JP3725516B2 - 部品収納抽出装置 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、部品を所定の位置に収納し、或いは所定の位置に収納されている部品を抽出する部品収納抽出装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、無段変速機(CVT)用のベルトを構成する無端帯状の金属リング等の弾性を備えるリングのような複数の部品からなる製品を組み立てる際に、用いられる部品収納抽出装置に関するものである。
背景技術
例えば自動車等の変速装置として用いられる無段変速機(CVT)用のベルトは、複数の無端帯状の金属リングをそれらの厚み方向に積層して組み立てた積層リングにより構成されている。この種の積層リングは、基本的にはその周長値や半径が設計値(これは各層毎に互いに相違する)になるように製造されている各層の金属リングを1個づつ選択して、それらを組み合わせて積層する。そして、この作業を積層リングの必要個数の回数だけ繰り返す。
ところが、前記積層リングの各層を構成する金属リングは、前述のように基本的にはその周長値や半径が設計値になるように製造されるものの、常に高精度に設計値に一致するわけではなく、一般には製造上の誤差のために設計値を中心にある程度のばらつきを生じる。このため、前記各層の金属リングを組み合わせて積層する場合、各層の金属リングを任意に(無作為に)1個づつ選択して組み合わせても、所望の積層リングを得ることができるとは限らない。
そこで、前記積層リングを組み立てる場合、各層の金属リングはその製造後、各金属リングの周長値等のサイズデータが別途測定され、個々の金属リングはその測定データと対応づけて部品収納棚等に保管される。そして、各層の金属リングを選択して組み合わせるためにあらかじめ定められた組合せ条件に従って、前記部品収納棚等から各層の金属リングを1個づつ選択して抽出する。
前記部品収納棚に前記金属リング等の部品を収納し、また収納されている部品を抽出する部品収納抽出装置として、例えば、特開昭61−131845号公報、特開平6−321320号公報に記載のものが知られている。前記各公報記載の部品収納抽出装置は、円筒状体の周縁部を多段多列に区画して画成され外周側の端面が開放された部品収納部を備える回動自在の収納棚と、該収納棚の外周面に臨む位置に固定して設けられた部品搬送手段とを備える。そして、前記部品搬送手段は、前記収納棚の外周面に沿って垂直方向に移動自在の部品把持部材を備える。従って、前記部品収納抽出装置は、該部品把持部材により前記金属リング等の部品を把持して前記部品収納部に収納することができ、また該部品収納部に収納されている部品を抽出することができる。
しかしながら、前記部品収納抽出装置では、固定された1つの部品搬送手段により、部品の収納と抽出との両方の作動を行うため、部品の収納、抽出に時間がかかり、改善が望まれる。
発明の開示
本発明は、かかる不都合を解消して、部品の収納、抽出を迅速に行うことができる部品収納抽出装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明の部品収納抽出装置は、周縁部を多列に区画して画成され外周側の端面が開放された部品収納部を少なくとも1段備える複数の円筒状体を垂直方向に同軸に積層し、各円筒状体を独立に回動自在としてなる収納棚と、部品を把持する第1の部品把持手段を該収納棚の外周面に対向させて備え、第1の部品把持手段により把持される部品を所定の部品収納部に搬送して収納する少なくとも1つの部品収納搬送手段と、部品を把持する第2の部品把持手段を該収納棚の外周面に対向させて備え、所定の該部品収納部に収納された部品を第2の部品把持手段により把持して抽出し、所定の位置に搬送する少なくとも1つの部品抽出搬送手段とを備え、各円筒状体と、各部品把持手段とは、該収納棚の外周面に沿って相対的に移動自在である部品収納抽出装置において、前記部品は、所定条件に従って相互に積層することにより積層リングを形成する、弾性を備えるリングであって、前記部品収納部は、所定の間隔を存して対向配置される複数対の第1の保持部材を備え、各対の第1の保持部材は相互に所定の間隔を存して列設され、前記リングを撓めた状態で該リングの外周側から保持すると共に、前記両部品把持手段は、所定の間隔を存して対向配置された1対の腕部材と、該腕部材を前記部品収納部に対して進退せしめる進退手段と、各腕部材に該腕部材の長さ方向に沿って所定間隔で相対向して備えられた複数対の挟持部材と、該挟持部材の間隔を拡縮する拡縮手段とを備え、該腕部材が該進退手段により該部品収納部内に進入せしめられたときに、該第1の保持部材は該挟持部材の間に位置するように配置され、該拡縮手段は該部品収納部に進入した該挟持部材の間隔を該第1の保持部材の間隔より縮小して該リングを外周側から挟持し、あるいは該挟持部材の間隔を該第1の保持部材の間隔より拡大して該リングの挟持を解除することを特徴とする。
本発明の部品収納抽出装置によれば、複数の円筒状体がそれぞれ独立に回動自在に備えられて収納棚を形成している。従って、前記部品を収納する場合には、前記円筒状体のいずれか1つと前記部品収納搬送手段とを前記収納棚の外周面に沿って相対的に移動せしめ、該部品収納搬送手段が該円筒状体の該部品を収納するべき部品収納部に対面するようにする。そして、第1の部品把持手段により把持される部品を該部品収納部に収納する。
また、前記部品を抽出する場合には、前記円筒状体のいずれか1つと前記部品抽出搬送手段とを前記収納棚の外周面に沿って相対的に移動せしめ、該部品抽出搬送手段が該円筒状体の抽出するべき部品が収納されている部品収納部に対面するようにする。そして、第2の部品把持手段により該部品を把持して該部品収納部から抽出する。
従って、本発明の部品収納抽出装置によれば、前記部品の収納と抽出とをそれぞれ独立に行うことができ、前記部品の収納、抽出に要する時間を短縮することができる。
また、前記部品収納抽出装置では、前記リングは前記弾性により撓められた状態で、前記第1の保持部材に該リングの外周側で弾性係止されて保持される。一方、前記第1及び第2の両部品把持手段は、前記リングを前記弾性により撓めた状態で、前記挟持部材に該リングの外周側を弾発係止させることにより把持する。
そこで、前記第1の部品把持手段は、前記腕部材を介して相対向して備えられた前記挟持部材の間隔を、相対向して備えられた前記第1の保持部材の間隔より縮小して、前記リングを把持した状態で、前記進退手段により前記部品収納部に進入せしめられる。そして、前記拡縮手段が、前記腕部材を介して前記挟持部材の間隔を前記第1の保持部材の間隔より拡大する。この結果、前記挟持部材による前記リングの挟持が解除され、代わって前記第1の保持部材により前記リングが保持される。次いで、前記第1の部品把持手段は、前記挟持部材の間隔を前記第1の保持部材の間隔より拡大した状態のまま、前記進退手段により前記部品収納部から後退せしめられることにより、前記リングの収納を完了する。
また、前記第2の部品把持手段は、前記腕部材を介して相対向して備えられた前記挟持部材の間隔を、相対向して備えられた前記第1の保持部材の間隔より拡大した状態で、前記進退手段により前記部品収納部に進入せしめられる。そして、前記拡縮手段が、前記腕部材を介して前記挟持部材の間隔を前記第1の保持部材の間隔より縮小する。この結果、前記リングは、前記第1の保持部材に保持されている状態よりも、さらに撓められて、前記挟持部材に受渡されて挟持される。次いで、前記第2の部品把持手段は、前記挟持部材の間隔を前記第1の保持部材の間隔より縮小して前記リングを該挟持部材に挟持して把持した状態のまま、前記進退手段により前記部品収納部から後退せしめられることにより前記リングを抽出する。
従って、前記部品収納抽出装置によれば、前記両部品把持手段を前記進退手段により進退せしめると共に、前記拡縮手段により前記挟持部材の間隔を拡縮するだけで、前記第1の保持部材に保持されているリングを前記挟持部材により挟持し、あるいは該挟持部材による挟持を解除して該第1の保持部材に保持させることができるので、前記リングの収納、抽出を容易に行うことができる。
尚、前記両部品把持手段が、前記進退手段により前記部品収納部に進入せしめられたときに、前記第1の保持部材は前記挟持部材の間に位置するように配置されている。従って、該第1の保持部材と該挟持部材とが、互いに干渉することがなく、前記拡縮手段による拡縮操作を行うことができる。
また、本発明の部品収納抽出装置は、前記各部品収納部における前記部品の在庫の有無を記憶する在庫メモリと、該部品の固有データを該部品が収納されている部品収納部の該収納棚内の位置と対応づけて記憶する収納データメモリと、前記第1の部品把持手段を該在庫メモリが記憶している空の部品収納部に対面せしめ、該第1の部品把持手段により該部品を該部品収納部に収納する収納操作と、前記第2の部品把持手段を該収納データメモリが記憶している抽出すべき部品が収納されている部品収納部に対面せしめ、該部品を該第2の部品把持手段により把持して該部品収納部から抽出する抽出操作とを制御する収納抽出制御装置とを備えることを特徴とする。
前記部品収納抽出装置では、前記部品を前記収納棚に収納するときには、前記収納抽出制御装置が、該部品を把持している前記第1の部品把持手段を、前記在庫メモリが記憶している空の部品収納部に対面せしめ、該第1の部品把持手段により該部品を該部品収納部に収納する。このとき、前記在庫メモリは前記部品が収納された部品収納部を在庫有りとして記憶すると共に、前記収納データメモリは前記部品の固有データを該部品が収納された部品収納部の前記収納棚内における位置と対応づけて記憶する。
次に、前記収納棚から前記部品を抽出するときには、前記収納抽出制御装置は、前記収納データメモリにより記憶されている前記部品の中から、予め定められた条件等に従って最適な固有データを備える部品を選択し、該固有データと対応づけて記憶されている部品収納部に前記第2の部品把持手段を対面せしめる。そして、前記部品収納部から、選択された最適な固有データを備える部品を該第2の部品把持手段により把持して抽出する。このとき、前記在庫メモリは、前記部品が抽出された部品収納部を空の部品収納部として記憶する。
従って、前記部品収納抽出装置によれば、前記在庫メモリと収納データメモリとに記憶されているデータを用いて、前記収納抽出制御装置が前記第1の部品把持手段と第2の部品把持手段とをそれぞれ前記部品収納部に対面させることにより、前記リングの収納と抽出とを円滑に行うことができる。
しかし、前記部品収納抽出装置では、前記第1または第2の部品把持手段によらずに作業員が手作業で前記部品を収納または抽出するとか、前記第1の部品把持手段による収納操作または第2の部品把持手段による抽出操作が失敗した等の理由により、前記在庫メモリ、収納データメモリが記憶している前記収納棚の状態と実際の前記収納棚の状態とが相違すると、該部品の収納と抽出とを円滑に行うことができなくなる。
そこで、本発明の部品収納抽出装置は、前記第1の部品把持手段が、前記部品収納部に対面したときに該部品収納部内の前記部品の有無を検知する第1のセンサと、該部品の把持を検知する第2のセンサとを備え、前記収納抽出制御装置は、前記収納操作により該第1の部品把持手段を前記在庫メモリが記憶している第1候補の空の部品収納部に対面せしめたときに、該第1のセンサにより第1候補の空の部品収納部内に該部品が検知されたときには、前記在庫メモリが記憶している次候補の空の部品収納部の位置を設定して該第1の部品把持手段を次候補の空の部品収納部に対面せしめる次候補位置設定手段と、該収納操作終了後に第2のセンサにより該第1の部品把持手段により把持されている部品の有無を検知して該収納操作における異常の有無を判定する異常判定手段と、該異常判定手段により異常有りと判定されたときに各操作を停止する停止手段とを備えることを特徴とする。
前記部品収納抽出装置により前記収納棚に前記部品を収納するときには、まず、前記収納抽出制御装置が前記第1の部品把持手段を前記在庫メモリが記憶している第1候補の空の部品収納部に対面せしめる。前記部品収納部は、前記在庫メモリの記憶によれば空であるが、前記第1の部品把持手段によらずに作業員が手作業で前記部品を収納するとか、前記第2の部品把持手段による抽出操作が失敗して該部品が該部品収納部に残置されている等の理由により、実際には該部品が収納されていることがある。
そこで、次に、前記部品収納抽出装置では、前記第1の部品把持手段が前記部品収納部に対面したときに、第1のセンサにより該部品収納部内の前記部品の有無を検知する。そして、第1のセンサにより前記部品収納部内に前記部品が検出されなかった場合は、前記収納抽出制御装置はそのまま前記第1の部品把持手段により第1候補の空の部品収納部に前記部品を収納し、収納操作を終了する。
一方、第1のセンサにより前記部品収納部内に前記部品が検出されたときには、前記収納抽出制御装置は、次候補位置設定手段により、前記在庫メモリが記憶している次候補の空の部品収納部の位置を新たに設定し、前記第1の部品把持手段を次候補の空の部品収納部に対面せしめる。そして、前述の第1のセンサによる前記部品収納部内の前記部品の有無の検出以降の操作を繰り返す。
この結果、前記部品収納抽出装置によれば、前記第1の部品把持手段が最初に対面せしめられた、空である筈の部品収納部に実際には部品が収納されていた場合にも、前記第1の部品把持手段を次候補の部品収納部に対面せしめることにより、前記リングの収納を円滑に行うことができる。
また、前記部品収納抽出装置では、前記収納操作が終了したときに、第2のセンサにより前記第1の部品把持手段に把持されている前記部品の有無を検出する。そして、前記収納操作終了時に、前記第2のセンサにより前記第1の部品把持手段に把持されている前記部品が検出されたときには、収納すべき部品が収納されずに前記第1の部品把持手段に把持されていることになるので、前記異常判定手段により異常ありと判定し、前記停止手段により前記収納操作を停止する。
これにより、前記収納操作の失敗により前記部品が収納されている筈の前記部品収納部が実際には空であるという事態を回避することができる。
また、本発明の部品収納抽出装置において、前記収納抽出制御装置は、前記収納操作に際して前記在庫メモリに記憶されている空の部品収納部の位置と前記第1の部品把持手段の位置とに従って該第1の部品把持手段の位置に近い順に第1候補の空の部品収納部と、次候補の空の部品収納部とを選択する第1の選択手段を備えることを特徴とする。
前記部品収納抽出装置では、前述のように、前記収納棚に前記部品を収納するときには、前記収納抽出制御装置が前記第1の部品把持手段を第1候補の空の部品収納部に対面せしめ、該部品収納部が空でなかったときには、前記次候補位置設定手段により前記第1の部品把持手段を次候補の空の部品収納部に対面せしめる。そこで、前記収納抽出制御装置は、第1の選択手段により、第1候補の空の部品収納部と、次候補の空の部品収納部とを、前記在庫メモリに記憶されている空の部品収納部の位置と前記第1の部品把持手段の位置とに従って該第1の部品把持手段の位置に近い順に選択する。この結果、前記第1の部品把持手段の移動距離を少なくすることができる。
また、本発明の部品収納抽出装置は、前記第2の部品把持手段が、前記部品収納部に対面したときに該部品収納部内の前記部品の有無を検知する第1のセンサと、該部品の把持を検知する第2のセンサとを備え、前記抽出操作により該第2の部品把持手段を該収納データメモリが記憶している第1候補の部品の部品収納部に対面せしめたときに、該第1のセンサにより第1候補の部品収納部内が空であることが検知されたときには、該収納データメモリが記憶している次候補の部品の部品収納部の位置を設定して該第2の部品把持手段を次候補の部品の部品収納部に対面せしめる次候補位置設定手段と、該抽出操作終了後に第2のセンサにより該第2の部品把持手段により把持されている部品の有無を検知して該抽出操作における異常の有無を判定する異常判定手段と、該異常判定手段により異常有りと判定されたときに各操作を停止する停止手段とを備えることを特徴とする。
前記部品収納抽出装置で、前記収納棚から前記部品を抽出するときには、まず、前記収納抽出制御装置が前記第2の部品把持手段を前記収納データ記憶手段が記憶している第1候補の部品収納部に対面せしめる。前記部品収納部は、前記収納データメモリの記憶によれば抽出すべき部品が収納されている筈であるが、前記第2の部品把持手段によらずに作業員が手作業で前記部品を抽出するとか、前記第1の部品把持手段による収納操作が失敗して前記部品が該部品収納部に収納されていない等の理由により、実際には該部品収納部が空になっていることがある。
そこで、次に、前記部品収納抽出装置では、前記第2の部品把持手段が前記部品収納部に対面したときに、第1のセンサにより該部品収納部内の前記部品の有無を検出する。そして、第1のセンサにより前記部品収納部内に前記部品が検出された場合は、前記収納抽出制御装置はそのまま前記第2の部品把持手段により第1候補の部品の部品収納部から前記部品を抽出し、抽出操作を終了する。
一方、第1のセンサにより前記部品収納部内に前記部品が検出されなかったときには、前記収納抽出制御装置は、次候補位置設定手段により、前記収納データメモリが記憶している次候補の部品の部品収納部の位置を新たに設定し、前記第2の部品把持手段を次候補の部品の部品収納部に対面せしめる。そして、前述の第1のセンサによる前記部品収納部内の前記部品の有無の検出以降の操作を繰り返す。
この結果、前記部品収納抽出装置によれば、前記第2の部品把持手段が最初に対面せしめられた、部品が収納されている筈の部品収納部が実際には空であった場合にも、前記第1または第2の部品把持手段を次候補の部品収納部に対面せしめることにより、前記リングの収納と抽出とを円滑に行うことができる。
また、前記部品収納抽出装置では、前記抽出操作が終了したときに、第2のセンサにより前記第2の部品把持手段に把持されている前記部品の有無を検出する。そして、前記抽出操作終了時に、前記第2のセンサにより前記第2の部品把持手段に前記部品が検出されなかったときには、抽出されるべき部品が抽出されず、前記第2の部品把持手段に該部品が把持されていないことになるので、前記異常判定手段により異常ありと判定し、前記停止手段により前記抽出操作を停止する。
これにより、前記抽出操作の失敗により空である筈の前記部品収納部に実際には前記部品が残置されているという事態を回避することができる。
また、本発明の部品収納抽出装置において、前記収納抽出制御装置は、前記抽出操作に際して前記収納データメモリに記憶されている前記部品の固有データに従って前記抽出すべき部品として適している順に、第1候補の部品の部品収納部と、次候補の部品の部品収納部とを選択する第2の選択手段とを備えることを特徴とする。
前記部品収納抽出装置では、前述のように、前記収納棚から前記部品を抽出するときには、前記収納抽出制御装置が前記第2の部品把持手段を第1候補の部品の部品収納部に対面せしめ、該部品収納部が空であったときには、前記次候補移動手段により前記第2の部品把持手段を次候補の部品の部品収納部に対面せしめる。そこで、前記収納抽出制御手段は、第1候補の部品の部品収納部と、次候補の部品の部品収納部とを、第2の選択手段により、前記収納データメモリに記憶されている前記部品の固有データに従って前記抽出すべき部品として適している順に選択する。この結果、第1候補の部品の部品収納部が空であった場合にも、第1候補に次いで適切な部品を抽出することができる。
また、本発明の部品収納抽出装置において、前記収納抽出制御装置は、第1のセンサによる前記部品収納部内の前記部品の検知結果に従って前記在庫メモリの記憶を更新する記憶更新手段を備え、該記憶更新手段により更新された該在庫メモリの記憶を次回以降の前記収納操作に用いることを特徴とする。
前記収納抽出制御装置は、前記第1または第2の部品把持手段が対面する前記部品収納部内の前記部品の有無を第1のセンサで検知することにより、空である筈の部品収納部に前記部品が収納されていたり、前記部品が収納されている筈の部品収納部が空であることを確認する。そこで、前記検知結果に従って前記記憶更新手段により前記在庫メモリの記憶を更新することにより、前記在庫メモリの記憶を前記収納棚の実際の状態に即したものとし、次回以降の前記収納操作において、第1候補の空の部品収納部に実際には前記部品が収納されているという事態を低減することができる。
本発明の部品収納抽出装置は、前記部品が弾性を備えるリングであって、所定条件に従って相互に積層することにより積層リングを形成する場合に、好適に用いることができる。
本発明の部品収納抽出装置において、前記部品として前記リングを扱うときには、前記部品収納部は、所定の間隔を存して対向配置される複数対の第1の保持部材を備え、各対の第1の保持部材は相互に所定の間隔を存して列設され、前記リングを撓めた状態で該リングの外周側から保持すると共に、前記両部品把持手段は、所定の間隔を存して対向配置された1対の腕部材と、該腕部材を前記部品収納部に対して進退せしめる進退手段と、該腕部材に該腕部材の長さ方向に沿って所定間隔で相対向して備えられた複数対の挟持部材と、該挟持部材の間隔を拡縮する拡縮手段とを備え、該腕部材が該進退手段により該部品収納部内に進入せしめられたときに、該第1の保持部材は該挟持部材の間に位置するように配置され、該拡縮手段は該部品収納部に進入した該挟持部材の間隔を該第1の保持部材の間隔より縮小して該リングを外周側から挟持し、あるいは該挟持部材の間隔を該第1の保持部材の間隔より拡大して該リングの挟持を解除することを特徴とする。
前記部品収納抽出装置では、前記リングは前記弾性により撓められた状態で、前記第1の保持部材に該リングの外周側で弾発係止されて保持される。一方、前記第1及び第2の両部品把持手段は、前記リングを前記弾性により撓めた状態で、前記挟持部材に該リングの外周側を弾発係止させることにより把持する。
そこで、前記第1の部品把持手段は、前記腕部材を介して相対向して備えられた前記挟持部材の間隔を、相対向して備えられた前記第1の保持部材の間隔より縮小して、前記リングを把持した状態で、前記進退手段により前記部品収納部に進入せしめられる。そして、前記拡縮手段が、前記腕部材を介して前記挟持部材の間隔を前記第1の保持部材の間隔より拡大する。この結果、前記挟持部材による前記リングの挟持が解除され、代わって前記第1の保持部材により前記リングが保持される。次いで、前記第1の部品把持手段は、前記挟持部材の間隔を前記第1の保持部材の間隔より拡大した状態のまま、前記進退手段により前記部品収納部から後退せしめられることにより、前記リングの収納を完了する。
また、前記第2の部品把持手段は、前記腕部材を介して相対向して備えられた前記挟持部材の間隔を、相対向して備えられた前記第1の保持部材の間隔より拡大した状態で、前記進退手段により前記部品収納部に進入せしめられる。そして、前記拡縮手段が、前記腕部材を介して前記挟持部材の間隔を前記第1の保持部材の間隔より縮小する。この結果、前記リングは、前記第1の保持部材に保持されている状態よりも、さらに撓められて、前記挟持部材に受渡されて挟持される。次いで、前記第2の部品把持手段は、前記挟持部材の間隔を前記第1の保持部材の間隔より縮小して前記リングを該挟持部材に挟持して把持した状態のまま、前記進退手段により前記部品収納部から後退せしめられることにより前記リングを抽出する。
従って、前記部品収納抽出装置によれば、前記両部品把持手段を前記進退手段により進退せしめると共に、前記拡縮手段により前記挟持部材の間隔を拡縮するだけで、前記第1の保持部材に保持されているリングを前記挟持部材により挟持し、あるいは該挟持部材による挟持を解除して該第1の保持部材に保持させることができるので、前記リングの収納、抽出を容易に行うことができる。
尚、前記両部品把持手段が、前記進退手段により前記部品収納部に進入せしめられたときに、前記第1の保持部材は前記挟持部材の間に位置するように配置されている。従って、該第1の保持部材と該挟持部材とが、互いに干渉することがなく、前記拡縮手段による拡縮操作を行うことができる。
前記第1の部品把持手段による収納操作または前記第2の部品把持手段による抽出操作は、失敗する場合の他、前記部品収納部に対する前記リングの収納または抽出が不完全となる場合がある。このようなときには前記リングの一部が前記部品収納部から外方に突出することになるので、突出している部分が、前記収納棚に沿って相対的に移動する前記第1または第2の部品把持手段と干渉する虞がある。
そこで、前記挟持部材を備える第1または第2の部品把持手段では、前記第2のセンサは、前記第1または第2の部品把持手段に把持されている前記リングの有無を、該リングが前記挟持部材に正常に挟持されているときの前記部品収納部に対向するリング先端部で検知する先端部センサと、該収納部とは反対側のリング後端部で検知する後端部センサとからなるものとする。
前記収納操作が正常に行われれば、前記リングは完全に前記部品収納部に収納されているので、前記先端部センサと後端部センサとの両方で前記リングが検知されない。また、前記収納操作が失敗した場合は、前記リングは前記第1の部品把持手段に把持されたままであるので、前記先端部センサと後端部センサとの両方で前記リングが検知される。
一方、前記抽出操作が正常に行われれば、前記リングは完全に前記部品収納部から抽出され、前記第2の部品把持手段に把持されているので、前記先端部センサと後端部センサとの両方で前記リングが検知される。また、前記収納操作が失敗した場合は前記リングは前記部品収納部に残置されたままであるので、前記先端部センサと後端部センサとの両方で前記リングが検知されない。
これに対して、前記収納操作または抽出操作が不完全である場合には、前記リングの一部が前記部品収納部から外方に突出しているので、前記収納操作後または抽出操作後に、前記後端部センサでは前記リングが検知されず、前記先端部センサでのみ前記リングが検知される。
従って、前記第2のセンサによれば、前記収納操作または抽出操作が正常に行われたか、失敗したか、または前記収納操作または抽出操作が不完全で、前記リングの一部が前記部品収納部から外方に突出しているかを的確に確認することができる。
前述のようにして第2の部品把持手段により前記部品収納部から抽出された前記リングは、次いで積層工程に搬送され、相互に積層されることにより前記積層リングが形成される。しかし、前記リングを前記積層工程に搬送する際に、抽出されたリングを1個づつ搬送するのでは煩雑である。
そこで、本発明の部品収納抽出装置において、前記第2の部品把持手段は、前記部品収納部から後退したときに前記挟持部材により挟持された複数のリングを仮収納する仮収納部材を備え、該複数のリングが収納された該仮収納部材を次工程に搬送することを特徴とする。
前記部品収納抽出装置では、前記第2の部品把持手段が前述のようにして前記部品収納部から前記リングを抽出して、該部品収納部から後退せしめられたときに、抽出した前記リングを前記仮収納部材に仮収納する。そして、前記部品収納抽出装置は、前記仮収納部材に所定数の前記リングが仮収納されたならば、該仮収納部材を次工程に搬送する。従って、前記部品収納抽出装置によれば、前記リングを所定数ずつまとめて次工程に搬送することができ、前記第2の部品把持手段により抽出されたリングを1個づつ搬送するよりも効率よく搬送することができる。
また、前記仮収納部材は、前記腕部材に対して相対的に昇降自在に備えられると共に、該腕部材が挿通自在であって、前記リングを仮収納する仮収納部を多段に備え、該腕部材は該挟持部材により抽出されたリングを、前記積層リングを構成する順番に該仮収納部に仮収納することを特徴とする。
前記仮収納部材を備える部品収納抽出装置では、まず、前記挟持部材により挟持されて抽出された前記リングを前記仮収納部の1つに仮収納する。次に、前記仮収納部材は前記腕部材に対して昇降し、多段に設けられている他の収納部の1つを、前記挟持部材により挟持されて抽出された前記リングを仮収納できる位置に移動させる。
このとき、前記腕部材は、前記仮収納部に挿通自在とされている。従って、前記位置に移動された仮収納部に該腕部材を挿通することにより、前記挟持部材により挟持されて新たに抽出された前記リングを該仮収納部に仮収納することができる。
また、前記仮収納部は、前記複数のリングを前記積層リングを構成する順番に仮収納するので、前記多段に設けられた仮収納部の全てに仮収納された前記リングを次工程に搬送したときに、次工程では該リングを該仮収納部に収納されている順に積層すればよく、前記積層リングを容易に形成することができる。
このとき、前記仮収納部は、所定の間隔を存して対向配置される複数対の第2の保持部材を備え、各対の第2の保持部材は相互に所定の間隔を存して列設され、前記リングを撓めた状態で該リングの外周側から保持すると共に、前記腕部材が前記進退手段により該仮収納部内に後退せしめられたときに該挟持部材の間に位置するように配置されることを特徴とする。
前記構成を備える前記仮収納部によれば、前記挟持部材の間隔を相対向して備えられた前記第2の保持部材の間隔より縮小して前記リングを把持した状態で、前記腕部材が前記進退手段により該仮収納部内に後退せしめられたときに、該第2の保持部材は該挟持部材の間に位置するように配置されている。そこで、前記拡縮手段が、前記腕部材を介して前記挟持部材の間隔を前記第2の保持部材の間隔より拡大することにより、前記挟持部材による前記リングの挟持が解除され、代わって前記第2の保持部材により前記リングが外周側から保持される。
従って、前記部品収納抽出装置によれば、前記拡縮手段により前記挟持部材の間隔を拡縮するだけで、前記挟持部材による前記リングの挟持を解除して、前記第2の保持部材に保持させることができるので、前記仮収納部に対する該リングの仮収納を容易に行うことができる。
尚、前記腕部材が前記仮収納部内に後退せしめられたときに、前記第2の保持部材は前記挟持部材の間に位置するように配置されている。従って、該第2の保持部材と該挟持部材とが、互いに干渉することがなく、前記拡縮手段による拡縮操作を行うことができる。
ところで、前記収納棚は多数の前記リングを収納しているが、個々のリングの収納位置は順不同であって、サイズデータ等の測定値の大小の順等の固有データによって整列されている訳ではなく、各リングのサイズデータ等の固有データが該収納位置に対応づけられているに過ぎない。この結果、前記第2の部品把持手段で前記リングを抽出する際に前記積層リングを構成する順番に従って抽出しようとすると、前記順番に従う前記リングが必ず前記第2の部品把持手段の近くにあるとは限らないので、該第2の部品把持手段の前記収納棚に対する移動量が大きくなる。
そこで、前記第2の部品把持手段で前記リングを抽出する際には、前記積層リングを構成する順番に関わらず、前記収納棚内で該第2の部品把持手段に近い位置にあるものから順に抽出し、前記仮収納部に仮収納する際には前記積層リングを形成する順番に仮収納できるようにすることが望まれる。
しかし、前記第2の部品把持手段が、前記収納棚内で近い位置にある前記リングから順に抽出して、前記仮収納部に前記積層リングを構成する順番に仮収納する際には、前記仮収納部には前記リングが順不同に収納されることとなる。このとき、前記第2の部品把持手段が前記進退手段に取着されていて該進退手段が該第2の部品把持手段と共に前記仮収納部内に侵入する場合には、該進退手段が既に仮収納されている前記リングと干渉することがある。
そこで、本発明の部品収納抽出装置では、前記第2の部品把持手段は、前記進退手段に取着されていて、前記腕部材は、該進退手段の進退方向に備えられると共に、該仮収納部を通って前記部品収納部に進入し、該部品収納部に収容されている前記リングを前記挟持部材により挟持できる長さを備えている。
前記構成によれば、前記腕部材は前記進退手段の進退方向に備えられているので、前記進退手段は前記部品収納部に対し前記腕部材の反対側に位置している。一方、前記腕部材は、前記仮収納部に挿通されたときに、該仮収納部を通って前記部品収納部に進入し、該部品収納部に収容されている前記リングを前記挟持部材により挟持できる長さとされっている。
従って、前記進退手段は、前記腕部材が前記仮収納部に挿通されたときに他の仮収納部に既に仮収納されている前記リングと干渉することがなく、前記第2の部品把持手段は、各仮収納部に前記リングを順不同に収納することができる。
また、本発明の部品収納抽出装置では、前記進退手段に進退方向と平行に取着されていて、前記仮収納部は、該進退手段に取着された第2の部品把持手段が通過可能な開口部を備える構成となっていてもよい。
前記構成によれば、前記第2の部品把持手段は、前記進退手段に対し、該進退手段の進退方向と平行に取着されており、前記仮収納部に備えられた開口部を通過自在とされている。従って、前記第2の部品把持手段が前記部品収納部から前記リングを抽出するために、前記仮収納部に進入したときにも、前記進退手段は該仮収納部に侵入することがない。
この結果、前記進退手段は、第2の部品把持手段が前記仮収納部に進入したときに他の仮収納部に既に仮収納されている前記リングと干渉することがなく、該第2の部品把持手段は、各仮収納部に前記リングを順不同に収納することができる。
本発明の部品収納抽出装置では、前記第2の部品把持手段及び前記仮収納部を前記いずれかの構成とすることにより、前記部品収納部に収納されている前記リングを前記積層リングを構成する順番に関わらず、前記第2の部品把持手段に近い位置にあるものから順に抽出することができ、前記仮収納部材に仮収納する際には前記積層リングを構成する順番に従って仮収納することができる。
前述のように、本発明の部品収納抽出装置により抽出された前記リングは、次工程で前記仮収納部材に仮収納されている順番に従って積層することにより前記積層リングを形成することができる。しかし、前記仮収納部材の一部に前記リングが仮収納されていない仮収納部があると、前記積層リングの前記仮収納されていないリングに該当する部分に欠落が生じ、該積層リングを形成することができなくなる。
そこで、本発明の部品収納抽出装置において、前記仮収納部材は、前記仮収納部の全てに前記リングが仮収納されたことを検出する検出手段を備えることを特徴とする。このようにすることにより、次工程において、前記欠落を生じることなく、前記積層リングを確実に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の部品収納抽出装置における一実施形態のシステム構成図である。
図2は、図1示の収納抽出制御装置の構成を示すブロック図である。
図3は、図1示の装置における部品の収納操作を示すフローチャートである。
図4は、図1示の装置における第1の部品把持手段と、部品収納部3との構成を示す平面図である。
図5は、図4示の第1の部品把持手段における拡縮機構の構成及び作動を示す平面図である。
図6乃至図10は、図1示の装置における部品の収納操作を示す作動説明図である。
図11は、図1示の装置における部品の抽出操作を示すフローチャートである。
図12は、図1示の装置における部品の抽出操作を示す作動説明図である。
図13は、図1示の装置における本発明の部品収納抽出装置における他の実施形態の構成及び作動を示す平面図である。
図14は、図13示の装置の側面図である。
図15は、図13示の装置の他の態様の構成及び作動を示す平面図である。
図16は、図13示の装置のさらに他の態様の構成を示す側面図である。
図17は、図16示の態様の作動を示す平面図である。
発明を実施するための最良の形態
本実施形態の部品収納抽出装置1は、無段変速機(CVT)用のベルトとして用いられる積層リングの各層を構成する弾性を備える無端帯状の金属リングの収納、抽出に用いられるものである。前記金属リングは、周長値等のサイズデータが設計値となるように製造されたのち、それぞれの金属リングの該サイズデータが、その金属リングの固有データとして別途測定されている。
部品収納抽出装置1は、図1に示すように、周縁部を多段多列に区画して画成された部品収納部3を備える2つの円筒状体2a,2bを直立状態で同軸に積層し、各円筒状体2a,2bを独立に回動自在とした収納棚4を備えている。また、部品収納抽出装置1は、収納棚4の外周面に沿って備えられたリング収納搬送手段5aと、収納棚4の外周面に沿ってリング収納搬送手段5aと対照する位置に備えられたリング抽出搬送手段5bと、円筒状体2a,2b、リング収納搬送手段5a、リング抽出搬送手段5bの作動を制御する収納抽出制御装置6とを備えている。
部品収納部3は、円筒状体2a,2bの外周側端面が開放されていて、該端面から前記金属リングが収納、抽出できるようにされている。また、リング収納搬送手段5aはその位置で前工程から金属リングを受け取ることができるように設けられ、リング抽出搬送手段5bはその位置で抽出した金属リングを次工程に搬送できるように設けられている。
リング収納搬送手段5aは、収納棚4の外周面に沿って収納棚4の高さ方向と平行に設けられた柱状部材7aと、柱状部材7aに沿って垂直方向に移動自在に備えられた垂直移動手段8aと、垂直移動手段8aに備えられた第1リング把持手段9aとからなる。また、リング抽出搬送手段5bは、リング収納搬送手段5aに対応して、収納棚4の外周面に沿って収納棚4の高さ方向と平行に設けられた柱状部材7bと、柱状部材7bに沿って垂直方向に移動自在に備えられた垂直移動手段8bと、垂直移動手段8bに備えられた第2リング把持手段9bとからなる。
垂直移動手段8a,8bとしては、例えば図示しないモータに駆動され、柱状部材7a,7bに垂直方向に沿って形成された溝部10に設けられた図示しないギヤ等に係合して垂直に移動するもの等を用いることができる。
次に、収納抽出制御装置6は、CPU、ROM、RAM等により構成されるマイクロコンピュータであり、図2に示すように、駆動制御手段11、在庫メモリ14、収納データメモリ15、第1選択手段16、位置設定手段17、記憶更新手段18、第2選択手段19、異常判定手段20、停止手段21を備えている。
駆動制御手段11は、円筒状体2a,2b、リング収納搬送手段5a、リング抽出搬送手段5b、第1リング把持手段9a、第2リング把持手段9bの駆動を制御する機能を備え、リング収納搬送手段5aの第1リング把持手段9aに取着された第1センサ12a、第2センサ13aからの検知信号と、リング抽出搬送手段5bの第2リング把持手段9bに取着された第1センサ12b、第2センサ13bからの検知信号とが入力されるようになっている。
また、在庫メモリ14は収納棚4の各部品収納部3について金属リングWの在庫の有無を記憶し、収納データメモリ15は金属リングWのサイズデータを該金属リングWが収納されている部品収納部3の位置と対応づけて記憶する。在庫メモリ14は、新たに金属リングWを収納すべき部品収納部3を選択する第1選択手段16と、位置設定手段17とを介して駆動制御手段11に接続されていると共に、各部品収納部3における金属リングWの在庫の有無に関する訂正データが駆動制御手段11から記憶更新手段18を介して入力されるようになっている。
一方、収納データメモリ15は、抽出すべき金属リングWを選択する第2選択手段19と、位置設定手段17とを介して駆動制御手段11に接続されている。位置設定手段17は、駆動制御手段11に対して第1選択手段16により選択された部品収納部3の位置を設定する機能と、駆動制御手段11に対して第2選択手段19により選択された金属リングWが収納されている部品収納部3の位置を設定する機能とを備えている。
さらに、異常判定手段20は、駆動制御手段11を介して入力される第2センサ13aからの検知信号により収納操作の異常の有無を判定すると共に、駆動制御手段11を介して入力される第2センサ13bからの検知信号により抽出操作の異常の有無を判定する。そして、異常判定手段20は、前記収納操作または抽出操作に異常ありと判定したときには、駆動制御手段11との間に介在する停止手段21により駆動制御手段11を停止し、これにより収納抽出制御手段6全体の作動を停止させる機能を備えている。
次に、図3のフローチャートに従って、図4乃至図10を参照しつつ、本実施形態の部品収納抽出装置1による金属リングの収納操作について説明する。
部品収納抽出装置1により金属リングの収納操作を行うときには、まず、図3のステップ1で、前工程で製造された金属リングがリング収納搬送手段5aの第1リング把持手段9aに把持される。前記金属リングは、前工程で製造された後、別途、周長、厚さ等のサイズデータが、該金属リングの固有データとして測定されている。
第1リング把持手段9aは、リング抽出搬送手段5bの第2リング把持手段9bと同一の構成となっており、図4に示すように、コ字状部材31に取着されたロッドレスシリンダ32の下方に吊持部材33を介して吊持される基板34と、基板34の下方に備えられた腕部材35a,35bとを備えている。この結果、第1リング把持手段9aは、吊持部材33を介してロッドレスシリンダ32に取着されており、腕部材35a,35bはロッドレスシリンダ32の進退方向に備えられている。
コ字状部材31は、さらに、コ字状部材36に取着されたロッドレスシリンダ37に支持されており、コ字状部材36は柱状部材7aの側面に沿って垂直方向に移動自在に備えられた垂直移動手段8aに支持されている。
基板34には後述する拡縮機構が備えられ、腕部材35a,35bは該拡縮機構により拡縮自在に設けられている。腕部材35a,35bは、その長さ方向に沿って3カ所から外側方に突出する突出部38a,38bを相対向する位置に備え、突出部38a,38bは、その先端部に下方に突出する挟持部材39a,39bを備えている。そして、第1リング把持手段9aは、前記拡縮機構により腕部材35a,35bの間隔を狭めることにより、相対向する挟持部材39a,39b間に金属リングWをその外周側から挟持している。
コ字状部材31には、ロッドレスシリンダ32の行程の始点と終点とを検出するリミットスイッチ40a,40bが第1リング把持手段9aの移動方向に沿って設けられると共に、部品収納部3に対向する先端部には部品収納部3内の金属リングWの有無を検知する第1センサ12aが取着されている。また、腕部材35a,35bには挟持部材39a,39bに挟持されている金属リングWの有無を検知する第2センサ(図示せず)が設けられている。
一方、部品収納部3は、収納棚4に備えられる第1の支柱41、第2の支柱42と、両支柱41,42に支持された棚板43とにより形成されている。第1の支柱41は円筒状体2a,2bの外周面を多列に仕切って複数設けられており、第2の支柱42は隣接する2本の第1の支柱41,41間の内周側に配設されている。
棚板43は、支柱41,42に刻設された図示しない水平溝部に挿入されて支持され、多段に設けられている。棚板43は、側部にその長さ方向に沿って2カ所から外側方に突出する突出片44a,44bを相対向する位置に備え、突出片44a,44bにはその先端部を上方に折り曲げて、所定の間隔を存して相対向する保持部材45a,45bが形成されている。また、棚板43には、第1リング把持手段9aに対向する外周側端縁の一部が下方に折り曲げられて、第1センサ12aに対向する反射板46が形成されている。
次に、第1リング把持手段9aに備えられている前記拡縮機構について説明する。第1リング把持手段9aは、図5(a)に示すように、前記基板34の下方に備えられた腕部材35a,35bを駆動して、腕部材35a,35bの間隔を拡縮する機構として、リンク機構51を備えている。リンク機構51は、腕部材35a,35bの後端部に備えられ、2組のリンク52a,52b、53a,53bと、リンク52a,52b、53a,53bを駆動するシリンダ54とからなる。
リンク52a,52bは、先端部が基板34の幅方向に設けられた孔部55a,55bを介して腕部材35a,35bに螺着され、孔部55a,55bに沿って移動自在とされている。また、リンク52a,52bの後端部は、共に、基板34の長さ方向に設けられた孔部56を介してシリンダ54のシリンダロッド57に螺着され、シリンダロッド57の作動に従って孔部56に沿って移動自在とされている。
リンク53a,53bは、先端部が基板34の幅方向に設けられた孔部58a,58bを介して腕部材35a,35bに螺着され、孔部58a,58bに沿って移動自在とされている。また、リンク53a,53bの後端部は、共に、基板34の長さ方向に設けられた孔部59を介してシリンダ54のシリンダロッド57に螺着され、シリンダロッド57の作動に従って孔部59に沿って移動自在とされている。
図5(a)では、シリンダ54によりシリンダロッド57が後退せしめられ、リンク52a,52b、53a,53bのそれぞれの後端部が孔部56,59に沿ってシリンダ54側に移動した状態となっている。これに伴い、リンク52a,52b、53a,53bのそれぞれの先端部は、孔部55a,55b、58a,58bに沿って基板34の内方に移動している。このとき、腕部材35a,35bに備えられた挟持部材38a,38bの間隔は最も縮小された状態となっており、3組の挟持部材39a,39bの間に金属リングWを長円形状に撓めて挟持することができる。
次に、図5(b)に矢示するように、シリンダ54によりシリンダロッド57が前進せしめられると、リンク52a,52b、53a,53bのそれぞれの後端部が孔部56,59に沿ってシリンダ54から離間する側に移動せしめられる。これに伴って、52a,52b、53a,53bのそれぞれの先端部は、孔部55a,55b、58a,58bに沿って基板34の外側方に移動し、腕部材35a,35bに備えられた挟持部材38a,38bの間隔を拡大する。このとき、金属リングWは、挟持部材38a,38bの間隔を拡大に伴って円形に復帰するように変形するが、その弾性により挟持部材38a,38bの間に挟持された状態を維持する。
図3に戻って、収納抽出制御装置6は、ステップ2で、第1リング把持手段9aにより把持されている金属リングWを収納すべき空の部品収納部3を選択する。空の部品収納部3の選択は、図2の第1選択手段16により行われ、在庫メモリ14が記憶している空の部品収納部3のうち、円筒状体2aまたは円筒状体2bの移動量(回転量)が最も少なくて済む位置にある部品収納部3が選択され、第1候補の空の部品収納部3とされる。
第1候補の空の部品収納部3が選択されたならば、ステップ3で、該部品収納部3の位置が位置設定手段17により駆動制御手段11に対して設定される。この結果、収納抽出制御装置6は、駆動制御手段11により円筒状体2a,2bとリング収納搬送手段5aとを駆動して、第1リング把持手段9aを該部品収納部3に対面する位置に移動せしめる。
第1リング把持手段9aが部品収納部3に対面する位置に移動されると、次に、収納抽出制御装置6は、ステップ4で、第1センサ12aにより該部品収納部3が実際に空であるか否かを確認する。
第1センサ12aは、反射型光センサであり、発光部と受光部とを備えている。図6に示すように、対向する部品収納部3に対して第1センサ12aの発光部から光Lを発射すると、部品収納部3に金属リングWが収容されていなければ、光Lは部品収納部3の反射板46に反射されて、第1センサ12aの受光部に入射する。一方、図6に仮想線示するように、部品収納部3に金属リングWが収容されていた場合には、第1センサ12aの発光部から発射された光Lは、第1センサ12aと反射板46との間で該金属リングWにより光路を遮られ、第1センサ12aの受光部に入射することができない。
第1センサ12aは、発光部から発射された光が反射板46で反射されて受光部に入射した場合(部品収納部3が空)をOFF、前記光が受光部に入射しない場合(部品収納部3に金属リングWあり)をONとして、駆動制御手段11に検知信号を出力する。
そこで、収納抽出制御装置6は、駆動制御手段11が第1センサ12aからONの検知信号を受けた場合は、第1候補の部品収納部3に実際には金属リングWが収納されているものと判断する。この場合は、ステップ5で、再び第1選択手段16により在庫メモリ14が記憶している空の部品収納部3の中から、現時点で円筒状体2a,または円筒状体2bの移動量が最も少ない部品収納部3を選択し、次候補の空の部品収納部3とする。次いで、駆動制御手段11は、ステップ6で記憶更新手段18により在庫メモリのデータを書き換えて、第1の候補であった空の部品収納部3を金属リングWが収容されている部品収納部3として記憶させ、ステップ3に復帰する。このとき書き換えられた在庫メモリ14のデータは、次回の収納操作の際に利用される。
ステップ3〜ステップ6の手順は、必要に応じて何度でも繰り返すことができ、第1リング把持手段9aが確実に空の部品収納部3に対面する位置に移動せしめられる。そして、ステップ4で、駆動制御手段11が第1センサ12aからOFFの検知信号を受け、第1リング把持手段9aが対面している部品収納部3が実際に空であることが確認されたならば、収納抽出制御装置6は、次にステップ7で駆動制御手段11によりロッドレスシリンダ32を駆動して第1リング把持手段9aを前進させ、部品収納部3内に進入させる。
この結果、第1リング把持手段9aは、図7に示すように、挟持部材39a,39b間に挟持した金属リングWを部品収納部3内に搬入する。第1リング把持手段9aが部品収納部3内に進入した時点では、挟持部材39a,39bの間隔は、部品収納部3の保持部材45a,45bの間隔よりも狭くなっており、保持部材45a,45bの内側に金属リングWが位置している。第1リング把持手段9aは、ステップ8でリミットスイッチ40bがONするまで、前進せしめられる。
ステップ8でリミットスイッチ40bがONしたならば、次に、収納抽出制御装置6は、ステップ9で、駆動制御手段11により図5(b)に示すように、リンク機構51のシリンダ54によりシリンダロッド57を前進せしめ、リング把持手段9aの腕部材35a,35bの間隔を拡げる。このようにすると、図8示のように、挟持部材39a,39bの間隔が部品収納部3の保持部材45a,45bの間隔よりも広くなり、金属リングWは、挟持部材39a,39bの間隔の拡大に伴って、それ自体の弾性により円形に復元しようとする。そして、金属リングWは、拡大された挟持部材39a,39bよりも間隔が狭い保持部材45a,45bに受渡されて、保持部材45a,45bに保持される。
尚、保持部材45a,45bは、その上端が部品収納部3に進入したリング把持部材9aの腕部材35a,35bの下面より低くなるように設けられている。また、リミットスイッチ40bがONしたときに、保持部材45aは、部品収納部3内に進入した挟持部材39a,39aの間に位置し、保持部材45bは挟持部材39b,39bの間に位置している。従って、保持部材45a,45bは、腕部材35a,35bの拡縮の際に挟持部材39a,39bと干渉することがない。
次に、収納抽出制御装置6は、ステップ10で、駆動制御手段11により第1リング把持手段9aのロッドレスシリンダ32を駆動して第1リング把持手段9aを後退させ、部品収納部3から退出させる。このとき第1リング把持手段9aは、図9に示すように、挟持部材39a,39bの間隔が拡大されたままとなっており、金属リングWは保持部材45a,45bに保持されて部品収納部3内に残される。第1リング把持手段9aは、ステップ11でリミットスイッチ40aがONするまで後退せしめられ、部品収納部3に対面する位置に復帰する。
第1リング把持手段9aが部品収納部3に対面する位置に復帰したならば、収納抽出制御装置6は、次に、第2センサ13aにより第1リング把持手段9aが金属リングWを把持しているか否かを確認する。
第2センサ13aは、図10に模式的に示すように、第1リング把持手段9aの先端部で金属リングWを検知する先端部第2センサ13a1と、第1リング把持手段9aの後端部で金属リングWを検知する後端部第2センサ13a2とからなる。先端部第2センサ13a1と後端部第2センサ13a2とはいずれも透過型光センサであり、一対の発光部と受光部とからなる。先端部第2センサ13a1と後端部第2センサ13a2とはいずれも、発光部から発射された光が受光部に入射した場合(金属リングWなし)をOFF、前記光が受光部に入射しない場合(金属リングWあり)をONとして、駆動制御手段11に検知信号を出力する。尚、図10(a)は図4、図10(b)は図8、図10(c)は図9の状態にそれぞれ対応している。
駆動制御手段11は、リミットスイッチ40aがONして、第1リング把持手段9aが部品収納部3に対面する位置に復帰したときに、第2センサ13a1、13a2から入力される検知信号を異常判定手段20に送り、収納操作が異常なく終了したか否かを判定する。即ち、ステップ12で後端部第2センサ13a2のOFFが検知され、ステップ13で先端部第2センサ13a1のOFFが検知されたならば、図10(c)示のように第1リング把持手段9aが金属リングWを把持していないので、異常判定手段20は前記収納操作が異常なく終了したものと判定し、収納操作が完了する。
一方、ステップ12で後端部第2センサ13a2のONが検知されたときには、図10(d)示のように第1リング把持手段9aが金属リングWを把持したままであることになる。そこで、異常判定手段20は異常ありと判定し、ステップ14で停止手段21を作動させ、駆動制御手段11をエラー停止させることにより部品収納抽出装置1全体を停止させる。
また、ステップ12で後端部第2センサ13a2のOFFが検知されても、ステップ13で先端部第2センサ13a1のONが検知されたときには、図10(d)に仮想線示するように、金属リングWの収納が不完全で、金属リングWが部品収納部3から突出していることになる。そこで、異常判定手段20は、この場合にも異常ありと判定し、ステップ14で停止手段21を作動させ、駆動制御手段11をエラー停止させることにより部品収納抽出装置1全体を停止させる。
次に、図11のフローチャートに従って、図12を参照しつつ、本実施形態の部品収納抽出装置1による金属リングの収納操作について説明する。尚、第2リング把持手段9bは第1リング把持手段9aと全く同一の構成を備えており、第2リング把持手段9bによる金属リングWの抽出操作は、第1リング把持手段9aによる金属リングWの収納操作と全く逆の手順により行われるので、第2リング把持手段9bの構成及び作動については詳しい説明を省略する。
部品収納抽出装置1により金属リングの抽出操作を行うときには、まず収納抽出制御装置6は、図11のステップ1で、抽出すべき第1候補の金属リングWが収納されている部品収納部3を選択する。抽出すべき金属リングWが収納されている部品収納部3の選択は、図2の第2選択手段19により行われ、収納データメモリ15に記憶されている金属リングWの中から、予め定められた組合せ条件に従って最適なサイズデータを備える金属リングWが選択され、該サイズデータと対応づけて記憶されている部品収納部3が第1候補の金属リングWの部品収納部3とされる。
第1候補の金属リングWの部品収納部3が選択されたならば、該部品収納部3の位置が位置設定手段17により駆動制御手段11に対して設定される。この結果、収納抽出制御装置6は、ステップ2で、駆動制御手段11により円筒状体2a,2bとリング抽出搬送手段5bとを駆動して、第2リング把持手段9bを該部品収納部3に対面する位置に移動せしめる。
第2リング把持手段9bが部品収納部3に対面する位置に移動されると、次に、収納抽出制御装置6は、ステップ3で、第1センサ12bにより該部品収納部3に実際に金属リングWが収納されているか否かを確認する。
第1センサ12bは、第1センサ12aと同一の構成を備えており、第1センサ12aと同一に作用する。即ち、第1センサ12bは、発光部から発射された光が反射板46で反射されて受光部に入射した場合(部品収納部3が空)をOFF、前記光が受光部に入射しない場合(部品収納部3に金属リングWあり)をONとして、駆動制御手段11に検知信号を出力する。
そこで、収納抽出制御装置6は、駆動制御手段11が第1センサ12bからOFFの検知信号を受けた場合は、第1候補のリングの部品収納部3に実際には金属リングWが収納されていなかったものと判断する。この場合は、次にステップ4で、再び第2選択手段19により収納データメモリ15に記憶されている金属リングWの中から、予め定められた組合せ条件に従って、第1候補の金属リングWに次いで最適なサイズデータを備える金属リングWを選択し、該サイズデータと対応づけて記憶されている部品収納部3を次候補の金属リングWの部品収納部3とする。
次いで、駆動制御手段11は、ステップ5で記憶更新手段18により在庫メモリ14のデータを書き換えて、第1の候補であったリングの部品収納部3を空の部品収納部3として記憶させ、ステップ2に復帰する。このとき書き換えられた在庫メモリ14のデータは、次回の収納操作の際に利用される。
ステップ2〜ステップ5の手順は、必要に応じて何度でも繰り返すことができ、第2リング把持手段9bが確実に、予め定められた組合せ条件に従って最適なサイズデータを備える金属リングWが収納されている部品収納部3に対面する位置に移動せしめられる。第2リング把持手段9bが、金属リングWが収納されている部品収納部3に対面する位置に移動せしめられた状態を図12(a)に模式的に示す。
ステップ3で駆動制御手段11が第1センサ12bからONの検知信号を受け、第2リング把持手段9bが対面している部品収納部3に実際に金属リングWが収容されていることが確認されたならば、収納抽出制御装置6は、次にステップ6で駆動制御手段11によりロッドレスシリンダ32を駆動して第2リング把持手段9bを前進させ、部品収納部3内に進入させる。
第2リング把持手段9bは、ステップ7でリミットスイッチ40bがONするまで前進せしめられる。そして、リミットスイッチ40bがONしたならば、次に、収納抽出制御装置6は、ステップ8で、駆動制御手段11により図5(a)に示すように、リンク機構51のシリンダ54によりシリンダロッド57を後退せしめ、リング把持部材9aの腕部材35a,35bの間隔を、部品収納部3の保持部材45a,45bの間隔よりも縮小する。このようにすることにより、保持部材45a,45bに保持されていた金属リングWが、外周側から挟持部材39a,39bに挟持されて、第2リング把持部材9bに保持される。この状態を図12(b)に模式的に示す。
次に、収納抽出制御装置6は、ステップ9で、駆動制御手段11によりロッドレスシリンダ32を駆動して、金属リングWを把持した状態のまま、第2リング把持手段9bを後退させる。第2リング把持手段9bは、ステップ10でリミットスイッチ40aがONするまで後退せしめられ、部品収納部3に対面する位置に復帰すると共に、部品収納部3から金属リングWを抽出する。この状態を図12(c)に模式的に示す。
第2リング把持手段9bが部品収納部3に対面する位置に復帰したならば、収納抽出制御装置6は、次に、第2センサ13bにより第2リング把持手段9bが金属リングWを把持しているか否かを確認する。
第2センサ13bは、第2センサ13aと同一の構成を備えており、第2センサ13aと同一に作用する。即ち、第2センサ13bは、図12に模式的に示すように、第2リング把持手段9bの先端部で金属リングWを検知する先端部第2センサ13b1と、第2リング把持手段9bの後端部で金属リングWを検知する後端部第2センサ13b2とからなる。先端部第2センサ13b1と後端部第2センサ13b2とはいずれも透過型光センサであり、一対の発光部と受光部とからなる。先端部第2センサ13b1と後端部第2センサ13b2とはいずれも、発光部から発射された光が受光部に入射した場合(金属リングWなし)をOFF、前記光が受光部に入射しない場合(金属リングWあり)をONとして、駆動制御手段11に検知信号を出力する。
そこで、駆動制御手段11は、リミットスイッチ40aがONして、第2リング把持手段9bが部品収納部3に対面する位置に復帰したときに、先端部第2センサ13b1、後端部第2センサ13b2から入力される検知信号を異常判定手段20に送り、収納操作が異常なく終了したか否かを判定する。即ち、ステップ11で後端部第2センサ13b2のONが検知され、ステップ12で先端部第2センサ13b1のONが検知されたならば、図12(c)示のように第2リング把持手段9bが金属リングWを把持していることになるので、異常判定手段20は前記収納操作が異常なく終了したものと判定する。そして、収納抽出制御装置6は、ステップ13で、リング抽出搬送手段5bにより抽出された金属リングWを次工程に搬送し、抽出操作を完了する。
一方、ステップ11で後端部第2センサ13b2のOFFが検知されたときには、図12(d)示のように第1リング把持手段9aが金属リングWを把持していないことになる。そこで、異常判定手段20は異常ありと判定し、ステップ14で停止手段21を作動させ、駆動制御手段11をエラー停止させることにより部品収納抽出装置1全体を停止させる。
従って、本実施形態の部品収納抽出装置1によれば、在庫メモリ14、収納データメモリ15が記憶している部品収納部3の状態と、実際の部品収納部3の状態とが相違する場合にも、金属リングWの収納操作と抽出操作とを円滑に行うことができる。また、本実施形態の部品収納抽出装置1によれば、前記収納操作または抽出操作に異常が認められた場合には、直ちにエラー停止することにより、混乱を避けることができる。
また、本実施形態の部品収納抽出装置1は、図13に示すように、第2リング把持手段9bに、挟持部材39a,39bにより挟持されて抽出された複数の金属リングWを仮収納する仮収納部材61を備えていてもよい。
仮収納部材61は、図13(a)及び図14(a)に示すように、支持部材62を介して垂直移動手段8bに取着されることにより、第2リング把持手段9bと同期して垂直移動自在とされる。また、仮収納部材61は、支持部材62に柱状部材7bと平行に取着された支柱63と昇降装置64とを備え、昇降装置64により支柱63に沿って、昇降自在に備えられる。この結果、仮収納部材61は、腕部材35a,35bに対して昇降自在とされている。
さらに、仮収納部材61は、昇降装置64に支持されるコ字状部材65に備えられたロッドレスシリンダ66と、ロッドレスシリンダ66に取着されたマガジン部67とを備えている。マガジン部67は、ロッドレスシリンダ66に取着された底板68と、ロッドレスシリンダ66の移動方向にそって底板68の両側に逆L字状に立設された壁板69とを備える。底板68上には、壁板69,69の間に、第2リング把持手段9bの挟持部材39a,39bの間隔が最も縮小された場合と、最も拡大された場合との中間の間隔を存して相対向する2組の保持部材70a,70bを備える仮収納部71が形成されている。そして、仮収納部71には、第2リング把持手段9bの腕部材35a,35bと、リンク機構51(図示せず)を備える基板34とが挿通自在とされている。
また、壁板69の上部には、前記保持部材70a,70bと同一の間隔を存して相対向する2組の保持部材70a,70bを備える仮収納部71が形成され、これにより仮収納部71は、積層リングを構成する金属リングWのうち、隣接する2本の金属リングWを収容するように上下2段に備えられている。各仮収納部71に備えられた保持部材70a,70bは、前記のように第2リング把持手段9bが部品収納部3(図示せず)から後退した状態において、腕部材35a,35bに備えられる3組の挟持部材39a,39bの間に位置するように配設されている。
前記仮収納部材61を備える第2リング把持手段9bでは、前述のようにして金属リングWを抽出したときに、図14(a)に示すように、まず、腕部材35a,35bが下段側の仮収納部71内に挿通される。このとき、挟持部材35a,35bの間隔は、図13(a)に示すように、仮収納部71に設けられた保持部材70a,70bの間隔より縮小された状態となっている。
次に図5示のリンク機構51を作動させて挟持部材35a,35bの間隔を、保持部材70a,70bの間隔よりも拡大する。すると、図13(b)に示すように、金属リングWは挟持部材35a,35bによる挟持が解除される。そして、金属リングWは、代わって拡大された挟持部材35a,35bの間隔よりも狭い間隔で、挟持部材35a,35bと干渉しない位置に設けられている保持部材70a,70bに挟持されて保持される。
次に、図13(c)示のように、ロッドレスシリンダ37により腕部材35a,35bを後退させると、金属リングWは保持部材70a,70bに挟持されて保持された状態で仮収納部71内に残置され、下段の仮収納部71に対する仮収納が完了する。
前記仮収納部材61を備える第2リング把持手段9bでは、次に、図14(b)示のように、昇降装置64を支柱63に沿って下降させ、コ字状部材65、ロッドレスシリンダ66を介して、マガジン部67を下方に移動させる。このようにすると、腕部材35a,35bが、上段の仮収納部71に挿通可能になる。
そこで、次に、前述のようにして金属リングWを抽出し、図13(a)乃至図13(c)の作動を繰り返すことにより、上段の仮収納部71にも金属リングWを収納することができる。上下の仮収納部71,71に金属リングWが仮収納されたならば、図13(c)示のように、腕部材35a,35bが、仮収納部71から退避している状態で、図14示のロッドレスシリンダ66によりマガジン部67を柱状部材7bから離間する方向に移動せしめ、仮収納部71に仮収納されている2本の金属リングWを次工程に搬送する。
このとき、次工程で確実に所定数の金属リングWを積層できるようにするために、仮収納部材61に所定数(この場合は2本)の金属リングWが仮収納されたことを検出する検出手段を設けることが好ましい。前記検出手段としては、各仮収納部71に金属リングWの存在を検知する光電センサ等を設けてもよく、仮収納部材61またはマガジン部67の全重量を測定することにより所定数の金属リングWが仮収納されたことを検出する計量センサを設けてもよい。
また、本実施形態では、仮収納部材61に仮収納部71を上下2段に設け、2本の金属リングWを仮収納するようにしているが、壁板69上にさらに複数の壁板69を相互に積層して、多段の仮収納部71を設けるようにしてもよい。仮収納部71の段数は、搬送効率を向上し、次工程での積層を容易にするために、例えば積層リングを形成する金属リングWの全数または半数とすることが好ましい。
また、本実施形態では、腕部材35a,35bを進退せしめるロッドレスシリンダ32が、既に仮収納されている金属リングWと干渉しないように、下段側の仮収納部71から順に金属リングWを仮収納するようにしている。しかし、前記積層リングを構成する順番で、上段の仮収納部71に収納される金属リングWの方が、収納棚4内で第2のリング搬送手段9bに近い位置にある場合、下段の仮収納部71から順に仮収納したのでは、収納棚4に対する第2リング搬送手段9bの移動距離が大になるとの問題がある。この問題は、仮収納部71の段数が多くなるほど顕著になる。
そこで、本実施形態の部品収納抽出装置1において、第2リング把持手段9bは、図13示の腕部材35a,35bに替えて、図15(a)示のように延長された腕部材72a,72bを備えていることが好ましい。図15(a)示の第2リング把持手段9bは、延長された腕部材72a,72bを備える以外は、図13示の第2リング把持手段9bと全く同一の構成を備えており、吊持部材33を介してロッドレスシリンダ32に取着され、腕部材72a,72bはロッドレスシリンダ32の進退方向に備えられている。そして、腕部材72a,72bは先端部に3対の挟持部材39a,39bを備えている。
前記第2リング把持手段9bによれば、延長された腕部材72a,72bを備えているので、図15(b)示のように、腕部材72a,72bの後端部に位置しているロッドレスシリンダ32が仮収納部71に侵入することなく、腕部材72a,72bは、仮収納部71を通って部品収納部3に進入し、部品収納部3の保持部材45a,45bに保持されている金属リングWを挟持することができる。尚、部品収納部3は、図4と同一の構成を備えているが、図15では模式的に示している。
従って、図15示の第2リング把持手段9bによれば、部品収納部3の保持部材45a,45bに保持されている金属リングWを抽出するときに、上段の仮収納部71に既に金属リングWが仮収納されていても、該金属リングWにロッドレスシリンダ32が干渉すること無しに、下段の仮収納部71に金属リングWを仮収納することができる。
また、本実施形態の部品収納抽出装置1において、第2リング把持手段9bは、図15示のように延長された腕部材72a,72bを備える代わりに、図16示のように、ロッドレスシリンダ32の側面から進退方向と直交するように張り出したL字状の張出部材73の先端部に基板34を介して吊持されるようになっていてもよい。
この場合、マガジン部67は、ロッドレスシリンダ66に取着された底板68のロッドレスシリンダ32と反対側の端部に立設された支持部材74を備え、支持部材74には底板68上に設けられた保持部材70a,70bの上方を覆う棚板75が設けられている。棚板75上には保持部材70a,70bが備えられ、底板68上に設けられた保持部材70a,70bと共に上下2段の仮収納部71を形成している。
仮収納部71は、第2リング把持手段9bの腕部材35a,35bと基板34とが挿通自在とされており、ロッドレスシリンダ32に対向する側面は、底板68、棚板75の間と、棚板75の上方とが開口部76とされて、張出部材73が通過自在とされている。尚、図16示の第2リング把持手段9bは、基板34が張出部材73に吊持される構成を備える以外は、図13示の第2リング把持手段9bと全く同一の構成を備えている。
前記第2リング把持手段9bによれば、基板34が張出部材73に吊持される構成を備えているので、図17示のように、ロッドレスシリンダ32は、腕部材35a,35bの側方に位置していて、仮収納部71に侵入することが無い。一方、腕部材35a,35bは、仮収納部71を通って部品収納部3に進入し、部品収納部3の保持部材45a,45bに保持されている金属リングWを挟持することができる。尚、部品収納部3は、図4と同一の構成を備えているが、図17では模式的に示している。
従って、図16及び図17に示す第2リング把持手段9bによれば、部品収納部3の保持部材45a,45bに保持されている金属リングWを抽出するときに、上段の仮収納部71に既に金属リングWが仮収納されていても、該金属リングWにロッドレスシリンダ32が干渉すること無しに、下段の仮収納部71に金属リングWを仮収納することができる。
上述のように、図15乃至図17に示す構成によれば、部品収納部3に収納されている金属リングWを、前記積層リングを形成する順番に関わらず、第2リング把持手段9bに近い位置にあるものから順に抽出することができ、仮収納部材61に仮収納する際には、上下に関わらず前記積層リングを形成する順番に従って定められる仮収納部71に仮収納することができる。
尚、本実施形態では、リング収納搬送手段5a、リング収納搬送手段5bが固定されていて、円筒状体2a,2bが回転移動する場合について説明しているが、固定されている円筒状体2a,2bの外周面に沿ってリング収納搬送手段5a、リング収納搬送手段5bが移動するようにしてもよい。また、リング収納搬送手段5a、リング収納搬送手段5bと、円筒状体2a,2bとの両方が移動できるようにしてもよい。
また、本実施形態では、リング収納搬送手段5a、リング収納搬送手段5bをそれぞれ1つずつ備える場合について説明しているが、リング収納搬送手段5a、リング収納搬送手段5bはそれぞれ複数であってもよい。
さらに、本実施形態では、2つの円筒状体2a,2bが部品収納部3を多段に備える場合について説明しているが、円筒状体は部品収納部3を少なくとも1段備えていればよく、該円筒状体自体の数も2つに限定されることなくさらに多数であってもよい。
産業上の利用可能性
本発明の部品収納抽出装置は、例えば、無段変速機用金属ベルトの材料となる金属リングを収納しておき、所定の条件に従って抽出する用途に利用することができる。

Claims (14)

  1. 周縁部を多列に区画して画成され外周側の端面が開放された部品収納部を少なくとも1段備える複数の円筒状体を垂直方向に同軸に積層し、各円筒状体を独立に回動自在としてなる収納棚と、
    部品を把持する第1の部品把持手段を該収納棚の外周面に対向させて備え、第1の部品把持手段により把持される部品を所定の部品収納部に搬送して収納する少なくとも1つの部品収納搬送手段と、
    部品を把持する第2の部品把持手段を該収納棚の外周面に対向させて備え、所定の該部品収納部に収納された部品を第2の部品把持手段により把持して抽出し、所定の位置に搬送する少なくとも1つの部品抽出搬送手段とを備え、
    各円筒状体と、各部品把持手段とは、該収納棚の外周面に沿って相対的に移動自在である部品収納抽出装置において、
    前記部品は、所定条件に従って相互に積層することにより積層リングを形成する、弾性を備えるリングであって、
    前記部品収納部は、所定の間隔を存して対向配置される複数対の第1の保持部材を備え、各対の第1の保持部材は相互に所定の間隔を存して列設され、前記リングを撓めた状態で該リングの外周側から保持すると共に、
    前記両部品把持手段は、所定の間隔を存して対向配置された1対の腕部材と、該腕部材を前記部品収納部に対して進退せしめる進退手段と、各腕部材に該腕部材の長さ方向に沿って所定間隔で相対向して備えられた複数対の挟持部材と、該挟持部材の間隔を拡縮する拡縮手段とを備え、
    該腕部材が該進退手段により該部品収納部内に進入せしめられたときに、該第1の保持部材は該挟持部材の間に位置するように配置され、該拡縮手段は該部品収納部に進入した該挟持部材の間隔を該第1の保持部材の間隔より縮小して該リングを外周側から挟持し、あるいは該挟持部材の間隔を該第1の保持部材の間隔より拡大して該リングの挟持を解除することを特徴とする部品収納抽出装置。
  2. 前記各部品収納部における前記部品の在庫の有無を記憶する在庫メモリと、
    該部品の固有データを該部品が収納されている部品収納部の該収納棚内の位置と対応づけて記憶する収納データメモリと、
    前記第1の部品把持手段を該在庫メモリが記憶している空の部品収納部に対面せしめ、該第1の部品把持手段により該部品を該部品収納部に収納する収納操作と、前記第2の部品把持手段を該収納データメモリが記憶している抽出すべき部品が収納されている部品収納部に対面せしめ、該部品を該第2の部品把持手段により把持して該部品収納部から抽出する抽出操作とを制御する収納抽出制御装置とを備えることを特徴とする請求項1記載の部品収納抽出装置。
  3. 前記第1の部品把持手段は、前記部品収納部に対面したときに該部品収納部内の前記部品の有無を検知する第1のセンサと、該部品の把持を検知する第2のセンサとを備え、
    前記収納抽出制御装置は、前記収納操作により該第1の部品把持手段を前記在庫メモリが記憶している第1候補の空の部品収納部に対面せしめたときに、該第1のセンサにより第1候補の空の部品収納部内に該部品が検知されたときには、前記在庫メモリが記憶している次候補の空の部品収納部の位置を設定して該第1の部品把持手段を次候補の空の部品収納部に対面せしめる次候補位置設定手段と、
    該収納操作終了後に第2のセンサにより該第1の部品把持手段により把持されている部品の有無を検知して該収納操作における異常の有無を判定する異常判定手段と、
    該異常判定手段により異常有りと判定されたときに各操作を停止する停止手段とを備えることを特徴とする請求項2記載の部品収納抽出装置。
  4. 前記収納抽出制御装置は、前記収納操作に際して前記在庫メモリに記憶されている空の部品収納部の位置と前記第1の部品把持手段の位置とに従って該第1の部品把持手段の位置に近い順に第1候補の空の部品収納部と、次候補の空の部品収納部とを選択する第1の選択手段を備えることを特徴とする請求項2または請求項3記載の部品収納抽出装置。
  5. 前記第2の部品把持手段は、前記部品収納部に対面したときに該部品収納部内の前記部品の有無を検知する第1のセンサと、該部品の把持を検知する第2のセンサとを備え、
    前記抽出操作により該第2の部品把持手段を該収納データメモリが記憶している第1候補の部品の部品収納部に対面せしめたときに、該第1のセンサにより第1候補の部品収納部内が空であることが検知されたときには、該収納データメモリが記憶している次候補の部品の部品収納部の位置を設定して該第2の部品把持手段を次候補の部品の部品収納部に対面せしめる次候補位置設定手段と、
    該抽出操作終了後に第2のセンサにより該第2の部品把持手段により把持されている部品の有無を検知して該抽出操作における異常の有無を判定する異常判定手段と、
    該異常判定手段により異常有りと判定されたときに各操作を停止する停止手段とを備えることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項記載の部品収納抽出装置。
  6. 前記収納抽出制御装置は、前記抽出操作に際して前記収納データメモリに記憶されている前記部品の固有データに従って前記抽出すべき部品として適している順に、第1候補の部品の部品収納部と、次候補の部品の部品収納部とを選択する第2の選択手段とを備えることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項記載の部品収納抽出装置。
  7. 前記収納抽出制御装置は、第1のセンサによる前記部品収納部内の前記部品の検知結果に従って前記在庫メモリの記憶を更新する記憶更新手段を備え、該記憶更新手段により更新された該在庫メモリの記憶を次回以降の前記収納操作に用いることを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1項記載の部品収納抽出装置。
  8. 前記第2のセンサは、前記第1または第2の部品把持手段に把持されている前記リングの有無を、該リングが前記挟持部材に正常に挟持されているときの前記部品収納部に対向するリング先端部で検知する先端部センサと、該収納部とは反対側のリング後端部で検知する後端部センサとからなることを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれか1項記載の部品収納抽出装置。
  9. 前記第2の部品把持手段は、前記部品収納部から後退したときに、該挟持部材により挟持されて抽出された複数のリングを仮収納する仮収納部材を備え、該複数のリングが収納された該仮収納部材を次工程に搬送することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の部品収納抽出装置。
  10. 前記仮収納部材は、前記腕部材に対して相対的に昇降自在に備えられると共に、該腕部材が挿通自在であって、前記リングを仮収納する仮収納部を多段に備え、該腕部材は該挟持部材により抽出されたリングを、前記積層リングを構成する順番に該仮収納部に仮収納することを特徴とする請求項9記載の部品収納抽出装置。
  11. 前記仮収納部は、所定の間隔を存して対向配置される複数対の第2の保持部材を備え、
    各対の第2の保持部材は相互に所定の間隔を存して列設され、前記リングを撓めた状態で該リングの外周側から保持すると共に、前記腕部材が前記進退手段により該仮収納部内に後退せしめられたときに該挟持部材の間に位置するように配置されることを特徴とする請求項10記載の部品収納抽出装置。
  12. 前記第2の部品把持手段は、前記進退手段に取着されていて、
    前記腕部材は、該進退手段の進退方向に備えられると共に、該仮収納部を通って前記部品収納部に進入し、該部品収納部に収容されている前記リングを前記挟持部材により挟持できる長さを備えることを特徴とする請求項10または請求項11記載の部品収納抽出装置。
  13. 前記第2の部品把持手段は、前記進退手段に進退方向と平行に取着されていて、
    前記仮収納部は、該進退手段に取着された第2の部品把持手段が通過可能な開口部を備えることを特徴とする請求項10または請求項11記載の部品収納抽出装置。
  14. 前記仮収納部材は、前記仮収納部の全てに前記リングが仮収納されたことを検出する検出手段を備えることを特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか1項記載の部品収納抽出装置。
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