JP2666750B2 - 図形配置装置 - Google Patents

図形配置装置

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JP2666750B2
JP2666750B2 JP6322635A JP32263594A JP2666750B2 JP 2666750 B2 JP2666750 B2 JP 2666750B2 JP 6322635 A JP6322635 A JP 6322635A JP 32263594 A JP32263594 A JP 32263594A JP 2666750 B2 JP2666750 B2 JP 2666750B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はワードプロセッサの作
画機能や、CADシステム、図面読取りシステム等にお
いて用いられる、図形の位置や大きさなどを揃える図形
配置装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワードプロセッサやCADシステム等に
おける図の入力は、矩形や円、多角形、直線分などの個
々の図形をいくつか入力し、それらを組み合わせること
によって行われている。
【0003】一般に、図中の個々の図形間には何等かの
関連性があることが多く、それらの図形の位置や大きさ
を揃えることによって理解しやすく見栄えのよい図とな
る。
【0004】通常の図の作成において必要となる、図形
の揃えには図7のような種類がある。
【0005】このような図形の位置や大きさの揃えは、
単純なグリッドを用いる方法がある。
【0006】グリッドを用いる方法とは、例えば(株)
ジャストシステムから発行された花子Ver2のマニュ
アル「花子ver2入門編 1989.10.2 第2
版第1刷」(P65など)にあるように、図形の入力や
編集を行うときに、グリッドと呼ばれるマスク目の交点
上に頂点や中心点などが正規化される機能を用い、この
マス目の個数を数えることで位置や大きさなどを揃える
という方法である。
【0007】しかしながら、マス目の大きさを調節した
り、マス目の個数を数えたり、といった煩雑な操作が必
要になってしまう。また、その場合には既に位置や大き
さの揃っている図形のうち一方の図形の位置や大きさを
変更した時に、揃えるための操作を再度行う必要があっ
た。
【0008】以上のような図形の位置や大きさを揃える
操作を簡略化するために、従来、この種の図形配置装置
では、以下2つの方法が用いられている。第1の方法
は、特開平3−136173号公報に記載されているよ
うな第1の従来例である。この第1の従来例は、揃えの
種類毎に用意された整列処理手段を用いる方法である。
この第1の従来例では、既に移動した図形の移動量を記
憶しておき、その移動量と同じ移動を行うことにより、
図形間の位置関係を同一にしている。
【0009】すなわち、図4(A)を参照すると、図形
Bが移動している。このため図4(B)を参照すると、
図形Bと平行線で接続されている図形Cが図形Bと同じ
移動量だけ移動している。
【0010】第2の従来例は制約システムを用いる方法
である。この第2の従来例の一例は、特開平4−843
71号公報に示されている。
【0011】この第2の従来例の一例について図面を参
照して説明する。
【0012】図6には、R1〜R4の4つの矩形が互い
に隣接しているような図面が示されている。すなわち、
図形R1の右に図形R2、図形R1の下に図形R3、図
形R1の右下に図形R4がある。また、各矩形は、le
ft(左辺のx座標)と、top(上辺のy座標)と、
width(矩形の横幅)と、height(矩形の高
さ)とで表現される。
【0013】図5および図6を参照すると、図形の入力
は次のように行われる。
【0014】命令入力手段602は、各図形R1〜R4
の入力を受け付け、命令解析手段605に送る。命令解
析手段605は、命令を解釈し、図形の情報として図形
情報記憶手段603に送る。図形情報記憶手段603
は、図形の情報を記録すると供に、最新の図形情報を図
形表示手段601に送る。図形表示手段601は、図形
の表示を行う。
【0015】図形の揃えは次のように行われる。
【0016】命令入力手段602は、各図形R1〜R4
の相互関係として、次のような各式の入力を受け付け、
命令解析手段605に送る。
【0017】 R2.left =R1.left+R1.width …(1) R2.top =R1.top …(2) R2.height=R1.height …(3) R3.left =R1.left …(4) R3.top =R1.top+R1.height …(5) R3.height=R1.height/2 …(6) R4.top =R3.top …(7) R4.left =R2.left …(8) R4.width =R2.width …(9) R4.height=R3.height …(10) 命令解析手段605は、これらの式を解析して関係情報
として関係情報記憶手段604に送る。
【0018】関係情報記憶手段604は、図形の関係情
報を記録する。
【0019】さて、今ここで各図形R1〜R4が関係記
憶手段604内の関係を満たしており、この状態から、
図形R1の幅と高さを新たな値WとHに変更するとす
る。
【0020】図形R1の幅と高さを変更することに関す
る情報は、命令入力手段602より入力され、命令解析
手段605で解釈された後、図形情報記憶手段603に
記憶され、図形表示手段601で表示に反映される。
【0021】このとき、関係計算手段606は、図形情
報記憶手段603から図形R1〜R4の図形情報を読み
出すとともに、関係情報記憶手段604から図形R1〜
R4間の関係情報を読み出す。
【0022】そして、図形情報によって示される各図形
が関係情報によって示される相互関係を保つように、図
形情報を訂正することにより揃えを行う。
【0023】すなわち、図形R1の新たな幅Wと高さH
を、上式(1)(3)(5)(6)に代入することによ
り、図形R2の左側辺と高さ、図形R3の上側辺と高さ
を求めて訂正する。さらに、図形R2の新たな左側辺を
上式(8)、図形R3の新たな上側辺と高さを上式
(7)(10)に代入することにより、図形4の上側辺
と左側辺と高さを求めて訂正する。
【0024】関係計算手段606には、次の2つの式が
ある。
【0025】1つ目は、一般に片方向制約と呼ばれてお
り、扱う関係式を左辺に変数が1つだけある式に制限
し、変化した変数を関係式の右辺に代入し、その計算結
果を影響を受けて変化する変数の値とする方法である。
【0026】2つ目は、一般に両方向制約と呼ばれてお
り、関係式からできる連立式に、変化した変数を代入
し、連立式を解くことで影響を受けて変化する変数の値
を決定する方式である。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の図形配置装置では、以下のような欠点がある。
【0028】第1の従来例では、揃えの種類の数と同じ
数だけ異った整列手段を持つ必要があるため、複数の揃
えを同時に満足するような複合的な揃えに対応すること
は現実的でない。すなわち、任意の数の揃えの組み合わ
せは無限にあるので、整列手段の数が大きくなりすぎて
しまう。
【0029】第2の従来例では、揃えを部分的に行う事
が可能である点では、第1の従来例より優れているが、
x座標とy座標に関する連立一次式で表現できる必要が
あるため、角度や傾きを等しくしたり、円の接線や接続
線の端点を円周上に配置するなどの複雑な揃えは行えな
い。
【0030】また、片方向制約と両方向制約には、それ
ぞれ個別の問題もある。
【0031】片方向制約の制約システムの場合、複合的
な制約を解くことが難しい。例えば、 R2.left =R1.left+R1.width …(11) R1.left =R1.width …(12) で、R1.widthが新らたな値に変更された場合
に、仮に式(12)より先に式(11)に、新たな値を
代入してR2.leftを求めてしまうと、R1.le
ftの値が古いままであるので、最終的には(11)の
関係式が成立しないことになる。
【0032】このように複数の制約がある場合、制約式
間の関連性を考慮しなけれればならず、一般的には複合
的な制約を解くことができない。
【0033】両方向制約の制約システムでは変数の解放
部分に、線形計画法などの計算量や消費メモリ量を多く
必要とする方法を使用する必要がある。このため、両方
向制約システムは、処理速度や消費メモリに著しい問題
がある。この傾向は問題の規模が大きくなるほど顕著で
ある。
【0034】本発明の目的は、複数の揃えの要求を同時
に満足できるようにした図形配置装置を提供することに
ある。
【0035】本発明の他の目的は、角度をも揃えること
ができるようにした図形配置装置を提供することにあ
る。
【0036】本発明の他の目的は、図形の並びを認識し
て自動的に図形を配置できるようにした図形配置装置を
提供することにある。
【0037】本発明の他の目的は、低消費メモリで高速
処理を可能にするようにした図形配置装置を提供するこ
とにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の装置は、
図形の属性を含む図形データで表現された複数の図形要
素の位置や大きさを前記図形の属性の更新により揃える
図形配置装置であって、整列処理対象図形の属性を代表
する特徴点の集合と、これら特徴点を結んでできる相対
ベクトルの集合との連結関係を記憶する連結関係記憶手
段と、前記相対ベクトルの長さと方角に関する関係式で
ある制約条件を記憶する関係式記憶手段と、前記連結関
係記憶手段に記憶されている連結関係に関連する前記特
徴点の座標値や前記相対ベクトルの長さや方角を記憶す
る変数のうち、値の確定していない変数について各制約
の度合いを算出する制約度算出手段と、この制約度算出
手段で算出された最大の制約度を有する未決定の変数の
うちの1つを選択する決定変数選択手段と、この決定変
数選択手段により選択された変数の種別が特徴点の場
合、既に決定されている特徴点の座標値、前記相対ベク
トルの長さや方角および決定変数選択手段で選択された
変数を特定する特徴点の座標値に基いて変数の座標値を
求めて決定する座標値決定手段と、前記決定変数選択手
段により選択された変数の種別が相対ベクトルの長さま
たは方角の場合、既に決定されている特徴点や相対ベク
トルの長さや方角に基いて変数の値を求めて決定する相
対ベクトル決定手段と、この相対ベクトル決定手段から
の要求により動作し、関係式記憶手段に記憶された関係
式を解く、もしくは相対ベクトル決定手段の決定した変
数の値を関係式に代入して単純な式に解く関係式解放手
段とを含む。
【0039】本発明の第2の装置は、前記第1の装置に
おける前記制約手段の算出する制約度が、特徴点の取り
得る値が1点に限定されている、もしくは相対ベクトル
の値が一意に限定されている最も制約度が強い第1番目
の段階と、特徴点の取り得る値が2点に限定されている
第2番目の段階と、特徴点の取り得る値が直線もしくは
円周上に限定されている第3番目の段階と、第1番目か
ら第3番目の段階を除く、特徴点や相対ベクトルの制約
度が最も低い第4番目の段階とを有することを特徴とす
る。
【0040】本発明の第3の装置は、図面の属性を含む
図形データで表現された印字面上の複数の図形要素の位
置や大きさを前記図形の属性の更新により揃える印字面
上の図形配置装置であって、印字面上の整列処理対象図
形の属性を代表する特徴点の集合と、これら特徴点を結
んでできる相対ベクトルの集合との連結関係を記憶する
連結関係メモリと、前記相対ベクトルの長さと方角に関
する制約条件を記憶する制約条件メモリと、前記連結関
係メモリに記憶されている連結関係に関連する、前記特
徴点の印字座標値や前記相対ベクトルの長さや方角を記
憶するレジスタのうち、値の確定していないレジスタに
ついて各制約の度合いを算出する演算器と、この演算器
で算出された最大の制約度を有するレジスタ内の未決定
の値のうちの1つを選択する選択手段と、この選択手段
により選択されたレジスタの値の種別が特徴点の場合、
既に決定されている特徴点の印字座標値、前記相対ベク
トルの長さや方角および前記選択手段で選択されたレジ
スタの値を特定する特徴点の印字座標値に基いてレジス
タの印字座標値を求めて決定する印字座標値決定手段
と、前記選択手段により選択されたレジスタの値の種別
が相対ベクトルの長さまたは方角の場合、既に決定され
ている特徴点や相対ベクトルの長さや方角に基いてレジ
スタの値を求めて決定する相対ベクトル決定手段と、こ
の相対ベクトル決定手段からの要求により動作し制約条
件メモリに記憶された制約条件を解く、もしくは相対ベ
クトル決定手段の決定したレジスタの値を制約条件に代
入して単純な条件に解く制約条件解放手段とを含む。
【0041】本発明の第4の装置は、図面の属性を含む
図形データで表現された画面上の複数の図形要素の位置
や大きさを前記図形の属性の更新により揃える画面上の
図形配置装置であって、画面上の整列処理対象図形の属
性を代表する特徴点の集合と、これら特徴点を結んでで
きる相対ベクトルの集合との連結関係を記憶する連結関
係メモリと、前記相対ベクトルの長さと方角に関する制
約条件を記憶する制約条件メモリと、前記連結関係メモ
リに記憶されている連結関係に関連する、前記特徴点の
画素座標値や前記相対ベクトルの長さや方角を記憶する
レジスタのうち、値の確定していないレジスタについて
各制約の度合いを算出する演算器と、この演算器で算出
された最大の制約度を有するレジスタ内の未決定の値の
うちの1つを選択する選択手段と、この選択手段により
選択されたレジスタの値の種別が特徴点の場合、既に決
定されている特徴点の画像座標値,前記相対ベクトルの
長さや方角および前記選択手段で選択されたレジスタの
値を特定する特徴点の画素座標値に基いてレジスタの画
素座標値を求めて決定する画像座標値決定手段と、前記
選択手段により選択されたレジスタの値の種別が相対ベ
クトルの長さまたは方角の場合、既に決定されている特
徴点や相対ベクトルの長さや方角に基いてレジスタの値
を求めて決定する相対ベクトル決定手段と、この相対ベ
クトル決定手段からの要求により動作し制約条件メモリ
に記憶された制約条件を解く、もしくは相対ベクトル決
定手段の決定したレジスタの値を制約条件に代入して単
純な条件に解く制約条件解放手段とを含む。
【0042】本発明の第5の装置は、前記第3または第
4の装置における前記演算器の算出する制約度が、特徴
点の取り得る値が1点に限定されている、もしくは相対
ベクトルの値が一意に限定されている最も制約度が強い
第1番目の段階と、特徴点の取り得る値が2点に限定さ
れている第2番目の段階と、特徴点の取り得る値が直線
もしくは円周上に限定されている第3番目の段階と、第
1番目から第3番目の段階を除く、特徴点や相対ベクト
ルの制約度が最も低い第4番目の段階とを有することを
特徴とする。
【0043】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0044】本発明の実施例である図形配置装置は、図
形の種類や座標値などの属性を含む図形データで表現さ
れた複数の図形要素を、前記属性を更新して、位置や大
きさなどを揃えることによって、所望の図を作成する。
【0045】図1を参照すると、本発明の第1の実施例
は、図形を構成する座標値の属性を代表する特徴点の集
合と、この特徴点の2点間の相対ベクトルの集合との連
結関係を記憶する連結関係記憶手段101と、前記相対
ベクトルの長さと方角に関する関係式を記憶する関係式
記憶手段102と、連結関係記憶手段101に記憶され
ている連結関係に関連する前記特徴点の座標値や、前記
相対ベクトルの長さや方角を記憶する変数のうち、値の
確定していない変数について、各制約の度合いを、特徴
点の取り得る値が1点に限定されている、もしくは相対
ベクトルの値が一意に限定されている最も制約度の強い
第1番目の段階と、特徴点の取り得る値が2点に限定さ
れている第2番目の段階と、特徴点の取り得る値が直線
もしくは円周上に限定されている第3番目の段階と、そ
れらを除く特徴点や相対ベクトルの制約度が最も低い第
4番目の段階とに区別して算出する制約度算出手段10
3と、この制約度算出手段103で算出された制約の度
合いが最も強い変数のうちの1つを選択する決定変数選
択手段105と、この決定変数選択手段105により選
択された変数の種別が特徴点の場合、既に決定されてい
る特徴点や相対ベクトルの長さや方角から変数の座標値
を求めて決定する座標値決定手段107と、決定変数選
択手段により選択された変数の種別が相対ベクトルの長
さやまたは方角の場合、既に決定されている特徴点や相
対ベクトルの長さや方角から変数の値を求めて決定する
相対ベクトル決定手段106と、この相対ベクトル決定
手段106からの要求により動作し、関係式記憶手段1
02に記憶された関係式を解く、もしくは相対ベクトル
決定手段106の決定した変数の値を関係式記憶手段1
02に記憶された関係式に代入して単純な式に解く関係
式解放手段104とを含む。
【0046】連結関係記憶手段101は、ランダム・ア
クセス・メモリ(以下RAM)などを用いて構成され、
整列処理対象図形を構成している特徴点と特徴点間を結
んでできる相対ベクトルとの連結関係を記憶する。
【0047】関係式記憶手段102は、RAMなどを用
いて構成され、複数の相対ベクトルの長さの比較や複数
の相対ベクトルの角度の比較を示す関係式である制約条
件を記憶する。
【0048】制約度算出手段103は、CPUなどを用
いて構成され、連結関係記憶手段101からの内容と関
係式記憶手段102からの内容とに基づいて特徴点およ
び相対ベクトルの自由度ともいえる制約度を算出する。
この手段103は本発明の特徴の1つでもある。
【0049】決定変数選択手段105は、CPUなどを
用いて構成され、制約度算出手段103の出力する制約
度から最大値を求め、最大の制約度をもつ未決定な特徴
点,相対ベクトルの長さまたは方角である変数を選択
し、変数の種別が相対ベクトルの長さや角度の場合は、
選択した変数を特定する相対ベクトルの長さや角度を相
対ベクトル決定手段106へ出力し、変数の種別が特徴
点の場合選択した変数を特定する特徴点の座標値を出力
する。
【0050】関係式解法手段104は、CPUなどを用
いて構成され、関係式記憶手段102に記憶された関係
式を単純な形に解き、その状態を保持するとともに、も
しあれば一意な解を相対ベクトル決定手段106に出力
する。
【0051】相対ベクトル決定手段106は、CPUな
どを用いて構成され、既に決定されている特徴点の座標
値,決定変数選択手段105で選択された変数を特定す
る相対ベクトルの長さや角度,および関係式解法手段1
04の出力する解をもとに相対ベクトルの値を求め決定
する。
【0052】座標値決定手段107は、CPUなどを用
いて構成され、既に決定されている特徴点の座標値,既
に決定されている相対ベクトルおよび決定変数選択手段
105で選択された変数を特定する特徴点の座標値を求
め決定する。
【0053】次に本発明の実施例の動作を図を参照して
詳細に説明する。
【0054】図1および図2を参照すると、あらかじ
め、図形情報と揃えの制約条件から、特徴点の相対ベク
トルの連結関係が生成され、連結関係記憶手段101に
記憶される。揃えの制約条件は、相対ベクトルの長さと
角度に関する関係式に変換され、関係式記憶手段102
に記憶される。
【0055】また、特徴点の座標値や、相対ベクトルの
長さや角度に関して、変更を許すものは“未決定”のフ
ラグが立てられ、それ以外のものには“決定”のフラグ
が立てられている。
【0056】本発明の特徴の1つである制約度算出手段
103は、連結関係記憶手段101に記憶されている連
結関係に関連する、特徴点の座標と相対ベクトルの長さ
や角度のうち、未決定な変数があるかどうか判別する。
もし全ての変数の値を決定し終わっている場合は処理が
終了する。それ以外の場合は、ステップ202に進む
(ステップ201)。
【0057】次に、制約度算出手段103は、連結関係
記憶手段101や関係式記憶手段102の記憶内容に基
いて、例えば第1表に示すような条件に従って、各変数
の制約度を求める(ステップ202)。なお、値の決定
している変数については、制約度を再計算する必要はな
い。
【0058】
【表1】
【0059】表中の式は、特徴点xの制約度に関する条
件であり、次のような表記に従っている。
【0060】・rxyおよびθxyは、特徴点xと特徴
点y間の相対ベクトルの長さ(r成分)および角度(θ
成分)を指す。
【0061】・太文字表記(R,Θ)は、相対ベクトル
の長さと角度の制約度が3であることを表現している。
【0062】・A,B,Cは、制約度が3の相異なる特
徴点、もしくは制約度が3の相異なる特徴点を既知量平
行移動した点である。
【0063】・Kは既知の定数 決定変数選択手段105は、制約度が最大である未決定
の変数を1つ選択する(ステップ203)。
【0064】次に決定変数選択手段105は、ステップ
203で選択された変数の種別を判別する(ステップ2
04)。種別が特徴点の時はステップ205へ、種別が
相対ベクトルの時はステップ204へ進む。
【0065】座標値決定手段107は、連結関係記憶手
段101から連結関係を読みだし、ステップ203で選
択された変数に関連する束縛を探査する(ステップ20
5)。
【0066】ここでいう束縛とは、次のようなものを表
している。
【0067】例えば、ある特徴点が、決定済みの特徴点
から角度の決定した相対ベクトルで束縛されているとす
ると、その特徴点座標は半直線上に限定される。
【0068】このような限定を、ある変数に対して総合
したものの度合いが制約度である。
【0069】次に、座標値決定手段107は、ステップ
205で求められた束縛を満足する変数の値を求める。
【0070】もし変数の制約度が高すぎて解がないとき
には、できるだけ束縛を満足するような値を解にする。
【0071】また、変数の制約度が低く一意に求まらな
いときには、例えば変数の初期値に近い値を解にする
(ステップ206)。
【0072】その変数により「決定されたもの」とする
フラグが立てられる。
【0073】座標値決手段107は、連立式から値を一
井に求めることができるかどうかを判別する(ステップ
207)。できるときはステップ208へ、できないと
きはステップ210へ行く。相対ベクトルの関係式解法
手段104は、連立式から変数の値を求め、求められた
変数は「決定されたもの」とするフラグを立てる(ステ
ップ208)。
【0074】次に、相対ベクトル決定手段106は、連
結関係記憶手段101から連結関係を読みだし、ステッ
プ203で選択された変数に関連する束縛を探査する
(ステップ210)。
【0075】さらに、相対ベクトル決定手段106は、
ステップ210で求められた束縛を満足する変数の値を
求める(ステップ211)。
【0076】もし変数の制約度が高すぎて解がないとき
には、できるだけ束縛を満足するような値を解にする。
【0077】また、変数の制約度が低く一意に求まらな
いときには、例えば変数の初期値に近い値を解にする。
【0078】その変数は「決定されたもの」とするフラ
グを立てる。
【0079】相対ベクトルの関係式解法手段104は、
ステップ208やステップ211で求められた値を関係
式に戻し、関係式を最も単純な状態で関係式記憶手段1
02に記憶するように保つ。
【0080】図3には、本発明の対象となる図面の例が
示されている。図中の黒点は特徴点a〜hを表し、特徴
点間の線分は相対ベクトルを表している。
【0081】次に、具体例を用いて本発明の一実施例を
図3を参照しながら詳細に説明する。
【0082】これから、図3に示された8個の関係式で
与えられた制約を満足するように、整列を行う。ここで
は、全ての変数を変更可能であるとする。なお以下の説
明では、決定済みの変数を大文字で表記することにより
表現する。
【0083】特徴点と相対ベクトルの連結関係は、例え
ば以下の第2表に示したような表現をとって、連結関係
記憶手段101に記憶させる。
【0084】
【表2】
【0085】表2には、相対ベクトルの長さや角度を、
両端点である特徴点と対応づけた配列が表されている。
これにより、ある特徴点からどの相対ベクトルをたどる
と、どの特徴点へ至るのかなどを探索することができ
る。
【0086】図3に示された制約条件は、次のような相
対ベクトルの長さ(r成分)および角度(θ成分)につ
いての連立式で表現できる。
【0087】係数行列Aと定数項行列bを連結した係数
拡大行列[A,b]で表記すると、以下のようになる。
【0088】
【0089】例えば上記のような解いた係数拡大行列の
形で、関数式記憶手段102に記憶される。
【0090】初期状態では以下の変数が未決定であるの
で、ステップ201における判定は「ある」となりステ
ップ202に進む。
【0091】a,b,c,d,e,f,g,h,ra
b,rbc,rcd,rbe,rcf,θbe,θe
g,θcf,θfh 〈式A1〉を参照すると、全てのr,θが解が無数でか
つ、決定済みの特徴点も存在しないので、制約度算出手
段103が算出した全ての未決定の変数の制約度は
“0”である(ステップ202)。
【0092】全ての変数の制約度が“0”で同じなの
で、どの変数を選択してもよい。ここでは決定変数選択
手段105は、特徴点aを制約度最大変数λとして選択
する(ステップ203)。
【0093】決定変数選択手段105は、制約度最大変
数λが特徴点座標であると選択し(ステップ204から
ステップ205へ)座標値決定手段107は、探索し関
連する固定点や固定相対ベクトルはないので(ステップ
205)座標値は初期値そのままで、座標値決定手段1
07は特徴点aを決定する(ステップ206)。
【0094】ステップ201に戻って、未決定変数はま
だあるので、ステップ202に進み、制約度算出手段1
03は制約度を計算する。
【0095】ここで、全ての制約度を再計算する必要は
なく、特徴点aに関連する変数の制約度を再計算するだ
けでもよい。
【0096】関連する変数は、Aに接している相対ベク
トルのrabと、相対ベクトルで結ばれた特徴点のbで
ある。この制約度算出手段103の計算により特徴点b
の制約度が0から1に上昇する(ステップ202)。
【0097】制約度最大変数λは特徴点bであるので、
決定変数選択手段105は特徴点bを選択する(ステッ
プ203)。
【0098】制約度最大変数λが、特徴点座標であるか
らステップ205へ進む(ステップ204)。
【0099】座標値決定手段107は、特徴点bに関連
する固定点や固定相対ベクトルを探索すると、特徴点A
と角度Θabがある(ステップ205)。
【0100】座標値決定手段107は、座標値を計算
し、特徴点AからΘ=0でかつ最も特徴点bの初期値に
近い座標に、特徴点bを決定する(ステップ206)。
【0101】以降、同様な繰り返し処理の説明なので、
冗長な部分は省略する。
【0102】制約度算出手段103は、特徴点Bに関連
する制約度を再計算する。特徴点Bに関連する変数はr
ab,rbc,rbe,θbe,c,eである。この計
算により、変数rabの制約度が3に上昇する(ステッ
プ202)。
【0103】決定変数選択手段105は、制約度最大変
数λとして、変数rabを選択する(ステップ20
3)。
【0104】決定変数選択手段105により選択された
制約度最大変数のλの種別が、相対ベクトルであるとき
(ステップ204からステップ207へ)、連立式によ
り一意に求められるのではなく、(ステップ207から
ステップ210へ)、相対ベクトル決定手段106は、
関連する固定点や固定相対ベクトルを探索する。両端点
A,Bが固定点であるため制約度が3であるので、(ス
テップ210)決定手段106は、相対ベクトルの値を
A,B間の距離を用いて決定する(ステップ211)。
【0105】ここで、相対ベクトルの関係式解法手段1
04は決定された変数Rabを〈式A1〉に戻し、解の
再計算をする(ステップ209)。
【0106】なお、一度連立方程式を解いて一般解が求
まっていれば、値の決定した変数を定数項に移行するこ
とによって解の再計算および制約度の再計算は低コスト
で行える。
【0107】
【0108】制約度算出手段103は、変数Rabに関
連する制約度を再計算する。関連する変数は、rbc,
rcdである。変数rbc,rcdの制約度が“0”か
ら“3”に上昇する(ステップ202)。決定変数選択
手段105は制約度最大変数λとして、変数rbcを選
択する(ステップ203)。決定変数選択手段105は
選択された制約度最大変数λの種別が、相対ベクトルで
あり(ステップ204からステップ207へ)、連立式
により一意に求められるので(ステップ207からステ
ップ208へ)、相対ベクトルの関係式解法手段104
は解(=2Rab)を用いて、値を決定する(ステップ
208)。
【0109】ここで、相対ベクトルの関係式解法手段1
04は、決定された変数Rbcを〈式A2〉に戻し、解
の再計算をする(ステップ209)。
【0110】制約度算出手段103は、変数Rbcに関
連する制約度を再計算する。関連する変数はcである。
計算の結果、変数cの制約度が“3”に上昇する(ステ
ップ202)。
【0111】変数rcdと変数cが同じ値で、制約度が
最大であるので、どちらを選択してもよい。ここでは、
決定変数選択手段105は、先に制約度が現在の値にな
った変数rcdを選択する(ステップ203)。
【0112】変数rbcの時と同様に(ステップ20
4、207)、相対ベクトルの関係式解法手段104は
rcdの値をRabに決定する(ステップ208、20
9)。制約度算出手段103の計算により変数dの制約
度が“3”に上昇する(ステップ202)。
【0113】決定変数選択手段105は変数cを選択し
て、(ステップ203)ステップ204の処理をする。
このあと、座標値決定手段107は、ステップ205の
処理を経た後に、変数cの値をBからRbc(=2Ra
b)の距離で、かつΘ=0の座標値を用いて、決定する
(ステップ206)。
【0114】制約度算出手段103は変数Cに関連する
制約度を再計算する。
【0115】関連する変数はd,fである。この再計算
により変数dの制約度が“3”に上昇する(ステップ2
02)。
【0116】決定変数選択手段105は変数dを選択し
(ステップ203)、ステップ204の処理をする。こ
のあと、座標値決定手段107はステップ205の処理
を経た後に、変数dの値をCからRdc(=Rab)の
距離で、かつΘ=0の座標値を用いて、決定する(ステ
ップ206)。
【0117】dに関連する変数はないので、制約度算出
手段103は、計算せず、制約度に変化は起こらない
(ステップ202)。
【0118】決定変数選択手段105は、全変数の制約
度が“0”なので、ここでは特徴点eを選択する(ステ
ップ203)。ステップ204および205の処理がな
されたあと、座標値決定手段107は特徴点eを決定す
る(ステップ206)。値は、初期値をそのまま用いら
れる。
【0119】以降、同様の処理がされるので、具体例の
みで説明する。
【0120】Eが決定すると、θbe、rbeが制約度
“3”に上昇し、両端点B,EからΘbe,Rbeが求
まり決定される。
【0121】Θbeが決定されると、連立式からθe
g,θcf,およびθfhの解が一意に求まり、それら
の制約度が3へ上昇する。そして、Θeg,Θcf,お
よびΘfhが決定される。
【0122】Rbeが決定されると、連立式からrcf
の解が一意に求まり、制約度が3に上昇する。そして、
Rcfが決定される。
【0123】点EからRegΘegで、gが求まり決定
される。
【0124】点CからRcfΘcfで、Fが求まり決定
される。
【0125】点CからRfhΘfhで、Hが求まり決定
される。
【0126】次に、本発明の第2の実施例について図8
を参照して詳細に説明する。
【0127】本発明の第2の実施例である図形配置装置
は、図形の種類や印字座標値などの属性を含む図形デー
タで表現された印字面上の複数の図形要素の位置や大き
さなどを前記属性を更新して揃えることによって、印字
面上に所望の図を作成する。
【0128】図8を参照すると、本発明の第2の実施例
は、図形を構成する印字座標値の属性を代表する特徴点
の集合と、これら特徴点の2点間の相対ベクトルの集合
との連結関係を記憶する連結関係メモリ801と、前記
相対ベクトルの長さと方角に関する制約条件を記憶する
制約条件メモリ802と、連結関係メモリ801に記憶
されている連結関係に関連する前記特徴点の印字座標値
や、前記相対ベクトルの長さや方角を記憶するレジスタ
のうち、値の確定していないレジスタについて、各制約
の度合いを特徴点の取り得る値が1点に限定されてい
る、もしくは相対ベクトルの値が一意に限定されている
最も制約度の強い第1番目の段階と、特徴点の取り得る
値が2点に限定されている第2番目の段階と、特徴点の
取り得る値が直線もしくは円周上に限定されている第3
番目の段階と、それらを除く特徴点や相対ベクトルの制
約度が最も低い第4番目の段階とに区別して算出する演
算器803と、この演算器803で算出された制約の度
合いが最も強いレジスタの未決定の値のうちの1つを選
択する決定変数選択手段805と、この決定変数選択手
段805により選択されたレジスタ内の値の種別が特徴
点の場合、既に決定されている特徴点の印字座標値や相
対ベクトルの長さや方角からレジスタの印字座標値を求
めて決定する印字座標値決定手段807と、決定変数選
択手段805により選択されたレジスタの値の種別が相
対ベクトルの長さやまたは方角の場合、既に決定されて
いる特徴点や相対ベクトルの長さや方角からレジスタの
値を求めて決定する相対ベクトル決定手段806と、こ
の相対ベクトル決定手段806からの要求により動作
し、制約条件メモリ802に記憶された制約条件を解
く、もしくは相対ベクトル決定手段806の決定したレ
ジスタの値を制約条件メモリ802に記憶された制約条
件に代入して単純な条件に解く制約条件解法手段804
とを含む。
【0129】連結関係メモリ801は、RAMなどを用
いて構成され、整列処理対象図形を構成している特徴点
と特徴点間を結んでできる相対ベクトルとの連結関係を
記憶する。
【0130】制約条件メモリ802は、RAMなどを用
いて構成され、複数の相対ベクトルの長さの比較や複数
の相対ベクトルの角度比較を示す制約条件を記憶する。
【0131】演算器803は、CPUに含まれるものな
どを用いて構成され、連結関係メモリ801からの内容
と制約条件メモリ802からの内容とに基づいて特徴点
および相対ベクトルの自由度ともいえる制約度を算出す
る。この演算器803の演算は本発明の特徴の1つでも
ある。
【0132】決定変数選択手段805は、CPUなどを
用いて構成され、演算器803の出力する制約度から最
大値を求め、最大の制約度をもつ未決定な特徴点,相対
ベクトルの長さまたは方角であるレジスタの値を選択
し、レジスタの値の種別が相対ベクトルの長さや角度の
場合は、選択したレジスタの値を特定する相対ベクトル
の長さや角度を相対ベクトル決定手段806へ出力し、
レジスタの値の種別が特徴点の場合選択したレジスタの
値を特定する特徴点の印字座標値を出力する。
【0133】制約条件解法手段804は、CPUなどを
用いて構成され、制約条件メモリ802に記憶された制
約条件を単純な形に解き、その状態を保持するととも
に、もしあれば一意な解を相対ベクトル決定手段806
に出力する。
【0134】相対ベクトル決定手段806は、CPUな
どを用いて構成され、既に決定されている特徴点の印字
座標値、決定変数選択手段805で選択されたレジスタ
の値を特定する相対ベクトルの長さや角度および制約条
件解法手段804の出力する解をもとに相対ベクトルの
値を求め決定する。
【0135】印字座標値決定手段807は、CPUなど
を用いて構成され、既に決定されている特徴点の印字座
標値,既に決定されている相対ベクトルおよび決定変数
選択手段805で選択されたレジスタの値を特定する特
徴点の印字座標値を求め決定する。
【0136】次に、本発明の第3の実施例について図9
を参照して詳細に説明する。
【0137】本発明の第3の実施例である図形配置装置
は、図形の種類や画素座標値などの属性を含む図形デー
タで表現された画面上の複数の図形要素の位置や大きさ
などを前記属性を更新して揃えることによって、画面上
に所望の図を作成する。
【0138】図9を参照すると、本発明の第3の実施例
は、図形を構成する画素座標値の属性を代表する特徴点
の集合と、この特徴点の2点間の相対ベクトルの集合と
の連結関係を記憶する連結関係メモリ801と、前記相
対ベクトルの長さと方角に関する制約条件を記憶する制
約条件メモリ802と、連結関係メモリ801に記憶さ
れている連結関係に関連する前記特徴点の画素座標値
や、前記相対ベクトルの長さや方角を記憶するレジスタ
のうち、値の確定していないレジスタについて、各制約
の度合いを特徴点の取り得る値が1点に限定されてい
る、もしくは相対ベクトルの値が一意に限定されている
最も制約度の強い第1番目の段階と、特徴点の取り得る
値が2点に限定されている第2番目の段階と、特徴点の
取り得る値が直線もしくは円周上に限定されている第3
番目の段階と、それらを除く特徴点や相対ベクトルの制
約度が最も低い第4番目の段階とに区別して算出する演
算器903と、この演算器903で算出された制約の度
合いが最も強いレジスタの値のうちの1つを選択する決
定変数選択手段905と、この決定変数選択手段905
により選択されたレジスタの値の種別が特徴点の場合、
既に決定されている特徴点の画素座標値や相対ベクトル
の長さや方角からレジスタの画素座標値を求めて決定す
る画素座標値決定手段907と、決定変数選択手段90
5により選択されたレジスタの値の種別が相対ベクトル
の長さやまたは方角の場合既に決定されている特徴点や
相対ベクトルの長さや方角からレジスタの値を求めて決
定する相対ベクトル決定手段906と、この相対ベクト
ル決定手段906からの要求により動作し、制約条件メ
モリ902に記憶された制約条件を解く、もしくは相対
ベクトル決定手段906の決定したレジスタの値を制約
条件メモリ902に記憶された制約条件に代入して単純
な条件に解く制約条件解放手段904とを含む。
【0139】連結関係メモリ901は、RAMなどを用
いて構成され、整列処理対象図形を構成している特徴点
と特徴点間を結んでできる相対ベクトルとの連結関係を
記憶する。
【0140】制約条件メモリ902は、RAMなどを用
いて構成され、複数の相対ベクトルの長さの比較や複数
の相対ベクトルの角度比較を示す制約条件を記憶する。
【0141】演算器903は、CPUなどに含まれるも
のを用いて構成され、連結関係メモリ901からの内容
と制約条件メモリ902からの内容とに基づいて特徴度
および相対ベクトルの自由度ともいえる制約度を算出す
る。この演算器903の演算は本発明の特徴の1つでも
ある。
【0142】決定変数選択手段905は、CPUなどを
用いて構成され、演算器903の出力する制約度から最
大値を求め、最大の制約度をもつ未決定な特徴点,相対
ベクトルの長さまたは方角であるレジスタの値を選択
し、レジスタの値の種別が相対ベクトルの長さや角度の
場合は、選択したレジスタの値を特定する相対ベクトル
の長さや角度を相対ベクトル決定手段106へ出力し、
レジスタの値の種別が特徴点の場合選択したレジスタの
値を特定する特徴点の画素座標値を出力する。
【0143】制約条件解放手段904は、CPUなどを
用いて構成され、制約条件メモリ902に記憶された制
約条件を単純な形に解き、その状態を保持するととも
に、もしあれば一意な解を相対ベクトル決定手段906
に出力する。
【0144】相対ベクトル決定手段906は、CPUな
どを用いて構成され、既に決定されている特徴点の画素
の座標値,決定変数選択手段905で選択されたレジス
タの値を特定する相対ベクトルの長さや角度,および制
約条件解法手段904の出力する解をもとに相対ベクト
ルの値を求め決定する。
【0145】画素座標値決定手段907は、CPUなど
を用いて構成され、既に決定されている特徴点の画素の
座標値,既に決定されている相対ベクトルおよび決定変
数選択手段805で選択されたレジスタの値を特定する
特徴点の画素座標値を求め決定する。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による図形
配置装置は、情報処理装置上での情報処理のため、配置
処理の対象となる図形を特徴点の集まりとして捉え、さ
らに、特徴点に課せられた制約条件を、特徴点間の相対
ベクトル間の長さと角度の関する関係式で表現してい
る。このため、本発明は、長さや間隔を揃えるだけでな
く、2つの接続線を平行にしたり、接続線を円の中心に
向けるなど、従来難しかった角度を揃えるような複雑な
揃えを扱うことができる。
【0147】さらに、本発明は、情報処理装置上での情
報処理のため、揃えの制約条件を手続き的でなく宣言的
な関係式で記述する。このため、本発明は図形の並びを
認識して自動で配置するといった応用にも使用できると
いう効果を有する。
【0148】また、本発明は、特徴点の位置と特徴点間
の相対ベクトルの任意性に着目して、任意性の低いもの
から順に値を決定するように構成している。このため、
本発明は、位置と長さを同時に揃えるといった複合的な
制約条件を解けるという効果を有する。
【0149】さらに、本発明は、線形計画法のように大
きな行列の計算を繰り返し行う必要がないので、低消費
メモリで高速処理ができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例の動作を説明するための
図である。
【図3】本発明の実施例で用いられる具体例を示す図で
ある。
【図4】第1の従来例を説明するための図である。
【図5】第2の従来例の構成を説明するための図であ
る。
【図6】第2の従来例の動作を説明するための図であ
る。
【図7】揃えの種類を説明するための図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示す図である。
【符号の説明】
101 連結関係記憶手段 102 関係式記憶手段 103 制約度算出手段 104 関係式解法手段 105 決定変数選択手段 106 相対ベクトル決定手段 107 座標値決定手段 601 第2の従来例による図形表示手段 602 第2の従来例による命令入力手段 603 第2の従来例による図形情報記憶手段 604 第2の従来例による関係情報記憶手段 605 第2の従来例による命令解析手段 606 第2の従来例による関係計算手段 801,901 連結関係メモリ 802,902 制約条件メモリ 803,903 演算器 804,904 制約条件解法手段 805,905 決定変数選択手段 806,906 相対ベクトル決定手段 807 印字座標値決定手段 907 画素座標値決定手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図形の属性を含む図形データで表現され
    た複数の図形要素の位置や大きさを前記図形の属性の更
    新により揃える図形配置装置であって、 整列処理対象図形の属性を代表する特徴点の集合と、こ
    れら特徴点を結んでできる相対ベクトルの集合との連結
    関係を記憶する連結関係記憶手段と、 前記相対ベクトルの長さと方角に関する関係式である制
    約条件を記憶する関係式記憶手段と、 前記連結関係記憶手段に記憶されている連結関係に関連
    する、前記特徴点の座標値や前記相対ベクトルの長さや
    方角を記憶する変数のうち、値の確定していない変数に
    ついて各制約の度合いを算出する制約度算出手段と、 この制約度算出手段で算出された最大の制約度を有する
    未決定の変数のうちの1つを選択する決定変数選択手段
    と、 この決定変数選択手段により選択された変数の種別が特
    徴点の場合、既に決定されている特徴点の座標値、前記
    相対ベクトルの長さや方角および決定変数選択手段で選
    択された変数を特定する特徴点の座標値に基いて変数の
    座標値を求めて決定する座標値決定手段と、 前記決定変数選択手段により選択された変数の種別が相
    対ベクトルの長さまたは方角の場合、既に決定されてい
    る特徴点や相対ベクトルの長さや方角に基いて変数の値
    を求めて決定する相対ベクトル決定手段と、 この相対ベクトル決定手段からの要求により動作し、関
    係式記憶手段に記憶された関係式を解く、もしくは相対
    ベクトル決定手段の決定した変数の値を関係式に代入し
    て単純な式に解く関係式解放手段とを含むことを特徴と
    する図形配置装置。
  2. 【請求項2】 前記制約手段の算出する制約度が、特徴
    点の取り得る値が1点に限定されている、もしくは相対
    ベクトルの値が一意に限定されている最も制約度が強い
    第1番目の段階と、特徴点の取り得る値が2点に限定さ
    れている第2番目の段階と、特徴点の取り得る値が直線
    もしくは円周上に限定されている第3番目の段階と、第
    1番目から第3番目の段階を除く、特徴点や相対ベクト
    ルの制約度が最も低い第4番目の段階とを有することを
    特徴とする請求項1記載の図形配置装置。
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