JP6818567B2 - 配管ルート作成装置、配管ルート作成方法及びプログラム - Google Patents

配管ルート作成装置、配管ルート作成方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、配管ルート作成装置、配管ルート作成方法及びプログラムに関する。
プラントを構築する場合、その設計段階において、プラント内に配置される複数の機器を接続するための配管ルートの設計が必要となる。特許文献1は、プラント内の空間を、メッシュ空間に分割し、各メッシュ空間にプラント内に配置される機器を含む障害物が存在するか否かを判断し、障害物が存在しないと判断されたメッシュ空間を通過する配管ルートを作成する配管自動ルーティング方法を開示している。
特開2002−288250号公報
特許文献1の配管自動ルーティング方法は、配管ルートを探索する際に、事前に設計された配管ルートについては考慮していない。このため、特許文献1の配管自動ルーティング方法を用いてプラント内の複数の配管ルートを設計した場合、配管ルートの錯綜、重畳、交差等が生じ、実際には、設計された配管ルートどおりに配管を敷設できないという事態を招く可能性がある。このようなとき、配管ルート設計者による敷設可能な配管ルートの再検討が必要となるとともに、敷設作業者は作業を中断せざるを得ず、配管ルートの設計効率および配管の敷設作業効率が低下する。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、配管ルートの設計効率および配管の敷設作業効率を向上させることができる配管ルート作成装置等を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る配管ルート作成装置は、予め定められた空間に配置された複数の機器を接続するための配管ルートを作成する配管ルート作成装置であって、入力手段と配管ルート作成手段とを備える。入力手段は、接続する機器の組合せの指定を受け付ける。配管ルート作成手段は、入力手段が受け付けた各組合せに含まれる一方の機器と他方の機器の基準面までのそれぞれの距離の和を算出し、その値が小さい組合せの順に、配管ルートを作成する。
本発明によれば、配管ルート作成装置は、配管ルートの作成順序を決定し、決定した作成順序に従って複数の配管ルートを作成する。このため、本発明によれば、配管ルートを効率的に作成することができる。
本発明の実施の形態1に係る配管ルート作成装置の構成を示す図 ボクセル管理テーブルの一例を示す図 配管ルート設計空間の分割例を示す図 複数の配管ルートの作成順序の決定方法を説明するための図 配管ルート作成処理の流れを示すフローチャート 分割処理の流れを示すフローチャート 配管ルート作成順序決定処理の流れを示すフローチャート 実施の形態2に係るボクセル管理テーブルの一例を示す図 実施の形態3に係るボクセル管理テーブルの一例を示す図 配管ルートの作成方法を説明するための図 実施の形態4に係るボクセル管理テーブルの一例を示す図
以下、本発明の実施形態に係る配管ルート作成装置について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る配管ルート作成装置100は、プラント内に設置された機器同士を接続するための配管ルートを作成してユーザに提示する装置である。
配管ルート作成装置100は、図1に示すように、制御部110、記憶部120、入力部130、表示部140を備える。これらの各部位は、バスラインBLを介して相互に電気的に接続されている。
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを有するコンピュータから構成される。制御部110は、ROMに記憶された各種の動作プログラムを読み出してRAM上で実行することにより、配管ルート作成装置100の各構成部位を制御する。
制御部110は、機能的には、ボクセル管理テーブル作成部111、配管ルート作成部112を有する。
ボクセル管理テーブル作成部111は、ボクセル管理テーブル122を作成し、記憶部120の予め定められた記憶領域に記憶する。ボクセル管理テーブル122の詳細な内容については後述する。
配管ルート作成部112は、ユーザから指定された配管の始点と終点を結ぶ配管ルートを作成する。なお、配管の始点と終点、または、これらの近傍には、接続を予定する機器がそれぞれ配置されている。
なお、ボクセル管理テーブル作成部111、配管ルート作成部112は、1つのコンピュータで構成されてもよいし、それぞれが別個のコンピュータで構成されてもよい。
記憶部120は、記憶内容が書き換え可能な不揮発性の半導体メモリやハードディスクドライブから構成される。記憶部120は、例えば、入力部130が受け付けた配管ルート設計情報121、ボクセル管理テーブル作成部111が作成したボクセル管理テーブル122を記憶する。
配管ルート設計情報121は、配管ルートの設計対象のプラント内の空間である配管ルート設計空間および配管ルート設計空間内に配置された障害物のCAD(Computer Aided Design)データ、配管ルート設計空間内に敷設される配管の種類、口径サイズ等を表す配管データを含む。配管ルート設計空間は、プラント内の部分的な空間でもよいし、プラントの全空間であってもよい。
また、ボクセル管理テーブル122は、配管ルート設計空間SPを分割して形成された各ボクセルの位置および状態を管理するためのテーブルである。ボクセル管理テーブル122は、具体的には、図2に示すように、ボクセルVP毎に、中心座標と、障害物占有情報とが対応付けられている。ボクセルVPの中心座標は、配管ルート設計空間SPのサイズと分割数に基づいて一意に算出される。障害物占有情報は、対象のボクセルVP内に障害物の少なくとも一部が含まれるか否かを示す情報であり、例えば、障害物の少なくとも一部が含まれることを示す「○」、あるいは、障害物が含まれないことを示す「−」のいずれかのデータが格納される。
入力部130は、キーボード、マウス、タッチパネル、操作ボタンなどから構成され、例えば、ユーザの各種操作、配管ルート設計情報121の入力を受け付ける。
表示部140は、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置から構成され、制御部110の制御に従って、例えば、記憶部120に記憶された配管ルート設計情報121に含まれるCADデータに基づいて配管ルート設計空間SPおよび障害物の三次元CAD画像を表示する。
次に、配管ルートの作成手順について説明する。ここで、本実施の形態では、理解を容易にするため、図3に示すように、配管ルート設計空間SPが立方体であるものとして説明する。また、図3をはじめとする各図では、説明の便宜上、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を用いて、配管ルート設計空間SP内の柱や間仕切り壁等の建築構造物、配管ルート設計空間SP内に配置された機器や設備等、配管の敷設に妨げとなる障害物と配管ルートとの位置関係等を説明する。図3において、XYZ直交座標系のうち配管ルート設計空間SPの床面および天井面に平行な平面をXY平面とし、配管ルート設計空間SPの一側面に平行な方向をX軸方向、X軸方向に直交する方向をY軸方向、底面に垂直な方向をZ軸方向とする。
配管ルートを作成する際、まず、配管ルート設計空間SPを、ユーザによって指定された分割数に応じて、ボクセルと呼ばれる小空間に細分化する。本実施の形態では、配管ルート設計空間SPをユーザによって指定された分割数でX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に等分割することにより、ボクセルVPが立方体空間となるようにする。すなわち、ユーザから分割数Nが指定された場合、配管ルート設計空間SP内には(N×N×N)個のボクセルVPが形成される。ここで、Nは2以上の自然数である。図3は、各辺が12分割され、内部に1728個のボクセルVPが形成された配管ルート設計空間SPを示している。
以下では、配管ルート設計空間SPに含まれるボクセルを総称して、または、配管ルート設計空間SPに含まれるボクセルの1つを指して、「ボクセルVP」と示す場合がある。
配管ルート設計空間SPが分割された後、ボクセル管理テーブル作成部111により、図2に示すボクセル管理テーブル122が作成される。
続いて、ユーザによって指定された配管の始点と終点に該当するボクセルVPをそれぞれ特定する。以下、始点に該当するボクセルを始点ボクセル、終点に該当するボクセルを終点ボクセルと称する。複数の始点ボクセルおよび終点ボクセルの組が指定された場合には、各組の始点ボクセルと終点ボクセルとを結ぶ配管ルートの作成順序が決定される。具体的には、各組の始点ボクセルから基準面までの距離と終点ボクセルから基準面までの距離をそれぞれ求め、その和を算出する。そして、始点ボクセルから基準面までの距離と終点ボクセルから基準面までの距離との和の値が小さい組から順に、配管ルートの作成順序が決定され、決定した作成順序に従って、配管ルートが作成される。ここで、配管の据付性を考慮する場合、一般的にプラント内の床面の近傍から順に配管を敷設するのが効率的である。このため、本実施の形態において、基準面はプラント内の床面であるものとして説明する。
例えば、図4に示すように、ユーザの配管の始点と終点の指定により、始点ボクセルVPs1−終点ボクセルVPt1、始点ボクセルVPs2−終点ボクセルVPt2、始点ボクセルVPs3−終点ボクセルVPt3という3つの組が特定され、床面FFがXY平面に平行な平面とした場合、各ボクセルのZ座標は、始点ボクセルVPs2<終点ボクセルVPt2=始点ボクセルVPs1=終点ボクセルVPt1=終点ボクセルVPt3<始点ボクセルVPs3となる。したがって、各組の始点ボクセルと終点ボクセルから床面FFまでのZ軸方向の距離は、(始点ボクセルVPs2と終点ボクセルVPt2から床面FFまでのZ軸方向の距離の和)<(始点ボクセルVPs1と終点ボクセルVPt1から床面FFまでのZ軸方向の距離の和)<(始点ボクセルVPs3と終点ボクセルVPt3から床面FFまでのZ軸方向の距離の和)という関係になる。したがって、配管ルートの作成順序は、始点ボクセルVPs2と終点ボクセルVPt2とを結ぶ配管ルート、始点ボクセルVPs1と終点ボクセルVPt1tとを結ぶ配管ルート、始点ボクセルVPs3と終点ボクセルVPt3とを結ぶ配管ルートの順に決定される。
なお、図4では、始点ボクセルVPs1〜VPs3または終点ボクセルVPt1〜VPt3と同一の高さ位置であるボクセル、すなわち、中心座標のZ座標が始点ボクセルVPs1〜VPs3または終点ボクセルVPt1〜VPt3と同一のボクセルから構成される層FL1〜FL3のみを抜粋して示している。また、図4には、始点ボクセルVPs1と終点ボクセルVPt1とを結ぶ最短経路の一例としてルートR1、始点ボクセルVPs2と終点ボクセルVPt2とを結ぶ最短経路の一例としてルートR2、始点ボクセルVPs3と終点ボクセルVPt3とを結ぶ最短経路の一例としてルートR3を示しているが、実際には、配管ルート設計空間SP内の障害物の存在を考慮して、それぞれの始点と終点とを結ぶ配管ルートが作成される。
配管ルートの作成順序が決定された後、ボクセル管理テーブル122の障害物占有情報およびルート占有情報を参照して、一般的なルート探索アルゴリズムを用いて配管ルートを探索することにより、配管ルートを作成する。
次に、図5に示すフローチャートを参照しながら、配管ルート作成装置100が実行する配管ルート作成処理について説明する。配管ルート作成処理は、配管ルートの作成順序を決定し、決定した作成順序に従って、順次、配管ルートを作成する処理である。
制御部110は、配管ルートを設計するためのアプリケーションソフトウェアが起動されたことに応答して、配管ルート作成処理の実行を開始する。制御部110は、配管ルート作成処理を開始すると、まず、記憶部120に記憶された配管ルート設計情報121を読み出す(ステップS101)。配管ルート設計情報が記憶部120に記憶されていない場合には、配管ルート設計情報の入力を促すメッセージを表示部140の表示画面に表示させてもよい。
続いて、制御部110は、表示部140を制御して、記憶部120から読み出した配管ルート設計情報に含まれるCADデータに基づく配管ルート設計空間SPおよび配管ルート設計空間SP内の障害物の三次元CAD画像を表示画面に表示する(ステップS102)。
配管ルート設計空間SPおよび配管ルート設計空間SP内の障害物の三次元CAD画像を表示した後、分割数が指定されたか否かを判定する(ステップS103)。制御部110は、入力部130がユーザによる分割数の入力操作を受け付けたか否かに応じて、分割数の指定の有無を判定する。分割数が指定されていないと判定した場合(ステップS103;NO)、制御部110は、ステップS103の処理の実行を繰り返し、分割数が指定されるまで待機する。
一方、分割数が指定されたと判定した場合(ステップS103;YES)、制御部110は、分割処理を実行する。ここで、図6に示すフローチャートを参照して、分割処理について説明する。分割処理は、ユーザから指定された分割数に応じて、配管ルート設計空間SPを複数のボクセルに細分化し、各ボクセルの位置および状態を表すボクセル管理テーブル122を作成する処理である。
制御部110は、分割処理を開始すると、まず、ユーザから指定された分割数に応じて、配管ルート設計空間SPを分割する(ステップS201)。これにより、配管ルート設計空間SPは複数のボクセルVPに細分化される。
続いて、制御部110は、ボクセル管理テーブル122を作成する(ステップS202)。制御部110は、ステップS101において記憶部120から読み出した配管ルート設計情報を参照して、各ボクセルの中心座標を算出するとともに、対象のボクセル内に障害物の少なくとも一部が含まれるか否かを判別することにより、ボクセル管理テーブル122を作成する。制御部110は、記憶部120を制御して、作成したボクセル管理テーブル122を記憶部120の予め定められた記憶領域に記憶する(ステップS203)。ステップS203の処理を実行した後、制御部110は、分割処理を終了し、処理を配管ルート作成処理に戻す。
図5に示す配管ルート作成処理のフローチャートの説明に戻り、ステップS104において分割処理を実行した後、制御部110は、始点ボクセルおよび終点ボクセルが指定されたか否かを判定する(ステップS105)。制御部110は、入力部130がユーザによる配管の始点および終点に該当する始点ボクセルおよび終点ボクセルの指定操作を受け付けたか否かに応じて、始点ボクセルおよび終点ボクセルの指定の有無を判定する。始点ボクセルおよび終点ボクセルが指定されていないと判定した場合(ステップS105;NO)、制御部110は、ステップS105の処理の実行を繰り返し、始点ボクセルおよび終点ボクセルが指定されるまで待機する。
一方、始点ボクセルおよび終点ボクセルが指定されたと判定した場合(ステップS105;YES)、制御部110は、複数の始点ボクセルおよび終点ボクセルの組が指定されたか否かを判定する(ステップS106)。単一の始点ボクセルおよび終点ボクセルの組が指定されたと判定した場合(ステップS106;NO)、制御部110は、ステップS108に処理を進める。
一方、複数の始点ボクセルおよび終点ボクセルの組が指定されたと判定した場合(ステップS106;YES)、制御部110は、配管ルート作成順序決定処理を実行する(ステップS107)。ここで、図7に示すフローチャートを参照して、配管ルート作成順序決定処理について説明する。配管ルート作成順序決定処理は、ユーザから指定された複数の始点ボクセルおよび終点ボクセルの組の配管ルートの作成順序を決定する処理である。
制御部110は、配管ルート作成順序決定処理を開始すると、まず、対象となる組の始点ボクセルから床面FFまでのZ軸方向の距離と終点ボクセルから床面FFまでのZ軸方向の距離をそれぞれ算出する(ステップS301)。制御部110は、ボクセル管理テーブル122の中心座標を参照して、床面FFまでのZ軸方向の距離を算出すればよい。
続いて、制御部110は、ステップS301において算出した、始点ボクセルから床面FFまでのZ軸方向の距離と終点ボクセルから床面FFまでのZ軸方向の距離との和である合計距離を算出する(ステップS302)。
ステップS302の処理を実行した後、制御部110は、ユーザから指定された全ての始点ボクセルおよび終点ボクセルの組について合計距離を算出したか否かを判定する(ステップS303)。全ての始点ボクセルおよび終点ボクセルの組について合計距離を算出していないと判定した場合(ステップS303;NO)、制御部110は、全ての始点ボクセルおよび終点ボクセルの組について合計距離を算出するまでステップS301およびS302の処理を繰り返す。
一方、ユーザから指定された全ての始点ボクセルおよび終点ボクセルの組について合計距離を算出したと判定した場合(ステップS303;YES)、制御部110は、算出された各組の合計距離を比較して、合計距離が小さい順に配管ルート作成順序を決定する(ステップS304)。ステップS304の処理を実行した後、制御部110は、配管ルート作成順序決定処理を終了し、処理を配管ルート作成処理に戻す。
図5に示す配管ルート作成処理のフローチャートの説明に戻り、配管ルート作成順序決定処理を実行した後、制御部110は、配管ルート作成順序決定処理において決定された配管ルート作成順序に従って、各組の配管ルートを作成する(ステップS108)。ステップS108を実行した後、制御部110は、全ての組の配管ルートが作成されたか否かを判定する(ステップS109)。全ての組の配管ルートが作成されていないと判定した場合(ステップS109;NO)、制御部110は、全ての組の配管ルートが作成されるまでステップS108の処理を繰り返し実行する。
全ての組の配管ルートが作成されたと判定した場合(ステップS109;YES)、制御部110は、表示部140を制御して、作成した配管ルートをCAD画像に重ねて表示し(ステップ110)、配管ルート作成処理を終了する。
以上に説明したように、本実施の形態に係る配管ルート作成装置100は、複数の配管ルートを作成する際、作業困難性の観点からその作成順序を決定し、配管ルート設計空間SP内の障害物を含むボクセルを回避する配管ルートを作成する。このため、配管ルート作成装置100によれば、配管ルートの設計効率および配管の敷設作業効率を向上させることができる。
(実施の形態2)
上記の実施の形態1に係る配管ルート作成装置100は、配管ルートを作成する際、配管ルート設計空間SP内の障害物を含むボクセルを回避する配管ルートを探索した。しかし、配管ルートを探索する際に回避するボクセルは、配管ルート設計空間SP内の障害物を含むボクセルに限られない。本実施の形態では、配管ルート設計空間SP内の障害物を含むボクセル以外のボクセルを考慮して、配管ルートを探索する例を説明する。以下では、実施の形態1に係る配管ルート作成装置100と同様の構成および機能については、説明を省略し、実施の形態1に係る配管ルート作成装置100とは異なる構成および機能のみ説明する。
実施の形態2に係る配管ルート作成装置100の制御部110が機能的に有するボクセル管理テーブル作成部111は、図8に示すボクセル管理テーブル123を作成する。ボクセル管理テーブル123は、ボクセル管理テーブル122に含まれる各種データに加え、ルート占有情報を含んで構成される。ルート占有情報は、対象のボクセルが先に作成された配管ルートに含まれるか否かを示す情報であり、先に作成された配管ルートに含まれることを示す「○」、あるいは、先に作成された配管ルートに含まれていないことを示す「−」のいずれかのデータが格納されている。
制御部110のボクセル管理テーブル作成部111は、配管ルート作成部112が配管ルートを作成するごとに、作成された配管ルートに含まれるボクセルに対応するルート占有情報のデータを更新する。また、配管ルート作成部112は、新たに配管ルートを作成する際、ルート占有情報が更新されたボクセル管理テーブル123を参照して、配管ルート設計空間SP内に配置された障害物を含むボクセルに加えて、先に作成された配管ルートに含まれるボクセルを回避しながら配管ルートを探索する。
このように、本実施の形態によれば、互いに重複および交差することのない複数の配管ルートを作成することができ、配管ルート設計効率および配管敷設作業効率をさらに向上させることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態2において説明したルート占有情報を更に活用する例について説明する。
上記の実施の形態2では、制御部110のボクセル管理テーブル作成部111は、配管ルート作成部112が配管ルートを作成するごとに、作成された配管ルートに含まれるボクセルに対応するルート占有情報のデータのみを更新し、配管ルート作成部112は、新たに配管ルートを作成する際、配管ルート設計空間SP内に配置された障害物を含むボクセルに加えて、先に作成された配管ルートに含まれるボクセルを回避しながら配管ルートを探索した。しかし、先に作成された配管ルートに含まれるボクセルの下方に位置するボクセルについても、配管の敷設作業が困難となる可能性がある。
そこで、実施の形態3に係る配管ルート作成装置100の制御部110が機能的に有するボクセル管理テーブル作成部111は、図9に示すボクセル管理テーブル124を作成する。ボクセル管理テーブル124のルート占有情報には、対象のボクセルが、先に作成された配管ルートに含まれる、あるいは、先に作成された配管ルートに含まれるボクセルの下方に位置するボクセルであることを示すデータが格納される。図9に示すボクセル管理テーブル124のルート占有情報には、対象のボクセルが、先に作成された配管ルートに含まれることを示す「○」、先に作成された配管ルートに含まれるボクセルの下方に位置することを示す「△」、先に作成された配管ルートに含まれていないことを示す「−」のいずれかのデータが格納されている。
本実施の形態における配管ルートの探索について、図10を参照して説明する。図10は、その中心座標のY座標が先に作成された配管ルートに含まれるルート占有ボクセルVPuの中心座標のY座標と同一のボクセルを含む、XZ平面に平行な平面で切断した配管ルート設計空間SPの断面を示している。図10において、色濃くハッチングされたルート占有ボクセルVPuは、先に作成された配管ルートに含まれるボクセルであることを示している。また、ルート占有ボクセルVPuよりやや薄くハッチングされた作業困難ボクセルVPu’は、ボクセルVPuの下方に位置するボクセルであることを示している。
斜線でハッチングされた始点ボクセルVPsと始点ボクセルVPtとを結ぶ配管ルートとして、通常、障害物を含む障害物占有ボクセルVPbを回避する最短ルートであるルートR4とルートR5のいずれかが取り得るが、配管ルート作成部112は、配管ルートを探索する際、ボクセルVPu’を回避するため、ルートR4を配管ルートとして採用する。
このように、本実施の形態によれば、配管の敷設作業が困難となる可能性があるボクセルVPu’を回避する配管ルートを採用するため、配管敷設作業効率を更に向上させることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態3において説明した先に作成された配管ルートに含まれるルート占有ボクセルVPuの下方に位置する作業困難ボクセルVPu’に重みを付与する例について説明する。
本実施の形態における配管ルートの探索について、図11を参照して説明する。図11では、先に作成された配管ルートに含まれるルート占有ボクセルVPuの下方に位置する3個の作業困難ボクセルVPu’がルート占有ボクセルVPuから遠ざかるにつれてハッチングの濃度が薄くなっている。このように、作業困難ボクセルVPu’に異なる作業困難性の重みを付与していることを意味する。すなわち、ハッチングの濃度が濃い作業困難ボクセルVPu’ほど作業困難性が高く、ハッチングの濃度が薄い作業困難ボクセルVPu’ほど作業困難性が低い。
配管ルート設計空間SP内に作成する配管ルートの数が多く、ルートR4を採用し得ない場合等には、作業困難ボクセルVPu’を回避するルートR6が採用される。また、ルートR6さえも採用し得ない事情がある場合には、作業困難ボクセルVPu’のうち、作業困難性の重みが低い作業困難ボクセルVPu’を通過するルートR7を採用し得る。
このように、本実施の形態によれば、配管ルートの錯綜状態を考慮して、配管ルートを作成し得るため、配管ルート設計効率および配管敷設作業効率を向上させることができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変形および応用が可能である。
上記の実施の形態において、制御部110のCPUが実行する動作プログラムは、あらかじめROMに記憶されていた。しかしながら、本発明は、これに限定されず、上記の各種処理を実行させるための動作プログラムを、既存の汎用コンビュータや、フレームワーク、ワークステーション等に実装することにより、上記の実施の形態に係る配管ルート作成装置100に相当する装置として機能させてもよい。
このようなプログラムの提供方法は任意であり、例えば、コンピュータが読取可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM)等に格納して配布してもよいし、インターネット等のネットワーク上のストレージにプログラムを格納しておき、これをダウンロードさせることにより提供してもよい。
また、上記の処理をOS(Operating System)とアプリケーションプログラムとの分担、または、OSとアプリケーションプログラムとの協働によって実行する場合には、アプリケーションプログラムのみを記録媒体やストレージに格納してもよい。また、搬送波にプログラムを重畳し、ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、ネットワーク上の掲示板(Bulletin Board System:BBS)に上記プログラムを掲示し、ネットワークを介してプログラムを配信してもよい。そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上記の処理を実行できるように構成してもよい。
100…配管ルート作成装置、110…制御部、111…ボクセル管理テーブル作成部、112…配管ルート作成部、120…記憶部、121…配管ルート設計情報、122,123,124…ボクセル管理テーブル、130…入力部、140…表示部、BL…バスライン、FF…床面、FL1,FL2,FL3…層、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7…ルート、SP…配管ルート設計空間、VP…ボクセル、VPb…障害物占有ボクセル、VPu…ルート占有ボクセル、VPu’…作業困難ボクセル、VPs1,VPs2,VPs3…始点ボクセル、VPt1,VPt2,VPt3…終点ボクセル

Claims (6)

  1. 予め定められた空間に配置された複数の機器を接続するための配管ルートを作成する配管ルート作成装置であって、
    接続する機器の組合せの指定を受け付ける入力手段と、
    前記入力手段が受け付けた各組合せに含まれる一方の機器と他方の機器の基準面までのそれぞれの距離の和を算出し、その値が小さい組合せの順に、前記配管ルートを作成する配管ルート作成手段と、
    を備える配管ルート作成装置。
  2. 前記空間を複数の小空間に分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割された前記複数の小空間毎に、前記空間における位置と、前記配管ルート作成手段が作成した配管ルートに含まれるか否かを示す情報とを対応付けたテーブルを作成するテーブル作成手段と、を備え、
    前記配管ルート作成手段は、前記テーブル作成手段により作成された前記テーブルに格納されたデータに基づいて、新たな配管ルートを作成する、
    請求項1に記載の配管ルート作成装置。
  3. 前記テーブル作成手段は、前記配管ルート作成手段が作成した配管ルートに含まれる小空間の下方に位置する小空間に対して配管敷設作業の困難度を示す情報を付与する、
    請求項2に記載の配管ルート作成装置。
  4. 前記テーブル作成手段は、配管敷設作業の困難度を示す情報に対して、重み付けを付与する、
    請求項3に記載の配管ルート作成装置。
  5. 予め定められた空間に配置された複数の機器を接続するための配管ルートを作成する配管ルート作成方法であって、
    接続する機器の組合せの指定を受け付ける入力ステップと、
    前記入力ステップで受け付けた各組合せに含まれる一方の機器と他方の機器の基準面までのそれぞれの距離の和を算出し、その値が小さい組合せの順に、前記配管ルートを作成する配管ルート作成ステップと、
    を備える配管ルート作成方法。
  6. 予め定められた空間に配置された複数の機器を接続するための配管ルートを作成する配管ルート作成装置で用いられるプログラムであって、
    前記配管ルート作成装置が備えるコンピュータに、
    接続する機器の組合せの指定を受け付ける入力処理と、
    前記入力処理で受け付けた各組合せに含まれる一方の機器と他方の機器の基準面までのそれぞれの距離の和を算出し、その値が小さい組合せの順に、前記配管ルートを作成する配管ルート作成処理と、
    を実行させるためのプログラム。
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