド線S11及びS12が設けられているので、シールド線処理部61は、シールド線S11及びS12が信号線L1をシールドするのに必要なだけの長さに伸長するように、信号線L1の配線データに関連付けられていたシールド線S11及びS12の配線データを編集する(S37)。
シールド線が設けられた信号線L1及びL2を伸長する編集作業が行われると(S2)、配線処理部51は、信号線テーブルT1内の信号線L1及びL2の配線データを編集して伸長させる(S4、S11、S21)。
その後、信号線L1及びL2に対してシールド線の要否が判定され(S12)、さらに信号線L1及びL2の配線データに対して関連付けられたシールド線の配線データがあるか否かが判断される(S13、S31)。
ここで信号線L1にはシールド線S11及びS12が設けられ、信号線L2にはシールド線S21及びS22が設けられているので、シールド線処理部61は、予め読み込んだ配線ルール(S1)に則って、シールド線S11及びS12の配線データを編集して位置情報を変更し図示Bの位置まで移動させる。同様にシールド線S21及びS22の配線データを編集して位置情報を変更して図示Bの位置まで移動させる(S37)。
そして、シールドビア処理部62は、元の図示Aの位置にあったビアSV11、SV12、SV13及びSV14に関する配線データを配線結果データ記憶部20から削除し、新たに図示Bの位置に移動したシールド線S11とS21、S11とS22、S12とS21、及びS12とS22をそれぞれ接続するビアSV21、SV22、SV24及びSV23に関する配線データを作成し、配線結果データ記憶部20内に記憶する(S38)。
回路図上の図示Aの位置に配置された信号線L1及びL2を、回路図上の図示Bの位置に複写すると(S2)、配線処理部51は、信号線テーブルT1内の信号線L1及びL2の配線データを読込み、これら配線データのうち座標情報以外のデータが全て等しい信号線L3及びL4の配線データを作成して、配線結果データ記憶部20内の信号線テーブルT1に記憶する(S4、S11、S21)。また、信号線L3及びL4を接続するビアV3に対する配線データがビア処理部52によって作成され、配線結果データ記憶部20内に記憶される(S22、S23)。
さらに信号線L3及びL4の配線データに対して関連付けられたシールド線の配線データがあるか否かが判断される(S13、S31)。信号線L3及びL4は新たに追加された配線であるため、関連付けられたシールド線はないと判断される。
ここでは、ソフトウエアによって信号線の配置と同時にシールド線を自動配置しようとする処理を検討する。
図15Aにおいて、白抜きされた領域で示された配線同士、およびクロスハッチングされた領域で示された配線同士は、それぞれ同じ層に配置された信号線及びシールド線であることを示し、白抜きされた領域で示された配線とクロスハッチングされた領域で示された配線とは異なる層に配置された信号線及びシールド線であることを示している。またV、SV11及びSV12はビアを表す。Vは信号線L1−L2をつなぐビアであり、SV11はシールド線S11−S12、SV12はシールド線S21−S22をそれぞれつなぐビアである。
信号線L1およびL2に沿ってシールド線を生成する際に、シールド線の各種パラメータを入力可能なユーザインタフェースを設計し、信号線の配置指示の前後に、信号線L1・L2に対応するシールド線S11・S12・S21・S22の線幅d、及び信号線とシールド線との間隔pを入力するようにすれば、図15Aに図示されたシールド線の配置は実現可能である。
図15Bの例では、図示Aの領域にシールド線を付加することができるため、信号線L2の全長に渡ってシールド線を形成することが可能である。同様に、図示Bの領域にシールド線を付加することができるため、信号線L1をその全長に渡って十分にシールドすることが可能となる。
図15Bに図示されるシールド線生成にあたっては、信号線L1およびL2の配線データが参照される。すなわち、各信号線の配線データから、ビアVの位置まで信号線L1・L2が形成されていることがわかる。また、すでに述べたとおり、シールド線の線幅および信号線−シールド線間隔に関する情報は設定されている。そこで、計算部は、これらの情報を元に、信号線L1およびL2を全長に渡ってシールドするに要するシールド線の位置・長さ、およびシールド線を層間接続するために必要なビアの配置位置を決定し、シールド線の配線データを生成する。
図15Cに示す例では、異なる層に配置された白抜きされた領域で示された配線とクロスハッチングされた領域で示された配線では線幅が異なっているが、これに対応して縦横の寸法が異なるビアSV11〜SV22がシールド線に対して形成されている。
ビアの生成時には、まず信号線L1、シールド線S11、S21のそれぞれの線幅と、信号線L2、シールド線S12、S22の線幅とが、それぞれの配線データに基づき判別される。この後、ビアの図示左右方向の幅を信号線L1、シールド線S11、S21の線幅に、ビア図示上下方向の幅を信号線L2、シールド線S12、22の線幅にそれぞれ合わせて決定する。
このようなビアを定義するビアルールとして、例えば層を乗り越えて接続される2本の配線のそれぞれの線幅をインデックスとしてビアの縦横寸法を一意に決定する2次元テーブル、あるいは接続する線幅に比例してビアの縦横寸法を決定する計算式が定義される。また、ルールを適宜変えることによって、ビアの寸法や形状を配線が配線される層に応じて変えることも可能である。
さらに、層LUにはこの層に配置されるシールド線S3、S5及びS6を接続するブリッジB1及びB2が配置され、層LDにはこの層に配置されるシールド線S4、S7及びS8を接続するブリッジB3及びB4が配置される。また、異なる3つの層である層L0、LU及びLDにそれぞれ配置されたシールド線S2、S6及びS7を互いに接続するビアV1及びV2や、同じくシールド線S1、S5及びS8を接続するビアV3及びV4が配置される。
また、層LUにシールド線S5を配置するためには、シールド線S5の線幅が設定され、シールド線S5とシールド線S3の間隔が設定される。層LUに同じく生成されるシールド線S6、あるいは層LDに生成されるシールド線S8,S4,S7についても同様である。
更に、ブリッジを形成するためには、ブリッジB1及びB2の間隔や、ブリッジの線幅が設定される。また、どのシールド線をブリッジにより接続されるか、といった情報も適宜設定される。
一方、層間に形成されるシールド線を互いに接続するビアを形成するためには、ビアV1〜V4の形状、寸法及び種別などの情報が設定される。
これらの設定情報を予め設計装置1に設定しておくとともに、シールド線・ブリッジ・ビアの種別や構造を示す情報と予め対応付けておくことにより、どのような形状のシールド線を配置するのかを指定する情報を入力するだけで、信号線およびシールド線の配置を行う際にシールド線などの各パラメータを人手により入力することなく、図16に図示されたシールド線構造を得ることができる。
さらに、このようなストライプ配線に層の乗り換えが生じた場合のシールド線やビアの配置形態を配線ルールで定めてもよい。図18は、2本のクロック線CLK1からなるストライプ配線から、3本のクロック線CLK2からなるストライブ配線に層変更した場合のシールド線配置形態の例である。図18において、シールド線S1はクロック線CLK1と同層に設けられ、シールド線S2はクロック線CLK2と同層に設けられ、符号Vはビアを表す。
図18に図示されたシールド線配線を実現するためには、クロック線CLK1が形成された層に加え、クロック線CLK2が形成される層について、クロック線幅、クロック線間隔、シールド線幅、シールド線−クロック線間隔などのルールが設定される。また、各クロック線の間にシールド線を配置する、層間接続されるクロック線を全長に渡ってシールドする、といったルールが設定されることとなる。
図19に示すルーチンでは、ステップS11で生成された信号線の配線データ及びステップS13において生成されたシールド線に関する配線データを仮保存しておく。
そして、ステップS15においてシールド配線部60のシールド線処理部61は、ステップS11で編集された信号線に対して、配線ルールに従ったシールド線の作成が可能であるか否かを判定する。S15における判定では、生成されたシールド線配置データに基づいて、回路上に配置されたその他の回路要素との配置関係を判別し、シールド線が配置可能か否かを判断する。シールド線の配置が可能であると判断された場合には、仮保存したデータを用いて配線データを更新する(S16)。シールド線の配置が不可能であると判断された場合には、配線データを更新せず仮保存したデータを破棄する。
一方、図20Bの例では、図示のA部分及びB部分にシールド線を形成することを意図したとしても、図示pの間隔が十分取られていないがめ、ルール上必要な信号線−シールド線間隔およびシールド線幅を確保することができない。したがって、図20Bに示す例では、シールド線が途中で分断されてしまい、シールド線が不完全なものとなってしまう。
したがって、図20Aのようにクランク状の信号線Lを配置しようとする場合には、シールド線処理部61は、クランクの柄部分の長さpが配線ルールに従って定められるシールド線を配置するために必要な長さよりも長いか否かを判定して、配線ルールに従ったシールド線の作成が可能であるか否かを判定する。配線ルールに従ったシールド線の作成が困難であると判断された場合には、オペレータに対して信号線の配置をやり直すなどの対応を求めるメッセージを出力するようにすればよい。そして、信号線が改めて配置された場合には、シールド線処理部61は再びシールド線の配置が可能か否かを判定する。
シールド線処理部61は、編集しようとするシールド線の配線データにこのような配線ルールが適用される場合、図21に示すように、シールド線S1及びS2に対応する信号線Lが端子Tに接続されたセルCを、図3に示すネットリスト保存部23に記憶された論理接続データから特定し、当該セルCが、配線ルールにおいて所定距離内におけるシールド線の配置が禁止されたセルであるか否かを判断する。当該セルがシールド線の配置が禁止されたセルであると判断した場合には、シールド線処理部61は、セルライブラリ記憶部22に記憶された当該セルCのライブラリデータと、セル配置結果データ記憶部21に記憶されたセル配置データの位置情報とに基づいてセルCの境界の位置を決定して、セルCの境界から配線ルールで定められた所定の距離dだけ離れた境界線Rを決定し、境界線R内に配線されたシールド線S1及びS2を削除する。
このようにデザインルールに変更があった場合は、設計プログラム40は、デザインルールの変更を反映した配線ルール情報を配線ルールデータ記憶部32から読み込んで、既存のシールド線が変更後のデザインルールに準拠するように配線データを修正する。または既存のシールド線を削除し、変更後のデザインルールに準拠する配線データを再生成する。
または信号線に関する配線データに、当該信号線を配置する際に同時に配置するシールド線が従う配線ルールを指定する指示情報を含めておき、これとステップS41において入力された指示情報とを比較して、この配線ルールを指定する指示情報を配線データに含む信号線を抽出し、この信号線に関連付けられたシールド線を決定することとしてもよい。
そしてステップS43において、シールド線処理部61は、決定されたシールド線の配置を変更後の配線ルールに従って修正する。
このとき、修正すべきシールド線に対応する信号線を決定できるように、シールド線を選択することで対応する信号線を決定可能とすることが好ましい。そのために、関連付け情報記憶部31に記憶される信号線とシールド線との関連付け情報を、双方向に関連付けておく。このように、関連付け情報を双方向に参照可能に作成することによって、修正後のシールド線の形態を決定する際に、当該シールド線に対応する、修正が必要な信号線の配置データを特定することが容易となる。
ステップS51において、オペレータは、配線ルールデータ記憶部32に記憶されている配線ルールのうち、デザインルールを変更する配置済みの複数のシールド線に、これら複数のシールド線を配置したときに適用した第1の配線ルールを指定する指示情報と、新たに適用する新しいデザインルールに準拠する第2の配線ルールを指定する指示情報とを、計算部2に入力する。
さらに、シールド線処理部61は、上記抽出したシールド線を全て、一括修正の対象として決定してもよく、上記抽出したシールド線を候補として表示部4に表示して、一括修正の対象とするシールド線をオペレータの入力によって決定してよい。
そしてステップS53において、シールド線処理部61は、決定されたシールド線の配置を第2の配線ルールに従って修正する。
このとき、修正すべきシールド線に対応する信号線を決定できるように、関連付け情報記憶部31に記憶される関連付け情報を、シールド線からも信号線を参照できるように双方向に関連付けておくことが好適である。
半導体集積回路におけるシールド線の配置方法であって、
信号線の配線情報と、該信号線に対して設けられたシールド線の配線情報とを関連付ける関連付け情報を作成し、
前記信号線の配置の変更に連係して、前記関連付け情報により該信号線に関連付けられた前記シールド線の配置を変更する、
ことを特徴とするシールド線の配置方法。
前記信号線に対して設けるべきシールド線の配置形態を該信号線の配置形態に応じて規定する配線ルールに従って、配置された前記信号線に応じて、シールド線の配置を行う、ことを特徴とする付記1に記載のシールド線の配置方法。
前記信号線の配置が行われるのに伴って、該信号線に対して設けるべき前記シールド線の配置を行うことを特徴とする付記2に記載のシールド線の配置方法。
配線ルールが変更される場合に、変更前の配線ルールに従って配置されたシールド線を決定し、
決定された前記シールド線の配置を、変更後の配線ルールに従って修正することを特徴とする付記2に記載のシールド線の配置方法。
異なる2つの前記配線ルールである第1及び第2の配線ルールを指定し、
前記第1の配線ルールに従って配置されたシールド線を決定し、
決定された前記シールド線の配置を、前記第2の配線ルールに従って修正することを特徴とする付記2に記載のシールド線の配置方法。
回路設計装置であって、
信号線の配線情報と該信号線に対して設けられたシールド線の配線情報とを関連付ける関連付け情報を記憶する関連付け情報記憶部と、
前記信号線の配置の変更に連係して、前記関連付け情報により該信号線に関連付けられた前記シールド線の配置を変更するシールド配線部と、
を備えることを特徴とする回路設計装置。
前記回路設計装置において、
作成された信号線の配線情報に応じて、前記作成された配線情報と、前記作成された信号線に対応するシールド線の配線情報とを関連付ける関連付け情報を作成する関連付け情報作成部を更に備え、
前記関連付け情報作成部により作成された関連付け情報は、前記関連付け情報記憶部に記憶されることを特徴とする、付記6に記載の回路設計装置。
前記回路設計装置において、
前記関連付け情報作成部は、配線情報が作成された信号線に対するシールド線作成要非を示す情報を参照し、シールド線作成が必要であると判断された場合に前記対応付け情報を作成することを特徴とする、付記7に記載の回路設計装置。
前記信号線に対して設けるべきシールド線の配置形態を、該信号線の配置形態に応じて規定する配線ルールを記憶する配線ルール記憶部を、さらに備え、
前記シールド配線部は、前記配線ルール記憶部に記憶された前記配線ルールに従って、配置された前記信号線に応じて、前記シールド線の配置を行う、
ことを特徴とする付記6に記載の回路設計装置。
前記シールド配線部は、前記信号線の配置が行われるのに伴って、該信号線に対して設けるべき前記シールド線の配置を行うことを特徴とする付記9に記載の回路設計装置。
前記配線ルール記憶部に記憶された前記配線ルールが変更された際に、
前記シールド配線部は、変更前の配線ルールに従って作成された前記シールド線の配線情報を、変更後の配線ルールに従って修正することを特徴とする付記9に記載の回路設計装置。
異なる2つの前記配線ルールである第1及び第2の配線ルールの指定情報を入力する入力手段を備え、
前記シールド配線部は、前記第1の配線ルールに従って作成された前記シールド線の配線情報を、前記第2の配線ルールに従って修正することを特徴とする付記9に記載の回路設計装置。
回路設計プログラムであって、コンピュータに、
信号線の配線情報と該信号線に対して設けられたシールド線の配線情報とを関連付ける関連付け情報を作成するステップと、
作成された前記関連付け情報を所定の記憶領域に記憶するステップと、
前記信号線の配置の変更に連係して、前記関連付け情報により該信号線に関連付けられた前記シールド線の配置を変更するステップと、
を実行させることを特徴とする回路設計プログラム。
前記信号線に対して設けるべきシールド線の配置形態を該信号線の配置形態に応じて規定する予め定義した配線ルールを、読み込むステップと、
読み込まれた前記配線ルールに従って、配線された前記信号線の配置に応じて、シールド線を配置するシールド線配置ステップと、
を有することを特徴とする付記13に記載の回路設計プログラム。
回路上に配置された信号線をシールドするシールド線の配線方法において、
入力された指示に基づいて信号線を配線するステップと、
前記信号線の配線状態に基づいて、前記信号線をシールドするのに必要となるシールド線の配線条件を判別するステップと、
前記判別された配線条件に基づいて、前記シールド線を配線するステップと、を備えたことを特徴とするシールド線の配線方法。
回路基板上の配線を編集する配線編集方法において、
前記回路基板上に配置される信号線の配線情報を編集するステップと、
前記編集された信号線に対応して前記回路基板上に配置されるシールド線を特定するステップと、
前記編集された信号線の編集内容に応じて、前記特定されたシールド線の配線情報を編集するステップと、を備えたことを特徴とする配線方法。
前記配線方法において、前記シールド線の配線情報を編集するステップは、
特定されたシールド線に対応して設定された配線ルールに関する情報を取得するステップと、
前記取得された配線ルール情報を参照して、前記信号線の編集内容に対応して配線されるべきシールド線の配線情報を生成するステップと、を備えることを特徴とする、付記16に記載の配線方法。
回路設計処理を実行する回路設計装置において、
回路上に配置される配線の編集指示入力を受け付ける入力手段と、
編集された回路に関する情報が表示される表示部と、
配線ルールを記憶する第一の記憶手段と、
配線と、当該配線に対応して設けられる付加配線との対応関係を示す対応情報を記憶する第二の記憶手段と、
前記配線ルールおよび前記対応情報を参照して、前記編集された配線に対応して編集されるべき付加配線を判別し、判別された付加配線の配線情報を生成する配線情報生成手段と、を備えたことを特徴とする、回路設計装置。
回路設計プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体であって、前記設計プログラムは、コンピュータに、
信号線の配線情報と該信号線に対して設けられたシールド線の配線情報とを関連付ける関連付け情報を作成するステップと、
作成された前記関連付け情報を所定の記憶領域に記憶するステップと、
前記信号線の配置の変更に連係して、前記関連付け情報により該信号線に関連付けられた前記シールド線の配置を変更するステップと、
を実行させることを特徴とする記録媒体。
前記設計プログラムは、
前記信号線に対して設けるべきシールド線の配置形態を該信号線の配置形態に応じて規定する予め定義した配線ルールを、読み込むステップと、
読み込まれた前記配線ルールに従って、配線された前記信号線の配置に応じて、シールド線を配置するシールド線配置ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする付記19に記載の記録媒体。
前記設計プログラムは、
前記信号線の配置が行われるのに従って、該信号線に対して設けるべき前記シールド線に関する前記シールド線配置ステップ、
をコンピュータに実行させることを特徴とする付記20に記載の記録媒体。
前記設計プログラムは、
前記配線ルールの変更時に実行される、変更前の前記配線ルールに従って作成された前記シールド線の配線情報を、変更後の前記配線ルールに従って修正するステップ、
を、さらにコンピュータに実行させることを特徴とする付記20に記載の記録媒体。
前記設計プログラムは、
異なる2つの前記配線ルールである第1及び第2の配線ルールを指定情報を受け付けるステップと、
前記第1の配線ルールに従って作成された前記シールド線の配線情報を、前記第2の配線ルールに従って修正するステップと、
を、さらにコンピュータに実行させることを特徴とする付記20に記載の記録媒体。
Claims (5)
- 半導体集積回路におけるシールド線の配置方法であって、
信号線に対して設けるべきシールド線の配置形態を該信号線の配置形態に応じて規定する配線ルールに従って、配置された前記信号線に応じて、シールド線の配置を行う処理と、
前記信号線の配線情報と、該信号線に対して設けられたシールド線の配線情報とを関連付ける関連付け情報を作成する処理と、
前記配線ルールが変更される場合に、シールド線の配線情報に予め含めた該シールド線が従う配線ルールの指示情報に従って、変更前の配線ルールに従って配置されたシールド線を決定する処理と、
決定された前記シールド線の配置を、変更後の配線ルールに従い該シールド線に対応する信号線に応じて修正する処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするシールド線の配置方法。 - 前記配線情報に含まれる配線ルールの指示情報に従って、前記変更前の配線ルールに従って配置されたシールド線を決定する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載のシールド線の配置方法。
- 回路設計プログラムであって、コンピュータに、
信号線に対して設けるべきシールド線の配置形態を該信号線の配置形態に応じて規定する配線ルールに従って、配置された前記信号線に応じて、シールド線の配置を行うステップと、
信号線の配線情報と該信号線に対して設けられたシールド線の配線情報とを関連付ける関連付け情報を作成するステップと、
作成された前記関連付け情報を所定の記憶領域に記憶するステップと、
前記配線ルールが変更される場合に、シールド線の配線情報に予め含めた該シールド線が従う配線ルールの指示情報に従って、変更前の配線ルールに従って配置されたシールド線を決定するステップと、
決定された前記シールド線の配置を、変更後の配線ルールに従い該シールド線に対応する信号線に応じて修正するステップと、
を実行させることを特徴とする回路設計プログラム。 - 回路基板上の配線を編集する配線編集方法において、
前記回路基板上に配置される信号線の配線情報を編集するステップと、
信号線の配置形態に応じてシールド線の配置形態を定める配線ルールに従い前記編集された信号線に対応して前記回路基板上に配置されるシールド線を特定するステップと、
前記編集された信号線の編集内容に応じて、前記特定されたシールド線の配線情報を編集するステップと、
前記配線ルールが変更される場合に、シールド線の配線情報に予め含めた該シールド線が従う配線ルールの指示情報に従って、変更前の配線ルールに従って配置されたシールド線を決定する処理と、
決定された前記シールド線の配置を、変更後の配線ルールに従い該シールド線に対応する信号線に応じて修正する処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする配線方法。 - 回路設計処理を実行する回路設計装置において、
回路上に配置される配線の編集指示入力を受け付ける入力手段と、
編集された回路に関する情報が表示される表示部と、
配線ルールを記憶する第一の記憶手段と、
配線と、当該配線に対応して設けられる付加配線との対応関係を示す対応情報を記憶する第二の記憶手段と、
前記配線ルールおよび前記対応情報を参照して、前記編集された配線に対応して編集されるべき付加配線を判別し、判別された付加配線の配線情報を生成する配線情報生成手段と、
前記配線ルールの変更時に、付加配線の配線情報に予め含めた該付加配線が従う配線ルールの指示情報に従って、変更前の配線ルールに従って生成された付加配線を特定する付加配線特定手段と、
変更後の配線ルールと前記対応情報を参照して、前記付加配線特定手段が特定した前記付加配線の配線情報を、該付加配線に対応する配線に応じて修正する配線情報修正手段と、
を備えたことを特徴とする、回路設計装置。
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