JP2008290807A - 自動倉庫の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震の発生によって荷の位置ずれが生じた場合であっても、位置ずれが生じた荷の位置を元の位置に戻すことなく、簡単な制御構成によって荷取りを行うこと。
【解決手段】アーム21a,21bを有する荷移載装置の移載動作を制御する動作モードとして地震モードが設定された場合、押出し動作の開始時におけるアーム21a,21bの開き幅B2を、収納部14に収納される1つの荷Wに対する間口寸法Aと一致するように調整する(図6(a))。そして、開き幅B2の調整後、アーム21a,21bを収納部14に向けて押出し動作させる(図6(b))。これにより、地震によって荷Wの位置ずれが生じた場合であっても、押出し動作において荷Wとアーム21a,21bの衝突を回避しつつ、移載動作を行うことができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動倉庫の制御装置に関する。
自動倉庫では、荷の収納部を複数有する棚と、該棚に沿って走行する荷移載装置を有するスタッカクレーンを備え、所望の収納部にスタッカクレーンを走行させることにより、荷移載装置にて荷を収納部へ移載する荷置き作業と、荷移載装置にて荷を収納部から荷移載装置へ移載する荷取り作業が行われている。また、荷移載装置の構造としては、荷を挟込み、把持する一対のアーム(把持部)を有するものが知られている。そして、荷取り作業を行う場合は、アームを荷の大きさに開いた状態でアームを収納部に向けて押出し動作させた後、アームを閉じることにより荷を挟込んで保持し、引込み動作によって荷を収納部から荷移載装置へ移動させている。
ところで、自動倉庫では、地震によって棚が揺れると、収納されている荷の位置ずれが生じる場合がある。荷の位置ずれとは、荷置き作業により荷を収納部に置いた時の位置から、荷の位置が変化していることを示す。このため、荷取り作業時には、荷の位置が大きくずれていると、押出し動作時にアームと荷が衝突し、移載動作を行えない虞がある。したがって、荷の位置ずれを予想し得る地震発生時には、荷の位置を正常な位置、すなわち荷置き作業時に荷を置いた位置に戻しておく必要がある。なお、本出願人は、荷の位置ずれを検出する技術として、特許文献1の発明を提案している。
特開2004−99208号公報
しかしながら、荷の位置を正常な位置に戻す作業は、作業者が1つ1つの収納部で荷の位置ずれが生じていないか確かめ、位置ずれが生じている場合には荷の位置を手作業によって戻さなければならず、その作業に多大な手間を要する。また、特許文献1では、移載動作を開始させる前に荷の位置ずれを検出し、位置ずれを検出した場合には昇降台の位置調整や移載機の移動量調整を行っている。しかし、特許文献1の技術は、地震対策を目的として自動倉庫に搭載する制御的な機能としては大掛かりである。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、地震の発生によって荷の位置ずれが生じた場合であっても、位置ずれが生じた荷の位置を元の位置に戻すことなく、簡単な制御構成によって荷取りを行うことができる自動倉庫の制御装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、棚板で区画された荷の収納部を複数有し、走行路に沿って走行する移動体に装備した荷移載装置にて荷取り及び荷置きを行う自動倉庫に設けられ、前記収納部に対する前記荷移載装置の移載動作を制御する自動倉庫の制御装置において、前記荷移載装置は、前記荷を挟込んで把持する一対の把持部を有し、地震発生後における前記荷の位置ずれに対応させて前記荷移載装置の移載動作を制御する地震モードを設定するモード設定手段と、前記荷取り時に前記地震モードが設定されている場合、前記一対の把持部を前記収納部に収納される1つの荷に対する間口寸法分の開き量で開くとともに、前記把持部を前記収納部に向けて押出し動作させる動作制御手段と、を備えたことを要旨とする。
これによれば、地震モードの設定時には、把持部の開き量が1つの荷に対する間口寸法分に調整されるとともに、押出し動作される。収納部に収納される荷の寸法は、収納部の間口に依存される。すなわち、間口よりも大きな寸法の荷は収納されない。このため、地震発生によって荷の位置ずれが予想される状況下では、荷取り時における押出し動作前の把持部の開き量を間口寸法に調整しておくことで、把持部を押出し動作した際に把持部と荷の衝突を回避し得る。したがって、地震の発生によって荷に位置ずれが生じた場合であっても、位置ずれが生じた荷の位置を作業者の手作業によって元の位置に戻すことなく、簡単な制御構成によって荷取りを行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動倉庫の制御装置において、前記モード設定手段は、作業者の操作が許容されたモード指示手段の操作によって前記地震モードが指示された場合に前記地震モードを設定することを要旨とする。
これによれば、地震モードの設定には、作業者の介入が必須の条件となる。このため、地震発生の有無や地震の規模などを考慮して作業者の判断で地震モードへの切り替えを行うことができる。したがって、作業者の介入により、状況を正確に判断した上で地震モードを設定することができ、位置ずれが生じた荷と把持部との衝突を確実に回避することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の自動倉庫の制御装置において、地震の発生を検知する地震検知手段を備え、前記モード設定手段は、前記地震検知手段が地震を検知した場合に、前記地震モードを自動設定することを要旨とする。
これによれば、地震モードの設定は、地震検知手段の検知結果をもとに制御的に行われることになるので、作業者による地震モードの設定忘れを防止できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の自動倉庫の制御装置において、前記収納部において前記荷の位置ずれが生じているか否かを検出する検出手段を備え、前記モード設定手段は、前記検出手段が前記荷の位置ずれを検出した場合に、前記地震モードを設定することを要旨とする。
これによれば、地震発生時であっても、荷の状態、すなわち位置ずれが生じているか否かを確認した上で、位置ずれが生じている荷に対し地震モードを適用して移載動作を制御することができる。したがって、位置ずれが生じていない荷に対しては、地震モードを設定することなく、通常時と同様に移載動作を制御することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の自動倉庫の制御装置において、前記検出手段は、前記荷取りの作業毎に、前記荷取りの対象となる前記収納部において前記荷の位置ずれが生じているか否かを検出し、前記モード設定手段は、前記検出手段の検出結果をもとに前記地震モードを設定した場合、当該地震モードを設定した前記荷取りの作業終了後に前記地震モードを解除することを要旨とする。
これによれば、位置ずれが生じた荷のみを対象とし地震モードを適用して移載動作を制御することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の自動倉庫の制御装置において、前記動作制御手段は、前記地震モードが設定されている場合、前記押出し動作の動作速度と前記押出し動作後に前記把持部で前記荷を挟込んで把持する挟込み動作の動作速度を、前記地震モードが設定されていない場合の動作速度よりも遅くすることを要旨とする。
これによれば、地震による荷の位置ずれ態様(ずれ量やずれ方向)を想定し得ない状況下において、荷取り作業時における荷の損傷を防止しつつ、移載動作を行うことができる。
本発明によれば、地震の発生によって荷の位置ずれが生じた場合であっても、位置ずれが生じた荷の位置を元の位置に戻すことなく、簡単な制御構成によって荷取りを行うことができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示すように、自動倉庫10は通路を挟んで左右両側に一対の棚11a,11bが並設されている。なお、図1では、片側の棚11bを省略して図示しており、棚11bは棚11aと同一構成とされている。各棚11a,11bは、通路の長手方向(連方向)に沿って配設された複数本の支柱12を有し、各棚11a,11bにおいて隣り合う支柱12間には各棚11a,11bの高さ方向(段方向)に沿って複数枚の棚板13が架け渡されている。そして、各棚11a,11bには、支柱12と棚板13により、荷Wを収納するための収納部としての荷棚14が連方向及び段方向にそれぞれ複数ずつ区画形成されている。棚11aの荷棚14と棚11bの荷棚14は、それぞれが対向して配置されている。
通路の底面には、当該通路の長手方向(連方向)に沿って走行路としての走行レール15が敷設されている。走行レール15は、一直線に延設されている。そして、走行レール15には、移動体としてのスタッカクレーン16が走行可能に配備されている。スタッカクレーン16は、予め定めたホームポジションとオポジットポジションとの間を走行するように配備され、両ポジション間を往復動作可能とされている。
スタッカクレーン16は、走行レール15上を走行可能な前後一対の走行輪17を有する走行台18と、当該走行台18上に立設された一対のマスト19と、一対のマスト19間に上下動可能に配設された昇降キャリッジ20とを備えている。昇降キャリッジ20上には、荷棚14に対して荷Wを出し入れするための荷移載装置21が設けられている。そして、昇降キャリッジ20は、図示しないワイヤを介してマスト19間に吊り下げられている。
本実施形態の荷移載装置21は、荷Wを把持し、荷棚14に対する荷Wの移載動作が可能な左右一対のアーム(把持部)21a,21bを有している。各アーム21a,21bは、高い伸縮率を確保すべく複数のアーム(例えば、上アーム、中間アーム及び下アーム)からなる多段式とされている。また、各アーム21a,21bは、互いに接近及び離間する方向に移動可能に設けられているとともに、荷Wのクランプ動作(把持動作)が行えるようになっている。そして、各アーム21a,21bは、昇降キャリッジ20に設けられた作動機構M1(図3に示す)により、荷棚14に対する伸縮動作、両アーム21a,21bの接近方向及び離間方向への動作、及びアーム21a,21bによる荷Wのクランプ動作を行うようになっている。作動機構M1は、アーム21a,21bの動作方向への駆動力を付与する駆動源(モータなど)と、駆動力を伝達する動力伝達手段とを備える。
また、走行台18には、走行用モータM2と昇降用モータM3が設けられている。走行用モータM2及び昇降用モータM3には、サーボモータが使用されている。走行輪17は、走行用モータM2により回転駆動される。そして、スタッカクレーン16は、走行輪17が走行レール15上を転動することにより当該走行レール15に沿って走行する。また、昇降キャリッジ20は、図示しない巻き上げ装置が昇降用モータM3により駆動されることで、前記巻き上げ装置にて昇降キャリッジ20を吊り下げるためのワイヤが巻き上げ及び繰り出しされることによって昇降する。
本実施形態の各荷棚14は、図2に示すように、所定の大きさの複数(図2では3つ)の荷Wを連方向に並べて収納可能な大きさで形成されている。荷棚14は、当該荷棚14に収納する荷Wの個数分の収納領域で区切られており、図2に示す荷棚14の場合には3つの収納領域S1,S2,S3に区切られている。そして、棚板13には、各荷Wの収納領域S1,S2,S3を隣り合う収納領域に対して区切るための区切板22が立設されている。図2に示す荷棚14では、3つの収納領域S1〜S3に対して各1つの荷Wを収納するようになっており、各収納領域S1〜S3の間口aが同一幅となるように区切られている。これにより、荷棚14の各収納領域S1,S2,S3には、間口aよりも小さい幅の荷Wが収納可能とされている。つまり、本実施形態の荷棚14は、各収納領域S1,S2,S3の大きさ(サイズ)を収納する荷Wの寸法(サイズ)に合わせて設定していないことから、収納する荷Wの寸法を間口aの範囲で変更し得る。なお、区切板22は、収納領域S1〜S3の区切りとしての機能とともに、収納した荷Wが収納領域を跨いで移動しないように荷Wの位置ずれを防止させる機能も果たしている。
また、棚板13に立設される区切板22のうち、最も外側(荷棚14の左右両側)に配設される区切板22については、荷棚14に対して伸縮動作されるアーム21a,21bを挿入可能なように棚板13の両端、すなわち支柱12から所定距離だけ離間させて配設されている。図2の場合、支柱12から距離bだけ離間した位置に、最も外側の区切板22が配設されている。そして、荷棚14に荷Wを搬出入(荷置き及び荷取り)する際、荷移載装置21は、荷Wの搬出入の対象となる収納領域の中央(間口aの中央)に両アーム21a,21bの中央が対応するように位置決めされる。
また、スタッカクレーン16には、マスト19の下部と対応する位置にクレーンコントローラ27が配設されている。クレーンコントローラ27は、運行制御コントローラ28からの指令信号に基づいて走行用モータM2や昇降用モータM3などを制御するようになっている。また、運行制御コントローラ28には、図1及び図3に示すように、各種データを自動倉庫10のオペレータの操作により入力するキーボードKYと、各種情報を表示するディスプレイDSが設けられている。
スタッカクレーン16及び運行制御コントローラ28は、クレーンコントローラ27と運行制御コントローラ28との間で無線により信号の授受を行う送受信装置29a,29b(図3に図示する)を備えている。運行制御コントローラ28は、図示しない在庫管理コンピュータから入出庫指令を受信するとクレーンコントローラ27に入庫先の荷棚14あるいは出庫元の荷棚14の位置を指令する。入出庫作業には、荷棚14と荷受台との間における荷Wを搬出(出庫)して入庫先の荷棚14へ荷Wを搬入(入庫)する作業もある。荷受台は、自動倉庫10に入庫する荷Wや自動倉庫10から出庫する荷Wを載置する入出庫部として機能し、自動倉庫10の最外連よりも外方に設置される場合や、棚11a,11bの中に設置される場合がある。そして、クレーンコントローラ27は、運行制御コントローラ28の指令に基づいて、入庫作業又は出庫作業を行うように、スタッカクレーン16の走行用モータM2や昇降用モータM3を制御する。クレーンコントローラ27は、コンピュータ及びメモリを備え、当該メモリに記憶された各種の制御プログラムにしたがって各種の処理を実行する。
次に、本実施形態の自動倉庫10の電気的構成を図3にしたがって説明する。
クレーンコントローラ27は、中央処理装置であるCPU(Central Processing Unit )27aとメモリ27bを備えている。メモリ27bは、読み出し専用メモリ(ROM:Read Only Memory)であるプログラムメモリと、読み出し及び書き換え可能なメモリ(メモリ:Random Access Memory)である作業用メモリからなる。プログラムメモリには、スタッカクレーン16の走行及び昇降キャリッジ20の昇降を制御するための各種制御用プログラムが記憶されている。作業用メモリには、各種演算処理結果や、運行制御コントローラ28からの各種指令データなどが一時記憶される。また、クレーンコントローラ27には、作動機構M1と、走行用モータM2と、昇降用モータM3が接続されている。
そして、本実施形態のクレーンコントローラ27には、荷移載装置21の移載動作を制御する動作モードとして通常モードと地震モードが用意されており、荷棚14から荷Wを取り出す荷取り時には通常モードと地震モードの何れかの動作モードで移載動作が制御されるようになっている。荷取り時における移載動作は、アーム21a,21bの開動作と、アーム21a,21bの押出し動作と、アーム21a,21bの挟込み動作と、アーム21a,21bの引込み動作を含む。アーム21a,21bの開動作は、アーム21a,21bを荷棚14に向けて伸ばす前に(押出し動作前に)、離間方向へ動作させてアーム21a,21b間の距離(開き幅)を広げるようにアーム21a,21bを開く動作である。アーム21a,21bの押出し動作は、昇降キャリッジ20上で縮んだ状態のアーム21a,21bを荷棚14に向けて伸ばす動作である。アーム21a,21bの挟込み動作は、荷棚14に向けて伸ばしたアーム21a,21bを接近方向へ動作させて荷Wを挟む動作である。アーム21a,21bの引込み動作は、アーム21a,21bを縮めることにより、アーム21a,21bで挟んだ荷Wを昇降キャリッジ20上に移動させる動作である。
地震モードは、地震発生後に予想される荷棚14に収納した荷Wの位置ずれに対し、その位置ずれを作業員が手作業で直すことなく荷取りを可能とするための動作モードである。一方、通常モードは、荷棚14に収納した荷Wの位置ずれが生じていないことを前提とし、通常の動作により荷取りを行うための動作モードである。「荷Wの位置ずれ」とは、荷移載装置21の荷置き作業により、荷棚14に荷Wを収納した位置に対して荷Wの位置が間口方向や奥行き方向に移動していることを示す。
本実施形態において動作モードの設定(通常モードとするか、又は地震モードとするか)は、運行制御コントローラ28に接続したモード指示手段としてのキーボードKYから作業者が動作モードを入力することによって行われる。また、本実施形態では、動作モードを地震モードに設定した場合、その地震モードの解除、すなわち通常モードへの変更設定も作業者によるキーボードKYの操作によって行われる。すなわち、本実施形態では、動作モードの設定(地震モードの設定と解除)を、作業者の意思を反映させて行うようになっている。
作業者が動作モードを設定した場合には、その設定した動作モードを指示するモード信号が運行制御コントローラ28からクレーンコントローラ27に送信される。そして、クレーンコントローラ27のCPU27aは、モード信号を入力すると、指示された動作モードをメモリ27b(作業用メモリ)に設定(記憶)し、その設定内容にしたがって荷移載装置21の移載動作を制御する。なお、メモリ27bには、動作モードを識別するための識別情報(フラグなど)が記憶される。また、メモリ27b(プログラムメモリ)には、通常モード時に移載動作を制御する際に用いる制御プログラムと、地震モード時に移載動作を制御する際に用いる制御プログラムがそれぞれ記憶されている。このため、荷取り時においてCPU27aは、メモリ27b(作業用メモリ)に設定した動作モードに対応する制御プログラムをメモリ27b(プログラムメモリ)から読み出し、その読み出した制御プログラムにしたがって移載動作を制御する。
以下、本実施形態の自動倉庫10において、荷取り作業を行う場合の制御手順及び動作モードに応じた荷移載装置21の動作態様を図4〜図6にしたがって説明する。図4は、制御手順を示すフローチャートである。図5は通常モード時の荷移載装置21の動作態様を示し、図6は地震モード時の荷移載装置21の動作態様を示す。本実施形態では、以下の制御を実行するCPU27aが、モード設定手段及び動作制御手段として機能する。
クレーンコントローラ27のCPU27aは、運行制御コントローラ28から出庫元の荷棚14を示す位置指令を入力すると、指令された荷棚14に荷移載装置21を移動させるべくスタッカクレーン16を走行動作させるとともに昇降キャリッジ20を昇降動作させる。これにより、荷移載装置21は、荷取りの対象となる荷棚14の収納領域に位置決めされる。
そして、CPU27aは、図4に示すフローチャートの制御手順にしたがって、まず、ステップS10においてメモリ27bに設定されている動作モードを確認する。CPU27aは、ステップS10で確認した動作モードが「通常モード」の場合、ステップS11に移行し、ステップS11〜ステップS14の処理により移載動作を制御する。
ステップS11にてCPU27aは、作動機構M1を制御することにより、荷Wの寸法(幅)に応じてアーム21a,21bの開動作を行い、アーム21a,21bの開き幅(開き量)B1を調整する。なお、荷棚14に収納されている荷Wの寸法は、メモリ27b(プログラムメモリ)に記憶されている。図5(a)は、ステップS11に対応する荷移載装置21の動作態様を示す。図5(a)に示すように、アーム21a,21bは、荷取りの対象となる荷棚14の収納領域に収納されている荷Wの寸法(幅)に応じて初期位置(図中、二点鎖線で示す)から離間方向に移動し、開き幅B1が調整される。具体的に言えば、CPU27aは、アーム21a,21bの開き幅B1を、荷Wの幅b1に調整設定値b2を加算した数値と一致するように調整する。調整設定値b2は、押出し動作時にアーム21a,21bと荷Wの衝突を防止し得るように、アーム21a,21bの開き幅B1を荷の幅b1よりも大きくするための調整値であり、メモリ27bに予め設定されている。そして、調整設定値b2は、両アーム21a,21bのそれぞれに対し設定されるので、開き幅B1は荷の幅b1に調整設定値b2を2倍した数値が加算されることになる。通常モードでは、調整設定値b2を設定することにより、調整設定値b2の範囲内において荷Wの位置ずれが補正されることになる。なお、図5(a)に示す符号「A」は、荷Wを収納する収納領域の間口aの間口寸法Aを示すものである。
次に、ステップS12にてCPU27aは、作動機構M1を制御することにより、アーム21a,21bの押出し動作を行う。この押出し動作は、予め定めた押出し動作用の通常モード時速度でアーム21a,21bを伸長動作させることにより行われる。図5(b)は、ステップS12に対応する荷移載装置21の動作態様を示す。図5(b)に示すように、押出し動作後のアーム21a,21bは、荷Wの幅方向の端部から調整設定値b2の距離分、離間した状態で位置決めされる。
次に、ステップS13にてCPU27aは、作動機構M1を制御することにより、アーム21a,21bの挟込み動作を行う。この挟込み動作は、予め定めた挟込み動作用の通常モード時速度でアーム21a,21bを接近動作させることにより行われる。図5(c)は、ステップS13に対応する荷移載装置21の動作態様を示す。そして、CPU27aは、アーム21a,21bにて荷Wを挟み、クランプする。
次に、ステップS14にてCPU27aは、作動機構M1を制御することにより、アーム21a,21bの引込み動作を行う。この引込み動作は、予め定めた引込み動作用の通常モード時速度でアーム21a,21bを縮小動作させることにより行われる。図5(d)は、ステップS14に対応する荷移載装置21の動作態様を示す。そして、引込み動作によりアーム21a,21bが縮小すると、当該アーム21a,21bで把持した荷Wが荷棚14から荷移載装置21上に移動する。その後、CPU27aは、荷積み後のスタッカクレーン16を荷Wの搬送先に移動させるべく、スタッカクレーン16を走行動作させるとともに昇降キャリッジ20を昇降動作させる。
一方、CPU27aは、ステップS10で確認した動作モードが「地震モード」の場合、ステップS15に移行し、ステップS15〜ステップS17までの処理とステップS14の処理により移載動作を制御する。地震が発生すると、その発生規模に応じて荷棚14に収納された荷Wは、例えば、図5(a)に示す位置から図6(a)に示す位置に位置すれが生じることになる。
ステップS15にてCPU27aは、作動機構M1を制御することにより、棚の区切りに応じてアーム21a,21bの開動作を行い、アーム21a,21bの開き幅(開き量)B2を調整する。図6(a)は、ステップS15に対応する荷移載装置21の動作態様を示す。図6(a)に示すように、アーム21a,21bは、荷取りの対象となる荷棚14の間口寸法Aに応じて初期位置(図中、二点鎖線で示す)から離間方向に移動し、開き幅B2が調整される。具体的に言えば、CPU27aは、地震モード時においてアーム21a,21bの開き幅B2を間口寸法Aと一致するように調整する。
次に、ステップS16にてCPU27aは、作動機構M1を制御することにより、アーム21a,21bの押出し動作を行う。この押出し動作は、予め定めた押出し動作用の地震モード時速度でアーム21a,21bを伸長動作させることにより行われる。押出し動作用の地震モード時速度は、押出し動作用の通常モード時速度よりも遅い速度に定めている。このため、地震モード時の押出し動作は、通常モード時の押出し動作よりも遅い動作となる。図6(b)は、ステップS16に対応する荷移載装置21の動作態様を示す。そして、図6(b)に示すように、押出し動作後のアーム21a,21bは、開き幅B2が間口寸法Aまで広げられた状態で位置決めされる。このようにアーム21a,21bの開き幅B2を間口寸法Aに応じて調整し、押出し動作を行うことにより、押出し動作時にアーム21a,21bの先端部21cが荷Wに衝突することを回避できる。なお、図6(a)には、図5(a)に示す通常モード時のようにアーム21a,21bの開き幅B1を調整して押出し動作を行った場合に、先端部21cが荷Wに衝突した様子を二点鎖線で図示している。
次に、ステップS17にてCPU27aは、作動機構M1を制御することにより、アーム21a,21bの挟込み動作を行う。この挟込み動作は、予め定めた挟込み動作用の地震モード時速度でアーム21a,21bを接近動作させることにより行われる。挟込み動作用の地震モード時速度は、挟込み動作用の通常モード時速度よりも遅い速度に定めている。このため、地震モード時の挟込み動作は、通常モード時の挟込み動作よりも遅い動作となる。図6(c)は、ステップS17に対応する荷移載装置21の動作態様を示す。このステップS17における挟込み動作時、位置ずれした荷Wは、アーム21a,21bの何れか一方と先に接触し、アーム21a,21bの接近動作によってアーム21a,21bで押されながら中央に移動する。そして、CPU27aは、アーム21a,21bにて荷Wを挟み、クランプする。
次に、ステップS14にてCPU27aは、作動機構M1を制御することにより、前述同様にアーム21a,21bの引込み動作を行う。本実施形態において地震モード時の引込み動作は、通常モード時と同様に引込み動作用の通常モード時速度にて行われる。図6(d)は、ステップS14に対応する荷移載装置21の動作態様を示す。そして、引込み動作によりアーム21a,21bが縮小すると、当該アーム21a,21bで把持した荷Wが荷棚14から荷移載装置21上に移動する。その後、CPU27aは、荷積み後のスタッカクレーン16を荷Wの搬送先に移動させるべく、スタッカクレーン16を走行動作させるとともに昇降キャリッジ20を昇降動作させる。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)地震モードが設定されている時には、アーム21a,21bの開き幅B2を1つの荷Wに対する間口寸法Aに調整し、押出し動作を行う。このため、地震発生によって荷Wの位置ずれが予想される状況下では、押出し動作を開始させる時のアーム21a,21bの開き幅B2が間口寸法Aに調整されていることにより、アーム21a,21bの押出し動作を行った際にアーム21a,21bと荷Wの衝突を回避し得る。したがって、地震の発生によって荷Wに位置ずれが生じた場合であっても、位置ずれが生じた荷Wの位置を作業者の手作業によって元の位置に戻すことなく、簡単な制御構成によって荷取りを行うことができる。
(2)地震モード時には、押出し動作及び挟込み動作の各動作速度を通常モード時の動作速度よりも遅くした。このため、地震による荷Wの位置ずれ状態を想定し得ない状況下において、荷取り作業時における荷Wの損傷を防止しつつ、移載動作を行うことができる。
(3)一方で、地震モード時における引込み動作の動作速度については、通常モード時の動作速度と同じにした。このため、地震発生後における荷取り作業の大幅な効率低下を抑制することができる。
(4)地震モード時には、押出し動作を開始させる際にアーム21a,21bの開き幅B2を一義的に間口寸法Aと一致するように調整する。このため、アーム21a,21bの開動作から押出し動作への移行を迅速に行うことができ、地震発生後における荷取り作業の大幅な効率低下を抑制することができる。
(5)荷棚14に複数の荷Wを収納可能とする場合に、各荷Wの収納領域S1〜S3の間口aを同一値に設定した。このため、地震モード時においてアーム21a,21bの開き幅B2を調整する場合、開き幅B2を一義的に間口寸法Aに設定することができ、荷Wの寸法に応じて間口を規定する場合よりも制御プログラムを簡素化でき、制御を簡素化することができる。
(6)通常モードから地震モードへの変更は、作業者が行うようにした。このように地震モードを設定する場合には作業者の介入が必須の条件となるため、地震発生の有無や地震の規模などを考慮して作業者の判断で地震モードへの切り替えを行うことができる。したがって、作業者の介入により、状況を正確に判断した上で地震モードを設定することができ、位置ずれが生じた荷Wとアーム21a,21bとの衝突を確実に回避することができる。
(7)また、地震モードから通常モードへの変更についても作業者が行うようにしたことで、作業者の判断によって適切なタイミングで地震モードを解除することができる。したがって、作業者の介入により、状況を正確に判断した上で地震モードの解除を行うことができ、位置ずれが生じた荷Wとアーム21a,21bとの衝突を確実に回避することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図7にしたがって説明する。なお、以下に説明する実施形態では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
本実施形態では、図7に示すように、運行制御コントローラ28に地震の発生を検知する地震検知手段としての地震検知装置30が接続されている。そして、地震検知装置30は、地震の発生を検知すると、地震検知信号を運行制御コントローラ28に送信する。一方、地震検知信号を受信した運行制御コントローラ28は、地震によって荷棚14に収納されている荷Wに位置ずれが生じている可能性があることから、動作モードとして地震モードを指示するモード信号をクレーンコントローラ27に送信する。そして、CPU27aは、モード信号の送信後、所定時間の経過時に自動倉庫10の電源を一旦遮断する。地震モードを指示するモード信号を受信したクレーンコントローラ27のCPU27aは、メモリ27bに設定する動作モードを通常モードから地震モードに変更する。なお、メモリ27bに記憶されている動作モード(この場合は地震モード)は、自動倉庫10の電源遮断後も保持されている。
その後、自動倉庫10の電源が再投入されたならば、クレーンコントローラ27は、メモリ27bに設定されている動作モード(地震モード)にしたがって移載動作を制御する。この制御は、図4に示すフローチャートに示す制御手順にしたがって行われる。なお、本実施形態において地震モードの解除、すなわち地震モードから通常モードへの変更は、作業者によるキーボードKYの操作によって行われる。
したがって、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)〜(5)及び(7)と同様の効果に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(8)地震検知装置30による地震の検知を契機に、動作モードを通常モードから地震モードに自動的に変更する。すなわち、地震モードの設定は、地震検知装置30の検知結果をもとに制御的に行われる。このため、作業者による地震モードの設定忘れ(動作モードの変更忘れ)を防止することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明を具体化した第3の実施形態を図8及び図9にしたがって説明する。
本実施形態では、図8に示すように、クレーンコントローラ27に検出手段としての荷検知用センサ(例えば反射型光電センサ)31が接続されている。荷検知用センサ31は、荷棚14に収納されている荷Wの位置ずれを検出する。また、荷検知用センサ31は、図9に示すように、各アーム21a,21bにそれぞれ設けられている。そして、本実施形態においてクレーンコントローラ27のCPU27aは、荷Wの位置ずれを検知した場合、動作モードを通常モードから地震モードに変更し、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様に地震モードにより移載動作を制御する。
以下、本実施形態においてクレーンコントローラ27のCPU27aが実行する制御内容を図9にしたがって説明する。
荷移載装置21の位置決め後、CPU27aは、最初に、図4のステップS11と同様にアーム21a,21bを初期位置(図中、二点鎖線で示す)から開動作させ、開き幅B1を荷Wの寸法(幅)に応じて調整する(図9(a))。具体的には、図5(a)の状態と同様に開き幅B1を、荷Wの幅b1に調整設定値b2を加算した数値と一致するように調整する。
次に、CPU27aは、開き幅B1となる位置に移動させた各アーム21a,21bの各荷検知用センサ31の検知結果をもとに、荷Wに位置ずれが生じているか否かを判定する。荷検知用センサ31の検知による判定は、アーム21a,21bの押込み動作を行った場合に、その動作経路上に荷Wが存在するか否か、すなわち押込み動作中に何れかのアーム21a,21bが荷Wと衝突するか否かを判定するものである。そして、荷Wが存在する場合(荷Wと衝突する場合)を荷Wの位置ずれが生じているとし、荷Wが存在しない場合(荷Wと衝突しない場合)を荷Wの位置ずれが生じていないとする。
CPU27aは、荷検知用センサ31の検知結果から荷Wの位置ずれが生じていないと判定した場合、通常モードにより移載動作を制御する。すなわち、CPU27aは、図4のステップS12〜ステップS14と同様の処理を実行する。具体的に言えば、CPU27aは、開き幅B2を荷Wの寸法(幅)に応じて調整したアーム21a,21bを荷棚14に向けて押出し動作用の通常モード時速度で押出し動作させるとともに、挟込み動作用の通常モード時速度で挟込み動作させ、荷Wを挟んでクランプする。そして、CPU27aは、荷Wを挟んだアーム21a,21bを、引込み動作用の通常モード速度で引込み動作させ、荷Wを昇降キャリッジ20上に移動させる。
一方、CPU27aは、荷検知用センサ31の検知結果から荷Wの位置ずれが生じていると判定した場合、動作モードを通常モードから地震モードに変更し、地震モードにより移載動作を制御する。すなわち、CPU27aは、図4のステップS15〜ステップS17及びステップS14と同様の処理を実行する。
具体的に言えば、CPU27aは、最初に、図6(a)の状態と同様にアーム21a,21bの開き幅B2を、荷棚14の間口寸法Aと一致するように調整する(図9(b))。そして、CPU27aは、図6(b)の状態と同様にアーム21a,21bを荷棚14に向けて押出し動作用の地震モード時速度で押出し動作させる(図9(c))。次に、CPU27aは、図6(c)の状態と同様にアーム21a,21bを挟込み動作用の地震モード時速度で挟込み動作させ、荷Wを挟んでクランプする(図9(d))。続いて、CPU27aは、荷Wを挟んだアーム21a,21bを、引込み動作用の通常モード時速度で引込み動作させ、荷Wを昇降キャリッジ20上に移動させる。その後、荷取りを行ったCPU27aは、動作モードを地震モードから通常モードに変更する。すなわち、本実施形態においてCPU27aは、荷取りを行う度に、その荷取りの対象となる荷棚14の荷Wに位置ずれが生じているか否かを判定し、荷Wの位置ずれが生じている場合は地震モードにより移載動作を制御し、地震モードによる制御終了後は通常モードに自動的に変更する。
したがって、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)〜(5)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(9)荷検知用センサ31の検知結果をもとに荷Wの位置ずれを検出し、位置ずれが生じている場合に動作モードを通常モードから地震モードに自動的に変更するようにした。このため、地震発生時であっても、荷Wの状態、すなわち位置ずれが生じているか否かを確認した上で、位置ずれが生じている荷Wに対し地震モードを適用して移載動作を制御することができる。したがって、位置ずれが生じていない荷Wに対しては、地震モードを設定することなく、通常モードにより移載動作を制御することができる。
(10)荷取り作業時に地震モードを設定した場合は、その荷取り作業の終了を契機に動作モードを通常モードへ戻すことにより、位置ずれが生じた荷Wのみを対象とし、地震モードにより移載動作を制御することができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 各実施形態において、地震モード時の押出し動作や挟込動作を、通常モード時の動作速度で制御するようにしても良い。また、通常モード時と地震モード時の引込み動作の動作速度を異ならせても良い。
○ 各実施形態において、荷棚14に収納可能とする荷Wの個数を変更しても良い。すなわち、3つ未満や3つ以上に変更しても良い。
○ 各実施形態において、荷棚14に複数の荷Wを収納可能とする場合、1つの荷Wに対する間口aを異なる大きさに設定しても良い。
○ 各実施形態において、押出し動作及び挟込み動作の地震モード時速度は、例えば、通常モード時速度の2分の1や3分の1の速度に設定しても良い。すなわち、地震モード時速度として如何なる速度を設定するかは、地震発生後の荷取り時に荷Wの損傷を防止することを考慮しつつ、シミュレーションなどによって最適な値を算出し、設定すれば良い。
○ 各実施形態において、アーム21a,21bの開動作が終了する前に、アーム21a,21bの押出し動作を開始させるようにしても良い。
○ 第1の実施形態において、動作モードの指示を、自動倉庫10の管理用コンピュータから行えるようにしても良い。
○ 第3の実施形態において、荷Wの位置ずれが生じている場合の地震モードでは、押込み動作時にアーム21a,21bと荷Wが衝突しないように開き幅B2を設定すれば良い。このため、荷検知用センサ31が荷Wの存在を検知しなくなる位置を、アーム21a,21bの開き幅B2として設定しても良い。すなわち、荷Wの位置ずれが生じている場合には、常にアーム21a,21bの開き幅B2を間口寸法Aに設定しなくても良い。このように構成すれば、挟込み動作時にアーム21a,21bの移動量を少なくすることができる。
○ 第3の実施形態において、第2の実施形態と同様に地震検知装置30を装備し、地震検知装置30が地震の発生を検知した場合に荷検知用センサ31で位置ずれの有無を検知し、その検知結果をもとに地震モードを設定するようにしても良い。
自動倉庫の概略を示す斜視図。 荷棚と、該荷棚に設定される収納領域を示す正面図。 第1の実施形態における自動倉庫の電気的構成を示すブロック図。 荷取り時における移載動作の制御手順を示すフローチャート。 (a)〜(d)は、通常モード時の荷移載装置の動作態様を示す模式図。 (a)〜(d)は、第1の実施形態における地震モード時の荷移載装置の動作態様を示す模式図。 第2の実施形態における自動倉庫の電気的構成を示すブロック図。 第3の実施形態における自動倉庫の電気的構成を示すブロック図。 (a)〜(d)は、第3の実施形態における制御手順の荷移載装置の動作態様を示す模式図。
符号の説明
10…自動倉庫、13…棚板、14…荷棚、15…走行レール、16…スタッカクレーン、21…荷移載装置、21a,21b…アーム、27a…CPU、30…地震検知装置、a…間口、A…間口寸法、B1,B2…開き幅、W…荷、KY…キーボード。

Claims (6)

  1. 棚板で区画された荷の収納部を複数有し、走行路に沿って走行する移動体に装備した荷移載装置にて荷取り及び荷置きを行う自動倉庫に設けられ、前記収納部に対する前記荷移載装置の移載動作を制御する自動倉庫の制御装置において、
    前記荷移載装置は、前記荷を挟込んで把持する一対の把持部を有し、
    地震発生後における前記荷の位置ずれに対応させて前記荷移載装置の移載動作を制御する地震モードを設定するモード設定手段と、
    前記荷取り時に前記地震モードが設定されている場合、前記一対の把持部を前記収納部に収納される1つの荷に対する間口寸法分の開き量で開くとともに、前記把持部を前記収納部に向けて押出し動作させる動作制御手段と、を備えたことを特徴とする自動倉庫の制御装置。
  2. 前記モード設定手段は、作業者の操作が許容されたモード指示手段の操作によって前記地震モードが指示された場合に前記地震モードを設定することを特徴とする請求項1に記載の自動倉庫の制御装置。
  3. 地震の発生を検知する地震検知手段を備え、
    前記モード設定手段は、前記地震検知手段が地震を検知した場合に、前記地震モードを自動設定することを特徴とする請求項1に記載の自動倉庫の制御装置。
  4. 前記収納部において前記荷の位置ずれが生じているか否かを検出する検出手段を備え、
    前記モード設定手段は、前記検出手段が前記荷の位置ずれを検出した場合に、前記地震モードを設定することを特徴とする請求項1に記載の自動倉庫の制御装置。
  5. 前記検出手段は、前記荷取りの作業毎に、前記荷取りの対象となる前記収納部において前記荷の位置ずれが生じているか否かを検出し、
    前記モード設定手段は、前記検出手段の検出結果をもとに前記地震モードを設定した場合、当該地震モードを設定した前記荷取りの作業終了後に前記地震モードを解除することを特徴とする請求項4に記載の自動倉庫の制御装置。
  6. 前記動作制御手段は、前記地震モードが設定されている場合、前記押出し動作の動作速度と前記押出し動作後に前記把持部で前記荷を挟込んで把持する挟込み動作の動作速度を、前記地震モードが設定されていない場合の動作速度よりも遅くすることを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の自動倉庫の制御装置。
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