JP4618746B2 - 図形オブジェクトの割付装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、図形オブジェクトの割付装置に関し、特に、ディスプレイ画面上に割り付けられた図形オブジェクトを他の図形オブジェクトを参照して変形する処理を行う機能をもった割付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータを利用したDTP(Desk Top Publishing )システム、作図システム、多機能なワープロシステムなどでは、種々のオブジェクトを二次元平面上に割り付ける作業を行うことができる。これらのシステムでは、通常、文字列、画像、図形などのオブジェクトを、二次元平面上の任意の位置に任意の態様で割り付けることができる。オペレータは、ディスプレイ画面を見ながら、このディスプレイ画面上で個々のオブジェクトを割り付ける作業を進めることになる。図形オブジェクトとしては、矩形、円、三角形などの一般的な幾何学図形の他、多角形やベジェ曲線などで構成された任意形状の図形を取り扱うこともでき、オペレータは、所望の図形オブジェクトを生成し、これを所望の位置に所望の態様で割り付けることができる。
【0003】
このような割付作業を行う上での便利な機能として、複数のオブジェクトを所定の条件下で整列させたり、個々のオブジェクトを変形させたりする機能も広く利用されている。この機能を利用すれば、オペレータは、個々のオブジェクト1つ1つについての割り付け位置を直接指定することなしに、自動的な割付処理を行うことができる。たとえば、複数のオブジェクトを等間隔に整列させたり、各オブジェクトの左端を一直線状に揃えたりするような位置修正も可能である。また、割り付け後にオブジェクトを自由に変形させることもできる。たとえば、画面上に矩形のオブジェクトが割り付けられている場合に、この矩形の1頂点をマウスなどでドラッグすることにより任意の矩形に変形させる機能や、円のオブジェクトが割り付けられている場合に、円周上の1点をマウスなどでドラッグすることにより任意の半径に変更させる機能などが、一般に利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の一般的な割付装置には、ディスプレイ画面上に割り付けられた個々のオブジェクトを、画面上で整列させたり、変形させたりする機能が備わっている。しかしながら、特定のオブジェクトを別なオブジェクトに合わせて変形させる機能が備わっていないため、複数のオブジェクトについて、寸法を揃えるような形態での変形作業をスムーズに行うことができない。たとえば、チラシ、カタログ、雑誌などの印刷物では、複数のオブジェクトを上下あるいは左右に並べて割り付けることが多い。この場合、デザイン上の観点から、隣接して割り付けられた個々のオブジェクトの横幅あるいは縦幅を統一したり、相互の間隔を所定の寸法に統一したりする必要が生じる。ところが、従来の割付装置では、上述したように、マウスなどのドラッグ操作でオブジェクトの変形を行う必要があるため、幅や間隔を統一させるような変形作業は、非常に細かな作業となり、意図したとおりの正確な変形を行うことが困難である。
【0005】
そこで本発明は、特定のオブジェクトを別なオブジェクトに合わせて変形させる作業を容易に行うことができる図形オブジェクトの割付装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1) 本発明の第1の態様は、複数の図形オブジェクトを、ディスプレイ画面上で割り付ける作業を行うための図形オブジェクトの割付装置において、
オペレータからの指示を入力する指示入力手段と、
前記オペレータからの指示に基づいて、特定の図形オブジェクトおよびその位置を示すオブジェクトデータを生成するオブジェクトデータ生成手段と、
オブジェクトデータ生成手段によって生成されたオブジェクトデータを格納するオブジェクトデータ格納手段と、
オブジェクトデータ格納手段内に格納されているオブジェクトデータに基づいて、前記ディスプレイ画面上に図形オブジェクトを表示する表示手段と、
前記オペレータからの指示に基づいて、複数の図形オブジェクトの一方の端を所定の基準線に揃える処理を行うオブジェクト整列手段と、
前記オペレータからの指示に基づいて、オブジェクトデータ格納手段内に格納されているオブジェクトデータによって示される複数の図形オブジェクトの中から、変形対象オブジェクトおよび変形参照オブジェクトを選択するとともに、前記基準線に直交する方向を変形方向と決定する変形準備手段と、
変形対象オブジェクトの変形方向に関する寸法が、変形参照オブジェクトの変形方向に関する寸法に等しくなるように、変形対象オブジェクトの前記基準線に揃えられた端の位置を固定した状態で変形対象オブジェクトを変形方向に伸縮変形させる処理を行い、オブジェクトデータ格納手段内のオブジェクトデータを更新する変形処理手段と、
を設けるようにしたものである。
【0008】
(2) 本発明の第2の態様は、複数の図形オブジェクトを、ディスプレイ画面上で割り付ける作業を行うための図形オブジェクトの割付装置において、
オペレータからの指示を入力する指示入力手段と、
前記オペレータからの指示に基づいて、特定の図形オブジェクトおよびその位置を示すオブジェクトデータを生成するオブジェクトデータ生成手段と、
オブジェクトデータ生成手段によって生成されたオブジェクトデータを格納するオブジェクトデータ格納手段と、
オブジェクトデータ格納手段内に格納されているオブジェクトデータに基づいて、前記ディスプレイ画面上に図形オブジェクトを表示する表示手段と、
前記オペレータからの指示に基づいて、オブジェクトデータ格納手段内に格納されているオブジェクトデータによって示される複数の図形オブジェクトの中から、変形対象オブジェクトおよび変形参照オブジェクトを選択するとともに、変形方向および間隙寸法を決定し、変形方向に関して変形参照オブジェクトから最も遠くにある変形対象オブジェクト上の点を最遠点と定義する変形準備手段と、
変形対象オブジェクトと変形参照オブジェクトとの間隙が決定された間隙寸法に等しくなるように、変形対象オブジェクトを、最遠点を固定した状態で伸縮変形させる処理を行い、オブジェクトデータ格納手段内のオブジェクトデータを更新する変形処理手段と、
を設けたものである。
【0009】
(3) 本発明の第3の態様は、上述の第2の態様に係る図形オブジェクトの割付装置において、
変形準備手段が、変形方向として、ディスプレイ画面上の縦方向または横方向のいずれか一方を選択するようにしたものである。
【0010】
(4) 本発明の第4の態様は、コンピュータを、上述の第1〜第3の態様に係る図形オブジェクトの割付装置として機能させるためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録するようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る図形オブジェクトの割付装置100の基本構成を示すブロック図である。この図形オブジェクトの割付装置100は、ディスプレイ装置200の画面上で、図形オブジェクトを割り付ける作業を行うために利用され、それぞれ輪郭線で囲まれた複数の図形オブジェクトを、ディスプレイ画面上で割り付けることが可能である。この割付装置100は、図示のとおり、指示入力手段110、オブジェクトデータ生成手段120、オブジェクトデータ格納手段130、表示手段140、オブジェクト整列手段150、変形準備手段160、変形処理手段170によって構成されている。
【0012】
なお、この割付装置100は、実際には、汎用のコンピュータハードウエアに所定のソフトウエアを組み込むことにより実現することができる。図1にブロックで示す各構成要素は、ハードウエアとソフトウエアとの有機的な結合により実現される割付装置100を、個々の機能ごとに分けてとらえたものであり、個々の構成要素がそれぞれ独立したハードウエアを構成するわけではない。また、コンピュータを、本発明に係る割付装置100として機能させるためのソフトウエアは、フロッピディスク、CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に収納することができ、記録媒体の形で配布することが可能である。
【0013】
指示入力手段110は、オペレータからの指示を入力する手段であり、具体的には、マウスやタブレットなどのポインティングデバイスおよびキーボードなどのコンピュータ用入力機器と、入力のためのソフトウエアとの組み合わせによって実現される手段である。
【0014】
オブジェクトデータ生成手段120は、指示入力手段110を介して与えられたオペレータの指示に基づいて、図形の輪郭および割付位置を示すオブジェクトデータを生成する機能を有する。オペレータが、たとえば、円、矩形、三角形といった図形の形状とその大きさおよび位置を指定する入力を行うと、オブジェクトデータ生成手段120によって、指定どおりの形状および大きさをもった図形が生成され、指定どおりの位置に割り付けられることになる。たとえば、図2(a) に示すような矩形Aを生成して割り付ける場合、矩形を生成するモードを指定した状態において、ディスプレイ画面上で2頂点P1,P2の位置をマウスクリックなどで指定すればよい。2頂点P1,P2の座標値を示すデータが、この矩形Aの大きさおよび割付位置を示すデータとして入力されることになる。また、図2(b) に示すような円Bを生成して割り付ける場合は、円を生成するモードを指定した状態において、ディスプレイ画面上で中心点P3の位置と円周上の1点P4の位置をマウスクリックなどで指定すればよい。中心点P3の座標値を示すデータと半径r(P3,P4間の距離)を示すデータとが、この円Bの大きさおよび割付位置を示すデータとして入力されることになる。この他、オペレータは、個々の頂点位置を指定することにより、任意の多角形を指定することもできるし、ベジェ曲線などを利用して、自由な曲線で構成される任意図形を指定することもできる。このような種々の図形オブジェクトの生成割付機能は、既に公知の機能であるため、ここでは詳しい説明は省略する。
【0015】
こうして、オブジェクトデータ生成手段120において、特定の図形オブジェクトおよびその位置を示すオブジェクトデータが生成されると、このオブジェクトデータは、オブジェクトデータ格納手段130内に格納される。図示の例では、オブジェクトデータ格納手段130内には、6つのオブジェクトデータ10〜60が格納されている例が示されているが、これらの各オブジェクトデータ10〜60は、それぞれ特定の図形オブジェクト自身(その形状および大きさ)およびその割付位置を示すデータである。たとえば、オブジェクトデータ10は、図2(a) に示す矩形Aの形状、大きさ、位置を示すデータであり、オブジェクトデータ20は、図2(b) に示す円Bの形状、大きさ、位置を示すデータである。
【0016】
表示手段140は、オブジェクトデータ格納手段130内に格納されているオブジェクトデータに基づいて、ディスプレイ装置200の画面上に図形オブジェクトを表示する機能を有する。オペレータは指示入力手段110に対して、所定部分のみを拡大表示させるような指示を与えることができ、表示手段140は、このようなオペレータの指示に基づいて、オブジェクトデータ格納手段130から必要なオブジェクトデータを読み出し、ディスプレイ画面上に指示どおりの態様で表示を行うことになる。
【0017】
オブジェクト整列手段150は、オペレータの指示に基づいて、既に画面上に割り付けられている複数のオブジェクトを整列させる機能を有している。具体的には、オペレータによって指定された複数のオブジェクトの一方の端を、所定の基準線に揃える処理を行うことができる。たとえば、オブジェクトデータ格納手段130内に格納されているオブジェクトデータ30により図3に示す矩形Cが表示され、オブジェクトデータ40により図3に示す矩形Dが表示されているものとしよう。ここで、オペレータが所定の基準線L(図示の例では、矩形Dの左端上の線)を指定し、矩形Cの左端をこの基準線L上に揃えるような整列指示を与えたとすると、オブジェクト整列手段150は、図4に示すように、矩形Cを右方向に移動させる整列処理を行う。この整列処理により、矩形C,Dの左端の位置が揃えられたことになる。もちろん、3つ以上のオブジェクトを同一基準線上に揃えるような処理も可能である。なお、このようなオブジェクトの整列処理機能も、既に公知の機能であるため、ここでは詳しい説明は省略する。
【0018】
本発明の特徴は、上述のような機能を有する割付装置において、更に、変形準備手段160および変形処理手段170を設け、特定のオブジェクトを別なオブジェクトに合わせて変形させる処理ができるようにした点にある。以下、この特徴について説明する。
【0019】
たとえば、図4には、矩形C,Dの左端が基準線Lに揃えられた状態が示されている。このように、複数のオブジェクトを所定の基準線上に揃える処理は、デザイン上の見地からは非常に重要である。ただ、実用上は、このように各オブジェクトの一端の位置を揃えるだけではなく、その大きさも揃えたい場合が少なくない。具体的には、図4に示す矩形Cの横幅を、図5の矢印に示すように、右方向に引き伸して矩形C2に変形させるような処理を行い、矩形Dの横幅に揃える必要が生じることがある。一般に、上下あるいは左右に複数の矩形を配置する場合、各矩形の横幅あるいは縦幅を統一した方が均整のとれたデザインが得られる。特に、矩形図形は、写真などの画像を割り付けるための割付枠として利用されることが多く、図4に示す矩形C,D内にそれぞれ写真を割り付けたレイアウトに比べ、図5に示す矩形C2,D内にそれぞれ写真を割り付けたレイアウトの方が、デザイン的には均整のとれたものになる。
【0020】
もちろん、従来の一般的な割付装置を用いた場合でも、図4に示されている矩形Cの横幅を、矩形Dの横幅と等しくなるように変形させて、図5に示すように、矩形C2を形成させるような作業を行うことは可能である。しかしながら、そのためには面倒な操作が必要になる。通常、矩形オブジェクトを変形させる場合、その1頂点をマウスなどでドラッグする操作を行う必要があるため、従来の割付装置を用いた場合、図4に示す矩形Cのたとえば右下の頂点をマウスでドラッグし、矩形Cの形状変化を目で確認しながら、矩形Dの横幅と同じ横幅の矩形が得られるまでドラッグ操作による調整作業が必要になる。
【0021】
本発明に係る割付装置では、変形準備手段160および変形処理手段170によって、上述のような変形処理を容易に行うことができる。変形準備手段160は、指示入力手段110から与えられるオペレータの指示に基づいて、オブジェクトデータ格納手段130内に格納されている複数のオブジェクトの中から、変形対象オブジェクトおよび変形参照オブジェクトを選択するとともに、変形方向を決定する機能を有する。別言すれば、オペレータは、指示入力手段110を介して、変形準備手段160に、変形対象オブジェクト、変形参照オブジェクト、変形方向を指定する入力を行うことになる。ここで、変形対象オブジェクトとは、変形操作を加える対象となるオブジェクトであり、変形参照オブジェクトとは、この変形操作を加える際に、寸法を参照するオブジェクトである。上述の例の場合、図4に示す矩形Cを変形対象オブジェクトとして指定するとともに、矩形Dを変形参照オブジェクトとして指定することになる。また、変形方向は、変形対象オブジェクトを伸縮変形させる方向を示すものであり、この実施形態では、ディスプレイ画面上の縦方向または横方向のいずれか一方を選択して指定するようにしている。上述の例の場合、横方向を指定することになる。
【0022】
変形処理手段170は、このような指定に基づいて、変形対象オブジェクトに対する変形処理を行う機能を有し、変形対象オブジェクトの変形方向に関する寸法が、変形参照オブジェクトの変形方向に関する寸法に等しくなるように、変形対象オブジェクトを変形方向に伸縮変形させる処理を行い、オブジェクトデータ格納手段130のオブジェクトデータを更新する処理を行う機能を有している。たとえば、上述の例の場合、変形準備手段160によって決定された変形対象オブジェクトとしての矩形Cおよび変形参照オブジェクトとしての矩形Dに関するオブジェクトデータをオブジェクトデータ格納手段130内から読み出し、矩形Cの変形方向(横方向)に関する寸法が、矩形Dの変形方向(横方向)に関する寸法に等しくなるように、矩形Cを変形方向に伸縮変形させる処理を行って、図5に示すような矩形C2を形成し、この矩形C2のオブジェクトデータによって、オブジェクトデータ格納手段130内の矩形Cのオブジェクトデータを更新(上書き)する処理が行われることになる。
【0023】
結局、オペレータが、変形対象オブジェクトおよび変形参照オブジェクトを、マウスクリックなどで選択し、変形方向を指示する入力を行うだけで、所望の変形処理が行われることになるので、オペレータの作業負担は非常に軽いものになる。また、オブジェクト整列手段150による整列処理が行われた場合には、この整列処理に関連させて、変形方向を自動的に決定させることも可能である。上述したように、オブジェクト整列手段150は、オペレータの指示に基づいて、複数のオブジェクトの一方の端を所定の基準線に揃える整列処理を行うことができるので、そのような整列処理が行われた場合には、変形準備手段160によって、この基準線に直交する方向を変形方向と決定し、更に、変形処理手段170によって、変形対象オブジェクトの基準線に揃えられた端の位置を固定した状態で伸縮変形させる処理を行うようにするとよい。図4に示す例の場合、基準線Lが縦方向の線であるので、これに直交する横方向が変形方向として自動的に決定されることになり、矩形Cのうち、基準線に揃えられた左端の位置を固定した状態で横方向への伸縮変形が行われ、図5に示すような矩形C2が得られることになる。このようにオブジェクトの整列処理と連動して、オブジェクトの変形処理が行われるようにしておけば、オペレータが、変形対象オブジェクトと変形参照オブジェクトとを指定するだけで、所望の変形が行われることになる。
【0024】
本発明に係る割付装置では、変形対象オブジェクトを、変形参照オブジェクトとの間隔が所定の値となるように変形させることも可能である。すなわち、オペレータが、指示入力手段110を介して、オブジェクトデータ格納手段130内に格納されている複数のオブジェクトの中から、変形対象オブジェクトおよび変形参照オブジェクトを選択するとともに、変形方向および間隙寸法を指定すると、変形準備手段160は、この指定された変形方向に関して、変形参照オブジェクトから最も遠くにある変形対象オブジェクト上の点を最遠点と定義する。そして、変形処理手段170は、変形対象オブジェクトと変形参照オブジェクトとの間隙が、指定された間隙寸法に等しくなるように、変形対象オブジェクトを、その最遠点を固定した状態で伸縮変形させる処理を行い、オブジェクトデータ格納手段130内のオブジェクトデータを更新する変形処理を実行する。
【0025】
たとえば、図5に示す状態において、オペレータが、矩形C2を変形対象オブジェクトとして指定し、矩形Dを変形参照オブジェクトとして指定したとする。更に、図の縦方向を変形方向として指定し、間隙寸法を0と指定したとしよう。この場合、矩形Dから最も遠くにある矩形C2上の点は、矩形C2の上辺上の点であるので、この矩形C2の上辺上の点が最遠点として定義される。そして、この最遠点を固定した状態で、矩形C2を縦方向に伸縮させ、矩形Dとの間隙が指定された間隙寸法(=0)になるように変形すれば、図6に示すような矩形C3が得られることになる。矩形C3と矩形Dとの間隙寸法は、指定されたとおり0となっており、矩形C3と矩形Dとは上下に連なる連続領域を形成することになる。写真などの画像用割付枠として利用される矩形の場合、このように2つの矩形が接触するように隣接配置するようなレイアウトがとられることが少なくない。本発明に係る割付装置では、このような割付作業も容易に行うことができる。
【0026】
もちろん、間隙寸法は必ずしも0に設定する必要はなく、任意の寸法に設定することができる。たとえば、図7に示すように、2つの矩形E,Fが左右に並んで配置されている状態において、矩形Eを変形参照オブジェクトとして指定し、矩形Fを変形対象オブジェクトとして指定し、変形方向を横方向に設定し、間隙寸法をdに設定したとすれば、矩形Fの右辺上の点が最遠点となって固定されるため、図に破線で示すように、矩形Fの左辺が図の左方へと移動するような変形が行われ、矩形Fを矩形F2に変形する処理が行われることになる。なお、変形方向は、必ずしもオペレータによって入力する必要はなく、変形対象オブジェクトと変形参照オブジェクトとが、図6に示す例のように上下に配置されていた場合には縦方向を変形方向と決定し、図7に示す例のように左右に配置されていた場合には横方向を変形方向と決定するようにすれば、変形方向は自動的に設定することができる。
【0027】
以上、本発明に係る図形オブジェクトの割付装置を一実施形態に基づいて説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、この他にも種々の形態で実施可能である。特に、上述の実施形態では、矩形のオブジェクトの変形を例にとって説明したが、本発明は矩形だけでなく、様々な形の図形オブジェクトについても同様に適用可能である。
【0028】
【発明の効果】
以上のとおり本発明に係る図形オブジェクトの割付装置によれば、変形対象オブジェクトと変形参照オブジェクトとを指定し、前者を後者の寸法もしくは位置に合わせて変形させるようにしたため、特定のオブジェクトを別なオブジェクトに合わせて変形する処理を自動的に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る図形オブジェクトの割付装置100の基本構成を示すブロック図である。
【図2】一般的な図形オブジェクトの割付装置における矩形および円の作成方法を示す図である。
【図3】整列前の2つの矩形C,Dのレイアウトを示す図である。
【図4】図3に示す矩形Cと矩形Dとを基準線Lに揃えた状態を示す図である。
【図5】本発明に係る機能を用いて、図4に示す矩形Cの横幅を矩形Dの横幅に揃える処理を行った状態を示す図である。
【図6】本発明に係る機能を用いて、図5に示す矩形C2を、矩形Dに接するまで伸ばす処理を行った状態を示す図である。
【図7】本発明に係る機能を用いて、2つの矩形E,Fについての間隙寸法がdになるように、矩形Fを変形する処理を行っている状態を示す図である。
【符号の説明】
10〜60…オブジェクトデータ
100…図形オブジェクトの割付装置
110…指示入力手段
120…オブジェクトデータ生成手段
130…オブジェクトデータ格納手段
140…表示手段
150…オブジェクト整列手段
160…変形準備手段
170…変形処理手段
200…ディスプレイ装置
A〜F…図形オブジェクト
C2,C3,F2…変形後の図形オブジェクト
L…基準線
P1,P2…頂点
P3…中心点
P4…円周上の点
d…間隙寸法
r…半径
Claims (4)
- 複数の図形オブジェクトを、ディスプレイ画面上で割り付ける作業を行うための割付装置であって、
オペレータからの指示を入力する指示入力手段と、
前記オペレータからの指示に基づいて、特定の図形オブジェクトおよびその位置を示すオブジェクトデータを生成するオブジェクトデータ生成手段と、
前記オブジェクトデータ生成手段によって生成されたオブジェクトデータを格納するオブジェクトデータ格納手段と、
前記オブジェクトデータ格納手段内に格納されているオブジェクトデータに基づいて、前記ディスプレイ画面上に図形オブジェクトを表示する表示手段と、
前記オペレータからの指示に基づいて、複数の図形オブジェクトの一方の端を所定の基準線に揃える処理を行うオブジェクト整列手段と、
前記オペレータからの指示に基づいて、前記オブジェクトデータ格納手段内に格納されているオブジェクトデータによって示される複数の図形オブジェクトの中から、変形対象オブジェクトおよび変形参照オブジェクトを選択するとともに、前記基準線に直交する方向を変形方向と決定する変形準備手段と、
前記変形対象オブジェクトの前記変形方向に関する寸法が、前記変形参照オブジェクトの前記変形方向に関する寸法に等しくなるように、前記変形対象オブジェクトの前記基準線に揃えられた端の位置を固定した状態で前記変形対象オブジェクトを前記変形方向に伸縮変形させる処理を行い、前記オブジェクトデータ格納手段内のオブジェクトデータを更新する変形処理手段と、
を備えることを特徴とする図形オブジェクトの割付装置。 - 複数の図形オブジェクトを、ディスプレイ画面上で割り付ける作業を行うための割付装置であって、
オペレータからの指示を入力する指示入力手段と、
前記オペレータからの指示に基づいて、特定の図形オブジェクトおよびその位置を示すオブジェクトデータを生成するオブジェクトデータ生成手段と、
前記オブジェクトデータ生成手段によって生成されたオブジェクトデータを格納するオブジェクトデータ格納手段と、
前記オブジェクトデータ格納手段内に格納されているオブジェクトデータに基づいて、前記ディスプレイ画面上に図形オブジェクトを表示する表示手段と、
前記オペレータからの指示に基づいて、前記オブジェクトデータ格納手段内に格納されているオブジェクトデータによって示される複数の図形オブジェクトの中から、変形対象オブジェクトおよび変形参照オブジェクトを選択するとともに、変形方向および間隙寸法を決定し、前記変形方向に関して前記変形参照オブジェクトから最も遠くにある前記変形対象オブジェクト上の点を最遠点と定義する変形準備手段と、
前記変形対象オブジェクトと前記変形参照オブジェクトとの間隙が前記間隙寸法に等しくなるように、前記変形対象オブジェクトを、前記最遠点を固定した状態で伸縮変形させる処理を行い、前記オブジェクトデータ格納手段内のオブジェクトデータを更新する変形処理手段と、
を備えることを特徴とする図形オブジェクトの割付装置。 - 請求項2に記載の図形オブジェクトの割付装置において、
変形準備手段が、変形方向として、ディスプレイ画面上の縦方向または横方向のいずれか一方を選択することを特徴とする図形オブジェクトの割付装置。 - コンピュータを、請求項1〜3のいずれかに記載の図形オブジェクトの割付装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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